5153.2021年6月21日(月) 東京オリンピック観客は5千人まで

 とうとう今年も「夏至」を迎えることになった。いよいよ東京オリンピック開催まであと32日となった。相変わらず収束傾向の見えない新型コロナウィルスに医療関係者から不安の目が注がれている。都市によっては外国チームの事前合宿を受け入れている。すでにオーストラリアのソフトボール・チームや、一昨日ウガンダ・チームがやって来たが、そのウガンダのひとりの選手が空港検査で陽性であることが判明し、隔離された。昨日はデンマークのボートチームが秋田県大潟村へ事前合宿のため来日した。当初期待していたほどではないが、それでもムードは徐々に盛り上がりつつある。

 感染状況に懸念が広がる中で人流が増えているのが、心配の種である。実は、世界のサッカー界で今コロナが話題となっている。現在50万人もの新型コロナウィルス死者を出したブラジルでは、恒例のサッカー南米選手権(コパ・アメリカ)が開催されているが、皮肉にも参加選手やスタッフの間でコロナ陽性と判定されるケースが相次いでいる。すでに18日までに感染者が82人に上っている。

 ブラジルは大統領以下政権にコロナ感染防止の考えが甘く、それが現在の惨状を招くことに繋がった。しかもコパ・アメリカは、当初コロンビアとアルゼンチンの共催により両国で開催の予定だったが、国内の政治情勢とコロナの感染状況を理由に両国が開催を辞退し、ブラジルが引き受けて開催したものである。ブラジル当局にはコロナを抑え込めるとの成算でもあったのだろうか。ブラジル関係者は、感染対策は万全だったと言っているが、現実にこれほど多くの陽性者が出るとは知らぬが仏だったのだろうか。

 ついては、今日菅首相が記者会見で、オリ・パラ期間中に緊急事態宣言なら無観客も辞さないと話したが、緊急事態宣言を発出するのは政府、つまり首相自身であり、無観客を決めるのも政府が主導権を握っているので、まるで整合性のない話である。当初から「安全・安心」を金科玉条のように話しているが、これとて具体的に基準を示して欲しいとの要望に対してもこの抽象的な言葉で応えているに過ぎない。

 そして、今日夕刻東京オリンピックとパラリンピックの関係者の、橋本組織委員会会長、丸川五輪相、小池都知事、コーツIOC副会長、IPC代表による五者会談がリポートにより開かれ、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が解除された後は、観客は収容人数の50%以内で上限を1万人とすることを正式に決定した。結局医療専門家のアドバイスは聞き入れられなかったということになる。果たしてオリンピックは、平穏に開催されるだろうか。もう次回オリンピックを日本で観ることは出来ないだろうから、ある程度賑やかに、国民が喜ぶ形で開催して欲しいと願ってはいるが、何百年に1度というコロナのような疫病神に取り付かれては仕方がない。すっきりしないことになった。実に寂しく残念なことである。

2021年6月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5152.2021年6月20日(日) 「父の日」、「難民の日」にワクチン接種

 9自治体に発出されていた新型コロナウィルス防止のための緊急事態宣言が、今日解除された。その代わりに東京都を含む7都道府県はまん延防止等重点措置を行う。街の人出が以前に比べて増えていることと、新規感染者が前週に比べて増えていることで医療専門家の間では下げ止まりではないか、またリバウンドがあるのではないかと懸念されている。医療専門家から東京オリンピックが開催されても極力無観客を提言されているが、政府は聞く耳を持たないようで、現状では上限1万人にして観客を会場へ入れるような風向きになってきた。明日IOCと上限について話し合うようだ。

