4658.2020年2月13日(木) 新型コロナウイルス感染者、国内初の死者

 新型コロナウィルス感染真っ只中の中国では、前日の集計より死者242人、感染者が1万4840人増え中国本土での死者は少なくとも1355人、感染者は6万人に迫るところへ来た。日本国内でも大型クルーズ船で感染者が急増し、船内の感染者は218人となった。ついに検疫官まで感染する事態となった。また、神奈川県の80代の女性が今日亡くなったが、日本人で亡くなったのはこの女性が初めてである。

 かつて14世紀に流行したペストは、ヨーロッパで猛威を振るい8千万人から1億人が死亡したと推察されている。また、その後1665年にはロンドンでペストが流行し、約7万人が死亡したが、翌66年にロンドンで大火が起こり、全土が焦土と化してノミやネズミがいなくなり流行は終息したと伝えられている。当時に比べて現在では医療技術が大きく進歩したので、よもやこのような大量死を生むことはないだろうが、それにしても収束の様子が見えないところは不気味である。

 さて、寒暖の差が激しい中で今日はかなり温かい1日となったが、気象温暖化の傾向を象徴するように今月6日、南極でも過去最高の18.3℃を記録した。これまでの最高温度は5年前の3月に記録した17.5℃だった。南極では、過去50年間で平均気温が約3℃も上昇している。南極半島西側の氷河はこの半世紀の間に87%が失われ、その勢いは最近の12年間で特に激しいという。環境省の見方では、南極の氷が解けてなくなると海面が現在よりも40~70㍍以上上昇するようだ。

 南極に限らず地球温暖化傾向は留まるところを知らない。人間が地球を暖めていることは確実である。地球上の各地で自然発火する騒ぎが起きている。つい最近までオーストラリアの森林地帯で野火から大きな山火事になり、北海道を遥かに超える国土が焼土と化したが、地球温暖化防止の動きは他人事のように受け取られ、温暖化の最たる原因である二酸化炭素の排出に真剣に向き合う国が少ない。日本もその点で各国から非難されているが、最も排出ガスの多い中国とアメリカが積極的な対策を講じようとしない現状では、大きな期待は持てない。特にアメリカのトランプ大統領が、自国産業を擁護する立場から二酸化炭素は地球温暖化とは直接的関連は薄いと科学者が呆れる見解を発表するようでは、地球温暖化を防止する有効な手立てがない。

 さて、次元の低い国会でこのところヤジの応酬が激しい。昨日は安倍首相が立憲民主党の辻元清美議員の質問に対して「意味のない質問だ」とヤジを飛ばしたことに対して野党が謝罪を要求し、応じなければ首相の懲罰動議を提出するとしていたが、17日の予算委員会集中審議で首相が謝罪することになった。こんな次元のやりとりを国の最高機関の場でやっているようでは、ろくな知恵も出てこないだろう。

2020年2月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4657.2020年2月12日(水) 確定申告を済ませホッと

 悪戦苦闘していた確定申告書を今日玉川税務署に提出してホッとしたところである。例年通り資料を揃えて玉川青色申告会へ出かけ、約1時間待たされた後に担当者と話し合い、すでに昨年までの申告書コピーが保存されているので、それらを参考に2019年申告書に記入してもらった。その後作成してもらった確定申告書を青色申告会ビルの裏手にある玉川税務署に呈出してお役を済ませた。税務申告は今や年中行事になっているが、好い加減な気持ちでは作成出来ず、先月18日にスタートしてから3週間ほどかかって漸く資料を作り上げた。それでも昨年は明日13日に申告書を提出したので、1日だけ短縮することが出来た。

 これまで金銭元帳に項目と金額を記帳しながら、1点だけ気になったことがある。それは、支払われた厚生年金から控除された後期高齢者医療保険料が、あまりにも高額になったことである。昨年に比べて約2割値上げされている。一方受け取る厚生年金は約1割減額されている。医療費は1割の支払いで特典を受けてはいるものの後期高齢者医療保険料の値上げはほとんど説明もなく年金振込通知書で知るだけである。これから高齢者負担額が2割に値上げされる事態が現実化すれば、高齢者も安心して医者に通うわけにはいかなくなり、高齢者にとっては生きにくい世の中になる。収入は減り、支出は増えるという国民を苦しめる構図は何とかしてもらいたいものである。

