4829.2020年8月1日(土) 今日梅雨明け宣言

 戦後75年の象徴的な夏を迎えて関東甲信地方でも漸く梅雨明けが発表された。そう言えば、我が家の庭でもセミの声が聞こえる。5日後には、広島原爆投下記念日を迎え、その3日後には長崎原爆記念日を迎える。15日の終戦記念日はきっと炎暑の1日となることだろう。

 さて、6月香港国家安全維持法が中国政府の強硬な方針によって施行され、民主化の危機が叫ばれている香港政庁の林鄭月娥・行政長官が、9月に行われる予定の立法会選挙を向う1年間延長すると発表した。中国の香港への政治的介入と圧力は少しずつ露骨になっているが、すでに立候補受付は終わり200人が届け出たと見られている。その中で12人の立候補が禁じられたと言われている。選挙の延期は、新型コロナウィルスの感染拡大が原因と発表されたが。それは表向きの理由で、民主派は政府が選挙で負けることを恐れたからだと言っている。

 前回2016年の立法会選挙では、定数70議席の内民主派は30議席を獲得したが、中国寄りの香港政府の圧力で議員が次々に失職させられ、現在民主派議員は24議席に留まっている。民主派が期待しているのは、やはり国際社会から香港行政府、並びに中国に対する圧力である。特に香港国家安全維持法に対する欧米の反発が今後どう香港政界へ影響を与え、中国政府と香港行政府がいかに民主派の声に耳を傾けるかが問われている。先行きは不透明であるが、香港が少しずつ中国政府の圧力に屈して民主的な声が薄れていくことが懸念される。

 中国が香港で非民主的な覇権国家的行動を強めつつある一方で、一昨日李登輝・元総統が亡くなった台湾では、ミスター・デモクラシーと呼ばれた李元総統の民主的な政策実行に対する台湾国民の支持と人気が高い。今朝の朝日社説でも強大化した中国が民主主義に逆行する中で、李元総統が実践した台湾の自由は、その重みを一層増していると高く評価している。昨日、今日の新聞面でも政治家としての実績や人となりまで大きく紹介している。アジアで近年これほど高く評価された政治家はいないのではないだろうか。

2020年8月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com