4926.2020年11月7日(土) 今日は冬至、話題は昨日と同じ

 毎日聞かされるアメリカ大統領選と新型コロナウィルスの話題は、些か食傷気味である。前者については、トランプ大統領とバイデン前副大統領の競り合いは、郵便投票が開票されるようになってからバイデン氏優位に進み、バイデン氏は選挙人獲得の過半数270人まで残り6人までに迫っている。これがトランプ氏なら勝利宣言を行うところだろうが、慎重なバイデン氏は勝利を確信していると述べるに留まり、早く勝利宣言を耳にすることを待望しているバイデン支持者をいらいらさせている状態である。しかし、このバイデン氏の慎重な言動がこれからアメリカを統率していくためには、極めて大事なことだと思う。フライングの多かった軽率なトランプ大統領に比較してよほど安心できるように思う。

 多くのメディアが現在勝敗の判定をしていないのは6州だけで、その内バイデン氏は4州でリードしているという。トランプ氏がどうあがこうとも投票上バイデン氏の勝利は見えてきたようだ。後はトランプ氏が法廷闘争を起こして、最終的に下院議員の投票、更に連邦裁判所の裁定になった場合にバイデン氏に不利に働く懸念は残っている。下院では州ごとに議員数の多い党が投票する。議員数が多いから有利というわけではない。現実に50州中トランプ氏の共和党が26名でトランプ氏有利に働く。また、連邦裁判所へ行けば、9名の判事の内、共和党系の判事が6名であり、裁判になったらバイデン氏が大統領になり損なう可能性もある。

 コロナについては、海外の感染拡大が深刻な状態になり、アメリカでは過去3日連続で感染者が12万人を超えた。国内の感染者数は累計で970万人超、死者数は23万人超となり、いずれも世界最多である。そこへマスクを着けないトランプ大統領の首席補佐官メドウズ氏が陽性になったとの報道と同時に、大掛かりの選挙集会が行われていることが感染拡大に影響を与えているとの指摘もある。大統領選という国民的行事の中でコロナは衰えるどころか、勢いを増しているようだ。

 一方、国内でも東京と北海道の感染者が急激に増え始めたことが気がかりである。今日の感染者も北海道では100人を超え過去最高の187人となった。特にこの内札幌市内の感染者だけで141人を数え、北海道は今日警戒レベルを2から3に引き上げることを決定し、札幌市内のススキノ繁華街の飲食店等に対して夜間の営業時間の短縮を要請することになった。

 このところ東京でも感染者が急増しており、今日は242人の感染者となり3日連続で200人を超えた。「GO TO TRAVEL」キャンペーンから東京居住者、東京発着を外していたが、10月から東京除外を止めた途端東京の感染者が増加したのは、皮肉に思える。間違いなくコロナ第3波がやって来ているようだ。

2020年11月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4925.2020年11月6日(金) もつれる米大統領選出とコロナ第3波

 日本時間今朝8時半からトランプ大統領が演説を行い、全テレビ局がその一部始終を放映した。私もいかなる衝撃的なコメントを発表するのかと期待していたところ、次元の低さと悪あがきには呆れるばかりだ。トランプ氏は選挙では楽勝だったが、バイデン派の不正により差が狭まったと泣き言を言い、証拠もなしに法廷闘争を行うと例によって後味の悪い演説を行った。これにはアメリカ国内でもかなり冷ややかな反応だったようで、ABCテレビでは中継を途中で止めてしまったほどである。日本のテレビに出ていた何人かのコメンテーターも失望したとのコメントを述べていた。

 スウェーデンの若き環境活動家グレタ・トゥンベリさんが、昨年地球汚染と温暖化に反対運動を行って「TIME」誌「今年の人」に選ばれた時、トランプ大統領から受けた屈辱的なツィッターから自分の名をそのままトランプと入れ替えてリツイートした。「とてもばかげている。ドナルド(グレダ)は怒りのコントロールに取り組み、友達と古い名作映画を見に行かなければならない。落ち着けドナルド(グレダ)、落ち着け!」と送り返したそうである。17歳の少女にしては、中々機智に富んだ言動だと思う。

