6173.2024年7月7日(日) 東京都知事に小池百合子氏3選

 今日は、夏のお祭り七夕である。我々夫婦が2日間を挟んで婦唱夫随のコロナ感染者になってしまったが、慶應の後輩で歌手・藤山一郎さんの甥に当たる増永基文氏から今日受け取ったメールによると、1年前慶應病院で奥様の子宮がんが見つかり、手術日も決まったらしい。ところが、手術前のオリエンテーリングが決まり、そこへ出かけたところでコロナ感染が発覚し、即入院手続きが取られ、10日間の入院中は何の心配もなく無事退院できたそうだから、まずはめでたしめでたしというところだろうが、それにつけても油断も隙もならない。

 昨日からコロナ感染に対する処方箋を新たにいただいたが、今朝服用した薬の数を合わせると何と18種類の薬を間違わないよう飲まなければいけない。困ったことには、喉が痛むので薬を飲んだり水分補給すると喉が痛むのである。当分の間喉の痛みに悩まされそうだ。

 さて、イスラム教国のイランが一昨日の5日に大統領決選投票を行った結果、意外にも欧米対話路線を目指す改革派のペゼシュキアン氏が、勝利した。イランが欧米からの経済制裁の影響を受け、経済的に立ち遅れたことを反省し、方向転換を図り珍しく決選投票で敗れた保守強硬派のジャリリ氏も国の再出発のためには、協力すると言っている。ただし、この国の理解し難いのは、最高指導者としてハメネイ師が大きな権力を握っていることである。加えて欧米との路線修正を心掛けてはいるが、アメリカは大統領選を控え、イギリスは保守党のスナク政権が下院議会選で完敗し、フランスも解散総選挙に出てマクロン政権が完敗する状態である。家庭内で火事が起きている時に、いかににじり寄られても直ぐには対応出来ないだろう。そもそもイランと米英独仏中ロの6か国の間で核合意書を締結していたが、2017年にミサイル発射実験を行ったことに対してトランプ大統領が激怒して、核合意から離脱して以来、欧米諸国とイランの外交関係は途切れ対立しがちで、イランへの経済制裁が続けられていた。イランもついに背に腹は変えられなくなって、外交スタンスを変更する時期に至ったか。

 ところで、今日最大のイベントである東京都知事選の結果は、投票締め切りとなった午後8時の10分過ぎには小池知事の三選が決まった。まだ正確な数字は分からないが、意外だったのは、小池氏に続いて次点に、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が、小池知事と蓮舫氏に間に入り込んだことである。いずれにせよこの次の知事も小池百合子氏に決定したが、どうも学歴詐称問題が解決していない中で、よくぞ立候補し、ライバルを退けて当選したものである。刑事告訴もされているので、これから小池知事は得意の弁舌で切り抜けようとしているが、どういう結果になるだろうか。

2024年7月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6172.2024年7月6日(土) 夫婦揃って新型コロナに感染とは!

 3日前に妻が新型コロナ・ウィルスに感染して厄介なことになったなぁと些か気分的に沈んでいたところ、私自身も体調に異変を来たしていたので、今日妻と同じ近所のかかりつけの内科医で検査してもらった。結果的に我が家では婦唱夫随で夫婦揃ってコロナに感染してしまった。どうもこの数日、喉が痛いし、気だるいと感じていたところへ、昨夕体温を測ったところ39.7℃を記録し、今朝も38.7℃だったり、これは明らかにコロナ・ウィルスが体内に入り込んでいるのではないかと思っていた。医師もコロナの兆候が見られると仰った。検査の結果、案の定やはりコロナだった。2人だけの老夫婦が,ともにコロナとなり、お互いに相手を思いやらなければならない。コロナ用に新たに服用薬が開発されたと聞いてはいたが、これが多種で分量も多く、価格もかなり高価である。今日から5日間は外出禁止で、その後の5日間は体調を注意深く見守る監視期間であるが、何とか夫婦揃って完治と行きたいものである。

 明日は大学ゼミの仲間がチェリストとして公演するオーケストラの定期演奏会が浅草公会堂であり、毎年2度の演奏会を楽しみに、そしてその後の懇親会も期待しているが、演奏会はともかく、懇親会は折角会場を幹事さんが設定してくれたが、私がコロナ化により公演会ともども参加出来なくなったことにより、折角の演奏会も「喜びも中ぐらいなりおらが夏」となってしまった。

 それに明日は、56名もの立候補者が乱立して注目されている東京都知事選の投票日である。魔が差したのか、先日期日前投票を済ませたので、国民としての権利を放棄することにはならなかった。ただ、妻は期日前投票も済ませておらず、不可抗力とも言える病のために国民の権利を行使するわけには行かなくなってしまった。

