3933.2018年2月18日(日) スピード・スケート500mで小平選手が金メダル

 昨日の男子フィギュア・スケートの羽生結弦選手の金メダル獲得に続いて、今日も女子スピード・スケート500mで日本期待の小平奈緒選手が、オリンピック新記録で堂々金メダルを獲得した。日本の金メダルは2つとなった。

 先日行われた1000mではあと一歩のところで及ばず、惜しくも銀メダルだった。500mは小平にとって最も得意な種目で、今季ワールドカップで15連勝を飾っている。絶対本命視されてストレスも大変だったと思うが、それに打ち勝ち期待に応えてくれた。だが、前評判ではほとんどが小平本命の中で、昨日辺りから優勝候補に韓国のイ・サンファ(李相花)選手の名が挙がって来た。何とイ選手は前大会、前々大会で連覇した金メダリストである。実際イ選手は今日も小平に次いで銀メダルを獲得した。どうしてメディアは、韓国でも優勝候補筆頭として金メダルを期待されていた強豪選手をこれまで小平選手のライバル、かつ金メダル有力選手として名を挙げなかったのだろうか。いくら小平が今季負け知らずだったにせよ、この辺りのメディアの事前の取材や報道の仕方に少々疑問を感じている。それはともかく先ずは、小平奈緒選手におめでとうと言ってあげたい。

 さて、現在国会では、相変わらず森友学園の国有地売却問題が採り上げられている。森友学園→加計学園→森友学園と順次疑念は移動しつつ、再び森友学園に新たな疑問が生じている。安倍首相夫妻を取り巻く関係者の首相夫妻への忖度の度が過ぎ、今や疑似疑獄的事件と化しつつある。

 確定申告のシーズンに入り、納税者が書類を作成して正しい申告をしようとしている矢先に、前財務省理財局長だった疑惑の佐川宣壽・国税庁長官が正しい納税申告のためには、必要書類をきちんと保管しなければいけないと当然のことを述べた。だが、その本人が国会では書類は廃棄したと言っていたのだから佐川長官の本音はどこにあるのか、また納税者には厳しいことを言っておきながら、自ら言を翻すが如き言動に、納税者からは厳しい非難の声が集中している。先日霞が関周辺では佐川長官の解職を求めるデモが行われた。一官僚の辞任を求める街頭デモなぞ異例である。佐川氏は安倍首相を逆風から守った功労者として、国税庁長官へ栄転したばかりである。明らかに安倍グループが与えた論功行賞でありやらせである。

 今回の佐川氏の二枚舌は、廃棄した筈の文書が保管されていたことが判明して明らかになった。だが、それにも拘わらず財務省が会計検査院の検査の際には、その文書を提供しなかったことも問題になっている。財務省OB氏の言によれば、これほど糾弾すべき材料が揃って佐川氏と安倍首相夫人を証人として国会喚問すべしの声が出ているのに、その必要がないと逃げているのは、森友学園と財務省近畿財務局との国有地売却の話し合いに、事件に絡んでいる森友学園名誉校長だった首相夫人に忖度しているからだと語っている。事実前記話し合いの前後に首相夫人から籠池夫人へのメールが34通もあったそうだから、まったく関与していなかったというのは、筋が通らないのではないか。叩けばまだまだ埃が出る。日本の総理大臣である安倍晋三、昭恵夫妻というのは、どこまで図太い神経をして国民を騙そうとしているのだろうか。

2018年2月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3932.2018年2月17日(土) フィギュア・スケートで金・銀メダル獲得

 平昌オリンピックで日本人金メダル第1号が誕生した。日本が期待するスケート男子フィギュアで、昨日行われたショート・プログラム(SP)首位の羽生弓弦選手が、今日フリー種目でも華麗に舞って優勝を飾った。今大会日本人選手金メダリスト第1号である。同時に、SPで3位だった宇野昌磨選手が2位に勝ち上がり銀メダルを獲得した。昨日日本人選手が1位と3位の時点で、テレビでは演技を繰り返し放映していたが、今日も何度も繰り返し見せられた。それにしても男女日本選手がフィギュアでこれほどの活躍をするとは、ひと昔前には想像も出来なかった。羽生選手は前回ソチ大会に次ぐ連覇で、これは66年ぶりのことだという。これからも彼の英姿は度々テレビで見られることだろう。

