5869.2023年9月16日(土) イコモスから警告された明治外苑再開発計画

 先月受けた人間ドック検査の結果、2点ばかり指摘された。ひとつは、心臓の不整脈であり、これについては放置すると脳梗塞の恐れもあるとのことで、直ぐエコー検査とホルター心電図検査を受け、結果は来る21日に分かる。

 もう1点は、この数年間前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAがやや高めなので、いつもながら専門医に相談するようアドバイスされた。そこで先月泌尿器科医に診てもらったところ局部のMRI検査を受けることを勧められた。そのMRIの結果が分かったということで、今日泌尿器科医に伺った。冒頭に医師からがんの恐れは100%ないというホッとするお話だった。MRI検査をしてくれたメディカルスキャニングの「医療機関用報告書」によると、「PI-RADSカテゴリー1」と表示され、医師の説明では「カテゴリー1」は現時点では前立腺がんの可能性が100%ないことを意味していると、ニコニコしながら話してくれた。安心するとともに直ぐに検査を受けて良かったとつくづく思っている。

 さて、先日も本ブログで取り上げた明治外苑再開発プロジェクトに対してユネスコの諮問機関イコモスが、東京都に対して「文化遺産の不可逆的な破壊であり、開かれた空間が失われ、遺産である樹木が失われることは受け入れられない」と再検討を求めた件について、昨日イコモスが開いた記者会見で改めてヘリテージ・アラートを発し、関係省庁、都、事業者に前向きの回答を求めた。しかし、これまでの経緯から考えると今後何を言われようと小池都知事は、再開発の反対に対して頑固にも従来の主張を曲げないだろう。何故にこれほどこの反対の強いプロジェクトを遂行することに拘るのだろうか。

 小池知事が再開発に拘るのはどうも理解し難いが、地主とも言える明治神宮が計画に積極的な点も理解に苦しむ。折角これまで長い間受け継いできた半公的な庭園を業者の計画に従い、外苑から緑地を減らし、これまでなかった超高層ビルを建設することに、明治神宮が賛同するのはなぜだろうか。高級住宅地域に超高層ビルを建て、それによって得る利益を事業者である三井不動産と分かち合うということしか考えられない。更にプロジェクト推進者が有識者や著名人、都民から多くの反対署名を提出されながらも的確な答えを出すこともなく、開発計画を前へ進めようとする姿勢が理解出来ない。小池知事にとっても多くの都民の反対を押し切ってまでして強引に計画を進めるには、見えないところで何らかの個人的なメリットがあるからではないだろうかと勘繰らざるを得ない。
 結局プロジェクトは、国際的にイコモスから、国内では都民、著名人らから強い反対があっても、利益集団の小池都知事、明治神宮、三井不動産の3者によるなりふり構わぬ強引な私利私欲によってこのまま推し進められるのだろうか。世界の首都の中でも緑が少ないと言われている東京から、これにより更に緑地面積が少なくなる。東京育ちではない小池知事には、あまりピンときていないようだ。次の東京都知事選では、絶対小池知事を落選させないと東京が段々おかしな都市になる。

2023年9月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5868.2023年9月15日(金) 阪神タイガース、18年ぶりのリーグ優勝

 昨夜プロ野球・阪神タイガースが、読売ジャイアンツに3連勝して実に18年ぶりにセ・リーグの優勝を勝ち取った。これまで阪神が優勝する都度、大阪の繁華街・道頓堀にファンが群がり、中には橋の上から道頓堀川に飛び込む人が出るので、昨晩は警察官の警戒も厳重だったようだが、それでもファンの中には警戒の網を潜り抜けて川へ飛び込む人たちがいた。私は子どものころから熱烈なジャイアンツ・ファンだったので、阪神の優勝に格別喜ぶようなことはないが、阪神ファンとしては18年ぶりの優勝にまだ喜んでばかりもいられない。「阪神日本一」の前にはまだ2つの壁がある。この後クライマックス・シリーズでリーグ2位と3位の勝者を破らなければ、日本シリーズに出られない。日本シリーズに出て、パ・リーグ覇者に勝って初めて「阪神日本一」となる。その前の壁を乗り切って優勝すれば、それこそ38年ぶりの日本一だそうだから、その時はきっとお祭り騒ぎになることだろう。