 いずれにせよ、これから10日間を無事乗り切れるよう妻ともども充分気を付けて行かなければいけないと覚悟している。

 さて、これまで気になっていた問題があった。難しい外国語を適当な日本語の表現に置き換える作業である。特にそれは固有名詞においてしばしば話題になっていた。しかし、地名や人名は極力現地語の発音に沿った書き方をするようになり、それは中・高校の歴史の教科書でも採用されている通りである。マケドニアのアレキサンダー大王は、アレクサンドロス大王となり、地名であるベニスはヴェネチアとなった。実は昨日の朝日新聞「天声人語」欄に中国の胡錦涛・元国家主席が纏わる小話が紹介されている。前記の例に倣えば、胡錦涛の中国名は「フー・チンタオ」だそうだが、そうは呼ばれず、日本語の音読のままである。英語の名前ならあまり場違いの名前になることはないようだが、中国語は特に発音が難しいということもあるようだ。かつて、外務省が中国人や朝鮮人の名前を現地の発音で呼ぶようメディアに通達したが、韓国人については、直ぐそうしたようだ。例えば、現在の韓国大統領は、尹錫悦であるが、メディアでは「ユン・ソンニュル」という音声で伝えているが、中国人の場合は発音が難しいこともあり、今以て日本語読みが行われている。中国側でも同じような問題を抱えているようで、岸田文雄首相も中国国内では、「アンティエン首相」と呼ばれているらしい。中々複雑で、難しいものだ。

2024年7月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6171.2024年7月5日(金) 戦争と猛暑の中、世界の政治家は知恵を働かせよ!

 このところアメリカ大統領選の風を受けたわけでもなかろうが、国際政治や、イスラエル軍のガザ地区侵攻などに影響を与える総選挙が各国で行われている。イスラム教のリーダー国であるイランの大統領選の決選投票が今日行われ、その結果が注目されている。

  イギリスでは、これまで14年間に亘って保守党が政権を握っていたが、昨日下院の総選挙が実施され、予想通り最大野党の労働党が、650議席の内412議席で戦前の2倍になり過半数を獲得した。スターマー労働党党首が新しい首相に就任する予定である。

 英仏海峡を隔てたフランスの政局の行方も流動的で予測は出来ないようだ。6月にマクロン大統領が電撃的に議会下院の解散を発表し、今月1日に総選挙が行われ、結果的に極右政党「国民連合」が33%を獲得し、マクロン氏の与党連合は3位に落ちた。7日に行われる決戦投票に当たっては、極右政権誕生を阻止するため、2位の「左派連合」と3位の「与党連合」が手を組み、候補者を調整して対抗する。これにより極右の国民連合は過半数には届かないと見られている。いずれにせよ結果はどうあれ、フランスの政界は荒れ模様となるだろう。EU議会も極右が台頭し、これはウクライナに大きく降りかかってくることになる。各国とも複雑化しつつある世界情勢の中で、自国の立ち位置を見失いかけており、当分不安定な政治となるだろう。

 それは日本とて同じで日本の場合は、「うやむや」とか、「先送り」という欧米人には理解し難い手法で火事場逃れに走るケースが多い。今政界では、今年9月に期限切れとなる自民党総裁の選出を巡り、水面下で怪しげな行動が見られる。国会議員は、政治スキャンダルとも言える「裏金」問題を解決することなく、「うやむや」に済ます悪賢さで次期首相選任問題を追っかけているのである。

 行き詰ったような政治に比べて、経済面では最近日経平均株価が徐々に値上がりして昨日終値は40,913円となり、今年3月につけた41,087円を上回ったが、今日も一時それを僅かに上回った。いずれにせよバブル期の1989年12月に記録した最高値を更新した。このところ株価は高値水準を維持しているが、それは日本の経済力が着実に伸びていることもあるが、何といっても円安の影響が大きい。電機や商社などの輸出関連株に買い注文が先行しているからである。

 熱い!熱い! 連日各地で熱中症警戒アラートが発令されているが、今日も全国的に暑く、東京都内でも昨日を上回る35℃で今年の最高気温だった。全国最高は、三重県松阪市の39.7℃だった。各地で救急車出動の要請も増え、これから暑さが厳しくなるにつれ保育所や幼稚園、小学校低学年生らへの対応や、高齢者対策、独り住まいの老人らの安全面をどう見守っていくのかという点で、自治体も頭を痛めているようだ。