  どうして一国の大統領たる人物が、自国の選挙制度を信用せず、現時点ではありもしない「不正」を声高に叫んで、相手を誹謗中傷し、法廷闘争に訴えるなどと、敢えて公的機関のテレビを利用して全国へ向かって自説を主張しようというのだろうか。

 今日の午後2時現在の両候補者の差は、何と昨日AP通信が報道したバイデン氏264対トランプ氏214になっている。メディアの報道が信用出来ない。これで1日前に戻ってバイデン氏が過半数まであと6人である。早くバイデン氏の勝利宣言を聞きたいものである。

 さて、アメリカ大統領選と並んで、世界を騒がせている新型コロナウィルスであるが、昨日時点で世界の感染者は4,810万人、死者は122万人となった。特にヨーロッパ各国で感染者が増え、イタリア、イギリス、フランスの増加傾向が急激でイタリア、イギリスでは約1か月のロックダウン(都市封鎖)を、またフランスでも仕事以外の厳しい外出禁止を行っている。

 日本ではそれほど激しいコロナ第2波が押し寄せたほどではないが、昨日は1日だけで1,049人も増え、今日は1,140人となり2日連続で千人を超えている。2か月半ぶりの感染者増加ぶりとなった。コロナ発症の地・中国の感染者数を遥かに超えてしまった。相変わらず東京の269人が一番多かったが、今日も242人と2日連続で200人を超えている。目立ったのは北海道である。一昨日には東京を追い越したが、昨日は過去最多の119人となり、その内札幌だけで過去最多の93人となった。繁華街のススキノ地区の飲食店でクラスター(感染者集団)が増えている。その北海道では今日も115人の感染者を出して2日連続で100人を超えている。この状態が更に進めば、4月の第1波、8月の第2波に続き、全国的にコロナ第3波に襲われるだろう。多くの国民は警戒して自粛した生活を送っているようだが、夜間飲食店に出入りして感染する若者が多いが、その数が減らないようだ。

 世界中がこのコロナにしっかり対応出来ず、徒にコロナのなすままに感染するばかりで強い防止策が講じられていない現状は、科学技術の発展を信じてきた世界70億の人びとを悩ませるばかりである。こればかりは、国に関わりなく世界中の人びとへワクチンの開発と使用が供されるのを待つばかりである。

2020年11月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4924.2020年11月5日(木) わけのわからないアメリカ大統領選

 今日も朝からテレビではアメリカ大統領選の話で持ち切りである。開票結果は民主党バイデン氏がややリードしながらも未だ決定打とはならない。郵便投票はバイデン氏が有利との前評判だったが、実際トランプ大統領がややリードしていたウィスコンシン州とミシガン州で郵便投票の集計が進み、バイデン氏が逆転した。これらを受けて日本時間の今日午后0時半時点では、バイデン氏が264人、トランプ氏が214人の選挙人獲得となり、選挙人過半数の270人までバイデン氏はあと6人まで近づいてきた。これは朝日夕刊から拾ったAP通信の集計である。ところが、今夕のNHKニュースでは、9時の「ニュースウォッチ9」でもバイデン氏253、トランプ氏214だった。NHKのバイデン氏獲得選挙人数は、10時間も経ってなお11人も少ないのである。深夜になってもこのままの数字である。複雑な集計であることは分かるが、これでは何を信用して良いのか分からない。

 それはともかくトランプ氏は一部の州の開票で不正があったとして集計の一時停止などを求める訴訟を起こした。3つの州で法廷闘争へ持ち込んだ。まだまだ難題は尽きない。ある州では郵便投票の受付を12日まで待つようなので、最終集計はその後になる。改めてアメリカの選挙制度の在り方が問われる。

 さて、20日に下肢静脈瘤のレーザー治療を受ける前に今日医師から説明を伺いに東京医療センターへ行った。治療法として外から患部にレーザーを照射するものと考えていたところ、そうではなく、正式には「下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術」という治療で、普通上がる筈の静脈が下がった、つまり逆流なので、下肢の根っこを塞いで上から下がる静脈を止めるらしい。麻酔を何か所かに射った後にレーザーファイバー(カテーテルのようなものらしい)を静脈の中に挿入して根っこまで上らせ、静脈が下がらないよう塞いでしまうようだ。今まで考えていた外部照射とは異なり、これだけ大事だとするとまさに手術である。考えていた以上に大治療のような気がする。しかし、効果はかなり上がるようなので期待したいと思う。

