6722.2025年10月8日(水) 国立競技場が民間企業名に?

 国立競技場の名が表向き消えてしまう。長い間アマチュア・スポーツの殿堂として、2度も東京オリンピックが開催され、各種国家的スポーツ祭典が開かれていた改築間もない国立競技場が、唐突に命名権を民間企業に供与すると公表したのには少々驚いた。

 国立競技場がすでに今年4月に民営化のような形になっていたことも全く知らなかった。維持管理費が年々嵩んでそれを賄うための財政的な手段である。すでにNTTドコモとJリーグの運営会社「ジャパンナショナルスタジアム・エンターテイメント」が運営権を取得している。今回命名権を取得したのは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)で、5年契約の総額100億円と見られている。MUFGはこれを個別に各企業と契約を結ぶようだ。

 実は、近年このようなビジネスがかなり浸透していて、札幌近郊のプロ野球・日本ハムファイターズの球場命名権を日本エスコンが年間5億円で取得して、球場を「エスコンフィールドHOKKAIDO」と名付けた例がある。福岡ソフトバンク・ホークスのホームグランド「福岡ドーム」についても、みずほフィナンシアル・グループが命名権を取得して「みずほPayPayドーム福岡」に変わった。

 オリンピックを2度も開催した国立競技場が、1民間企業名を付けたスタジアムに変わってしまうのは、何となくあの国立競技場が安っぽく感じられる。ここで記録した世界記録も田舎の競技場で達成された、あまり立派な記録のようには思われないような気がして仕方がない。

 しかし、これも財政面で止むを得ない経営対策と時代の流れだろうか。

 その一方で、間もなく閉幕となる大阪・関西万国博覧会が、思いもかけず黒字になりそうだとの朗報が伝えられた。これには、入場料の売上高が当初計画より約200億円上回るほかに、グッズや飲食店の売り上げから万博協会に入る納付金も約30億円増える見込みだという。その最大の原因は、入場券が予想をかなり上回り、当初1,800万枚販売の予定がすでに2,200万枚販売できたことが大きい。そのうえ運営費も50億円抑えられるようだ。これで、1970年開催の大阪万博、2005年の愛知万博に続き、3つ目の黒字万博となった。しかし、私自身1970年と2005年の万博は見学したが、今回の万博だけは残念ながら、猛暑の中で相当混雑していたので、とても見学しようという気にはならなかった。それでも黒字となったのは、あっぱれである。

2025年10月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6721.2025年10月7日(火) ノーベル生理学・医学賞に日本人

 今年のノーベル生理学・医学賞受賞者3人の内のひとりに、坂口志文・大阪大学特任教授が選ばれた。昨年の日本人団体、日本原水爆被害者団体協議会に続いての受賞である。生理学・医学賞受賞者としては6人目である。国籍変更などの問題はあるが、全体として31人目である。

 ノーベル賞という世界的に誇り高く価値のある賞の存在を知ったのは、1949年小学校5年生の時、日本人として初めて湯川秀樹博士が物理学賞を受賞した時だった。当時担任をされていた湯浅和先生からノーベル賞についてお話していただいた。その時湯川博士がいただいた賞金が当時2千5百万円で、想像もつかない大金だと思っていたが、その頃国鉄船橋駅が大工事を行っていて、その工事費用が偶々ちょうどノーベル賞の賞金と同じ2千5百万円だったことをよく覚えている。子どものくせによくそんなことを覚えていると親父から呆れられた。その後大分時間が経って2010年に根岸英一博士がノーベル化学賞を受賞された。根岸博士は、母校湘南高校の4年先輩であり、何度かお会いしたことがあり、署名入りのご著書もいただいた。特に若者が海外へ出かけることに積極的なお考えを持っておられたので、お互いに大いに意気投合し、お借りしたノーベル賞記念メダルを手にした写真をこのHPに掲載してある。残念なことに根岸博士は、自動車事故が遠因で4年前に亡くなられた。