 今日2度目のワクチン接種のために深沢区民センターへ行った。一般的に2度目の接種が熱を持つとか、痛みが残るとか言われている。用心のために先日かかりつけの内科で、発熱した際の薬をいただいて来た。だが、そんなに心配することはない。いつ接種が終わったのがあまりにも呆気なかったので、医師にもう終わったのですかと確かめたくらいである。腕が痛くなるわけでもなく、夜になっても発熱があるわけでもなく心配することはまったくなかった。昨日時点で65歳以上の接種率は、1回接種者が44.3%、2回接種者が12.4%となっている。総人口比だと1回接種者が17.3%、2回接種者が7%ということだから、まずまず早い方に入ると思う。

 さて、今日は、「父の日」であり、「難民の日」でもある。

 「父の日」は「母の日」に比べれば印象が薄い。漸く意識するようになったのは、最近の10年内である。国際的には、1989年にベルリンの壁が崩壊して東西ドイツが統一されたが、今日はベルリンが統一ドイツの首都と決定した日でもある。思い返すと初めてベルリンを訪れたのは、旧文部省教員海外派遣団にお供して欧米を1か月間回った1976年9月だった。まだ、東西対立の時代だった西ベルリンに滞在しながら東ドイツ兵の警戒厳重な国境地点「チャーリーポイント」を通過して東ベルリンへ入境したが、気を許せないほど緊張したことが強く頭に焼き付いている。それでも西ベルリンに2泊しながら観光地はもちろん、東西ドイツの同国ながら異なる社会体制を表面的に見学することが出来たことは、随分勉強になった。

 今日は、明治41(1908)年生まれの亡父の113歳の誕生日でもある。亡くなって今年は20年になる。実に早いものだと思う。昨年からお墓参りもしていない。ちょうど2年前に車も処分してしまったので、両親の眠る、また私の生前墓がある中野・宝仙寺は電車で行けるが、妻の実家の多磨墓地は行き難くなった。幸い次男が今年のお盆には車で一緒に行こうと誘ってくれているので、コロナ収束如何に拘らず、久しぶりにお墓参りをしたいと思っている。

 ところで、国連難民高等弁務官事務所の公表では、2019年末時点で世界の難民は、実に世界人口の1%に相当する7,950万人を数える。この1年間に900万人増え、10年間で倍増した。これは18年時点で665万人のシリア難民を流出させたことが大きい。これには国連も持て余している。日本でもつい最近ミヤンマーのサッカー選手が、帰国せず日本へ難民申請を行うというが、難民に対してあまり積極的ではない日本政府としては、困惑しているようだ。日本も少しずつ難民と向き合う環境になったようだ。一人ひとりが難民について考えるべき時に来ていると思う。

 

2021年6月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5151.2021年6月19日(土) イラン大統領に保守強硬派のライシ師

 昨日イランの大統領選が行われた。今回はかつてないほど保守強硬派が絶対有利と言われていたが、予想通り強硬派のライシ師が圧勝することがほぼ確定した。第1段階で候補者が保守強硬派の「護憲評議会」によって事前審査され、保守穏健派や改革派の有力者が失格し、革命体制派の候補者が当選するだろうと言われていた。このため国民の関心は薄く、投票率も国民にとって政治への無関心を呼び、1979年イスラム体制樹立以降最低となったようだ。

 イランは核保有国となり、国際的にも発言力は大きくなっている。8年間その職にあった穏健派ロウハニ現大統領がアメリカとも核合意を結び、対アメリカではトランプ大統領就任前まで関係が安定したため、比較的国際社会と協調し大きな核問題は俎上に上らなかった。ロウハニ大統領が8月に期限が切れ辞任すれば、イラン政界はほとんど保守強硬派ばかりとなる。今後アメリカとの対立が激化し、周辺国との間でも諍いを起こすのではないかと懸念されている。

