4463.2019年8月2日(金) 日本、韓国をホワイト国から除外

 日本は今日韓国に対して輸出手続きを簡略化出来るホワイト国のリストから除外する措置を取ることを決めた。実質的には今月28日から実施される。今朝の閣僚会議で決まった同措置については、早速韓国政府から不当な措置として対応策を発表するとの強い不満のコメントが発表された。すでに韓国に対しては、7月4日に輸出規制強化の第1弾として、半導体関連3品目を包括許可から外したので、輸出契約1件ごとに政府の許可が必要になっている。この日以降文在寅大統領以下側近らは、豊臣秀吉の朝鮮侵略を退けた李舜臣将軍に言及することが多くなったそうだが、これは「日本に勝つ」とのメッセージを世間に伝えているそうだ。

 初めて韓国を訪れた1970年代は、地方都市に行っても何かと秀吉に侵略されたと言われて、もう好い加減に勘弁して欲しいと思ったくらい、いつまでも「秀吉=日本の侵略」を許してくれず、はっきり言って韓国人のしつこい粘着気質をうざいと思ったものである。その後従軍慰安婦問題が浮上してから秀吉は話題にならなくなったようだが、今再び反日の証として韓国国民を元気づける意味合いで秀吉を文大統領が煽っているようだ。

 しかし、今日決めた措置は決して不当なものではなく、これまで韓国が1965年に日韓請求権協定で解決した問題をなし崩し的に守らなかったり、2015年には日韓政府合意で最終的解決と謳いながら、韓国はそれをまたも守らず新たな問題として元徴用工問題を持ち出してきて賠償を命じたり、それでいて日本が要望している2国間協議や仲裁には応じようとしない。その他にも韓国海軍艇の自衛隊機に対するレーダー照射問題も証拠があるにも関わらずやっていないと言い張り、話し合いを申し出ても受け入れてもらえず、日本は不誠実な限りをされている。

 韓国側の言う元徴用工問題に対する報復ではなく、しびれを切らした日本政府がこれしかないと睨んで切ったカードである。アメリカ政府も日韓両国間の対立を懸念しているが、いかにアメリカが仲介しようとも日本が、韓国をホワイト国から外すという措置はアジアで唯一当該国になっていた特権待遇を確実に守らなかったために、他のアジア諸国と同じレベルの待遇にするということで、決して韓国を特定して条件を悪くするとか、痛めつけているわけではないことは明白である。日韓両国の関係悪化は、両国間はもちろん世界的にも大きなマイナス要因であるが、現状では解決への道筋が見えない。

 この措置に対する経済産業省が公募したパブリックコメントには、4万件余の意見が寄せられたが、賛成が95%で圧倒的で反対はたった1%だったことに国民は日本政府の決断を支持していることが分かる。いずれにせよ困ったことになったと思っている。

2019年8月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4462.2019年8月1日(木) 今年も人間ドックを受診

 今日8月1日は陰暦で八朔という、一般的にこの日農家でその年の新しい穀物や豊作をお祝いする慣習があった。江戸時代には徳川家康が江戸入府をした日として毎年諸大名、旗本が白帷子を着て登城し将軍にお祝いを述べた。吉原では遊女は白小袖を着たと言われている。それにしても8月に入った今日も暑い。都内では35℃と今年初の猛暑日となった。

 この暑い中を、毎年恒例となった人間ドック受診のために慶応病院へ出かけた。病院から今年は80歳になったので、付添人が必要と言われ妻を同道することになった。暑さを警戒して往復ともにタクシーを利用してしまった。

 型通り内視鏡検査や上腹部MRIなど標準ドック検査を午前中に終えて、午後妻ともども女医さんから検査の結果と対策について話を伺った。一番注意されたのは、体重が年々増えているのに、運動不足であるということだった。左目の視力が落ちていて白内障が進んでいると先日眼科から指摘されたので、その点については今日の数値を基に眼科と改めて相談して欲しいとのことだった。更に近年消化器内科の大腸の検査を受けていない点について話し合い、来る8日に当病院でポリープを検査してもらうべく予約をした。年々歳々少しずつ身体が弱ってきている。ただ、過去2年は前立腺が要注意と言われたが、今年は昨年のような要注意の兆候はなかった。

 11階のレストランから外を見ると来年オリンピックのメイン会場になる国立競技場の全体像がよく眺められた。来年受診の際は、オリンピック開催中でさぞ賑やかなことだろう。

