充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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6401.2024年11月21日(木) 再選された兵庫県知事に露骨な賛否両論
このところ有名人の訃報が相次いでいる。先月俳優の西田敏行が亡くなってから、声優大山のぶ代、日本画家上村敦之、漫画家楳図かずお、元第五福竜丸船長筒井久吉、詩人谷川俊太郎、俳優火野正平、そして昨日元横綱北の富士が亡くなった。他にもおられるが、知る限りざっとこれだけ一世を風靡した有名人が旅立ったことに、これらの人びとと個人的な交流はないが、浮き世の寂しさを感じる。それぞれに思い残すことはなく、精いっぱい生きたのではないかと親しい人たちは語っているが、それにしても近年他界した人たちの中には、私より若い人も大分含まれるようになった。まだまだ個人的には、やりたいことがあっただろう。私とて死地へ急ぐわけにはいかないが、父が93歳で永眠したことを考えると、私も余生は残り数年と考えて悔いのない人生を全うしたいと考えている。
さて、去る17日に行われた兵庫県知事選挙で斎藤元彦・前知事が、県議会で全議員から辞職要求を一致して突き付けられ失職したにも拘わらず、選挙で再び知事へ返り咲いた。県内外を問わず、これをおかしいと思った人が大分いたようだ。中でも前川喜平・元文科事務次官がXに投稿した言動が、兵庫県民を愚弄していると大きな話題となり非難を浴びている。
確かに投稿の主旨は理解出来るが、前川氏の表現が露骨過ぎる印象がある。前川氏は、斎藤氏が当選した翌日早々に、「『バ〇は死ななきゃ治らない』とは言わない。学べば治る。賢くなれる。斎藤を当選させた兵庫県民も」と投稿した。兵庫県民にとっては侮辱された気持ちになるのも無理はない。文部行政を司ったトップのメッセージとしては、あまりにも馬鹿正直過ぎる。実は、私自身開票直後の速報で斎藤氏リード、そして間もなく「当選確実」と報道された時点で、意外感と失望感を抱いたことは事実である。伝えられる斎藤知事に纏わる情報は、あまりにもパワハラが酷く、実際に部下の局長が自死したほどであり、職員の声にも同情出来るものはなかった。ただ、前川氏の単刀直入な言い方は、それなりの常識人としてはやり過ぎの感はある。SNS上の前川氏に対する反論も過激で、県民から「兵庫県民から言うわ。前川喜平のバカは死んでも治らない」としっぺ返しまでされている。憤る県民には、こんな批判もある。「この方が文科相のトップ、初等中等教育局長もやっていたことの方が頭を抱えたくなる」と呆れている。
前川氏の熾烈な投稿はまだ続く。「叫びたいけど叫ばないでいる言葉→『お前らは笛吹男についていくネズミか、肉屋に尻尾を振る豚だ。鏡でよく自分のあほ面を見ろ(寄稿文はすべてカタカナ表記)』」と毒気の強い表現がある。
かつて前川氏の講演を聴いたことがあった。小学生の授業に作文がないことが文章力を育てる教育と疎遠となっている。私たちが終戦直後に国語の授業を「読み方」と「綴り方」の2教科を習い、初歩ながら「綴り方」授業で文章を書く訓練を受けたものだ。講演直後に前川氏に今後の小学生の国語教育に「綴り方」を採り入れてはどうかと質問したことがあった。残念ながら取り合う気持ちがないようだった。斎藤知事が再選されたことに納得がいかないのは、私も同感であるが、前川氏は高級官僚として晩年失脚し、有終の美を飾ることは出来なかったが、少々上から目線の態度が見えることが気にはなっていた。尤もこの点は、斎藤知事も同じである。今後前川氏はどういう対応をされるであろうか。
6400.2024年11月20日(水) このままでは中国で反習近平デモ発生か?