 現在イランでは最高権力者のハメネイ師が、絶対的権力を掌握しているが、今後イランとの外交は西側諸国にとって頭痛の種となるだろう。

 ところで、今月6日に行われたペルー大統領選はイランとはまったく異なり、2人の候補者の熾烈な戦いとなった。お互いの得票が競い合い、不正を唱える声もあって今以て当選者が決まらない状態である。15日時点で急進左派政党候補のペドロ・カスティジョ氏が投票数の50.125%獲得に対して、対立候補者のフジモリ元大統領の長女ケイコ・フジモリ氏の得票率は49.875%である。その差0.25%の僅差である。双方から不正があったとの訴えがあり、最終的に次期大統領が決定するのはまだ時間がかかりそうである。日本や欧米のように選挙結果が直ちに正しく判明するということは今日のベルーではとても考えられないようだ。しかし、これでは政治に空白が出来て長い間機能しないということになる。幸い軍部が入り込むという恐れは今の時点ではあまり考えられない。だが、政治が機能しないとなると、何らかの理由をつけて軍が黙ってはいないのではないか。2月にもミヤンマーで軍事クーデターが起きたばかりである。選挙結果が決まらず、政治家が政治ごっこをやっている隙に軍事クーデターで軍が実権を掌握する心配がある。もう少し風通しの良い真っ当な選挙が出来ないものだろうか。

2021年6月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5150.2021年6月18日(金) 須田寛・JR東海相談役の活動

 JR東海相談役であり、ともにNPO法人JAPAN NOW観光情報協会の理事を務めている須田寛さんから今日先ごろ出版された共著「鉄道と地図」を送っていただいた。共著者は、野々村邦夫・元国土地理院長である。旧国鉄、JR一筋に鉄道会社とともに歩まれ、鉄道好きも高じて「鉄道友の会」会長まで務めておられる。2012年春の叙勲では、最高の栄誉である旭日大綬章を贈られている。日ごろから須田氏の活動ぶりとお人柄に敬意を表しているが、尊敬するのは、功成り名を遂げていながら誰に対しても謙虚であることである。今年90歳のご高齢でありながら、お声があれば、国内どこへも出かけられエネルギッシュに活動し、NPO会合でもわざわざ名古屋からひとり新幹線でやって来られるくらい熱い気持ちで何事にも全身全霊で取り組まれることである。一昨年秋には、須田さんやNPO仲間とともに共著「新世代の観光立国」を上梓することができたことは、私にとっても大きなプライドである。

 新刊書は絵、写真、地図もかなり掲載されており、読み易そうなのでじっくり副題の通り「時刻表と地形図が描いた鉄道の歩み」を楽しみに読みたいと思っている。

 さて、アメリカではトランプ政権からバイデン政権に代わって、いくつかの新たな問題点も浮上しているようだが、前大統領に比較して行動力と存在感においてやや迫力に欠けるバイデン大統領は、保守層からは厳しい見方をされている。その最たる問題は、アメリカ国内へ押し寄せる移民だろう。メキシコとの国境の壁を乗り越えて中南米からやって来る移民をどう取り扱うかで、アメリカ国内でも賛否が分かれている。トランプ氏は、国境で追い返すことで保守層を取り込んでいたが、バイデン氏は一方的に追い返すことはしないと語った。それが反って移民を増加させることになり、メキシコとの国境周辺にはアメリカへの入国を目指す人たちが、約20万人も集まっているという。

 そんなバイデン大統領が、明日6月19日の奴隷解放記念日を連邦国家の祝日にする法案に署名し、アメリカ合衆国にとっては38年ぶりに新しい祝日が制定されることになった。何を今更との気持ちがなくもないが、そもそも奴隷解放記念日が決まったのは、リンカーン大統領が奴隷解放宣言をした2年後の1868年6月19日だった。日本では明治維新の年である。それ以降奴隷解放宣言は広く周知されたが、本当の意味で奴隷が解放されたのか疑問だし、国民が祝日として祝うことはなかった。気になるのは、アメリカでは殺人には銃が使用されるケースが多いことである。現在のように個人による銃の私有が簡単な手続きで認められるなら、人種差別とは無関係に、残虐な殺人事件はアメリカ社会から減らないだろう。真の奴隷解放は、人種差別もさることながら銃砲類の私有を禁止することである。昨年来白人が黒人を殺害する事件が多発しているアメリカ社会で、果たして理想通り黒人が奴隷のような扱いを受けない社会が実際に実現するだろうか。

