4542.2019年10月20日(日) 日本ラグビー、南アフリカに敗れる。

 人気が盛り上がったラグビー・ワールドカップも昨日から決勝トーナメントに突入した。日本以外の強豪国同志の対戦もテレビ観戦していてつい手に汗を握ってしまう。初めてベスト8入りした日本は、今日東京スタジアムで因縁の南アフリカと対戦した。残念ながら前半5-3と健闘しながら、後半は押されっぱなしで結果は26-3で負けてしまった。やはり身体の大きい南アにはスクラムや、ラインアウトで完全に負けていた。現時点でこの敗戦はやむを得ないとも言えるが、これからフォワードをもっと強化していく必要があると思った。しかし、第1次リーグを突破して初めて決勝トーナメントへ進出したことは殊勲功だと思う。世界の強豪チームも、最早日本を弱小チームとは見做さなくなったと思う。

 ところで今日はラグビー界にその人ありと言われた平尾誠二さんの命日である。神戸製鋼7連覇の中心選手、元日本代表、元監督としても存分に活躍され、このワールド・カップ開催と日本チームの飛躍ぶりを見ることを楽しみにしていた。3年前の今日、がんのため53歳の若さで黄泉の国へ旅立たれた。試合前に台風19号犠牲者のための黙祷と相前後して、平尾さんにも黙祷を捧げた。平尾さんは、今の日本チームの戦いぶりを天国でどう見ていただろうか。

 先週の日曜日決勝トーナメント入りが懸かったスコットランド戦のテレビ平均視聴率が、39.2%、瞬間視聴率が53.7%という高い視聴率だったということは、NHK大河連続ドラマ「いだてん」の視聴者が相当食われていたに違いない。それに恐れをなしたか、NHK連続大河ドラマを今日は放映せず、NHKが日本戦を生中継した。流石に日本中の関心を呼び込むだけのカードである。

 今日は先週に続き、午後のウェールズ対フランス戦も見続けていたので、やはり疲れたが、実にレベルが高い好試合は見ていても力が入って飽きない。この試合はウェールズが22-21で逆転勝ちした。来週は準決勝で、あまり興奮しないでのんびり好試合をテレビ観戦できる。日本が負けたことは悔しいが、ホッとしたのも事実である。

2019年10月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4541. 2019年10月19日(土) ホルムズ海峡へ海上自衛隊派遣

 アメリカとイランが不仲のこの時期に、中東のホルムズ海峡近くのオマーン湾で6月に日本の船舶を含む2隻の石油タンカーが何者かの攻撃を受けて炎上した。アメリカはイランが仕掛けたと強く非難した。7月に入ってからイランが米軍の無人偵察機を撃墜したことを受け、アメリカのトランプ大統領は報復措置として同国への軍事攻撃を承認した。まもなく大統領は発言を取り消したが、両国間には不穏な空気が漂っている。その後アメリカは民間船を守るためホルムズ海峡周辺で活動する有志連合結成構想を提案し、同盟国へ参加を要請していた。日本に対しても当然の如く要請があった。しかし、有志連合に加盟することは、取りも直さず友好国イランを敵に回すことであり、これまでの日本とイランの友好関係を考えるといくらアメリカに忖度したにしてもその要請は受け入れられず、政府としても頭を痛めていたところだ。

 そこへ昨日政府は唐突に「中東情勢の安定と日本に関係する船舶の安全確保を理由に、ホルムズ海峡周辺のオマーン湾など中東への自衛隊派遣を検討することを決めた」と発表した。

 アメリカから同盟国として有志連合への参加を強く求められていた日本政府が、アメリカ主導の海洋安全保障計画に参加しないことについて、菅官房長官はアメリカとは緊密に連携を深めていくと言いつつ、日本としてどのような対応が効果的か総合的に検討した結果、日本独自の取り組みを行っていくことにしたと苦しい胸の内を説明した。アメリカにも、イランにも配慮した苦し紛れの一策だろう。アメリカの強引な戦略に引きずり込まれず、イランの顔も立てたということから、一応国際的な面子は保たれたのではないだろうか。

