ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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6711.2025年9月27日(土) 世界的に極右、反リベラルの危険な動き

 2週間ほど前にイギリスで難民の受け入れに反対する抗議デモが、首都ロンドンを中心に大規模に行われた。イギリス国内では難民申請をする人たちとイギリス国民の間で、もめごとが絶えず、その最中にいわくつきのアメリカ人イーロン・マスク氏が、「大規模で制御不能な移民の流入がイギリス人の破壊の要因になっている」などと騒ぎを煽っている有様である。このところヨーロッパの右翼勢力による破壊的行動は、ドイツやイタリアでも注目されている。特にドイツ東部では、リベラルの左派系政治家への暴力が止まらない。標的とされているのは移民の受け入れに寛容で、LGBT等性的マイノリティーの権利向上に熱心な「緑の党」に対してである。ドイツ東部は、かつての東西ドイツ時代を考えると想像も出来ないくらい極右政党の地盤となっており、支持率も右翼が3~4割の選挙区が多い。そんな中で温暖化対策、ジェンダー平等、国粋主義や愛国主義の排除、移民共生などを掲げる左派インテリ層は、極右勢力にとって最大の敵である。かつての社会主義政権下にあった東ドイツが、今や寝返って資本主義を乗り越え、極右勢力の強力な地盤と化してしまったのも時代の流れと国民性の故だろうか。

 イギリスやドイツなどヨーロッパ各国で、反左翼思想が蔓延るようになったのは、トランプ大統領のトランピズムに強く影響を受けているせいもある。

 これほどとは知らなかったが、アメリカを始めとしてヨーロッパでも近年格差が拡大していることがその背景にあるようだ。例えば、エリートになるための条件として、「大学院卒」、「語学が飛びぬけて堪能」、「豊富な人脈」、「高度なプレゼンテーション能力」などが、求められている。単に普通の大学卆や、何とか英語が出来る程度ではやっていけないそうである。

 トランプ氏の影響が過大となったが、議会において政党間の論争によって重要事項が決定されるというより、大統領令を優先するかのような民主主義の基本原則である、「言論の自由」を蔑ろにする言動が支配するようになった。恐ろしい世界になったものである。

 我々日本人が警戒しなければならないのは、欧米の反リベラルのような動きが、日本国内でも芽生えるというより日本国内へ伝播してくることである。すでに先の参院選挙で、右翼政党・参政党が進出した。彼らが唱えている「日本人ファースト」が、治安が悪化するとか、財政負担になると言って外国人排斥に繋がらないとは言い切れない。今や健全な民主主義は姿を消し、リベラル狩りが大きな顔をしている。トランプのご機嫌取りのために防衛費予算を増額し、国内に住民の了解も得ないままにとんでもない施設を設営しようとしている。

 例えば、敵基地攻撃能力の装備として、長距離射程ミサイルを熊本県庁近くの一般住宅、病院、小学校などが建ち並んでいる住宅地帯の隣の自衛隊駐屯地内に設営する計画である。反リベラルが力を持つと国民の生命、財産も危険に晒されるということである。

2025年9月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6710.2025年9月26日(金) 人気朝ドラ「あんぱん」、最終放送

 半年間放送されていたNHKの朝の連続ドラマ「あんぱん」が、今日最終回を迎えた。人気漫画家やなせたかしの「アンパンマン」をモデルにしたドラマで、いつも朝食中に観ていた。あまり漫画は見ないので、「アンパンマン」が子どもたちの間では大分人気があることは知っていたが、ストーリーはまったく知らない。こんなわけで漫画家の人生とアンパンマンについて、漫画自体ではなくテレビ作品から知ることになった。空を飛ぶことや、アンパンである自分の顔をちぎってはお腹の空いた子にあげていたという話なんて知らなかったが、面白い発想だと思う。ストーリーとしては心が癒される話である。特に、登場人物が心の温かい人たちばかりなのが、作者やなせたかしの優しさの由縁であろう。気軽に観ていたが、子ども向けの漫画が大人向けのドラマになったせいか、冒頭の主題歌が勢い強く、その歌詞も3番なんか♪~人生訓と経験談 と占星術 または統計学による教訓 その他、参考文献~♪と妙に難しくインテリ的な硬い言葉が使われ、視聴者も意味が分からないのではないか。毎週公表される「あんぱん」の視聴率は高く、いつも数多くあるテレビ番組のトップを維持し続けている。先週になって視聴率7位に急降下したので、調べてみると1~6位がすべてつい先日まで開催されていた世界陸上大会種目別競技の生中継だった。

