5183.2021年7月21日(水) 開会式前に東京オリンピック開催

 明後日のオリンピック開会式に先立ち、今日日本代表チームの女子ソフトボールと女子サッカーの初戦が行われた。これから8月8日まで東京を中心に各地で熱戦が繰り広げられる。今回のオリンピックは異例づくしで、明後日の開会式は無観客で行われる。大会関係者の出席は約950人で、当初の予定であった約1万人から大幅に減った。開会宣言は昭和天皇と上皇に倣い予定通り名誉総裁である天皇が行う。当初予定していた皇后、その他の皇族方はひとりも出席されず、他の競技場でも皇族方が観戦に訪れる予定はすべてキャンセルされることになった。出場する選手にとっては些か張り合いがないであろうが、これも新型コロナウィルスの想像もし得なかった、世界的な感染拡大という不運によるものだけに諦めざるを得ない。

 ケチが付いたと言われているが、そのせいか開会式に参加を予定していた経済人の欠席も目立つ。経団連をはじめ、経済同友会、日本商工会議所など経済3団体のトップが欠席するのは、無観客開催やコロナの感染予防が表向きの理由だが、開催反対の世論や消費者の反発への警戒感があるようだ。

 しかし、開催すると決めた以上是が非でも事故なく、ありきたりだが平穏な大会であって欲しい。決して五輪期間中にコロナが感染拡大するような事態になることだけは避けるよう、組織委員会をはじめ関係者は充分注意して欲しいと思う。

 さて、デジタル化、IT化が進む時代になったが、一昨日成田及び羽田空港で国際線の搭乗手続きの際、一部の航空機搭乗に限って「顔認証システム」、いわゆる「顔パス」が使用可能になった。まだ、ほんの一部に限られるようだが、成田空港の運営会社は、これを開発した日本の技術や導入の度合いは先進的だとアピールしている。だが、世界の空港では、日本に先駆けてすでに「顔パス」が使用されている。その点で日本での導入はかなり遅れているのではないかと思う。

 実際私自身2017年にバルト3国へ出かけた時の出入国はフィンランドだったが、ヘルシンキ空港では出国の際「顔パス」だった。この顔認証をNECが70カ国に展開している。NECは2001年度に約3千億円の大赤字を出し、稼げる分野へ研究者を回すようにした。それが顔認証だったという。ただ、初期には顔写真の誤認率が30%もあった。その後研究を重ねて今日のように認証率が高くなった。問題は、使い方によっては人権を侵害する恐れがあることである。アメリカでは黒人が顔認証の誤認で逮捕されたケースもあり、顔認証を使った警察捜査を禁じる地域が相次ぎ、EUでも今年4月原則禁止の規制案を示した。

 確かに認証の精度が高まれば、空港での出国、搭乗手続きはかなりスムーズになると思う。個人的な経験から言えば、ヘルシンキ空港では顔認証器の前で私の顔に器械が反応せずスムーズには行かなかった。後ろに出国者がつかえて渋滞したほどである。係官が来るまで時間がかかった。もう少し精度が向上するようになれば、もっと普及するだろう。

2021年7月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5182.2021年7月20日(火) 高齢者医療治療費に加え、医療保険料も値上げ

 昨日「後期高齢者医療保険料額決定」の通知書が、世田谷区国保・年金課から郵送されてきた。厚生労働省が3年がかりで後期高齢者医療制度の特例的な軽減を見直すと公表していたが、開封してみると保険料の値上げ額があまりにも大きいのにびっくりした。昨年までの年額118,500円が60%も値上げされ、今年度から188,300円になる。来年度秋以降に後期高齢者の医療費も現在の1割負担から3割負担になることもあり、高齢者にとっては極めて厳しい見直しである。すでに決定は既定路線で、今回の値上げ分を含めて医療保険料は、厚生年金から天引きされるので、お手上げである。

 かねがね医療に限らず社会福祉関係費用というのは、国家が徴収する医療費合計の範疇で処理されるのではなく、すべての収入の中で総合的に捉えられ考えられるべきだと考えている。防衛費には殊更甘く検討もせず、アメリカの言いなりでイージス艦2隻に5千億円超の無駄な防衛費を支出するなら、少しでも防衛予算を医療分野へ回せば、高齢者が医療費で厳しい局面に立たされるケースは少しは低減する筈である。さすれば、高齢者への医療費負担が増えると次の世代の若者に大きな負担となるという苦しい言い逃れを言わずとも済む。私自身後期高齢者で当事者であるので、この点をいくら力説しようとも説得力に欠けるが、不思議なのは共産党をはじめ、どの野党も何ら反対しないことである。「老兵は消え去るのみ」か。

