3924.2018年2月9日(金) いよいよ平昌冬季オリンピック開幕

 今日平昌オリンピックが開幕した。開会前は前売り入場券の捗々しくない販売状況が懸念され、競技施設の完成が間に合うかとも心配されていたが、この数日賑々しい話題でテレビの報道が追いつかない状態である。幸いこれらは杞憂に終わって開会式は寒空の下で盛況のうちに実施された。

 昨日北朝鮮の応援団や芸術団が、曰く因縁のあった万景峰号で入国した。選手らは陸路入国し、今日になって金正恩・朝鮮労働党委員長に次ぐ№2、90歳の金永南・最高人民会議常任委員会委員長と金正恩の妹・与正が開会式出席のため韓国へやって来た。早速韓国の統一相と会談したが、驚いたのは迎える韓国側が背広姿なのに対して北朝鮮側の3要人は揃って非礼にも外套を着たまま握手をし、着席して会談に入った。やはり世間の常識からズレている人たちである。

 昨8日には、平壌の金日成広場で兵士1万3千人、その他を合せて総計5万人が参加した朝鮮人民軍創建記念日に合わせて大軍事パレードが行われた。世界へ向けた稚拙なデモンストレーションである。これまで創建記念日は4月25日だったが、これを敢えて意図的に昨日、五輪開会式前日に変更して威嚇的にパレードを行ったのである。ミサイルも披露され、アメリカ本土も照準にあるミサイルICBM弾「火星15号」をパレードに参加させた。アメリカへの見せつけであり、いかなる制裁に対してもくじけないとの意思表示と受け取れる。

 さて、今日の開会式は気温氷点下の下で行われた。入場式ではどこの国も選手らが出場競技への調整を考え、あまり参加しなかった。

 各国選手団の入場風景を観ていて注目したのは、韓国・北朝鮮合同チームの参加とロシアのドーピング違反による国家としての不参加である。前者は今大会以後も続けられるか、そして後者については個人参加として参加を認められたロシア選手の無念さである。

 開会式がクライマックスに達したのは、聖火がモントリオール五輪金メダリスト・金妍児さんによって点火された瞬間と、それに続くアクロバテックなショーが披露されて盛り上がった時である。他にも中々洒落た仕掛けをいくつも見せてくれた。やはり開会式会場には華があり、スポーツの祭典オリンピックだと感じた。いよいよ明日から本格的に競技が始まる。これから楽しみである。

2018年2月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com