 さて、先週の今日、中学時代の友人とランチの予定だったが、台風が直撃することが分かり、今日まで1週間日延べした。東京駅丸の内側の赤レンガ建物にあるステーションホテルのロビーで待ち合わせしたのだが、友人が一向に姿を見せず、堪りかねて携帯をかけたところ、何と隣のカフェに入っていたことが分かった。これでは会える筈がない。ともかく久しぶりに会い、その後KITTE会館内のイタリアン・レストランで会食をした。友人はワインに関する著書も出しており、ワイン談義を楽しみにしていたのだが、ワインは夜でないとぴったり来ないらしく、何と生ビールで乾杯と相成った。

 彼とは、千葉の市川学園中1年生時に同じクラスだったが、2年時に私が京都へ引っ越してから交流は断絶となった。それが70年ぶりに顔を合わせたのが、日本旅行作家協会へ私が入会して、幹事の名前に彼の名を見つけ、尋ねてみて正に彼その人であることが分かった。奇遇と言っても好いと言えよう。

 彼にも話したのだが、今日9月15日はかつて「敬老の日」だった。今では「敬老の日」は、9月第3月曜日に代わったが、55年前は今日がその日だった。実は、その55年前の今日、妻とお見合いをした。敬老の日にお見合いとは?と多くの友人らに冷やかされたが、お仲人の奥様と両家の母親が同席して、高輪プリンスホテルで会い、すべて周囲がお膳立てをしてくれて、翌年5月10日にホテル・ニューオータニで挙式した。従って我々夫婦は来年が結婚55周年になる。つまりエメラルド婚である。結婚生活にこれというトラブルもなく長く続けられたのは、「敬老の日」にお見合いしたせいだろうか。4年前には金婚式を迎えることが出来たが、来年は金がエメラルドになる。幸せを守るパワーストーンであるエメラルドに例えられ、「深く静かで尊い夫婦の生活を願う」との意味が込められているそうだ。

 さらにその5年後はダイヤモンド婚となる。もうひと踏ん張りして何としてもダイヤモンド婚を迎えたいものである。

2023年9月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5867.2023年9月14日(木) モロッコ地震に続き、リビアに大洪水発生

 去る9日北アフリカのモロッコで過去百年間になかったような大地震が勃発し、現時点で2千人を超える死者が出て、現地では電気、水道も止まり日常生活にも事欠くようで大変気の毒に思っていた矢先の11日に、その東隣のリビアで大洪水が発生し、東部デルナ市を中心に大きな被害が出た。一説には、犠牲者は死者5,200人、行方不明者1万人以上と言われている。これまで訪れたことがないが、このデルナは地中海に面しワジ川という枯れた河川が街の中心を流れている。そしてその上流には2つの砂防ダムがあり、そこへ濁流が押し寄せ、その2つのダムは決壊し、市内にある人物、物財の3分の1が地中海へ流されてしまった。

 このリビアという国は、かつてカダフィ大佐が独裁的に権力を握っていたが、2011年に暗殺されてから2つの勢力が対立するようになり、互いに首相を立て、国内に2人の首相が支配する異様な国家となった。爾来国内では治安の悪化が心配されていた。今も内戦状態にあり、今後このような政治体制の下で果たしてどこまで洪水による罹災者を支援し、国は立ち直ることが出来るだろうか、深刻であり、同時に不安な状態である。

 そんな悲惨な自然災害のアフリカの国々を遠目に、北朝鮮の独裁者である金正恩・朝鮮労働党総書記が、北朝鮮から列車でロシアの宇宙基地があるアムール州ボストーチヌを訪れ、4年ぶりにロシアの独裁者プーチン大統領と会談した。いつもながらの怪しい意図の下に2人の首脳は話し合ったようだ。双方ともに国情が苦しいなかで、弱者の知恵というか、言わず語らずともお互いに相手の腹の内は分かっているようだ。軍事偵察衛星の開発を進めている北朝鮮は、ICBM開発のノウハウをロシアから提供されるのと引き換えに、ウクライナ戦争で銃兵器損傷が激しいロシア軍にそれらの供与を行うというものらしい。これを同じ独裁者仲間の習近平・中国国家主席は距離を置いて沈黙しているという構図が、どうも陰険に見えて仕方がない。余裕なんて互いにないが、もしあるとするなら、モロッコやリビアへ支援物資を提供してみてはどうか。独裁3か国を視る世界の目が少しは変わるかも知れない。
 さて、昨日のブログで取り上げたコロナ感染者増加と岸田内閣改造人事について、コメントを追加したい。