 ところで偶然と言えば、その通りであるが、今日はもうひとりの羽生さんは敗れた。これも大きなニュースになっている。日本棋院の朝日杯準決勝でこのほど人間国宝となった羽生善治永世7冠が、将棋界若手のホープである中学生の藤井聰太5段に敗れてしまったのだ。余勢を駆って藤井5段は決勝戦でも広瀬章人8段を破り優勝すると同時に、6段へ昇段することが決まった。僅か半月前に5段に昇段したばかりである。棋界最年少6段の誕生である。

 ニュースで「羽生敗れる」との文字を見たスケート・ファンの中には、一瞬羽生弓弦選手が金メダルを逸したと早とちりした人もいたらしい。今最も熱い2人「羽生」が、同じ時間帯に最高の勝負を賭けていたので、無理もない。

 それでもスケートの羽生選手は「ハニュウ」と呼び、将棋の羽生さんは「ハブ」と読むので外国人にとっては別人であることは明らかである。「ハニュウ」の活躍は日本スポーツ界にとっても大きな勲章であり、当分その栄光は日本人の記憶に残り、賞賛されることだろう。とにかく3か月前の足首の故障にもめげずによく戦ったと思う。ハニュウ選手、金メダル獲得、おめでとう。

2018年2月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3931.2018年2月16日(金) 心配な放射性廃棄物の処理と年金減額

 2011年3月11日東日本大震災が起きて間もなく7年になる。東電福島原発が津波に襲われ排出された原子炉のゴミ、廃棄物の処理が中々思うように捗っていないようだ。また他の電力会社の原発で計画中の廃炉に伴う「低レベル放射性廃棄物」の処分地も、依然確保出来ていない実態が明らかになった。原発から排出される核廃棄物は、現状では長い年月に亘って地下深く埋蔵したまま放射能が自然に消えるのを待つより対応策がない。それは地下70mに3~400年もかかると言われている。更にこの他に原発から出るゴミには使用済み核燃料を再処理して出来た「高レベル放射性廃棄物」もある。これは300m超の地下に10万年も埋めておくことが求められているというから気が遠くなるような話である。その処分地を政府が探すことになっているが、今以って見つからない。

 東電以外にも原発廃炉を考えている他の電力会社では処分地を確保出来ていない実態がある。それは原発を解体する時にも低レベル廃棄物が1万㌧も排出されるから中々難しいのである。

 いつか事故を起こすのではないかと怯えながらも経営上のメリットを優先させ、また政府の原発政策への同意を示す姿勢から原発稼働を会社の中核と捉えている電力会社としては、万一原発事故が発生した場合の対応、処理の厳しさを知ったうえでどこまで本気で原発政策を進めていくのか、現在派生的な影響を及ぼす廃棄物処理の難しさを充分考えて欲しいと思う。

 さて、霞が関の各省庁の中でも日常的に厚生労働省の業務が最も国民生活に関係深いが、それだけに予算が最も高額である。何といっても近年は社会保障関係費が増えているが、中でも年金問題が深刻である。その年金は、かつては60歳になれば受給出来た国民厚生年金も、今では65歳が受給開始年齢となった。それが年々高齢化の影響もあり、将来的に厚生年金原資の確保が厳しくなりそうだということから、当初約束した支給額が徐々に減額されるようになった。実際私自身が受給する年金は、企業年金が変わらないのに比べて国民厚生年金は大分減額されている。現在厚労省が考えている次のステップは、支給開始年齢を70歳以上に引き上げることである。これには問題点が多いが、支給開始が遅れると60歳の定年後に年金受給までの時間が長くなり、その間の生活費をどうやって工面するのかという深刻な問題である。厚労省も働く環境づくりの具体策を考えているらしく、現在60歳の一般的な定年を65歳まで延長したり、その後も継続して雇用することを考えているらしい。

