4828.2020年7月31日(金) 人間ドック受診に先駆けてPCR検査

 来月4日の人間ドック受診に際して、先日慶應病院予防医療センターから今回は事前にPCR検査を受けるようにと連絡があり、指定された今日PCR検査を受けに行った。かなりの人が来ていたが、時間はかからず、簡単に済んだ。仮に陽性なら今晩中に病院から連絡があって明日以降に入院することになっていた。幸い何の連絡もなかったので、陽性ではないということが分かり、取り敢えずホッとしている。

 偶々人間ドック受診を知っていた高校時代の友人から老人性肺炎は大丈夫かと電話がかかって来た。肺炎ワクチンについてひとくさり話した後で、老人性肺炎は大丈夫か、人間ドックの際医師に尋ねてみてはどうかということになった。声も若干かすれているので、それらを合わせて医師に相談してみようと思っている。

 このところ全国的に新型コロナウィルス感染者がうなぎ登りに増えている。実際、東京都内の今日の感染者が一昨日、昨日に続き3日連続で過去最多の463人となったのを筆頭に。沖縄県、愛知県、福岡県でもそれぞれ71人、193人、170人と過去最多となった。全国でも1,565人でこれも最多となった。この様子だと明日以降も心配である。

 ところで、その高校の友人から中国三峡ダムの崩壊の危機について、メディア記事をネットやユーチューブで観てみるよう勧められた。三峡ダム周辺が6月来の豪雨で増水していることは承知していたが、実際いくつかの関連記事に目を通してみるとかなり状況は深刻だ。日本のメディアではあまり報道しないので、詳細は知らなかったが、長江が氾濫寸前であることが伝えられている。

 三峡ダムは、2006年に湖北省に完成した世界最大級のダムで、建設前から大掛かりの工事で一時的に船舶の交通を止めて船会社や周辺住民から反対の声があった。しかし、ダムの完成のおかげで電力、治水感慨、飲料水などインフラ面で利便性が高まった。ただ、中国は今では都市住民と農村住民の2階層に分類され、都市住民が恵まれているのに比べて、農民層はその地域から外へ出て働くことも出来ず、農村の疲弊がそのまま農民層の貧困となっている。今度の河川の氾濫でトバッチリを食うのは、長江沿岸に住むことを余儀なくされている農民層である。

 ダムの制限水位145mを上回る状況が6月から度々起こり、その都度放水して河川の氾濫を防いでいる。問題はその放水された水が、長江から下流へ流れて氾濫し、洪水となって沿岸の田園地帯へ流れ込み農地に浸水して農民たちの生活に支障を与えることである。噂では何億人もの避難者が出ているという。いつもながら中国政府は、これについては三峡ダムを含むすべてのダムは安全に管理されていると述べている。しかし、一部メディアは現時点で警戒水位を大きく上回っているとしてダムの決壊を憂慮している。今月に入っても降雨は止まず、この調子ではダム決壊のXデーがいつ来るのか、心配されている。

 怖いのは、三峡ダムと他のダムが連鎖的に崩壊して長江流域にすむ3~6億人の人びとが被災するような事態になった場合、下流の武漢、南京、上海まで水は流れ込み都市機能はマヒするとの指摘もある。

 コロナ発症の地、武漢では公的には最早コロナは消滅したと真偽が怪しい情報が流れているが、ここを長江の洪水が襲ったら、中国経済は相当の打撃を覚悟しなければならないだろう。球磨川や最上川の2大急流が決壊したことを考えると我々も他人事とばかりは言っていられない。

2020年7月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com