6074.2024年4月8日(月) 裏金問題を解決しないと第2の裏金が・・・。

 今日はお釈迦様の誕生日である。小学校の国定国語教科書には、この誕生日を「~天上天下を指さしてお立ちになっていらっしゃる~」と載っていたほど取り上げられていたものだが、今ではお釈迦はどこかへ行かれてしまったのだろうか。

 今年は4年に一度行われる地方選がある都市が多いせいだろうか、市長選で意外な結果が目につく。昨日投票、開票が行われた栃木県矢板市長選では、新人の37歳の市議会議員が現職を破る番狂わせがあったが、投票率も4年前の58.38%から65.11%にかなり上がった。

 また、四国の徳島市長選でも元市長が、元衆議院議員を抑えてカムバック当選した。ここでも投票率は、ほんの2.49%であるが、アップした。関心が高まっていることが分かる。

 現職がパッとしないようで、どうも今までと違う様相が見えているような気がする。これも中央政界でキックバックによる裏金問題の不祥事を嫌い、政治に対する不信感が選挙民の気持ちに表れたひとつの証だと思う。

 去る4日に自民党は、裏金5百万円以上受け取った議員39名を処分したが、これはあくまで党内身内の問題であり、国民が納得する問題解決ではない。多額の裏金を受け取っていながらそれを私的に使っている脱税行為自体に何らの処分も課していない。これでは、収入を得れば決まって税金を支払わされている国民の気持ちとしては、とても容認出来るものではない。先の処分は身内の処分として、公的には裏金を受け取った議員は、まずそれに対する所得税を支払うべきである。この点では、当然国税庁が直ぐにも積極的な行動を起こすべきであるが、どうも政治家への姿勢が弱い。これでは国民は納得し兼ねる。そこで、自民党に対する処罰として、2024年度予算案が決まり交付が決まった政党交付金の内、自民党に対する160億5300万円の交付を裏金の対価である所得税納入が終了するまで停止すべきであると考えている。

 こうして国民がすっきりした気持ちの下で、国政を円滑に、私利私欲なく進めてもらいたいものである。

 さて、他にどうもすっきりしない政治問題がある。それは防衛予算を大幅に増額し、ひたすら軍事国家へ向かっている現在の自民党政権の防衛政策である。最も厄介な問題は米軍基地である。すでに沖縄の辺野古基地移設が地元沖縄県民から反対されながら、強引に地方自治体の行使を国が代行して行っている。アメリカ政府との間には、日本側に主導権がなくアメリカの権限が強い日米地位協定により米軍基地管理は米軍の思うがままに行われている。そこには、ドイツやイタリア、ベルギーなどとの相互の地位協定に認められているような管理権が認められていないのである。その好ましくない典型的な事例が、最近俄かに問題となっている有毒のピーファス(PFAS)漏れに見られる。各地の河川や井戸から検出された有機フッ素化合物が人体に取り込まれれば、長く身体に残る。現在製造や使用が禁止されている化合物だが、それが米軍基地周辺や、近年は立川基地周辺でも高い値が観測されているという危険な状態にある。

 これら国民の健康を蝕む有機物のチェックも、日本は米軍基地内で行えない。こういう政治状況にあるのが現状である。対米追従国と他国から揶揄されている現状を、日本人が自分の国として管理出来る礎を固めないと、ずるずるとアメリカの言いなりに軍事大国化して戦争へ進み、また新たな裏金問題を引き起こしかねない。政治家よ!このままで好いのか!しっかりしろ!と言ってやりたい。

2024年4月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6073.2024年4月7日(日) 4大文明とは異なるマヤ、インカ文明

 昨晩は雨が降ったが、今日は朝から好天に恵まれ、桜も満開ということもあり、ランチがてら花見に出かけようと妻ともども近所の呑川の桜並木を散策した。実に見事に桜が咲き誇っていた。心地よい陽気に誘われたのか、シートを敷いて食事を楽しんでいる人や、カメラで桜を撮っている人で呑川沿いはかなり賑わっていた。都内の最高気温も21.4℃でほぼ6月の気候である。正に日本は桜の4月こそが、日本を象徴するシーンであると感動を覚えた次第である。