 まず、コロナであるが、今日近くの国立東京医療センターへ変形性関節症の検査のために2か月ぶりに出かけた。入口にあった体温測定の装置が取り外され、コロナ対策緩和の空気が感じられた。そして病院内の各所でいままで取り付けられていた受付のアクリル板がすべて取り払われていたことにオヤッと思った。国立病院機構が、コロナ患者数増加を知らない筈はないが、これまで感じられた緊張感もあまり感じられなかった。これほど立派な国立病院でこの体たらくである。いずれ近い内に再びコロナが流行するであろう。

 もう1点の岸田内閣改造人事の内に、かつて脛に傷を持った人物が再び登用されたことである。

 今文部科学省が解散請求を検討中の旧統一教会との接点を持った4人もの閣僚が起用されたことである。鈴木淳司総務相、盛山正仁文部科学相、伊藤眞太郎環境相、木原稔防衛相である。中でも文科省は旧統一教会への対応を所管する役所である。そのトップに教会と接点のある人物が就いて大丈夫なのか。

 この他にも、小渕優子氏を党役職の選挙対策委員長に登用したことである。この小渕委員長は、2014年に公職選挙法違反により経済産業大臣を辞任した過去があり、岸田首相はもう禊は済んだと語っているようだが、最近も祖父が経営していた企業に便宜を図った疑いが浮上している。どうも腑に落ちない。

 いずれにせよ疑念だらけの閣僚たちである。これで岸田政権は低落傾向の支持率を取り戻せると思っているのだろうか。

2023年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5866.2023年9月13日(水) 行政の怠慢!コロナ患者が増え続けている。

 去る8日久し振りに東京都内の気温は25℃台へ下がり、一時的に真夏日とは成らなかったが、その後も今日まで真夏日が続き、今年の真夏日は計81日となった。過去最多である。この暑い最中にマスクを着用するのは、確かに暑苦しいことではあるが、コロナが減ったとの判断で5月8日にコロナ警戒度を「5類」へ緩和した。それ以来マスクを着ける人がめっきり少なくなり、今では電車やバス車内でもマスク姿を見ることが少ない。

 ところが、コロナ・ウィルス新規感染者は、実際には統計上減るどころか逆に増えているのである。昨日東京都医師会会長が、この3週間は毎週新規患者は増え続けているので、人混みの中ではマスクの着用をお願いしたいと話していた。そして来月7回目のワクチン接種を始めるので、受診するようアドバイスしていた。私自身は、外出の際は今もマスクを着用する習慣から抜けきれず、ワクチンも接種を受ける予定である。

 どうも理解出来ないのは、コロナ・ウィルス新規感染者が確実に増加しているにも拘らず、行政からこれという警告が発信されないことである。医療部門が警告してもこれを受け止め警戒すべき自治体は何の対応策も打たない。だから街中では、マスクを着用しない人が増えている。今開催中の大相撲秋場所の観客席を見れば、歴然である。ほとんどマスクを着けていない。

 実は昨年11月から全国の患者数は増え続け、今年1月にピークを迎えた。翌2月から患者数は減少に向かい、4月に最低水準に達した。5月もやや増えたが、ほとんど4月と差がない。そして警戒緩和の「5類」へ移行した。ところが5月下旬から再び増え始め、7月から8月にかけて急激に増え、8月下旬に一時下がったが、先週まで増え続けている。このまま進めば、10月か、11月には患者数も過去最多になるだろう。この猶予ならぬ現状を全国の自治体はどう捉えているのだろうか。何の警告も、対策も行っていない。堪りかねたのか、昨日東京都医師会長が警告した。自治体も以前と同じように窮屈ではあるが、マスクを着用し、コロナを警戒するようメディアを通じて国民に訴えるべきではないだろうか。

 昨日近所の郵便局へ出かけたが、そこでは係員との間に立てかけてあったアクリル板を取り払ってしまった。まるでコロナはもう心配いりませんと言わんばかりである。こういうことがないよう、地域の住民の安心・安全を心掛けるべき自治体や、接客の多い事業は、コロナの再来を警戒して、庶民が実行すべき警告を啓蒙すべきではないか。現状は逆行しているとしか思えない。

 さて、今日岸田首相は、内閣改造と自民党役員人事を行った。第2次岸田内閣の発足である。取りざたされたのは、全閣僚20人の内、初入閣が11人、世襲大臣が8人、女性閣僚が第1次小泉内閣、及び第2次安倍内閣と同じ5人で過去最多となったことである。そしてNHK「ニュース7」で首相の記者会見を行った。記者団の質問の中で憲法改正について尋ねられた首相は、改憲の準備を進めたいと語り、議論のための陣容を強固にしていきたいと語った。最早改憲が既定路線に乗っているかのようである。