 日本が多くのノーベル賞受賞者を輩出していることは、国の科学技術発展のためには大いに喜ばしいことであるが、近年中国が急速に科学発展のために力を入れて、日本がやや減速気味の中で中国は日本より科学への投資額は遥かに多くなった。このままの状態だと日本は中国に置いて行かれ、科学立国の看板を降ろすようになるかも知れない。科学の発展は、国民のみならず人類全般にとっても歓迎されるべきことであり、政府も防衛費増額なんかに気を回さず、科学分野への国費の投資を行うべきである。今日の朝日朝刊一面トップに「坂口氏ノーベル賞」と大きく書かれていた。くれぐれも「トランプ氏ノーベル平和賞」とならないことを願っている。

 さて、一昨日夜東急田園都市線梶が谷駅構内で普通列車が、停車中の回送列車に衝突した事故は、けが人こそ出なかったが、事故後の処理に調査と時間を費やし、昨日の夜、1昼夜を過ぎてから漸く復活した。あまりにも回復に時間がかかり過ぎ、加えてこの路線が通勤、通学客に利用される一種の郊外幹線路線だったために、振替輸送で沿線のバスの混み具合はとても普通ではなかった。

 実際、我が家の近くを通っているバスも大変だった。沿線の駒沢大学キャンパスから自由が丘駅を往復している東急デマンド・バスが大変な混み具合で、私も降車口から乗る始末だった。いずれ事故原因が明かされるであろうが、自動停止装置(ATS)が作動しなかったことなど、会社内全般に気の緩みがあったことが原因ではないかと考えられる。

2025年10月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6720.2025年10月6日(月) アメリカも中国も同じ独裁専制国家

 昨日NHK・TV「自由への走線」と題するスペシャル・ドキュメントを興味深く観た。「走線」とはあまり聞きなれない言葉だが、単にルートを歩くというだけではなく、この他に「迫られて危険を冒す」と言う意味を含んでいるようだ。このドキュメントでは、中国から国外脱出した人々の苦悩を現在のトランプ政権の移民削減政策をダブらせて伝えている。2022年秋に中国国内で反共産主義の大きな運動となった「白線運動」参加者に対して、中国当局の取り締まりは厳しく、多数の人びとが逮捕され、国外へ脱出する人も増えた。現在中国国内では反共産党、反政府を言い出せばすぐ警察に検束されるので、中国人は国内ではその点を警戒してそれらの言葉を公に口外しない。

 この番組では、反共産党行動を冒したことから警察に追われるようになった中国人が、自由を求めてアメリカまでやってきたが、今トランプ政権が移民の追放、削減を唱えているので、ここアメリカで在住権利を確保するために裁判によりその権利を確保しなければならず、それぞれ困難と闘っている姿を伝えている。

 彼らが母国中国を脱出して最初に入国したのは、ビザを必要としない南米のエクアドルである。このエクアドルから中米、メキシコを経てアメリカまで陸路約3,700㎞の距離をジャングルや渓谷など難関を通り抜け、決死の覚悟でなんとかアメリカまで辿り着いた。だが、亡命者としては、ここでトランプ政権の排除政策の厳しい壁にぶつかる。1期目以上に移民に対して厳しい対応をするようになった2期目のトランプ政権は、形式上はともかく裁判で亡命を認めようとせずに在米許可を認可し難くした。それは、中国官憲の追及を逃れるように入国していた中国人に対して、正当な裁判というより厳しい「中国送還」の処分を下す方が遥かに多い。特にトランプ政権下では、自由のない中国のやり方と似たり寄ったりである。アメリカ在住を認可する裁判でも、正当な理由があっても認定されるケースはかなり少ない。アメリカ在住の認定率は、著しく低い。トランプ政権2期目になってから移民・難民のアメリカ在住が否定されたのは、実に73.5%で認定率は極めて低い。驚くのは、認定率の高い裁判所では、国から裁判官が有無を言わせず解雇処分になるケースが多いという。