 しかし、それはそれとして、海上自衛隊が新たに海外へ派遣されるということは改憲議論の姦しい最中に、再び自衛隊の海外派遣が現行憲法に違反しないかとの議論を呼び起こすことになる。

 近年になって自衛隊法に基づき1991年に海上自衛隊掃海艇をペルシャ湾へ派遣し、翌92年にはPKO協力法により陸上自衛隊の施設部隊をカンボジアへ派遣した。その後もインド洋、クウェート、イラク、ソマリア沖、南スーダンへ自衛隊を度々派遣して今では歯止めが利かなくなっている。この辺りを今後どう考えるのか。このままで良いのか。自衛隊海外派遣の課題として検討すべきではないだろうか。

2019年10月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4540.2019年10月18日(金) イギリスとEUが離脱条件で合意

 今晩から明日にかけてまた大雨が降るようだ。このところ台風被害に関するニュースが毎日のように報道されている。夕刻になって三重県で激しい雨に覆われている。夜になって三重、徳島県に土砂災害警報が発令された。これから雨が関東方面にやってくるようだ。

 昨日電撃的なニュースに驚いたが、2020東京オリンピックのマラソン・競歩開催地が東京から涼しい札幌に変更されることがほぼ決まったようだ。アスリート・ファーストの観点から考えれば、少しでも真夏の涼しい場所で実施されるのはホッとするだろう。特に外国人選手にとってはその方がベターであろう。だが、先月行われたばかりのグランド・チャンピオンシップで東京マラソンのコースとして想定されたルートを走り、代表選手に内定した選手にとってはやや心外な思いがするのではないだろうか。沿道の住民や、商店などではレースを間近くに見られることを楽しみにしていた人たちも多い。

 縦社会のスポーツ界では、結局上部組織の意向が反映されIOCが決定したらそれに従うしかないようだが、それにしてもアスリート・ファーストを重視して、変更するにしても相応の費用の点などいくつかの問題点もあり、それをほとんど調査や検討の余地もなくIOCが短時間にパッと決めてそれをそのまま鵜呑みにするのは、あまり民主的ではないと思うのだがどうだろうか。これでは今夏40℃を超えたパリで2024年大会開催の際には、マラソンは涼しいアルプスの麓でも開催するしかないだろう。

 さて、イギリスは今月末にEU離脱期限が迫ってきた中で、昨日EUと離脱の条件で合意に達した。問題を最も難しくしていたのは、アイルランド島の北部・イギリス領北アイルランドの取り扱いを巡る条件だった。幸いEUに残るアイルランドと国境を接する北アイルランドとの間で関税問題など厳しい国境管理を避けようとの基本的合意がプラスに作用した。

 かつて激しかった北アイルランド闘争で散々もめた末に、北アイルランドは陸続きのアイルランドより海を隔てたイギリス領に参入されることを選んだ。ところが現在開催中のラグビー・ワールドカップで日本と対戦したアイルランドは、北アイルランドと1チームとして一体となって戦っている。同朋なのである。そして北アイルランドはイギリス領でありながら、同じイギリス領のイングランドや、スコットランド、ウェールズとはチームを異にしている。旧大英帝国国民は、お互いに異国の人という意識は抱いていないのではないか。

 果たして昨日の妥協案がイギリス議会で承認されるかどうかは不明であり、まだ前途に難題が横たわっていると思うが、早く誰もが納得する結論を出してもらいたいものである。

2019年10月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4539.2019年10月17日(木) 東京五輪のマラソン・競歩は札幌に変更か?

 間際になってこんなことがあって好いのかというのが率直な感想である。昨日2020東京オリンピックのマラソンと競歩が東京ではなく、札幌で開催される可能性が伝えられたことに対してである。東京オリンピック開催まで後281日にまで迫ってこの慌てぶりはどうだろうか? 

