4519.2019年9月26日(木) 若者の「おもてなし」は大丈夫か?

 数か月に1度兄の高校時代の同期生2人と兄、そして私の4人が寄り集まって新宿の「ハイアット・リージェンシー東京」でランチを楽しんでいる。今日新宿駅からホテルへ向かうシャトル・バスに乗ろうとバス停留場で並んで待っていたところ、並んでいた1人の若い外国人の仲間2人が後からやって来て割込み乗車した。それを見て義憤を覚えて車内で3人に割込みは駄目だと注意したところポカンとしていたので、しつこく注意したら漸く謝った。礼儀知らずは国籍を問わないようだ。

 ところで最近日本の若者について特に気になっていることがある。彼らが電車内でシルバーシートを占領し、高齢者が傍に居ても知らないふりをしてスマホに夢中で席を譲ろうとしない光景が目立つことである。この様子に1高齢者の立場から、彼らの非常識に少々腹が立っていた。今日JR山手線車内で彼らの行動を注視して気が付いたのだが、スマホ中毒症の若者はスマホを手放せず、それでいて車内で立ったままだとスマホを操作するのがやり難いようだ。つまりスマホを使うために何としても座りたい気持ちが募り、電車内に乗り込むやいなや、シルバーシートであろうとなかろうと座席まで一目散に突進するのだ。座席に座るやすぐにスマホ操作を始めて自分だけの狭い世界へ閉じこもり周囲のことなんかまったく目に入らなくなって、シルバーシートへ座るべき乗客が近づいても眼中にないらしいのだ。

 情けないことにスマホに夢中のため身体の不自由な人々が傍に居ても、彼らの頭の中では自分たちがスマホに没頭することが優先している。実におもいやりがなく可愛げもないと思う。

 最近上梓した共著「新世紀の観光立国」にも書いたが、今や東京オリンピック開催を来年に控えて日本人らしい「おもてなし」の心とか、親切心、思いやりを評価し吹聴するが、高齢者らを対象に設置されたシルバーシートを若者がわれ勝ちに奪って知らん顔していて、何がおもてなしだと言いたい。例え傍にお年寄りや身障者が立っていても座席を譲ろうとしない最近の風潮は、おもてなしとはあまりにもかけ離れている。取り敢えずシルバーシート近くの目立つ場所に「65歳未満の方はご遠慮ください」とステッカーでも貼ってみてはどうかと思っている。

 とにかく最近の若者の親切心や公衆道徳に欠ける点は呆れるばかりで、未来が心配である。スマホ全盛の時代に入ったこともあり彼らに道徳心の向上を期待出来ず、些か失望している。

2019年9月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com