4824.2020年7月27日(月) 心配な米中両大国の対立

 アメリカの国際政治学者グレアム・アリソン氏によると過去500年間の戦争で、覇権勢力と新興勢力が対立した16件の内、12件で開戦に至ったと分析している。戦争になりそうでありながら寸前で開戦が食い止められたのに冷戦下の米ソ戦争がある。東西対立時代に戦火間際まで対峙した当時の米ソ両大国は、まさに戦争とは一触即発だった。特に学生時代に衝撃的だったのは、あわや第3次世界大戦勃発かと思わせた1962年のキューバ危機だった。ソ連がキューバに核ミサイル基地を建設していることが発覚して、アメリカがカリブ海でキューバを海上封鎖して米ソの緊張がいやが上にも高まった深刻な事態だった。核戦争一歩手前まで緊張が高まった。瀬戸際でアメリカがキューバを攻撃しないという条件で、ソ連がミサイル撤去に同意して最悪の事態は避けられた。ケネディ大統領とソ連のフルシチョフ首相の回戦への意向が一致して間一髪で何とか戦争は避けられた。その当時の中国は国土、人口こそ巨大だったが、まだ経済力は低く途上国のひとつとされ国際社会における存在感は薄かった。

 あれから60年近くが経ち、今や中国はアメリカと並ぶ巨大国家となり、経済、軍事両面で世界にその存在感を際立たせている。覇権勢力アメリカと新興勢力中国の格差は着実に狭まり、今や中国は旧ソ連を抜いてアメリカに拮抗するまでに追い上げてきた。しかし、国内に多くの貧しい農民層がいるにも拘わらず、彼らを農村に縛り付けて彼らが都市部で働くことを禁じたり、農民らに富の恩恵に浴させないよう抑え込んでいる。その一方で、「一帯一路」政策により外向きには経済力をアピールして、途上国に経済支援をしつつ中国援助の痕跡を残して彼らを中国の望む方向に導いている。

 ヒューストンの中国総領事館が閉鎖を命じられた仕返しに、中国・成都にあるアメリカ総領事館が中国政府から閉鎖を命じられ、早くも看板の撤去から星条旗の降納、職員の退去まで行動に移されたようである。米中両国の対立には、前向きな原因があまり見当たらないことが残念である。現在国際問題化している中国の領土拡張に伴う南シナ海と東シナ海の領海進出はその度を超えている。中国の南シナ海での威圧的な振る舞いを抑止するためと称して、アメリカ海軍は今月2度に亘って空母による演習を南シナ海で実施した。

 また、最近の中国による一方的な香港国家安全維持法の施行などもアメリカ、及び同盟国の厳しい非難を受けている。しかし、欧米諸国にも反省と後味の悪さは残る。実は2014年に白書で香港返還以来初めて香港に対して中国政府は「全面的な統治権を持つ」と記した。その時香港の民主派弁護士、李柱銘氏は香港をまるごと返還すると香港は不安になり、外国人投資家も香港から撤退することになり、それは鄧小平主席も望まなかったと述べた。李柱銘氏は、「白書は驚く内容で、これは間違いだとはっきり伝えたが、宗主国イギリスを含めて各国政府は問題ないと言った」と当時の諸外国の対応を批判している。これが今中国側に香港支配について強気にさせた背景があるのではないだろうか。「後悔先に立たず」である。

 アメリカの習近平国家主席批判も激しくなった。今後米中の対立は益々エスカレートするのではないだろうか。特に11月の大統領選が終わった後に、アメリカは中国との外交関係を止めるくらいの覚悟で中国を徹底的に攻撃するのではないだろうか。当分米中両国の行動から目が離せない。

2020年7月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4823.2020年7月26日(日) 孫娘がハンドボール奈良県優秀選手に

