5033.2021年2月21日(日) 県知事にまつわる鬱陶しいオハナシ

 今日は朝から暖かい。東京都内の気温は21℃だった。駒澤公園へ行ったら3日前には河津桜が七分咲きぐらいだったが、今日はもう満開と言っても好いくらいだった。写真を撮りに寄る人もいたが、惜しむらくは桜の樹木がたったの1本しかないことだ。

 さて、一昨日東京オリンピックの聖火リレー中止を検討していると述べた丸山達也島根県知事の発言が波紋を呼んでいる。同じ島根県出身の自民党竹下派の竹下亘会長が、「発言に困惑している。注意をしたい。一番大変な東京が言うなら分るが、一番遠い所の島根が何を言うか」と直ぐ反論した。新型コロナウィルスに散々な目に遇っている全国47都道府県の中でも、感染者が一番少ないのが島根県である。今漸く五輪組織委員会会長後任が決まり、オリンピック開催まで残り5か月に迫った中でコロナに負けず、震災復興のためにも1年延期となった東京オリンピックを何とか成功裏に開催しようと努力している政府と東京都に対する、非協力的な発言はちょっと問題だと思う。

 丸山知事は東大法学部卒業後総務省に入賞したエリート官僚から、島根県へ出向し要職をこなして、知名度を上げたところで自民党の支援を受け知事選で当選したという典型的な出世パターンである。第一線の現場の苦労を味わうことなく、出世街道を駆け上ったタイプで、現場の意見や他人の意見もあまり聞こうとしない人物であると思う。

 こういうケースでは、最も困惑させられるのは地元の島根県民である。他県出身のお偉いさんが、県民とは必ずしも気持ちが通わない施策で、政府や東京都他の自治体に喧嘩を売りつけ、快く思われないとしたら、県民が一番困ると思う。平素あまり県民感情なんか配慮しない高級官僚上がりには、そんな気持ちなんかないのだろう。率直に言って、知事になってまだ1年余りの困った知事さんである。

 ところでいま県知事を巡る問題が愛知県で注目されている。一昨年の「愛知トリエンナーレ2019」を強行開催した展示で、社会的・公共的に問題をはらんでいた作品を10億円もの税金を投資して開催したことに対する大村秀章・愛知県知事へのリコール署名活動が行なわれていたが、実はその署名の83%が無効な署名で不正なものだったと愛知県選挙管理委員会が被疑者不詳のまま愛知県警に告発したのである。リコール署名の中心人物は、テレビCMで注目されている美容外科医師であるが、それに同調したのが、以前から大村知事と犬猿の仲とされている河村たかし・名古屋市長である。「愛知トリエンナーレ2019」を強行開催するに当たっては、当初からひと悶着あった。

 一昨日愛知県議会では、事実解明を求める決議を全会一致で可決し、大村知事は、河村市長らにも全容解明を求めると述べた。

 どうも十分な話し合いもせずに、リコールまで突っ走ってしまった美容外科医と河村市長の軽々な行動は批判されるべきであろう。

 それにしても知事の考えと業務が、庶民とはかけ離れたところで行われているとの印象が強い。どうしたらこういうアホらしい環境から抜け出せるのだろうか。

2021年2月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com