5045.2021年3月6日(土) 中国、「民主化」を抑圧し軍事大国・覇権国家へ

 昨日北京の人民大会堂で全国人民代表大会(全人代)が幕を開けた。新型コロナウィルス禍の中で、世界各国の経済活動がマイナス成長の時に、中国の経済成長率は昨年2.3%で主要国の中で唯一のプラス成長だった。今年の経済成長率は6%以上の目標を掲げた。ただ、経済環境は決して明るいものではなく、市場では8%前後とする予測が多かったようだが、中国政府は控えめの数字に抑えた。

 いつも自国の発展ぶりを積極的に諸外国にPRする中国が、今年は第14次5か年計画の具体的な数字を敢えて示さなかった。総じて外需依存を止めて国内経済を成長させ、科学技術の発展を支えることを目指すということらしい。

 その他には欧米諸国を強く刺激することが2点ある。ひとつは、香港民主派の影響を削ぐために、香港の選挙制度を改変することであり、もう一点は、国防予算の大幅な増額による国防力の更なる増強であり、これは、前年比6.8%増で過去最大規模の総額22兆6千万円となった。

 前者については、香港市民から「自由」と「民主」を略奪するものである。王晨・全人代常務委副委員長は、「香港を統治する者は愛国者でなければならない」と身勝手に語り、香港で選挙に参加する者を選別する機構を作るという。今後香港ではとても「自由」や「民主」が行われないことは明白である。太平洋戦時下の軍国日本の翼賛選挙でもこれほど自由を取り締まったことはない。中国の自由締め付けは行き着くところまで行ったとの感が強い。

 香港返還の際宗主国だったイギリスと約束した「1国2制度」は一方的に破棄されてしまった。流石に最後の香港提督を務めたクリス・バッテン氏は、「香港の自由と法の支配の下での民主主義の拡大への願望を抹消する最大の一歩だ。1国2制度の誓約を完全に破壊するものだ。中国共産党は、信頼することが出来ないということを改めて世界に示した」と憤懣やるかたない心情を露わにした。

 後者の国防予算については、世界一流の軍隊を目指す習近平・国家主席が意識している国は明らかにアメリカである。南シナ海や台湾での運用を想定した軍備の拡充が進んでおり、益々大国意識を募らせている。日本の尖閣諸島海域にも侵犯の度数が増え、東アジア地域の緊張が一段と高まっている。自国のためにアジア周辺諸国を攪乱しようとする中国の動きからいよいよ目が逸らせられなくなった。

 さて、今日腹が立つことがあった。日本中央競馬会(JRA)がおよそ2,700人いる調教師と騎手の内、165人がコロナ対策の国の「持続化給付金」を制度の主旨から逸脱して受給していたとの調査結果を発表した。総額で1億9千万円(1人当たり約115万円)という。彼らを労働者と見做し、緊急事態宣言により労働日を減らされたことを理由に給付金を申請し受領できるとしたら、他のプロ・スポーツ選手や関係者はどうなるのだろう。営業時間を短縮され、手取り額を減額された飲食店従業員などはやり切れない思いであろう。

 流石にJRA理事長は、謝罪し、受け取った給付金を返還させると語った。もらえる物なら何でももらうという魂胆が情けない。

2021年3月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5044.2021年3月5日(金) つまらない新聞連載小説

 Amazonが拙著「八十冒険爺の言いたい放題」について、次のように評価してくれていることをネットで見つけた。「旅行の草分けが語る旅の神髄―ジョン万次郎の遠戚が戦後、渡航解禁後に見せた仰天の旅。戒厳令下のアラブ・アフリカ等訪問で暴漢撃退、軍・警察による身柄拘束と脱出、入国拒否などの経験から危機管理と旅の楽しさを語る。アフガン国境カイバル峠にて9・11テロの予兆を感じ取るなど、若者・ビジネスマンにも有用な臨場感あふれるエッセイと写真」。