昨日は今年になって最低気温とされたが、今日も寒かった。都内の気温は最高8.8℃、最低5.5℃だったそうである。
このところ中国の社会的現象となった、無差別な殺害事件について、昨日も本ブログに批判的に取り上げたばかりである。あまりにも国民に対する過剰な国家管理に国民の間から批判、更にエスカレートして意図的に無謀な事件を八つ当たりのように引き起こしているようだが、実はそれは国民の間に蟠る不満の発露で社会、或いは中国共産党への報復であると言われている。それはつまるところ国民の独裁国家への精一杯の抵抗であり、不満であるというのである。自由を抑圧し、国民の権利も押さえつけようとする治安当局の締め付けは、近年になって度を超えていると思う。
このようなうっ憤を晴らすようなトラブルが中国の一般社会に充満しているが、昨日公平であるべきスポーツの分野においても中国の自己本位現象が見られ、このまま放置しておいて良いものだろうか疑問に思っている。
それは、昨日アモイのグランドで行われたサッカー・ワールドカップ2026年大会・アジア最終予選で日本代表チーム(FIFAランク15位)が、中国代表チーム(FIFAランク92位)と戦った試合の出来事である。グランド自体が、FIFA推奨基準のピッチより縦横とも1.5m短縮され、行動範囲が狭い中国BK陣にとっては有利に設営されている。日本人選手はグランドが狭く感じたと言っていた。試合に先立って日中両国の国歌斉唱で、「君が代」演奏中に中国人サポーターの大ブーイングで演奏が聞こえないほどだった。試合中には、中国人サポーターがグランドに乱入し、試合が中断される有様だった。更に日本のGK鈴木選手の顔面にレーザー光線を当てる行為も行われた。選手も興奮したのか、2人の中国人選手に対してイェロー・カードが提示される始末だった。試合が終わって流石に日本の森保監督が、迷惑行為を浴びたと漏らしたほど酷かったようだが、これらも無差別殺害と同様に中国国民のうっ憤の発露だろうか。。
今の中国は、多くの面で常識や礼を欠くことが多い。これは国民がいかに気を付けようとも、政府の抑圧的な姿勢や対応がこのままいつまでも続けば、恐らく遠からず、デモやクーデターの発生によって習近平独裁政権が崩壊する可能性があるとも見られている。
話はまったく異なるが、コロナが薄れて観光客が各地の観光地に戻って来て新たな問題を提起されている。近年言われ出したオーバーツーリズム現象が、各地で交通渋滞を起こし、観光客のみならず、近くの住民の生活をも脅かしている。典型的なのは、外国人観光客にも人気の京都であるが、日本の登山のメッカでもある上高地も例外ではない。学生時代や会社で山岳活動していたため、北アルプスの玄関口である上高地を度々訪れたことがあるが、JR松本駅から上高地へ向かう国道が、観光バスと自家用車で渋滞し、上高地に近い駐車場は満車状態が続いているという。そもそも上高地は平地が狭く駐車場スペースも充分取れず、学生時代当時から一般車両の乗り入れは途中の沢渡までしか認められず、その先は上高地・沢渡間を往復するバスで訪れたものである。このため沢渡周辺にある市営の駐車場が午前5時頃には満車になり、路上駐車が相次ぎ、途中の民間駐車場も午前11時ごろには満車状態だったという。
松本市も対策を講じているようだが、この問題は自治体だけでは解決は難しく、観光庁が仲を取り持ってともども解決策を考えないと、上高地だけの問題ではなく日本各地の人気観光地で同じような問題が生まれると思う。普段現場にあまり手を出さないお役所も、他の省庁と同じように傍観しているだけではなく、国民的、国家的問題に前向きな対応を取るよう求めるものである。
6399.2024年11月19日(火) また、中国で車が暴走、社会へ報復
昨日からぐっと冷え込み、今日も朝からかなり気温が低い。冬型の気圧配置と強い寒気の影響で、各地で今シーズン一番の寒さとなった。北海道や青森では零下を記録し、新千歳空港では朝に最低気温がー10.7℃を記録した。日中でも気温はあまり上がらず、東京は13.2℃だった。明日はもっと冷え込むようだ。秋になっても夏日を記録する日が多く、今年は稀なほどいつまでも夏が続いていたせいで、秋の入りが遅れ、紅葉が見られなかったが、漸く観光地が紅葉となるや、一気にモミジが満開となり、観光客を喜ばせているようだ。