 さて、昨日の朝刊紙面にトランプ政権の米軍駐留経費負担増額という対日強硬要求が、益々エスカレートしていると書かれていた。朝日は昨日のトップから、今日は肩の記事の扱いである。

 このトランプ大統領の同盟国への圧力は、来年行われる大統領選への自分自身の実績強調のためである。この強引な経費負担増は、これまでの常識からも大きく逸脱している。しかも事実を意図的に大きく間違えている。日本が米軍の経費を3割しか負担していないとトランプ氏は喚くが、事実は日本としては74%も負担していて、ドイツの32.6%に比べれば負担し過ぎなくらいである。取れるところから取るというのが、トランプ氏の腹だろう。安倍首相も日米同盟を強調するあまり、巧妙につけいれられていることに少しは気づいて欲しいものである。

 あるアメリカの政府関係者がこう言っているそうである。「トランプ氏は負担増の要求を受け入れられる金持ちで、しかもトランプ氏にノーと言えない国をターゲットにして搾り取ろうとしている。それが日本だ」。

 政府関係者はとても無理な注文と言っているようだが、親分の安倍首相もゴルフや、相撲の接待も結構だが、日本の実情をのぼせ上ったトランプ氏にもっと言ってやる必要があると思う。首相は足元を甘く見られているのではないだろうか。

2019年8月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4461.2019年7月31日(水) 自らの損得しか考えない議会新会派

 10日前に参議院選挙が終わった後、各党が選挙の結果を踏まえてそれぞれ独自に動いているが、その中で予想外の成果を上げた2つの新党の動向が注目を集めている。

 そのひとつは、比例区で社民党を上回る4.55%の得票率を得た「れいわ新選組」である。特に注目されるのは、特定枠で2人の身体障碍者、舩後靖彦と木村英子両氏が当選したことである。この2人の身障者当選により参議院ではこれまでの慣例を壊して新たに2人の専用施設を作り直すことが数々行われて世間の目を引いている。2人は自分ひとりでは議員としての活動が出来ないために、付添人を同行させ、車いすの使用により議員席や議事堂内の障害物のバリアフリー等々大工事が行われている。しかし、これら費用がかかる工事が行われることによって国民の注目度が高まり、身体障碍者への関心と理解が広く深まることになれば、これは是とすべきである。

 もうひとつ注目を集めたのは、「NHKから国民を守る会」代表・立花孝志氏が当選したことである。気になるのは、たった1人では活動しにくいとばかり、代表自ら同志集めに猪突猛進し無所属議員を次々アタックして同党への入党を誘っていることである。資金ひっ迫に困って、こともあろうに先般北方領土問題で物議を醸す発言をして所属する日本維新の会を除名された丸山穂高・衆議院議員を入党させ、更に昨日は元みどりの党代表の渡辺喜美・参議院議員と合意して会派「みどりの党」を組むことになった。売名もあろうが、会派を結成することにより資金的に豊かになるメリットがある。参議院から車の提供を受け、議員ひとり当たり年間780万円の立法事務費が与えられる。このなりふり構わぬ動きに対して各界から批判がでているが、立花代表は数は多ければ多いほど良いと意に介することなくマイペースである。しかし、会派を結成してもワン・イシューと呼ばれるように、NHKをやりこめること以外はそれぞれ自由だと言うし、渡辺氏のようにNHKに対してそれほど考えたこともないという無責任な発言をするようでは、烏合の衆になりかねない。こういう選挙民のことを考えずに特別な思想もなく自分の好き勝手に行動する議員をよくよく監視しないと、日本の議会は益々おかしな方向へ進んでいくのではないだろうか。

2019年7月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4460.2019年7月30日(火) シベリア収容の遺骨は日本人ではない。

 シベリア抑留中に亡くなられた日本人の遺骨16人分が、実際には日本人のものではないことがDNA検査の結果判明した。これは少々お粗末だと言わざるを得ない。5年前ザバイカリエ地方のロシア人村長の言葉を信用して同地の埋葬地から掘り出し、日本へ持ち帰った遺骨はそのまま日本に留め置かれたままである。もし再びロシアへ戻されるなら遺骨となったそのロシア人たちと彼らの遺族の気持ちは堪らないだろう。

 どうしてこういう理不尽なことが起きるのだろうか。10年前にフィリピンでも同じようなことがありフィリピンでの遺骨収集事業は8年間中断された。1952年に太平洋戦争戦没者遺骨収集事業が始まった当座は、1か所から多くの遺体や遺骨が収集された。そこには戦没者の名前が確認出来る証拠のようなものがあった。多くの関係者の間でそれらの遺骨はすべて日本人であると認められて日本へ持ち帰られた。名前の判別出来る戦没者の遺骨は遺族に引き渡され、そうでない遺骨はそのまま千鳥ヶ淵戦没者墓苑へ埋葬された。