 好意的で嬉しいコメントに★が5つも付いていた。Amazonでの販売も結構伸びていると聞いているので、このまま販売が伸びてくれれば有難い。
 さて、昨日いつも通りgoogleが2月の月例レポートを送ってくれた。私のHPのアクセス結果を毎月送信してくれるのだが、その中でアクセスの多かった2点を挙げてみる。最もアクセスが多かったのは、2011年3月12日のブログ「東日本巨大地震ニュースが日本全土を席捲」だった。震災記念日が近づいてきたという時節柄もあり、震災翌日のHPに私がどう取り上げ、書いているか興味がてら覗いてくれたのだろう。2番目にアクセスが多かったのは、意外にも2016年12月30日にアップした「なぜかつまらない朝日の連載小説」だった。ちょうどその日に短く、117回で連載を終えた金原ひとみの「クラウドガール」が面白くなかったと批判的に書いたものだ。朝日では、かつては夏目漱石以来「路傍の石」「土」「女の一生」「氷壁」「花押」など文豪の数々の名作が新聞紙上に連載されたが、最近は興味のない作品が多い。この他にも途中で読むのを止めた吉田修一「悪人」がある。これなんか映画にもなった作品であるが、私には読んでいて一向に興味が湧いてこなかった。

 実は現在朝刊に連載中の「また会う日まで」も、クリスチャンで海軍軍人にして天文学者でもあり、作者の遠縁にも当たる実在の人物、秋吉利雄を主人公にした池澤夏樹の作品であるが、出だしはまずまずだったが、今では毎日退屈な話を読まされている。総じて言えることは、朝日の小説を選ぶ基準が、凝り過ぎて、ひとつのことに集中し過ぎて全体像が把握しにくくなっているという欠点があるように思える。今の「また会う日まで」も200回を超えたばかりだが、いつまで我慢して読み続けられるだろうか。

 明後日期限を迎える東京都及び首都圏3県に対する新型コロナウィルスの緊急事態宣言の解除は、更に2週間延期されることに決定し、今夕菅首相から記者会見で正式に発表された。

 確かに新規感染者の数は少しずつ減ってきてはいる。しかし、外出自粛の要請がありながら相変わらず、都内の繁華街の人出は減っていない。これに警鐘を鳴らす意味合いもあるだろう。それにしてもコロナは今以て世界的にまったく明るい見通しが立っていない。今の生活を続けるのは好い加減に勘弁して欲しいというのが、多くの人たちの率直な気持ちだろう。科学は進歩していながらウィルスや病気への対症療法があまりにも遅れているということだろうか。

2021年3月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5043.2021年3月4日(木) オリンピックを外国人は観戦出来るか。

 新型コロナウィルスにより多くの計画が引っ掻き回されているが、昨日オリンピックについてリモートによる五者(橋本組織委員会会長、バッハIOC会長、パーソンズ・国際パラリンピック会長、小池都知事、丸川五輪担当相)会談が行われた。来る25日から国内聖火リレーが始まる。一向に下火にならない感染者を考え、外国から観客が来日しても感染対策が完全に実行出来るかどうかが懸念されている。今月末までに外国人の観客を受け入れるか否かを決定する。また各競技場への入場者は、定員の半数か、上限を決めることになり、それは4月中に判断することに合意したようだ。その後の最大の決断は、オリンピック自体を予定通り開催することが出来るかどうかである。現時点では政府は前向きであるが、海外、特にイギリスでは自国内でコロナが拡大しているせいもあり、すでに中止の報道があった。

 話はオリンピックに直接関係ないが、五者の内、先日就任したばかりの丸川珠代五輪担当大臣は、大臣就任前に選択的夫婦別姓の導入について反対していた。ところが、先の森喜朗氏の女性蔑視発言で女性の差別視に厳しい目が向けられるようになり、昨日国会内で現在の考えを聞かれると個人の考えを述べる場ではないと言い逃れ、福島瑞穂・社民党副党首が更に突っ込んで「なぜ夫婦別姓に反対するのか」と尋ねると今は大臣の任にあるから応えられないと理由にならない応え方で答弁を拒んだ。これは個人と公の場における考え方が異なるということであり、明らかにおかしい。こんな人に大事な職が務まるかと疑問に感じた。案の定、今夕の朝日紙「素粒子」に、「軽すぎる政官の言葉たち」の一例として丸川大臣の言動が、「『今は大臣』 だから個人の私とは『別人格』だと?丸川五輪相ののらりくらり」と皮肉を交えて取り上げられている。