 確かに高齢化に伴って年金原資が減り、それをカバーするために年金支給年齢を引き上げるというのはひとつの案ではあるが、このまま寿命が延びると国と年金受給者の年金授受戦略のイタチごっこになりかねない。高齢者が安心して余生を送れるようなシステムをしっかり構築出来ないものだろうか。

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3930.2018年2月15日(木) またアメリカの高校で銃乱射事件発生

 日本ペンクラブ理事会、そしてその後例会が神田・如水会館で開かれた。例会では多くの知人とペンクラブの将来について話し合った。だが、どうしてだか分からないが、あまり明るい話にならない。沸々として明るい希望を抱かせるような前向きな気持ちにはなれない。組織の在り方に解決すべき問題が多いからだと思う。ペンクラブを本来の言論・表現の自由を守り抜く砦としてどう機能させて行くのか、難しいところだ。一理事として、また一財務委員として何とかペンの将来にとってプラスになるよう力を尽くしたいと思っている。

 さて、朝から晩まで各テレビ局は昨日のオリンピック・メダリストを現地スタジオに呼んで、インタビューしながら、苦労話を聞いたり夢を語らせたり、同じような趣向でエンタメ番組は花盛りである。新聞も第一面がメダリストの記事で埋め尽くされている。天下泰平といったらこんな現象を言うのだろうか。

 これでうっかりしていると世界の情報や動静から置いてきぼりになる。一番驚いたのは、アメリカが好景気を背景にトランプ人気の下げ止まりと思いきや、18年10月から19年9月までの2019年度会計年度の予算教書によると、財政赤字が想定の倍近くに膨らむ見通しとなったことである。最大の支出はインフラ投資であり、加えて国防費の増大、更にメキシコとの国境に壁を建設する費用が大きい。その一方で、減税、そしてオバマケアと言われた高齢者向けの医療費など社会保障費の削減を行う。これでは財源がとても足りず、国債を発行して賄う。世界の経済は良くも悪くもアメリカの影響を受ける。国債のだぶつきから金利上昇につながり、株安につながり市場が動揺する懸念がある。いずれ世界経済に影響が表れないか些か気になる。

 そのアメリカ・フロリダ州の高校でまた銃乱射事件が起き、在校生17人が死亡した。今年だけですでに学校内の発砲事件は18件目だという。事件発生は昨年10月ラスベガスで58人が殺害された史上最悪の銃乱射事件以来で、アメリカ社会の深刻さを浮き彫りにしている。こういう残酷な事件を防ぐための唯一で確実な対策は、銃規制しかない。自由に銃を保持することを法律で禁止すれば間違いなく問題は解決する。だが、それが出来ないのがアメリカ社会の弱いところであり、アメリカ人の良識のないところである。いつになったら銃のない社会が出来るのだろうか。

 この報に接してトランプ大統領は、学校で危険を感じるような事態があってはならないと他人事のように話して、銃規制についてはまったく語らなかった。大統領自身銃規制に反対だからである。大統領がこんな考えでいるようでは、アメリカ社会ではこれからも残虐な銃乱射事件が止むことはないだろう。

2018年2月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3929.2018年2月14日(水) 日本、銀メダル3個、銅メダル1個獲得

 ヴァレンタイン・デイの今日、平昌オリンピックで日本は銀メダル3個、銅メダル1個獲得の成果を挙げた。男子スキー複合の渡部暁斗選手、女子スピードスケート1000mの小平奈緒選手と男子スキーモーグルの平野歩夢選手が銀、女子スピードスケート1000mの高木美帆選手が銅メダルを獲得した。お見事である。

