5035.2021年2月24日(水) 古巣の会社でコロナ禍の現状を聞く。

 昨日は暖かかったが、今日の天気予報は冷え込むので、重ね着をした方が良いと気象予報士が話していた。昨日今冬初めて自宅の庭に鶯がやって来たが、今日はシジュウガラが1羽やって来た。冬支度で出かけたが、外はかなり温かくオーバーを着込んだので、汗ばむような気がしたくらいである。今日は1万2千歩歩いた。

 出かけた先は代々木にある昔の勤め先で、旅行業界が新型コロナウィルスの影響を受け、悪戦苦闘している会社を見舞いがてら実態を社長から聞きたいと思った。OBである私なりの考えもお話しして多少なりとも参考にしてもらえればと、先日アポを取った次第である。どの旅行会社も同じように苦悩していたので、例にもれず会社も国内旅行は6割方減少し、海外は100%近く沈んだという残念な話だった。

 しかし、旅行業界の不振はこのコロナ期の極めて稀な不運によるもので、この苦境さえ脱することが出来れば、以前のように好景気を取り戻すことが出来ることは、はっきりしている。今を耐え忍ぶことが出来れば、光が見えて来るということを話した。経営上は苦しいようだが、新入社員も採用したという。彼ら新入社員は主にインバウンド(外人旅行)部門に備えた陣容で、いずれコロナ終息後に外国人旅行者を箱根界隈にガイドしてもらうべく教育していると、前向きなことを聞いたので一安心である。はっきり言って会社は創業期には、我々同世代の旅行業ド素人社員がイロハのイから始めてノウハウを学び掴み取り、事業として他社と競合できるようにしたものだ。社長の意欲と力強い意気込みを知れば、全社員が黙って付いてくるだろう。

 さて、そのにっくきコロナであるが、一昨日時点でアメリカ国内の死者が50万人を超えて、第二次世界大戦の戦死者40万5千人、ベトナム戦争5万8千人、朝鮮戦争3万6千人のトータル戦死者を上回ったことになる。これは昨年2月に最初の死者が出てからちょうど1年間で生まれた死者の数である。最初は軽視していたマスクの着用も最近は増え、ワクチン接種も始まったので、これから拡大は減るだろうと見られているが、共和党と民主党の政治的な分断からマスク着用などの対応が遅れたことが、今の事態を招いた。これらの点から推しても政治家の責任は重大である。

2021年2月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5034.2021年2月23日(火) 鶯と河津桜に祝福された天皇誕生日

 今朝我が家の庭の梅に今年初めて2羽の鶯が飛んできた。残念ながらホーホケキョとは啼いてくれなかった。駒澤公園内の河津桜もちょうど満開で、多くの人がカメラで撮っていた。

 今日は天皇誕生日である。鶯もお祝いに飛んで来てくれたのだろうか。学生時代に山仲間と伊香保近くをスキー滑走していた時に天皇誕生を知ったが、その天皇も61歳になられたと知って感慨無量である。コロナ禍のせいで、昨年来天皇・皇后両陛下が国民の前に姿を見せる機会が随分少なくなった。上皇・上皇后は不幸なことが起こるとすぐ不幸に遭った人々を力づけるために震災地に度々足を運ばれた。それだけに天皇ご自身もやりきれない気持ちだと思う。

 ‘めでたさも 中位なり 天皇が春’

 とでも言ったところであろうか。

 昨日記者会見があったが、普段はオンラインによる記者会見が普通になった。交通事情や整備の都合から訪問を断念することもあったが、オンラインは反って、同時に複数の場所にいる人々に会うことが出来ることや、山間地域など通常では訪問が難しい場所へも訪問出来るとオンラインの活用のメリットを評価し、これからも状況に応じて活用していきたいと述べられた。

