5364.2022年1月18日(火) 通信遮断のトンガへの支援

 15日南太平洋のトンガ島で起きた海底火山の噴火は今までに見られなかった特殊な噴火のようである。津波や火山灰による物損が激しいが、幸い人的被害は現在までのところ3人止まりで、これほどの大噴火の中で少ないようだ。しかし、いずれ犠牲者の数が報告されるようになるだろう。一番困っているのは、通信がほぼ遮断され、外国との連絡が取れないことのようだ。海底ケーブルが破壊され、その復旧には約2週間かかると見られている。

 トンガの人びとにとって困るのは、現地の人びとの飲料水は普段雨水を頼りにしているせいで、現実的にはその確保が重要であり、支援物資としていかに飲料水を得られることが出来るかが難題である。水と食料の支援をしなければ、やがて島民は飢えてしまう。昨日ニュージーランドとオーストラリアの哨戒機が上空まで飛んだが、引き返した。空港の離着陸に問題はなさそうだが、着陸に本当に支障がないかどうかを注意深く調べる必要がある。それにしても通信回線が不通では、これも中々大変である。

 トンガは親日的な国で、東日本大震災の際には率先して義援金を被災地に届けた。今度は日本がトンガを支援する時である。トンガはラグビーも盛んで2019年に日本で開催されたワールドカップにも、オセアニア地区の代表としてサモアとともに出場した。次男が高校でラグビーをプレーしていた当時、大学では大東文化大が強く大学選手権で優勝したが、その中心選手として活躍していたのがトンガ出身のシナリ・ラトゥー選手であり、そのプレーは迫力があった。

 これまで旅行会社に勤めていたころ、旧厚生省の太平洋戦争戦没者遺骨収集事業にほぼ20年間に亘って携わっていて、トンガは行ったことがないが、中部太平洋と南太平洋の激戦地だった島々には何度となく訪れた。小さな島国は陸地とは地形や自然環境が大分異なり、まだ住民も素朴な人々が多い。島には大都市がなく、鉄道や高速道路、大工場がないせいか、静かで気持ちが落ち着くような気がした。空気が澄んでいて自然そのものが手に掴める感じだった。1日も早く住民が元通り安心して生活できるようになることを祈っている。

 さて、昨日衆議院では150日間の会期で通常国家が開かれた。岸田文雄内閣にとっては初めての国会召集である。これまでの安倍元首相、菅前首相に比較して割合人の意見を聞く姿勢が国民に受け入れられて、内閣支持率はほぼ50%に達している。このまま支持率が低下しないよう全力で国民のための政治を行って欲しいものだ。

 今年は参議院選挙をはじめ、全国各地で自治体の選挙の年でもある。特に沖縄では、今年本土返還50周年を迎える。その沖縄で今月名護市長選、9月に県知事選、11月には那覇市長選が行われる予定である。コロナ禍により在日米軍基地に対する県民の不満が強まっている折でもあり、反自民の意識が強い県政に岸田自民党は、多少なりとも歯止めをかけることが出来るだろうか。今年の沖縄は、全国的に注目されることであろう。

 夜になって驚愕的な情報が入って来た。今日新型コロナウィルス新規感染者が、全国で初めて3万人を上回り、過去最多の32,197人となった。いよいよ第6波もこのまま急拡大するのだろうか、心配でならない。いつになったらこの暗闇から脱出することが出来るのだろうか。

2022年1月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com