 理由は今になって東京の8月猛暑に腰が引けたのである。先日カタールのドーハで開催されたばかりの世界陸上の女子マラソンで、暑さを避けるため深夜午後11時半スタートで行われた。ところが、68選手のうち28選手が途中でリタイアするという前代未聞のレースになった。この期に及んでIOCはこの事態を深刻に受け止めたようだ。すでに国際陸連は理解しているというが、問題は実施予定だった東京の受け取り方である。小池百合子東京都知事は、不意の変更提案に対して不快感を露わにした。

 熱い盛りの実施を前提にスタート時間を繰り上げたり、ルート途中でミストを噴霧したり、温度を下げるため走行ルートの一部の舗装を断熱用に変更したり、一応あの手この手の工夫を凝らしてきた。それなりの費用もかけて新国立競技場へ颯爽と金メダリストに登場して欲しかったのだ。同じ国内とは言え、東京と札幌では雰囲気は異なる。札幌では過去に冬季オリンピックを開催したことがあるし、毎年札幌マラソンを実施してレースの運営には全く問題はない。ただ、すでに当日の入場券は発売済であり、そのあたりの問題をどう考えるのか。

 そもそも熱い夏の盛りにオリンピックを開催すること自体に問題がある。開催費用約5千800億円に対して、アメリカから放送権料約4千700万円が入るため、アメリカの人気スポーツ開催時期に配慮した関係から、こんな暑い時期開催が決まった経緯がある。商業上の理由で暑い夏の東京でオリンピックを開催すると決定したからには、その範囲内で全力を尽くして行うべきであると思う。変更を持ち出したIOCのバッハ会長は東京と札幌では気温が、5℃ほど違うと言っているが、マラソン実施の8月9日の1週間前の2日の気温は、最高気温が東京35.1℃に対して札幌は34.2℃だった。マラソン・スタートの午前6時でも東京27.7℃に対して札幌は23.6℃だった。それならドーハと同じように東京で真夜中のスタートにしてみてはどうか。マラソンのメダリストが、その日の国立競技場で行われる閉会式に出席することが出来るかどうかも怪しい。

 いくらドーハの世界陸上でショックを受けたにせよ、競技会場を変更するには、もっと早く時間をかけ、あらゆる条件を検討したうえで決定すべきではないか。少々IOCは前のめりになっているのではないかと思う。

 この問題について最もご縁のある筈のラグビー・ワールドカップに最もご縁がある筈にも拘わらず姿を見せなかった森喜朗・オリンピック組織委員会会長が、何と久しぶりに会見の場に姿を見せた。森さんの言い分は、IOCと国際陸連が決めたことに組織委員会が反対出来ますかというものだった。これでは言いなりに従えということにならないだろうか。これでは上の組織が一方的に決めたことに異議を申し上げられないということになる。久しぶりに森さんの顔を見て嬉しい反面、痩せて心配していたように体調が良くないのではないかと思っている。

 果たして結論はどう出るのか。日本としては決定を待つより他に方法はないのか。

 今日は、元会社の同僚でJR出身の近藤さんと近藤さんのJR時代の仲間に、元同僚の八木さんの4人で八王子でランチをともにした。近藤さんは今91歳で独身、先月奥さんの33回忌を行ったと言っておられた。毎朝4時半に起きて散歩と体操を日課としているという。母校中央大学のOB会や、地元の町内会、教育関係団体などの面倒を見ておられるようで、その積極性には脱帽である。再会を願って別れたが、益々の健勝を祈っている。

 さて、台風19号の被害が東日本各地に拡散している。犠牲者も78名に達した。この惨状に配慮して22日に予定していた天皇即位を祝う祝賀パレードが、11月10日に延期されることになった。天皇陛下の即位を国内外の賓客に披露する祝宴「饗宴の儀」は予定通り行われる。

 台風19号で河川の氾濫を防ぐために整備された施設の中に春日部市にある5つの河川から水が入り込んだ「首都圏外郭放水路」の調圧水槽を新聞掲載の写真に見た。映画「007」で見た、イスタンブールの地下宮殿の水槽とよく似ている。トルコの地下宮殿にもそのような目的もあったのだろうか。

2019年10月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4538.2019年10月16日(水) トラブルに直面する国内外社会情勢