 久しぶりの朗報だった。奈良に住む高校3年生の孫娘が、今日奈良県高校ハンドボール協会から優秀選手に選ばれたと息子から連絡があった。今年春インターハイ、国体、修学旅行が中止と決まり少々落ち込んでいたようだったが、県の優秀選手に選ばれたことは日ごろの試合での活躍が評価され酬いられたということであり、祝福してあげたいと思う。母親も30年前に選ばれたということもあり、母娘揃って同じ栄誉に与ったことになる。離れているので普段あまり会うことはないが、嬉しいことである。

 さて、新型コロナウィルスの猛威は一向に衰えず、この勢いだと第2波がやってくるのではないかと恐れられている。今日も東京都内の新たな感染者は239人を数え、連続6日間200人を超え、100人以上の感染者に至っては連続18日を数えた。兵庫県では今日49人、熊本県は10人でこれまでの最多となった。何度も本ブログに書いたが、「GO TOトラベル」で、各地の観光地では一時の閑古鳥状態から息を吹き返したところもある。

 ヨーロッパでも再び感染者数が急増し出した。特にフランスとスペインが危ない。フランスでは、24日2日連続で千人を超える感染が確認された。5月上旬に外出禁止令解除後に200人以下になったが、今月に入って再び増加している。各地の歓楽街や海岸でマスクを着けずに密集して踊りまくっているとカステックス首相が気の緩みに警戒宣言している。スペインでもフランスと同じような事情である。

 日本では、この状態に対して小池都知事がしきりに都民に自粛を促しているが、政府が緊急事態宣言を発する状態ではないと言っているので、知事としても強制力の伴う宣言を発しようがない。政府は経済活動とコロナの収束を同時に進めていくことが国として成すべきことであると言っているが、その割に安倍首相は何の説得力あるコメントも公表していない。すでに1か月以上に亘って休会中の国会はもちろん、記者会見も行っていない。首相は菅官房長官と西村経済担当相が度々経緯を説明しているとして自身は直接国民に説明することから逃げている。

 ここへ来てこれまで経済活動とコロナ対策を同時に進めると言っていた政府の姿勢に対して、各方面から疑問の声が上がっている。経済活動とコロナ対策は別次元の話であるとの指摘もある。経済、及び医学の専門家が知見を政府に伝えて大いに参考にすべきであるが、それをどう結論としてまとめ決定するのかは、政治、つまり政治家の責任ではないかというご尤もな声である。

 この緊急時に何の意見も述べなかった麻生太郎財務相は、ごく最近開かれた自身の派閥会合でこういう間抜けなことを言っている。「今の憲法が緊急事態に対応できるのか。憲法改正に向けた議論もしっかり行っていくべきではないか」。コロナをダシに憲法改正へ話を進めようとしている。この発言は先日今の憲法は国民の権利を制限できないから、改憲して緊急事態条項を設ける必要があると語ったある閣僚の言葉に応えたものである。

 政治家というのは肝心なことを決められず、逃げた末に別のステージに話を変えて持論を述べる人間が多い。麻生大臣はその典型である。

 今日のテレビ番組を観ていて学生時代に経済学部学生として学んだ「経済」という言葉を懐かしく想い出した。それは田中優子・法政大総長が、経済というのは世を治め、民を救済するという意味の「経世済民」から生まれた言葉であり、政治家が経済発展とコロナ対策の難しい2兎を追うものと誤解しているが、そうではないと発言したことにすっきりした。学生時代に戻ったようだった。それにしても政治家というのは、何も知らず、何もしない人たちであるということを改めて納得させられた。

2020年7月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4822.2020年7月25日(土) アヤソフィアが博物館からイスラム教礼拝所へ

 本当に実行するのかと疑問だったトルコ・イスタンブールの世界遺産でもあるアヤソフィアを計画通り博物館からイスラム教礼拝所に衣替えした。昨日早くもエルドアン大統領出席の下に内部で金曜のイスラム教礼拝が行われた。イスタンブールの観光名所のひとつであり、トルコ人のみならず外国人観光客にとってもギリシャ正教とイスラム教の雰囲気を楽しめるところだ。私自身2度訪れたことがあるが、広い内部の高い天井部分には、キリスト教のモザイク像やイスラム教のフレスコ画が同居していることに奇異な印象を抱いた記憶がある。とにかく一風変わってはいるが素晴らしい建築物である。イスラム教の礼拝所に変えたらギリストのモザイク像はどうなるのか気にしていたら、イスラム教の礼拝時には、開閉式のカーテンで覆い隠すという。そして誰にも無料で入館を認めるという。