 暑さ対策は、他人事ではない。我が自宅はエアコンで対応している。ただ、一昨日妻が「新型コロナ・ウィルス」に感染と診断されたことにより、家の中で妻とはあまり近づかないように気を付け、始終マスクを着用するのは面倒である。それでも何となく気だるい感じがして、陽が落ちてからいつも通りウォーキングに出かけたが、ルートをかなりカットした。いつも6千歩前後であるが、今日は4,222歩だった。そして、今晩体温を測ったところ、38.6℃、39.7℃と平常値をかなり上回った。妻のコロナが感染した心配もある。明日かかりつけの内科の電話で相談して対処しようと思う。年齢的にも厳しくなってきたが、これから9月初旬までの2か月間は何としても乗り切っていかなければいけない。

2024年7月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6170.2024年7月4日(木) 独立記念日に、アメリカの身勝手と未熟さを憂う。

 今日7月4日は、アメリカの独立記念日である。世界最大の民主主義国家とアメリカ国民は得意気に語るが、果たしてどうだろうか。最近のアメリカの動きを見ていると、国内で発生する諸問題に忙殺され、海外にまともな視点を向け、それなりの対応をしているとはとても思えない。特に、4年に1度の大統領選に注ぎ込む莫大なエネルギーと経費が相当無駄に使われている。80歳前後の高齢候補者2人の大統領選TV討論会における恥知らずな相手への罵り合いは、傍から見ても見苦しく、国の指導者を決める低次元の選挙戦には呆れるばかりである。しかも、トランプ前大統領に至っては、群衆を扇動して連邦議会へ突入させ破壊行為を行ったことなど、時にその行動は違法で国辱ものであり、収監こそされていないが、前科の付く犯罪人と変わるものではない。

 アメリカ大統領の発言として、地球温暖化に手を貸すようなトランプ大統領在任時の「パリ協定離脱」や、パレスチナ・ガザ地区戦争でバイデン大統領のイスラエルへの肩入れで、多数の難民を産出しているのは、アメリカの責任でもある。日本国内においても日本を植民地化した宗主国のように振舞い、自国に有利な日米同盟を堅持して、日本国内の米軍基地化などにおいても米軍兵士らは違法的に自由奔放に行動している。特に沖縄は、終戦直後から1972年の本土復帰まで、沖縄を支配下に置き、アメリカは沖縄住民を苦しめて来た。独立後にも沖縄県民を抑圧するかの言動がしばしば見られ、つい最近もアメリカ軍兵士による婦女暴行事件が、連続して明らかになったが、沖縄県側に知らされることなくアメリカは日本政府との間で「日米友好」政策に基づいて秘密裏に処理していたような案配である。

 一人前の大人として一本立ちしていない今のアメリカの行動は、心配で見ていられない。特に、トランプ前大統領時代の彼の言動は、とても常識人のそれではなかった。前記のパリ協定離脱や、イスラエルの首都移転をイスラエル政府の希望に合わせて、テルアビブから首都を国連が認めないエルサレムに変更し、大使館をエルサレムへ移転させたほどである。自分に不利だと知るや、他人のせいにしたり、法律がおかしいと喝破する悪どさ、頻発する不倫事件と隠蔽、等々とても普通の市民感覚とは思えない。不幸にしてアメリカ社会にはこういう人物が現れ出る下地があるのだろう。もっと若くて行動力のあるインテリの若者が大統領候補として在野にいないものだろうか。現状では、沈みゆく夕陽の国・アメリカ合衆国という印象である。独立後まだ2世紀半の未熟児の動きは危なっかしく見ていられない。

 現状では、先のTV討論の影響もあり、トランプ前大統領が有利と見られているが、「もしトラ」となったら、どう対応するか、各国の外交筋も頭を痛めているに違いない。日本でも比較的相性の良かった安倍晋三元首相が他界した今、彼と向かい合って話し合える首相は誰がいるだろうか。「もしトラ」現象は、今世界中の首脳の頭を悩ませている。

 さて、昨日に続いて今日も暑い。東京都内も今年初めて35℃を記録して7月早々の猛暑日となったが、何と静岡市では39.3℃を記録し、市として観測史上最高だったというから、近年のトランプ氏が関与した地球温暖化の進行には驚くばかりである。その熱い中を買い物がてら銀行へ寄ってみた。そこで北里柴三郎肖像画の新千円札を手に入れることが出来た。確かにこれまでのお札とは大分感じが違う。触った感じも違う。今年の話題になりそうだ。

2024年7月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6169.2024年7月3日(水) 20年ぶりに3種の新紙幣発行

