5363.2022年1月18日(火) 通信遮断のトンガへの支援

 15日南太平洋のトンガ島で起きた海底火山の噴火は今までに見られなかった特殊な噴火のようである。津波や火山灰による物損が激しいが、幸い人的被害は現在までのところ3人止まりで、これほどの大噴火の中で少ないようだ。しかし、いずれ犠牲者の数が報告されるようになるだろう。一番困っているのは、通信がほぼ遮断され、外国との連絡が取れないことのようだ。海底ケーブルが破壊され、その復旧には約2週間かかると見られている。

 トンガの人びとにとって困るのは、現地の人びとの飲料水は普段雨水を頼りにしているせいで、現実的にはその確保が重要であり、支援物資としていかに飲料水を得られることが出来るかが難題である。水と食料の支援をしなければ、やがて島民は飢えてしまう。昨日ニュージーランドとオーストラリアの哨戒機が上空まで飛んだが、引き返した。空港の離着陸に問題はなさそうだが、着陸に本当に支障がないかどうかを注意深く調べる必要がある。それにしても通信回線が不通では、これも中々大変である。

 トンガは親日的な国で、東日本大震災の際には率先して義援金を被災地に届けた。今度は日本がトンガを支援する時である。トンガはラグビーも盛んで2019年に日本で開催されたワールドカップにも、オセアニア地区の代表としてサモアとともに出場した。次男が高校でラグビーをプレーしていた当時、大学では大東文化大が強く大学選手権で優勝したが、その中心選手として活躍していたのがトンガ出身のシナリ・ラトゥー選手であり、そのプレーは迫力があった。

 これまで旅行会社に勤めていたころ、旧厚生省の太平洋戦争戦没者遺骨収集事業にほぼ20年間に亘って携わっていて、トンガは行ったことがないが、中部太平洋と南太平洋の激戦地だった島々には何度となく訪れた。小さな島国は陸地とは地形や自然環境が大分異なり、まだ住民も素朴な人々が多い。島には大都市がなく、鉄道や高速道路、大工場がないせいか、静かで気持ちが落ち着くような気がした。空気が澄んでいて自然そのものが手に掴める感じだった。1日も早く住民が元通り安心して生活できるようになることを祈っている。

 さて、昨日衆議院では150日間の会期で通常国家が開かれた。岸田文雄内閣にとっては初めての国会召集である。これまでの安倍元首相、菅前首相に比較して割合人の意見を聞く姿勢が国民に受け入れられて、内閣支持率はほぼ50%に達している。このまま支持率が低下しないよう全力で国民のための政治を行って欲しいものだ。

 今年は参議院選挙をはじめ、全国各地で自治体の選挙の年でもある。特に沖縄では、今年本土返還50周年を迎える。その沖縄で今月名護市長選、9月に県知事選、11月には那覇市長選が行われる予定である。コロナ禍により在日米軍基地に対する県民の不満が強まっている折でもあり、反自民の意識が強い県政に岸田自民党は、多少なりとも歯止めをかけることが出来るだろうか。今年の沖縄は、全国的に注目されることであろう。

 夜になって驚愕的な情報が入って来た。今日新型コロナウィルス新規感染者が、全国で初めて3万人を上回り、過去最多の32,197人となった。いよいよ第6波もこのまま急拡大するのだろうか、心配でならない。いつになったらこの暗闇から脱出することが出来るのだろうか。

2022年1月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5362.2022年1月17日(月) 阪神・淡路大震災から27年