 さて、ミヤンマーのクーデターに反対する国民のデモは激しくなる一方である。昨日は、首都ネピドーをはじめ、全国各地でクーデター反対集会が開かれ、ゼネ・ストの様相を呈していた。ほとんどの銀行が休業し、他にも鉄道、バスの交通輸送機関も停まり、大型の商業施設も軒並み閉店となった。参加者の数も、実に数百万人に上ったと伝えられた。こうした事態にもミンアウンフライン軍司令官は、こともあろうに「これだけデモが拡大しているのに、今のところ死者は僅か4人だ。他の国の同じようなデモと比べても少ない」と私の見方と同じようなコメントをテレビで語った。しかし、この発言は、国民の感情を逆撫でし、一層反発を招きそうだ。旧宗主国イギリスは、厳しい対応を求めている。アメリカも制裁を加えると述べた。

 実は東京都内では昨日こんなこともあった。クーデター反対、アウンサンスーチー国家顧問ら閣僚の即時解放、民政復帰などを求めるデモ行進が行われたが、プラカードにはそれらの文言と同様に「ごめんなさい」と謝罪の言葉が添えられていた。このコロナ禍で「3密」を避け、ソーシャル・ディスタンスを要請されている最中に、それに逆らう「3密」のデモ行進を行って都民に迷惑をかけることをお詫びしているのだ。こんなデモ隊は初めてであるが、ミヤンマー人の優しさが滲み出ている。実にミヤンマーらしいと思う。事態が大事にならなければ良いと憂慮し、遥かにミヤンマーを偲んでいる。
 夕方テレビで驚愕的なニュースを知った。旅行業界最大手のJTBが、何と資本金を1億円に減資するというのだ。今3月期に1千億円の赤字を計上し、来期以降も先行きが見通せないことも踏まえて、中小企業と同じ税制措置を受けようというのである。毎日新聞社とまったく同じ考え方である。近畿日本ツーリストが赤字で債務超過に陥り、HISも赤字を計上見込みで旅行業界の前途は大小を問わず真っ暗闇である。頼りとするのは、ワクチンだろうか。

2021年2月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5033.2021年2月22日(月) ミヤンマーでデモ参加の3人が死亡

 恐れていたことだが、ミヤンマーで今月1日にクーデターが発生3週間が経ち、一昨日になって初めて犠牲者が出た。若い女性が頭部を銃弾で撃たれて亡くなった。そして、昨日2人の男性がやはり銃撃されて命を落とした。市民による反発が、デモ隊を益々エスカレートさせるのではないかと気になっている。

 実は、1988年8月8日に民主化運動が起きた際、当時の軍部独裁政権に対する抗議のため若者たちが歌った♪世界が終わるまで我々は諦めない♪が、今また抗議のデモの場で歌われている。その当時、デモの日にゴロ合わせとして「8888」と呼ばれた。そして、明日2021年2月22日に合わせて「22222」運動として大規模デモが呼びかけられているそうだ。これ以上犠牲者を出さないよう軍は強硬な手段を取らず、デモ隊も冷静に対応して欲しいものである。

 さて、昨日随分立派な書籍2冊が、神田の幻戯書房から送られてきた。セルビアの友人である山崎洋さんの意向で、彼の翻訳書を贈ってくれたものだ。その1冊は、「山の花環・小宇宙の光」と題するセルビア文学史上最高の詩人、ペトロビッチ・ニェゴシュの1,000頁の詩集である。以前にもニェゴシュの書をいただいたが、贅沢な装丁に驚いている。偶々お礼のメールを山崎さんに送ったところ、こう応えてくれた。行間を詰めて2段に出来るところを敢えて下段を空けて上段に1段を取る贅沢さについて、出版社の意向であると知らせてくれた。もう1冊もユーゴスラビアの詩人、小説家のイボ・アンドリッチの13編からなる小説集で、山崎夫人ともうひとりの翻訳家との共同作品である。いずれも詩人だけに描写はくどいものではなさそうだが、これから時間をかけて山崎さんを想いつつじっくり読んでみたい。