 今日は20年に1度、つまり今から20年前と似たようなニュースが鳴り物入りで報道された。3種類の新しい紙幣が発行されたのである。1万円札の肖像画は、1984年長年親しんだ聖徳太子から母校慶應義塾の開祖・福沢諭吉に替わって40年が経過したが、本日明治時代に多くの代表的日本企業や国営企業の立ち上げに貢献した実業家・澁澤栄一にその座を譲った。5千円札は樋口一葉から津田梅子が、千円札は野口英世から北里柴三郎が後を継いだ。今やキャッシュレス時代と言われ、これからもその動きに拍車がかかるとされている。新紙幣には偽造防止を含め、各種対応できるコンテンツが挿入されているようだ。それが反って、自動販売機などでは、器械の取り換えに大分手間取り、費用もかかっているらしい。新紙幣に触れた際には今までとは異なる感触があり、今後キャッシュレスが進行するに連れ、複雑なコンテンツが入り、発行枚数自体は減っていくと考えられている。今回の新紙幣発行の一方で、ひとつだけ新しい紙幣に変更されなかった例外として、2千円札がある。流通枚数が少なく新札発行の必要性がないということのようだが、いつまで2千円札がこのまま市場で流通するのだろうか。

 今日まで澁澤の故郷である埼玉県深谷市では、故郷の英雄とばかりいろいろ祝典や、趣向を凝らして盛り上がっているようで、それはそれで結構だと思う。だが、澁澤が新1万円札の肖像となることには少々抵抗がある。それは、実業家としての業績や、政府役人としての活動は文句なしに高い評価を受け、実績自体は称賛されるにせよ、並外れたふしだらな私生活は、最高紙幣の肖像となる人物としては、相応しくないのではないかと気になっている。子どもたちが、その乱れた女性関係を知ったら失望し、とても尊敬しないだろうし、疑問を感じるのではないだろうか。何人もの妻を持ち、その上に多くの妾を囲い、常に「妻妾同居」が当たり前で、産ませた子どもの数も20数人と言われ、80歳代になっても外に子どもを孕ませたという。果たしてこういう人物が1万円札の肖像として適当だろうか。新1万円札の顔として、澁澤を推薦した人たちは、何故に人間として甲乙半ばする澁澤を選んだのだろうか。他にいくらでも真っ当な私生活を送りながら国のために貢献した人物はいるのではないだろうか。彼らは経済界だけに道を開いたことを評価して、私生活面に目をつぶり、澁澤を1万円男に選んだとすれば、不条理であり、大きな手落ちだったと思う。これから先後期高齢者である我々には、死ぬまで新1万円札を支払うたびに女たらしの澁澤の顔を見続けるのかと思うと、どうもすっきりした気持ちになれない。

 さて、今日は歯の治療のため、3度目の歯科通いで漸く落ち着き、今日で終わりとなった。その足で東京都知事選の期日前投票のため投票所へ行き、清き1票を投じて来た。普通の投票日は7日であるが、生憎当日に予定があり、投票し損なう恐れもあったので、初めて世田谷区役所玉川総合支所内投票所で期日前投票なるものを済ませた。いつもの小学校内の投票所に比べ、空いていて落ち着いた雰囲気の中でしっかり候補者の名前を書き込んでお役目を済ませた。東京都民としての権利を行使して、一先ずホッとしたところである。

 そして、帰宅したところ数日前から体調が芳しくないと言っていた妻が、この間に近くの内科医院で診てもらい、検査の結果、何と「新型コロナ・ウィルス」感染と診断されて打ちひしがれていた。私も服用薬の件で、他のクリニックへ連絡する必要があったので、その旨を看護師さんへ話して、妻と2人だけの家族の中で私が気を付けるべきことをお尋ねしたところ、出来るだけ部屋を別にして、あまり近づかないこと、マスクは着用した方が良い、手洗いはマメにやって下さいとアドバイスをいただいた。これから数日間は窮屈で憂鬱な生活になると覚悟しなければいけない。

 それにしても外は暑かった。東京都内には熱中症警戒アラートが発令された。都内の最高気温は33℃だったが、全国的には高知県四万十市江川埼の37.1℃が最高だった。これから夏本番を迎えるに当たって覚悟しなければいけない。

2024年7月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6168.2024年7月2日(火) [VISA]カード会社の理不尽な扱いと対応

 ITが常態化した時代になって多くの人が支払いにクレジット・カードを使用するようになった。いわゆるキャッシュレス時代の到来である。中にはカードを何百枚も所有している人もいるというから驚く。普段多額の現金を所持する必要もなくなり便利になった反面、厄介で不愉快なことも増えた。