 それに比べると今年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華の夢噺~」は、江戸時代に花街吉原で書店を経営していた蔦屋重三郎の八面六臂の活躍ぶりを描いた大作であるが、残念ながらストーリーの全体像が分かり難く、話がつながらなくて観ていると少々疲れる。そのせいもあろうか大河ドラマにしては、視聴率が全然伸びず最近の週間視聴率20位表には、いつもランクアップされない。もう少し理解しやすいストーリーにしてはどうかと思うくらいである。

 さて、連日自民党総裁選の様子が伝えられているが、候補者5人の主張には強くアピールして欲しい公約と思えるような斬新な政策が中々見られない。時事通信による自民党国会議員の動向調査では、小泉農水相が2割超を固めてリードし、次いで林官房長官が2割弱で健闘し、メディアでは持て囃されている高市前経済安保相は、1割強と苦戦している。高市氏は、普段は保守思考を露骨に表し、特に靖国神社には欠かさず参拝して保守派の人びとの評価と歓心を買っていたが、総裁選ではこのことが足を引っ張ると判断したのか、靖国神社参拝の件については、記者から問われても触れないよう警戒しているようだ。これが、本音を隠していると解されているのではないだろうか。小林元経済安保相と茂木元幹事長は、ともに1割程度と考えられている。

 父親のネームバリューもあり、世間的には人気が高いので、この様子では小泉氏が選ばれる確率が高いと思われる。

 それはともかく、政治の停滞を招いている現状から1日も早く次の総裁をすっきりと決めて欲しいものである。

2025年9月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6709.2025年9月25日(木) 新雑誌創刊と拙著英語版電子書籍発行

 長年活動していたNPO「知的生産の技術研究会」の仲間らが、今年3月に久恒啓一・前理事長を編集長に新しいユニークな雑誌「イコール」を創刊した。カラー頁が多く、分かりやすい文章や、イラストで編集されているので、見易く気軽に見れる紙面になっていると思う。編集委員には加わらなかったが、編集長から毎号海外旅行に関する文章を書いて欲しいと要請され、海外に出たら臨場感のある現場に漂う空気感を感じ取るよう「海外の旅で臨場感を悟れ!」とのテーマで創刊号に寄稿した。そして、このほど第2号が発行された。これには、「世界遺産・ピラミッドが建設された背景と謎」のテーマで4頁ほど書いた。実際に編集に携わっていないので、編集委員らの発行に至るまでの努力は想像するしかないが、素人集団がよくぞここまで仕上げたものだと感心する出来栄えである。一般の書店でも最近書棚に置いてくれて、評判はまずまずのようである。これから益々新雑誌発展のために尽くせるよう原稿を書こうと思っている。

 この雑誌のユニークで大きな特徴は、雑誌名は「イコール」として他に2人、計3人が編集長を務め、それぞれ個別のテーマの下に編集、発行をしていることである。久恒チームは、人生100年時代を迎えるに当たって「アクティブ・シニア革命」と題したチームで、スタッフの中心にはベテランが多い。現在橘川幸夫氏と田原真人氏がそれぞれ他のテーマの編集長を務めていて3通りの「イコール」を交代しながらほぼ毎月発行している。現状は、橘川編集長が4回、田原氏が2回、久恒氏が2回の8回を順送りに発行している。

 久恒編集長は、多摩大時代から副学長として寺島実郎多摩大学長を補佐しながら、「図解王」と呼ばれるほど図解を研究し、関係著書を何冊も発行するほど図解に精通されておられるので「イコール」にもかなり図解を取り入れている。第1号、2号ともに寄稿したのは、久恒編集長からこのテーマで書いて欲しいとの要望に従ったわけだが、これからは私自身が海外旅行で体験した珍しい事件や、啓発的な事象を書くよう依頼されるのではないかと思っている。