2021年6月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5149.2021年6月17日(木) 体調は徐々に回復に向かっている。

 3週間ぶりに近くの東京医療センター膠原病内科で、血液と尿検査をして医師とその検査結果について話し合った。このところステロイド(プレドニン錠)を多めに服用しているせいか、糖尿病には良からぬ影響が及ぶ懸念の反面、体調は大分良くなってきた。今日の数値もヘモグロビン数値(HbA1c)が、6.7だった。土曜日に糖尿病クリニックで調べてもらった時は、6.9だったので、更に良くなっているのには少々驚いている。CRP数値もこのところ高くなって4月以来6.38、1.65、1.83だったが、今日は0.06と極端に下がったが、その多少の分岐点は0.3である。私自身にとってこれは過去最低である。つい、0.6だと信じて、医師に確認し損なった。信じて良いものだろうか。ステロイドも毎朝15㎎を服用していたが、明日から12㎎に減らすことになった。少しずつ回復しているのは嬉しいことだ。

 さて、新型コロナウィルスに対する緊急事態宣言が発出されている10都道府県の内、沖縄を除く9自治体で期限の来る20日に解除して、7月11日まで東京、大阪など7自治体はまん延防止等重点措置に移行することを決定した。ワクチン接種が進んではいるが、まだ減少しつつあるとはいえ、コロナの新規感染者の数は大きく減ってはいない。街角には人出が増え、リバウンドが懸念されている。オリンピックも政府、組織委員会は開催の気持ちが強く、今では観客をどの程度入場させるかという点に的が絞られている。最多で1万人が観客の上限とする見方が政府与党の皮算用のようだ。専門家の間では、本音は無観客を望んでいるようだが、徐々に後退している。

 昨日時点で国内の感染者数は、78万余人、死者は14,297人となったが、この中に島根県の死者が初めて数えられ、全国47都道府県で感染者、死者が生れたことになる。その中でも最も死者の数が多いのは、1位大阪府2,563人、2位東京都2,183人、3位北海道1,327人である。1日も早くワクチン接種が全国民に行き渡るようになって欲しいものである。

 昨晩関西空港からミヤンマーへ向け帰国したミヤンマー・サッカー代表チームの内、ゴールキーパーのピエリアンアウン選手が、搭乗直前にチームから離れ日本政府に保護を求めて難民申請することになった。ミヤンマーは、先月28日に行われたワールドカップ第2次予選で日本と対戦して0-10の大差で敗れた。ピエリアンアウン選手はその試合で国歌演奏の際にひとり3本の指を立てて、国軍のクーデターに反対をアピールした。帰国すれば、国軍に逮捕されることが分り切っていたので、日本に残り難民申請することを選択した。帰国前にも2度もチームから脱出しようと試みたが、チームに止められ願いは叶わなかった。国軍に反対する在日ミヤンマー人難民や、同情的な日本人弁護士らの支援で今後正式な難民と認められるべく手続きを進める。問題は、日本の難民認定が極めて難しく、認められる確率も低いことだ。昨年度も僅か47人、申請者の約1%しか認められていない。

 しかし、ピエリアンアウン選手は今更母国へ帰ることは出来ず、現時点では日本で新しい人生を拓いていくより他に手段がない。ミヤンマーでは国家の代表スポーツ選手でも国情から、信念に忠実たらんとすれば自らの意思で道を切り開くより方法がない。国のため、同朋のため危険を冒してまでも自らの意思と主義を通したピエリアンアウン選手の勇気ある行動を称えたいと思う。

2021年6月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5148.2021年6月16日(水) 名画「市民ケーン」は期待外れだった。