 さて、昨日のニュースで一番悲しかったことはミヤンマーで死者が38人も出たことである。すでに何度か取り上げたようにミヤンマー人の温厚で優しい国民性から考えて、例えデモが起きてもアメリカ人や彼らと同じ狩猟民族とは異なり、農耕民族のミヤンマー人の間ではそれほど激しい争いになるとは考えていなかった。それが先月28日に一度に18人もの人たちが犠牲となってまもなく、昨日大量38人の犠牲者である。やはり軍隊が銃砲を持ち、上官が撃てと命令すればそれに逆らえなくなり発砲してしまうのだ。軍の治安部隊とデモの参加者の衝突が激化すれば、これからも犠牲者は数多く出るだろう。国連安全保障理事会は、明日緊急理事会を開き対応を協議するという。安保理で経済制裁決議を採択しても、ミヤンマー国軍は中国を頼ることになるだろう。欧米諸国としては一番避けたいところである。ミヤンマー軍をどういう手段で押さえつけ、民主政治を取り戻せるか、国連外交にとってもひとつの正念場である。

2021年3月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5042.2021年3月3日(水) 2021年度一般会計予算106兆円強

 新型コロナウィルスの対応でバタバタしている内に、来年度の一般会計歳出予算案が衆議院本会議で採決された。新予算案も過去最大規模の106兆6千万円である。累積赤字がすでに1,100兆円に達している。新年度も当然の如く赤字予算であろう。この決定過程で累積借金が加算されることに対して、どう財政赤字を補い借金を減額させるかという肝心な点については、まったく議論されていない。与野党ともに歳出面にばかり気持ちが進んで、歳入の増加や、借金返済については真剣に考えていない感じである。いつもながら国会議員は国家財政改善のための地道な努力には気持ちが向かないらしい。参議院を通過すれば、予算案は確定する。

 コロナ禍で支出が増えるのはやむを得ない。だが、それをどうやって補填するのかという点が欠けては、バラマキに終わるだけである。接待饗応に浸っている今の政治家には、将来のことはあまり気にならないのだろう。困った人たちである。

 実は、ちょっと気になったことがある。先日来の森喜朗前東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の女性蔑視失言騒ぎにより後任会長に就任した橋本聖子新会長は、就任直後から女性理事を20%から40%に引き上げると語っていた。早速昨日開かれた組織委員会理事会で現女性理事7名を一気に12名増やして19名とすることを目標に掲げ、理事数45名の40%をクリアして考え通り新理事会を発足させることになった。

 引っかかるのは、少々拙速の誹りがあるのではないかということである。早くから理事相当の候補者を想定して満を持していたのならともかく、取るものも取り敢えず人数合せでなければ良いがなぁと思う。確かに候補に挙がっている女性は、弁護士、大学教授、会社経営者、スポーツ界出身者、JOC常務理事ら多士済々ではあるが、オリンピックに関してこれまでどれほどの知見を披歴していただろうか。時間的な制約があったとは言え、あまりにも先を急ぎ過ぎていたような気がしてならないが、どうだろうか。

 さて、1月にコロナ禍による東京都首都圏3県に対して発出された緊急事態宣言が、他府県では解除されたのを勘案して、解除されるか微妙なところである。国内のコロナ死者は昨日8千人を超えた。世界的にもやや減少気味だった感染者数が今週は7週間ぶりに増え、WHOでは気の緩みを警戒している。