 阪神・淡路大震災発生から今日で27年を迎えた。これまで地震に遭遇した人たちから随分地震に纏わる話を聞いた。マグニチュード7.3というから、東日本大震災をしのぐ強力なものである。地震が発生したのは、午前5時46分だったが、それから3時間ほど経ったころ、学校へ行こうとした次男が、受話器を持って慌ただしく外人から電話だよと私に手渡した。驚いたことに地球の裏側ブラジルのリオデジャネイロから知人のアリンドさんがこの地震のニュースを聞き、私の身内に犠牲者はいないか心配してわざわざ様子を尋ねてくれたのだ。リオは夜だったが、そんな中で敢えて電話をくれたのだ。身内に誰も犠牲者はいないと言うとすぐに電話を切ったが、この情深く思いやりのある行動には、胸が熱くなったものである。この一部始終については、昨年上梓した「八十冒険爺の言いたい放題」に1項目設けて「リオのアリンドおじさん」の行動として紹介した。阪神・淡路大震災と言えば、すぐ思い出すのはアリンドさんのことである。拙宅にも来てくれ、日光と箱根にも一緒に行った。エジプトのピラミッドで知り合って以来半世紀にも及ぶ交流だったが、あの優しかったアリンドさんも数年前に冥界へ立たれてしまった。

  その後業務で淡路島の地震震源地にある野島断層の傷跡を訪れたことがある。今では北淡震災記念公園として上下にずれた断層にそのまま屋根を被せて記念館として保存されているが、私が訪れた時は、まだ野天だった。

 地震発生の10年前の1985年秋、旧文部省主宰兵庫県海外教育視察団にお供して16日間アメリカ各地の教育機関や学校を訪問したが、その後同視察団は毎年のように同窓会を開いた。そして団員の中には、この大地震に巻き込まれた先生がおられたことも分った。幸い犠牲者は出なかったが、怖かった話をジェスチャー交りで話してくれた。中には身体が自室内で端から端まで飛ばされたとゾッとするようなストーリーを話された先生もおられた。

 昨日のトンガ火山噴火とい、この阪神・淡路大震災とい、突然襲って来る自然現象では事前に防ぎようがない。私は、1999年トルコで1万7千人の犠牲者を生み、20世紀最大とも言われるM7.6のイズミット大地震に遭遇し、怖い目に遇っているが、幸い体を傷つけられたことはない。

 ついては、昨日の本ブログに自然災害であるトンガの火山噴火について書いたが、国連決議違反である弾道ミサイルを発射させては、外交を有利に進めようと企んでいる北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記に触れた。ところがこの御仁は、今日午前またしても今年4度目のミサイルを日本の排他的経済海域外へ打ち上げた。しかも2発である。どうしてこんな危険なことをおもちゃでも楽しんでいるような気持ちで打ち上げるのだろうか。とても普通の神経の持ち主とは思えない。

 自然災害は人間の手では防ぎようがないが、人的災害を防ぐ手段はいくらでもある。ただ、それでも自我を押し通して、多くの人びとを苦しめようとの常識外れのおバカさんが政治の実権を握っているからどうしようもない。プーチンも習近平もおバカさんを見習わないことを望むものである。

2022年1月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5361.2022年1月16日(日) トンガの火山噴火と津波に思うこと

 日本時間の昨日午後1時過ぎにトンガ諸島の火山島が噴火した。島の名も「フンガ・トンガフンガ・ハアパイ」というから日本人には極めてユニークに感じられるものだ。発生当時は、気象庁も日本に津波がやってくる恐れはないと警戒を促すことはなかった。ところが昨夜半になって津波が日本にも襲ってきて、沖縄から九州沿岸では数十㎝も海面が上昇した。小笠原諸島には1.1mの津波が襲来した。今朝になってテレビ・ニュースではしきりに津波について伝えていた。気象庁にもやや判断ミスがあったようだ。それにしてもトンガは日本から遥か南方8千㎞も離れている。それを10時間以内に日本近海に押し寄せるというのだから、そのスピードたるや時速800㎞ほどになるのではないだろうか。これでは、目の前に津波がやってきたら、とても逃げられるものではない。「逃げろ!撤退しろ!」を意味する‘EVACUATE’という単語が、テレビ画面にも強調されていた。高知県沿岸では係留していた船が流されたり転覆したりしていた。日本よりトンガに近いインドネシアや、フィリピンではもっと深刻な場面があったかと考えていたら、専門家の話では「空振」と言って、この種の津波は距離が遠くなればなるほど高い津波になるという。それでも最近気候温暖化の影響で海面が徐々に上昇していると考えられ、島国では警戒感が強い。気候温暖化も何とかしなければならないが、自然現象である火山の爆発、噴火も海の中の島国では、陸地とは違った防止対策を日頃から考えておかなければならない。