 今日は午前中に内服薬がなくなったので、通い付けの松本整形外科へも行ったが、とにかく混んでいたので、診察は次の機会にして薬だけいただいてきた。医院内のスペースは狭いが、ソーシャル・ディスタンスのため患者が溢れて、外にも待機している有様である。

 ところで、近日出版予定の「八十冒険爺の言いたい放題」の最終原稿について、出版社と連絡を取っているが、最終原稿の組版を終えて最後にもう一度目を通すことになっている。その最終版を明後日までに仕上げて送ってもらい、それを最終的に推敲して一件落着となる。今回は予定以上に手間を取ってしまったが、ここまで来ると1日も早く新本を手に取ってみたいものである。

2020年11月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4923.2020年11月4日(水) アメリカ大統領選とは?、GO TOトラベルとは?

 昨日行われたアメリカ大統領選の開票が今日行われた。現地時間での最終結果はまだ先だが、朝からテレビ各社は専門家を加えて選挙の途中経過から結果予想に大わらわである。前日までのトランプ、バイデン両陣営の熱のこもった遊説が一層ヒートアップして選挙戦を盛り上げている。開票結果は、終始バイデン候補が僅差ながらリードしていたが、時折攻守所を代えてトランプ大統領が優位に立つこともあった。いずれにせよ郵便投票の結果が遅れて判明するだけにまだ時間がかかりそうだ。

 午後2時半時点で、29人の選挙人を抱える3番目の大票田・フロリダ州でトランプ氏の勝利が伝えられ、その差は予想通りバイデン氏:224=トランプ氏:213の接戦となっている。

 ところが、問題がある。過剰な選挙とその報道は、今世界に新型コロナウィルス感染第2波が押し寄せ、フランスでは1日に5万2千人が感染した状況の中で、イスラム過激派のテロも頻発し、その大統領選一極集中ぶりはあまりにもアメリカ本位の利己主義ではないかと思える。大統領がどちらに決まろうともそれはアメリカの国内問題であるが、今や世界的な差別、分断の問題となっている。今回の大統領選はあまりにも常軌を逸していてその加熱状態は些か異常とも言える。こうなったら早く次期大統領を決めて落ち着いた世の中にして欲しい。そのうえで問題山積の地球上のトラブル解決に向けて各国が真剣に取り組むよう願うしかない。

 さて、昨年私たちは金婚式を迎えたが、夫婦で箱根へ1泊旅行しただけだったので、今年はどこかへ行こうと考えていたところへコロナ感染拡大による自粛で予定も立てられなかった。幸いコロナは未だ衰えてはいないが、幾分感染者数の伸びが落ち着いたせいか、国が観光業・飲食業支援のため「GO TO ~」キャンペーンへ乗り出したので、これに便乗して京都へ行ってみることにした。「GO TO トラベル」は、私自身元旅行業者のくせに、中々実態が分かり難い。報道では、高価な旅行ほどリターンが多いと聞いていたので、近くのJTB自由が丘支店へ大分前にアポを取ったうえで一昨日出かけてみた。予約制なので、店内は空いている。これでは、キャンペーンはともかく旅行業者に期待するほどのメリットがあるのだろうかと気になる。

 JR新横浜から京都まで「のぞみ」往復料金に、二条城前の「ANAクラウンプラザホテル京都」のアッパーフロアに朝食付き2泊で、夫婦2人分正規料金は、125,200円だが、「GO TO トラベル」割引が43,800円で、支払額は81,400円の35%引きになる。更に「GO TOトラベル」の地域共通クーポン券、19,000円分をいただいた。これは、京都市内なら絶対にどこでも使用出来るというものではないようだが、京都駅内の店舗ではほとんどが有効のようだから、タクシー代などに使えなかった場合は、最後にお土産を買えば良いとアドバイスされた。これを金額に換算するとトータルでちょうど5割引ということになる。

 この「GO TOトラベル」で京都をゆっくり見学したいと考えている。今回は、今までの京都旅行とは違って中学生時代に住んでいた桂周辺、特に卒業した上桂中学校(現桂中学校)、旧住宅、西芳寺や嵐山、天竜寺を阪急嵐山線と嵐電に乗って訪れてみたいと楽しみにしている。