 他に出版間近の拙著英語版電子書籍がある。すでに何度も英訳の校正を済ませて、先日出版社へ最終の第三校原稿を郵送したところである。これは、「八十冒険爺の言いたい放題」について日本語を理解する外国人何人かが、内容が面白いので英語版で是非発行されたら良いのではないかと出版社へ申し入れがあった、ということからプロジェクトはスタートした。最初出版社から話を聞いた時には、私が書いた文章の英訳をAIが行い、それを英語の達人がチェックするという話に半信半疑だった。実際最初に手にしたAIによる英文は、まったく話にならないくらい私の考えや意図を正しい英語に翻訳していないと感じて、すぐ突き返した。その後大学ゼミの後輩で在米期間が長く、英語に精通し、他に翻訳書を出している女性に依頼して、彼女の友人で早大講師を務めているイギリス人の協力も得て精力的に翻訳作業に協力してもらった。手でめくる書籍ではないが、完成が楽しみである。因みに英文タイトルは、日本語とは大分かけ離れているが、意図は充分通じると思う。‘The Rebel Grandpa:Across Frontlines and Faultlines-One Man’s War Against Complacent Journalism’である。乞う ご期待!

2025年9月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6708.2025年9月24日(水) 国連総会でトランプ大統領が言いたい放題

 日本は今やや争点のない自民党総裁選にメディアが振り回されている程度の騒ぎである。

 しかし、世界でイスラエル軍のパレスチナ・ガザ地区地上攻撃で住民が逃げ回ったり多数の死者を出し、国連事務総長からもジェノサイドと言われている。ウクライナを攻撃しているロシア軍機がエルトリアやポーランドの領空侵犯を冒すような危ない状況でNATOが対策を検討中である。

 ちょうど開催中の国連総会でもイスラエルと将来のパレスチナ国家が共存する、「2国家解決」に関する国際会議が開かれ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどに続き、今日フランスがパレスチナを国家として承認した。これで主要7か国(G7)の中で3か国が承認したことになる。

 アメリカ言いなりの日本は岩屋外相が、現時点での国家承認を見送る方針を示した。何となく気持ちが通じるのか、第2次世界大戦中3国同盟を締結していた日独伊の3か国は、同じ行動をして「パレスチナ国家」承認を見送った。

 これらの動きに対して、トランプ大統領は「国連は問題を解決するどころか、アメリカが解決しなければならない問題を作り出している」と逆恨みのような発言をして、国連や反米的行動を示す国を批判している。団結を呼びかける声を無視し、自身の外交努力を国連はあまり支援してこなかったと不満も吐露した。自画自賛を繰り返し、他国を名指しで批判しないという国連の不文律に違反しながら1時間に亘って自分はすべてにおいて正しいとして他国をやり玉に挙げるような演説をした。他国の環境、移民政策を強く批判し、挙句にこういう国は地獄に向っているとまで非難した。この人の頭の中には「協調」、「友好」、「平和」などという言葉が浮かんでこないのだろう。

 そんな折、隣国韓国では強力な宗教指導者が逮捕される事件があった。それは、昨日世界平和統一家庭連合(旧統一教会)のトップの地位にいる韓鶴子総裁が特別検察官によって逮捕されたのである。一昨年安倍晋三元首相が暗殺されたのは、犯人の母親が旧統一教会へのめり込み多額の財産を寄付して犯人の家庭生活が苦しくなったが、その旧統一教会と安倍元首相がつるんでいたとして犯人が安倍元首相に逆恨みをしたことが話題をさらった。しかし、選挙の都度旧統一教会と自民党の緊密な関係が、中傷を受けることがあった。

 韓総裁が逮捕されたのは、尹錫悦前大統領夫人や側近へ不正な金品の供与に関与していた疑いである。旧統一教会の韓国内における存在は大きく、ソウルから約60㎞の京畿道の山腹にバカでかい宮殿のような教団の施設がある。合同結婚式と称して相手の人柄や性格なども知らないのに大勢のカップルと一緒に結婚させられる信徒も多い。