ついては、一昨日の本ブログに取り上げたように、最近中国各地で人が集まる場所や公共の場で殺傷事件があとを絶たないが、また今朝も湖南省常徳の小学校前で通学途上の小学生の群れへ小型のSV車が突っ込み、大勢の子どもを撥ねて幸い現状では死者がいないようだが、多くのけが人が出ているという。孔子や孟子を生んだ道徳の国・中国でかくも残酷な事件が立て続けに起きるというのは、偶然によるものではなく、人々が社会へ対して何らかの不満を持ってやけくそになっているのだろう。今日の事件でもSNSで伝えられた現場の写真が直ぐ観られなくなった。政府が相当気にしているようだ。中国は建国後今日に至っても国民に選挙権を与えず、共産党がすべての人事を取り仕切り、挙句に国民を監視しつつ自由を奪い取っている政治態勢に、抑えていた国民の怒りが暴発したものではないかと想像出来る。経済発展とともに生活が豊かになったことと同時に、国民がスマホを通して外界のニュースを容易に入手出来るようになり、民主主義国では自由を満喫している実態を国民は知るようになった。今は我慢しているのかも知れないが、いずれ国民誰しもが民主主義、自由の実態における彼我の差を知り、不満を覚え国民が不満を曝け出した時、現在の非民主主義体制が揺らぐ可能性があると思っている。
中国は1日も早く国民のための国家として脱皮して、真の民主主義国家として世界へ登場してもらいたいものである。
さて、先日富士山が過去最も遅い冠雪を迎えたが、今では例年通りの冠雪風景が望めるようになった。いつどこから見ても♪富士は日本一の山ぁ~♪と歌われるように、わが高校の校歌にも北原白秋が♪秀麗の富士を高く 西に仰ぐこの丘~♪と作詞してくれたように、ポエチックでありドラマチックで心を爽やかにしてくれる。その富士山も近年外国人観光客による登山が増え、頂上付近はごった返す有様である。
そこでゴミなどの放棄物など汚染防止、混雑防止の考えから山梨県では、今夏から入山規制の一環として1人2千円の通行料金を徴収し始めた。静岡県では2014年から「富士山保全協力金」として任意で1人千円を徴収してきた。しかし、静岡県でも来年夏から入山管理料の名目で3つの登山ルートにおいて入山料を徴収することになった。現在いくらにするか検討中である。登山に当たり入山料を徴収することには、反対も多い。何のための入山料かという説明が充分なされなければ登山者としては納得出来ない点もある。
現在入山料という名目ではなく、目ぼしい所で、「伊吹山入山協力金」、「屋久島山岳部環境保全協力金」、「信越トレイル整備協力金」、「大杉谷入山協力金」などがあるが、いずれも環境保全に対する登山者からの協力金である。「山が汚れている」ということを聞くことがある。加えて安全性の向上のために、入山料徴収も避けては通れなくなったようだ。
6398.2024年11月18日(月) 県議会決議で失職した知事が再選されるとは?
1980年12月に文部省教員海外派遣茨城県視察団でご一緒した女性教師お2人を、東京駅ステーションホテルのロビーで久しぶりに待っていた時、外を見ると大勢の人びとが集まり、警備の人たちもいたので、興味本位に外へ出て警備の方に何かあるのか尋ねてみた。外国の駐日大使が皇居で信任状を提出し、皇居から馬車で帰ってくるところだという。するとしばらくして馬の蹄が聞こえ、4人の騎馬兵の後を馬車が2台従い、大使らしき女性が東京駅玄関前で降りられ、馬車は引き返して行った。アフリカ・ガーナの北のブルキナファソという国の大使だった。私はもちろん、周囲にいた外国人を含めて多くの見物人も珍しいシーンを見たと感じたのではないだろうか。
まもなく2人の先生がやって来られ、高級感のある軽食をいただき、44年前のヨーロッパの学校訪問を想い出しながら、諸々の話で楽しいひとときを過ごすことが出来た。22人から成る視察団では、マルセイユとローマで現地の小中学校など教育施設を見学したが、それ以上に印象に残ったのは、マルセイユ滞在中の12月8日にビートルズのジョン・レノンが号外により暗殺されたことを知ったことだった。もう44年前のことでもあり、視察団員の多くは亡くなられ、毎年のように続けられた同窓会も、29回を以って幕引きとなった。思い出がいっぱい詰まった視察団だっただけに、やはり寂しい気がしている。