 さて、今開会中の衆議院予算委員会で大臣としての資質に欠けるような北村誠吾・地方創生大臣の対応が問題視されている。テレビで質問された問題に応える様子を観ていて些か幼稚とも思える所作にがっかりである。安倍首相自身も「募集する」と「募る」は異なるかの発言をして物議を醸したばかりである。政治家のレベルはこの程度のものかと考えるだけなら問題はないが、卑しくも国の最高機関の舞台で担当部門の質問に答えられないような大臣がいるようでは、国の政治は機能しなくなるのではないか。今日の予算委員会では、安倍首相の飛ばしたヤジが問題視された。もう少し真剣に中身の濃い国会論争が出来ないものだろうか。

 「選択」2月号の河谷史夫氏「本に遇う」論稿に依れば、トランプ大統領はほとんど読書をしないそうだが、業務上必要な書類も読まないという。そのうえ1日当たり約5.9回のウソをつくと言われている。トランプ氏と気脈が通じる安倍首相もあまり本を読まないという。もっぱらテレビを観るのが好きだというから、首相の論拠もあまり信用出来ないのではないだろうか。

2020年2月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4656.2020年2月11日(火) 2月11日=旧紀元節=建国記念日

 今日は国民の祝祭日「建国記念日」であるが、ほとんど建国に関する話題がメディアで紹介されない。「建国」⇒「靖国」⇒「憲法改正」を考えているであろう安倍政権にとっては、寂しいことであろうか。終戦の翌1946年の「紀元節」には、国民学校初等科1年生として祝典曲♪雲にそびゆる高千穂の~♪を声高らかに歌った記憶がある。その後の紀元節はあまり記憶に残っていないが、1948年まで行われたようだ。しかし、進駐軍の命で中止させられた。その後1966年紀元節に替わって「建国記念日」として建国を祝う行事が行われ祭日となった。

 建国記念日のニュースが聞かれなくなったのは、新型コロナウィルスの猛威に日本中が茫然とさせられているからだろう。中国の感染者は4万人を超え、死者もついに1千人を超えた。横浜港に停泊中の大型クルーズ船から追加で一気に感染者が増え対応にてんてこ舞いをしている。今では日本中が戦々恐々である。

 ところで、毎週火曜日のNHK・BS番組に「世界街歩き」がある。今日ミヤンマーのマンダレーを放映するというので、楽しみにしていた。ミヤンマーは今まで24回訪問しているが、もう20年も訪れていない。街の隅へ入って行くとミヤンマーらしい雰囲気が現れる。娘さんがマンダレーの名物という人形芝居を紹介していたが、1度観たことがある。やはり1度だけ渡ったことがあるウー・ベイン橋を紹介していたが、長さが1.2㎞で世界最長の木橋とは知らなかった。奇妙な仏教公園なんてのがあったが、金持ちの男性が寄付したものだとその男性が現れて得意気に語っていた。以前はこんな奇抜な公園なんてなかった。反ってマンダレーの雰囲気を壊してしまう。これはあまり好い印象のものではなかった。

 やはりマンダレーではマンダレー・ヒルが観光の目玉である。最後の夕景にヒルの頂上から絶景を写した。何とも言えず懐かしい感じがした。街中の路地でおかみさんが水浴びをして、周囲の人たちが冷やかし、一緒になって楽しんでいる光景は、いかにもミヤンマーらしい。いつみても素朴なミヤンマーの人たちの屈託ない日常生活は、他の国ではあまり見られないものだ。久しぶりに心なごむミヤンマーの映像だった。

 さて、今朝元プロ野球選手・監督だった野村克也さんが亡くなられた。先月亡くなった金田正一さんの葬儀に車いすで出席されていたが、ともにプロ野球界で類まれなる実績を残された投打の大物があっという間に冥界へ旅立たれた。実に儚いものである。金田さん87歳、野村さん84歳だから早すぎるということはないが、つい最近まで元気で独特の語らいで存在感を残していただけに、2人にも心残りがあったのではないだろうか。

2020年2月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4655.2020年2月10日(月) 残念!大学ゼミ友人がアマオーケストラを退団