 トンガ沿岸に押し寄せる津波から車で‘EVACUATE’しようとする住民の姿を動画で観たが、波の勢いは凄まじいものだった。東日本大震災で大勢の犠牲者を出したのも理解出来る。国内各地で発令されていた津波警報は、午後には津波注意報とされ、午後2時にはすべて解除された。

 それにしても今新型コロナウィルスの急激な拡大によって、日本各地でその防止対策に大わらわである。そこへ今後も自然災害が襲ってきたら、どうやって難から逃れるか、考えなければならない問題であると思う。しかし、「一難去ってまた一難」と言われるように、仮にその危機を逃れても、矢継ぎ早に第2の災難が襲ってきたら、最早逃れることは至難ではないだろうか。コロナ対策を見ていると、対策を講じても後から後から新規感染者が発症するのは、人間の努力に対する悪魔のしっぺ返しだろうか。時に無力感を覚えることがある。

 こういう自然のお仕置きを、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記はどう思っているだろうか。自ら弾道弾ミサイルを発射させて国際社会へ人的災害の危険性を生み出して、罪もない自国民ばかりでなく、他国民にも恐怖感を与えているのは、極悪であるとの思いに至らないものだろうか。

2022年1月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5360.2022年1月15日(土) 親しかった3人の故人を想う。

 相変わらずこの数日は、北海道から北陸地方にかけて豪雪が襲っている。テレビ画像で観ていると降雪の中を車も人も通っているが、大丈夫かなと些か気になる。

 この厳しい気象条件の中で、大学入学共通テストが全国で始まった。志願者は約53万人といわれている。我々の時代には、各大学が独自に入試を行っていたものだ。現在とはシステムが大分違うので、現行制度についてはあまり良く分からない。もう60年以上も前を振り返ってみてあまり良い想い出はない。2年も浪人して両親には随分心配と苦労をかけた。2年目の浪人時代の今日は「成人の日」だったが、もちろん式典に出席する気持ちの余裕などなかった。顧みれば、暗い時代ではあった。それでもそれなりに苦しかっただけに忘れられない思い出でもある。今の受験生には、初期の目標に向けて全力を尽くして欲しいと願うばかりである。

 さて、新年が明けて寒中お見舞いのハガキの中に1通の訃報をいただいた。とりわけ親しかった高校時代の友人の奥様からである。この5年ほど会うことはなかったが、昨年11月に急逝されたとの知らせに寂しく残念で仕方がない。私が初めての海外武者修行から帰った直後の結婚式で、友人としてスピーチをした想い出が蘇って来た。彼とは浪人1年目に他の友人らと昇仙峡へ、浪人2年目には伊豆大島へ旅行した。今思えば、受験勉強に専念しなければならない大事な時期に、こんなのんびりしたことをやっているようでは志望校に入れるわけがないか。でも今思い出してもあの旅行は本当に楽しかった。

 ついセンチメンタルになり、他に昨年正月明けにいただいた2人の故人のハガキを思い出し、2人を偲びながら改めて読み返してみた。実はこのお2人には、昨年の今頃拙著「八十冒険爺の言いたい放題」をお送りした。

 ひとりは、NPO法人「知的生産の技術研究会」(通称:知研)の八木哲郎会長で、人生の大先輩であり公私とも随分お世話になった。大ヒットした「知的生産の技術」を書かれた梅棹忠夫・京都大学教授に直接お会いして了解をいただいたうえで、NPO知研を設立された。爾来半世紀に亘り知研のリーダーシップを取られてきた。昨年の今頃電話でお話したところ心なしか元気がなく、その時体調が勝れないと仰っていた。ともに知研で活動して早や半世紀近くになる。拙稿を何度も読んでいただき批評、指導してもらったことが思い出される。