 さて、オリンピック開催を3日後に控えて、益々難題が降りかかりつつある。五輪組織委員会で開会式に流される楽曲の制作に関わっていた小山田圭吾氏が辞任したことで4人のチームで作られた曲のうち、小山田氏の曲は採用されないという。過去に障害のある同級生へのいじめがネットで公開され、それがあまりにも酷いとして追放されたのだ。

 オリンピック出場のため来日した選手団の内、また新たに何人かが陽性と判明し、しばらく隔離され選手村へ入村出来ない。中でも南アフリカ代表のサッカー・チームの内3人が陽性とされ、明後日の初戦・日本戦では試合前のPCR検査次第では、試合が出来ないことも考えられる。新型コロナウィルス感染は、日を追って増え続け、東京をはじめ首都圏でもその勢いは衰えない。

 オリンピック会場がほとんど無観客と決まったが、ヨーロッパでコロナが再拡大する中で、同じように新規感染者が増えているイギリスで、昨日イングランド地方で規制を撤廃して、マスクの着用を義務化しないことにし、パブやバー、ナイトクラブなどの営業も認められることになった。「自由の日」だと歓迎する市民がいる一方で、規制撤廃には慎重な意見も多い。ロンドン市内では警戒は緩められず、地下鉄ではマスクの着用を義務付けている。コロナに関する欧米人の無防備な感覚には、日本人とは異なる伝統、文化、風習などがあると思うが、大観衆を集めたサッカー場でファンがほとんどマスクを着用せずに肩を組みあったり、狭いパブ内で肩が触れ合うほど密集して騒いでいるのはどうも理解出来ない。イギリスは人口でも日本の半分程度でありながら、このところ日本の連日3千人の新規感染者に対して、イギリスではこれを遥かに上回る連日5万人前後の新規感染者を出している。これで規制撤廃というのだから少々甘いのではないかと思う。スナク財務相とともに濃厚接触者になったジョンソン首相も昨年陽性になったことがあるし、最近ではコロナ担当の保健相まで感染している。コロナ観も含めて国家の首脳周辺の脇が少々甘いからではないだろうか。イギリス人の感覚にはとても付いて行けない。

2021年7月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5181.2021年7月19日(月) トランプ前大統領から皮肉られたグレタさん

 昨晩BS・テレビ朝日で地味ではあるが、筋の通った社会派のドキュメントを放映していた。スウェーデンの環境保護活動家のグレタ・トゥーンベリさんの活動ぶりを取り上げた、2時間の報道番組「緊急提言!グレタ気候変動最前線をゆく」である。今年18歳であるが、地球温暖化防止のための防止策を提言するだけではなく、自ら山林火災など温暖化現象を体感出来る地点を訪れ、現地の人びとから最近の温暖化の傾向を聞いて、広く世界へ発信している。彼女がこの問題でメディアに姿を見せるようになったのは、彼女がまだ16歳の一昨年だった。彼女の突然の登場は関係者ばかりではなく、主要国の首脳らの目を惹いた。当時のトランプ大統領は、2019年「TIME」に最年少で「今年の人」に選ばれた彼女を評して「馬鹿げている。グレタは自分が抱えている怒りのコントロールの問題に取り組んで、友人と一緒に古きよき映画を観に行くべきだ」と、年甲斐もなく若い女性に苛立ったようなコメントを述べた。

 彼女は一昨年9月国連の気候サミットに出席するため、大量の二酸化炭素ガスを排出する航空機ではなく、2週間かけて全長18mのボートで大西洋を渡り大きな話題を呼んだ。国連では、地球が大量絶滅の時代に直面する今、大人たちが積極的な対策を取らずに失敗すれば、自分たちの世代は絶対に許さない、と激しい口調で各国代表に訴えた。その後チリで開催される国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)に出席するため、同国へ渡ったが、リマ市内で暴動が発生して予定されたCOP25の会場が急遽マドリードに変更され、再び14mのヨットをチャーターして大西洋を横断しリスボン経由でスペイン入りした。画像ではその辺りの場面が撮影され、荒れる洋上で船酔いした彼女を映し出していた。