 さて、確定申告受付期間は公式には2月16日から3月15日となっているが、昨日青色申告会で聞いたところではすでに受け付けているというので、今日玉川税務署へ昨年度の確定申告書を提出して取り敢えず今年初めの大仕事は片付いた。実は、申請に必要なマイナンバーカードはまだ発行してもらっておらず、通知カードのままだったのでそれをコピーして提出した。今後のことも考えてマイナンバーカード発行の手続きを行うべく、三軒茶屋のキャロットタワー内の世田谷区役所カード発行取り扱い支所で手続きを行った。約1カ月後に機密書類らしく特殊な「本人限定受取郵便」で送ってくれることになっている。

 ついては、今日の朝日朝刊「オピニオン&フォーラム」に掲載された、ポーランド自主管理労組「連帯」委員長だった元大統領レフ・ワレサ氏へのインタビュー記事が興味深い。偶々昨晩NHK・BS「世界の街めぐり」番組の中でワレサ氏が、自らが造船所で働いていたグダニスク市紹介にも登場したが、東欧革命でベルリンの壁が崩壊したきっかけを作った「連帯」で主導的立場にあった人物でもある。確かにその時代の活動は華々しく影響力は抜群だった。ソ連の影響下にあった社会主義国ポーランドは、自主的な行動によってソ連の手から離れて行き、東西の対立が解消されることになった。

 昨秋ポーランドを訪れた時、意外にも同国内でワレサ氏への批判的な声を聞いた。ガイドさんに聞いてみると確かに批判勢力は力を得ていると話してくれた。あれから30年で時代と状況が変わったのだ。

 今ポーランドは折角勝ち取った国民共通の自由の恩恵に浸るというより、国内は分断に向かっている。自由になって貧富の階層が対立し、分断が広がった。

 テレビで観たグダニスクの中世の雰囲気が溢れる街並みは、解説者によれば第2次大戦で壊滅的打撃を受けた後、戦後復興したものだという。この戦後復興の様子から推してもポーランド国民には僅か70年の間に中世の街並みを再建するだけのバイタリティがある。それが今や経済的にEU諸国の中でもやや遅れた印象が強いが、それはワレサ氏が懸念している国内の分断によるものである。先日訪れたワルシャワやクラコフの歴史的情緒の漂う街を創建する力のあるポーランドという国を、このまま経済的に立ち遅れた国にしておくのは実に惜しいと思う。ただ、意外であり不思議だと思うのは、苦労人のワレサ氏があのアメリカのトランプ大統領を、大衆が変化を求めていることを見抜いているとして評価していることである。

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3928.2018年2月13日(火) 平昌五輪でメダル獲得とドーピング検査陽性

 平昌冬季オリンピック第4日目の昨日日本選手が大活躍して、女子スピードスケート1500mで高木美帆選手が銀メダルを、ジャンプ女子で高梨沙羅選手が銅メダルを、そしてフリースタイルスキーの男子モーグルで原大智選手が同じく銅メダルを獲得した。

 今大会で日本はどれだけメダルを獲れるのか分からないが、金メダルでは女子スピードスケート500mの小平奈緒選手が最も期待されている。昨日の高木選手も最近ワールドカップの同種目4連勝だっただけに、僅差で金を逸して大分悔しそうだった。前回ソチ大会では優勝はほぼ確実と言われながら4位でメダルを獲れなかった高梨選手は、今回銅メダルを獲得出来たことでまず良かったと思う。

 まだまだ日本選手が活躍を期待される種目が控えているので、まだ楽しみは残されていると思っていたらとんだ不祥事が分かった。スピードスケート・ショートトラックの男子選手がドーピング検査で陽性反応を示したとスポーツ仲裁裁判所が公表した。日本選手のドーピング陽性反応は冬季オリンピック史上初めてである。昨年カヌー選手がライバル選手の飲料に禁止薬物を混入させた問題が先月明らかになったが、その時日本選手にはあり得ない初の事件だと厳しく指弾された。それと同じような不祥事が表沙汰になったのである。時代の流れとか、世界的な傾向と決めつけることは別にしても、昨今の選手自身に真面目、謙虚、正直、思いやりなどが薄らいて来ている証ではないだろうか。日本のスケート界、スポーツ界にとっても由々しき問題で、今後大きなスキャンダルに発展しかねない。