 今日も暖かい。何と22℃だった。5月中旬の気候である。明日からは一気に冷え込んで、再び冬に逆戻りのようだ。今年はアメリカでも気候の変動が激しいらしく、昨日は南部のテキサス州に大雪を降らせた。聞くところによると北極点上空では極渦という冷たい空気の渦が回転して、北ではその寒さが強くなるようだが、今年は渦が乱れてその寒さが南下してアメリカ南部に雪を降らせる事態にもなった。そして日本でも先日東北・北陸地方にもたらされた豪雪は、この極渦の乱れが原因だった。いずれにせよこれら気象の変動は、地球温暖化によって強まることだろう。結局は、二酸化炭素排出ガスを抑制するしか方法はないことは、漸く中国もアメリカも認めたようだ。遅まきながら各国がガス排出の抑制年を公にするようになったことにより、何とか汚れなき地球へ足並みを揃えるようになった。

2021年2月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5032.2021年2月21日(日) 県知事にまつわる鬱陶しいオハナシ

 今日は朝から暖かい。東京都内の気温は21℃だった。駒澤公園へ行ったら3日前には河津桜が七分咲きぐらいだったが、今日はもう満開と言っても好いくらいだった。写真を撮りに寄る人もいたが、惜しむらくは桜の樹木がたったの1本しかないことだ。

 さて、一昨日東京オリンピックの聖火リレー中止を検討していると述べた丸山達也島根県知事の発言が波紋を呼んでいる。同じ島根県出身の自民党竹下派の竹下亘会長が、「発言に困惑している。注意をしたい。一番大変な東京が言うなら分るが、一番遠い所の島根が何を言うか」と直ぐ反論した。新型コロナウィルスに散々な目に遇っている全国47都道府県の中でも、感染者が一番少ないのが島根県である。今漸く五輪組織委員会会長後任が決まり、オリンピック開催まで残り5か月に迫った中でコロナに負けず、震災復興のためにも1年延期となった東京オリンピックを何とか成功裏に開催しようと努力している政府と東京都に対する、非協力的な発言はちょっと問題だと思う。

 丸山知事は東大法学部卒業後総務省に入賞したエリート官僚から、島根県へ出向し要職をこなして、知名度を上げたところで自民党の支援を受け知事選で当選したという典型的な出世パターンである。第一線の現場の苦労を味わうことなく、出世街道を駆け上ったタイプで、現場の意見や他人の意見もあまり聞こうとしない人物であると思う。

 こういうケースでは、最も困惑させられるのは地元の島根県民である。他県出身のお偉いさんが、県民とは必ずしも気持ちが通わない施策で、政府や東京都他の自治体に喧嘩を売りつけ、快く思われないとしたら、県民が一番困ると思う。平素あまり県民感情なんか配慮しない高級官僚上がりには、そんな気持ちなんかないのだろう。率直に言って、知事になってまだ1年余りの困った知事さんである。

 ところでいま県知事を巡る問題が愛知県で注目されている。一昨年の「愛知トリエンナーレ2019」を強行開催した展示で、社会的・公共的に問題をはらんでいた作品を10億円もの税金を投資して開催したことに対する大村秀章・愛知県知事へのリコール署名活動が行なわれていたが、実はその署名の83%が無効な署名で不正なものだったと愛知県選挙管理委員会が被疑者不詳のまま愛知県警に告発したのである。リコール署名の中心人物は、テレビCMで注目されている美容外科医師であるが、それに同調したのが、以前から大村知事と犬猿の仲とされている河村たかし・名古屋市長である。「愛知トリエンナーレ2019」を強行開催するに当たっては、当初からひと悶着あった。

 一昨日愛知県議会では、事実解明を求める決議を全会一致で可決し、大村知事は、河村市長らにも全容解明を求めると述べた。

 どうも十分な話し合いもせずに、リコールまで突っ走ってしまった美容外科医と河村市長の軽々な行動は批判されるべきであろう。

 それにしても知事の考えと業務が、庶民とはかけ離れたところで行われているとの印象が強い。どうしたらこういうアホらしい環境から抜け出せるのだろうか。

2021年2月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5031.2021年2月20日(土) アメリカ、パリ協定復帰、WHOと復縁