2020年11月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4922.2020年11月3日(火) めでたく82歳の誕生日を迎える。

 今日82歳の誕生日を迎えることになった。今日は例年なら「文化の日」で国民の祝日として祝われるところだが、今年はその空気はあまり感じられず、新聞に秋の受勲者名が公表されたくらいである。旭日章と瑞宝章を合わせて4,241人が受賞される。新聞で主だった受賞者を見るとほとんどが私より若い人ばかりだ。リストを上から見ても60番目にやっと87歳の日本画家上村淳之氏の名が出て来るほどである。私より年配者は、全体の5%程度ではないだろうか。今や若い人の時代に入ったということだろうか。

 戦前は、「明治節」といわれた祝日だったが、国民学校初等科1年生の時終戦となった。その後、「明治節」は「文化の日」となった。私は「明治節」に肖り「節夫」と名付けられた。今日になって初めて知ったことだが、冗談交じりに「1103」を語呂合わせで「いいおっさん」の日とも言うらしい。

 ランチに、妻と近くの鰻屋へ出かけて、お祝いを兼ねて115日ぶりにビールを飲んだ。今年になってやっと4度目のアルコールである。これも懐かしい味だが、アル中の人の気持ちはとても理解出来ない。

 さて、今年はその「文化の日」の影が薄い。話題がアメリカ大統領選へ移ってしまったからである。どうしてアメリカでは、今日11月3日を大統領選の投票日に選んだのかのか調べてみたら、決まりでは、11月第1月曜日の次の日の火曜日が投票日と定められているそうだ。何だかややこしいので、11月第1火曜日と決めた方が分りやすいと思ったところ、そうではないらしい。仮に11月1日が火曜日の場合、8日が第1月曜日の次の火曜日になる。ところが、第1火曜日とすると1日が第1火曜日である。そこには、それなりの理由があるのだろう。この辺りから考えてもアメリカの大統領選は、複雑だと思う。

 もう長い間行われてきた選挙人獲得を争う選挙制度を止めて、国民ひとり1票を同じ権利として平等に扱った方が、民主主義の平等の理念に適うと思う。いずれにせよ問題点の多いアメリカの選挙制度である。その意味でも誰もが平等で、分かりやすい制度にそろそろ改善する時期だと思う。

 問題は、ややこしい投開票が行われる今日以降の流れだが、現状ではバイデン民主党候補が若干優勢と伝えられている。しかし、4年前にクリントン候補が有利と伝えられながら最後の土壇場でトランプ大統領が逆転勝利を収めた前例があるだけに予断は許されない。4年前は、獲得総数ではクリントン候補が勝った。だが、非民主的な選挙人獲得数で後塵を拝してクリントン候補は負けてしまった。

 一応開票結果は明日4日には判明するようだが、期日前投票やら郵便投票の結果を総合的に考えると勝敗の結果は、更に先になりそうである。とにかく、国は大きいが、選挙制度など選出方法が拙く、時代にマッチしていないうえに、細部の扱いにおいてもややお粗末な制度であるので、公平な勝敗が決まるのは、相当先になるような気がする。

 今年の選挙は大国アメリカが自国を見直すという意味でも、大きな転換点となることだろう。

2020年11月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4921.2020年11月2日(月) 大阪の住民投票とアメリカ大統領選挙

 昨日行われた「大阪都構想」を決める2度目の住民投票の結果、僅か1万票強の差で再び大阪都構想案は敗れ大阪市の存続が決まった。僅差とは言え、5年前に続きこれで2回連続で都構想案は否決されたので、もう3度目の提案はないだろう。今度の住民投票では、こんな意見も出ていた。住民の意見や考えを聞く観点から、住民投票に委ねれば問題ないというのは必ずしも正しくない。今回は大阪市民から出た声を受け入れて住民投票を実施したのではなく、yes or noの住民の声を知るために上から政治主導で住民投票を押し付けたようなものだった。あるべき真の住民投票の形ではないと言っていたが、確かに自分たちの主義・主張に対する支持を取り付けるために行ったような気もした。