 台風19号の甚大な被害に罹災者は困り果てている。あまりの惨状に安倍首相も近日宮城、福島両県を視察がてら見舞いに行くことを発表した。

 日本国内がこの数日台風襲来に振り回されている間に、海外でも政治的な緊張状態にそれぞれ国民の目が注がれている。

 6月以来デモが絶えず、混乱が収まらない香港では、今日デモの発端となった逃亡犯条例改正案が正式に撤回される予定で林鄭月娥・行政長官が施政報告演説を行った。ところが、民主派議員が抗議したため、議会は休会に追い込まれ、23日に延期された。まだ当分もめそうだ。

 一方、今最も注目を集めている紛争地域はトルコのシリア近くの国境周辺である。トルコとシリアが綱引きをやっている中に少数民族クルド人を巻き込み、そのうえ背後にアメリカとロシアが控えて両国関係は複雑になっていた。そこへアメリカ軍が支援していたクルド人を見捨てるように撤退してしまったので、シリアにいるクルド人がシリアと提携した。これによりシリアにいるクルド人はトルコを敵に回すことになった。それによりトルコ軍がシリア領内を砲撃して国境は緊張状態となった。元はと言えば、アメリカが支援していたクルド人を見捨ててシリアが彼らと手を結んだことである。アメリカはトルコに圧力をかけているが、これまでシリアを支援していたロシアがトルコにも色目を使っている。トランプもトランプなら、プーチンもプーチンである。

 更に北アフリカのチュニジアで政治経験のまったくない憲法学者のカイス・サィード氏が大統領に選ばれた。対立候補に圧倒的な差をつけて当選した。2011年にベンアリ政権が「アラブの春」で倒れて以来失業問題が恒常化して失業率が、昨年は15.5%にまで悪化して国民の批判が強まっていた。政治に素人で公平を主張する新大統領が、果たして国民の期待に応えてくれるだろうか。

2019年10月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4537.2019年10月15日(火) 広がる台風被害と後遺症

 昨日の夕刊と今日の朝刊新聞は休刊で、今日の夕刊を通して細かい台風19号の惨状を改めて知ることに成った。今日現在で74名が亡くなり、決壊河川が47、決壊箇所が66か所でこれほど水害被害が出たのはあまりないと思う。

 日本屈指の観光の町・箱根ではこれから秋の紅葉とともに絶好の観光シーズンを迎えるが、今も道路を伝わって濁流が流れ、土砂崩壊もあって鉄道線路が大分やられている。小田急ロマンスカーも運休し、箱根登山鉄道などは線路が土砂に埋もり、復旧の見通しが立たないという。交通手段がなくなり、箱根への観光客があまり見られない。旅館の予約キャンセルが増えて、強羅駅前は閑散として土産物店の主人がしきりにぼやいていた。箱根は観測史上で全国最高の2時間1001㎜という大量の降雨量により、地面に沁み込んだ雨水が今日も溢れ出て車の交通障害にもなっている。夏には噴火もあり、このところ箱根にとっては踏んだり蹴ったりの自然災害を被っている。

 我が家にほど近い多摩川でも堤防決壊があった、というより堤防のない低い場所へ川の水が流れ込んだのだ。東急二子玉川駅近くの堤防が築かれていない箇所に水が流れ込んだ。これには問題があって、景観を壊す恐れのある堤防の設置に沿岸の住民が堤防建設に反対して、国、都ともめていたという。これを機会に世田谷区は住民と堤防建設を話し合う意向だという。これほど甚大な被害を出した今回の水害に対して、国、自治体一体となった根本的な対策を講じる必要があると思う。

 こういう災難時にいつもろくな事を言わない政治家のひとり、自民党の二階俊博幹事長が一昨日今回の水害について、まずまずで収まったという感じだと述べて、被災者を愚弄するものだと野党から追及されだが、頑固に発言を撤回しなかったところ、今日夕方になって誤解を呼んだとして撤回することにした。こんな人物が自民党の中で存在感を高めているのだから、自民党のみならず国会議員が国民から信頼されなくなるわけである。情けない。