 昔の映画「市民ケーン」をビデオで観た。高校時代から長い間観たいと思っていた映画だったが、昨日NHK放映で録画したので、やっと観ることが出来た。1941年に製作公開されたというから第2次大戦中のことである。映画史上でも傑作とされてからすでに80年が経った。しかし、ひとつのイメージを描いて楽しみにしていた映画のストーリーは、イメージとはまるで違っていた。新聞社を32社、通信社を2社も手中に収めた稀代の新聞王ハーストをモデルにしていたということから、ジャーナリストらしい正義感で社会の悪と戦う新聞記者魂に溢れた新聞社経営者を予想したり、ジャーナリズムの世界で、自由と民主主義を勝ち取るための戦いと勝手に想像していたが、新聞社を手に入れた経緯は描かれず、遊び人の生活を描いた通俗的なドラマだった。残念ながら期待に反したものだった。

 主人公のチャールズ・ケーンは、一代で新聞王となったが、その日常生活はハチャメチャで懐具合に任せてやりたい放題だった。はっきり言って大金を手にしたから生きていけた。ヨーロッパで彫刻品を買い漁り、私生活も普通ではなかった。城と名付けられた豪華な住居は、まるでディズニーランドのようだった。こんな人物を描いた映画がどうして持て囃されたのか理解に苦しむほどである。スクリーンでは新聞王としての活躍ぶりもほとんど紹介されず、高校時代から観たいと思っていたが、単に映画評論や宣伝広告に惑わされていただけだったのである。それにしても現代人の視点から見ても大した映画とは思えない。シネマのレジェンドであるオーソン・ウェルズが監督を務めたにしては、面白くもない。大分期待外れだった。

 さて、先月イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム原理主義組織ハマスに対して空爆を行い、11日後に何とか停戦となり世界がホッとしたところだった。それが舌の先も乾かぬ間に、再びイスラエル空軍がハマスの施設を砲撃した。イスラエル南部でパレスチナ武装勢力が可燃物を取り付けた「風船爆弾」を飛ばしたことに対して、ガザ地区への空爆を開始した。一昨日イスラエルではネタニヤフ前首相が退陣したばかりであるが、後継者ベネット首相が前首相より以上に極右派であり、一旦事あらば再びこのような事態が起こるのは容易に予想されていた。

 実は、昨15日は、1967年第3次中東戦争でイスラエルが、ヨルダン領だった東エルサレムを占領して、エルサレムが「再統一」された日として熱血的なイスラエル国民が行進を行っていた。9年前に訪れた「嘆きの壁」内で気勢を上げている彼らの姿が「YouTube」で妙に目に付いた。デモの始まる前に国連とアメリカは自制を呼びかけていたが、右翼のベネット首相率いるイスラエル新政権はこれを承認した。この様子だと、これからも対立するイスラエルとパレスチナ自治区の間では、衝突が避けられそうもない。

2021年6月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5147.2021年6月15日(火) 中国、ハンガリーに学問の「一帯一路」

 先日ハンガリーの首都ブダペスト市内に中国の「復旦ハンガリー大学」キャンパスを建設する計画に対し、市民が反対のデモを行っているのをテレビで観て、中国流「一帯一路」がここまで進出してきたのかと驚いたところだった。中国政府の「思想輸出」と呼ばれている。中国政府は、教育の世界進出を目指していて国内の北京大学、清華大学、復旦大学など42名門大学の世界進出を計画している。習近平・国家主席の「思想」の普及を目論んでいるようだが、アメリカ政府は高等教育機関を通じて、知的自由を圧迫し、自国の影響力を強めようとしていると警戒している。実際中国の大学には、嫌いな科目だから、或いは自分の思想信条に反するから受講しないといった選択の自由はない。

 すでにセルビアには上海交通大学が進出していて、ベオグラード、ノビサド、ニシュの3大学では、セルビアの大学生が中国の世界観を学び、それなりの学習効果が表れているという。ひとつの問題として、中国の大学進出には、カリキュラム上「軍民融合」の旗印の下に教育研究機関と人民解放軍の協力が進められる懸念があることである。更に復旦ハンガリー大学建設総事業費18億㌦(約2千億円)の内、政府負担は2割で残りはすべて中国政府の融資である。工事も入札制を採用するが、中国側業者が請け負うことはほぼ確実と見られている。アジア各国でこれまで行ってきた「一帯一路」とまったく同じ手法である。