 アメリカでは、大統領選で敗れたトランプ大統領に取って代わりバイデン大統領が就任して今日で1か月が経った。過去4年間のトランプ政権では、「アメリカ第一主義」を強調し過ぎて同盟諸国をはじめ、国際社会で独り相撲を取るケースが多く、国際強調にさざ波を立てる状態だった。その点で、バイデン大統領は、「アメリカ第一主義」より国際協調を進める方針を大統領就任前から打ち出していた。

 その第1弾として、トランプ時代に離脱した地球温暖化対策のための「パリ協定」へ昨日正式に復帰した。世界でも中国と合せて世界全排出量のほぼ半分近い大量の二酸化炭素を排出しているアメリカが、身勝手にも二酸化炭素が必ずしも地球温暖化を加速させているとは言えないと、アメリカ国内産業界の立場を擁護して協定から離脱した。問題はこれからである。ヨーロッパ各国や日本、韓国などが2050年をメドに温室効果ガス排出を実質ゼロにすると表明し、最大排出国の中国も2060年には、実質ゼロを目指す。

 昨日主要7カ国(G7)は、バイデン大統領ともどもオンラインによる首脳会議を開いた。そこでバイデン大統領は、パリ協定復帰と合せてトランプ時代にただならぬ関係となった世界保健機関(WHO)との協調を表明した。首脳会議の主題は、新型コロナウィルス対策であり、ワクチンの公平な分配だった。それでもトランプ政権時代には、国際問題ではあまり前向きな姿勢が見られなかったが、新大統領に交代してかなり希望が見えてきた。この他に菅首相は今夏のオリンピック開催について、日本の対策について各首脳から支持を得ることが出来たと述べた。

 さて、朝から暖かい陽気だったが、いつも通り駒澤公園へウォーキングに出かけた。公園の隅の河津桜が数日前には三分咲きぐらいだったが、今日は早や七分咲きというくらいピンクの花が開いていた。外出自粛が叫ばれている中で、かなり多くの人びとが公園で思い思いに過ごしていた。やはり家の中に屑ぶっていると心身ともに健康的でない。偶々昨日健康で長生きするための提言を国立がんセンターなどがまとめ公表した。

 その中で「健康寿命延伸のための提言」がいくつか挙げられていた。高齢者にとっては大事なことであるが、活発な身体活動を心掛けることとある。「タバコは吸わない」「節酒する」「食塩は最小限に、男は1日に7.5㎎未満、女は6.5㎎未満、食物繊維や魚を多く」「痩せすぎず、太り過ぎず適正体重の維持」などが大事なことであると言っている。現状ではこれに反することはほぼない。これなら健康寿命を延ばすことが出来るかも知れない。

2021年2月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5030.2021年2月19日(金) ミヤンマー初の死者とユニクロ商法

 去る1日ミヤンマーで軍クーデターが発生して以後、連日市民による抗議のデモがミヤンマー各地で発生しているが、今日初めて死者が出た。先日若い女性が軍隊から銃弾を受けて重傷と伝えられていたが、今日亡くなった。クーデター発生後も死者はもちろん、重傷者をなく、実に温厚なミヤンマーらしいと感心していたところである。いつも冷静にして温厚で血気に逸ることもないミヤンマー人のクーデターらしく、今度のクーデター騒ぎでも他の国ならかなりの犠牲者を生んだであろうが、ミヤンマーにはそれがない。いかにもミヤンマーらしい。しかし、この最初の犠牲者がきっかけになり、市民と軍隊の衝突が激化すれば、これからは安心できない。

