八木哲郎・知研会長にアポをとっていただいた井上淳二氏から、韓国の講演に関してアドバイスをいただくべく、八木会長の案内で大井町のご自宅をお訪ねした。
目から鱗のお話をたっぷり伺ったが、次の予定があったので1時間半ばかりでお暇した。
井上氏の講師経歴が素晴らしい。現在79歳ということだが、顔の色艶もよく企業講師の経験が豊富である。今でも年間150回の講師をこなすタフネスぶりだから驚きである。リコー㈱に勤務した後に独立して講師を本業とされたが、多い時には年間300回の講演をされ、収入も会社時代の3倍をあったというから大したものだ。実際お話を聴いていても自信たっぷりで、話すポイントをうまくまとめられる。
今日のお話で、「自分の幸せは自分で構築する」とか、「聞いている人をほっとさせる」ことが、高齢者に対する話のエッセンスであると至極当然のように仰ったが、強く心に残った。韓国の講演内容にある程度方向付けができたように思う。伺ったお話のエキスをまとめて、本番までの間にパワーポイントのスライドを作り、話し方を工夫したいと考えている。明日にでも講演概要をまとめて韓国の桂明洙さんに送付しようと思っている。
井上氏のお宅を出てから八木会長と別れ、九段会館で開かれている飯田ゼミの例会へ向かう。遅刻してしまい伊藤幹事から開会を遅らせたが、今始めたばかりだと聞かされた。10分とは云え、ついに記憶ではわが人生2度目の「遅刻」となってしまった。やむを得ない事情とは申せ、少しタガが弛んでいる証拠ではないかと猿にも出来る反省をする。
飯田先生が珍しく奥様を伴っておられないが、風邪を召されて代わりに娘さんが車で送ってこられたという。心配していた先生のご健康はお顔を見ていると前より良いようにお見受けした。4月にゼミ有志とお祝い会で顔合わせをしているが、卒業して45年も経っても同じ学問をやったという共通点は気持ちも通じて話し合える気軽さがある。親しい仲間とまた旅行に出ようとの話も持ち上がった。やはり読売の滝鼻くんはスケジュールの都合がつかないようで欠席だった。来れば巨人軍優勝のお祝いを言ってあげるのだったが・・・。
アメリカがまた日本を裏切った。今朝の朝日では「米、北朝鮮テロ指定解除」がトップ記事になっている。未申告核施設の検証を拒んだ北朝鮮に対し、6者協議の枠組み維持を最優先したアメリカ政府が譲歩し、事実上申告した施設に限った検証計画を受け入れ、見返りに指定解除を決めた。日本は米政府の決定に対して正式に異議を唱えることはせず、言いなりになっていただけだ。ブッシュ大統領が麻生首相に「日本国民が強い懸念と不安を持たれていることを理解している。被害者家族への深い同情とこの問題を解決するための誠実な気持ちを伝えたい」と電話があったらしいが、常に拉致被害者の気持ちを斟酌して行動すると言っていた大統領の言動がこのザマである。しかも、事前連絡もなく抜き打ち的にぱっとやり、事後に相手に伝えるアメリカ流の不誠実極まりないやり方である。このアメリカが一番信頼できる友好国が日本だというからチャンチャラおかしい。アメリカはこの他にもアフガニスタンのテロ作戦撲滅にも、友好国として金を出せと言っている。これが、パートナーシップであり、日米同盟の絆は日米外交史上最も強固だとするアメリカの友好国裏切り行為の実態である。日本には外交がないといわれるが、外務省のだらしないのは今に始まったことではない。しかし、何と言っても一番ひどいのはやはり政治家であろう。