 元々はAD537年にビザンツ帝国のギリシャ正教の総本山として建設され信仰を集めてきた。それが、イスラム教のオスマン帝国によって滅ぼされアヤソフィアはイスラム教のモスクとされた。1923年トルコ共和国が成立し初代大統領となったアタチュルクが、34年にイスラム教のモスクから無宗教の博物館とした。そのままにしておけば何の問題もないにも拘わらず、2002年以来独裁的な権力を揮いだしたエルドアン大統領が、支持層の拡大をバックに34年の政府決定を無効にし、アヤソフィアはイスラム教のものとなった。これに対してギリシャは怒りのコメントを発表している。

 トルコも結局は、イスラム教徒であるひとりの実力者エルドアン大統領の考えひとつで先人たちの歴史を塗り替えている。国際的にも権謀術数を使ってアメリカとロシアを手玉に取った政治力を駆使している。国内における権力を恣にしているひとりの政治家によって、トルコが国内に留まらず外交面でも誤った道へ進まないことを切望している。

 さて、大相撲7月場所も今日は7日目であるが、少々異常なことが起きた。前頭5枚目の阿炎が突然休場したのだ。場所中に知人と外食をしていたことを錣山親方から咎められ、今日以降の休場を申し付けられた。新型コロナウイルス感染拡大の最中でもあり、相撲協会から場所中は不要不急の外出を控えるよう自粛要請があり、外部とは接触しないよう申し合わせていたのにあまりにも軽はずみであると断じられた。若手の気鋭の力士で、昨日まで3勝3敗で今日も全勝の御嶽海と対戦することになっていただけに休場の放送と同時に館内では落胆の声が漏れた。阿炎は昨年11月弟弟子とふざけたような画像をSNSに投稿して顰蹙を買い、協会から厳重注意を受けている。偶には羽目を外すようなことがあっても好いが、時節柄立場やその場の空気を知ったうえで行動すべきだ。近々結婚するそうだが、もう少し大人になって慎重な行動をするよう望んでいる。

 それにしても最近大相撲には暴力がらみの事件が多い。一度は反省すると言いながら、のど元過ぎればなんとやらで、同じような事件を起こす。指導者の問題もあると思う。困ったものだ。

2020年7月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4821.2020年7月24日(金) 米中両国の総領事館閉鎖合戦

 昨日アメリカのポンペオ国務長官が、唐突にヒューストンの中国総領事館を閉鎖することを命じた。その晩中国総領事館内の空き地で多くの書類が焼却され炎が上がったが、治外法権の壁のため消防車が立ち入ることは出来なかった。しかし、なぜ、この時に、と思う不思議な事件である。そして今日中国外務省は、成都市内のアメリカ総領事館の閉鎖を求めた。明らかにアメリカへの対抗措置である。

 懸念するのは、こうした仕返しがエスカレートして留まるところがなくなってしまうことである。ヒューストン総領事館の閉鎖を通知した日の記者会見でトランプ大統領は、中国の在外公館の追加閉鎖はいつでも有り得ると述べていたが、今後他都市の総領事館の閉鎖も行われる可能性がある。

 かねがね中国政府の在外公館には、コンピューターによる知的財産権の侵害や、機密情報の盗聴などとかくの噂が流れていた。しかし、アメリカがここまで踏み込んだ行動を起こしたというのは、よほど確かな証拠を入手したからであろう。それが前記の書類焼却と関連して考えられる。