 よくテレビ画面を通してデモの様子を見ていると、私がしばしば訪れていたビルマ時代とは少しずつ様子が変わっている。街に高層ビルが建ち並び、繁華街に跨線橋が見られたり、一番変わったのは、若い男性の中に民族衣装のロンジー姿が少なくなったこと、またスマホらしい携帯を使用している姿が多くなったことである。この中でもスマホなんて、かつてのビルマ時代には考えられなかった。国際電話は、日本からビルマへ日時を予約しないとつながらなかった。それも予約日の前に突然ビルマから今なら電話回線が通じるので、すぐ通話が出来ないかなどと無茶な要求をされることもあった。時代が進めば、文化も発展する。ミヤンマーの今時の光景がかつてのそれと変わっても不思議ではないが、長い間旧態依然としていた昔のビルマを知っている身としては、テレビで知る昨今のミヤンマーに戸惑うことも多い。それにしても素晴らしい国民性のミヤンマーが、軍部の乱暴狼藉の故に世界中から非難されるのが何とも哀れで辛い。かつての落ち着いた静かなビルマは、今どこへ行ってしまったのだろうか。もう20年以上もミヤンマーの土を踏んでいない。ビルマの人たちが、健在であることを願っている。

 さて、今日妻と自由が丘駅近くのデパート「ピーコック」内のユニクロ自由が丘店へ衣類を買いに出かけた。

 実は、数か月前近所の目黒通りに面したユニクロ店が閉店した。今日買い物に訪れたユニクロ自由が丘店は今月末でこれまた閉店するという話である。立地条件も完璧で多くの買い物客が訪れ、経営不振から閉店するとは考えにくい。ユニクロを経営する「ファースト・リテイリング」の時価総額が、10兆8千億円でスペインのZARAを抜いてアパレル業界で世界一の座についたと報道されたばかりである。それが間もなく閉店するというので、急遽必要な衣類を買い出しに出かけたところだ。店員に閉店の理由を聞いてもだた残念がっているばかりだった。ユニクロでも看板店だったのに、どうしてクローズするのだろう。

 このブログでユニクロについて取り上げたのは、実は店舗閉鎖ではなく、いかにもユニクロらしい効率性と経費節約を今日見せつけられたからである。それは、指定の買い物籠に購入した商品を入れて、それをそのままキャッシャーにある洗濯機のような中へ置くと、瞬時に価格が表示され、支払いもカード、現金を問わずその場で決済できるのだ。不思議でならないのは、スエーターや下着、ソックス等をいくつも一緒に洗濯機に置いただけで、購入商品の内訳と商品ごとの価格に総合計が示され、領収証として手渡されるのである。まるで煙に包まれたような感じである。

 これをAI化と言えば良いのだろうか。こんなことがあるのだ。帰宅してもまだ腑に落ちない、妙な気持ちである。それにしてもこんなAI的対応をし、時価総額が世界一位になりながら、店舗を次々閉めている。分からない。

2021年2月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5029.2021年2月18日(木) 東京五輪組織委員会会長に橋本聖子五輪担当相

 この1週間いろいろ問題を噴出させていたが、森喜朗・東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の後任に、今日オリンピック担当大臣の橋本聖子氏が決定し、記者会見で決意を表明した。橋本新会長はオリンピックに夏3回(自転車競技)、冬4回(スピード・スケート)も出場し、アルベールビル冬季大会では1500mスピードスケートで銅メダリストとなっている。オリンピアンとしては文句のつけようがない。女性会長でもあり、森前会長が女性蔑視発言で辞任した後でもあり、この人選に海外メディアからの批判はないだろう。懸念されるのは、2014年のソチ五輪でフィギュア・スケートの高橋大輔選手にキスを強要した事件が、再び噴出されることである。