 さて、税務申告の時期を迎えて、税務署へ提出する確定申告書を作成してもらうため玉川青色申告会へ漸く記入し終えた書類や資料を持参した。金銭元帳を作成し、全体の科目別・月別数表を作り上げるのに凡そ20日間もかかってしまった。隣の玉川税務署へそのまま申請出来たのだが、うっかりマイナンバーカードをコピーし忘れたので、明日コピーして税務署に書類を提出しようと思っている。これで一息つける。ただ、当てが外れちょっとがっかりしているのは、自宅の改修費用の経費として落とす費用と人間ドックの支払い費用の解釈に若干誤解があったために取らぬ狸の皮算用があり、このため来月戻ってくる筈の納税還付金が大分減ってしまうことだ。

 それでも今や面倒な年中行事となった確定申告書を明日提出してしまえば、取り敢えずは気持ちが楽になる。

 青色申告会も確定申告を前に多くの会員が相談に押し掛けて来る。午前中訪れたのだが対応は精一杯なので、午後再び来て欲しいということで、時間をつぶすことになり近くの玉川高島屋で食事がてら紀伊国屋書店で立ち読みして気まぐれに3冊買い求めた。1冊は最新刊の「ペンの力」(集英社新書)で、浅田次郎・日本ペンクラブ前会長と吉岡忍・現会長の対談書で、ある知人から2人の対談内容を私がどう思うかと聞かれていたので、衝動的に買ったものだ。明後日ペンクラブ理事会とその後例会があるので、お2人とはそこで顔を合わせるが、どんな内容を語っているのだろうか。後の2冊は今年のNHK大河ドラマ「西郷どん」で話題の西郷隆盛に関する文庫と新書である。現在小学校1年生の孫がこのドラマを毎週欠かさず観て随分お気に入りのようで、息子から夏休みにでも西郷どんの故郷・鹿児島に連れて行って欲しいと頼まれ「前向きに」検討中である。その孫は昨日から妻が息子家族ともどもスパリゾートハワイアンズ(旧常磐ハワイアン・センター)へ出かけて今夜帰って来る。本人が行きたい希望なら幕末史を知ることにもなるので、連れて行ってやろうかと思っている。

2018年2月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3927.2018年2月12日(月) 観客も稀、寒さに凍えるオリンピック

 先週37年ぶりの豪雪となった北陸地方を始めとして、北日本から九州、四国にまで積雪注意報が出された。一方、今開催中の平昌オリンピックは、極寒の氷点下で競技が行われている。選手も寒そうだが、観ているファンにとってもあまりにも厳しい寒さに音を上げているようだ。スケート競技を除けば、ほとんどの種目が屋外で行われる。しかもどういうわけか、寒さが一層厳しくなる夜間に行われるというのが理解出来ない。

 特に今話題になっているのは、ノルディックスキー・ジャンプ男子ノーマルヒルのスタート時間が、何と10日夜9時35分だったことである。いくら冬の大会とは言え、氷点下8℃の下で競技が行われたが、風も強くて遅れドイツの選手が逆転優勝を決めたのは、翌日の0時20分だった。その感激的シーンを見た人は少なく、メダルが授与された表彰式のスタンドはガラガラだった。逆転優勝で金メダリストとなったドイツ人選手は、いかなる感激を味わうことが出来ただろうか。

 こういう主催国や、選手、競技団体、観客を軽視するような競技の運営方は、近年他のスポーツでも問題になっている。今回の平昌では、男子ジャンプの人気が高いヨーロッパのテレビ放映時間に合わせたのではないかと見られている。これには、多額の放映権料を支払うアメリカのテレビ局の意向が反映されていると受け取られている。

 2020年東京オリンピックの開催時期についても、アスリート・ファーストが配慮されず、前回東京大会開催時の10月ではなく、暑い盛りの8月開催に決まったのは、世界的にテレビ視聴率や放映料を稼げるサッカーファンやテレビ局の強い意向が通り、サッカーのオフ・シーズンである真夏に決定されたと言われている。こうして次第に本来のスポーツの在り方から外れて、ソロバンでスポーツ・イベントをマネージするようになるのである。