 ハンガリー国内には、2024年までにハンガリー復旦大学を開設するとの戦略協定を中国政府と結んだオルバン首相に対する強い疑念と不満がある。ブダペストのカラチョニー市長は市民投票にかけて計画撤回を求めていくという。日本の大学にも食指を伸ばしている中国が狙う日本への大学進出は、日本にとっても他人事ではないと言える。と同時にこのように最高学府が世界へ進出する時代になったということでもある。

 さて、G7における菅首相の自信たっぷりの発言からすると、東京オリンピックの中止はなく、開催は間違いないようだ。残る問題は最大入場観客数をどの程度に制限するかということになるようだ。来月にならないとその結論が出ないようだが、テレビ放映権を有しているNBCユニバーサルのオーナーが、東京オリンピックは最も収益が得られると語った。テレビ放映されれば、メディアにとっては視聴率が上がりスポンサーも喜ぶだろう。NBCはリオ大会で過去最高の約275億円の利益を上げたが、東京大会では過去最大の7千時間の放映を行うことによってそれを上回る期待が持てるという。視聴者にとっては、臨場感度が落ちるだろうが、観客がいようといまいとテレビは見放せない。これならスポンサーも増える。観客なしでも良いのではないか。偶々来月4日に東京都議会議員選挙が行われ、小池都知事が顧問を務める「都民ファーストの会」が、選挙公約を発表し、皮肉にもどちらとも言わない小池知事を蔑ろにするかのように無観客での開催を訴えた。

2021年6月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5146.2021年6月14日(月) G7サミット閉幕とイスラエル首相退陣

 この数日蒸し暑く雨模様の日が多いが、今日関東甲信越地方は平年より7日も遅くなって漸く梅雨入りとなった。すでに東海地方は1か月も前に梅雨入りしている。今日も小雨が降ったり止んだりして、これから梅雨明けまでは鬱陶しい天候にイライラさせられそうだ。

 さて、3日間に亘って開催されていた主要7カ国首脳会議(G7サミット)は、昨日閉会となった。閉会に際して次のような首脳宣言が採択された。◇中低所得国に質の高いインフラの支援、◇新型コロナワクチンを来年にかけて世界に10億回分提供、◇新彊ウィグル自治区や香港を明記し、人権や基本的自由を尊重するよう中国に呼びかける、◇台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、両岸問題の平和的解決促す、◇安全・安心な東京オリンピック・パラリンピックの開催を支持、などが宣言の骨子である。宣言だけ見てもいかに「民主主義国家」の結束を促し、中国を意識し、中国を批判し、反省を要求しているかが読み取れる。恐らく中国は相も変わらず自己主張を繰り返し、新疆ウィグル、香港、南シナ海洋上進出問題でG7の要求を受け入れることはないだろう。

  ついては、日本時間の今朝中東のイスラエルで連立政権が誕生し、歴代最長の連続12年、あしかけ15年も政権を握ってきたイスラエルのトランプと言われた右派「リクード」のネタニヤフ首相の退陣が確定し、後任として極右政党「ヤミナ」党首のベネット元国防相が新首相に選出された。しかし、2年後には、第2党「イェシュアテイド」党首のラピド元財務相と交代する。アラブ系政党が連立に参加するのもイスラエル建国以来初めてである。先日パレスチナと砲撃合戦をやったばかりで、不安定な社会状態である。地勢的に不安定なイスラエルで今後野党8党による連立新政権は難しい舵取りを迫られる。実際国会(定数120人)で行われた新政権の信任投票では、賛成が60人、反対が59人で棄権した1票が、使命を制する結果になった。政権内ではパレスチナ問題を巡って立場が大きく異なり、今後の国会運営は一筋縄では行きそうもない。