 現実にアメリカ・カリフォルニア州や、オーストラリアの山火事の現場で近隣の人たちにインタビューしている前向きな姿勢には感動した。世界中どこへでも出かけていき、あまり気負うことがない。僅か16歳の高校生がこれだけはっきり自ら信じた環境破壊への反対意見を堂々述べるのには感心した。自分自身振り返って、ラグビーに夢中だった高校生時代には、彼女のような高邁な考えも行動力もなかったし、世界へ訴えるような行動なんてとても出来なかった。今や彼女のネームバリューは世界的になったが、今後怪しげな組織に利用されないことを願っている。

 折も折この数日ドイツ西部からベルギー、オランダ方面に至る広い地域で河川が氾濫し、洪水が市街地へ流れ込み多くの家屋を水没させ、ドイツ国内だけで157名の死者が確認されている。この現実にかねてより地球温暖化現象を危惧していたドイツのメルケル首相は、現場を視察し気候変動に断固として取り組む必要があると呼びかけた。グレタさんが恐れていた地球温暖化がもたらす災害が、現実にヨーロッパのさほど大きくない川で発生したのである。

2021年7月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5180.2021年7月18日(日) 横綱白鵬45回目の優勝とレバノンの現状

 大相撲名古屋場所が今日千秋楽を迎えた。2場所連続優勝の大関照ノ富士が3連覇を飾り、そのまま横綱に昇格するか場所前から期待されていた。6場所ぶりに、しかも相撲協会から休場続きで進退の決断を迫られていた横綱白鵬がこれをどう迎え撃つか、興味深い場所だった。しかし、期待に違わず、千秋楽を迎えて白鵬と照ノ富士の全勝対決となった。千秋楽の全勝対決は、実に9年ぶり6度目のことである。勢いの良かった照ノ富士も44回の最多優勝を誇る横綱に熱戦の末敗れ準優勝となった。

 実は、白鵬はこれまでしばしば眉を潜めさせるような言動をして不謹慎と非難されたことがあったが、昨日も時間いっぱいになってから土俵際まで下がって仕切り、協会理事長から横綱らしくないと苦言を呈せられていた。実力はどの力士よりも秀でているが、横綱らしいパフォーマンスではないと身勝手な行動を批判された。今日の照ノ富士に対しても張り手と肘打ちを何度もやっていた。強い横綱として右ひざの手術を済ませて6場所ぶりに出場しながらも他を圧倒して優勝を掴み取っていく。その強い横綱らしい実力には頭が下がるが、もう少し横綱らしい品位を具えてくれれば、不世出の横綱と呼びたいところだ。すべてに満点とは中々行かないものだ。それでも最多優勝45回目を成し遂げた横綱白鵬にはおめでとうと言ってあげたい。来場所は準優勝の照ノ富士も横綱に昇格するようだ。東西横綱が揃い踏みして今後大相撲界が一層発展することを期待したい。

 さて、中東のレバノンがこれほど追い詰められているとは、想像していなかった。経済状況が悪化の一途を辿り、昨年3月には国の借金が返済出来ず、デフォルトに陥っていた。そこには経済以前に政治的不安定が大きく作用している。1967年末同国を訪れた時は、第3次中東戦争の敗戦国の支援国でありながら、戦後の市街からは明るい空気が感じられ街は賑わい港には海水浴が大勢集まっていた。拙著「八十冒険爺の言いたい放題」に紹介した高校生カィールくんに巡り合ったのも、このレバノンの首都ベイルートだった。

 そのレバノンは地中海に面した立地上の優位性から多くの国々と経済・外交関係を結んで繁栄し、市内には多くの外国人の姿が見られ、ベイルートは別名アラブのパリとも呼ばれていたほどである。アラブの国々は、それぞれに難しい立ち位置にあったが、レバノンでは、宗教や宗派によって国会の議席や閣僚ポストを分け合う、特異な「宗派主義」という政治体制を保ちながら微妙な国家の舵取りをしている。

 私自身早くから興味を惹かれたのが、政治に宗教が色濃く反映され、大統領をキリスト教マロン派、国会議長をイスラム派シーア派、首相をイスラム派スンニ派から選ぶ3つの宗派と信者に配慮した政治運営のルールである。このベイルートに昨年8月大爆発が起き、当時の内閣が総辞職に追い込まれた。爾来首相不在のまま1年近くに亘り政治空白が続いていた。