 首都圏の緊急事態宣言は来る7日に期限を迎える。小池都知事と政府の間で水面下にやり取りをしているようだが、まもなく結論が出されるだろう。

2021年3月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5041.2021年3月2日(火) 官僚の接待漬けは、首相への忖度の故か。

 9日間も燃え続けていた栃木県足利市の山火事が昨日漸く鎮まったと公表された。市内の一部の学校も休校となり、山麓の住民は一時的に避難していた。連日テレビでヘリコプターが消火作業をする様子が放映されていた。この山火事により、東京ドーム約330個分の山林が灰燼に帰した。もったいないなぁとつくづく思う。

 さて、このところ官僚の接待疑惑が大きな問題となり、政官界を揺さぶっている。とりわけ大きな話題となったのは、菅首相の子息が務めるBS、CSの放映チャンネル権を持っている東北新社が、監督官庁の総務省官僚を接待していた疑惑である。官僚には、内規の国家公務員倫理規程により関係ある業者から接待を受けてはならないと定められている。それを百も承知している筈の総務省事務次官、審議官、局長ら幹部が、安易に総務省と関係深い企業、東北新社から饗応を受けたというノーテンキぶりと、そこへ至った事情は、首相の子息が絡んだからであると見られていた。これがきっかけでかなり事実が明らかになり、総務省はこの接待問題で11人を処分した。聞いて驚くのは、接待が日常化していたことであり、分かっただけで同じような接待が39件もあり、その内21件に菅首相の子息が同席していた。これに関連して首相記者会見を仕切る山田真貴子・内閣広報官まで東北新社から接待を受けていたことが判明した。その1回当りの費用が7万円を超えていたというから、別の面で興味と関心を呼んだ。山田広報官は反省しながらも一度は職務を全うすると述べていたが、昨日になって辞職することになり、続投させると言っていた首相の判断の甘さも批判を浴びている。

 この他に農水省でも大臣の接待が明らかになった。3年前吉川貴盛・元農相が当時の事務次官、担当局長、部長らとともに鶏卵生産業者「アキタフーズ」代表者から資金の提供を受けていた。これにより吉川元農水相は収賄罪により起訴された挙句に、健康面を理由に議員辞職した。農水次官ら6人も処分を受けた。どうして役人はこうも脇が甘いのだろうか。

 現時点では、首相の家族が関係するスキャンダルへ発展した結果、首相がいくら子息とは別人格と言い張って距離を置こうが、世間ではそうとは見ない。接待を受けた総務省役人の間には、首相の子息との接触は首相への忖度だったと見られている。スキャンダルは一旦処分することで決着をつけたように思われがちだが、高級官僚と企業との癒着はそう簡単に終焉というわけには行くものではない。それにしても菅首相もたたき上げの苦労人とのイメージが定着していたが、子息の行動によっていとも簡単にそのイメージは崩れてしまった。権力を手に入れるとつい見境もなくそれを振るってみたくなるもののようだ。

 ところで、朝日新聞は今日の朝刊紙が、明治12(1879)年1月25日発刊以来ちょうど5万号になったという。142年もかかっている。現存する日刊新聞社の中では、毎日(当時東京日日)、信濃毎日、読売に次いで古い。ただ、簡単に計算してみると日数は51,191号相当だった。3年分ほど空白期間がある。きっと戦争、社会情勢、新聞社内の事情などによって毎日は発行しきれなかったのだろう。それにしてもこれらの新聞が今日まで生き残って来られたのは、その陰には内外に苦労された多くの方々がおられたからだろう。決して見過ごしてはならないことだと思う。

2021年3月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5040.2021年3月1日(月) アメリカのヘイト・クライムの根深さ