 案の定、今夕の朝日「素粒子」には、こう書かれていた。「政治主導の統治改革が再び挫折。住民要望が起点ではなかった大阪都構想が終わる。論争10年。投票2度。巨額の税金も投入。で、喧喧囂囂の果てに『維新の夢の跡』」。それでも住民投票は、無事に何の混乱もなく公正に行われた。

 それに引き換え、アメリカの大統領選の混乱ぶりはどうだ。今世界中が注目しているアメリカ大統領選はいよいよ明日が投票日である。当日混乱することはないだろうか。相変わらず、ここ数日最後の運動と称しながらお互いになりふり構わず、相手を罵倒している。今日のエンタメ番組でも有識者が、アメリカの血迷った泥仕合を見下げ果てたと非難していた。民主主義のお手本とも言われてきたアメリカ社会を、南北戦争当時と変わらないと厳しく批判していた。アメリカも今度の大統領選で随分評価を下げたものである。アメリカ国民も世界に対して恥ずかしいと思わないのだろうか。

 明日投票が開票されたとしてもまだ結果は分からない。期日前投票と郵便投票の結果を合わせてトータルで決まる。ところが、トランプ陣営ではいずれに対しても無効として異議を申し立てる意向のようだ。そうなると裁判沙汰になり、新大統領が決定するまでにかなり時間がかかる。期日前投票の映像を観てみると、自警団が銃を持って瞠っていて一触即発の物々しい雰囲気である。選挙が近づくにつれて銃器の販売が増急したが、これとて真面な国の選挙とはとても思えない。悲しいことにアメリカは、今や国として大統領選挙さえ満足に実施出来ない国に成り下がってまったのだ。

 さて、スキャンダラスな話題で憚られるが、日中のテレビのエンタメ番組中に「ハンドボール元日本代表宮崎大輔、女性暴行で逮捕」とのテロップが流れた。男女4人で飲んでいて女性の髪の毛を引っ張って殴ったようだ。見たような顔だなと思っていたが、月刊「ハンドボール」2017年8月号の表紙の人物である。実は、3年前奈良県生駒市に住む中三の孫娘が、ハンドボール中学生大会に奈良県代表選手として出場し同誌に写真入りで紹介された。宮崎某とは関係はないが、孫娘はその後高校でもハンドボールを続けて、最上級生になった今年国体、インターハイへの出場を狙っていた。だが、不運にも新型コロナウィルスの影響により今年はいずれも中止となり彼女もがっかりしていた。国体に出場すれば、今年は茨城県で開催されるので、妻と応援に行こうと約束していたところだった。北海道への修学旅行も中止になり、最後の高校生活は散々となってしまった。しかし、幸いにして今年度の奈良県高校優秀選手として奈良県ハンドボール連盟から表彰されたというのだ。嫌なことばかりではなかった。大学入試も中々見通しが立たないようだが、何とか志望大学に入学出来ることを願っている。

2020年11月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4920.2020年11月1日(日) 「大阪都構想」反対が多数、大阪市存続

 国内外で注目されている事象は、アメリカの大統領選と新型コロナウィルス感染拡大であり、他に国内では日本学術会議の会員任命拒否問題と今日行われた大阪都構想の住民投票がある。

 アメリカ大統領選は、このところ注目される票田としてペンシルベニア州におけるトランプ大統領とバイデン前副大統領候補が益々ヒートアップして、残念ながらアメリカ民主主義の質まで問われるような低次元の争いになっている。今朝もテレビを観ていて評論家諸氏がアメリカという国の化けの皮が剥がれたような落胆したコメントを語っていたが、実際その通りで劣化した大統領選と国内社会の分断は惨めである。偶々昨日友人からハガキをもらったが、アメリカ国民の教養の低さに呆れ、二流国だと断じていた。同時に、プーチンのロシアと習近平の中国を批判して「共産主義は民主主義ではない」との持論が証明されたと書かれていた。相手を罵るディベートと銃所持の規制も出来ないアメリカ人の「自由放任」の不始末と、ロシア、中国は共産主義でも社会主義でもなく、帝国主義だと書いて返事を送ったところである。