 レバノンは国として債務不履行に陥り国民の多くが月額数十㌦程度の生活を余儀なくされている。かつて宗主国だったフランスが、国際通貨基金(IMF)の支援を受ける条件として、宗派主義からの脱却を要求している。このように難しい立場の国家に果たして諸外国が、救いの手を差し伸べてくれるだろうか。

 訪問してから55年も経った今でも懐かしく思い出すベイルート市内の洒落たストリートと明るい人々が生活し、アラブでも他の周辺国の中でも一頭抜きん出ていたレバノンの厳しい現状を知るにつけ、政治家の責任は重いものだと考えている。首相に指名されていながらハリリ元首相は、アウン大統領が考えていた自派が3分の1を超える閣僚名簿に承服出来なかった。これによりハリリ元首相は組閣を断念せざるを得なかった。結局宗派主義が、かつては豊だったこの浮遊する国・レバノンを今益々苦境と混迷に追い込んでいると言えそうだ。

2021年7月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5179.2021年7月17日(土) 佐藤優氏の立花隆論(「文藝春秋」8月号)

 「文藝春秋」8月号に、4月に亡くなられたジャーナリスト立花隆の追悼特集が掲載されている。立花については、すでに他の雑誌やテレビでも特集が組まれたが、これを読んで改めて立花の人物像と仕事ぶりに敬服した次第である。

 追悼特集は、「立花隆『知の巨人』の素顔」と題して、柳田邦男、山極寿一氏ら9人の著名なジャーナリストがその仕事ぶりと人となりについて書いている。9人はそれぞれに個人的な思い出と感想を記しているが、皆立花の単なるジャーナリストとは思えない並外れた想像力、行動力、読書量、情熱などについてベタ褒めである。その中でただひとり立花を評価しながらも「私とは波長が合わなかった」と書いたのが、佐藤優・元外務省主任分析官である。2人で対談を書籍化していながら、形而上学論において意見の一致を見ることはなかった。また、佐藤氏は立花がすべての事象に精一杯学習し、真剣に取り組んだことに関して評価しながらも「脳死体験」だけは理解出来ないと否定的である。

 佐藤氏は数々の著書を物にされ、ベストセラー書も多いが、少々自己顕示欲が強く、これまでも時に人物批評が物議を醸すこともあった。私も彼の作品を何冊か読了したが、河上を誤解して自己主張を押し付けていると思うのは、講談社現代新書「貧乏物語 現代語訳」で社会主義経済学者の河上肇博士について間違った見方をしていることである。佐藤氏は河上が戦前特高に追い詰められ、転向したと批判しているが、それは間違っている。河上は「転向」ではなく、自ら「没落宣言」をしたのである。その後社会主義論について書くことを止めると宣言したのである。河上は著書の中で苦しい胸中を披歴している。当局に赤旗を掲げるのではなく、その場から姿を隠し活動から遠ざかるという主旨のことを書いている。佐藤氏に言わせれば、現実から逃避して姿を隠すようでは、転向と変わらないと言いたいのだろうが、河上の心境は右翼からの弾圧にひとりでは抗しきれないので、しばらく身を潜めるという主旨である。それでも河上が絶対転向するのは嫌だと、敢えて「没落」という言葉を使って身を潜めている気持ちを述べている。その点を配慮することなく、一方的に「転向」と片付けるのは大学教授、キリスト教徒としてインテリらしからぬ狭量な決めつけである。

 佐藤氏には、自らの考え方とこれまで仕事でやってきたことに過度な自信があるのかも知れないが、少々不遜な点が見られる。佐藤氏には、鈴木宗男議員とつるんで刑事訴追された過去もあり、全面的にその言動を素直には受け取れない点がある。その点では立花の人間性やら実績に軍配を上げたい。

 昨日梅雨明けとなったが、やはり今日は全国的に気温が高い。全国で真夏日となったところが、575地点、猛暑日となったところが41地点もあった。昨日と同様に今日もそれらの地点は、北海道から東北地方に点在していることである。世田谷区では最高気温は猛暑日の33℃を記録した。今日外出したらやはり暑かった。この先を考えるとゾッとする。