 改造内閣の閣僚の中で気になったのは、鈴木俊一財務大臣が留任したことである。消費者物価高騰、円安のような国民生活を苦しめる事象に対して、鈴木大臣は何ら効果的な手を打とうとしないからである。円安については国際社会との関係性もあり、効果的な手段は簡単には見つからないと思うが、海外金融機関の高い金利に対して、日銀や専門家らともっと話会いをして少しでも効果が上がる方法を考えるよう積極的に行動出来ないものだろうか。他の大臣もお手並み拝見といくか。

2023年9月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5865.2023年9月12日(火) 自らを律せられない未成熟な「日本維新の会」

 どうも「日本維新の会」という新興政党が信用ならない。代表、幹事長ら首脳陣の言動にあまりにも常識を欠く点が多いことと、事実を精査せず反対意見を封殺しようとする覇権主義的なパフォーマンスなど、傲慢で不誠実であるからである。常に上から目線で尋ねられても誠実に応えようとしない。維新の会は大阪を中心に近年関西地区で支持層を拡大しているが、支持率が伸びている思い上がりのせいか傲慢とおふざけが過ぎるような気がしてならない。

 一番気になったのは、7月に馬場伸幸・維新代表が日本共産党はなくなったらいい政党だと、民主国家の政治家が絶対言ってはいけない無礼な発言をしたことである。維新に比べて遥かに長い歴史があり、その間帝国主義、及び軍国主義による弾圧を受けながら戦ってきた共産党に対して、あまりにも礼を失した暴言である。共産党は維新に対して発言の撤回を求めているが、馬場代表は信念を持って発言したとして撤回の気持ちはまったくないと突き放している。他の野党や自民党の一部からも強硬な馬場発言に対しては、民主主義の根幹を揺るがすものだとして批判的な声が聞かれる。しかし、維新内からは何ら反省の声は上がってこない。

 そこへこのほど藤田文武・維新幹事長に政治資金規正法違反の疑いが出てきた。交通費を自らの政治団体に寄付していながら、その内の一部60万円を報告書に記載しない。多分遊興費にでも使っていたのだろう。国会議員のいつもながらの言い訳として、藤田幹事長も事務的なミスにより記載が漏れたとあまり深刻には受け止めていないようだ。

 さらに地方自治体では、こんな馬鹿げたことまでやる程度の低い女性議員がいる。大阪府交野市議会選挙で維新の大阪市議会議員が、ポスター掲示場のポスターの維新候補者を緑の太線で囲み、他の候補者のポスターを緑で塗りつぶすという子どもじみた悪戯をした。ここまで子どもじみた悪ふざけをやる議員がいても、全党的に何ら反省の色は見られない。

 他にも日本維新の会については、大阪で大きく飛躍している実績を後ろ盾に自意識過剰で、選挙民に対しては何でもお返しするので、何事も自由にやらせて欲しいとばかりに奔放に振舞っている。その典型が、大阪・関西万博の開催である。これを成功させた後に万博会場跡地に維新首脳は、大阪IR・賭博場を始めようというのである。賭博によるギャンブル依存症のイメージや風俗環境問題から周辺住民から反対の声が上がり、訴訟にまで発展しながらも、大阪府と大阪市は民営民設で自治体が第一次的に運営に関わるものではないと言い逃れを言っている。実質的には行政が土地を提供し、売り上げから分配金を得る構図である。これに日本維新の会は当初から積極的だった。つまり維新は賭博の生みの親でもある。

 およそ近代政党とは思えない維新が、大阪を地盤に全国で支持者を伸ばして行くのが、気がかりである。

 それにしても大阪府民は、どうしてこのような第2自民党を支持する選挙民が多いのか、理解出来ない。日本維新の会の存在が、日本の政党政治に大きな障害とならないことを願うばかりである。

2023年9月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5864.2023年9月11日(月) NY同時多発テロ勃発から22年

