5356.2022年1月10日(月) 成人の日にクラシック音楽会を楽しむ。

 今日は成人の日である。大学ゼミの友人が所属しているオーケストラの定期演奏会を3年ぶりに鑑賞した。「上野浅草フィルハーモニー管弦楽団」演奏会は、いつもなら地元の浅草公会堂で開催されているのだが、コロナ禍と言う事情もあるのだろうか、今日はJR中野駅近くの「なかのZERO大ホール」で開かれた。こういう時期でもあるので、いつもならゼミの仲間に広く声をかけるところだが、遠慮して一部の仲間だけに連絡して7名が集まった。終演後も納得してどこにも立ち寄らず、散会した。折角気の知れた仲間の集まりなので、積もり積もった話もしたいところだったが、やはりコロナ怖さに腰が引け消極的になってしまった。

 それはさておき、久しぶりにクラシック音楽を生で聴いたが、やはりホールで聴く生の音楽は迫力があって好い。今日は3つの名曲を聴いたが、私の知らない曲ばかりだった。ウェーバーの歌劇「オベロン」序曲、モーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」、そしてシューマンの交響曲第1番「春」だった。ソーシャル・ディスタンスを取っているせいか、1,300名の観客席は余裕のある配置になっていた。

 同楽団のチェリストであるゼミ仲間の赤松晋さんとは、残念ながら今日会って話をする機会はなかったが、他の仲間と久しぶりに会って話をすることが出来たのは嬉しかった。こういう機会を作ってくれた赤松さんには感謝である。

 今日久しぶりの会話を楽しんだが、本当は先日セルビアの友人・山崎洋さんが送ってくれた彼のメール文の中に書かれていたアメリカ流の「deep state」について、もう少し彼らと話をしてみたかった。山崎さんは東西対立の狭間で、ユーゴ解体を実感し、そこから東西の激しい抗争や、現在の米中、米ロの対立の実態を自分なりの視点で捉えている。彼が気にしているのは、日本のメディアは欧米サイドの報道に頼りがちで、中ロの立場や考えを受け入れていないことである。その点、彼は中ロの考えも斟酌して平等な立場から事実を冷静に見つめている。

 例えば、今国際的に大きな注目を集めているウクライナ東隣のロシアが、国境周辺に軍隊を集結させて緊張を高めている原因について、ウクライナが独立出来た経緯には、ソ連崩壊当時、ウクライナ人フルシチョフ首相が勅命でウクライナをロシア領から分離させたことや、エルツィン大統領がウクライナ領内にロシア海軍基地を認める条約を締結したことがあり、それらはロシア系住民が多いウクライナで受け入れられている。だが、その点についてNHKをはじめ、日本のメディアはほとんど触れていない。

 確かに両者の考えを平等に受け入れるのは難しいことではあるが、あまりにも一方だけの意見を取り入れると偏った結論になる。我々もその点は重々心掛けなければいけないと思う。

2022年1月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com