 今度のケースのように最近発見される遺骨は、日本人であるとの確認が難しくなり、DNA検査が実施されない場合は、このように間違えられることが起こり得る。今後は明らかに日本人のものであることが分かった場合を除いてDNA検査を実施する必要があると思う。

 1992年にシベリア、サハリンを訪れた時、ザバイカル近くのチタ、イルクーツクなどの日本人墓地を見学したが、それらはきちんと整備されていて杜撰な印象はなかった。今回は日本から鑑定人を同行させなかったことが失敗だったと思う。難しい点は多々あると思うが、戦争に命を捧げた人たちの遺骨に関わることであるだけに、多少時間がかかっても敬意を払って慎重に作業を進めなければ、異国の戦地で尊い命を落とされた戦没者も浮かばれないと思う。

 さて、その戦没者遺骨収集事業を管轄とする厚生労働省が、今日日本人の平均寿命を公表した。女性87.32歳、男性81.25歳である。世界長寿番付では男女とも香港がトップで、日本人女性は第2位、男性は3位である。私は80.75歳なので平均よりほんの少し若いが、残り半年でちょうど平均寿命になる。一昨日兄が82歳の誕生日を迎えたので、祝福のメールを送ったところ母方祖父は87歳、父は93歳まで頑張ったので、時代の変化もあり父より10年は長生きするつもりだと意気軒高の返事をもらった。父より10年長生きというと優に百歳を超える。大丈夫かなぁ?  でも、その意気や佳しと言っておこう。

2019年7月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4459.2019年7月29日(月) 安田純平氏の身柄拘束と開放

 今日関東地方でも漸く梅雨が明けたと気象庁が発表した。昨年より30日遅いという。都内の気温は今年最高の33.7℃だったが、北関東方面では激しい雷雨もあったようだ。どうも今年の天候はひねくれている。

 さて、先月30日にフジ・テレビで放映の興味深そうなドキュメント番組が放映されたので録画しておいた。そのドキュメントとは、フリー・ジャーナリスト安田純平氏の身柄拘束と開放を扱った「デマと身代金」だった。安田氏は昨年10月シリアで身柄拘束後3年4か月ぶりに開放されたが、その折日本政府が身代金を支払ったのではないかとの風評やデマが飛んで、ネット上には安田氏への誹謗中傷が数多く寄せられた。これに対して安田氏もかなり悩んで、この2時間近い番組でも気持ちを打ち明けて、何とか誤解を払拭したいとの心意気が表れていた。

 安田氏開放に即して昨年11月、私自身のヨルダンでの身柄拘束を絡めて、安田氏の身柄拘束と開放について箱根ロータリークラブの卓話でスピーチの機会をいただき話したことがある。世間では「自己責任」という名の下に、個人で行動して不運にも身柄を拘束されると鬼の首でも取ったように身勝手な行動だとして当該者を厳しく非難する傾向がある。真実や、得難い情報を得ようとして大手メディアが記者を派遣しようとしないところへ積極的なフリーランサーが飛び込もうとする行動についても、やれ「無責任」とか、「身勝手」「自己責任」などと冷淡な言い方をされることが多い。拘束中は安田夫人にもいろいろプレッシャーがあって、国内外から解放の仲立ちをしたいとの売り込みや申し出が度々あったそうである。結局安田氏が日ごろから解放の仲介は絶対断るとの意志が固かったので、その誘いに乗ることはなかったが、冷やかしや、悪意のある情報が多かったという。

 それにしても人の苦しみにつけ込むネット上の身勝手な言い分には心が痛む。録画像では安田氏が幽閉された作画を見せていたが、心身ともに追い詰められた場面を見せられる都度苦しかったであろう心境に同情したくなる。それでも芯からジャーナリストである安田氏は、この苦境を乗り終えて再び真実の取材のために海外へ出ようとする。

 先日安田氏は新たに旅券を申請しようとしたところ、外務省はそれを拒絶したという。安田氏が海外で再び身柄を拘束されることを恐れたのだろうか。安田氏は個人の海外渡航の権利を妨害されたとして訴えると述べていたが、いつもながらケツの穴の小さい政府の対応である。これでは、現場で臨場感のある情報が益入手出来なくなるのではないか心配になる。