 それにしてもいつになったら自然災害に対して安心して住める環境を作り上げることが出来ることだろうか。

 さて、昨日の本ブログに書き込んだ一昨日のラグビー・ワールドカップ、日本対スコットランド戦は日本中を熱気に包んだが、その視聴率がどうなるか、先月のアイルランド戦や、先週のサモア戦を上回るのではないかと予想していたらいずれをも大幅に上回ったようだ。関東地区の平均視聴率は39.2%、瞬間最高視聴率は驚いたことに53.7%だった。今までこんなに高い視聴率のスポーツ中継は知らなかった。それほど日本中があの熱戦に摂りつかれ興奮していたことになる。まあ良かった。これから決勝トーナメントでも白熱の試合をやってくれれば、視聴率も一層ヒートアップすることだろう。

2019年10月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4536.2019年10月14日(月) 台風19号が残した大きな爪痕

 予想以上に台風19号の被害が広がっているようだ。関東や東北などで51の河川で堤防が決壊して浸水した。今も被害の全容は把握出来ていない状態である。昨晩停電は首都圏を中心に約11万戸、断水は約12万戸に上がった。昨日臨時休業したコンビニも復旧は思いのほか手古摺っていて今日直ぐ開店というわけにはいかないようだし、物流の宅急業者も営業に大分苦戦しているらしい。死者が50人に達しているが、それは大半が堤防決壊と土砂崩れによるものだ。

 さて、昨日のラグビー・ワールドカップの余韻が未だ冷めやらぬようだ。昨夜行われた日本対スコットランド戦はまたまた盛り上がり、今日もNHKと日本テレビが交互に何度も録画を流していた。ついまた見てしまったが、やはり日本の実力は大分上がったことが分かる。多分テレビ視聴率も前回のサモア戦の平均32.8%、瞬間最高視聴率46.1%を上回ったのではないだろうか。

 このせいでプロ野球の陰が薄い。昨日今年の日本一を決める両リーグの出場チームが決定したにも拘らず、メディアでそれほど大きく取り上げられていない。セ・パ両リーグのクライマックス・シリーズ最終戦はあまり盛り上がらなかったように思う。今日の新聞を見てもラグビーの扱いに比べると遥かに小さく目立たない。セ・パ両リーグともセの巨人、パのソフトバンクが4勝1敗となり日本シリーズで相まみえることが決まった。しかし、日本シリーズ第2戦が福岡で行われる20日は、日本ラグビーが初の決勝トーナメントで前回大会に予想を覆して破った南アフリカと対戦する日である。またもやプロ野球がラグビーに食われてしまうような気がしている。

 さて、昨日の本ブログに男子マラソンの非公認世界最高記録について取り上げたところ、何と昨日シカゴ・女子マラソンでケニアのブリジット・コスゲイ選手が16年ぶりにイギリスのラドクリフ選手が持つ記録を破る2時間14分4秒の女子の世界新記録を打ち樹てた。これはもちろん国際陸連公認である。女子の記録も伸びたものである。まだ高校生のころは、男子でも2時間20分台後半だった。それが1955年頃イギリスのピータース選手が一気に2時間17分台の記録を出して世界中を驚かせたことを覚えている。今や女子マラソンでもそれを凌ぐ記録が出るようになった。記録は破られるためにあると哲学的に言われるが、果たして100年後にはどんな記録が生まれているのだろうか。

 夕刻になって韓国は、先月すったもんだの末文在寅大統領に乞われて法務大臣に就任したばかりのチョ・グク(曺国)氏が辞任したと発表した。大統領、法相ともに「国民の間に多くの葛藤を引き起こしたことについて非常に申し訳なく思う」と語っている。娘の不正入学や親族の不透明な投資疑惑などが取り沙汰され、大学教授の妻が、娘の大学進学に有利になるように表彰状を偽造したとして私文書偽造の罪で在宅起訴されたほか、ファンドへの不透明な投資疑惑でも検察から事情聴取を受けた。国民の間ではチョ氏や文政権への不満が高まっていた。大統領の任命責任を問われることにもなりかねない。外交、経済政策、人気どれをとってもこのところぱっとしない文大統領にとっては正念場となりそうだ。

2019年10月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4535.2019年10月13日(日) 日本ラグビー、スコットランドを破りベスト8

 昨日の台風19号は並みのすごさではなかった。幸い夜遅くなって首都圏を通過すると風も収まり、睡眠を邪魔されることはなかった。だが、記録的な大雨にダムの貯水量が急増して決壊を防ぐために5県7つのダムで緊急放流が行われた。

