6705.2025年9月21日(日) 世界遺産・マチュピチュのお騒がせ

 突然の騒ぎに驚いた。しかも、場所が選りによってペルーの世界遺産として観光客に、世界的に最も人気の高い古代インカ帝国のマチュピチュである。住民の一部が、バス路線の新規開通を求めて当局と話し合ったが、認められず、不満を抱いた住民が鉄道線路に丸太や石を置いて鉄道の線路を封鎖したことによるデモ騒ぎで、列車が停まり外国人観光客らが遺跡へ行けなくなってしまったのだ。現在1日4千人もの観光客が訪れ、普段からオーバーツーリズム現象が起きていた。それに対応すべく近年入場制限を設け、そのため観光客がマチュピチュへ入れず足止めを食わされることが多くなった。地元民としても痛しかゆしで世界的観光地としても頭の痛いところである。

 マチュピチュは、世界遺産として登録されると同時に、他の①万里の長城、②ヨルダンのペトラ遺跡、③ローマのコロッセオ、④マヤ文明のチェチェン・イッツァ、⑤インドのタージ・マハール、⑥ブラジル・コルコバードのキリスト像、と並んで「新・世界七不思議」として知られている。

 このデモ騒ぎや、住民の不満などに頭を痛めた認定団体「新・世界七不思議協会」では、スケールの大きい「新・世界七不思議」のマチュピチュの在り方に何らかの規制を課すことも検討しているらしい。折角世界的に圧倒的な人気があり、価値の高い遺跡で簡単には訪れることが出来ないような観光地だけに、上手く元の鞘に納まってくれることを願って止まない。

 個人的にはこれまで七不思議のすべてを訪れており、それぞれに感動した格別な想いがある。その「世界七不思議」の中であまり歴史的な価値がないと思うのは、コルコバードのキリスト像である。これは1922年ブラジルの独立100周年を記念して建設されたもので、今から40年ばかり以前に訪れたことがあるが、コルコバード頂上近くまでロープウェイに乗って辿り着いた。眼下にはコパカバーナ海岸などリオ市街一帯が魅力的な光景を見せている。コルコバードは少々珍しい花崗岩石の岩山ではあるが、他の6つの「世界不思議」に比べて、歴史がないだけに他の6つの遺跡に比べれば、やや価値が落ちるかも知れない。

  やはりこの中で素晴らしいと思うのは、万里の長城とペトラ遺跡だと思う。万里の長城は紀元前7世紀ごろから建築が始まり、西暦15世紀ごろに完成した大規模な工事だった。ペトラ遺跡も紀元前1世紀から西暦1世紀にかけて建設された歴史的にも高い価値のあるもので、傍にいるだけでも感動する。次いで歴史的には、ローマのコロッセオが西暦70年ごろ建設に着手したと伝えられているが、やはり古い建築物には魅力がある。その点では、マチュピチュは15世紀に栄えたインカ文明であり、歴史的価値よりアンデスの山中の異質な地形に築かれた石造りの神殿と段々畑のような街づくりが興味深い。やはり40年ほど前にブラジルを訪れた後で、訪れたが、当時の列車は現在クスコからマチュピチュの下まで運行されている列車に比べると大分お粗末だった。それでも懐かしさは並ではない。

2025年9月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6704.2025年9月20日(土) 朝日新聞東京本社版創刊以来5万号発行

 今年は徳川政権が倒れ、武家社会から明治の近代社会に入った。爾来157年となるが、今朝の朝日新聞(東京本社版)が発行されてから今日でちょうど5万号になったという。創刊号が発行されたのは1888年7月10日で、朝日が大阪版を発行したのは、それより9年前の1879年1月25日である。また、新聞休刊日というのが設定されているので、連続ということではないが、5万号にまで辿り着くには、戦争や、自然災害など幾多の苦難があったことと思う。世間情勢のキャッチに一番近いところにいるメディアとして、新聞は世間の荒波をまともに受けてきた。今朝の紙面を見ると過去5万号の歴史的事象が取り上げられ紹介されている。日清・日露戦争、第1次世界大戦、関東大震災を過ぎて太平洋戦争は2万号によって報道された。微笑ましい話題もあったが、概して世の中を暗くするようなスキャンダルや、9.11テロ、東日本大震災など自然災害が紙面を占めることも多くあった。読売、産経など政府寄りのメディアに対して朝日や東京新聞はリベラルと言われるが、比較的穏当な立場を貫いていると思う。それでも、1931年に満州事変が勃発してからは、朝日も当時軍部の圧力の下で社論を軍部の満州での行動を支持する立場を取った。太平洋戦争終戦後報道姿勢を反省し、言論の自由を貫く姿勢に変わった。これからも今の姿勢を堅持して権力に媚びず、独立自尊の立場を貫き続けて欲しいと思う。