 どうして民主主義国家の看板を掲げているアメリカ合衆国が、建国以来の理念を捨て、独裁者が支配する自由、平等のない専制国家となってしまったのだろうか。

 トランプ大統領も、中国の習近平国家首席、ロシアのプーチン大統領、北朝鮮の金正恩総書記と同じように、独裁者が権限を一手に握る専制国家の仲間入りをしてしまった。今月末にはトランプ大統領と初めて対面し、首脳会談を行う高市(予定)新首相も、防衛費増額、米軍基地経費負担額増などこの独裁者のペースに引きずり込まれないよう警戒しないといけない。

 さて、自民党総裁に高市早苗氏が選出されたことにより、今日の日経平均株価終値が史上最高の47,944円、値上がり額2,175円高も過去4番目に高額で、いずれも先週末の株価を大きく上回った。同時に円安も進み、1㌦=150.60円となった。高市総裁が積極財政を講じるだろうとの思惑によるものであろう。

2025年10月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6719.2025年10月5日(日) 高市新総裁は保守志向を貫けるか?

 昨日自民党の新総裁に選出された高市早苗氏の話題で、メディアは忙殺されている。何といっても日本の憲政史上初めて女性総理大臣が誕生する話題に、関心が寄せられている。それは海外でも報道されているが、物珍しさで取り上げているだけで、フレッシュさや、指導力、実行力の点ではあまり期待感が見られない。ドイツのシュピーゲル紙は、「東京の鉄の女」と紹介し、女性指導者がほとんどいない国で大きな勝利と評しながらも、高市氏が女権運動に関わらず、保守派で国家主義者と伝えた。フランスのフィガロ紙は、自民党のタカ派であり、低迷する経済に展望が描けないと厳しく指摘している。イタリアのドマーニ紙は、イタリア初の女性首相メローニ氏も右派であるが、高市氏をメローニ首相に準えて「日出ずる国のメローニ」と冷やかし半分に報道し、外国人問題や家族観で保守的な姿勢をとっているとコメントしている。残念ながら高市氏の能力や実行力に期待しておらず、それぞれにかなり右翼的な人物と捉えている。

 その高市総裁は、国内では完全に極右と見られている。

 特に、①憲法上の「戦争の放棄」などの条項を削除して、自衛隊ではなく国防軍と明記することを求める、憲法改正推進論者である。②歴史観は、靖国神社への参拝を継続する意向である。日本が戦争へ歩み国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によってアジア諸国に多大の損害と苦痛を与えたことを反省し、心からお詫びの気持ちを表明した村山談話に否定的である。③安全保障についても防衛費を増額し、敵基地攻撃能力に関する法整備を推進する。④王室の皇位継承に関しては、男系男子による継承を維持し、旧宮家の皇籍復帰を支持し、女性宮家・女系天皇には反対する。⑤今話題の選択的夫婦別姓に反対し、旧姓(通称)の利用委拡大を主張して官公庁や企業に旧姓使用を認めさせる法整備を進める。以上のように頑なに保守的思考を主張し、実践している。

 この点で連立を組んでいる公明党の斎藤代表は、昨日選出後訪れた高市総裁に厳しい注文をつけた。斎藤代表は政治とカネが選挙で大敗を喫した原因であると指摘した。政策協議を進める上で、特に靖国神社参拝が現実に外交問題に発展しているとして、懸念を表明した。斎藤代表は、「政策協議で一致すれば連立政権になるが、今の段階では何とも申し上げることは出来ない」と消極的なコメントを述べた。

 選挙前までは、5人の候補者がそれぞれ他候補を批判したり、揶揄するようなことはなかったが、これからは真剣勝負である。

 高市氏は、しきりに「ワーク・ライフ・バランス」を捨てるような発言をして「働いて、働いて、働いて・・・」と精一杯働き続けると語ったが、仕事と育児、介護仕事以外の生活などとのバランスを取る生き方を否定した一時的なアピールでは、国民に受け入れられず長続きしないのではないか。

 まだ現時点では高市総裁に過酷な質問はない。しかし、今後裏金問題関係者を取り込むような発言をしていたことを考えると、果たしてそんな考えで長期政権を続けて行くことが出来るだろうか。