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4458.2019年7月28日(日) 小学校のクラス会に出席

 再来年開校150周年を迎える母校・千葉市立幕張小学校のクラス会「和会」に出席のためクラスメート10人が午後6時JR柏駅に集まった。今年1月以来だから半年ぶりの再会である。会場は駅近くのホテル内の中華料理店である。昨日と今日柏市内はお祭りで、駅前は人が溢れ人だかりを掻き分けながら前進する始末である。青森のねぶた祭の出し物まで登場していた。小学校が千葉市内にあるのに、遠く離れた柏市内に集まったり。近年同年齢の集まりは夜間を避けて昼間に集まるケースが多いが、この「和会」はこのところ毎度夜集合である。それはずっと幹事役を務めてくれている高橋繁くんが、柏市内に住んでいることと、最近彼が脊髄狭窄症であまり遠出が出来なくなったからでもある。

 ともかく卒業したのが、68年前だから今や80歳と81歳の好いジジ・ババの集まりとなってしまった。皆昔の性格や個性は変わらないような気がする。昨年も常連の女性がひとり他界した。元気印の女性だっただけに、殊更寂しく感じる。恩師・湯浅和先生去って早や35年である。いつまでこの「和会」が続けられるだろうか。続けられるうちは何としても参加し続けるつもりである。

 さて、今朝の朝日新聞フロント・ページに「2人のヨシコ 運命分けた紙1枚」と興味深い記事が掲載され、別ページの全面に事細かに2人の経歴や実績が紹介されていた。2人の女性とは、女優・歌手で参議院議員を3期務めた李香蘭こと山口淑子と戦前「東洋のマタハリ」と言われた女スパイの川島芳子だった。1枚の紙とは川島芳子が戦後日本人養女として育ったが、それを証明する公的書類がなかったために、中國人でありながら日本の侵略行為に協力した売国奴として処刑された理由となった証明書のことである。

 ふたりとも戦前派の人たちにはよく知られ懐かしさを以て想い出されているのではないかと思う。私にとっても何となくノスタルジックに想わせてくれるふたりである。山口淑子が李香蘭の芸名で主演して映画「支那の夜」をヒットさせ、歌謡曲では♪夜来香♪などを歌いヒット曲となった。戦後彫刻家のイサム・ノグチと結婚して話題を提供したが、その後別れて外交官大鷹弘氏と再婚された。政治家への転身も大鷹氏の影響があったのではないだろうか。

 川島芳子については、ビルマ慰霊団に付いていく度に団員の方々から話を聞かされ、幻想の人のように思っていた。2人ともに家庭的には恵まれなかったようだが、戦時中には頼もしく憧れの女性と羨望の眼で見られていた。

 ふたりは、戦時中の厳しい中を反日感情の高かった中国で活躍したのには、それなりの人知れぬ苦労があったことと察せられる。

 現代のようにすべての面で恵まれるようになるとこういう人たちのことは忘れられがちであるが、時にはこのような企画を紹介して厳しかった時代を振り返ってもらいたいものである。

2019年7月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4457.2019年7月27日(土) 小田実さんについて想う。

 24日付朝日新聞「時代の栞」に「何でも見てやろう」の著者小田実について同書、及び小田の行動について紹介している。私自身同書ばかりでなく、小田の思想・哲学・行動に強く惹かれ影響を受けた。それだけに留まらず、私自身の海外武者修行は小田に大きく影響された。2004年にギリシャ政府観光局長賞に拙いエッセイを入賞させてもらったのも、投稿の動機が小田のアクロポリス観に感化されたからである。2007年に小田は75歳で亡くなられた。青山葬儀場で行われた葬儀に私も参列し、その後小田を追悼するパレードに参列したが、それが翌日の朝日朝刊に写真付きで取り上げられてしまった。いろいろな意味でいつまでも忘れられない人である。

 この「時代の栞」記事に小田と親しかった同じべ平連仲間の小中陽太郎さんがコメントしている。その感想を小中さんにメールで送ったところ、小中さんを取材した大内悟史記者から昨日私宛にお礼を兼ねて記事のオリジナルを送って来られて驚いたところである。小中さんが大内記者に連絡したらしい。

 昨今のドキュメンタリーには、小田作品のように読み始めた時に感じるわくわく感があまり感じられない。その点で小田の臨場感あふれる著書や、信念の篭った行動にはなにがしかのエネルギーと圧倒されるような迫力を感じたものである。