 橋本新会長も就任記者会見で、残り5か月と迫った東京オリンピックをいかに世界へ誇れるような大会にすることが出来るかが問われると語っていた。折も折、丸山達也島根県知事が昨日島根県内で予定している東京オリンピック聖火リレーの中止を検討すると述べた。知事は政府と東京都が適切な新型コロナウィルス対策を行っていないと非難したうえで、「感染拡大を助長する世界的イベントの開催は理解できない。五輪開催に反対せざるを得ず、プレイベントの聖火リレーにも県として財源や人員を充てられない」と述べた。ちょっと視点がずれていると思う。「木を見て森を見ず」の類ではないだろうか。もっと森全体を見ることができないのだろうか。他の一部自治体の中にも自我を主張して不満が燻っているようだ。橋本新会長にはこれらの声も配慮したうえで、五輪開催のため全力を傾けていただきたい。

 新型コロナウィルスの影響で広告業界も大打撃を受け、業界の王者・電通が大赤字に転落して自社ビルを売りに出す話が囁かれている。実際広告媒体の新聞、テレビも広告収入が激減し、新聞社、テレビ会社ともにその台所は火の車のようだ。昨年の年間視聴率で10年連続三冠王を達成した日本テレビが、他のテレビ会社が多少なりとも黒字の中で、今季連結中間決算で12年ぶりに赤字となったことが目を惹く。他の4社は収益を計上したが、連結売上では、テレビ5社は軒並み対前年比2桁の減少で今後の経営は厳しいと予想される。新聞社も同様で、朝日は今年度上半期に大きな赤字を計上し、最終決算では営業収支、経常収支ともに赤字転落の見込みである。毎日は朝日以上に低迷し、3月には資本金を1億円に減資することを決めた。税制面を考えて中小・零細企業と同じ待遇を受けようというものである。少々みみっちいと思う。保有する不動産売却の話が水面下で進められているという。

 そんな時に企業が従業員へ支払う休業手当の一部を助成する雇用調整助成金受給会社名が発表されたが、上位10社の内、筆頭の全日空以下鉄道、観光業界7社が占めている。2位以下は、近鉄、東京デイズニーランド、近畿日本ツーリスト、西武、JR西日本、HISである。コロナ禍以前は肩で風を切っていた会社である。助成金総額は実に2兆8千億円を突破したという。この窮地を救うのは、ワクチンだけだろうか。それにしてもコロナという奴は罪作りである。

 今日も駒澤公園へウォーキングに出かけた。公園の南側に小さな庭のような目黒区所管の公園があるが、ここに1本の河津桜が植えられている。先週辺りから蕾が綻び出していたが、今日よく見ると3分咲きぐらいだった。我が家の庭の梅も大分花を咲かせている。東北、北陸地方では暴風雪が激しいが、都内ではもう春が近くまでやって来ている。

2021年2月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5028.2021年2月17日(水) コロナのワクチン接種始まる。

 今日は北海道から九州方面にかけて日本海側を中心に暴風雪が襲っている。都内でも外は寒そうで着込んで医院へ出かけたが、帰るころには汗ばむほどだった。寒いのか暑いのか分かり難い。気温の変化も激しい。午後遅くなって東方の空を見上げると紫色の雲が表れ、夕方になって紅色と紫色の神秘的な夕景が見られた。

 今日から医療従事者を皮切りに新型コロナウィルスのワクチン接種が始まった。テレビでは、その手始めに昨年2度の手術をした近所の東京医療センターの医師、看護師が接種している光景が写された。

 全般的に日本ではやや遅れ気味で我々高齢者が接種を受けるのは、4月に入ってからになるが、海外ではかなり進んでいてすでに70カ国以上で始まっている。中でもイスラエルでは1回目の接種を国民の45%が済ませている。早く全国民が接種を終え、誰も彼もが思い切って外へ出かけられるような日常が1日も早く戻って欲しいものである。

 さて、近年読書離れが加速して全国で、書店が閉店し書店の数が減少していることがしきりに話題になっている。私の知る出版社社長が、発行していた良心的な旬刊誌「出版ニュース」も昨年廃刊となった。前著「南太平洋の剛腕投手」についても小中陽太郎さんの書評を掲載していただいた。地味ではあったが、堅実なな優良誌だっただけに惜しい気がしてならない。