 1都12県で大雨特別警報が発令されただけに、各地で降雨も激しく河川の氾濫や土砂崩壊が相次いで、箱根では48時間の雨量が1000㎜を超える記録で観測史上1位を更新したという。河川の氾濫の中でも千曲川の決壊が長野市内にも洪水が押し寄せる結果となって、北陸新幹線の長野車両センターも水浸しとなり、連結した新幹線10編成、120車両が水の中に浸かってしまった。所有車両の三分の一が使えなくなってしまった。しばらくの間これで運行に支障を来すのではないだろうか。犠牲者の数は現時点で30名を超えたが、事前の情報、当日の実況中継、その後の後始末など、テレビ・ニュースは一日中台風騒動に追われていた。

 そんな鬱陶しい空気を打ち破ったのが、ラグビー日本代表の目覚ましい活躍だった。今日横浜で行われたワールドカップで強敵スコットランドを28-21で破り、念願の決勝トーナメント初進出を果たした。日本はグループAで4戦4勝の首位となり、20日に行われる準々決勝で南アフリカと対戦することになった。それにしても日本は強くなったものだ。簡単にディフェンスが破られなくなったし、パスワークもオフロード・パスを始めとしてつなぐことが出来るようになった。

 横浜日産スタジアムには6万7千人のファンがつめかけ、熱狂のうちに試合が行われたが、同じ今日釜石で行われる予定だったカナダ対ナミビア戦は台風の被害状況により中止となり、ファンをがっかりさせた。カナダの選手らが台風被害の後始末に泥掃除をして地元民に感銘を与えた。

 試合開始前に昨日の台風犠牲者に対して黙とうを捧げた。ただ、気になったのは、今日の試合を楽しみにしていたであろう秋篠宮妃殿下と悠仁宮が、台風被害と犠牲者を思い観戦を取りやめたということを聞いて、気持ちは理解出来るが、敢えてそこまで配慮する必要があるのだろうかと疑問も感じた。我が家でも夫婦でテレビ観戦に熱中して少々疲れを覚えたほどである。とにかく力が入った。日本代表チームの決勝トーナメントでの活躍を期待したい。

 さて、オーストリアのウィーンで面白い企画があった。男子マラソン選手に2時間の壁を突破させるための企画で、現在世界記録2時間1分39秒を持つ、リオ五輪金メダリストのケニアのエリウド・キプチョゲ選手に7人のペースメーカーが入れ替わり、同時にペースメーカーに正しい位置を知らせる電気自動車が先導する設定で行われ、そのおかげで1㎞2分50秒のペースで走ることが出来たそうである。記録は1時間59分40秒2で世界最高記録を達成した。但し、これは国際陸連が正式に認めるレースではなく、記録は非公認である。それにしても世の中にはいろいろ面白い企画を考える人がいるものである。

2019年10月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4534.2019年10月12日(土) 最大級の台風とノーベル平和賞

 やはり予想通り猛烈な台風がやって来た。台風は午後7時前に伊豆半島に上陸した。午前中は風雨も大したことはなかったが、午後になって激しい風と雨が襲ってきた。午後3時半過ぎに気象庁が会見を行い、関東7都県にレベル5とランクされる大雨特別警報が発令されたと発表した。東京に発令されたのは初めてである。数十年に1度の割で災害の危険性があるくらいの警報だそうだ。NHKでは、夜まで台風関係を主とするニュースを現場からの中継を交えながら刻一刻と伝えている。

 2階の雨戸が1枚外れてお隣さんから外れていますよとわざわざ電話で知らせてくれた。時々風の音がうなっている。携帯に国土交通省地方整備局からエリアメールが度々送信されてくる。河川氾濫の恐れがあるので避難の準備も考えるようアドバイスしている。そう言えば、多摩川も水嵩が増している。実際テレビ画面で見る河川は激しい勢いで上流から洪水が濁流の如く流れてくる。今晩は風雨の音でゆっくり寝ていられなくなるのではないかと気になる。

