4535.2019年10月12日(土) 最大級の台風とノーベル平和賞

 やはり予想通り猛烈な台風がやって来た。台風は午後7時前に伊豆半島に上陸した。午前中は風雨も大したことはなかったが、午後になって激しい風と雨が襲ってきた。午後3時半過ぎに気象庁が会見を行い、関東7都県にレベル5とランクされる大雨特別警報が発令されたと発表した。東京に発令されたのは初めてである。数十年に1度の割で災害の危険性があるくらいの警報だそうだ。NHKでは、夜まで台風関係を主とするニュースを現場からの中継を交えながら刻一刻と伝えている。

 2階の雨戸が1枚外れてお隣さんから外れていますよとわざわざ電話で知らせてくれた。時々風の音がうなっている。携帯に国土交通省地方整備局からエリアメールが度々送信されてくる。河川氾濫の恐れがあるので避難の準備も考えるようアドバイスしている。そう言えば、多摩川も水嵩が増している。実際テレビ画面で見る河川は激しい勢いで上流から洪水が濁流の如く流れてくる。今晩は風雨の音でゆっくり寝ていられなくなるのではないかと気になる。

 さて、今年のノーベル平和賞は、地球温暖化対策を訴えて今話題のスウェーデンの16歳のグレタ・トゥーンベリさんが受賞するのではないかと予想していたところ、エチオピアのアビー・アハメド首相に決定したと昨日報道された。今年の受賞には推薦者が、過去4番目に多い301個人及び団体もいたという。アハメド首相は、昨年4月アフリカでは過去最年少の41歳で首相に就任するや若さと行動力で、国境紛争で対立していた北の隣国エリトリアとの紛争解決に奔走して昨年7月国交正常化に合意した。

 元々エリトリアは部族こそ違え、エチオピア領だった。1968年1月初めてエチオピアを訪れた時、偶々知り合ったマラソンのアベベ選手の甥から、現地でエリトリアと民族問題でもめていると聞いた。その後エリトリアはエチオピアから独立した。しかし、長らく両国間で国境線を巡り対立していたところへアハメド首相が和平を成し遂げたその功績が高く評価された。

 この平和賞受賞は各界から評価されている。その他のアカデミックな分野では、アフリカ出身者が受賞する機会が残念ながら少ない。その意味ではアフリカ人に名誉ある賞が授けられたことは紛争解決のみならず、広く平等に賞を与えるという点で評価しても良いと思う。

2019年10月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com