 私自身必要に迫られカードは数枚ほど持ってはいるが、あまりたくさんのカードを持つ必要もなく、不用心な面もあるので、コンビニや近所のお店などのポイント・カードは持たないようにしている。カードは主に高額支払い用に利用し、一応5万円以上を目安にしてカードを使うが、5万円以下の買い物は現金払いである。

 ところが以前からカード会社のご都合主義に悩まされ、その都度手紙や電話で事情を説明し、不承不承一応納得させられていたが、この度また不愉快な出来事があった。

 それは「VISA」カードの発行元である大手カード会社・三井住友カード㈱の不親切な対応と扱いである。先日期限切れ後の新カードに添えて、「ETC」カードを郵送してきたが、その理由がまったく分からない。後期高齢者でもあり、すでに6年前に免許証を返納し、自家用車も処分し、今や車とは無関係であり、ETCカードなんて使用せず、まったく縁遠いものである。しかも、6年前に車の処分をETCへ直接連絡し、その時点で退会を伝えていた。それがいつのまにやら年会費を銀行口座からVISAが一方的に引き落とし、その理不尽な扱いに不愉快な印象を抱いていた。時折メールにより意味不明の会員資格停止の連絡などもあったが、当然のことながらそのまま放置していた。それでも当方の意思に拘わらず、このところ連日のように本人の使用確認ということで、メールが送られて来る。今日は9通も送られて来たが、触らぬ神に祟りなしとこれも無視している。それでもETC会員資格が維持されていたのか、この度とっくの昔に廃棄処分にしたETCの新規カードを送って来たのである。何の目的だか、まったく意味不明で、やむなく1週間ほど以前に手紙に事情を綴って会社へ説明を求めた。

 しかし、案の定今以て回答は送られて来ない。旧財閥系の大手企業にしては、あまりにも不親切でその尊大な行動には憤りすら覚え、呆れている次第である。

 そもそも信頼できるカード会社としてVISAに加入したのは、30年以上も昔である。その当時南アフリカへ出張してヨハネスブルグ市内のあるショップで買い物をし、AMEXカードにより支払おうとしたところ、店は取り扱ってくれなかった。事情を尋ねると店主がAMEXは手数料を5%も支払わなければならないので、取り扱わないことにしていると㊙的なことを漏らした。他のカードなら喜んで扱うと聞き、随分露骨な話だと思いつつもなるほどと納得したものだった。帰国後AMEXに解約を申し出ると解約希望の理由を聞かれ、ヨハネスブルグのやり取りを話したら止むを得ないと理解してもらい、解約することができた。そこでAMEXの代わりにVISAに加入したというのが、加入の動機であり、経緯である。

 ところが、このVISAも使い易いとは言えず、よほどの高額支払いの場合を除いてあまり利用するケースは少ない。例えば、大学病院の人間ドック代金支払いで2度ほどトラブルがあった。ひとつは、カードの使用期限が7月31日で翌8月1日から新規カードが有効の筈なのに、翌日の支払いの際カードが無効とされ使えなかったことである。新規カードが機能していなかったのである。その時は止むを得ず病院に後払いの扱いをしてもらい、後日銀行送金した。もう1件は、15万円超の支払い額は高額だということでカードが使用出来ず、その時も病院へは銀行送金した。高額な場合は、前もって支払日と概算支払い額を連絡して欲しいということだった。とにかく、やたら面倒で使い難い。

 今もなぜ免許証も、自家用車もなく、車に乗らないのにETCカードを送付してきたのか、理解出来ないままである。書状で会社へ質問しているが、前記の通り不親切な会社からは1週間が経つが今以て回答はない。殿様気分のカード会社に見くびられ、舐められているとしか思えない。こんな雑な対応で、よくぞ会社を経営出来るものだ。

2024年7月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6167.2024年7月1日(月) 能登半島地震から半年、再建計画は慎重に

 今年の元旦午後4時10分に能登半島地震が発生してから今日でちょうど半年となる。地震が起きたのが、お正月だったために、誰もが家庭で寛いでいたであろうし、避難するのが遅れて被害を大きくしたかも知れない。過去の惨事の犠牲者の数では、東日本大震災13,135人、阪神・淡路大震災6,402人に比べれば、281人で大分少なく思われるが、それでも前記2つに次いで3番目に多い。全半壊の建物を自治体が取り壊す公費解体は思うように進んでおらず、道路の通行止めや、断水も未だ解消されていない。