 ついては、近く世界遺産であるマヤ文明の「チチェン・イッツァ」についてNPO紙に寄稿するが、改めて調べてみて新たにいくつか大事なことを知った。高校時代に世界史で世界の4大文明について学んだが、それらはすべて大河の畔に発達した文明だったことは良く知られている。ところが、マヤ文明は河川とは離れた山中の高地のジャングルの中に一大都市を築いた。当時のマヤ人の水源は豪雨による溜池や水が湧き出る池だったようだ。マヤの都市は、メキシコばかりでなくユカタン半島からカリブ海沿いに、グアテマラ、ホンジュラスへかけて広大に飛び地となって独立した都市国家が誕生し、発展した。この辺りもマヤ独特のユニークなところだが、他の文明を凌ぐ生活の知恵は、何といっても天文学にある。どこのマヤ都市にも天文台があり、正確な天体観測を行いながら天体知識を育み結びつけて、1年をマヤ暦に合わせ日常生活を営んでいたのである。その天体に関する知識の秀逸な点は、現代の暦とほとんど差がない1年の日数である。紀元前5世紀ごろには使用されていたマヤ暦の1年は「365.242128」日だった。閏年制を採らなかったために長い年月の間にすこしずつ逸れていったが、それにしてもこの1年の日数の正確度は卓越している。明晰な頭脳なくしては、ここまで計算出来なかったと思う。

 そして、昨晩NHK・BS「はるかなる古代文明/南米アンデス・インカ幻の黄金文化を探せ!」が、アンデス・インカ文明について1時間半に亘って中米に繫栄したマヤ文明とは、別の発展の歴史を辿ったインカ文明について分かり易く伝えていた。これもマヤと同様、高地に築かれた都市国家だった。若干マヤ文明より遅れて発展し、ピラミッド内に秘蔵された人体や装飾品が多く発見された。当時エルニーニョ現象の影響による豪雨で飲料水を賄っていたのだろう。高い山の上に建設されたインカ都市は、太陽神を崇める王の下に数万人単位の人びとが生活し、文明を築いた。平地に築かれたアジア文明に馴染んだ我々には多少意外感と違和感があるが、こんな高地ジャングルによくぞ、後世に誇れるような文明を開花させたものだと感銘を受ける。

 常識的に知ったこれら中南米の古代文明については、学校教育では細部についてはあまり詳細に学ぶことはなかったが、改めてアフリカ、中東、アジアに栄えた文明とは、基本的に相違があることが分かった。これからも古代文明について、今まで以上の関心を持って学んでいきたいと思っている。

2024年4月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6072.2024年4月6日(土) 裏金で汚れた理事長が、大学入学式で訓示とは!

 こんなこともあるんだという事象があった。台湾で地震が起きて支援を進めている最中に、昨日国連安全保障理事会で、ガザ地区の食料支援を続けていたNGO職員7人がイスラエル空軍の攻撃により死亡したことを非難していた時に、ニューヨークでは珍しいM4.8の地震が起き、国連本部ビルも揺れ一時演説を中止したという。アメリカの北東部ニューヨーク周辺でM5 級の地震が起きるのは、巨大地震発生源のプレートから離れていることもあり極めて稀である。NY近郊での地震発生は、実に140年ぶりということである。地殻変動が起きて地球自体も内部に異変を起こしているのかも知れない。これから地震は、日本周辺ばかりでなく、各地に飛び火するのではないか、気がかりなことである。
 もうひとつ素直に納得出来ないことがあった。昨日関西の近畿大学で入学式が行われ、8千7百名の新入生を前に裏金問題で所属する自民党から「離党勧告」の処分を受け離党届を出したばかりの世耕弘成・理事長が、歓迎と訓示の挨拶を行ったことである。世耕氏は大学経営の最高責任者である理事長ではありながら、極めて非教育的な行為を冒した。裏金は教育とは相容れないものであり、また、平時の行動から近大教職員組合から理事長辞任の要求が提示されている最中である。

 近大は、来年世耕理事長の祖父・世耕弘一氏が創建して以来開学百周年を迎える。孫の弘成理事長は政治的な力を背景に近大内では「神様」と奉られており、その権力と威光は冒すことが出来ないほどである。教職員組合から要求された辞任は、理事長派の理事らによって一蹴された。近大は今や入学希望者が急増し、この10年間入試志願者数は全国の大学でも最多である。