 ミヤンマーで軍事クーデターが起きてから今日でちょうど1か月が経った。日に日に高まる反クーデター、及び反軍部のデモに対して軍は徐々に手荒な手を使いだした。この結果昨日一気にデモ隊に多数の死者が出て、実に18人が犠牲となった。一昨日までミヤンマー人らしく静かな対立で、死者も4人に留まっていたが、今後デモ隊が増え続け、デモが過激化すると軍の弾圧も激しくなり、犠牲者は増えることだろう。ミヤンマーの国連大使が自国の軍事政権を批判するや軍事政権は即座に大使を解任した。ただ、国内でこれほど反政府デモが拡大するとは、軍も考えていなかったようだ。欧米諸国は当初からクーデターを非難し、制裁を課するようだ。ここでも問題となるのは、中国の出方である。中国はベンガル湾から中国本土まで石油パイプラインを敷設しているため、中国は時のミヤンマー政権とはことを荒立てたくない。従って軍事政権に対して非難めいたことは今日まで公表されていない。安全保障問題が絡むASEANでは会議を開きこの問題を話し合う予定である。

 さて、いつもオーヴァー・アクションのドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領の座を去ってから、1か月余が経過した。バイデン大統領が就任して、トランプ時代に行った実績を少しずつ以前に戻しつつある。すでにパリ協定へ復帰したことを含めて、トランプ色を弱めつつある。一方で、地元フロリダ州に戻ったトランプ氏は、2024年に予定されている次の大統領選への出馬を匂わせるやる気満々の演説を行った。トランプ氏のバイデン非難は相変わらずで、バイデン政権は就任1か月で史上最悪の大統領になったとか、「アメリカ・ファーストをアメリカ・ラスト」にしたと吹聴している有様である。未だにかなり熱心なトランプ支持者がいるようで、彼らをバックにこれからもフェイク・ニュースやライバルへの非難中傷を言いそうだ。ただ、トランプ氏の言動が、人種差別感を広げたとも言われ、アメリカ社会に黒人のみならず、ラテン系住民やアジア人に対するヘイト・クライムが激しくなっている。

 25日ロスアンゼルスの東本願寺別院が放火され、提灯台や灯籠が破壊された。アメリカ国内では一向に人種差別がなくならないが、白人たちのヘイト・クライムがトランプ熱に煽られて大きくなるのが一番困る。アメリカ国内のことではあるが、根に蔓延ったアメリカ人のヘイト・クライムがエスカレートすると厄介である。自由と平等をベースにする民主主義を主張していながら、実は人種差別感の強いアメリカ人がどれほどヘイト・クライムを減らすことが出来るか疑念が絶えない。その意味でもバイデン大統領の行動と実績は、再びトランプ大統領を誕生させないための試金石にもなる。

 今日は陽気も暖かく3月弥生の滑り出しとしてはまずまずだった。都内の気温は19.1℃で4月中旬の気候だった。銀行に所用があったので、みずほ銀行都立大学支店へ出かけた。みずほ銀行は、昨日全国の支店のATMのうち約半数が突然機能しなくなりニュースでも大きく伝えられた。キャッシュ・カードや通帳がATM機に挿入したまま出て来なくなって大騒ぎになった。今日になってほぼ復旧したようだったが、私自身は普段キャッシュ・カードを使用しないので、いつも窓口で用を足している。ところが、今日午后2時半ごろに窓口を訪れたら、コロナ禍のため業務は午後2時までしか扱わないと係員に言われた。このところずっとこの状態だという。銀行の窓口は朝9時から午後3時まで開かれていると昔から信じ切っていたので、裏切られたような気持ちだった。結局用を足すことが出来なかった。こういう一部だけの不条理な情報は、どうやったら事前に知ることが出来るのだろうか。銀行も少々配慮に欠けている。結局今日は無駄足だった。

2021年3月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5039.2021年2月28日(日) 「国会議員と知事はどちらが上位」の愚論

 最近ちょっと気になったことがある。丸山達也・島根県知事が、新型コロナウィルス感染拡大により発出された緊急事態宣言下に今年7月開催予定の東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーについて、唐突に不参加の検討を始めると政府、並びに東京都に対して抗議の意思を表したのだ。これに対して島根県出身の自民党竹下亘元総務会長が怒りを表し、知事に注意しなければいけないと述べた。それがこの問題に火を点けた。