 現在80歳代の高齢者冒険家のドキュメントをメディアへの批判を込めて書いているところだが、そこでも少し小田について触れている。小田のような論理的にも納得出来て、行動力も評価できる人はそうめったにいるものではない。実に惜しい人を失ったものである。生存されておられたらトランプ大統領観を小田さんに伺いたいところである。

 さて、昨日から奈良にいる長男が出張の序に我が家に滞在し明日帰るが、今年は我々夫婦にとって金婚式に当たるので、夕食をごちそうしたいという有難い申し出があったので、今夕深沢不動尊近くの和食料理店「田」で美味しい和食をご馳走になった。お店から金婚式祝いまでいただいてしまった。息子も家族そろって健康でいてくれることが嬉しい。奈良に自宅を構えて京都市内へ通勤しているが、いつまでも元気に活動して欲しいと思っている。

2019年7月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4456.2019年7月26日(金) 韓国、WTOへ日本提訴も空振り

 とにかく今年の夏は雨続きで今週に入ってから漸く夏らしく蒸し暑くなってきた。九州、西日本地区では漸く梅雨明け宣言がなされた。そして、都内ではこの数日夏日となったと思いきや、小笠原諸島近海に発生した熱帯性低気圧が台風6号となって、明日から明後日にかけて関東地方を襲うという予報である。明後日は柏市内で小学校時代のクラス会が催されるが、悪天候がやって来ないことを祈るばかりである。

 さて、現在日韓関係に亀裂が生じて過去最悪の状態に陥っている中で、現時点における最大の懸案事項は、韓国が主張する日本政府による韓国への半導体輸出管理強化が、経済面で世界的影響を与えるとして「日本はWTOルール違反を犯した」と世界貿易機関(WTO)へ提訴したことである。

 一昨日閉会した世界貿易機関(WTO)理事会へ日本が韓国に対して半導体などの製造に使う材料の輸出規制を厳しくしたことを元徴用工訴訟判決への報復だと反発して韓国から提訴された問題について、日韓両国が主張した他にはいずれの国からも発言はなく、当事国である日韓両国で協議することになった。結局韓国の空振りのような結果となった。

 しかしながら、問題はそのまま先送りされただけで、根本的な解決には至っていない。

 そもそも戦前の植民地政策に基づく歴史問題が両国間には長く引きずられてきた。1965年の日韓請求権協定でそれらはすべて解決済みと両国が了解した。その後旧従軍慰安婦問題が持ち上がって来た。しかし、これも2015年12月日韓合意の締結により日本の寄金による旧従軍慰安婦助成のための財団を設立することによって、旧従軍慰安婦問題を解決すると最終的な解決を約束した。

 しかし、現在の文在寅政権になって、韓国はこの国家間の約束を無視して旧従軍慰安婦問題を蒸し返している。これではいくら国家同士が話し合いをして解決策を見出しても、一方的にそれを反故にしているようでは、永久にこの問題は解決しないだろう。

 韓国にはかつて「韓国は法治国家か」と疑問を呈した梁承泰・前最高裁長官のような気骨のある人物もいた。彼は「人を罰する材料を探し出すための捜査は法治国家を破壊し、憲法に反する。それこそ権力の乱用だ」と国家の在り方を厳しく批判した。今の文大統領は、このような理念を持ち合わせていないのだろうか。

 この問題で日韓両国には、日本商品不買運動や、交流の中止など思いがけないマイナス要因が発生している。特に両国間のチャーター便飛行が中止されたり、新潟県や、神奈川県大和市の中学生派遣による文化交流が直前にキャンセルされて折角事前準備に当たって来た関係者を失望させている。国家レベルの対立が、一般国民の文化交流まで妨げるようなことは断固あってはならない。政治家はよくよくこの点を心しなければならないと思う。

2019年7月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4455.2019年7月25日(木) 参議院比例区の「特定枠」って何だ?

 参議院選挙が終わったが、恥ずかしながら未だに細かい点で理解出来ないことがある。その最も理解しがたいのは、比例区の「特定枠」立候補者に関する取り決めである。得票順に当選が決まる非拘束名簿式の別枠として、候補者の得票数にはかかわらず上位に扱われて推薦党への得票が割り当てられるようだ。
 今回初めて導入された特定枠とは、合区で選挙区から立候補できなかった候補を救済する目的で自民党が主導したものであり、優先的に当選させたい人を政党が事前に決めるシステムだという。特定枠で出馬した候補者は、個人としての選挙活動を制限されポスターの掲示も禁止されている。自民党は「鳥取・島根」「徳島・高知」の合区が対象となり、選挙区に候補を出せなかった島根と徳島両県を地盤とする新人と現職がこの恩恵を受けて当選した。