 その入学式で言動面で問題児の世耕理事長が、新入生に向けた歓迎の言葉が、「近畿大学の入学式はド派手で有名。楽しんでいると思う。OB、教職員が温かく迎えてくれると思う」と無意味なことを喋り、その後多い受験者の数や卒業生の就職先などを誇って語った。そして、最後に訓示を述べた。「近畿大学できっかけをつかんで、変化の激しい社会における自分の立ち位置をしっかり把握して立派な社会人として近畿大学を巣立って欲しい」と述べたが、脱税行為のような脛に傷持つ理事長の訓示が、どれほどフレッシュメンの気持ちに届いただろうか。話し終えると出席者から大きな拍手が送られたと言うが、よくぞ平気で新入学生に偉そうなことを言えたものである。それこそご愛敬というものだろう。

 それにしても、自民党内で強い存在感を示していた世耕氏であるが、所詮学校経営者としても、また政治家としてもその地位は世襲によって得たものである。今世間をうんざりさせている紅麹原料で犠牲者を生んだ小林製薬のワンマン社長も世襲であるが、世襲ほど気楽なものはないというのが、誰しも思うことである。世耕氏は大学内では多くの教職員から嫌われたが、気にする様子も見せず、その地位を手放そうとの気持ちはまったくない。祝福の入学式シーズンを迎えながらも、近畿大学職員も創立百周年式典を来年に控えて思い通り動けず困っているのではないだろうか。

2024年4月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6071.2024年4月5日(金) 台湾の地震と、今の国会議員に思うこと

 3日に起きた台湾・花蓮県の地震が予想以上に日本国内で関心を持たれている。台湾は意外にも日本に劣らず地震発生が多い地震大国であり、同じ地震国としてお互いに支え、助け合う間柄である。地理的にも近く同じ太平洋プレート上にあるだけに、日本の地震が打てば響くように台湾に気持ちが伝わるようだ。そのためこれまでにも地震が起きる度に相互の援助や支援活動が行われた。今年1月の能登半島地震でも発生と同時に台湾国内で募金活動を行うほど緊密な友好関係にある。当然日本からも岸田首相が直ちに蔡英文総統宛お見舞いの書状を送った。

 こんなこともあった。国連安保理事会で出席者から地震を心配する声が出たことに対して、中国政府国連次席大使が、国際社会からのお見舞いと心配に感謝すると述べ、被災した台湾同胞に心からお見舞いを申し上げ、援助を惜しまないと発言したことに対して、台湾外交部は強く反発し、「国際社会の認識を操作するために地震を利用する中国の恥知らずな行為を厳粛に非難する」とその発言を批判した。台湾がこれまで中国政府にしばしば神経を逆なでされるような行為をさせられていただけに、台湾側の気持ちは良く分かる。

 ところで、その地震の惨状がテレビで生々しく伝えられているが、私自身近年は訪れることもなくなったが、1970~80年代には度々出かけ、東西横貫行路は何度も往復し、太魯閣峡谷も訪れていたので、現地の様子は見当がつき懐かしく感じられる。1999年に大地震が発生して、2,400名がその犠牲となったが、今回は現状では10名の犠牲者に負傷者が千余名である。だが、山岳地帯に観光の名所が多く、そこで岩石の崩壊により多くの人が孤立状態に陥ったり、岩石が道路上に落下して交通障害を起こしたり、被害は拡大しそうであり、予断を許さない。

 さて、昨日公表された自民党国会議員に対する党内処分の内容について、案の定各メディアの報道は批判だらけである。中でも朝日の「天声人語」には皮肉たっぷりの面白い表現で書かれていた。「1月に立件されたのは、派閥の会計責任者らと一部の議員だけだった。おとがめなしの幹部が、知らないはずがない。上から読んでも、下から読んでも『白くて黒し』」。図星である。

 朝日社説には、実態解明を置き去りに、内輪の「基準」で結論を出しても、岸田首相が目指した「政治的なけじめ」にはなり得ないとして容認できないと厳しく指摘している。自民党内では、当の処分を受けた議員が裏金を棚に上げ、首相を非難する内紛状態に近いが、腹に一物ある議員も地元の後援会などを謝罪行脚しながら事情説明をしているようだが、行状については随分厳しい指摘をされ、中には地方支部内で次期選挙には推薦しないような危うい綱渡りをしているようだ。

 ついては、昨日今年度の各党への政党交付金が公表された。共産党だけは、当初から党として受け取りを辞退しているが、他の政党はすべて有難く受け取っている。当然国会議員数の多い自民党が315億3千万円で最高である。党議員数259人で割ると1人当たり1億2千万円になる。これは必ずしも議員個人の懐に入るわけではないが、その支出した用途が不明のものが多い。この政党交付金は、国民1人当たりの負担が250円になる。国民におんぶにだっこで、アルバイトで裏金を入手して脱税行為を行っている。僭越ながら私の持論であるが、国会議員数が多すぎる現状から経費節約、及び見える議員活動の見地から国会議員数を半減し、世襲議員選出に制約を課し、広い選挙区で国民1人1人が地元議員の行動を監視できるよう施策を考えるべき時だと思っている。