 大学ゼミ1年後輩の赤松さんから今日惜しむべきメールをもらった。所属していたアマチュア・オーケストラ「上野浅草フィルハーモニー管弦楽団」を退団するという辛い知らせだった。オーケストラ演奏者の中でも最年少かと思えるくらい若く見える彼だが、楽団最年長のチェリストにとっては体力的にそろそろ限界を感じていたようで、悩みに悩んだ末に出した結論だという。昨年12月に第67回定期演奏会が開かれ、いつも通りゼミ仲間とパートナーが浅草公会堂へ鑑賞に集まり、その後いつもの通り懇親会で和気あいあいと楽しんだばかりだった。100回記念演奏会は17年後なので、その鑑賞は難しいとは思っていたが、あまりにも唐突の幕引きである。

 思い返せば、2007年にゼミ仲間とともに初めて格調高いクラシック演奏を鑑賞して以来毎年2度の定期演奏会を楽しみにしていた。ゼミを卒業してから、早や60年近くになる。それでも同じゼミで研鑽を積み、社会人として活動し今日まで友情を育んできた。

 赤松さんが健康上の理由で辞めることは、残念だがやむを得ないと思う。ただ、この集まりでは恩師飯田鼎先生の薫陶を受けた仲間が卒業後も同じゼミの仲間と友情を強めていた。近年その中核的な行事となっていたのが、このコンサートとその後の懇親会だった。やはり学生時代に同じ恩師の下で社会思想史を学んだ仲間が、卒業後も時々寄り集まっては旧交を温めてきた。その主要な核がなくなるのは、いかにも寂しい気がする。これまでの赤松さんの努力とおもいやりには感謝の言葉しかない。しかし、これからも食事会でも計画して引き続きゼミ仲間の結束を図り、楽しい交流を楽しみたいと願っている。

 さて、先日大手通販サイト「楽天市場」に対して出店業者が、公正取引委員会に独占禁止法違反として訴えていた。訴えたのは、税込み3,980円以上の商品を購入すれば送料は無料とし、業者が送料を負担するサービスは、業者の経営を圧迫すると業者が訴えたものである。当初この話を知って、楽天は酷いことをやるものだと思った。有利な立場を使って話し合いもなく送料負担を一方的に出店業者に押し付けたのである。楽天は業者の反対を意に介さず、来月から送料無料を実施すると断言していた。そして、今日公取委が独禁法違反で楽天に立ち入り検査を始めた。楽天の言い分はあまりにも身勝手である。ともに同等の立場で営業を行う気持ちが一切なく、楽天には業者は楽天市場を通じて利益を上げているとの考えが強く、業者に負担を強いることにあまり配慮しない。三木谷浩史社長のように若くしてIT事業に成功した経営者の中には、自信過剰で傲慢な人物が多く見られ宇。すべてに一方的なのである。公取委が賢明な判断を下してくれることを望みたいと思う。

2020年2月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4654.2020年2月9日(日) 新型コロナウィルスによる死者811人に

 今日もテレビの最大の話題は、新型コロナウィルスに関する情報だった。感染者の数は3万2千人となった。死亡者がまた増えて811人になった。すでにSARS発症時の全世界の死者を上回った。入院していた武漢市在住の60歳代の日本人が亡くなった。横浜港に停泊している大型クルーズ船からも、連日感染者が判明している。船内の乗客の様子も携帯電話などを通じて少しずつ伝えられている。船室内に監禁状態にしておくことがストレスを助長するというので、昨日から窓のない部屋の乗客から交代制で船内を条件付きの自由行動を認めたようだ。

 他にも日本に向かっていたクルーズ船が問題を投げかけている。そのひとつに、日本政府から入港を拒否されたウエステルダム号がある。乗船客の中に新型コロナウィルスによる肺炎を発症した恐れがある人がいうことから日本政府は強い措置を取った。他にも日本への入港が認められそうもなく入港先を求めて海上を右往左往しているクルーズ船もあるらしい。

 ウエステルダム号のケースは、安倍首相の強い意向で決まった。そのために出入国管理法を適用したが、過去に適用されたのは、僅か1例しかない。今回適用された出入国管理法5条1項14号は「日本の利益や公安を害する恐れがあると認められる理由のある者」は入国出来ないと定めている。今回の措置は法律的には問題はないが、疑問が残る。今回は感染を蔓延させる恐れがあるとして強い対応を取ることになったが、入港拒否は、対応次第では世論から人権侵害と批判されかねない。感染者が乗船している船舶に入港を認めないとするのは、各国ともに取り得る苦しい選択だと思うが、今後よほど細かい点を精査して法律運用、改正につなげる必要がある。