 大地震については、それなりに思い出すことがある。2011年の東日本大震災については、その3年前に陸前高田市役所で講演し、帰路市役所の係員の方にJR一ノ関駅まで車で送ってもらったが、その方は震災で亡くなられた。前日には大船渡市内に前泊もした。1995年に発生した阪神・淡路大震災については、ブラジル人の知人とのやり取りを拙著「八十冒険爺の言いたい放題」にほんのさわりを書いたが、大震災直後に淡路島で道路が落ちて出来た段差を見学したことを想い出す。

 海外では、1999年8月17日夜中の3時にトルコのイズミット地方で就寝中に、突然揺れた大地震に目を覚まされ、慌てて滞在中のホテルの階下ロビーへトランクを持って階段を駆け下りたことが強く印象に残っている。マグニチュード7.6で死者は1万7千人、負傷者は4万4千人と言われた大地震だった。あの時市内で見た全半壊のビルの建築物は、ほとんどレンガ石積みで鉄筋構造ではなく、建物の下敷きになって犠牲となった人々が多かったと知り、私自身も現地で倒壊の残酷さを目の前に見て建物の崩壊も止むを得ないと感じたものである。その後イスタンブールの世界遺産・地下宮殿を見て、地下の巨大貯水池の中に建設された地下宮殿が、大地震の揺れにびくともしない堅牢さにいたく感心し、安易な建造物と異なり、ビザンツ帝国時代の建造物は安全面を考慮して、土台から建築資材まで丈夫なものを使用していると知り感銘を受けたものである。

 大地震により建造物の脆弱さを露呈し、その後トルコ政府は厳しい建築基準を定めた法改正を行った。そして、昨年2月6日トルコ南東部からシリア北西部にかけてまた大地震が発生した。両国合わせて5万9千人以上が死亡した。その際建物の倒壊の様子から、1999年のイズミット地震の結果、法改正された建築基準が満たされておらず、またも鉄筋不使用が露呈された。結局それがエルドアン・トルコ大統領への厳しい批判となった大きな原因でもある。

 反省はしたようでも、好い加減な気持ちが再び惨事を引き起こす事態となったのである。能登半島地震も復興はまだまだ先のようである。被災地では、インフラの復旧は徐々にではあるが、少し進み、仮設住宅は必要戸数が何とか充足しつつある。ただ、人口の流失は続いているようだ。自営業、勤め人とも職場を失い、輪島市が担当する被災都市では、失業・休職のため保険金の受給手続きをする人が急増している。地震前の昨年12月の受給者に比べて、今年5月時点の受給者は5.1倍にも増えた。まだまだ問題山積である。

 これまでの東日本、阪神の2大地震の復旧をも参考にきちんと長期的復興計画を立て、それにはトルコ地震後の手抜き建築と同じ轍を踏まないよう望んでいる。

2024年7月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6166.2024年6月30日(日) 天皇・皇后両陛下、イギリス公式訪問からご帰国

 イギリスへ親善訪問されていた天皇・皇后両陛下が昨夕ご帰国された。時に皇后には体調を考慮されて休息を取られることもあったが、多忙な公式行事を無事済ませられ、さぞやお疲れのこととご心労を労いたいと思う。天皇は帰国早々文書にて感想文を公表された。思い出の地を訪れたことや、親しい友人に再会でき旧交を温めることが出来たことに率直な喜びを表しているが、チャールス国王、カミラ王妃に温かく歓迎され、午餐会と晩餐会にご招待されたことに感謝の意を表している。両陛下は留学されていた思い出のオックスフォード大を再訪され、学長から午餐会に招かれたことや、大ロンドン市長からも午餐会に招かれたことは、日本の皇室に対して深い敬意があることを窺わせる。

 6泊8日の多忙なご旅行であったが、テレビでも現地における行動が逐一報道され、また、これまでこれほど細かく伝えられた海外における皇室のニュースはあまり例がないだけに、現地で英王室や英国民の温かい歓迎ぶりとも相まって、両国間の友好や、英王室と皇室との深い絆が感じられ、他の国とは一味異なる両国の友情や温かみを感じた。両陛下によるイギリスへの公式訪問は大成功だったと言える。イギリスが両陛下を国賓として迎えられたことにも、これまでの英王室と皇室の長いお付き合いの歴史があったからだと思う。これからも両国の友好関係が長く永久に続くことを願っている。

 さて、明日7月1日には夏山シーズンが幕開けするが、これは富士山の山開きでもある。数日前に静岡県側山頂近くで3人が、山梨県側の8合目付近で1人が死亡したばかりで、山開きに先立ってあまり明るいニュースではない。

