4746.2020年5月10日(日) 「母の日」は、51回目の結婚記念日

 今日は「母の日」であり、我々夫婦にとっては51回目の結婚記念日に当たる。いつもならディナーにでも出かけるところだが、外出自粛の折でもあり、別の機会に改めて予定を立てるつもりだ。

 思い返すと51年前の今日「ホテルニューオータニ」で挙式して翌朝早々に東南アジアへハネムーンに飛び立った。バンコックではその2年前に泊まった「バンコック・タワーホテル」を起点にアユタヤのスナイ家をアポイントなしで訪れ、かつてお世話になった御礼を兼ねて妻を紹介しスナイ家の家族を驚かせた。生憎スナイさんは軍務で不在だったが、家族から歓迎されたことが懐かしい。バンコックのホテルのレストランでは、その年流行した由紀さおりの♪夜明けのスキャット♪がBGMでずっと流れていたことが思い出される。時の流れは早い。あの時結婚式に出席していただいた媒酌人ご夫妻、会社の上司、両家の両親と親族らもほとんどいなくなってしまった。

 偶々今秋上梓する予定のドキュメント作品「八十冒険爺の言いたい放題」の1項目にこのアユタヤの軍人スナイ大尉について、海外武者修行中出会った異国の人びとの中で特に印象に残っている人のひとりとして1項目割いている。その拙著の出版契約書案を鎌倉の出版社「はるかぜ書房」社長から今日送って来た。これまでの出版社とはやや異なり、そこにはかなり具体的な条件が書かれている。初版は千部ということだが、今までの出版では一番少ない。これならすぐ重版になると思う。

 さて、先日セルビアの山崎洋さんから新型コロナウィルスに伴う非常事態が6日に解除されるとメールを受け取った。しかし、今日もらったメールによると早くも以前の状態に戻りつつあるという。市民がまるでコロナウィルスがなかったかのようにマスクを外して歩いているので、彼はマスクを着けて横を向いてすれ違うようにしていると、一旦解除になった時の気の緩みを気にしている。

 彼がもうひとつ別に伝えてきたのは、昨年差し上げた共著「新世代の観光立国」の拙稿「観光のあゆみ」の内容について、2点疑問を伝えてきたことである。ひとつは、マルコ・ポーロがモンゴルへ出かけてフビライ・ハン帝に会ったという拙文の表現について、マルコ・ポーロは元の大都で謁見したのではないかという点と、狩猟民族と農耕民族で拙著では前者が移動する民族で、後者は同じ土地で農耕をしながらへばりついている民族と表記したが、逆ではないかとの指摘である。後の問題については高校世界史で習って以来拙論が正しいと思っている。彼には今日私なりの返事をしたが、果たしてどこまで分かって納得してくれるだろうか。

 それにしても彼はよく拙著を読んでくれているなと感心する。嬉しいことである。

2020年5月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com