2024年4月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6070.2024年4月4日(木) 桜満開、大谷第1号、そして裏金疑義

 先月29日に桜の開花が宣言されたが、今日桜満開となった。各テレビでも目黒川沿いの満開となった桜を放映していた。実際近所をウォーキングしても呑川の桜並木が満開で見事なものだった。その満開と足並みを揃えるようにMLBドジャースの大谷翔平選手が、漸く待望の今シーズン、ホームラン第1号を放った。開幕から9試合目41打席目で、遅い桜の開花に合わせたかのように、今までの大谷選手の第1号ホームランの中でも今日の一撃は最も遅い開花だった。いろいろなストレスも取れたと思うので、これからの活躍に期待したいと思う。

 さて、爽やかな桜の満開とは裏腹に、いつまで経ってもぐずぐずして一向にすっきりした解決策が出て来ないのが、政治家集団の闇の中の画策である。今日自民党は裏金問題に解決策ではなく、その場しのぎとして裏金を5百万円以上ポケットに入れたまま黙っていた自民党議員に対して、茂木幹事長が処分を発表した。ただ、裏金を申告することもなく、また税金を支払うこともなく、脱税したままその場を収めただけであって問題の根本的解決とは程遠い。

 こんな処分では国民は納得しないだろうし、党内にも私利私欲とか、不公平な扱いだとの不満が身勝手にも処分された議員の間にわだかまってもいるようだ。

 裏金を手にした以上全員が脱税行為を犯したことになり、国税庁が一向に踏み込まないのもおかしい。今日の処分では、5百万円を区切りにそれ以上裏金を受け取った議員は処分して、それ以下の裏金なら処分をしないという一般人には到底理解出来ないお仕置きである。更に気になるのは、3,500万円という最高額を受け取りながら処分を逃れた二階俊博元幹事長と、最高責任者である岸田首相自身に処分を課さなかったことである。二階氏は、次回衆院選に立候補せず、引退することを懺悔と受け取ったのか、もう85歳で将来的にはさほど期待出来ず引退は時間の問題である。それなら高額の裏金を受け取ったことに対して、党としては他の幹部同様に処分を課すべきではないだろうか。どうも片手落ちの印象が強い。首相には混乱した党内を切り抜けて欲しいという願望があるからだそうだが、党の最高責任者として最低限何らかの処分を自らに課すべきだと思う。

 安倍派幹部の中で塩谷立・元文科相と世耕弘成・前参院幹事長に8段階ある処分のうち2番目に重い「離党勧告」、下村博文・元文科相と西村康捻・前経産相に3番目に重い「党員資格の停止」1年間課すことになった。この処分に対して早くも塩谷立・元文科相が独善的であると抗議をしている。世耕氏は離党届を提出したが、塩谷氏は後援会と相談するなどとごねている案配だ。

 いずれにせよ39名の議員の処分となると、当然軽重があり、反って党内に不満が燻るのではないかと懸念する。この処分が公表された後に、どういう反応が公になるだろうか。議員の身勝手な我が儘を許すべきではないと思うが、首相はいかに不満を収めることが出来るだろうか、その手腕を見届けたいと思う。

2024年4月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6069.2024年4月3日(水) 川勝平太静岡県知事、唐突に辞意表明

 昨夕川勝平太・静岡県知事の突然の辞任表明には些か驚いた。かねがね失言の多い知事と承知していたが、辞任を決断した直接の原因は、1日に県庁で行われた入庁式で新規採用職員に向けた訓示の際、知事の口を突いて出た不見識な職業の差別観に批判が集中したからである。新人職員を前に、「県庁はシンクタンクであり、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりするのとは違って、皆さんは頭脳、知性の高い人であり、それを磨く必要がある」と発言して批判を浴びたのだった。こんな物言いでは、職業差別もさることながら、若い職員に役人として思い上がりを増長させるのではないか。知事の世間知らずには呆れるばかりである。県庁へは「農業や畜産に携わる人は知性が低いというのか」と電話やメールなどで抗議や苦情が寄せられた。知事には過去の放言や失言暦もあり、またか、というのが一般人の受け止め方である。