2021年7月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5178.2021年7月16日(金) オリンピック開催の課題と未来像

 東京オリンピック開会式まで残りあと1週間となった。これまでこれほど開会前に問題が露わになったオリンピックは、そうはないと思う。昨日も酒類販売に関して理不尽な発言をしたからとして自ら謝罪した麻生太郎・副総理が、日本は1940年開催の東京オリンピックが太平洋戦争で中止になったことを例に上げ、再びオリンピックが呪われていると不見識な発言をしたように、今回も当初の開催予定がすでに1年延期され、今年こそはスムーズにと頑張っていたのに、次々と難題が降りかかって来ている。愚かな副総理が悪ふざけで発言したように、案外東京オリンピックは呪われているのかも知れない。

 23日の開会式に先立ち、オリンピックでは21日から宮城スタジアムでサッカーが10試合行われるが、それぞれ上限観客1万人を入れる。これに対して郡和子・仙台市長や県・市医師会が無観客にする要望書を宮城県に提出しているが、村井嘉浩・宮城県知事は予定通り有観客で実行すると反対を押し切る構えだ。ところが、村井知事が有観客に拘るのは、このところ仙台周辺では有観客のスポーツ・イベントが目白押しだからという理由もある。10、11日のプロ野球、楽天対西武2連戦に2万5千人が観戦した。17日にはセ・パオールスター戦が収容人員の50%の1万5600人を上限に開催される。更に24,25日にはオリンピック・サッカー日本代表チームが最大50%の観客を入れて強化試合を行う。ややオリンピックとプロ・スポーツは異なった対応をしているが、これでコロナ対策に万全を期していると言えるだろうか。

 ここへ来て郡和子・仙台市長が有観客に反対を唱えたのは、来る8月1日に再選を目指す市長選挙のパフォーマンスではないかとの声がある。プロ野球は好いが、オリンピックでは駄目なのは、IOCや組織委員会への不信感が、その根底にあるからではないかと穿った見方もある。

 いずれにせよ、1週間後にはオリンピックは開催され、毎日テレビで観ることになるが、今大会は別にしていずれテレビでは見難くなる心配があるようだ。商業化が年々進み、アメリカNBC系列メディアがオリンピックの放映についてIOCと独占契約を締結したことにより、テレビ放映権料が大きく値上げされることになる。これにより協定を結んだ日本の民放テレビ・グループでは高額な放映権料を支払いきれないと危惧されている。サッカー・ワールドカップ然り、オリンピック然りで茶の間から、世界的なスポーツ・イベントがテレビ放映される機会が少しずつ消えていく可能性がある。これが商業主義化の行き着く果てだろうが、単純にCMなんて気にせず観られたテレビが懐かしい。今度の東京大会で競技をじっくり観て、テレビとスポーツ中継の未来像を考えてみたい。

 さて、今日関東でも漸く梅雨が明けた。その洗礼であろうか、東京都内の最高気温は33.2℃だった。最も驚いたのは、全国で最高気温を記録したのは、選りによってあの北海道常呂郡置戸町境野で35.3℃だったことである。いずれにせよ、これから炎暑に悩まされそうだ。

2021年7月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5177.2021年7月15日(木) コロナ禍の中でオリンピックは大丈夫か?

 12日に新型コロナウィルス感染拡大防止のため4回目の緊急事態宣言が発出されてから皮肉なもので、連日新規感染者の数は増えるばかりである。今日東京都内の感染者は2日連続で千人を超え、1,308人だった。全国的にも昨日3,192人、今日は3,418人で連続して3千人を超えてしまった。こういう時にオリンピック開催まであと8日となり、各国から代表選手団が次々に来日している。しかし、選手たちのオリンピック村入村式は、いつもなら派手に行われるところだが、今回は歓迎ムードの入村式も行われない。彼らの入国に際しては、空港の水際作戦でコロナ防止を心掛けているが、やはり懸念されているようにコロナ陽性者が入国して来ている。

 ほとんどの競技会場で無観客のまま競技が行われるが、宮城県で行われるサッカーの試合に無観客を要望している仙台市長他の反対に対して、宮城県知事はあくまで上限1万人の有観客で実施の考えを強調している。オリンピック開催に対して中止の声が多かったが、ここでは有観客か、無観客かでまだもめている。昨日バッハIOC会長が菅首相と会談した折に、バッハ会長は首相に改めて有観客を要望したそうである。バッハ会長としては、少しでも平常通りの開催に近い形で実施したいようだ。国内には考え方においてオリンピックがらみの対立があちこちで生れている。本来の世界平和と友好をモットーとするオリンピックの精神が歪んでしまっているようだ。