 2010年12月には、韓国・束草市で開催された高齢者福祉に関する国際シンポジウムに韓国、中国、アメリカ人のスピーカーに伍して日本からただひとりのスピーカーとして推薦してくれ、大事な役割を果たし貴重な経験を積むことが出来た。私のHP上にも「永遠の少年」と人物評を書いていただいた。惜しいことに昨年5月に冥界へ旅立たれた。昨年2月にいただいたハガキには、拙著についてお褒めの言葉でコメントしていただいた。そしてハガキの最後に「漸く死地を脱したが、いつまで生きられるか分からない」と書かれていた。そしてその3か月後に慌ただしく旅立たれた。

 もうひとりは、私より若干若い経済ジャーナリストで、元朝日新聞記者の阿部和義さんである。お互いに高校こそ別だが、ラグビー部に所属していたので、妙に気持ちが通じ合うところがあった。2014年9月25日付「分散型エネルギー新聞」に「近藤さんの努力に脱帽」と好意的な一文を書いて紹介してくれた。

 以前に舌癌を手術され、少しずつ回復しつつあると信じていた。ところが、一昨年12月中旬に胃ろうの手術をされ、下旬に一応退院された。そして拙著を読まれて励まされたと感謝の言葉が綴られていた。それが、悲しいことに八木さんが他界されて1か月後の今年6月に逝かれてしまったのである。正に人生とは儚いものである。もっとお会いして、もっと話をしておけば良かったと悔やんでも、もう遅い。

 お2人からのハガキは、死期を間近にして気持ちを率直に表していた。気持ちが乱れていたのか、いずれも文章の達人にしては、珍しく文章も、文脈も、文字も乱れて読み難いが、私への友情と心遣いを伝えてくれている。お2人とも素晴らしい人間性と素晴らしい知性を持たれていた。お話しするだけで、心が豊かになることは何度もあった。感謝の気持ちでいっぱいである。お2人とも逝かれてまだ1年も経たないが、すぐにも会えるような身近な気持ちがある。心よりご冥福をお祈りしたい。

2022年1月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5359.2022年1月14日(金) 金融機関の著しいサービス低下

 新型コロナの感染拡大により世の中は暗くなり、経済は停滞し、倒産した会社もある。そんな時、東京商工リサーチが2021年の負債額1千万円以上の倒産件数は意外にも57年ぶりの少なさだったと発表した。不景気のうえに、つい最近液晶パネル大手のジャパンディスプレイが、2151億円の資本金を1億円に減資して中小企業並みの会社にまでした事実があったからである。すでに減資して中小企業並みにして税負担の軽減を図っている企業が増えている。最も影響を受けている観光業の中でも、経営の苦しい大手企業のJTBや日本旅行が1億円に減資し、更に毎日新聞社、スカイマーク航空など著名な企業まで同じように減資した。彼らは減資によって倒産を免れたと言えるかもしれないが、とにかく現在の苦境を何とか凌いだと言えるのかも知れない。

 ただ、倒産を免れることが出来たのは、コロナ下で政府による支援策、つまり政府が利子を負担することによって、資金繰りに窮する企業が大きく減じたことが大きい。資金の借り入れが楽になったからである。だが、政府の支援は永遠に続くわけではなく、終わりつつある。もし、借金が返せなくなったら倒産の道を歩む可能性がある。かつてのオイルショック、リーマンショックの折に急増した倒産が、再現するかもしれないのだ。

 さて、あまり明るい話がないが、最近の金融機関のサービス低下には少々腹が立つことがある。銀行ではほんの僅かしか希望の金種で現金を引き下ろせないし、それ以上だと手数料を要求される。硬貨を預金しようとするとある数になると手数料を徴収される。コインのお賽銭は遠慮して欲しいとお願いした神社もあるくらいである。今日の朝刊によれば、通帳の発行には、これまで手数料を徴収しなかった三菱UFJ銀行も、すでに実施している大手の三井住友銀行やみずほ銀行に倣い、4月から手数料徴収を実施する方針である。かつては、銀行間であまり異なるルールはなかったが、この通帳手数料徴収は時期、手数料額ともに各銀行によってバラバラである。通帳の発行に伴う経費がかなり負担になるとの理由から、利用者にはカードとインターネット利用を奨励しているようだが、私のように銀行の口座カードを所有していないアナログ派にとっては不自由である。そこで三菱は、あざとい策を考えた。一定年齢以上の高齢者からは手数料を取らない方針だという。何歳から上の年代から徴収免除にするのか、まだ決まらないようだ。