 地方自治レベルの話は、国がとやかく言えるものではない。中央の国会議員が地方の首長である知事に対して部下に対するように命令調の話はおかしいとの批判的な声が挙がった。それはその通りである。知事の発言後テレビで最初にクレームをつけた森永拓郎・独協大学教授は、知事に対する竹下議員の発言は問題だと語った。確かに竹下議員の言い方は上から目線で強圧的な言いようであり論外である。しかし、それでは知事の発言の是非について問題にされないばかりでなく、論点がずれているように思える。ことはオリンピック開催が瀬戸際にある中で、その火付け役である47都道府県が参加する聖火リレーを知事の一存で不参加の意思表示をするのは、「木を見て森を見ない」の類ではないだろうか。発言する前に周囲の声や、常識に適った言い方があったのではないかと愚考する。聞けば、島根県は全国47都道府県の中でも一番感染者が少なく、死者がひとりもいない唯一の自治体である。他の自治体の気持ちはどうだっただろうか。

 それより何より丸山知事の思考経路には、現場の声を斟酌していない点が気にかかる。東京をはじめ、各県のオリンピック担当者は連日風前の灯となった東京五輪の聖火リレー成功のためのあの手この手を尽くしている筈である。知事の一方的な発言は、彼らに対する思いやりに欠けるのではないだろうか。むしろ、高給官僚から地方のトップに立ったエリートの不遜な対応は些か目に余る。実際、県民の間には、「全国で盛り上がっているのに水を差すな」「知事の政治的パフォーマンス」「(島根県で)飲食店への給付金が支給されない不満を聖火リレーに転嫁している」との声もある。

 一番気になるのは、多少名を知られた人物が、実態を充分知らないくせに論点をすり替え政府が地方を下に置いて無理難題を吹っ掛けるのは許せないと、無責任に正義漢ぶることである。中央政府も地方自治体もまずは現場の実態と空気を知ることであり、そのうえで尽くすべく手を尽くしてもらいたいものである。

 今日行われたびわ湖毎日マラソンで鈴木健吾選手が、2時間4分56秒の日本新記録で優勝した。日本人で2時間4分台で走った選手は、鈴木選手が初めてである。残念ながら、びわ湖毎日マラソンは日本のマラソンでは一番古く伝統のあるレースだったが、大阪国際マラソンに統合され、今年が最後となった。「びわ湖毎日マラソン」の名と伝統を日本記録とともに後世に伝える良き置き土産になったのではないかと思う。

 さて、今日は少々腰の周辺に不安を感じながらもいつも通り駒澤公園へウォーキングに出かけた。公園の片隅の河津桜は見事に花を開かせ今や満開だった。我が家の庭の白梅もほぼ満開で、今日はメジロ、うぐいす、名をしらない小鳥がやってきたが、どれも美声を聞かせてはくれなかった。いよいよ明日から春3月だ。

2021年2月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5038.2021年2月27日(土) 初めてのオンライン・トーク

 数日前にITコンサルタントの小糸武彦さんから電話で仲間内の勉強会を毎週土曜日にオンラインでやっているが、最近上梓した拙著「八十冒険爺の言いたい放題」について購入者や、関心のある人とリモートで話し合いをやるので、参加しませんかとお誘いを受けた。拙著を材料に話し合うということなら喜んで出席したいと回答していた。新型コロナウィルスが感染拡大してから、企業内の業務を会社内でなく、自宅やその他の場所で行っている例が多いので、オンラインは知っていたが、実際にどうパソコンを扱うのか、私の2台のPCが役立つのかということについてはまったくの門外漢である。この不安に対して小糸さんが、リモートできるPCを我が家に持参してくれるということになり、今日午前にオンライン・トークをやることになり参加することになった。リモートになったから本来ならマスクを着用しなくても良いのだが、我が家のダイニングルームには、小糸さんと私の2人がソーシャル・ディスタンスを超えかねない距離内にいるので、マスクを着けたり外したりしながら1時間ばかり話合いに参加した。私を含めて男性3人、女性2人の5人の参加だった。司会者が、自己紹介からこのような武者修行をやろうと思った動機、旅行し易い国、外国語はどのくらい必要か、愛読書などを尋ねられた。初対面の人ばかりだったが、著者として読者の質問に応えたり、どうしてこのような冒険旅行記を書くことになったかという点で率直にお話しした。このようなリモート企画に参加したのはまったく初めてではあったが、見ず知らずの人たちと拙著について、また私の旅行体験について話すことが出来たことは私にとっても有益だったし、興味深かった。これからも機会があるならこの種の企画に参加してみたいと考えている。