 近年クルーズ船を利用したツアーが人気を呼んでいる。新型コロナウィルスの甚大な影響により、中国人を主とするインバウンド観光客の減少が懸念されているが、クルーズ船客の減少も憂慮されている。昨年クルーズ船で来日した外国人旅行者は215万人もいた。クルーズ船が入港出来なくなると外国人来日客も減り、観光業界全体に大きな影響を与えることになる。

 まだ、感染者が減る兆候は見えず、いつ問題が解決するのかまったく不明だが、何とかして1日も早く解決してすっきりしたいものである。

2020年2月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4653.2020年2月8日(土) 日本製鉄、赤字決算で一部製鉄所閉鎖

 かねてより鉄の景気が良くないと聞いていたが、鉄鋼最大手の日本製鉄が生産体制の縮小を発表した。明治以来我が国の産業、特に重厚長大産業のリーダーとして日本経済を引っ張り多大な貢献をした、日鉄が呉製鉄所を23年9月に閉鎖し、和歌山製鉄所の高炉2基の内1基を22年9月に休止すると発表した。製鉄所とともに共存共栄を図ってきた地元にとっては大きなショックである。

 日本製鉄と言えば、私にも八幡製鉄へ入社した高校の同期生がいる。とても手の届かない憧れの大企業だった。それが富士製鉄と合併して新日本製鉄となり、その後住友金属と合併して新日鉄住金となった。昨年4月に新社名を日本製鉄に変更した。来る4月には日新製鋼と合併するという。発展していたと思っていたら、昨年度は2,511億円の黒字決算だったが、今年度3月期決算は4,400億円の赤字の見通しだという。時代の流れとともに産業構造が変わっている。日本を代表する重厚長大産業が停滞するのは何となく寂しい気がする。

 さて、4日今年11月のアメリカ大統領選挙の候補者選びとして民主党でトップを切ってアメリカ・オハイオ州の民主党党員集会が開かれたが、集計ミスがあって、即日結果が決まらず2日も遅れて決まった結果は、意外や意外でブティジェッジ・前サウスベント市長が得票率26.2%でトップ、次いで26.1%でサンダース氏、以下ウォーレン上院議員18%、バイデン前副大統領15.8%だった。オハイオ州で勝ってその勢いを駆って突っ走るのが通例だったが、だれもその勢いには乗れず、この混戦模様は有力候補者のいない民主党の苦悩を象徴しているようだ。

 これを見てライバルが苦戦するのを楽しみにしている共和党のトランプ大統領は、ほくそ笑んでいることだろう。そして、弾劾裁判で無罪と出たこともあり、性格むき出しのやり方で評決の際不利な証言をしたビンドマンEU駐在大使らに対して更迭という厳しい報復行動に出た。メディアや元検察官らが、この更迭人事を報復行為として強く非難している。

2020年2月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4652.2020年2月7日(金) 新型コロナウィルス死者、636人に

 横浜港に停泊中の大型クルーズ船乗船客から、今日新たに41人の新型コロナウィルス感染者が判明し、直ちに病院へ搬送された。これでクルーズ船乗船客の感染者は61人になった。また、今朝武漢から政府チャーター機第4便で198人が羽田空港へ帰ってきた。これで4便併せて763人が帰国したことになる。この中に感染者がいるかも知れない。

 一方中国国内では、感染者は3万人を超え死者の数は636人となった。市民は益々外出しなくなり、国内いたるところで街はゴーストタウン化している。その中心都市・武漢市では、感染に関する別の騒ぎが持ち上がっている。

 昨年末に2003年に流行したSARSの陽性反応が出た患者がいることを知りSNSで感染拡大への警鐘を鳴らした医師が、警察に呼び出され訓戒処分を受けた。そして間もなくしてその医師が新型コロナウィルスに感染したことをネットへ流した後、医師は今朝未明に亡くなった。今日中国で警察や治安当局への抗議が寄せられている。医師はまだ新型肺炎が原因不明で公表前だったことから、警察から「デマを流した」として処分されていた。

 今回の新型肺炎騒ぎでは、中国政府の初期対応の遅れが非難されているが、地方レベルでも適切な対応がなされず、国民の間に不満がわだかまっている。中国全土から1万人以上の医師が支援にかけつけた一方で、対応に当たる看護師ら医療従事者が2千人以上も不足しているという。

 経済界にも大きな影響を与えている。中国に4つの工場を持つトヨタ自動車は、これら工場の再開を17日以降に延期することを決めた。ホンダ、日産は武漢市やその郊外にある工場については再開の見通しが立っていない。