 そのイスラエルと対立するアラブ国のイランでも来る18日、4年に1度の大統領選が行われる。8月には、欧米との対話を開いた保守穏健派のロウハニ大統領が退任する。今回の大統領選に名乗り出た590人の内最終的に穏健派や改革派が資格審査で排除され、全員保守派の7候補者に絞られた。これら7人はいずれも保守強硬派が支配する「護憲評議会」によって選出された。イスラエル新政権では一層保守化傾向が強まり、対立するイランでも極右派が政権固めをするなどアラブでは、益々不穏な空気が強まってきそうだ。イランは日本にとっても主たる石油輸入国のひとつであり、あまり騒ぎが大きくならないことを望んでいる。

 作曲家で俳優の小林亜星さんが先月心不全で亡くなっていたことが分った。都はるみのレコード大賞曲「北の宿から」や、日立のCMソング、イラスト曲「ガッチャマン」を作曲したことでよく知られていた。慶應経済学部の先輩だったとは知らなかった。享年88歳だった。   合掌

2021年6月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5145.2021年6月13日(日) 「専制主義国家」中国に対抗するG7

 11日からイギリスの南西部コーンウォ-ルで開催されている主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、各国が世界の中低所得国に対して、数千億㌦(数十兆円)規模のインフラ投資を進める取り組みに合意した。また、新型コロナウィルス対策でも10億回分のワクチンを世界に提供することを合意した。今回のG7では、アメリカ主導の下に中国への対抗意識から新たな施策をいくつか提案している。バイデン大統領が中国やロシアに対して「専制主義国家」と位置づけ、民主主義国家の連帯を強固にすることを目指している。その大きな節目となったのが、中国が「一帯一路」構想を進め、資金は中国マネーを注ぎ込み、中国人労働者を派遣して途上国のインフラ事業を次々と行い、事業が実現しなかったり、中国への債務を返済できなくなったケースでは、その事業を長期に亘って中国が管理するような事態が頻繁に見られる。これをG7サイドとしては、労働や地球環境への配慮、透明性の確保、民間資本の結集などを通して民主的な価値に基づいて投資を検討する。

 中国政府の民主化抑圧や新疆ウィグル族弾圧などの人権蹂躙に対して、西側諸国は厳しく非難している。昨年来中国は、香港の国家安全維持法の施行により、約束の「1国2制度」を一方的に破棄して香港で自由と民主化を抑圧している。奇しくも香港民主活動家だった24歳の女性・周庭さんが、未許可デモを組織していた罪で禁固10か月の実刑判決を受けていたが、昨日釈放され出迎えの車に乗り込む間に支援者らが激励の声をかけた。しかし、彼女はまったく無言だった。収監前にはあれほど中国当局を批判していたが、昨日は声なしだった。よほどお灸をすえられ、脅され再び拘束されるのを恐れているのだろうか、一言も言葉を発しなかった。それほど仕返しを恐れているのだろう。

 先日のベラルーシの反政府ジャーナリスト・プロタセビッチ氏がテレビで反政府デモを止めるとか、ルカシェンコ大統領を尊敬しているとの政府寄りの発言が、転向かと西側の人びとを驚かせたが、やはりリンチを受けたり、脅されれば、自己否定になるのだろうか。それでも周庭さんの場合は、「転向」ではなく、河上肇流に言えば、「没落宣言」ではないかと思っている。

 G7 に初めて出席した菅首相は、しきりにオリンピック開催への理解と支持を訴え、各国が強力な選手団を派遣するようアピールした。まだまだコロナ対策問題や、気候変動問題など重要課題が議論されると思うが、階級闘争、共産党1党独裁、更に今以て改革開放から脱皮できない中国が難渋するような議題をもっと話し合ってもらいたい。