 22年前の今日、あの忘れもしないニューヨーク同時多発テロ(9.11テロ)が発生し、日本人24名を含む約3千人が亡くなった。旅客機が世界貿易センタービルへ突っ込んだあの衝撃的なシーンを、偶々義母の葬儀が行われていた桐ケ谷斎場の待合室で待っている間にテレビで観て、一瞬身の毛がよだった。アメリカ政府は、アルカイダとその指導者ウサマ・ビン・ラディンの仕業と知り、ブッシュ大統領は直ちに、彼らの巣窟であるアフガニスタンを攻撃し、当時のタリバン政権を一掃した。
 偶然にもこの半年前テロで崩壊した世界貿易センタービル内に入った。1年半前には、アフガニスタンとパキスタンの国境・カイバル峠近くの集落で、トラックから銃砲類を積み下ろす現場作業を間近に見ていてこの反米テロを何となく予知した。これらの体験は、拙著にも紹介したり、講演などでもお話しているくらい、私自身にとってショッキングな体験だった。今ではテロもさることながら局地戦争が増え、世界各地で憎しみを増加させている。局地戦争の戦争当事国に対して大国が支援しているので、これがゆくゆくは拡大して大戦という事態にならなければ良いがと懸念している。今や欧米の首脳らや、習近平、プーチン、金正恩ら戦争を知らない世代が世界のリーダーになった。彼らは生身で戦争の怖さを知らないだけに、遊び感覚を交えテストのつもりで戦争のボタンを押すことが怖い。何とか戦争から逃れる術はないものだろうか。

 さて、WCラグビーで日本の初戦勝利の陰に隠れていたが、台湾で行われていたU-18 WC野球大会で、日本の高校選抜チームが10度目の出場で初めて優勝を飾った。決勝戦の相手・台湾は過去3度の優勝を誇る強豪チームで、予選では日本が一度負けている相手で決勝戦まで7戦全勝だった。一方の日本は6勝2敗だった。試合運が良いというのだろうか、ラッキーだった。日本はこれで3月に開催されたWBCとともに野球で、世界一の栄冠を獲得した。レベルは、先進国アメリカに最早引けを取らなくなった。今NYヤンキースのGMが訪日中であるが、現在アメリカン・リーグで最下位の不振にヤンキース・ファンからのブーイングが厳しく、補強のために優秀な日本選手の品定めにやってきた。パ・リーグの2人の大物投手、佐々木朗希と山本由伸の登板日に観戦した。日本のプロ野球を高校野球レベルと見下していたピート・ローズ世代と比較すると隔世の感がある。

 他にも昨日ドイツで日本代表チームが、ドイツ代表と国際親善試合を行い、これを4-1で倒したのには、昔日の感がある。ドイツはかつて雲上の国だった。ドイツにとっても遥か格下の日本に完敗したことが余程ショックだったようで、直ちにドイツは、フリック監督を解任したというからあまりにも早手回しの処置に驚いている。よもやここまで日本サッカーが成長を遂げるとは、昔のファンには想像もつかないことである。この他にもバスケット・ボール、陸上競技、更に16歳の安楽宙斗少年が世界チャンピォンとなったスポーツ・クライミング等々日本選手の活躍ぶりが著しい。

 こう言ってはおかしいが、いま日本のスポーツ界には勝利の女神が降臨しているような幻想が湧いてくる。

2023年9月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5863.2023年9月10日(日) WC日本ラグビー快勝と小池嘘つき知事の悪あがき

 昨日からフランスでラグビー・ワールドカップが始まった。地元フランスは、昨日の開幕戦で8万人のファンを背に優勝候補のニュージーランドを破ったので、初優勝目指してフランス中が大分盛り上がっているようだ。WCは来月29日まで約2か月の長期に亘りフランス各地で行われる。

 大会が最初に開かれたのは、1987年で他のビッグ・スポーツのワールドカップに比較すると随分遅い。それは、ラグビー界には他のスポーツと異なり、世界一を決める考え方は元々なく、すべて2チーム(国)によるテストマッチを行うとの考えしかなかったからである。今年は10回目の開催であるが、日本もかなり期待されている。それは3大会前までは、1勝21敗2分けという惨敗ぶりだった。中でも1995年第3回大会では、ニュージーランドに17―145で記録的な大敗を喫した。それが、前々回では優勝候補の南アフリカを破り、前回は予選でラグビー国であるアイルランドとスコットランドを撃破して4戦4勝、決勝トーナメントで惜しくも南アフリカに敗れたが、ベスト8に進出した。

 今年はベスト8以上を目標にしているが、どこまで戦えるだろうか。気がかりだったのは、大会前のテストマッチで日本は1勝3敗であまり楽観できるような成績ではなかった。NHKや民放でもかなり放映に力を注ぎ込んでいるようで、このところ連日ラグビー情報を伝えている。