 ところが、このコロナ禍で巣ごもり需要が増えて一部の書店では書籍販売が一時的に増えている一面もあるという。昨年2月以降、住宅街や郊外、商店街では前年に比べて売上が増加傾向にある。その一方で、ビジネス街や駅周辺では売り上げが落ちた。どうもテレワークが広がったり、不要不急の外出を控えたりしたことで、生活圏で本を買う人が増えたことがその要因のようだ。

 ただ、長期スパンで見てみると本の需要は確実に落ちている。毎年漸減しているが、2017年と2019年の対前年売上高は、それぞれ6.9%、4.3%でいずれも突出して減っている。その中で近著「八十冒険爺の言いたい放題」が、幸いamazonで販売好調のせいもあり、大分売上が良いようだ。今日出版社との話で在庫も減って来たので、重版の準備を進めるということになった。ただ、初版はちょっと校正漏れが目立ったので、訂正・修正箇所を出版社に連絡したところである。

 もたもたしていた森喜朗・東京五輪組織委員会会長の後任候補として、今日同組織委候補者検討委員会で橋本聖子・五輪担当相を会長候補に一本化して就任要請することに決まった。橋本氏が受諾するか不明だが、引き受けるなら理事ではない橋本氏をまず理事として承認し、その後理事会で出席理事の過半数の賛同を得られれば、正式に会長として決定される。今週中には決まると見られている。仮に橋本氏が受諾し、理事会の承認を得られるなら、開催か否か気になっているオリンピック開催へ向けて一目散に業務を進めていくことになる。しかし、ここで橋本氏が引き受けないとするとまた振り出しに戻ってしまう。まだ、決定したわけではないので、気を揉むことになる。早くすっきりさせてゴールへ向け走り出して欲しい。

2021年2月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5027.2021年2月16日(火) どうなる?東京五輪組織委員会会長人事

 3日前に東北地方を襲った地震(仮称:福島宮城地震)は、幸いにして人災こそなかったが、鉄道、道路、家屋などに大きな被害を与えた。そこへ昨日辺りから厳しい寒波がやってきて今日の北海道から東北、北陸地方にいたる豪風雪も相当厳しいものである。今日から明日にかけて数年に1度という猛吹雪に襲われるようだ。

 さて、森喜朗・東京五輪組織委員会会長が失言で辞任し、後任を決めるに当たって再び似たような不透明な動きが見られる。組織委員会は、後任会長の候補者を決める候補者検討委員会を開いたが、メンバーは8人で男女半々にしてアスリート中心である。その他にメンバー名を公表せず、組織委員会理事にも知らせず、非公開で行われた。これでは、透明性を主張していた組織委自ら不透明性を曝け出すようなものだ。尤も地獄に耳ありのメディアにとってホテル内に集合したメンバーを見つけるのは容易いことだった。このメンバーの中には、有識者とされる人たちが見当たらない。元アスリートだけで、政官界を含めて、複雑な問題に的確に対応できるのかとの声がある。

 私には、どうしても理解出来ないことが2つある。ひとつは、これら一連の実行をリードしているのは武藤敏郎事務総長であるが、財務次官になれなかったとは言え、日銀副総裁まで務めた武藤氏にとってはもう少しスマートなやり方があるのではないかということである。もう1点は、会長候補には修羅場に場慣れした安倍前首相が適任としきりに主張するスポーツコンサルタントがいるが、この人は安倍氏がなぜ首相を辞めたのかを知らないのだろうか。昨年8月人間ドックで健康上の問題が指摘され、首相の重責から去った事情がある。組織委員会会長職が残り半年足らずとは申せ、自らの健康面も考えずにこの激職をこなせると思っているのだろうか。こういう実態をよく知らない人物が、得意気に持論を展開するのは問題である。