 最近のコロナは、相変わらず勢いは衰えず、先進国ほど感染者が増え、途上国は若干そのスピードが落ちている。1日当たりの感染者が3万5千人を超えるようになったフランスを筆頭に、1日当たりイギリスは2万1千人、イタリア1万5千人、スペイン1万5千人、ドイツは9千8百人を超えるようになった。一方、アメリカに次いで感染者数が多かったインドとブラジルはともに減速傾向にある。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は「北半球で我々は流行の重大局面にある」として警鐘を鳴らしている。コロナはちょっと油断すると一気に拡大する。フランスで夜間外出禁止を宣言したマクロン大統領に国民が不満を露わにしているが、大統領もフランス国民の気の緩みを気にしたからではないか。まだまだコロナ旋風は収まる気配を見せていない。

 学術会議の任命拒否については、国会の首相所信演説に関して志位和夫・日本共産党委員長が厳しく追及していたが、首相は正面から応えるようなことはなく、首相が語った矛盾点は残ったままである。いつになったら問題に終止符を打つことが出来るのだろうか。

 そして大阪都構想問題である。これは大阪府・市の問題であるが、政令指定都市にして130年以上の歴史を誇る大阪市が消滅するかどうか、という点では他の政令指定都市にとっても対岸の火災視するわけには行かない。何事も強引に押し通そうとする大阪維新の会代表の松井一郎市長は、5年ぶりに巡って来たチャンスをこの際何とか実現させるべく、市長権限を活かして圧力をかけているようだ。大阪都構想が実現すれば、特別区の設置により府と市の二重行政が解消されるとの説明の一方で、大阪市がこれにより218億円の経費がかかると算出したことに対して財政局長を恫喝して都合の悪いデータを封じ込めようとしたと伝えられている。結果はどうなるだろうか。外部から見た限りでははっきりとは分からないが、諸々の費用がかかり、行政の停滞も予想されるので、現状の方が良いのではないかと思考する。

 しかし、夜遅くなって結果が出た。都構想反対票が僅かに上回ったのである。これで政令都市・大阪市は存続することになった。選挙の開票経過を注視していたところ、僅かながら終始賛成票が上回っていた。それが、夜10時43分開票86%の時点で、賛成59万2千票、反対58万9千票と表示された時、突然「反対多数確実」のテロップが出た。その後も賛成票が上回り、開票93%の時点でまだ賛成が反対をリードしていたが、11時5分に開票94%になった時、賛成64万1千に対して反対が64万3千と初めて反対票が上回った。いつ確実になったのか外からはまったく分からなかったが、意外などんでん返しだった。

 この結果を受け、記者会見した松井一郎・大阪維新の会代表は、政治家としての責任を取り令和5年4月の任期満了を以て市長を辞め、政界を引退することを表明した。これで国内におけるひとつの話題も消え去ることだろう。

2020年11月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4919.2020年10月31日(土) 21年前を思い出したギリシャ・トルコ地震

 昨日ギリシャとトルコ沖のエーゲ海でマグニチュード7という大きな地震が起きた。私も偶々21年前にトルコのチャナッカレで大地震に遭ったことがある。間もなく上梓する拙著に1999年8月トルコ滞在中にマグニチュード7.6のイズミット大地震に遭遇したと書いた。真夜中熟睡していた時に、ホテルの室内が突然ガタガタと大きく揺れ、慌てて荷物を持ってロビーへ駆け下りたことがある。20世紀最大の大地震と呼ばれ、4万5千人もの死者、行方不明者を出した大地震から私自身思いがけず多くのことを学んだ。あの時、トルコ人の物の見方を教えられたような気がした。現代建築より古代、中世の建造物の方が耐震構造はしっかりしていることや、トルコの名産品たる絨毯の取り扱い方を実地で見て教えられ、伝統工芸品の神髄というものを学んだような気がした。日本人の考えでは伝統品のような高級な絨毯は後生大事に取扱い、極力汚さないよう使っているが、現地トルコの人たちは、実用を優先し、例えそれば泥水で汚れようとも丁寧に洗えば汚れは落ちると承知して実用的に使用している。日本人の考え方とはまるで異質だと思った。