 昨今の米中対立の背景には貿易問題があるが、最近では香港に対する中国の「1国2制度」を無視した香港国家安全維持法の強圧的な施行がある。これについて中国は、アメリカの同盟国であるイギリス、カナダ、オーストラリア、日本などから厳しい非難を浴びている。総領事館閉鎖は必ずしもこの延長線上にある問題ではないが、昨今の中国の海洋進出による覇権主義的な南シナ海、東シナ海での領土拡張行為に伴う関係国との摩擦も大きく影響している。

 問題は今後の米中両国の対応である。このままエスカレートしたら両国が衝突しかねない。アメリカが以前から中国のスパイ活動を非難していたが、それは中国にとって必ずしも身に覚えがないわけでもないのではないかとの疑念がどうしても消えない。前記ヒューストンの中国総領事館閉鎖の通知があって間もなく館内の空き地で大量の書類を焼却するなどということは、普通では滅多にあることではない。中国側に何らかの疚しいことがあるのではないかと邪推せざるを得ない。

 いずれにせよ現状は報復合戦に発展しつつある。このまま在外公館の閉鎖を相手国に要求し続けていたら両国の外交窓口はなくなってしまう。世界の国々の安全のためにも、ここは頑固な2人の大国リーダーらしからぬ首脳が、互いに相手国の事情をじっくり配慮する賢明な度量が望まれる。

2020年7月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4820.2020年7月23日(木) コロナ第2波襲来と箱根登山鉄道復旧

 新型コロナウィルスさえなければ、今日は2020東京オリンピック開会式が開かれる予定だった。今日は祭日「海の日」でもある。生憎の雨交じりではあったが、今夏はコロナの影響で全国の公営海水浴場の約4割が、閉鎖か中止で閉められている。今日から4連休に入り、「GO TO TRAVEL」の初日ということもあり観光客の動きが広く注目されていた。案の定東名高速道路は東京を出る下り線が渋滞するほどの混みようだった。やはり皆家の中に閉じこもっていられないのだろう。皮肉と言うべきだろうか、今日は東京都366人、愛知97人、埼玉64人で過去最多の感染者が判ったこともあり、昨日に続いてこれも1日としては最多の全国で932人の感染者が出た。いよいよコロナ第2波の到来だろうか。他にも沖縄ではアメリカ軍基地内でも多数発症し、基地内の感染者が沖縄県の日本人を上回る感染ぶりである。

 日本中に新型コロナウィルスが大きな打撃を与えているが、世界で最もその影響を被っているアメリカからはコロナ以外にもこんなニュースが伝えられてきた。コロナ被害が拡大している最中に乱暴者のトランプ大統領が、人種差別抗議のデモ隊に対して連邦職員に武装させてデモ参加者を拘束したり、暴力的に取り締まったりしていることに対して憲法違反とか、権力乱用との批判が高まっている。最初はオレゴン州ポートランド市内で超法規的な行為が行われたのだが、トランプ大統領は一向に反省するこもなく、他の都市でも同じようにデモ隊鎮圧に連邦職員を派遣する強硬な考えのようである。

 そこへまた新たな深刻な問題が噴き出した。アメリカ連邦議会下院では10年ごとの国勢調査を元に各州に議員定数が割り当てられるが、これは国籍や選挙権の有無に関わらず外国人を含むすべての居住人口を基準にしている。ところが、トランプ大統領はこれを割り振る際に、正規の在留資格のない非正規移民の人口を除くよう強硬に命じたというのである。白人からの支持が多い共和党に有利になる可能性があると考えているが、これは白人以外を信頼していないトランプ氏の人種差別感が露骨に表れた結果で、最早自身人種差別者であることをはっきり示したようなものである。先日黒人デモに対して連邦軍の出動も辞さないと語っていたが、これはさすがに厳しい世論の反対を受けて行われなかった。大統領の本心が人種差別だということを如実に表している。