 どことなく危なっかしい印象を受ける高市総裁の前途である。

2025年10月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6718.2025年10月4日(土) 初の女性自民党総裁に高市早苗氏

 先月22日に告示された自民党の新しい総裁を選出する総裁選は今日投開票が行われ、決選投票の末、意外にも最有力候補者だった小泉進次郎・農水相ではなく、二番手の高市早苗・元経済安全保障相が女性として初めて総裁に選出された。

 第1回の投票で高市氏は1位だったが、議員票は64票で、小泉氏の80票に及ばなかった。いずれにせよ5人の候補者の内過半数を得た候補者はおらず、決選投票になった。結果は議員票を大幅に伸ばした高市氏が、都道府県連票でも小泉氏を圧倒して、トータルで高市氏185票、小泉氏156票と言う結果となった。若いが物事をはっきり言い、行動的な小泉氏が当選するだろうと考えていたので、意外感と同時に失望も感じている。

 今回の総裁選では、高市氏は右翼的体質を極力抑えて対中国問題や靖国神社参拝に関する発言を控えていたが、実際にこれから国会の首班選挙で新首相に選出されたら中国や韓国はかなり神経質になるだろうし、いつもニコニコしている印象を与えているが、作り笑いであまり好感の持てるスマイルではない。

 世界でも女性首脳の数が増えている時に、外交の場で高石首相は温かく迎えられるだろう。日本国内でも初の女性首相として女性の評価を高め、男女平等の観点からも歓迎されると思う。しかし、以前から気になっていたのは、彼女の本心が徹底した右翼、極右であり、現行憲法改正論者であり、自衛隊内部、特に防衛省の制服組の間でも、高石氏が首相に選出された場合「台湾有事が現実になる」と懸念されているほどである。

 橋下徹弁護士が高市氏の言動について批判していた。昨年の総裁選の際にも首相になった場合に靖国神社参拝について曖昧な応えしか言わなかった。今回首相になることが濃厚になって、そのまま靖国神社参拝発言を曖昧にしたり、普段は参拝しないと言いながら参拝したらウソをついたことになり、民主国家の政治家としては、許されないと手厳しく指摘している。

 高石氏がなぜ強力な保守・右翼なのか、私にもよく分からない。戦争の現場に漂う空気を知らずして、どうして国土防衛とは言え、平和憲法を改正してまで戦争に前向きなのか理解に苦しむ。これでは中国、韓国、北朝鮮など周辺諸国が警戒心を高めるのも無理はない。

 15日に招集される臨時国会で、新首相として正式に認められてから、公的に活動を開始するが、28日には来日するトランプ大統領のような厄介者と初めて首脳会談をしなければならない。強引なトランプ氏と対等に交渉し、思っていることを堂々と主張することが出来るだろうか。北欧やニュージーランド、イタリア、メキシコなど世界で女性首脳が次々に登場している中で、ロシア、中国は論外としても先進7カ国の中ではアメリカだけが未だに女性大統領が誕生していない。トランプ氏は高市氏に会った時、どう感じるだろうか。

2025年10月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6717.2025年10月3日(金) セルビア在住の同級生と楽しい会食

 セルビアから一時帰国している大学の同級生・山崎洋さんを囲んで平河町のフランス・レストラン「オープロヴァンソー」でゼミの仲間を交えて6人で会食をした。カボチャのスープは美味しく、ステーキも柔らかくとても食べやすかった。デザートも洒落たケーキで食事は充分堪能した。

 彼は同じ大学の同じ学部の同級生であるが、在学中はお互いに知らなかった。出会ったのは、40年以上も前に旧ユーゴスラビアを訪れた際、彼に通訳をやってもらい、お互いに名乗り合ってお互いが同級生という奇遇であると分かった。それ以来交流を深めている。ほぼ毎年のように日本へ戻ってくるので、付き合いは通り一遍のものではない。ゾルゲ事件のリヒャルト・ゾルゲの同志だったブランコ・ド・ブケリッチの遺児である。