 他にも日本郵政のサービスも低下した。高齢者に対してかんぽ生命へ強引な勧誘を行い不利益な契約を行った件を筆頭に、郵便局の現場サイドでも土曜日の配達を取り止めたり、翌日配達を近々辞めることによって、一般市民に対するサービス低下のみならず、雑誌業界にも影響が表れてきた。雑誌の定期購読者への送付が遅れると月刊誌「選択」が警告しているほどである。

 かつては左団扇だった銀行、郵便局が自らの経営努力と責任を棚に上げ、顧客や消費者に負担を押し付ける時代になってきたと言える。あ~ぁ、情けない。

2022年1月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5358.2022年1月13日(木) コロナ禍急拡大とフィリピン大統領選

 北海道から北陸地方にかけてかなりの雪が降り続いている。激しい積雪のため、道路の片側1車線が、両側1車線になっているところもあるようだ。除雪中に落雪で命を落とした人もいる。東北新幹線の大幅な遅れや、国内航空便もかなり欠航した。その点関東地方は北部の群馬、栃木県を除けば、大雪に襲われることがあまりないので助かる。

 この雪の中で、オミクロン株を主とする新型コロナウィルスの感染が再び拡大している。日本でもこのところ急激に感染者が増え出したが、世界保健機関(WHO)が公表したところでは、世界で9日までの最近1週間の感染者が、前の1週間より55%も増えて1,515万人になったというから驚くではないか。相変わらず感染者はアメリカが最も多く461万人で、以下フランスが160万人、イギリス122万人、イタリア101万人と、ワクチンが充分行き届かないアフリカ諸国より、先進国に感染者が多いのが意外である。こんなコロナ旋風が吹き荒れている中で、1か月後冬季北京オリンピックが開催される中国は、厳しい水際対策や、全員のPCR検査などの感染対策が功を奏しており、新規感染者の発生を封じ込んでいると自負している。しかし、世界で1日282万人、1週間で1,515万人を超える新規感染者が出ている中で、中国では昨日の新規感染者が僅か238人、死者に至っては今日まで5千人足らずで、昨年9月14日以降1人も出ていないというのだからすごいと言うより、信じられないと言うべきであろう。

 日本でも最近になって急激に増えだした沖縄県で、今日過去最多の1,817人が発症した。全国的にも昨日は13,244人となり、4か月ぶりに1万3千人を超えた。今日は更に増えて18,673人を数えた。懸念されるのは、医療従事者をはじめとするエッセンシャル・ワーカーが倒れて、医療が崩壊し、介護現場で支援活動が機能しなくなることである。現状では、我々国民はワクチンを接種して常にマスクを着け、ソーシャル・ディスタンスを保つ努力をすることしか対策はない。光明が見えない暗い世の中になってきたものである。1日も早くこの地獄から抜け出したいというのが、余生があまり長くない我々後期高齢者のせめてもの望みである。

 さて、来る3月に韓国大統領選、4月にフランス大統領選に続いて、5月にはフィリピンでも大統領選が行われる。個性的なドゥテルテ現大統領の任期終了に伴うものだが、出足が早かったかつて無敵だった元ボクシング世界チャンピオンのバッキャオ上院議員が、スポーツ愛好家から支援されているが、最近になって意外にも36年前にピープルパワー革命で倒された独裁者マルコス元大統領の長男、フェルジナンド・マルコス氏が巻き返しているようだ。同氏には、父親の独裁政治への反感が強い反面、ピープルパワー革命を知らない若者から支持されている。変わっているのは、彼はフェイスブックで出馬宣言したことである。選挙戦ではSNSを戦略に戦う意向だったが、グーグル社が選挙活動が始まる日から投開票日までの期間中、すべての政党と候補者に関する広告をグーグル検索の結果や、You Tubeなどに掲載しないと決めたので、マルコス派はこれにどう対応するだろうか。