 さて、今日は久しぶりに嬉しくホッとしたような気分になった。第70回全国大学野球選手権大会決勝戦で母校慶應が、福井工大を13-2で破り34年ぶり、第1回大会以来4度目の優勝を飾ったからである。決勝戦の13点は史上最多得点である。昭和34年に兄が東北地区代表として東北大学の2塁手として出場し、1回戦で翌年阪神に入団した関西大学中井投手に抑えられ、3-0で敗れた試合を神宮で観戦したが、もう62年も昔のことである。しかし、今日はテレビ中継で観戦しても入場観客を制限し、応援団はおらず、華々しいエールの交換もせず、試合中は今ひとつ盛り上がらなかった。通常ならゲームセットと同時に歌う母校塾歌も勝っていながら歌えず、寂しい決勝戦のグランド風景だった。これもコロナ禍では止むを得ないか。まぁ優勝したので、佳しとしよう。

2021年6月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5144.2021年6月12日(土) ノーベル賞受賞者・根岸英一博士永眠

 今朝ショッキングな知らせをテレビで知った。2010年ノーベル化学賞受賞者で文化勲章受章者でもある根岸英一博士が、アメリカ・インディアナ州のご自宅で亡くなられたのだ。根岸博士は湘南高校の4年先輩で、ノーベル賞受賞の年に虎ノ門アークヒルズで開催された母校東京有志会で初めてお会いした時に、僭越だが若いうちに積極的に海外へ行くべきだとの考えが不思議に一致した。奥様のお名前「すみれ」が次男の嫁と同じだったので、その点でも妙に気持ちが通じた。翌年お会いした時に英語署名入りのご著書「夢を持ち続けよう!」をいただいた。同書の冒頭の見出しが「若者よ海外へ出よ!」である。普段はアメリカに居住されておられる博士と4度もお会いできたのはラッキーだった。不運にも3年前車の運転中に側溝に落ち、それが原因で同乗していた愛する奥様を亡くされ大分落ち込んでおられたと伺っていた。

 有名になられても母校との縁と絆を心掛けられ、母校にも再三訪れ、母校のアメリカ研修生がアメリカを訪れる度に彼らをご自宅に招いてもてなし学校、教職員、在校生からも随分感謝されていた。父上が満鉄に勤務されていた関係から、旧新京(現長春)で生まれ戦後朝鮮京城から引き揚げた時、大和市内の小学校へ1年飛び級で転入したために、他の同級生より1歳年少だった。そのため高校入学時にも1年早いことが問題となりひと悶着あったようだ。それでも卒業時には現役で東大理1へ入学されたのは、並みの学力ではない。高校では合唱部に所属し、歌を唄うことがお好きだった。特に布施明の「シクラメンのかほり」が好きで、頼まれるといつもこの歌を唄ったようだが、2011年3月11日に横浜のホテルで唄っていたまさにその時、大きく揺れ東日本大震災が発生したので、もう歌いませんと冗談交じりに仰っていた。実際に見事な歌いっぷりを楽しませてもらった。とにかく偉ぶらず、円満なご性格で周囲に溶け込む学者らしからぬ堅苦しさのない先生だった。今年は母校創立百周年記念という祝うべき年であるが、新型コロナ・ウィルス禍のため大掛かりな祝典は行われない。お元気なら博士は進んで式典に参加されただろう。朝日夕刊に依れば、アメリカで葬儀は行わず、来年日本で埋葬される予定だという。

 尊敬すべき先輩の旅立ちを哀悼の気持ちとともに遠くよりお見送りしご冥福をお祈りしたいと思う。

 さて、月1度の糖尿病の健診にクリニックへ出かけたが、ステロイドのプレドニン錠を増量服用しているので、ヘモグロビン(HbA1c)の数値が些か気になっていた。幸い案ずるより生むが易しで、ヘモグロビンの数値は先月と同じで上がらずホッとした。医師の話ではこのまま飲み続ければ、来月は上っているかもしれないと話されたが、取り敢えず膝の痛みはほとんど消えたし、気持ちは落ち着いてきた。

2021年6月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com