 一番困るのは、多少なりとも収束の見通しがあれば良いのだが、未だに影響拡大のニュースばかりで一向に収まりそうもないことである。SARSの時はどういう収束の様子だったか、覚えていないが、1日も早い収束を願うばかりである。

 さて、先日俳優宍戸錠さんが亡くなり、先週は歌手の梓みちよさんが亡くなった。お会ししたことがなくとも、その名と活躍ぶりを知っている人がこの世から去ることは寂しいことである。昨日はアメリカでカーク・ダグラスが103歳にして天へ召された。♪Oh Kay~ Oh kay~♪とあの威勢の好いテンポで始まる主題歌が流れると何となく興奮を覚えた「OK牧場の決闘」が懐かしい。

2020年2月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4651.2020年2月6日(木) トランプ大統領、弾劾裁判無罪

 こう毎日新型コロナウィルスの暗い話題がトップ・ニュースで登場するようでは、お先真っ暗である。今日も横浜港に停泊しているクルーズ船乗船客から、昨日に続いて10名の感染者が確認された。一方、香港を出た別のクルーズ船が感染者が出し台湾で入港を拒絶され、そのまま香港へ戻った。また、香港発で近く日本に入港予定のクルーズ船「ウエステルダム号」に乗船している外国人について、日本政府は入管難民法に基づく入国拒否を決定した。近年クルーズが人気を高めて外国はもとより、日本を出入りするクルーズ船が増えた。

 かつて、ストックホルムからヘルシンキまでシリア・ラインに、妻とエーゲ海クルーズを、最近では一昨年のクリスマスに神戸港から横浜港まで「にっぽん丸」クルーズを楽しんだが、空の旅や陸の旅とは大分雰囲気が異なり旅の神髄を味わったものだ。ただ、狭い船室と行動範囲が制限されることが、些かのストレスとなったことも多少はある。夕刊でもクルーズがこれほど感染に弱いとは、と驚きの表現をされていた。

 発生元の中国では今日死者が565人に、感染者は2万8千人を超えた。このまま収束の方向へ向かわなければ恐ろしい事態も予想される。

 しかし、これが工場閉鎖など経済を減速させているとして数日前には世界の株式市況が大きな打撃を受けたにも拘わらず、今日各国の証券市場は反転大幅な伸びを示した。中国の産業は春節が終わっても休業状態のところが多い。だが、日経平均株価は3日連続で大幅に伸び、今日の終値は前日より554円も上がり、終値は23,873円だった。ダウ平均も対前日比1.68%アップして483㌦も上昇した。更に感染の発生地である中国上海市場ですら、50A株指数が1.49%も上がっている。何がこうさせるのか良く分からない。

 さて、経済の好景気を自らの実績であると誇らしげに一般教書演説を行ったトランプ大統領は、今日弾劾裁判で無罪が決まった。判決後、これまで「魔女狩り」と民主党を批判していた大統領は、「でっち上げの弾劾裁判に対する我が国の勝利」と裁判は正当だとツィッターで述べた。だが、一点のやましさもないと言うには、疑念が多すぎる。ウクライナ大統領に怪しげな電話をかけて、バイデン前副大統領へ圧力をかけるようなことをやったことは事実のようだし、結局多数を占める与党共和党の得票で弾劾されずに済んだ。例え無罪であるにしても、今後大国アメリカのトップとして活動するには、人間性や行動面において首を傾げざるを得ない。アメリカも大変な人物が、大統領になったものである。

2020年2月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4650.2020年2月5日(水) 豪華客船から新型コロナウィルス感染者

 新型コロナウィルスの感染が驚異的な勢いで広がり、今日新たに香港から横浜港へ入港していた大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号内で集団感染があったことが判明した。乗船客3,711人の内検査結果の出た31人の中から10人もの感染者がいたことが分かった。残りの乗客からどのくらいの感染者が出るのかまったく予測出来ない。この10人は下船させられて病院に搬送されたが、他の乗船客は2週間に亘って狭い船内客室に閉じこめられる。部屋から出ることも出来ず、食事も届けられるものを自室で食べることになる。船室に窓がない船室では、息の詰まるような生活を送ることになるだろう。