 フィリピンの人口は、日本より少々少ない1億1千万人であるが、その内日本人より遥かに多い約9千万人がソーシャル・メディアの利用者だという。それを利用したマルコス氏の支持率53%はバッキャオ氏の8%より遥かに高いが、このグーグルの決定により選挙戦では、誰が勝ち抜くのか興味深い。韓国や、フランスの大統領選とは異なった視点から見守りたいと思う。

2022年1月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5357.2022年1月12日(水) 過疎化による地方都市の劣化と苦悩

 冬も真っ盛りという感じで北海道から日本海沿岸の東北・北陸地方では、かなり激しい豪雪状況である。北海道では吹雪となっている。特に吹雪の中を走行する車を見ていると、運転は大丈夫だろうかと心配になる。

 新型コロナウィルスの感染が拡大して観光業が特に大きな影響を受けているが、北海道の冬は、コロナに関係なく、特に影響が大きいらしい。雪の中での難しい交通アクセスの問題もある。旭川市に近い大雪山国立公園周辺では、かつて大きなホテルが3つあったが、近年その内2つが閉館した。観光客が減ったことが大きいが、ホテルにとっては経営状態が良くない中で、固定資産税と建物の維持費が固定経費として大分経営に影響を与えているようだ。だが、ホテルは閉館してもその所有者には固定資産税がかかる。沖縄のように季節を問わず、観光客が訪れるところでも、現状はコロナ対策の規制により経営は厳しいと思う。

 そこへ今夕の朝日によると北海道で経営が苦しいのは、アクセスの難しい秘境ホテルばかりではなく、駅前の一等商業地ですら経済的に立ち行かない都市と商業業種があるという。その最たる都市が、北海道の鉄道の要衝でもある滝川市である。JR滝川駅の前にある500mも続く商店街に往時の勢いがなく、シャッターが下りた商店が多く、その中にあったデパートも6年前に閉鎖された。昨年は駅前の商業ビルも閉鎖された。これには地方都市特有の過疎化という現代の課題がある。特にこの滝川市は、かつては炭鉱景気で賑わっていたが、閉山されてから、40年前のピーク時の5万3千人の人口が、今では3万9千人にまで減少している。そのため商業ビルの主要テナントだったスーパーストアが撤退して経営は益々苦しくなり、土地の所有者も固定資産税を払えず滞納して、挙句に市に対して資産の売却を求めているようだが、落日の都市にも財政的余裕がなく、中々話がまとまらない。これから同じような問題が、地方都市の間で次第に浮上してくるのではないか、気になるところである。

2022年1月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5356.2022年1月11日(火) 認知症と北朝鮮に気を付けよう。

 年を取ると認知症の危険があると言われるが、元気者のつもりでも記憶が衰えたり、言葉や単語を思い出せないことがある。今日愕然としたのは、数日前から始めた2021年の確定申告の準備をしている最中に、肝心な厚生年金と企業年金の振り込み通知書を紛失しまったのだ。つい先日まで手元にあり、あるものだとばかり思いこんでいたところ、いざ利用しようとしたらどこへ行ってしまったのやら見つからないのだ。わが書斎も積読の書物をはじめ、雑物に囲まれてあまり整理が出来ているとは言えない。結局いくら探しても見つからず、日本年金機構と、企業年金を代行している大阪の企業へ電話で再発行をお願いするような始末である。残念ながら再発行はしてもらえず、年間支払額の明細書を近日送るとのことだった。アナログ派である私には、金銭元帳に支給月ごとに仕分けしたいので、各回の内訳を尋ねても書類としては発行しないと言われ、止むを得ず口頭で数字を教えてもらった。これから時間をかけて、アナログ式に申請書類を仕上げた後、青色申告会に相談のうえで税務署に書類を提出することになる。今日は記憶力の低下に振り回された1日だった。その最中に偶々知人からメールで奥さんが認知症のため施設へ入られたと連絡があり、これから男やもめだと知らされた。お気の毒であるが、私自身だってそんなに楽観している場合ではない。