 山梨県では、今年から新たに富士山登山のための「1日4千人」、「1人2千円」の入山ルールを設けた。その狙いは、オーバーツーリズムの影響もあり、富士山への登山者が増え始めたことで、彼らの中には、ご来光を目当てに徹夜で山頂を目指す危険な「弾丸登山」と言われるスピード登山が増え、彼らに安全上のブレーキをかけることである。特に懸念されているのは、弾丸登山者が列をなす未明に天候が急変したら、大惨事となる可能性があることである。

 世界文化遺産でもある富士山は、その姿が美しいこともあり、登山自体が安易に考えられる傾向がある。私自身大学で山岳同好会に、会社では山岳部に所属して春夏秋冬北アルプスを主に登山に熱中したものである。だが、富士山ならいつでも登れるとの安易な気持ちから、直ぐには登ろうとの気持ちがなく、ついぞ富士山へは登らないまま現在に至ってしまった。日本国内の3千m以上の21高峰は、ほとんど登山して未踏峰として残るのは3山程度である。富士山はそれら未踏峰の高山として残されたままになっている。登る機会はあった。大学最終学年時の10月に冬山訓練を兼ねて雪山の富士山へトライしようと計画し、新宿駅まで出かけたが、そこで大雪崩が発生したことを知った。10名以上の早大、日大生らが亡くなった。残念だったが、その時見送りに来られた先輩らのアドバイスを受けて富士登山は中止し、引き返すことになった。それほど富士山登山は、簡単なように思えて、案外縁遠い山だと考えている。明日からどれほど多くの登山者が富士山へ挑むことだろうか。遭難なんて発生しないことを祈るばかりである。

2024年6月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6156.2024年6月29日(土) 選挙は民主的に実施されるだろうか?

 アメリカ大統領選の候補者2人によるTV討論が終わったばかりだが、相手候補を口汚く罵り相手を傷つけようとする選挙戦には、聊か呆れ果てどうでもしなさいという気持ちになる。しかし、当選者が世界で一番強大な国の最高権力者になるだけに、同盟国である日本のみならず世界の国々へ多大な影響を及ぼす。特に昨日改めて指摘された「高齢」や「老化現象」について、タフな大統領職には、心身共にエネルギーが欠かせないことは当然である。ある程度若くなくては重圧に耐えきれないのではないかと懸念されていた。それが、81歳と78歳の決戦となったのだから、普段の言動からやや危なっかしい印象を受けている。特にバイデン大統領の場合は、尋ねられても直ぐ言葉が思い出せなかったり、言葉を間違えたり、多少認知症的でこんな姿勢で世界の人びとを納得させることが出来るだろうか。

 流石に堪りかねたか、討論会後にニューヨーク・タイムズ紙は、バイデン氏は高齢による衰えを自ら認め、トランプ氏に勝つために自分より有能な人物を民主党候補に選ぶ手続きを進めるべきだとして大統領選からの撤退を求める社説を公表した。

 さて、イランでは先日航空機事故により亡くなったライシ大統領の後任を決める総選挙の投票が昨日実施された。反米的なイランの発言は少なからず国際社会で注目されるだけに、イラン大統領選は関心を呼んでいる。80人を超える立候補希望者がいたが、意図的な事前審査とやらで危険人物と見做された候補者はふるいにかけられ、3人の候補者に絞られた。保守派、改革派のうち誰が勝とうとも過半数を得なければ、来月5日に上位2人による決選投票が行われる。大統領に誰が選ばれようと、この国の実権を握っているのは、ハメネイ最高指導者であり、イランの運命と戦略は結局のところハメネイ師に託される。

 その他にモンゴルでも総選挙の投票が行われたし、明日はフランスで国民投票が行われる。民主的か否か分からないところもあるが、中国や北朝鮮のように言論の自由を抑圧し、選挙を全く実施しない国に比べればよほど良い。

 一方、日本国内でも今日で在職1000日を迎えた岸田首相の支持率は下がる中で、自民党内の水面下では、次の総裁選挙の動きや、総選挙を考えている党員もいるようだ。それでも今は首都東京の知事選が全国的にも注視されている。だが、それもいろいろ騒がれて56人も立候補者がいる中で、知事選の主題から離れた話題が取り沙汰されている状態である。元々40人分しかない掲示スペースを売買の対象にしたり、公職選挙法に抵触しない範囲内で、自由気ままな表現を争ったり、選挙を売名、商売に利用しようとしている生臭い空気もある。