 ついては、オリンピック憲章により開会式における開会宣言は、東京大会では天皇が行う。今回も過去の大会に倣い天皇が宣言する予定であるが、皇后雅子妃殿下や他の皇族方は同席しないことになった。

 昨日アメリカで行われ、マスクを着用しない6万人もの観客で大いに沸いたMLBオールスター・ゲームに引き比べて、何とも盛り上がらない静かな東京大会開会式になりそうである。

 さて、6月号?であったか、「NATIONAL GEOGRAPHIC」誌が付録として11年前に日経BP出版センターが発行した片手に収まる「CULTIVATION PROGRAM」なる小さな手帳を送ってくれた。32頁程度の記帳式のものだが、52もの課題は中々ハードである。「1年間で52の課題に挑む」としてビジネスマンが恥ずかしくない教養を身に着けるための努力目標手帳のようなものである。読むべき本、観るべき映画、見学すべき文化施設等々はともかくとして、「懐石料理を食べてみる」「日本庭園を訪ねる」「ワインショップでワインを買う」「風呂敷で物を包む」「専門店で食器を買う」「着物を着て街に出る」「裁判を傍聴する」「毛筆で手紙を書く」「土鍋でご飯を炊く」「中国人の知人を作る」「絵画を買う」「祭りを見に行く」等々、普段あまりやらないことを実行するよう求められている。その他に、「落語を聴きに行く」「歌舞伎・文楽を観に行く」「オーケストラの演奏会に行く」「オペラを鑑賞する」「ジャズの生演奏を聴く」「地元の歴史資料館に行く」など知恵熱で唸らされそうなくらいすごい要望が52項目もある。

 これらの課題のうち、これまでほんの4分の1程度しか実行出来ていないことが少々情けなくもある。「土鍋でご飯を炊く」なんてビジネスマンにとって必須とは思えないが、説明を読むと「スイッチ一つでできることも、あえて手間をかけると新しい発見がある。オコゲを楽しみながら、便利さの裏で失ったものを考える」と中々考えさせる言葉ではあるが、「黒澤明やチャップリンの映画を観る」のように単純ではない。特に指定された書物では、「カラマーゾフの兄弟」と「坂の上の雲」、「徒然草」ぐらいしか読んでいない。不読書は哲学書ばかりで普通のサラリーマンにとってはちょっと壁が厚いのではないか。それにしてもこんなすごい課題を52もクリア出来るビジネスマンなんて実際にいるだろうか。

2021年7月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5176.2021年7月14日(水) 西村大臣、上から目線発言を謝罪、撤回

 緊急事態宣言が発出されることが決まってから、対象となる飲食店の中には取り決めを守らず、禁止されているアルコール類を供給する店があり、約束を守っている店とは不公平、不平等が取り沙汰されてきた。それを止めさせるため西村康稔・経済再生相が金融機関に対して、要請、命令に応じない飲食店がルールを遵守するよう働きかけを行うことを求め、更に酒類販売事業者に対して応じない飲食店との取引を停止するよう依頼すると公表した。これが行政、或いは行政の長が権限外の介入をしているとして世論の批判を浴び、更に業界団体からも抗議の声が殺到して撤回要求を突き付けられ、大臣は謝罪のうえ撤回することになった。その後菅首相も謝罪した。

 このような金融機関への働きかけや取引停止依頼は、営業の自由を制限しかねず、法的根拠を軽視する政府の姿勢が問われるところである。いくら不公平との声があるにせよ、どうしてこのような一方的な言動にまで及んだのか。気持ちは分からないでもないが、あまりにも世間の風を知らなさ過ぎる。大臣は頭脳明晰なのだろうが、世間常識とか、現場を知らな過ぎる。気になるのは、同じような考えを持っている国会議員が他にも多くいることである。その中のひとりが、麻生太郎・副首相である。麻生氏は本件について法的根拠は基本的にはないと思うと述べている。麻生氏はさほど頭脳は優秀ではないのに西村大臣と同様世間知らずだから西村氏より面倒である。こういう軽薄な発言を戒める意味でも、自民党は党内のモラルと規律の徹底を行って欲しいものである。

