5034.2021年2月22日(月) ミヤンマーでデモ参加の3人が死亡

 恐れていたことだが、ミヤンマーで今月1日にクーデターが発生3週間が経ち、一昨日になって初めて犠牲者が出た。若い女性が頭部を銃弾で撃たれて亡くなった。そして、昨日2人の男性がやはり銃撃されて命を落とした。市民による反発が、デモ隊を益々エスカレートさせるのではないかと気になっている。

 実は、1988年8月8日に民主化運動が起きた際、当時の軍部独裁政権に対する抗議のため若者たちが歌った♪世界が終わるまで我々は諦めない♪が、今また抗議のデモの場で歌われている。その当時、デモの日にゴロ合わせとして「8888」と呼ばれた。そして、明日2021年2月22日に合わせて「22222」運動として大規模デモが呼びかけられているそうだ。これ以上犠牲者を出さないよう軍は強硬な手段を取らず、デモ隊も冷静に対応して欲しいものである。

 さて、昨日随分立派な書籍2冊が、神田の幻戯書房から送られてきた。セルビアの友人である山崎洋さんの意向で、彼の翻訳書を贈ってくれたものだ。その1冊は、「山の花環・小宇宙の光」と題するセルビア文学史上最高の詩人、ペトロビッチ・ニェゴシュの1,000頁の詩集である。以前にもニェゴシュの書をいただいたが、贅沢な装丁に驚いている。偶々お礼のメールを山崎さんに送ったところ、こう応えてくれた。行間を詰めて2段に出来るところを敢えて下段を空けて上段に1段を取る贅沢さについて、出版社の意向であると知らせてくれた。もう1冊もユーゴスラビアの詩人、小説家のイボ・アンドリッチの13編からなる小説集で、山崎夫人ともうひとりの翻訳家との共同作品である。いずれも詩人だけに描写はくどいものではなさそうだが、これから時間をかけて山崎さんを想いつつじっくり読んでみたい。

 今日も暖かい。何と22℃だった。5月中旬の気候である。明日からは一気に冷え込んで、再び冬に逆戻りのようだ。今年はアメリカでも気候の変動が激しいらしく、昨日は南部のテキサス州に大雪を降らせた。聞くところによると北極点上空では極渦という冷たい空気の渦が回転して、北ではその寒さが強くなるようだが、今年は渦が乱れてその寒さが南下してアメリカ南部に雪を降らせる事態にもなった。そして日本でも先日東北・北陸地方にもたらされた豪雪は、この極渦の乱れが原因だった。いずれにせよこれら気象の変動は、地球温暖化によって強まることだろう。結局は、二酸化炭素排出ガスを抑制するしか方法はないことは、漸く中国もアメリカも認めたようだ。遅まきながら各国がガス排出の抑制年を公にするようになったことにより、何とか汚れなき地球へ足並みを揃えるようになった。

2021年2月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com