 オンライン集会の後で、小糸さんにホームページの修正をやっていただいた。現在のHPは小糸さんがアイディアと土台を作り、それを時々私なりにいじくって修正している。今日は、トップページと著書欄に新著を掲載しただけだが、HPでも大事な部分なので、慎重に取り扱った。

 さて、新型コロナウィルスの影響により、一部の企業を除いて全般的に社会には不景気風が吹いている。近代経済社会では商品の販売を伸ばすためには、いかに効率よく広告を打ち出すことが出来るかという点が極めて大事である。幸い新聞、テレビ、ラジオ業界が足並みを揃えて成長している背景には、彼らが扱う広告量の増大があることを見逃すことは出来ない。近年広告量は増える一方だった。それが広告代理店などの仲介業者をいつの間にか大企業に成長させた。それが、このコロナ禍により頓挫することになった。広告業界最大手の電通が経営赤字を出し、自慢だった自社ビルを売りに出したほどである。広告代理店とその媒体であるメディアが最も影響を受けた。2020年の全体の広告費自体が、対前年で11.2%も減少した。ネット広告が毎年伸び続けているが、2020年にはその伸び率は落ちたとは言え、広告費は増えている。その中で、テレビ、新聞、雑誌、ラジオの4媒体が得た広告費は対前年13.6%も減少した。その最たる原因としてネットの広告費が増えたのに反比例して、4媒体の広告収入が減ったということである。しかし、全体としてテレビ広告が減っているにも拘わらず、テレビ番組では広告が目立ち視聴者としては、退屈するばかりである。何とかならないものだろうか。

2021年2月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5037.2021年2月26日(金) 2.26事件発生の日、確定申告を済ませる。

 昭和11(1936)年の今日、陸軍若手将校によるクーデター未遂事件「2.26事件」が勃発した。反乱軍が立てこもった戒厳司令部が、当時の軍人会館に設営された。その軍人会館も戦後九段会館と名前を変え、今九段会館は外観をそのままに建物の上に17階建ての高層ビルを載せる形に模様替えの工事中である。歌舞伎座と同じようだ。大学ゼミの晩年の集まりは、毎度この九段会館を使っていたものである。会館内には日本遺族会の本部があり、また靖国神社が近くにあるので、慰霊団や遺骨収集団の儀式でしばしば使用した。確かにこの九段会館には老朽化した印象がある。果たして再建されたらどんな姿を見せてくれるか今から楽しみではある。

 戦前の軍部の勢いを象徴していた2.26事件が、日本の歴史上衝撃的事件だったことは間違いない。そういう意味でも、九段会館が原型を残すということには、感慨無量の思いである。それにしてもこの一国の首相が暗殺されるような軍国主義が幅を利かせたクーデターは、発生時は衝撃的だった。それが今や時折ドキュメンタリー番組で思い出したように放映されるが、普段はほとんど取り上げられることがない。今日の朝夕刊にも取り上げられないどころか、1行も触れられてもいない。テレビでもまったく報道されない。歴史上の大事件であるにも拘わらず、学校でも事件に真摯に向き合って学ぶということをしないのだろう。これではいずれ歴史上からも消えてしまうのではないだろうか。