 現在来日中のバッハIOC会長が、今日菅首相、丸川五輪担当相と会談し、明後日広島へ行き、原爆慰霊碑に参拝する。原爆被爆地をIOCの首脳が手分けしてコーツ副会長は長崎へ向かう。そのバッハ会長が昨日組織委員会を訪れ、橋本会長に対して日本人の安全というべきところを中国人の安全と語り、すぐ訂正はしたが、これがSNSで拡大し、会長の本心や真意をあれこれ詮索する声がSNS上に殺到している。訪問国滞在中にその国名を選りによって、間違え、しかも最も呼ばれたくない国名をテレビで流されるとは本人も反省しているだろうが、日本人にとってはあまり気持ちの良いものではない。IOC会長たるもの、もう少し慎重に発言すべきである。

 ついては、このところIOCの強引な言動が一部で顰蹙を買っている。バッハ会長の国名間違いへの批判もその裏返しではないだろうか。開催国がコロナで苦悩している実態をどこまで考慮しているのか、オリンピック開催一辺倒に対しては、反オリンピック、反IOC感情が根強くある。結果的に直近の菅内閣支持率が、昨年9月発足以来最低の水準33%に落ち込んだのも、コロナ対策の不十分さとオリンピック開催に拘り過ぎたせいではないだろうか。

 さて、今日広島高裁は、俗にいう「黒い雨」を被ったという原告団に対して全員「被爆者」と認める判断を下した。国が定めた保護区域の外に居住していた原告に戦後76年で漸く所謂被爆者と同じ待遇となる。但し、政府が最高裁へ上告の可能性は残されている。湯崎広島県知事は、厚労省が上告をしないよう望んでいる。ほとんどが高齢者であるこれらの人たちにこれ以上精神的負担をかけないようにしてあげるのが、「被爆者」への配慮ではないだろうか。

2021年7月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5175.2021年7月13日(火) コロラド州デンバーの桜の想い出

 アメリカMLBで大活躍中のロスアンゼルス・エンジェルスの大谷翔平選手が出場することで、コロラド州デンバーで開催される今年のオールスター・ゲームが日米ファンの間で異常に注目されている。デンバーなら6月に咲く桜を想い出すと言えば、些か首を傾げる向きもいると思うが、そのデンバーで見た桜とそれに付随する想い出について書いてみたい。

 アメリカ大陸の中西部にあるデンバーは、東海岸のニューヨーク、首都ワシントンDCや、西海岸のロスアンゼルスやサンフランシスコに比較して日本では馴染みがやや薄く、知名度が低い。ホーム・チームのコロラド・ロッキーズが誕生したのは、今からちょうど30年前である。その名の通りロッキー山脈観光の拠点である。そして別名マイル・ハイ・シティ(MILE HIGH CITY)と呼ばれるように海抜1マイル(約1600m)で、日本では上高地とほぼ同じである。2度ほど出かけたことがあるが、偶々6月に訪れた時に市内に桜がきれいに咲いていて驚いたことがある。桜は4月に咲くものだとばかり思い込んでいた常識を、1月にビルマの中部高原都市メイミョーで見た時に覆されたのと同じような衝撃だった。

 半世紀前のことだったが、ビルマでその時こんなことを思った。旧日本陸軍第15軍が無謀で悲惨なインパール作戦を決行した時、その総司令官だった牟田口廉也・第15軍司令官は、この気候穏やかな司令部のあったメイミョー高原で桜を鑑賞しながら花見をして司令部から過酷な軍令を出すだけで、結果的にインパールでは非業にも多数の犠牲者を生んだだけだった。多くの日本兵を犠牲にしながら、牟田口は戦犯にはなったが、戦後保釈された。
 デンバーも高地に位置するだけに空気は乾燥している。この近辺にはアメリカの大手ビール会社「クアーズ・ビール」工場があり、ロッキーズのホーム・グランドも「クアーズ・フィールド」と呼称されている。空気の澄んだ爽やかな街だったという印象が強い。大谷選手は今日のホームラン競争では、活躍出来なかったが、明日本番のオールスター・ゲームでは、1番指名打者で登板というオールスター史上初めての二刀流ケースとなるようだ。改めて活躍を期待した。