 今回は、奥さんの仕事が大分あり、16日の離日まで約2か月間の滞在は大分長いようだが、滞日生活を楽しんだようだ。いろいろ尋ねてみると間もなく終幕となる万博にも駐日セルビア大使館の招待で訪れ、偶々セルビア館を訪れたセルビア大統領に、俳句についてセルビア語で説明した著書を差し上げたそうである。万博自体開幕当初はあまり人気がなかったが、このところ盛り上がって入場者は増える一方で、ほぼ万博協会が目指した予定の入場者数に達しそうである。京都大学でも奥さんが講演し、出雲神社も訪れたという。昨年他界された小中陽太郎さんをともに偲ぶことも出来た。

 普段は、メールで交流を深めているが、80歳を過ぎて大学の友人、しかも外国で生活している友人とこうしてじっくりインテリジェントな話をできることは、得難く有難いことである。今回は8月に横浜で奥さんの歌詞発表のコンサートを鑑賞する機会をいただいた。来年もぜひ一時帰国した際には、何かを企画するか、食事でもしながら旧交を温める楽しい機会を作りたいと思っている。まだまだお互いに元気なうちは、会って話し合い、前向きに生きて行きたいと思っている。

 さて、先日アメリカがイスラエルとハマスに提示した停戦案について、イスラエルは直ぐ受け入れると返答したが、ハマスは今日になって漸く回答を出してきた。ずばり‘NO’である。この調停案は、イスラエルの支援国、アメリカが考え提案しただけに、イスラエル寄りであることがはっきりして、ハマスが受け入れるかどうかは、あまり期待出来るものではなかった。好戦的なイスラエルは、調停案を提示されてもガザ地区への攻撃を続けている。BBCによれば、ハマスの軍事指導者は、戦争終結に向けて20項目からなる和平計画が描かれているが、それはハマスの武装解除と戦後ハマスがガザ統治に関与しないことを求めており、イスラエル寄りの和平計画であり、ハマスにとっては到底受け入れられるものではないと語ったと伝えている。特に、ハマスに48人のイスラエル人人質が拘束されており、提案では、停戦開始から72時間以内に人質全員をイスラエルに引き渡すことを求めているが、これはハマスにとって唯一の交渉材料となっているだけに、この提案に応じるうえでの障壁になっている。アメリカとアメリカが支援するイスラエルの合意に、トランプ大統領はイスラエルが和平計画の合意条件を遵守することを保証するとしているが、ハマス側は人質が返還された後に、イスラエルが軍事作戦を再開するのではないかとの不信感が強い。それは、9月9日にイスラエルがカタールの首都ドーハでハマスの幹部の暗殺を試みたことも影響している。疑心暗鬼なのである。このままではとても停戦、和平への道は厳しい。トランプ大統領の「ノーベル平和賞」受賞は金輪際無理だろう。

2025年10月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6716.2025年10月2日(木) CTスキャンで高齢者医療費値上げのパンチ

 イスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区へ最初の空爆を仕掛けてから今月でちょうど2年になる。その後のイスラエル軍はほんの一時的に停戦したことはあるが、すぐ攻撃を再開し、攻撃は休まることがない。すでにガザでは6万5千人以上が亡くなり、イスラエル軍の攻撃は激しさを増すばかりで、ガザ住民にとっては住む場所、避難する場がなく、イスラエル軍の攻撃に死を待つばかりの状態である。このため、同じようにロシア軍による侵攻によって国土を奪い取られつつあるウクライナの悲惨さも影が薄くなるほどである。

 先月国連人権理事会の独立国際調査委員会は、イスラエルの攻撃をジェノサイド(集団殺害)と認定した。その具体的な理由として①戦争の最初の1年間でパレスチナ人の平均寿命が戦闘開始前の75.5歳から40.5歳へと46.3%も短くなった、②今年7月15日までに殺された人の少なくとも46%は女性と子どもである、③殺された人の83%は民間人、④医療機関が攻撃対象にされている、などがその理由として指摘された。