さて、今日朝のニュースで昨日投開票が行われた因縁の兵庫県知事選は、驚いたことに全県議員から不信任案を突き付けられ、失職した斎藤元彦前知事が予想を覆して再選されたことを知った。予想も出来なかった異常事態に疑問を感じた。前回の知事選より投票率が14.55%向上したとは言え、斎藤知事の得票が前回より25万票以上も上積みされたとは一体どういうことだろうか。テレビや新聞のメディア情報によれば、知事のパワハラによって1人の局長が自死した他に、多くのパワハラを証言する県職員もいて、議会から総スカンを食った知事が再び、県知事に選任されるとはとても常識では考えられない。
県議会ではこれまで知事の資質に問題があるとして、知事への批判を繰り返していただけに、すべての会派は今後の対応に苦慮することと思う。この結果については、斎藤知事の戦略が功を奏したように伝えられている。新聞やテレビで伝えられた知事に関する報道は、すべてが真実とは受け取られたようには思えず、知事がSNSで積極的に反省と自らの実績や今後の県政の進め方を訴えたことが、SNSに頼る若者にアピールしたようだ。実際10代、20代、30代の若者は、斎藤知事に投票した人が多い。しかし、斎藤知事に絡んだ疑念がまだ十分に解消されておらず、もし新たな事実が明らかになれば、再び県議会や県民からの批判が高まり、斎藤知事の県政運営に影響が出るだろう。
それにしても兵庫県民は斎藤知事を改めて承認したことに何らの疑問を感じることはないのだろうか。文部省の兵庫県教員海外視察団で県の先生方と1度お供したことがあるが、今度同窓会に参加する機会があったら、団員の先生方に本音をお尋ねしたいものである。
6397.2024年11月17日(日) 国民抑圧を続ける中国共産党国家
最近中国で唐突に通行人が襲われる死亡事故が頻発している。これは日本人にとっても他人事ではなく、今年6月に蘇州市内でスクールバスが男に襲われ、日本人母子がケガをしたが、この時彼らを庇った中国人女性が殺害された。そして9月には、深圳市内の日本人学校へ通学途上の日本人男子児童が男に刺されて死亡した。相次ぐ殺傷事件に、中国各地の日本総領事館では外出の際の注意を呼び掛けている現状である。
今月11日には、広東州珠海市内で市民らの中に車が突っ込み、大惨事を引き起こした。35人が死亡し、43人が負傷した。車を運転していた62歳の男は、その直後に自殺を図り意識不明であるが、原因は離婚後の財産分与に不満を募らせたからであると憶測されている。
続いて、昨夜江蘇省の専門学校で21歳の男が学生らをナイフで次々に切りつけ、8人が死亡し、17人がケガをした。男はこの学校の卒業試験に不合格となったうえ、実習生として働いていた工場の報酬に不満を持っていたと言われている。
これらの事件の背景には、中国経済の悪化による社会不安があるとされ、市民に対する無差別な殺傷事件に、習近平国家主席も取り締まりに全力を挙げるよう指示した。ただ、あまりにも見ず知らずの他人を死に巻き込むような理不尽で不名誉な事件の連続的な発生には、治安当局も頭を痛めているようだ。珠海や江蘇省の事件の跡地には、多くの花束が捧げられていたが、治安当局はこれら献花をすべて強制的に撤去する始末で、事件が不安を高めることを警戒して何事もなかったかのような現場にしている。市民の間では、同情の声が絶えない。ソーシャル・メディアなどからは事件から時間が経過しても一向に事件の詳細に関する発表がないと批判的なコメントが伝えられている。
中国政府としては、突発的に市民の間に暴発した悲惨な事件であるが、その背景に経済の悪化があるとの不安を煽る情報が伝染することは、共産党1党独裁の習近平政権にとっては、望ましいことではない。また国民の不満が政府に向けられることを避けたいとの狙いで、悪いイメージが拡散するのを抑えつけようとしているようだ。不動産市場が不況のせいで、経済が全般的に下り坂であるが、中国経済は今では世界でも1、2を争う経済大国にのし上った。政府の匙加減次第で今頓挫していてもこれからも発展を続けるだろう。しかし、自由と民主化の面で国民を抑圧している現中国政府の言動から考えると、現状がいつまでも続けられるとは到底思えない。もう少し他国の行き方を見習い国家権力が出過ぎないよう対応した方が良いのではないかと思う。
偶々今日の朝日朝刊の訃報欄で、元中国大使阿南友亮氏の死を知った。終戦前夜に割腹自決した阿南惟幾陸将の子息である。阿南氏の友人を通して氏がサントリー学芸賞を授与された著書「中国はなぜ軍拡を続けるのか」をいただき、中国共産党の1党独裁政権の政府と軍との関係にメスを入れた分析に感銘を受けたものである。ご冥福を祈っている。