 韓総裁は教団の創設者・亡夫文鮮明との間に7男7女の子女をもうけ、その子どもたちの間で主導権争いが起きているという。あまりにも教団への強制的上納金が多額で、信徒の間でも不満が燻っているようだ。日本の旧統一教会も国内で大きな組織となり、上納金も多額となって、それが本部の大きな財源となっているようだ。日本では、前記事件の他にも信徒の母親が財産を教団へ寄付して家庭破産事件が度々起こり、残された家族が訴えて、すでに国内の旧統一教会には、裁判所から解散命令が下された。これに対して教会は控訴しているが、確定したら本部の運営にもかなり差支えが出て来ることだろう。これから収監された韓総裁はどういう処遇を受けるだろうか。韓国ばかりでなく日本の信者にも大きな影響を及ぼすだけに、注目されている。

2025年9月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6707.2025年9月23日(火) 朝日新聞発行5万号に沿った写真特集

 毎日暑かったが、今日漸く秋のお彼岸を迎えた。秋分の日であり、国民の祝日である。昔は「旗日」とも呼んで、各家屋の門や玄関などの入口に国旗「日の丸」を掲げて祝ったものである。ところが、この数年旗日になっても日の丸を掲げている家が少ない。極端に減った。今日もウォーキングで40分ほど近所を歩いたが、日の丸が見える家はたったの1軒だけだった。そう申す我が家でも近年日の丸を掲げることはなくなった。皆祝日を祝う気持ちがないのか、愛国心が消えたのだろうか。

 お彼岸は季節の変わり目でもある。これからしばらくは暑い日もあるようだが、晩秋から一足飛びに厳冬期に飛び込むようだからよほど用心しないといけない。今日の都内の最高気温は、昨日と同じ26℃だったので、夏日ではあるが、割合過ごしやすかった。

 さて、昨日の朝日新聞夕刊に、1888年に創刊された朝日新聞東京本社版発行5万号を記念する、何と新聞サイズの40頁から成る「朝日新聞写真館since 1904」と題するラジオ・テレビ欄付き写真綴りが付録として配達された。歴史を振り返るようで中々興味深い。早速目を通してみると、2頁の「罵声・社訓唱和・・・働けど働けど」と題して経済成長期1969年から90年までのサラリーマンのモーレツ社員ぶりが紹介されている。その中の1枚に、国鉄荻窪駅の朝のラッシュ時における通勤電車内の混み具合が写っている。私も鉄道会社新入社員時代に見習い駅員として朝のラッシュ・アワーにプラット・フォームで、乗客を電車内に詰め込むよう彼らの背を車内へ押し込んだ経験がある。杞憂に終わったが、あの当時これからこのようなラッシュ・アワーが更に激しくなるのだろうかと心配したものである。その他に2頁の下段に掲載された1955年6月1日の「今晩のラジオ」欄に興味を惹かれた。特に2つの点で関心を抱いた。

 ひとつは、ニッポン放送の歌謡番組に懐かしい懐メロ歌手の名前を発見したからである。懐メロ歌手とは、岡晴夫、平野愛子、越路吹雪、ペギー葉山らで今以て彼らが唄ったメロディーが口をついて出て来る。2つ目は、文化放送の夜10時から11時までを英文法と国語「現代文」にそれぞれ30分をかけて受験講座を放送していたことである。当時高校生で受験勉強に取り組み出したころのことである。あれから受験戦争がエスカレートして、一時1日4時間の睡眠なら合格するが、5時間も眠るようでは不合格だとする「四当五落」と言うふざけたような言葉が流行ったものである。また、終戦直後からしばらくの間、「戦後復興の陰で」と題して兵庫県芦屋市内に大量に放置された土管の中に住んでいた家族や、横浜市が用意した船上の休憩場に寝泊まりしていた日雇い労働者の写真が、何となく似たような光景を見たことを想い出し、切なさと寂しさが募って来る。

 ただ、この写真特集で朝日らしさが見られないと思ったのが、リベラルな朝日としては意外にも60年安保闘争や、ベトナム反戦運動などがどこにも載っていないことである。唯一関連のある1969年の新宿西口の地下広場で「べ平連」が主催したフォークゲリラくらいであろう。また、残念ながら戦前の写真が1枚も掲載されていなかった。朝日にとって痛恨の反省である、軍部の圧力に屈して軍部の言うままに持論を殺して記事を欠かされた悔恨があるからだろうか。

2025年9月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com