 すると昨日になって記者団の取材の場で、突然「6月の県議会を以て職を辞す」と知事辞任の意向を表明したのである。15年も務めた知事という要職を任期途中で簡単に放り出す無責任と非誠実さにも、これが大学教授だった人かと不審感を覚える。

 川勝知事は、これまで物議を醸す発言を乱発している。県内の自治体の優劣を比較するように「磐田は浜松より文化的」とか、「浜松市は80万都市で遠州の中心であるが、御殿場市は8万の人口で、コシヒカリしかない」と理不尽な発言をして非難され、給与と期末手当を返上し、生まれ変わると富士山に誓ったと述べていた。これらの暴言に対しては、県議会が知事の辞職勧告決議案を賛成多数で可決し、御殿場市民の知事辞職を求める請願も可決された。知事としての資質を欠いていると言われながらもそれらの決議には法的拘束力はなく、川勝知事は辞職しなかった。

 JR東海が2027年度までに開通を計画していたリニア中央新幹線も県内のトンネル工事の湧水問題でJRと静岡県との話し合いが進まず、先日JR東海はそのプロジェクトを延期せざるを得なくなった。

 川勝知事は早大教授時代からしばしば問題を起こしており、学者としても政治家としても実績よりも不用意な言動が目立ち、考えてみれば、昨日の辞職会見もなるべくしてなったということではないだろうか。それにしても知事に対する県民の声は、厳しかった。4回も知事選挙で勝ったということは、シンクタンクである静岡県庁と県民ともに知事としての素養を彼らが見抜けなかったほど頭脳と知性が低かったということになるのだろうか。

 今日午後3時半から県庁で記者会見し、冒頭に発言の中に人々の心を傷つけることがあったとすれば、謝罪したいと述べつつも発言は撤回しないと語った。この点とリニア中央新幹線の開業が延期になったことを辞任の理由に挙げた。

 さて、今年元旦に能登半島地震が起きて3か月が経ったばかりで、未だに8千名をこえる人々が避難生活を送っている。その最中の今朝9時前に台湾・花蓮でM7.7の大きな地震が発生した。最大震度6強だった。10階建てのビルをはじめ、多くの建物が崩壊した。そして9時1分には沖縄地方に津波警報が発表され、10時40分に津波注意報に切り替えられた。テレビではNHKをはじめ、各局が一斉に津波情報を伝えた。昼前には警報は解除されたが、台湾と日本とは目と鼻の先であり、その影響はお互いにすぐ現れる。地震王国日本としても国内ばかりでなく、近隣諸国の地震情報にも警戒が欠かせない。

2024年4月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6068.2024年4月2日(火) 人手不足で「2024年問題」はどうなる?

 今取り沙汰されている「2024年問題」の中でも、とりわけ物流や運送業界の問題が大きく注目されている。働き方改革法案によりドライバーの労働時間に上限が設けられて生じる問題である。ドライバーの時間外労働時間が年間960時間以内に制限されることで、1人当たりの走行距離が短くなり、長距離輸送が難しくなると心配されている。加えて、物流・運送業界の売り上げ減少、及びドライバーの収入の減少も懸念されている。これまで長期間ドライバーを酷使し看過してきたツケが最近になって深刻になったということである。これによりドライバーの労働時間が短くなり、輸送力が不足し、物が運べなくなる事態も可能性として考えられている。

 そもそも今年度この問題が浮上したのは、5年前の2019年4月に施行された労働者の時間外労働に関する規制で、例外的に物流、運送、建設、医療業界については、5年間の猶予期間が設けられた。その猶予期間が切れたので、今年度から上記業界に規制が課されることになった。問題は、経済発展に伴う規制により人員不足が深刻になり、人員の確保が一層難しくなることである。特に、物流、運送業界ではこのままの状態だと営業用トラックの輸送能力が今年度は14.2%、30年には34.1%も不足すると試算されている。根本的な原因は、荷物量が近年大幅に増えたことがある。また、折角届けても届け先が留守で、再配送するという二重手間も大きなロスと考えられている。どういう解決法を探るのだろうか。いずれにしろ基本的にドライバーの数が足りないという問題を解消しなければ、根本的には解決されない。