 さて、昨年10月台風により線路が流されて以来運行を停止していた箱根登山鉄道が、今日9か月ぶりに全線回復した。沿線では多くの地元民が登山電車の通り過ぎるのを旗や幟を振って歓迎していたが、彼らが観光客以上に登山電車の復帰を喜んでいる様子が報道されていた。登山鉄道と言えば、こんな格別印象深い思い出がある。1979年箱根登山鉄道とスイスのレーティッシュ鉄道の間で姉妹鉄道提携の宣言書が交わされた。今ではレーティッシュ鉄道は世界遺産として登録されている。提携式典の後に、同鉄道に乗車する提携記念の旅行が計画され、私が同行することになり、イタリアのティラノからスイスのクールまでグループを案内したことがある。素晴らしいスイスの山中をゆっくり走りながら途中オープン・ループ線や、ラントヴァッサー橋を通ったことが懐かしい。

 レーティッシュ鉄道ほどではないが、箱根登山鉄道も箱根湯本から終点強羅駅までの道中で乗客を飽きさせることはない。今はコロナで自粛しているが、いずれ終息した暁には、登山鉄道を楽しみに乗る観光客が増えることだろう。やれやれという気持ちとホッとした気持ちが交錯する。

2020年7月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4819.2020年7月22日(水) 感染者最多の中で新たなキャンペーン

 最近訳の分からないことをやらかす安倍政権が、今日「GO TO キャンペーン」のひとつである「GO TO トラベル」をスタートさせたのに引き続き、「GO TO EAT」も見切り発車させた。地域産業を活性化させるためとの謳い文句で新型コロナウィルスの影響で売上が激減し、苦しい状況にある各業界に消費者を呼び込んで街に活気を取り戻そうとの企画政策である。他にも「GO TO EVENT」と「GO TO商店街」が後に続いている。とにかく賑わいのある場へ行って散財して欲しいと考えているようだが、このところ新型コロナウィルス感染者が確実に増えている。今日全国の感染者数は8百名近くになり過去最多となった。東京都の感染者総計も今日1万人を超えた。こんな中で小池都知事は明日から始まる4連休の外出を控えて欲しいと自粛要請をしている。その一方で、政府が観光業界支援のためとは言え旅行へ出るよう勧めている。どうもちぐはぐである。ここは小池流に「STAY HOME」が筋ではないかと思っている。一般論、或いは人情論としてもここは自粛を促すべきであろう。

 ところで外国では国によってコロナ感染拡大に当たって制限緩和と引き締めがあり、それが人の移動だけならまだしも、経済制裁のような必要物資の出入りにブレーキをかけられると国としては生命線に関わりかねない。今朝の朝日新聞がコロナに関連した「米と国交回復5年」と題してキューバの苦しい現状を報告している。副題として「経済封鎖 コロナ キューバ苦境」と書かれている。1959年のキューバ革命以降キューバはアメリカから国交を断絶され、両国は長い間敵対関係にあったが、2015年オバマ政権の下で国交を回復した。多くのアメリカ人観光客がキューバを訪れるようになり、キューバは経済的にも潤うようになった。しかし、それも束の間だった。翌16年にトランプ政権発足と同時に渡航制限を厳格化したり、投資熱も一気に冷めた。これによりキューバ経済は再び苦境に追い込まれている。キューバ自体はコロナの影響は周辺諸国に比べて大きくないが、経済的には厳しい。

 偶々今秋上梓予定の拙作「八十冒険爺の言いたい放題」の中で、社会主義国キューバについて拙い一項目を書いている。キューバの社会主義体制国家を、かつてのソビエト連邦や現在の中国のそれに比較して遥かに優れていると高く評価した。その点では朝日の突っ込みはやや不十分であると思う。社会主義国家として国を万民平等にし、すべての国民のために教育と医療の無償化などを実施しているのは世界でキューバだけである。キューバは、中国などより国民の信頼では遥かに上回っている。私自身もキューバの社会主義的政策は素晴らしいとかなり高く評価している。医師の数が世界で一番多く、人口比からすれば日本の3倍もいて、現在も中国をはじめ、アフリカ、中南米諸国へ国際医師団を派遣して医療制度の遅れている途上国を支援している。そういうキューバがトランプ大統領の身勝手な考えで、悩まされていることに同情するとともに、改めて悪質なトランプ大統領には早く辞めてもらいたいと切望する。11月大統領選でバイデン候補が勝ち名乗りを上げることを期待している。そしてキューバがアメリカと親しい隣国関係になることを願って止まない。