 さて、来年1月に新制度の下にスタートするラグビーのトップ・リーグが、どうもすっきりしないまま発足するようで、少々気になっている。2019年ラグビー・ワールド・カップ開催成功と同時に、日本は実力的にも世界で堂々ベストエイト入りが成って、それが日本のラグビー人気の底上げに繋がった。今後の日本ラグビー界の発展は、このトップ・リーグの結果次第だと思う。

 疑問は2つある。ひとつはリーグのチーム振り分けである。参加24チームを3部に分けるが、1部が12チームで、2,3部がそれぞれ6チームから構成される。ところが、今年のトップ・リーグの所属チームは16チームだった。2部へ落とすチームが4チームもあり、その中で審査委員会で正式に順位が決まったにも拘わらず、不明瞭にもいつの間にか1部と2部チームが入れ替わっていたという不可解な事実がある。その説明が行われていない。

 2つ目の疑問は、順位決定の過程で決められた審査基準が理不尽にもいつのまにか変更されていたという点である。しかも、審査基準を決めた審査委員会に対して、森重隆・日本ラグビー協会会長が諮問委員会を立ち上げ、採点の要素を変えたようだ。会長の一存でこんなに安易で、無責任なやり方が許されるだろうか。まだ大きな問題にはなっていないが、シーズンに入ったら問題になるのではないかと気になっている。

 森重隆会長と言えば、かつては明治の俊足ウィングとして秩父宮で快速を飛ばして、ファンを唸らせた九州男児である。今は問題がこじれるのを憂慮しているだけだが、問題を抱えたまま来年トップ・リーグが順調にスタートすることが出来るだろうか、半年先の開幕が心配である。

2021年7月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5174.2021年7月12日(月) 緊急事態宣言下、アメリカで大谷翔平選手活躍

 新型コロナウィルスの影響は想像以上に大きい。東京オリンピックのほとんどの会場が無観客となったのも、コロナのせいである。東京都の新規感染者数は、今日連続23日間前週の同じ曜日を上回った。今日から4度目の緊急事態宣言が発出され、来月22日まで自粛要請が求められる。飲食店ではまた営業自粛を要請され、商売にならないと政府に不満をぶちまけている。

 一方、ヨーロッパではコロナどこ吹く風と言う感じで、ヨーロッパ・サッカー選手権決勝、イングランド対イタリア戦が昨日6万人の観客を迎えてロンドンで行われた。ほとんどのサポーターはマスクを着けずに試合に熱狂し、それはテレビ応援するイタリアでも同じだった。イギリスではやや収まりかけているとして19日から規制が緩和されるそうだが、それにしてもその熱狂と興奮ぶりはコロナが収まっていない中で、少々違和感を覚えるフィーバーぶりだった。結局試合は延長戦でも決着がつかず、PK戦の末イタリアが1968年以来53年ぶりの優勝を飾った。

 しかし、こんな熱狂ぶりを見せられると東京オリンピックの抑圧的な無観客スタンドが異質なものに見えて来る。

 このような鬱積する空気を破ったのは、アメリカから伝えられたメジャーリーガー・大谷翔平選手の投打に亘る二刀流の活躍である。ロスアンゼルス・エンジェルスの大谷選手は、今日4打数2安打を放って前半戦を終えた。活躍ぶりはアメリカでも大きな話題になっているという。打撃部門では、打率0.279、本塁打33本。70打点、12盗塁である。投手としての実績は、4勝1敗、防御率3.49である。加えて、大谷選手はプレイばかりでなく、思いやりや謙虚な性格などもメディアで称賛され、アメリカのスポーツ専門メディア「ESPN」による目覚ましい活躍を見せたスポーツ界選手を表彰する賞を、テニスの大坂なおみ選手とともに日本人として初めて受賞することになった。アメリカのメディアがその活躍を評価したのである。大したものである。

 二刀流の活躍が注目されるようになってから不世出のスター、ベーブ・ルースに比較されるようになった。ルースは投手として生涯94勝を挙げた。大谷投手はこれまで日米で46勝だから、まだ道半ばである。ぜひとも頑張ってもらいたい。

 大谷選手は明日ア・リーグを代表してホームラン競争に出場し、明後日はオールスター戦に初出場する。またびっくりするような活躍を期待したいと思う。

2021年7月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com