 ところで、大分古い話になるが、大学を卒業して小田急電鉄へ入社し、見習い駅員として新原町田(現町田)駅勤務の2年目に入って直ぐ1964年の今日、町田市内の商店街に米軍戦闘機が墜落し4人が死亡した。その日は前日朝からの24時間勤務を終えて朝9時過ぎに職場を去り、夕方テレビでこの驚愕の惨事を知った。私から駅務を引き継いだ同期入社の友人が駅勤務中に爆発音を聞いたり、慌ただしいその日の様子を翌日出社した時に話してくれた。翌日出勤した際にも、駅周辺には警察官が随分警戒していたものだ。早いものであれからもう40年になる。昨年11月に屋久島沖合で墜落した米空軍輸送ヘリ・オスプレイが、この3月には一方的に飛行を再開した。航空機が人家の上空を飛行するのは、怖いものである。

 さて、2つの国家の指導者の存在が問われている。ひとつは、イスラエルのネタニヤフ首相のリーダーシップに反対する国民のデモが、国内で広がっている。昨年10月のハマスによる攻撃以前から、国内ではその有無を言わせないネタニヤフ首相の強硬なやり方に国民の不満が溜まっていた。それでもハマスへの反撃の際には、表面的に国民の不満は埋もれていた。だが、最近のガザ地区へのイスラエル軍の再三の攻撃には、ハマスに人質として家族を奪われた人たちを主に不満が噴出している。デモは首都テルアビブをはじめ国内に広く広がっている。人道面で国連からもイスラエルに対して、休戦を度々要請しているが、イスラエル政府は耳を貸さず熾烈な攻撃を加えている。ついに支援国アメリカのウォルバーグ下院議員に馬鹿げた発言をさせるほどの無慈悲さである。下院議員は悪乗りして、「ガザ地区にハマス打倒のために長崎や広島と同じく原爆を投下すべきである」と驚愕的で非常識な発言を行う有様である。

 また、もうひとつとは、これまで絶対的権力を行使していたトルコのエルドアン大統領の権威に陰りが見えたことである。このほど行われたトルコ統一地方選挙で、最大都市イスタンブール市長選、首都アンカラ市長選、及び多くの市長選においてエルドアン大統領と与党公正発展党(AKP)が推した候補者が相次いで敗れ大きな打撃を受けた。20年以上に亘って政権運営を任ってきたエルドアン氏とAKPにとっては最悪の結果となった。 ウクライナ戦争では、ウクライナとロシアの間の介在役を買って出て国際的な存在感を示そうともしたが、思うようには行かなかった。しかし、その存在感は中東諸国の間では一頭地を抜いていた。結論から言えば、独裁者的な指導力では、最早国民が納得しないということでもある。先般圧勝したプーチン大統領も、国民に圧力を押し付けるような戦い方では、遠い先の話かも知れないが、恐らくプーチンも人びとから排斥デモによって追われるか、存在を忘れられることだろう。

2024年4月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6067.2024年4月1日(月) エイプリル・フールに朝日新連載小説

 一昨年8月以来朝日朝刊に連載していた直木賞作家で、時代小説家の今村祥吾の「人よ、花よ、」が延々576回の連載を昨日で終わり、今日から推理小説家の湊かなえの「G線上のアリア」が始まった。今村の小説は、南北朝時代の楠木正成死後の息子正行(小説では通称「多聞丸」)が、父正成そっくりの考え方、戦法で戦国の世を生きる。楠木軍を最後まで守り南北両朝の間で正行の気持ちは揺れながらも、後村上天皇への忠誠の故に南朝に組して高師直との闘いに向かう途上で長編小説は終わる。

 若いころは興味を抱いて読んでいた新聞連載小説だったが、近年興味が薄れてきた。一口に言えば、最近の新聞連載小説は、概して「意味不明でストーリーが分かり難く面白くない」に尽きる。そのことを2022年8月16日付のブログ上に「つまらない新聞連載小説」と書いた。すると結構大きな反響があって、Googleが毎月送ってくれる私のブログの中のアクセス・ランキングに、直ちにそのブログが1位にランクされ、以後今年1月までほぼ毎月のように1年半に亘って1位か2位にランクされるようになった。その内容は、今村作品以前の連載、ドイツ在住の芥川賞作家・多和田葉子の「白鶴亮翅(はっかくりょうし)」があまりにもつまらなく、内容も意味不明でどうして朝日がこのような小説を掲載するに至ったのかまったく理解出来ず、ブログに批判的に取り上げたものである。同じ考えの読者がよほど多かったものと思える。その直後に多和田はこの連載を100回も行かずに打ち切った。