 他にも問題はある。女性蔑視の失言から生じた今回の会長人事問題であるが、だからと言って何でもかんでも一気に「女性会長」就任を軽々に喋ったり、理事数をすぐにも男女同数にするような拙速な考えは、如何だろうか。周囲に条件に適する人材がいれば良いが、果たして適任者が簡単に見つかるだろうか。何事もAがダメなら、Bではどうかというわけには行かないのではないだろうか。私には、どうも足元を見ずに理想だけを話しているだけに思えて仕方がない。
 ついては、母校湘南高校ラグビー部顧問の早田教諭より、今年ラグビー部創部70周年記念にラグビー部がニュージーランド遠征を企画していたところ、コロナ禍で中止と決まり残念に思っていると連絡があった。私にも何がしかのお役を頼もうと考えていたらしい。どうも元旦恒例のラグビー祭も直前になり、高校チームが外部のチーム(OBチームのこと)と試合するのは自粛するよう神奈川県教育委員会から学校へ要請があり、急遽中止したことといい、ちょっとついていない。高校生部員にとって、このコロナ禍はちょっと気の毒である。

2021年2月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5026.2021年2月15日(月) 分かり難くなったビジネストーク

 このところ新型コロナウィルスの感染拡大にも拘わらず、株式市場の上昇傾向がしばしば話題になっているが、今日もまた日経平均株価は30年6か月ぶりという大幅な値上がりとなった。この1週間で値上がり幅は、1,300円を超えている。少々異常ではないかと思う。

 今日の日経平均株価は先週末に比べて、564円も高く3万円を超える3万84円の終値だった。これは世界的な金融緩和政策の影響でだぶついた資金を海外の投資家が日本の株式に投資した影響だという。日本の優良企業への投資というより海外資金による儲けを狙った博打的な要素があるのではないかと思う。海外投資家がいつ資金を引き揚げるか分からない。油断ならないと思う。

 さて、比較的不景気風を受けないIT関連企業で不条理な経験をさせられた。実は普段メールをbiglobeにより送信しているが、以前niftyも使用していた。メールアドレスを2つもあっても無駄であり、この約10年間niftyはまったく使っていなかった。しかし、正式に契約を解除していなかったので、安いとは言え、毎月275円を銀行口座から引き落とされていた。そこへ昨年12月に思い当たらない企業からVISA CARD請求としてかなり高額が無断で引き落とされそうになり、VISA CARDへ照会して不当な請求であることが発覚した。その折VISAの怪しげな請求を解消してもらった序でに、niftyも契約解除した。その時nifty係員と12月時点で正式に契約解除ということを確約してもらいホッとしていた。

 ところが、先月銀行の請求書には12月分として275円が引き落とされていた。これは12月分だから仕方がないと納得していたところ、先日送られてきた請求書に1月分として今月末にまた275円が計上されていた。

 そこで今日niftyに電話をかけて解約を話し合ったが、これが電話で待たされること待たされること約40分の挙句に、契約は確かに12月に解除となっているが、訳の分からない理由で3月ごろまで請求させていただくことになるというような釈然としない理由で、今手元にある1月分の請求が載った2月分の請求書はそのままで引き落とされるという好い加減な決着になってしまった。2~3か月の内に僅かな金額の請求は消えるので、あまりジタバタしないが、どうもすっきりしなかった。Niftyは富士通の関連会社と聞いているが、形の見えないIT企業の子会社までは掌握できないのだろうか。

 最近のビジネスでは人間同士が面談して交渉、話し合うことが減ったせいか、デジタル的な効率優先の場面をしばしば経験する。パソコンが発達したせいで、情報さえインプットして、顧客にそれを流せば事足れりとしているような印象を受けることが多い。膝詰め談判するような雰囲気がすっかり影を潜めたようだ。我々の現役時代には、とことん話し合って、相手が納得しない場合には土下座までして説得し、理解納得してもらってウィンウィンとした。今はそんな雰囲気も情緒も失われてしまったように感じている。

2021年2月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com