 去る8日(土)夕刻「テレビ神奈川」で母校湘南高校の創立100周年に関して、「湘南高校百年 文武両道の核心~初代校長赤木愛太郎の理想~」と題する30分のドキュメンタリー番組が放映された。先月のテレビ東京の名門校シリーズに次ぐものである。東京都内では観られないと思うからと、わざわざ後輩が当番組のWebを知らせてくれたので、今日じっくり観てみた。題名の通り文武両道の学校の現状と活動を紹介したものであり、TV東京とはやや趣は異なるが、創立後百年の母校を初代赤木校長の熱情と文武両道の実践校として取り上げてくれている。赤木校長は、新潟師範学校校長を辞めて新設の旧湘南中学を、日本一の学校にするとの理想と信念を胸に新校長として赴任された。多くの生徒、卒業生から尊敬され慕われ、校内には赤木苑がある。私の知る同窓生も何人かインタビューに登場していたが、一番感じたのは、皆共通して愛校心が強いなぁということだった。テレビで好意的に紹介されるのは、良いことでもあり、誇りでもある。幸い私はラグビー部出身であるので、今以て母校愛と母校とのつながりは切っても切れない。こういう形でメディアに取り上げてもらえるのは、誇らしいことであり、嬉しいことである。

 さて、いつも驚かされているが北朝鮮が、またもや弾道ミサイルらしきものを日本海へ向けて打ち上げた。先日5日にも突然打ち上げたが、またもや突然の打ち上げである。岸田首相は即座に極めて遺憾だと述べた。国連安保理事会も北朝鮮を非難する声明を発表した。コロナ禍の影響で、北朝鮮も厳しい試練に晒されている。だが、そのはけ口を日本海のミサイル発射で発散されたのでは、溜ったものではない。破れかぶれではないか。拉致問題には振り向きもせず、解決済と国が罪を犯していながら真正面を見ず、尻を向けて逃げるばかりである。国家としての形態を整えておらず、他国に迷惑ばかりかけている北朝鮮のような国をもう少し真面な国家へ変貌させるよう対立する米中も、具体的な対策を講じることは出来ないものだろうか。

2022年1月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5355.2022年1月10日(月) 成人の日にクラシック音楽会を楽しむ。

 今日は成人の日である。大学ゼミの友人が所属しているオーケストラの定期演奏会を3年ぶりに鑑賞した。「上野浅草フィルハーモニー管弦楽団」演奏会は、いつもなら地元の浅草公会堂で開催されているのだが、コロナ禍と言う事情もあるのだろうか、今日はJR中野駅近くの「なかのZERO大ホール」で開かれた。こういう時期でもあるので、いつもならゼミの仲間に広く声をかけるところだが、遠慮して一部の仲間だけに連絡して7名が集まった。終演後も納得してどこにも立ち寄らず、散会した。折角気の知れた仲間の集まりなので、積もり積もった話もしたいところだったが、やはりコロナ怖さに腰が引け消極的になってしまった。

 それはさておき、久しぶりにクラシック音楽を生で聴いたが、やはりホールで聴く生の音楽は迫力があって好い。今日は3つの名曲を聴いたが、私の知らない曲ばかりだった。ウェーバーの歌劇「オベロン」序曲、モーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」、そしてシューマンの交響曲第1番「春」だった。ソーシャル・ディスタンスを取っているせいか、1,300名の観客席は余裕のある配置になっていた。

 同楽団のチェリストであるゼミ仲間の赤松晋さんとは、残念ながら今日会って話をする機会はなかったが、他の仲間と久しぶりに会って話をすることが出来たのは嬉しかった。こういう機会を作ってくれた赤松さんには感謝である。