 はっきり言って、昨日まで連載の「人よ、花よ、」は時代小説で登場人物は楠木正成・正行父子である。筋書きは単純そうでありながら、登場人物名、地名、地位名などがやや複雑で、難しい漢字にフリガナを付けているが、中々読み難い。「白鶴亮翅」ほどのことはないが、やはり今どきの新聞小説なのかなと考えながら読み続けた。

 今日から始まった湊かなえの「G線上のアリア」は著者によれば、介護をテーマにしたサスペンス・ミステリーとのことであるが、題名がかのバッハの名曲と同じで、曲自体は素晴らしいメロディーで、黙って聴いていたくなる曲である。果たして名曲と施設の介護がうまくマッチングした名作となるであろうか。新聞小説にしては挿絵がないのも珍しい。半信半疑の気持ちに期待を込めて明日からの続きを待ちたいと思う。小説の世界ならフィクションで済むが、現実にノン・フィクション的な言動が成され、それが好ましくないものだとするなら、やはり言うべきは言わなければならないと思う。

 さて、このところ11月のアメリカ大統領選を意識したのか、トランプ前大統領の言動が些か過剰に取り沙汰されている。そのひとつに、トランプ政権時代にホワイトハウス秘書室長を務めていたジョン・ケリー氏が暴露した記事がある。トランプ氏がアドルフ・ヒットラーを「良いことをした」、北朝鮮の金正恩・総書記を「OKガイ」、そしてあのロシアのプーチン大統領ら独裁者を称賛する発言を度々していたと驚くような内容暴露である。

 この他にもトランプ氏自身が、走るトラックの後部にバイデン大統領が手足を縛られ拉致されるような写真を張り付けた演出をネットに投稿した。泥仕合もここまでエスカレートすると大統領選の品位を疑いたくなる。半面アメリカ人の好ましからざる品格、常識がこの選挙戦により益々明確に露呈される。

2024年4月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6066.2024年3月31日(日) 4月以降年金支給増額は、実質減額の巧妙な罠

 今日で2023年度と卒業式シーズンの弥生3月は終わる。東京都内の最高気温は、今年最高の28.1℃だった。これまでの最高は11年前の25.3℃だった。今日の気温は何と7月上旬の気温だそうだ。明日4月1日から平成6(2024)年度がスタートする。4月は入学のシーズンでもある。思い起こせば、今から70年前に中学校を卒業して高校へ入学した。そして、高校卒業後2年間の浪人期間を経て大学生となり、1963年大学卒業と同時に、鉄道会社へ就職し、その後旅行会社へ出向して64歳で40年間のサラリーマン生活も卒業した。爾来自由気ままに文筆に手を染めながら肩の凝らない第2の人生を送っている。

 中学生までは親の言いつけのままに自分の意思や個性をあまり強く表すこともなく生きてきた。自分の意思と希望を試し出したのは、高校へ入学してラグビー部に入部してからである。弱かったラグビー部ではあったが、3年生時に主将を務め、それがその後の社会生活でも大分生かされることがある。大学では60年安保反対闘争に参加しながら、山岳同好会アルペンクラブで4年間北アルプスを主に登山に明け暮れた。そして大学3年になって経済学部の飯田鼎教授のゼミに加入して、初めて社会主義思想を真剣に勉学するようになった。卒論は未熟な「河上肇論」を書いた。爾来ゼミの仲間との交流は今も続いている。会社でも山岳部に入り仕事の傍ら社会問題にも強い関心を持つ一方で、海外への個性的な旅で臨場感を身に付け生活面においてもメリハリをつけるようになった。それを会社の内外で続け充実した生活と仕事をこなすことが出来た。そしてそれはやや減速してはいるが、今日もまだ続いていると言える。

 ついては、春はセンバツからと言われるように、今春の第100回選抜高校野球は今日阪神甲子園球場で決勝戦が行われ、群馬県の高崎健康福祉大学高崎高校が、昨春の準優勝校兵庫県の報徳学園を3x-2で破り、群馬県勢として初めてのセンバツ優勝を果たした。

 さて、「週刊ポスト」4月5日号特集記事に取り上げられている年金減額問題に興味を惹かれた。「4月から年金減額!」との見出しで、表面的には年金支給額は増えるが、実質的には減額であると書かれている。今年の春闘の「賃上げ」回答と金融緩和の「利上げ」の陰で、それらの上昇%分以下の年金の定期的引き上げが行われており、それは実質的な年金減額になると指摘しているのだ。厚労省は4月から厚生年金を夫婦2人の標準世帯で年金改定率2.7%に則り月額6,001円引き上げる。これは見かけ上は大分上がったように思える。しかし、平均物価上昇率3.2%を超える月額支給額(7,183円)でなければ、生活は苦しくなる。月額で1,182円不足ということになる。