2020年7月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4818.2020年7月21日(火) 「GO TOトラベル」で観光業界は大混乱

 明けても暮れても新型コロナウィルス関連ニュースである。時間の問題だったが、ついに日本人コロナ死者は千人を超えた。そこへ治療の最前線で頑張っている病院、医院が経営的に苦しんでいるというニュースが伝えられた。4,5月の2か月に全国133の大学病院で約313億円の赤字を出したという。医療が行き詰まったら懸念されている医療崩壊になりかねない。某大学病院のように給料が減らされたということから、医療現場から去る医療従事者がかなりいるというから座視出来ない。現実には医療崩壊一歩手前にあると考えていた方が良い。

 政府があまり周囲の声を聞かずに見切り発車した「GO TOトラベル」が、東京都発着、及び東京在住者を除外するという方針に不審の声が出ているが、元々旅行の扱いの多い都内関連旅行を除外したことは、観光業界を支援すると言っていながら必ずしも観光業界を救うことにはならない。むしろ手間ばかり増えて観光業界は混乱に巻き込まれている。このプロジェクトに国費1兆3千億円も注ぎ込むという。後先を考えずに強行しようとしたことに賛否百出の原因がある。そのひとつにキャンセル料金は補償しないと言っていながら、反対の声が強く、昨日になって政府は方針を転換してキャンセル料を補償すると前言を翻した。政策が二転三転しているのである。それでも「GO TOトラベル」は明日からスタートする。

 コロナウィルスにより経営上最も影響を受けている観光業界の中でも、とりわけ影響の大きい航空会社では、全日空が2021年度新卒者採用計画の中止を公表した。グループ会社全体で約3,200人を募集していたが、一部を除いて取り止めると公表した。そして昨日日本航空が、国内外の航空路線の閉鎖、及び縮小により搭乗旅客が大幅に減少し、当初の採用計画を実施することが出来ず、これまでに内定を出した新卒者を除き、予定していた1,700人の新規採用を取りやめると発表した。

 その暗い空気の中で微かに明るい希望が見えたのは、オックスフォード大学とアストラゼネカ社で共同研究が続けられていたコロナ・ワクチンの開発である。うまく行けば、今年の9月ごろに使用できるだろうとイギリスの医療誌が公表した。現状では、藁をも掴む気持ちで新薬の開発に一筋の希望を持っているが、今や世界に1千5百万人もいる感染者を果たして救うことが出来るだろうか。

 さて、このところ全国的に天候が不安定である。7月に入ってから一昨日まで東京都内では晴れた日は1日もなかった。暑かったり寒かったり夜寝る際にも毎日掛布団の枚数が異なる。例年ならとっくに梅雨が明けて毎日汗水を垂らしているところだが、今年は異常気象のせいだろうか、梅雨が明けたのは沖縄地方だけである。今のところ東京では来週以降でなければ梅雨は明けそうもない。当分気分的にもすっきりしないようだ。

2020年7月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4817.2020年7月20日(月) 大判振る舞いで心配な国の懐具合

 新型コロナウィルス関連の政府給付金などに最近の政府は財布の紐が緩みっぱなしで、このままでは今後の追加支出がどのくらい必要になるのか分からず、金庫の中身が心配である。一番気になっているのは、日本が長年に亘って借金大国に陥っているにも拘わらず、政府はもとより国会議員に財政についてまるで危機感が見られないことである。コロナ危機対応予算は、2度に亘って補正予算を組み57兆円以上が充てられた。これは最近の年間予算約100兆円から考えれば、今年度は一般予算と補正予算を合わせて通常年間予算の1.6倍である。しかも第2次追加予算では、驚いたことに約10兆円という巨額の予算を差し当たり支出予定のない予備費として計上したことである。この辺りの政治家の甘い金銭感覚というか、ノー財政再建感覚には呆れるばかりである。不足の財源はすべて国債発行に頼っている。これまでアベノミクスと言われて経済の好調に調子に乗っていた安倍首相には、すでに国の借金は1千兆円に近付いているにも拘わらず、まったく財政改革の気持ちもビジョンもない。