 さて、今日はケルト人のお祭り、ハロウィーンである。ケルト人にとって1年の終わりが今日で、今晩は秋の終わりを意味し、冬の始まりでもある。昨年まで渋谷の交差点などでは羽目を外した若者が群がって騒ぎ度々トラブルを起こしていたが、今年はコロナ禍で渋谷区が自粛を促したせいもあり、テレビで夜の街かどを観ると昨年のように人が群れるということはないようだった。それでも普段よりはやはり人出は多いようだ。どうして渋谷スクランブル交差点だけこんなバカ騒ぎを起こすようなことになってしまったのだろうか。アメリカでは子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする習慣なんだがなぁと考えてしまう。

 私がこのハロウィーンというお祭りについて知ったのは、1976年秋文部省教育視察団で全国の先生方にお供してアメリカの小中学校を見学に訪れた時、初めて訪問校で知った。学校内には仮装衣服が置いてあり、学校から帰ってから子どもたちがそれを身に着けて各家々を訪れては、お菓子をもらっていた。日本の先生方もこんな行事は初めて知ったと驚いていた。あれから半世紀近くの間に日本国中にあっという間に広まった。はっきり言ってキリスト教とも絆はなく、大人たちの街の行事やお祭りとも無関係である。それが日本国内にはいつ頃輸入されたのか、最近では毎年のように好い若者が主旨を間違えて酒気を帯び派手に騒ぎまわって周囲の人たちに迷惑をかけている。

 日本テレビ夕方の天気予報で、担当者が今日は満月に近いが、ハロウィーンと満月が重なるのは46年ぶりと言っていたが、それでは私が日本の教育視察団とともにアメリカでハロウィーンを初めて知った年の2年前である。ハロウィーンなんてほとんどの日本人が知らなった年より以前に満月との関係をメモった記録なんてあったのだろうか。どうも腑に落ちない。

2020年10月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4918.2020年10月30日(金) 企業年金受給額、減額か?

 ちょうど半年前の6月30日に亡くなられた会社の山岳部の先輩、小林経雄さんのお墓へ山岳部の仲間10人とお参りした。大山阿夫利神社の麓・日向薬師の曹洞宗迦葉山盛徳寺の墓地へお参りした。交通の便があまり良くなく、小田急・伊勢原駅から路線バスで向かいお寺の近くから山道を歩いたが、こういう田舎道を歩くのも久しぶりだ。このような山里で永遠の眠りに就いているのも故人らしいと思った。しばらく気にかかっていたので、岡幹事の準備と気配りで滞りなく参拝を済ませてホッとしているところである。幹事さんは、明日も山仲間2人とお参りするそうだが、重ね重ねお世話をしてもらい感謝に堪えない。

 さて、昨日テレビで急に飛び込んできたニュースに本当か?と一瞬信じられなかったが、今日の朝刊で詳しく報じられている。

 第一生命保険が、企業年金の利率を下げるとの一報である。関係者にとっては嫌なことだが、そもそもこの原因も新型コロナウィルスの影響などで世界的に金利が下がり、年金運用にも影響が及んでいることが原因のようだ。第一生命は、企業年金契約を約3千社と結んでいるというから影響は計り知れないほど大きいと思う。実は、私が定期的に戴いている企業年金も第一生命から振り込まれる。実際に今受け取っている企業年金が減額されるのかどうかは現状でははっきりしないが、生保の企業年金運用が厳しいことは理解出来ないことはない。だが、受給者にとっては、高齢になって予定していた所得であり、得べかりし所得が得られなくなるのは、緊急事態で一大事である。今後の老後の生活にも大きく響いてくる。

 新聞報道によれば、第一生命は、確定給付型年金の運用利回りについて、来年10月に年1.25%から一気に0.25%に下げるようだ。しかし、受給者に対して金利が下がったからといって一方的に受給額を減額するのは、約束違反であり受給者としてはとても容認出来ない。日本生命など他社も同じ対応をするようだが、国内で約1万3千社が導入し、940万人が受給している現実がある。これほど多くの高齢者の受給額を、生命保険会社の一存で減額するのは横暴だと思う。仮に年金受給額が減額されるようなら大きな社会問題になるのではないかと懸念している。今後の成り行きから目を離せない。