 岸田首相は、春闘が決着した際「力強い賃上げの流れが出来ている」と述べて、マイナス金利からの転換を決め、日経平均株価が史上最高値の4万円を超えたことに対して、植田和男日銀総裁が「賃金と物価の好循環の強まりが確認されている」と国民目線とは離れたコメントを述べていた。前記の国民の受給額の減少には、目を向けず実質的には政府が考えていた、物価と名目賃金が大きく上昇するタイミングを捉えて闇間に年金の支給率を大胆に減額した。国民は「年金の罠」に嵌ったようなものである。

 所詮国民の懐具合などに無関心な国会議員には、自分たちが作った法律であっても実感としては分からないだろうし、理解しようともしないだろう。見かけ上は年金が増えても実質的には減額となる現実を、何とか彼ら全員に知ってもらう方法は考えられないのだろうか。さもなければ、同じような年金減額は毎年のように繰り返されることになるだろう。

2024年3月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6065.2024年3月30日(土) お騒がせ虹麹サプリと黄砂

 今世間を騒がせている事件に、小林製薬㈱の紅麹サプリメント問題がある。これを服用した人の中で今日までに5人が死亡し、114人が入院して健康被害が拡がった。厚生労働省も直接調査に乗り出し、今日厚労省と大阪市は原料を製造していた同社大阪工場へ立ち入り検査を始めた。紅麹は生薬に使われていたようだが、元々米や麦に紅麹菌を混ぜて発酵させたものであり、血中のコレステロール値を抑制するため健康食品に使用されているという。それでこのサプリメントを常用している人が多かったようだ。ただ、紅麹菌の中には有害物質を作り腎臓に影響を与えることがあるという。

 人命に関わる病因を作り出したことは、会社が責任を求められる重大な事故である。今会社が批判されているのは、サプリメント接種者に最初の症状を把握したのは、今年1月だったにも拘わらず、それを公表せず腎疾患が発生したと発表したのは、2か月も経った今月に入ってからだった。この2か月間に打つべき手を打たなかったことに厳しい批判の声が上がっている。会社がこの時期には珍しく昨日定期株主総会を開催したところ、出席の株主から次々と会社に対して厳しい質問があり、社長が涙を流す場面もあったという。

 昨日になって紅麹が一部の原料やサプリメントに含まれていたのは、高い毒性のあるプベルル酸の可能性があると小林製薬が厚労省に報告したことが明らかになった。イオンやファミリーマートなどコンビニなどでは、取り急ぎ商品の回収を行っており、紅麹を使った食品を製造している業者も今商品の回収を行い、その影響はかなり広範に広がっている。国内ばかりでなく、海外でも売られているので、今後紅麹商品は影響が大きく一層広がりそうである。

 さて、今やこの季節には恒例となった中国大陸からの黄砂が今年は大掛かりとなって中国や、韓国を襲っていたが、今日日本にも黄砂注意報が出て、家の窓は開けないようにとか、車の運転に支障が出たり、洗濯物に黄砂が付着する可能性があると注意を呼び掛けている。午前中にはテレビ画像で見る限り、都内でも遠方に霞がかかったような状態である。

 黄砂と言っても単なる砂だと思っていたが、ユーラシア大陸のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠など乾燥地域で、強風によって発生する砂塵により数千mの高度まで巻き上げられた土壌と鉱物の粒子である。それが4月を中心に偏西風に乗って中国、韓国、日本に飛来し、大気中に浮遊したり降下する現象である。近年大分調査が進んだようで砂の中に黄砂粒子といわれる石英や長石などの造岩鉱物や、雲母、緑泥石などの粘土鉱物がかなり含まれていることが分かってる。

 これまで黄砂による身体への影響などはあまり気にはしていなかったが、小林製薬の虹麹事件発生以来黄砂にも感心を抱くようになった。目、鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすと言われている。今日は自宅の窓は締め切っていたが、マスクを着用してウォーキングには出かけた。これは止めた方が良かったかなとも思わないわけではなかったが、視界はかなりはっきりしていたので、大丈夫だろうと決めた。これからもまだ黄砂の第2弾、第3弾がやって来るやも知れないので、その時々に応じて対処したいと考えている。

2024年3月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com