 しかし、海外の戦場などでは、日本人記者の姿を見ることが少ない。それは、もし不幸にして記者が殉死するようなことになったら、会社として本人、並びに遺族に対して相当な補償をしなければならないことから極力危険な紛争地帯で取材することを警戒し、規制をしているのではないかと思う。しかし、それでは日本人が取材する日本人向けの臨場感に溢れた記事が少なくなり、新聞自体のパンチが効かなくなると思う。この辺りを新聞社はどう考えているのだろうか。

 さて、今月13日国連総会でイスラエルとパレスチナの2国家共存による決議案がアメリカ、イスラエルが反対する中で、日本を含む142カ国が賛成し賛成多数で採択された。この限りでは、日本はアメリカと反対の立場に立った。ところが、昨日岩屋毅外相は、来週開かれる国連総会の場では、パレスチナ国家承認を見送る意向であると表明した。これが日本としてこれまで国際社会に示してきた姿勢である。2国家共存には賛成するが、パレスチナを国家としては認めないという少々矛盾した態度である。しかも厭らしいのは、アメリカ政府が、日本政府に対して承認を見送らないよう圧力をかけてきたことである。外務省関係者はこの点は否定し、あくまで日本が独自に考えた方針であると主張するが、内密にアメリカが日本に仕掛けたことは明らかである。

 この点については、昨日衆議院予算委員会で日本共産党の田村貴昭衆院議員が、2国家共存と国家として認めないという矛盾した方針を止め、直ちにパレスチナ国家承認が紛争解決の唯一の道だとして、政府にパレスチナ国家承認の決断をするよう求めた。しかし、政府はトランプ大統領の顔色を窺いながら、あくまで「NO」ということだろう。

 最近までとかく批判的に受け取られてきた従来のイギリス政府の二枚舌外交と同じような顰蹙を買うやり方である。トランプ如き怪傑に惑わされず日本政府としての考えをしっかり固め、主張すべきである。

2025年9月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6703.2025年9月19日(金) 次の自民党総裁には誰が適任か?

 自民党総裁選の立候補者が大体出馬宣言を行った。メディア報道や世評から見ると、前評判では高市早苗・元経済安全保障相が30%近くを占め、次いで小泉進次郎・農林水産相で、他の3人は大分離されているという。

 私は個人的には高市氏に関しては信頼するには少々問題があると思っている。仮に首相になったら、外交面で中国や韓国との関係を悪化させる恐れがあり、派閥容認派であり、国内的にもこれまで要職にありながらこれという目立つような実績を残していない。特に、気になるのは戦後生まれのせいもあり戦争を知らないくせに、知ったかぶりをして極右的行動に走り戦争に前向きであることであり、そのアピールのために事あるごとに靖国神社へ参拝している。彼女が首相になったら防衛費には糸目を付けないだろうし、トランプ大統領に対して多くの面で譲歩しながら、アメリカ従属化を定着させることが懸念される。

 幸いにしてここへ来て自民議員の間で彼女への支持が伸び悩んでいることである。石破首相は、官房長官として堅実に職務を果たしてくれた林官房長官を推したいが、自民党内において林氏への支持が弱いことが気がかりのようだ。私も林官房長官には派手さはないが、能力的にも問題ないし、麻生太郎氏のような旧勢力派への気遣いなども敢えてしない点などは、真っ当だと思って、5人の中では一番信頼し得る総裁候補だと思っている。政治空白を埋める意味でも、来月に党員選挙を行うなどと言わずに、本来ならもっと早く決着をつけるべきだと思う。

 さて、今日は大相撲秋場所6日目で連日「満員御礼」の垂れ幕が下がっている。大相撲も意外に外国人観光客に人気があり、大分盛り上がっている。その大相撲見学に来日中のイギリスのエティンバラ公爵ご夫妻が今日国技館にお出でになられた。どういう事情か分からないが、国技館玄関でご夫妻が到着されるのを出迎えられたのが、八角理事長と十両の朝の山関だけだったようだ。横綱、大関ら並みいる上位力士を差し置いて、十両の朝の山関がそういう立場に立たされた理由が本人も分からないようだった。それでも朝の山自身は、相撲では勝った後にお出迎えとなったので、ホッとしたと本人も言っていた。