 ところが、都知事選では40人分のポスター掲示スペースしかなく、心配されていたが、実際にポスターが貼られているのは、自宅近くの世田谷区内の看板には10枚、目黒区内では、まだ13枚しか貼られていない。候補者は一番手身近な自己PRはポスターだと思うが、それが充分活用されていない。ほぼ全裸の女性が写ったポスターを貼ったと候補者が都迷惑防止条例違反や、風俗店のポスターを貼ったと政治団体の党首が、風俗営業法違反で警告されるような体たらくである。また、ポスターを破ったり、落書きしたとして公職選挙法違反や、器物損壊などの容疑で逮捕された事務所もある。立候補者の中から都知事選とは関係なく逮捕者を出すような乱れた選挙でもある。これでは真面目に都知事としての公約を主張している数少ない候補者と、ふざけ半分の候補者の選挙である。随分無駄にお金と時間を使っている。

 誰もが納得するような民主的な選挙というのは、実施するのはどこでも難しいものなのであろうか。

2024年6月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6155.2024年6月28日(金) トランプ氏優位か? 米大統領選TV討論会

 昨日のブログに警察と検察の個人的な不祥事を取り上げたが、昨日になって検察は新たに4年前の意図的な定年延長問題が蒸し返され、またまた評判を落とすことになった。当時定年間近だった黒川弘務・元東京高検検事長が、当時の安倍政権が黒川氏に検事総長の座に就かせるべく63歳の定年を恣意的に延長しようとした行動が、メディアに暴露され追求された黒川氏はそのまま退職した。検察を意の思うままにコントロールしようと考えていた安倍政権の思惑が外れた瞬間でもあった。

 しかし、法務省内での協議記録などは不開示とされていた。それに対して、不開示自体が違法であるとして、政治的裏金問題に最初にメスを入れた上脇博之・神戸学院大教授が不開示決定の取り消しを大阪地裁に求め、昨日地裁から文書の開示を認める判決が下された。地裁のレベルではあるが、検察も漸く「善悪の区別」がつくようになったようだ。

 そして、タイムリーと言うべきだろうか、こんな時に検察の頂点である検事総長に61歳の畝本直美・東京高検検事長が起用されることが昨日閣議で決定した。女性の検事総長は初めてのことである。4月には、日本弁護士連合会会長に渕上玲子弁護士が就任しており、法曹界で女性のトップが出ていないのは、最高裁判所だけである。

 さて、今日は11月の大統領選に向けて、民主党バイデン大統領と共和党のトランプ前大統領のテレビ討論会が行われた。ネットで生中継を半分ほど観ていたが、トランプ氏もルール外れの発言が許されていないことで、窮屈そうな印象だった。

 主たる争点は2つあった。ひとつは、バイデン氏が大統領に就任以降、アメリカ経済に激しいインフレが進んだと司会者が指摘した。トランプ氏は自らの在任中に最も偉大な経済を築いたが、バイデン大統領になってインフレが国を殺したと語った。それに対して、バイデン氏はトランプ大統領時代に新型コロナの対応に失敗し、経済は崩壊していたとトランプ氏に反論した。

 2つ目のポイントは、ロシアのウクライナ侵攻である。トランプ氏の言い分は、起きてはならない戦争で、アメリカに本物の大統領がいれば、プーチン氏は侵攻しなかったし、ウクライナのゼレンスキー大統領は史上最高のセールスマンだったとアメリカの支援を要求することに批判的だった。そのうえで、もし大統領に当選すれば、就任前に戦争を止めてみせると豪語した。これに対してバイデン氏は、トランプ氏がプーチン氏に好きなように戦争をやるよう促したと、お互いに非難の応酬となった。

 2人の様子から、大統領になったらこうするとの公約がほとんど聞かれなかったばかりか、相手の政策の欠点を論うばかりで、予想されていたこととは言え、実りのないディベートだった。それでも4年前の乱れっ放しだった討論会が、一応順調に進められるようルールを作り、両者に納得してもらったせいもあり、ケンカ一歩手前というような事態にはならなかった。良識的なアメリカ人は、恥を世界に晒さなかったことだけでもホッとしているのではないだろうか。

 それにしても若者の国と言われるアメリカのリーダーを決める選挙で、これほど老いや、老害が懸念されることは前代未聞であろう。特に、バイデン氏のトークや、動作に危なっかしい言動が随分あった。民主党内から今頃になって交代説が出て来る有様である。

 2日前のニューヨーク・タイムズ紙の世論調査では、トランプ氏の支持率が46%、バイデン氏45%の僅差だったが、討論会後のCNNの世論調査によるとこの討論会はトランプ氏に67%の支持があった反面、現職大統領のバイデン氏にはその半分の33%だそうだから、あと1度TV討論会は催されるが、勝負はうっすらと見えてきたのではないだろうか。

2024年6月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com