 ついては、今日漸く確定申告書を玉川税務署に提出してホッとしているところである。去る8日に申告書を作成してもらうべく作り上げた資料や表を持参して玉川青色申告会へ出かけたが、医療費領収証関係の書類を作成してなくて、改めてその書類を作成して予約して今日の相談に至った。資料や表は自信を持って作成したので問題はなく、申告会の係員が提出申告書を作成してくれるまでにほんの30分ほどだった。それを手に申告会の裏手にある玉川税務署で申請、受け付けてもらった。戻って来るお金は、年々減少している。10年前のちょうど半分である。

 さて、今日の東京株式市場の下げっぷりには驚いた。このところ経済界が不況であるにも拘わらず、株価ばかりが値上がりして一部には警戒感はあった。このところ日経平均株価は3万円の大台に載っていた。それが今日大幅に反落したのである。何と1,202円も値を下げ、3万円を大きく割って28,966円で引けた。実質経済の動きではなく、IT関連企業などへの海外投資家の動向によって株価全体が左右されているらしい。こうなると株価の上下だけでは一喜一憂しないことが大事だ。

2021年2月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5036.2021年2月25日(木) セルビアへ国際郵便で20日間かかった。

 昨日セルビアの首都・ベオグラードと北へ130㎞ほど離れた都市・センタに住む友人から、先日郵送した拙著「八十冒険爺の言いたい放題」をそれぞれ受け取ったとメールで連絡があった。郵送したのが今月4日だったので、ちょうど20日間かかったことになる。新型コロナウィルスの影響により各国が国際線航空便の発着を制限しているので、取り扱った郵便局ではいつ郵送相手国に届き、指定の受取人の手元に入るのかは不明であると聞いていたが、友人らによると2~3か月を予想していたので、案外早かったとの印象のようである。しわ寄せを受けたのは偶々国際郵便であるが、このコロナによってどれほど多くの業種が影響を受けたか計り知れない。もうひとりドイツの友人からは現時点で何とも知らせて来ないので、あとどれくらい時間がかかるのだろうか。

 さて、いつも通っている松本整形外科へ今日改めて腰辺りの不安について相談しようと出かけた。いつもこの医院は混んでいるが、今日も多くの外来患者がいて聞いてみるとほとんどが初診の人だということだった。

 実は、10日ほど前から腰のまわりがギクッとくるような嫌な予感がしていたので、それからコルセットを着けて腰回りを締め付けていた。ひょっとすると今しきりに言われている脊椎管狭窄症の一歩手前ではないかと危惧していた。松本医師にお話しして先生の前で身体を前後左右に屈伸させた結果、現状では腰は心配するほど悪くないようだと仰っていただいた。心配していた脊椎管狭窄症は足のしびれから腰部分へ痛みが来るので、その心配はないでしょうとの診断をいただきホッとしているところである。幕張小学校の同級生高橋くんが、3年ほど前に脊椎管狭窄症となり、動くのが不自由そうで気の毒に思っていて、自分はそうならないように気を付けなければいけないと心掛けていたが、完全に不安が払しょくされたわけではない。

 ところで、このところ空気が乾燥しているせいだろうか、各地で火事が多い。栃木県足利市で発生した山火事は、今日で5日目に入る。山裾の民家では避難を始めた。火元は何もないようなところなので、登山者が焚火とか、たばこの不始末によって起きたのではないかと言われている。空からは航空自衛隊のヘリが消火に当たっているが、一向に火は衰える気配がない。これまで山火事と言えば、アメリカ・カリフォルニア州やオーストラリアのような広大な山が、乾燥した中で枯れ葉の擦り合う摩擦熱によって発火するケースがよく伝えられたが、このように日本でも山火事が発生し、延焼し続けるとは珍しい。今日は隣の群馬県桐生市の山中でも山火事が発生した。昨日は、東京都下青梅市でもあった。今日はこの他にも浜松市や、四国の宇和島市内でも焼死者を出す火事があった。やはり空気が乾燥するというのは、考え方によっては危険で恐ろしいものだ。

2021年2月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com