 気になるのは、日本が少子高齢化で将来的に若者世代に大きな負担がかかるということである。1950年には65歳以上の高齢者1人を64歳以下の壮少年層12人が支えてきた。それが今や1人の高齢者を僅か2人の壮少年層で支えなければならなくなった。国債が戦後初めて発行されたのは、1964年東京オリンピック開催の翌年である。それまでは国家財政は何とか収入と支出のバランスが取れていた。90年代に入って以降思うように税収が伸びず、反面支出が増えて赤字財政が続くようになった。89年に消費税3%が導入されて一息ついたが、その後は税収が伸びず、消費税を段階的に5%、8%、そして昨年10%に引き上げた。この間08年にはリーマン・ショックに遇い、11年は東日本大震災に襲われた。いずれも財政出動をしながら経済立て直しを図ったが、国家の歳入と歳出の乖離は広がるばかりである。歳入が伸びないのに歳出を増やすことに政治家は一向に頓着していないように思えて仕方がない。国会議員に警鐘を鳴らす意味でも彼らの手当を減らすことを考えてみてはどうだろうか。国会議員というのは、国の発展と維持、及び国民に安心して生活できる施策を考え、実行し、将来の国造りを確立することが責務である。今後安倍首相以下閣僚、国会議員の財政に関する関心度に国民は注視すべきであると思う。

 戦後の49年出生者数は、過去最大の270万人だった。73年には210万人にまで減少した。それがその後も減り続けてじり貧となり昨年は90万人割れとなってしまった。この実数を知ればまともな人なら、わが国の将来に悲観的になる。ところが、政治家はまったくそんなことは考えてもいない。このまま財政支出が増え続けていったらどうなるのか? コロナ対策で安易にアベノマスクを配ったり、全国民に定額給付金10万円を配布したり、トラブル含みの「GO TOトラベル」をやってみたり、ここは立ち止まってもう少し考えてもらいたい。政治家にはお金の価値と逼迫している国家財政をもっと心配してもらいたいものである。

2020年7月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4816.2020年7月19日(日) 大相撲7月場所開幕

 今日から大相撲7月場所が始まった。例年なら名古屋場所開催の時期であるが、今年は新型コロナウィルスの影響で、3月春場所は無観客相撲、5月夏場所は中止、そして7月は名古屋で開催されるところを東京両国国技館に場所を移して、観客にとっても3密を避けて普段の1/4の2,500人内に限定して開かれた。

 テレビで中盤から取り組みを観ていたが、やはり雰囲気がいつもと違う。それでも春場所の無観客に比べれば、少ないとはいえ観客がいるだけでも大相撲らしい。砂かぶり席には観客を入れず、通常升席には4人の客が座るところ今日はひとりだけだった。お相撲さんも集中力を切らさずに相撲を取るのも大変だと思う。控室でもソーシャル・ディスタンスを取ってポリのシールドで遮って随分気を遣っているという感じである。

 今場所前に中川親方の弟子に対する暴力問題が明らかになり、親方は懲戒処分で降格となり、中川部屋は閉鎖されることが決まった。3年前に横綱日馬富士が暴力事件を起こして引退させられたが、その後も相撲界には同じような事件が相次ぎ、2年前に暴力再発防止を目的に「暴力決別宣言」を出したばかりである。昔ながらの親方、部屋付きの先輩関取が指導と称して若い力士をしごいてつい手を出すということは有りがちだが、今の世の中では暴力は通らない。今度こそ暴力事件を根絶して欲しいものである。むしろ新型コロナウィルスで暗くなりがちの世間の空気を、相撲界が吹き飛ばしてくれることを期待している。