 一方今回話題になった「れいわ新選組」からも障碍者2人がこの制度に乗り議員に選ばれた。ALS患者の舩後靖彦氏と脳性マヒの木村英子氏の2人である。ともに大きな車いすを使用する。この2人を議員として送り出すことになった「れいわ新選組」代表の山本太郎氏は、個人的に飛びぬけて大量の100万票近い得票があったにも拘わらず、落選ということになった。この辺りの説明がなされていない。特定枠で当選した自民党議員も、「れいわ新選組」の2人の得票も公表されていない。100万票を獲得した代表の山本太郎氏が落選となった経緯と結果については、どこのメディアでも報道していない。事情が複雑な選挙だったことは分かるが、今回の選挙は国政でもあり誰もが分かるようにもっと丁寧に説明すべきではないだろうか。こういう不親切が若者の不投票にしてしまうのではないだろうか。

 ところで参議院選挙で自民党は、勝つには勝ったが、理想の予定数には達しなかったようで、過半数は抑えたが、改憲発議に必要な2/3(164名)には届かなかった。参議院の自民党現有勢力113名に公明28名、維新16名、保守無所属3名を加えてもまだ届かない。

 そこで安倍首相は、「日本維新の会と国民民主党が統一会派を結成して欲しい」などとふざけたことを言いだした。公明党には、憲法改正反対論者が多い。そこで21名を有する国民民主党を取り込もうとしたのだろうか。撚りによって急速に話題の核になった「れいわ新選組」に国民民主党が秋波を送っている最中にである。

 政治と政治家というのは、普通の常識では考えられないようなことをやるものだ。よく分からない人種である。

2019年7月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4454.2019年7月24日(水) イギリス新首相にボリス・ジョンソン氏

 2020年東京オリンピック開催まであと1年となった。今日はそれに因んだいろいろな催しが行われたが、本番で一番懸念されている交通渋滞に対応するために、都内高速道路の通行を制限して本番に備えた。各競技施設も少しずつ出来上がり、いよいよゴールへ向けて一目散に走る。来年の今日は、果たしてどんな開会式が見られるだろうか。

 さて、これほど酷いとは思わなかった。若者の選挙への関心がこんなものかと慨嘆したのは、3日前に行われた参院選18歳と19歳の有権者の行動だった。想像も出来ない呆れるほどの低い投票率だった。彼らの投票率は、僅かに31.33%だったのである。全体の平均投票率が48.8%と戦後2番目に低い投票率の中で、その平均を大きく下回る彼ら若者の低投票率は一体どういうことだろうか。3人弱に1人しか投票所へ足を運んでいないことになる。これでは彼らに選挙権を与えた建設的な理由も霞んでしまう。高校を卒業した彼らは、現在大学で学ぶ者、社会へ出て働いている人で、今後更に学んで飛躍して、新しい時代の担い手になるべき人々である筈である。それがこの体たらくである。他の世代に比べて格別に彼らが、抜き差しならぬほど多忙で時間が取れないようには思えない。世間を舐めているのだろうか。国民としての権利であり義務でもあるせっかく与えられたばかりの選挙権を無碍に放り出して行動しないとは、あまりにもニヒルで無責任と言わざるを得ない。恥を知れと言いたい。がっかりである。

 ところで、イギリスの次期首相候補に保守党のボリス・ジョンソン前外相が選ばれ、今日新しい首相に就任した。行動がアメリカのトランプ大統領に似て、イギリスのトランプとも呼ばれている。何事にも積極的で派手なパフォーマンスが目立つ人である。だが、ドイツのシュピーゲル誌は、事実と虚構を理解しない人と厳しく批判している。同時に政治の冒涜と幼児化を表しているとこき下ろしてもいる。父方の先祖を遡るとジョージ2世に辿り着く家系から子供のころからお坊ちゃん扱いされ、常に出自を自慢していたそうである。

 ロンドン市長を2期全うし、その間オリンピックを無事開催して実行力は高く評価されている。本日メイ首相の後継者となるについては、EU離脱問題のどさくさがあり、メイ首相の実行力に疑問が呈されたことにより、一層強硬派のジョンソン氏でEU離脱を正面突破する作戦のようである。いずれにせよイギリスのEU離脱には賛否両論があるが、今後他のEU諸国からの非難は避けられそうもない。暫くは世界的な関心を惹くことだろう。

2019年7月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com