 そんな中で今晩日本は待ちに待った初戦を南米のチリ相手にトゥールーズで3万3千人の観客を前に戦った。先取点こそ奪われたが、すぐトライを返し、6トライを挙げて結局42―12でチリに快勝した。NHKでは視聴率の高い大河ドラマ「どうする家康」と時間的にダブったが、それを敢えて放送中止にしてまで対チリ戦を実況中継した。相当な熱の入れ方だと思うし、こんなことはかつてなかったように思う。今日の試合は、実力は日本が上回っていると知っていたので、先取点を取り返した時点で、勝てると安心して観ていた。これから日本も地元フランスのフィーバーに乗せてもらいたいものである。

 さて、このところ問題になっている神宮外苑の再開発で3m以上の高い樹木を伐採する計画に対して、強い反対の声が、地域住民を中心に広域的に上がっている。今年3月に亡くなった歌手の坂本龍一氏を中心に著名人の間でも反対の声が強かった。これに対して小池知事は、「1000本切り倒すような話になっているが、1,900本から2,000本に増やす計画である」と引き算では増えているような屁理屈を述べているが、高い樹木を切り倒すので、緑容積としては減る。緑地の面積もその62%は屋上緑地だから庶民はおいそれと触れることが出来ない。事業者の三井不動産は、大地主の明治神宮と話し合いのうえで高層ビルを建設する庶民無視の腹づもりであり、それが小池知事の思惑でもあった。ところが、7日ユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)がヘリテージ・アラートを発し、「都心の貴重なオアシスに超高層ビルが建築され、野球場やラグビー場が解体・新築される。樹木が伐採・移植され、100年に亘り育まれた森が破壊される」として、当然のように事業者や東京都に計画の撤回と改めて環境影響評価を行うことを求めた。

 このイコモスの警告に対して小池知事は、事業者は正確な情報発信をするようにと自らの考えを言わずに事業者に責任転嫁するような要望をしたようだが、何かピントが外れ、正面から真っ当に応えようとしていない。これはいつもながら小池知事のずるいところでまだ病は治らないようだ。前回の都知事選でカイロ大学文学部を首席で卒業したなんてふざけたウソがばれ、それを証明することは出来なかった。どうしてこんな恥ずかしい成績詐称をやるのか、時効のためそれ以上追求されなかったが、行政の長として恥ずべきことであり、東京都民としても目立ちたがり屋で、嘘つきの知事に対して、「恥を知れ!」と許しがたい気持ちである。

 ここへ来て都民には何の恩恵もない世界的に公園としての価値ある樹木の伐採の反対に対して、問題をすり替えながら押し切ってやり遂げようとする阿漕な知事の図々しさと剛腕は、いずれメッキがはがれるだろう。

2023年9月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5862.2023年9月9日(土) 世界は間もなく世紀末を迎えるのか?

 最近あまり日本では話題に上がらなくなったが、今日9月9日は、旧暦5節句の最後の「重陽の節句」に当たる。中国では奇数は縁起の良い数字と考えられ、奇数が重なることを幸運と信じている。今日はご近所に住んでおられ、敬愛する小中陽太郎さんの誕生日で89歳になられた。小中さんは、生年も昭和9年であり、昭和9年9月9日という珍しい「三重吉」の運命を背負っておられる。お名前の「陽太郎」の「陽」も重陽から拝借したと伺った。その小中さんが昨年12月にご自宅で転倒され頭部を強打して、その後入退院を繰り返しながらも今も意識が戻らない。お気の毒としか言いようがない。今日奥様にお電話したら、先月1週間ほど病院にいたが、またご自宅に引き取って毎日看護師さんが来られ、胃瘻の処置をされておられるという。1日も早いご回復をお祈りするばかりである。

 さて、昨日は熱帯性低気圧の影響で一時的に東京でも激しい豪雨があったが、千葉、茨城、福島各県では記録的な大雨により、千葉県茂原市、君津市、鴨川市、大多喜町、茨城県日立市、福島県南相馬市では、観測史上1日としての雨量が1位を記録した。

 そこへ昨晩から奄美地方のトカラ列島で群発地震が発生し、それは今朝になっても止むことなく、2日間で震度1以上の有感地震は、実に200回を上回ったという。どうして日本にはこうも台風や地震など自然災害に襲われることが多いのだろうか。

 海外では、アフリカのモロッコで今日7時(日本時間)過ぎに内陸部でマグニチュード6.8の大きな地震が発生し、通信社によって異なるが、ある報道ではこれまでに800人を超える死者が出たという。この地震で熱暑と建物の崩壊、加えて余震により、更に犠牲者が出ることが懸念される。