 果たして泉下のクーベルタン男爵は、こんなオリンピックをどう思っているだろうか。

2018年2月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3926.2018年2月11日(日) 建国記念日をメディアは伝えず。

 今日は祭日・建国記念日である。朝からテレビではほとんどその話題が伝えられない。朝日朝刊にはどこにも「建国記念日」という文字が見つからない。テレビではNHKの夜7時のニュースで賛成派と反対派の集会のニュースを流していたが、民放では一切見なかった。今日が日曜日だから普通の休日とでも思っているのだろうか。

 終戦翌年の昭和21年2月11日、当時の紀元節は学校が休日でなく、登校して講堂で♪雲にそびゆる高千穂の~♪と紀元節の歌を合唱したことを想い出す。神武天皇が即位した日と言われている。

 右翼とか、保守、或いは建国記念日賛成、反対に拘わらず、国の祭日・建国記念日と定められている以上、公共放送でも新聞でも賛成、反対を問わず少しはその意味について説明や解説をしてはどうだろうか。まったく口を閉ざしているようでは、怠け者の単なる休日となってしまう。人間の誕生日について何のお祝もせず無視していることと変わらないのではないか。

 さて、以前に本ブログで取り上げたが、フランスでは今2001年に廃止された徴兵制度の復活を考えている。昨年の大統領選挙でマクロン大統領が公約として掲げたもので、いずれ具体化されるだろう。ただ、興味深いのは復活させようというその動機と意図である。フランス社会は今分断に苦悩している。頻発するテロのためイスラム系市民に対する偏見と、底辺層の富裕者に対する経済的不平等への不満、そしてエリートと非エリートの分断、等々の悩み深い現状から、18歳から21歳までの間一度は、すべてのフランス人が男女を問わず防衛と治安を担う場所で任務に就かせるという発想である。つまりバラバラの環境に育った若者を一時期同じ環境の中で同じ業務に働かせて、同一の考えを知ってもらおうとの構想である。だが、僅か1カ月の兵役期間でどれだけの効果があるか、その短い兵役期間について識者が疑問にしていることも事実である。さあ徴兵制度の行方は今後どうなることだろうか。

 ついては、以前太平洋戦争について編集したDVD5巻セットを買ったのだが、つい最近その後編で同じ5巻セットを買い求めた。日中戦争開始から終戦までを内外の記録画像をふんだんに使い、時系列的に見せつつ解説したものである。

 昨日と今日前編の5巻を観た。太平洋戦争の戦跡地には仕事柄随分訪れ、自分なりに戦史も調べ、旧日本軍人の方々からも生々しい話を聞いた。それでも戦争の通史はそう簡単に分かるものではない。まだ半分しか見終わっていないが、今分かったのは、やはり大本営作戦部が考えていた連動的な作戦面の視点に立って、戦争の全体像を見る習慣が身に付いていなかったような気がしている。どうしても「局地戦」的な見方に捉われていたように思う。それでもかなり新しい知識を仕入れることが出来た。残り後編5巻を観てどんな風に思うだろうか。楽しみでもある。

2018年2月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3925.2018年2月10日(土) 身体に小さな異変を3つも感じる。

 スポーツの祭典・オリンピックが始まったばかりだというのに、この1週間ばかりの間にいくつか身体に異常を感じた。あまりにも唐突なので、戸惑うばかりだった。幸い今では収まっている。

 そのひとつは、3日(土)朝右手の末節骨辺りが急に痛んだことである。土曜日で午後は休診なので、急いで掛かりつけの内外科医院へ飛び込んだところ、特別な療法が見つからないとのことでビタミン剤をもらっただけだった。午後になると次第に痛みが消えたのでほっとしたが、翌朝になると再び痛みが戻って来た。同じようにその後数日は朝に痛み、午後に消えるという不思議なパターンの繰り返しが続いた。その間整形外科で尋ねても原因が分からないと医師も首を捻っていた。1週間経ってビタミン剤がなくなった頃にやっと痛みは治まった。