 今日久しぶりの会話を楽しんだが、本当は先日セルビアの友人・山崎洋さんが送ってくれた彼のメール文の中に書かれていたアメリカ流の「deep state」について、もう少し彼らと話をしてみたかった。山崎さんは東西対立の狭間で、ユーゴ解体を実感し、そこから東西の激しい抗争や、現在の米中、米ロの対立の実態を自分なりの視点で捉えている。彼が気にしているのは、日本のメディアは欧米サイドの報道に頼りがちで、中ロの立場や考えを受け入れていないことである。その点、彼は中ロの考えも斟酌して平等な立場から事実を冷静に見つめている。

 例えば、今国際的に大きな注目を集めているウクライナ東隣のロシアが、国境周辺に軍隊を集結させて緊張を高めている原因について、ウクライナが独立出来た経緯には、ソ連崩壊当時、ウクライナ人フルシチョフ首相が勅命でウクライナをロシア領から分離させたことや、エルツィン大統領がウクライナ領内にロシア海軍基地を認める条約を締結したことがあり、それらはロシア系住民が多いウクライナで受け入れられている。だが、その点についてNHKをはじめ、日本のメディアはほとんど触れていない。

 確かに両者の考えを平等に受け入れるのは難しいことではあるが、あまりにも一方だけの意見を取り入れると偏った結論になる。我々もその点は重々心掛けなければいけないと思う。

2022年1月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5354.2022年1月9日(日) ウィンタースポーツ花盛り

 3連休の真ん中であるが、若者の各種ウィンター・スポーツも雌雄を決する最高潮に差し掛かった試合が行われている。昨日は高校ラグビー決勝戦、春の高校バレー男女決勝戦、今日は大学ラグビー決勝戦、高校女子サッカー決勝戦が行われ、明日は高校サッカー決勝戦が行われる。また、ラグビーは昨年までのトップ・リーグを刷新して、新しい方式でリーグ戦「リーグワン」を行うことになり、昨日その開幕試合が3か所で行われた。冬の北京オリンピック開催は残り1か月を切った。今日は大相撲初場所初日でもある。

 華々しいのはスポーツばかりではない。明日は成人の日である。新型コロナウィルス感染で祝典開催も今日に繰り上げたり、中止になったり、順延になったり大人としての門出を予定通り祝ってもらえないのは、新成人にとっては気の毒である。私個人は、成人式は生憎浪人2年目だったので、目先の受験を控えて成人式には出席しなかったし、敢えて大人になったとの認識はなかった。

 今年4月からは、成人は法的にはこれまでの20歳から18歳へ繰り下げられ、大人としての権利である選挙権も行使出来る。若者の選挙における投票率が低いと言われている中で新成人が増える。果たして新成人に選挙権の何たるかや、成人になった場合の権利及び義務を教える機会を増やさないと、実際の選挙で投票率は上昇する保証はない。

 例えば、最近の若者は政治的な関心がやや薄いと言われる。彼らの周囲には読書離れや、新聞離れがある。世界は今暗礁に乗り上げている国際問題が沢山ある。まず、現実に米中対立の問題があり、それに派生的に取り付いている問題がある。核兵器、軍縮なども大きな問題である。現状の問題を把握するだけでも好いから、これらの問題に日頃から関心を抱くことが大切であると思う。

 世界の動きを知るためには、新聞や本を読むことが必須であると思う。書物の発行や新聞発行部数は下降気味である。書店も閉店して本を買うのもこれまでの書店を通してではなく、アマゾンなどから通販で購入するケースが増えたようだ。

 私にも18歳から21歳までの孫がいるが、関西にいるので、特にコロナ禍のせいもあり、この数年会っていない。彼らから話も聞いていないので、どれほど読書や新聞を読んでいるのか分からない。だが、せめて若者らの平均レベル以上に、社会的、国際的感覚を身に着けて欲しいと思っている。

 願わくば、若者たちには政治の場のみならず、社会一般にもっと斬新で若者らしい前向きな意見を披歴して欲しいと願っている。そのためにも成人年齢の引き下げが実際に功を奏するかどうか、注視したい。

2022年1月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com