 さて、5年ごとに行われるミヤンマーの総選挙が今年11月に行われるとは寡聞にして知らなかった。かつては民主化運動の象徴として活動していたアウンサンスーチーさんが率いる国民民主連盟(NLD)は今では政権政党であるが、2008年に制定された憲法で、国会議員の1/4は軍人が選ばれる。その間隙を縫って15年に民主派が過半数を勝ち取ったのは、スーチーさんら民主派の努力とミヤンマー国民の民主化への熱意だった。

 それにも拘わらず、今度の総選挙ではおかしな風評が流れている。実は、憲法では閣僚の政党活動を禁止しているという。従って、スーチーさんやウィンミン大統領が、選挙運動開始の声明を出したが、これが違憲だと野党が騒ぎだしているという。特段閣僚の政治活動を憲法で禁止することもないと思うが、憲法でそう決められている以上守らなければいけない。実際5年前にはNLDは前軍事政権閣僚が政党活動を行ったことに対して違憲と反対運動をやっていたというから、何が何だか分からない。これからひともめありそうだ。ミヤンマーが段々分かり難く非民主主義国へ変わっていくことに、ミヤンマーを人一倍愛する私としては寂しく思っている。

2020年7月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4815.2020年7月18日(土) 延期されたオリンピックは、来年開催できるか?

 新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、間もなく開催される予定だった2020東京オリンピックは1年間延期されることになった。大会組織委員会は昨日来年のオリンピックを予定通り開催し、基本的に延期前の日程を曜日に合わせて調整して当初の予定通り33競技339種目で行うと発表した。IOCと組織委員会は大会の簡素化に向けて協議中であるが、それにしても追加経費がバカにならない。それより何より一番気がかりなことは、その前にコロナが終息して無事開催することが出来るかどうかである。現状はまだ先のこととして開催を期待する反面、コロナの感染拡大への不安も根強い。

 IOCと組織委員会が一番懸念しているのは、簡素化を目指しても、商業化が進み開催経費をテレビ中継やスポンサーに頼っている現状では、そう簡単に簡略化出来ないということである。開会式や閉会式は特にそうである。もうひとつ気になるのは、コロナ対策で大会が始まれば、200を超える国々から1万人以上の選手に加えて観客が押し寄せて来る。彼らに対するPCR検査体制の充実が求められる。今までにない難しいオリンピック開催になりそうだ。仮に2021年にオリンピックが開催されないとなると、翌2021年開催予定の冬季オリンピック北京大会の開催も危ぶまれる。どこまでも人間社会を痛みつける新型コロナウィルスを根絶するワクチンが早く開発されないか、願うようなもどかしい思いで待っている。

 ところで観光立国のタイでは外国人観光客が大きく減少してタイ経済へ影響を与えつつある。タイの国内総生産(GDP)の18%が観光による収入である。特にインバウンド客は毎年増え続け、昨年は人口の半分以上の約4千万人弱がタイを訪れた。日本へのインバウンド客は昨年3千2百万人だったので、それより多い顧客を一度に失うということは、大げさに言えばタイの財政的基盤を損ないかねない。タイのコロナ感染者はまだ3千余人で、これまでの死者は58人にしか過ぎない。ベトナム、台湾に次いで少ない。昨日の感染者は僅か3人で、東京のほんの1%である。それでもタイ政府は外国人観光客の受け入れについて、はっきりした門戸開放の積極的方針を示していない。慎重すぎるほど慎重なのである。

 その点を考えると日本では今日も東京都内の感染者は290人、首都圏の神奈川49人、埼玉49人、千葉32人であり、大阪は85人にもなり大都市で目立って増え、日本全国では659人だった。どうもコロナ第2波がやってきたような気がする。こんな時期に、東京だけを除外した「GO TOキャンペーン」なんて、些か無神経ではないだろうか。

2020年7月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com