 ネットでアフリカの地震を調べていたところ、日本では大きく報道されなかったと思うが、2017年には西アフリカのシェラレオネの首都フリータウンで大規模な地滑りが起き、1,100人が犠牲になった。ちょうど雨季が始まった時期で、人口の都市集中化と森林地域の減少が災害を加速させたようだが、ご多聞に漏れず、ここにも地球温暖化の影響が色濃く表れている。

 世界気象機関(WMO)とEUの気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」が、3日前に今年6~8月の世界の平均気温が観測史上最も高くなったと発表した。それによると6~8月の平均気温は16.77℃で、平年を0.66℃上回った。海面水温も過去に例のない高温が続いており、8月の平均水温は20.98℃でこれも平年を0.55℃上回り、過去最高になった。この高温のせいで、南極の海氷の面積はこの時期としては記録的に小さくなっており、平年を12%も下回っているという。先に国連のグテーレス事務総長が「気候崩壊が始まった」と危機感を示し、各国に温暖化対策の加速を強く促しているが、それに積極的に応じている国は残念ながら見当たらない。

 局地的な災害、伝染病の大流行、はたまた核の使用などによって地球の破壊、或いは人類の滅亡が一部に懸念されているが、今覇権主義により世界中から非難されながらも戦争に熱中しているロシアや、領海を一方的に拡張して周辺国から強い抗議が寄せられている中国のような国もある。それより何より身近に人間誰もが関わっている二酸化炭素の極度の排出などによって今世紀中にこの地球上から生物がすべて姿を消す恐れがあることを、世界各国の首脳らは心してもっと地球温暖化対策をどんどん進めて欲しい。今や戦争なんかやっている場合ではない。

2023年9月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5861.2023年9月8日(金) ジャニーが冒した「人類史上最も愚かな事件」

 コロナ渦で自粛生活のうっ憤晴らしもあり、先日中学時代の友人から久しぶりにワインで乾杯しようと誘われ、今日東京駅内ステーションホテルで会う約束をしていた。友人はワインに造詣が深く、著書も出している権威でもあり、ワイン談義を楽しみにしていた。ところが、数日前から台風13号の接近が予想され、日が近づくにつれ約束の今日の午前中に強風雨が東京周辺を直撃しそうとの予報が伝えられた。そこで、風雨が激しくなりそうなので乾杯を1週間延期しようと、昨日友人に電話をして今日は自宅に引きこもることにした。これが正解だった。朝起きたら雨が降り、外は肌寒く、線状降水帯も発生した。とても乾杯なんかやっているムードにはなりそうもない。素早く延期を決断したことは正解だったと言えよう。それにしても今日の東京都内の最高気温は、25.2℃で真夏日でないのは、何日ぶりであろうか。明日からまた真夏日に戻るようで、しばらくぶりの秋冷の日はまた遠ざかってしまう。

 さて、世間を賑わせていたスキャンダルについて、芸能タレント・プロダクションのジャニーズ事務所が、先日外部の再発防止特別チームからの提言に基づいて釈明の記者会見を昨日4時間余に亘り開いた。初代オーナーの故ジャニー喜多川が、幼いタレントに長い間性加害を繰り返し、犠牲者は実に数百名に上り、その期間は40年以上も続いていたという。ジャニーズのケースは、独裁者だったジャニー喜多川の破廉恥行為に幼い子どもらが声を出すこともなく、事務所でも噂は承知していながらこれまで放置、隠蔽していた事件である。ひところ週刊文春によって暴かれたようだが、さほど騒がれることもなく、犠牲者は増えて行った。メディアの責任も重い。

 この事件が急速に公になったのは、ロンドンのBBCが取り上げたからである。BBCは週刊文春の記事を後追いして、BBCワールド・ニュースで、「Predator:The Secret Scandal of J-Pop」(J-Popの捕食動物~秘められたスキャンダル)と題してシリーズで4回も放送したという。その後国内でも被害を名乗り出るジャニーズ所属元タレントが次々と現れ、ジャニーズ事務所も知らん顔を出来なくなった。再発防止特別チームは被害者41人と個別に面会し調査の結果を先日公表した。そのリーダーが弁護士の林真琴元検事総長だったからこそ、問題点を厳しく調査し、発表出来たのではないだろうか。

  結論として、1)ジャニー氏の性嗜好異常、2)ジャニー氏の姉メリー氏の放置と隠蔽、3)ジャニーズ事務所の不作為、4)被害の潜在化を招いた権力構造として、その背景に同族企業の弊害、杜撰な管理体制、ガバナンスの脆弱性、メディアの沈黙、等々が挙げられ、再発防止策として1)事務所が性加害の事実を認め謝罪し、速やかにその救済に乗り出すべきであり、社長の辞任、同族経営の弊害の防止、2)取締役会の活性化、の他にメディアとの対話の重要性を提言した。