 こういう時に、昨日住民支援のためガザ地区に向っていた環境活動家グレタ・トゥーンベリさんらが乗船していた40隻以上の船団の一部がイスラエル軍により拿捕された。相も変わらずイスラエル軍の行動は、人権無視で非人道的である。

 今トランプ大統領がイスラエルのネタニヤフ首相と合意した停戦案は、イスラエル人人質全員解放により停戦という提言であるが、イスラエル側としてはガザ地区のハマスを壊滅作戦は継続するということから、アラブ諸国としては先日ハマスに空爆された事例もあり、珍しく同意している。しかし、ハマスが納得しない以上停戦は難しいと思う。とても停戦にはなりそうもない。

 さて、今日は慶應病院でCTスキャン検査である。実は、定期的に心臓の不整脈の心電図検査をしてもらっていることに気が回らず、7月の検査の際その前夜の唐突な背の痛みについて担当医師に話をしたので、医師は次回、つまり今日の検査の際は心電図とCTスキャンの検査をやりましょうと言ったのではないかと思う。いつもなら心電図検査の後に医師から検査結果について説明があるが、今日はホルター心電図、心エコー、CTスキャン検査だけで大分時間を費やしてしまった。しかも医師から何の結果説明もなかった。そして1週間後の9日に医師から検査すべてについて説明があるということが、今日になって分かった。少々無神経だったが、今日の検査結果は1週間お預けということである。それにしても今年に入ってCTスキャンを受けたのは、4度目である。ただ、患部が異なるとそれぞれの検査を行うそうだから、それはそれで由として良いのだろう。今日の検査医療費は昨日から75歳以上の医療費の自己負担額が2割だったものが、その特別措置が終わり、窓口での支払いが1割増えることになった。そのせいか、随分高いなぁというのが請求書を見た時の率直な印象である。この先が思いやられる。

2025年10月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6715.2025年10月1日(水) 闇の政治とは無関係、毎日5千歩を歩く。

 自民党の総裁選の投開票が3日後に迫り、出馬した5人の候補者がそれぞれ自己アピールを行い、一応公平に信念と持論を訴えてあまり他の候補者を批判しない。ところが、その裏では、いろいろライバルを蹴落とそうとの思惑を秘めていることも想像がつく。先日小泉進次郎派では、SNSによる小泉氏への支持勧誘を行ってステルス・マーケッティング(ステマ)として非難されたばっかりである。その一方で小泉氏の地元横須賀の自民党支部事務所では、高市早苗候補を応援した党員らを除名するトラブルがあった。また、派閥解消の中で唯一自派の解消をせずに暗躍している麻生太郎・党最高顧問が重々しく動いている。高市候補が派閥議員の支援を得るために前回支持してもらった麻生氏と話し合いをして、前回の総裁選に得た支援を再び獲得しようと動いている。

 政界のような闇の世界では、普通の感覚では理解出来ない常識とはかけ離れたようなことが結構ある。

 総裁選とは無縁であるが、百田尚樹氏とともに日本保守党を起ち上げ、同党共同代表だった衆議院議員の河村たかし・前名古屋市長が、地域政党の減税日本を創設し代表に収まっていた。ところが、唐突に日本保守党から減税日本との特別友党関係の解消を求められた。百田氏と河村氏の言い分を聞いただけでは、真相は分からない。これも政治の分かりにくい点であろうか。