 中国では、すでに490人もの死者が出ている。政府としても懸命に後追いの対策を実施しているようだが、とても感染防止が追いついていない。中国政府への忖度からWHOの「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」宣言が遅れたり、中国から経済支援を受けているインドネシアやカンボジアでは、中国人の往来が多いにも拘わらず感染者がゼロなのは中国のイメージダウンを避けるための作為ではないかと疑念を表されたり、ともかく終息の見通しはまったく立っていない。半年後の東京オリンピックとパラリンピック開催にも影響が出るのではないかと心配する声も出ている。今後日本国内で感染が広がらなければ、良いのだが・・・。

 さて、昨日(日本時間)行われたアメリカ大統領選民主党党員選挙で集計ミスが判明して、即日結果が分かる筈のところ、今日現在でも中間結果でしかない。この中間発表で予想に反してブティジェッジ前サウスベント市長がトップに、次いでサンダース議員が得票率を稼いだことである。前評判の良かったバイデン前副大統領は4位だった。口の悪いトランプ大統領は、この際とばかりツィッターで民主党大会をこき下ろしている。

 そのトランプ大統領は今日上下両院合同会議の場で恒例の一般教書演説を行い、自らの実績を誇って話し終えた後に、ペロシ下院議長が握手をしようと手を差し伸べたところ大統領は拒否した。その直後、ペロシ氏は演説草稿を破り捨てるという思いがけない行動に出た。お互いに大人気ない所作にテレビ中継を観ていたアメリカ国民はどう思っただろうか。トランプ大統領によってアメリカ大統領の質も落ちたが、アメリカ議会の質も大きく劣化した。アメリカ国民の質も劣化したと言うべきだろうか。仮に11月の大統領選でトランプ氏が大統領に再選されるなら、アメリカは経済力で世界のトップであろうとも、世界のみなしごになり、まともな国はアメリカからどんどん気持ちが離れていくだろう。

2020年2月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4649.2020年2月4日(火) 高校時代の親友と恒例の食事会

 毎年この時期に藤沢市内で高校時代の親しい同級生とランチを取りながら雑談を楽しんでいる。この食事会を何年か前に6人が集まる「6勇士の会」と勝手に名付けた。ところが、皆81歳になって、情けないことに勇士らしからぬ健康状態となってしまった。この数年欠席のK君は、足が悪く歩けなくなり外出出来なくなった。今日集まった5人もそれぞれ完全な健康状態ではなく、T君は軽い脳梗塞に襲われ緑内障に罹り今日も病院帰りで遅れてやってきた。Ya君は腎不全になって3日に1度点滴のため病院へ通っている。M君は腰を痛めていて、確かに歩く時は背が曲がっている。幹事役Yo君の身体には金属が3つも入っている。そして私はと言えば、これという大きな傷害も病もない。左目の白内障が進んでいる程度で、彼らに比べれば軽い方だ。そこで一番健康そうな勇士は、ラグビー部員だった私ということで一致した。そうだろうかと思いながら友人たちを見てみれば、確かに他の友人たちより元気そうに見えるかも知れない。

 卒業後63年になる同じ高校で学び、遊んだ昔の面影はもうあまり残っていないが、6人のうち2人は大学卒業後銀行へ、他の4人はそれぞれ証券会社、百貨店、損保、鉄道会社と道は分かれたが、それぞれその道で定年まで勤めあげた。何かの時には相談に乗ってくれる頼りになる存在である。いつまで続けられるか分からないが、出来る限り「6勇士の会」を続けたいと考えている。

 さて、4年に1度行われるアメリカ大統領選のための民主党党員集会が、全米でトップを切ってアイオワ州内1,700か所で始まった。今回民主党は候補者を絞り切れず、11名の候補者が名乗り出たが、有力候補者として、バイデン前副大統領、サンダース上院議員、ウォーレン上院議員、ブルームバーグ前ニューヨーク市長、ブティジェッジ前サウスベンド市長らの名が挙げられている。

 ところが、投票後にシステムをめぐるトラブルで集計結果が一向に判明しない異例の事態となった。集計作業は大幅に遅れ、党員集会の開始から5時間以上がたっても集計の結果は一切、発表されない有様である。現地では深夜になっても集計結果が出ない事態となってしまった。アイオワ州の結果は候補者選びの行方を大きく左右すると全米の目が注がれていたが、一向に結果が判明せず、政権奪還を目指す民主党は出だしからつまずく形になった。今夜になっても結果は分からない。本番になってこんな醜態を曝け出しているようでは、民主党はトランプ共和党に勝てないのではないかと不安になる。

2020年2月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com