 外科的な痛みとしては、もうひとつ膝の痛みがある。これも昨日突然襲われた。まったく初めての経験である。左膝が急に痛み出し、困ったと思っていたところ痛みが次第に足の方へ降りてふくらはぎが痛み出した。ビッコをひきながら足を引きずるようにして医者へ行って診てもらったが、原因がはっきりしない。しばらく様子を見ましょうとの結論だった。

 加えて風邪をひいてしまった。4日前ぐらいから咳、くしゃみが出て鼻水が出るようになり、これはいけないと内科へ駆け込んだ。3種の薬をもらって服用しているが、具合はかなり良くなった。とにかくこの1週間に3つの体調変化を経験してしまった。普段から割合健康には自信があったので、あまり困ることはなかったが、今週は一度に3つも不健康状態となってしまった。高齢のせいとは思いたくないが、多少影響を受けているのかも知れない。

 それにしても不思議な現象である。専門の内科、整形外科の医師が直ぐには分からないというのだから、当然患者にはどうして好いか分かる筈もない。UFOに乗って病気と健康の国境線へ来てしまったのだろうか。これから同じような事態に再び遭うことがあるかも知れない。今回原因は分からなかったが、すぐ直ったので、今後も似たような状態になったら今回の事例をしっかり覚えておいて、すぐ医師に相談することと、無理をしないでじっとしていることが大事ではないかと思っている。ちょっとした身体の異変に慌てた1週間だった。

2018年2月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3924.2018年2月9日(金) いよいよ平昌冬季オリンピック開幕

 今日平昌オリンピックが開幕した。開会前は前売り入場券の捗々しくない販売状況が懸念され、競技施設の完成が間に合うかとも心配されていたが、この数日賑々しい話題でテレビの報道が追いつかない状態である。幸いこれらは杞憂に終わって開会式は寒空の下で盛況のうちに実施された。

 昨日北朝鮮の応援団や芸術団が、曰く因縁のあった万景峰号で入国した。選手らは陸路入国し、今日になって金正恩・朝鮮労働党委員長に次ぐ№2、90歳の金永南・最高人民会議常任委員会委員長と金正恩の妹・与正が開会式出席のため韓国へやって来た。早速韓国の統一相と会談したが、驚いたのは迎える韓国側が背広姿なのに対して北朝鮮側の3要人は揃って非礼にも外套を着たまま握手をし、着席して会談に入った。やはり世間の常識からズレている人たちである。

 昨8日には、平壌の金日成広場で兵士1万3千人、その他を合せて総計5万人が参加した朝鮮人民軍創建記念日に合わせて大軍事パレードが行われた。世界へ向けた稚拙なデモンストレーションである。これまで創建記念日は4月25日だったが、これを敢えて意図的に昨日、五輪開会式前日に変更して威嚇的にパレードを行ったのである。ミサイルも披露され、アメリカ本土も照準にあるミサイルICBM弾「火星15号」をパレードに参加させた。アメリカへの見せつけであり、いかなる制裁に対してもくじけないとの意思表示と受け取れる。

 さて、今日の開会式は気温氷点下の下で行われた。入場式ではどこの国も選手らが出場競技への調整を考え、あまり参加しなかった。

 各国選手団の入場風景を観ていて注目したのは、韓国・北朝鮮合同チームの参加とロシアのドーピング違反による国家としての不参加である。前者は今大会以後も続けられるか、そして後者については個人参加として参加を認められたロシア選手の無念さである。

 開会式がクライマックスに達したのは、聖火がモントリオール五輪金メダリスト・金妍児さんによって点火された瞬間と、それに続くアクロバテックなショーが披露されて盛り上がった時である。他にも中々洒落た仕掛けをいくつも見せてくれた。やはり開会式会場には華があり、スポーツの祭典オリンピックだと感じた。いよいよ明日から本格的に競技が始まる。これから楽しみである。

2018年2月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com