 さて、世界中を混乱させているアメリカのトランプ大統領が、またおかしなことを言い始めた。AFP・時事によれば、トランプ大統領は昨日複数の戦争解決に貢献したと主張し、自身をノーベル平和賞に選ばないのはアメリカへの侮辱になると述べたそうだ。恥ずかしげもなくよくぞこんなことを言えたものである。これほど欲の皮、名誉欲がいっぱいの人物は滅多にいないだろう。戦争解決のために何もやってはいない。むしろ戦争を呼び込むような言動を度々していながら、自分は何でも他人のお役に立っていると自慢タラタラなのである。大統領になる前には、大統領になったら直ぐにもウクライナ戦争を終結させると語っていたが、空手形だった。とても信用出来ないし世界的な平和に貢献しているとは思えない。最近になってこれまでノーベル賞欲しさに度々ノーベル平和賞の適任者は、自分自身だと再三風船を飛ばしていたが、一向にそれに乗る動きが、メディアから聞こえてこない。しびれを切らしたのか、自ら「ノーベル平和賞は自分に与えられるべきだ」となりふり構わず公言するようになった。マクロン・フランス大統領は、今話し合いを詰めているガザ地区の戦争を今月10日までに終わらせることが絶対条件だと述べたが、私に言わせてもらえば、トランプ大統領が大統領の職を辞することがトラブルや紛争が減って平和に貢献することになると言いたい。1日も早くアメリカ大統領の職を辞してもらいたい。

 ついては、今では健康上毎日ウォーキングを欠かさなくなったが、毎日4千歩を超えると効果的だと聞いた。ところが、私自身は切りの好い所で1日5千歩を目標にした。先日も東京医療センターの医師に毎日5千歩を歩くよう努力しているとお話したら、素晴らしいとお褒めの言葉を賜った。ちょうど9月が終わったところなので、毎日測っていた歩行数の9月の1日平均歩行数を算出したところ、5,476歩だった。まずまずである。これからも最低1日5千歩をノルマにして行きたい。

2025年10月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6714.2025年9月30日(火) ヨーロッパで強まる極右勢力

 昨日社会主義国家だったルーマニアの異常気象による砂漠化現象について記したばかりだが、今朝の朝日新聞に同じ社会主義国家だった旧東ドイツ地域で、真逆の極右勢力が力を強めてドイツ全土で左右の分断が進んでいるとの記事が掲載された。

 ドイツでは今年2月に行われた総選挙で、極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が、創設以来初めて第2党(152議席)へ躍進した。ドイツ議会(議席数630名)では、依然として第1党はキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)で208議席を占めている。だが、右翼勢力が伸長する中で今後もCDU・CSUが首位の座を維持し続けられるかどうかは分からない。

 東西冷戦の象徴だったベルリンの壁が崩壊し、東西に分かれていたドイツが統一されたのが10月3日で、間もなく35年になる。

 思えば、その当時は珍しかった旧東ドイツへ旧文部省教員海外視察団とともに研修に出かけたのが1983年秋だった。教育視察を行った都市は、カール・マルクス・シュタット(現ケムニッツ)という古い街だった。市内の広場にカール・マルクスの大きな立像が建設されていたことが印象に残っている。その当時ソ連の模範国だっただけに国中が厳しい監視体制下にあり、我々のグループに対してもいつもソ連のKGBと同じシュタージの監視官が付いて離れず、随分窮屈だった記憶がある。日本の先生が東独の先生に質問しても、東独の教育関係者が応える前に必ずシュタージの監視官に了解を取る有様だった。どうも全体に厳しく、温かさが欠けていたようで、現地の先生方に同情していた。

 いずれにせよ統一後のドイツは経済発展を遂げたが、同じ国内でも旧東独地域は近年やや遅れを取り、そこへ右翼勢力が進出する土壌があった。これまでドイツは、他のEU諸国に比べて移民・難民の受け入れにも前向きだったが、今後はEUと同じようにむしろ移民・難民を締め出すようになるのではないかと懸念している。

 さて、明日から10月であるが、昨日まで75歳以上の医療費の自己負担額が2割だったものが、その措置が終わり、窓口での支払いが1割増えることになる。その対象者は310万人もいるそうである。明後日慶應病院でCTスキャン検査を受けるが、3月に受けたCTスキャンより5千円ほど高くなるようだ。