 さて、今年のノーベル平和賞は、地球温暖化対策を訴えて今話題のスウェーデンの16歳のグレタ・トゥーンベリさんが受賞するのではないかと予想していたところ、エチオピアのアビー・アハメド首相に決定したと昨日報道された。今年の受賞には推薦者が、過去4番目に多い301個人及び団体もいたという。アハメド首相は、昨年4月アフリカでは過去最年少の41歳で首相に就任するや若さと行動力で、国境紛争で対立していた北の隣国エリトリアとの紛争解決に奔走して昨年7月国交正常化に合意した。

 元々エリトリアは部族こそ違え、エチオピア領だった。1968年1月初めてエチオピアを訪れた時、偶々知り合ったマラソンのアベベ選手の甥から、現地でエリトリアと民族問題でもめていると聞いた。その後エリトリアはエチオピアから独立した。しかし、長らく両国間で国境線を巡り対立していたところへアハメド首相が和平を成し遂げたその功績が高く評価された。

 この平和賞受賞は各界から評価されている。その他のアカデミックな分野では、アフリカ出身者が受賞する機会が残念ながら少ない。その意味ではアフリカ人に名誉ある賞が授けられたことは紛争解決のみならず、広く平等に賞を与えるという点で評価しても良いと思う。

2019年10月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4533.2019年10月11日(金) 明日過去最大級の台風19号襲来

 こんなことは初めてである。気象庁と東京気象台が並んで記者会見を行い、明後日関東地方にやって来る台風19号に対して十分な備えと警戒をするよう促したことである。1958年に2千人の犠牲者を出した狩野川台風クラスの大型台風だそうである。現在太平洋上にある台風は、現時点で945hPaの猛烈さで交通機関も特別の対応をしている。空の便は明日日航、全日空ともにほぼ全便欠航、JRでも東海道新幹線が東京・名古屋間を運休し、他の新幹線も相当な間引きと運休を発表した。私鉄も例外でなく、ほとんど早朝だけ運行するがすぐに運休すると発表した。明日の午後は電車での外出はほとんど出来ない。小学生時代を過ごした千葉県鋸南町では台風15号による被害から復旧出来ないまま、また19号に備えなければならず頭の痛いところである。都内と首都圏の百貨店とコンビニはほとんどが終日休店をすると発表した。

 さて、中東でまた事件が起きた。この原因には、間接的にトランプ・アメリカが関わっている。トルコ軍がシリア北西部に越境してクルド人武装組織「人民防衛隊」を攻撃し多数の死者を出したのだ。この地域一帯はイスラム国(IS)が暗躍して、トルコ、シリアともに困り果てていた地域である。それをアメリカがIS掃討のためにこの地域のクルド軍に武器を供与しバックアップしてきた。それを突然何の連絡もなくアメリカ軍が撤退してクルド軍は背後から支援を受けることが出来なくなってしまった。アメリカはクルド人を見殺しにしたと言っても好い。もちろん最も糾弾されるべきはトルコであるが、それにしてもなぜアメリカはここへ来てクルド人支援を止めてしまったのか。そこにはトランプ大統領の身勝手な自己第一主義がある。トランプ氏は来年の大統領選で再選されることが目下最大の願いであり、自らの選挙公約に謳った中東からの米軍撤兵を優先したのである。

 そもそも中東混乱の原因には、アメリカが一方的に始めたイラク戦争がある。その混乱の種を撒いた責任あるアメリカが、当事国に一言の相談も了解もなく自らの選挙優位のために軍隊を撤収し、戦争の後始末をつけないとはあまりにも身勝手に過ぎるのではないだろうか。トランプ政権の中東への関与が薄くなるに連れ同地域におけるアメリカの存在感も弱まっている。

 ところが今日になって気の移ろいやすいトランプ大統領が、自分らが両者を仲介出来れば好いなどと言い出した。トルコの対応次第では、経済制裁など厳しい措置を取るとも言っている。相変わらず本心がよく分からないお人である。

 親日国トルコに対して友好国として、忠告するなら日本に対する拍手喝采が期待出来るが、アメリカ、及びトランプ大統領への忖度からそれも出来ないのが残念ながら現在の日本である。

2019年10月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com