 生命保険会社が苦しくなったツケを受給者に回すとしたら、この年金という事業を民間会社が行ったこと自体に根本的な欠陥があったということになるのではないか。厳しく言えば、生命保険会社が国と結託した詐欺行為である。企業年金の約款では、金利水準が下がった際に金融庁へ届け出て予定利率を認められているから、問題ないようだが、この点も含めて国民に負担を強いたり、騙すような反社会的行為をこのまま目をつぶっていて好いものだろうか。

 案の定、今日の朝日夕刊「素粒子」にこう書かれている。「サラリーマンの老後の暮らしにもコロナ禍の影。企業年金の利率、1%幅引き下げ」。

 一昨日プロ野球パ・リーグの優勝が福岡ソフトバンク・ホークスに決まったのに続いて、今日セ・リーグも巨人軍の2年連続、47度目の優勝が決まった。5連敗の後引き分けでやっと決まったという苦しい戦いぶりだった。これで巨人は日本シリーズに出場するが、クライマックス・シリーズを残しているパ・リーグはまだ出場チームは分からない。

2020年10月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4917.2020年10月29日(木) 戦場カメラマンの死から半世紀

 昨日は、カンボジアで取材中34歳の若さで亡くなった戦場カメラマン澤田教一の50年目の命日に当たる。

 1965年戦時下のベトナム・ロクチュアン村の名もない川で撮った「安全への逃避」という1枚の写真が、世界中に強烈なインパクトを与えた。母親が乳飲み子を左手に抱え、他に3人の子どもとともに川の中を必死に泳いで逃れようとする臨場感たっぷりの写真は、あまりにもショッキングで大きな反響を呼んだ。当時ベトナム反戦運動に参加していた人たちの中でも話題になった。翌年報道写真部門で最高の「ピュリッツアー賞」をはじめ、数々の名誉ある賞を受賞している。

 我々ベトナム反戦運動に参加していた者にとっては、岡村昭彦、本多勝一、開高健、小田実、小中陽太郎、石川文洋らと並んで印象に残っている人物のひとりである。3年前の8月、日本橋高島屋で開催された写真展「澤田教一展~その視線の先に」を見学した。その時買い求めた戦場の写真集「戦場カメラマン沢田教一の目」は豊富な写真に溢れ、今もベトナム戦争に想いを馳せるメモリーとして手元にある。ベトナム戦争は澤田が亡くなった5年後の1970年に終結した。

 1968年テト攻勢によりベトナム戦争は益々激しくなったが、その1年前に厳しいベトナム戦争中にサイゴン(現ホーチミン)を訪れ、戦争の恐ろしさを実感し、5年前には終戦40周年企画でベトナム国営テレビから取材を受けたこともある。やはりベトナム戦争との縁は切れない。それだけに何とも忘れられない戦争であり、澤田カメラマンは忘れられない人である。

 さて、新型コロナウィルスの影響があらゆる分野に及んでいる。一昨日全日空が今年度の予想決算を発表した。コロナの影響を受けて旅客が激減したことが想像を超える減収をもたらし、会社創立以来最大・最悪の赤字5,100億円を計上する見込みである。4月時点では、270億円程度の赤字と見込まれていたが、それ以上に予想を遥かに超える大幅な赤字決算となりそうである。

 観光業、交通業がとりわけ大きなコロナの波をかぶっているが、鉄道業も他人事ではなく、これまで安定基盤にあったJR各社、私鉄各社ともに厳しい経営を迫られているようだ。

 昨日発表されたJR各社の成績もぱっとしない。今年度JR東日本の最終予想営業損益は2,952億円の赤字、JT東海は同じく1,920億円の赤字であり、いずれも初めての赤字決算となる見通しである。その他西日本、九州、四国、北海道などのJR各社も赤字決算が予想されている。

 私鉄各社はどうかというと、まだ今年度の決算予想は公表されていないが、大手私鉄14社の第1四半期(6~9月)の実績を見てみると軒並み大きな赤字で、各私鉄の鉄道減収率は44~68%である。

 こんな時、全日空の年収3割減をはじめとして、各社が赤字補填のための秘策を検討している中で官公庁職員の所得には減給などの処置は取られないし、自治体などの公用車は相変わらず経費のかかる高級車を使用している。いくら襟を正すとか、時勢に鑑み、などときれいごとを言っても公務員にはお金を稼ぐことがどんなに厳しいものであるかということがまったく分かっていない証拠である。

2020年10月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com