 ところで、野球、サッカーなどは今シーズンたけなわであるが、サッカーJリーグの日産「横浜F・マリノス」に経営上の悩みがあるようだ。オーナーの日産自動車が経営再建中ということもあり、日産は所有するマリノスの株式売却を検討している。現在複数の企業に売却を打診していて年内には売却先を絞り込む予定である。日産は横浜マリノスの株式を70%所有しているが、マリノスの経営が悪いわけではない。実際本業の日産の赤字に比べて現状は黒字である。ただ、日産は今年3月期決算で過去3番目に大きい6千7百億円もの純損失を計上して、再建策として世界各地の工場を17から10に減らし、従業員も2万人を削減した。このリストラに難渋した親会社日産にとって、マリノスの僅かな黒字が経営面でどれほど効果があるのか分からない。だが、マリノスはJリーグ創設時からの数少ないチームであり、これまでの実績もJリーク優勝5回、天皇杯優勝7回を誇る比類のない強豪だけに、マリノスファンのみならず、サッカーファンにとっても寂しいことだろう。安定した企業の懐に入って、気兼ねなく選手が全力を尽くせるよう祈るばかりである。

2025年9月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6713.2025年9月29日(月) 異常気象でルーマニアが砂漠化現象

 昨日の新聞でルーマニアのオルテニア地方が、今夏の炎熱地獄により砂漠化現象をもたらし、農作物収穫量が大幅に減ったという記事を読んで、信じられなかった。同時にこのように自然に恵まれたと信じられていた国土も近年の異常気象には、余程の対策を講じないと勝てないものだと痛感している。

 社会主義国家当時のルーマニアを訪れたのは、1981年秋だった。当時のルーマニアは共産党書記長のチャウシェスク大統領夫妻による独裁国家だった。私たち旧文部省教員海外教育視察団は、子息が知事を務めていた地形的にルーマニアのほぼ中心地にあるシビウで3日間教育施設を見学し実習した。ある経済高校で経済学の授業を参観していて、言葉は分からないまでも何となく社会主義経済学を教えているなと分かって、その後ルーマニアという国に関心を抱いたものである。

 偶々今日郵送されてきた「ナショナル・ジオグラフィック」10月号に、かつてのオリンピック体操選手、ナディア・コマネチ選手の現況紹介されている。五輪で5個の金メダルを獲得し、ルーマニアの国花と称せられたが、チャウシェスク社会主義政権が馴染まなかったのか、反革命前の1984年アメリカへ亡命し、今アメリカ人の体操選手だった夫とともにジムで指導している。今年63歳だが、毎日鍛えているせいか体形が整っている。流石だと思う。

1989年そのルーマニアで反革命が起き、大統領夫妻は逃亡を図ったが、捕まり公開の場で銃殺刑に処せられた。残酷な歴史の1頁である。

 その当時、ルーマニアはソ連の指導下に農業国として、成り立っていた。それが今では民主主義国家となってEUの中でも最貧国のひとつとなっている。それは、国家の社会政策至らなかった点もあったのだろうが、異常気候により農業が立ち行かなくなったことが効いているようだ。昨年8月の平均気温は、1991~2020年の30年間平均値より2.9℃も上昇した。ソ連時代の影響で小規模農家が多く、生産性が低いため、気候変動への対応策が乏しいと指摘する専門家もいる。

 オルテニア地方は、乾燥した大陸性気候だったために、2000年以降熱波が急増した。更にソ連時代に進められた大規模伐採の影響が重なり、砂漠化を加速させた。国外へ出る人も多く、30年間に人口が4割減った。若者が街を去り、65歳以上の人口は地方全体の約6割を占めているという。このままだと2050年までに首都ブカレストを含む南部全域が砂漠化すると警告が発せられている。

今アメリカがトランプ政権の自己都合で、パリ協定から離脱して、ヨーロッパの国々は気候温暖化対策に真剣に取り組まなければならない場面に直面している。ヨーロッパは、最も急速に温暖化が進んでおり、産業革命前からの平均気温上昇は2.9℃で、これは世界平均の1.6℃を大きく上回っている。

 現在国内外に分断を試行しているアメリカは、温暖化対策に関してもヨーロッパとは同歩調を取らない。これではいくらヨーロッパの国々が努力しても世界の気温は上昇するばかりである。地球破滅の危機に陥る危険な今日、ここで知恵を結集して何とか解決策を出せないものだろうか。

2025年9月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com