 昨日の会見では、ジャニー喜多川の姪にあたる藤島ジュリー景子社長に代わって、新社長に就任した東山紀之氏は、「事件を人類史上最も愚かな事件」と決めつけた。懸念されるのは、ジュリー前社長が代表取締役のひとりとして残り、しかも100%の全株式を独占所有していることなどが公表されたことである。

 そう短兵急に解決出来る問題ではないにせよ、同族企業からの脱皮を求められている中で、ジャニーズの名前を残すことや、前社長が代表取締役として留まることは問題を残した気がする。東山新社長にしてもタレント活動を年内に引退して社長業に専念するとの意気ごみはともかく、会社経営の経験がまったくなく、果たして願い通り会社を立ち直らせ、補償を済ませ、再出発が出来るかどうか、疑問が残る。他人事ながらしばらく外野席から眺めようと思っている。

 海外でもBBCが「責任者が虐待を認めた」との報道をはじめ、AFP、ロイター通信、ブルームバーグなどでも批判的に告発報道された。東山新社長が述べたように、まったく恥ずかしい事件である。

2023年9月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5860.2023年9月7日(木) あまりにもお粗末な政治家の常識と無責任 

 政治家の言動には、信用出来ない点が多い。最近あった呆れた政治家の行動2件について批判を込めて報告したい。

 ひとつは、秋本真利衆議院議員の受託収賄罪事件である。洋上風力発電事業をめぐって「日本風力開発」前社長から多額の資金を受け取った容疑で、今日東京地検特捜部は秋本議員を逮捕した。国会中継の秋本議員の質問の場面を観てみると、いかにも日本風力開発の希望に沿った質問をしている。これでは前社長も「してやったり!」とつい贈賄する気持ちにもなるだろう。その資金の受け渡しも前例のない手を使っている。秋本議員を中央競馬の個人馬主に登録させ、競走馬を保有する馬主組合を共同で設立し、前社長が馬の購入費や飼育費として資金を馬主組合に送金し、秋本議員がいただくという手の込んだ金の流れをやっていた。

 秋本議員の常識を疑いたくなるのは、任意聴取で前社長から資金を受け取っていた点について聞かれると、前社長が資金提供の主旨を自白したにも関わらず、これはあくまで競走馬のための資金提供であり、これが贈収賄になるとは信じられないと惚けていることである。こんな不誠実な言動と金銭感覚で国会議員を務めているとは呆れるばかりである。受託収賄金額は、実に約6千万円だというからその怪しい金銭感覚も並みではない。

 もうひとつは、国会議員ではなく地方議員のケースである。度々派手な仮名で各種の選挙に立候補している間に、メディアでも取り上げられ、多少知名度が上がって今年4月に宮崎市議会議員に当選したばかりの「スーパークレイジー君」(本名:西本誠)である。

 このSC君は、同市出身で父親は元暴力団構成員で、母親は1歳の時に家を出て行き、少年院に5年、逮捕歴8回という不幸な半生を送って来た。その経歴を自慢するように選挙で立候補の都度、その華やかな?経歴を隠すこともしなかった。最初は2020年の東京都知事選に出て落選した。次いで21年に行われた埼玉県戸田市議選で当選したが、同市内に3か月居住の立候補要件を満たしていないことが判明し、市選管から当選無効の決定を受けた。最高裁へ上告したが棄却されたため、当選無効が確定した。22年には宮崎県知事選に立候補したが、完敗で供託金も没収された。そして今年に入って4月に宮崎市議選で知名度を生かし、全立候補者61人中第2位の得票で当選した。一部市民には期待されていたようだが、今月6日に知人女性に対する不同意性交致死容疑で逮捕された。議員に選任されてから半年も経っていない。まだ議員を辞めたとの情報には接していないが、早晩そうなるだろう。

 すべての政治家皆が皆、上記2人のようなローレベルの人物というわけではない。しかし、似たような議員が多いことも事実である。国、或いは地方行政に関わる重要な業務を選挙民から委託されて議会で行動出来るようになったわけだが、あまりにも自らの職責を感じることがなく、無責任で破天荒な行動をするのを見逃すことは出来ない。

 他にも随分怪しい議員がいる。彼らに一番考えて欲しいことは、自分は何ゆえに議員になったのか、選挙民に対する責任、常識的な行動、自ら得る所得は税金からだということを肝に免じて欲しいものだ。

2023年9月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com