 そういえば、朝の山関は2019年夏場所で優勝した千秋楽に、当時1期目のトランプ大統領が安倍晋三元首相とともに観戦され、アメリカ大統領杯を授与されたことがある。それにしても一介の十両力士が、イギリスのチャールズ国王の弟君であるエディンバラ公のご令息王子をお出迎えするとは、いけないことではないが、礼儀上もきちんと最高位の横綱がお出迎えするよう取り決められた方が良いのではないだろうか。

 どうも腑に落ちないが、今日大相撲をテレビ観戦してもまったく公爵ご夫妻の動静は伝えられず、姿も映されなかった。相撲を観戦することなく、国技館を離れたのだろうか。ネットを見ても全くと言っていいほどニュースは載っていない。滞日中に天皇、皇后両陛下にはお会いになり、その後大阪万博へ行かれるそうだが、公爵ご夫妻に相撲関連のニュースはない。一体どうなっているのだろうか。

2025年9月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6702.2025年9月18日(木) FRB金利引き下げで日本経済まで好況風

 今日まで3日間連続でクリニック通いである。2年前に東京医療センターで変形性関節症と診断された左手指の定期健診である。その後大きな痛みを伴うような症状はなくなったが、数日前にきつく紐を縛った時に左手中指の第1,2関節が突然硬直したままで往生したことがあったので、その点を担当医師に話した。医師は、あまり関節症の辺りを曲げることは、例えリハビリのためでも止めた方が良いとのアドバイスをいただき、今後は必要なリハビリだけを続けることにした。その他に毎度気になっている糖尿病の基準値HbA1cと蛋白質の指標CRPは、ほんの僅かであるが下がっていたので安心している。この結果を明日、整形外科医に報告するつもりである。これで4日間医者通いということになる。

 さて、今日日経平均株価が、午後になって大幅に上昇し、一時700円高を示し、今日の終値は前日比513円高の45,303円と史上最高値となった。これは言うまでもなく、昨日アメリカの連邦準備理事会(FRB)が0.25%の利下げを発表した影響によるものである。景気低迷に悩み続けていたトランプ大統領が、しきりに長期金利の値下げを求めてパウエルFRB議長に圧力をかけていたが、遂にトランプ帝王に屈服させられた感がある。まだ年内に0.25%の利下げを2度ほど行うだろうとの憶測もあり、今後どういう道筋を辿ることになるのか不明だが、トランプ大統領としては、してやったりの気分であろう。トランプ氏は、自らの権限とは無関係のこのような専門的な金融問題にも口を挟んでくる。これでパウエル議長の寿命も先が見えたようだ。

 いずれにせよ、長期金利の利下げによりウォール・ストリート企業の株価は上がったようだ。いつまで好況が続くか分からないが、その影響をもろに受けて日本の株式市況も、4日連続して史上最高値を記録し、しばらくはこのまま好調を維持することになるだろう。

 ところで、昨日の朝日「天声人語」に面白い話題が紹介されていた。かつて漫画「サザエさん」には夢中になったものだが、それ以外はあまり漫画を見ることはなく、今流行りの漫画もタイトルは承知しているが、内容はまるで分らない。昨朝の「天声人語」の面白い話題として、赤塚不二夫の「天才バカボン」を面白い視点から取り上げている。学歴詐称の田久保・伊東市長を皮肉っているのである。天才バカボンのパパは、バカ田大学を首席で卒業した。校歌は♪都の西北 早稲田のとなり~♪だそうである。母校慶應についても「『バカの王者』テイノウ義塾大学」とある。我々も学生時代に「テイノウミジュク(低能未熟)大学不経済学部」と自虐的に言ったこともある。毎朝NHK朝ドラ「あんぱん」で、やなせたかしの「あんぱんまん」のドラマ化により漫画の内容を知ることになったが、中々微笑ましい朝ドラだった。今月末でジ・エンドとなるが、朝ドラをこれまであまり真剣に観ていなかったが、これは結構引き込まれるように毎朝観てきた。まもなく終わるのが惜しい。

2025年9月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6701.2025年9月17日(水) イスラエルはどこまで非道なのか?

 このところ連日のように、イスラエル空軍がパレスチナ自治区ガザ地区を空爆して破壊していたが、遂に陸軍が地上作戦でガザ地区住民を排除し始めた。何とか停戦へ持ち込もうとして交渉を始めていたカタールをもイスラエル空軍は空爆した。これには国連のグテーレス事務総長も厳しく非難している。

 間もなくイスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区へ激しい空爆を仕掛けてから2年になろうとしている。この間ガザ地区では6万5千人の死者が出た。ガザ市の全人口約百万人の内、35万人が避難した。昨日国連人権理事会は、イスラエルがパレスチナ人に対するジェノサイド(集団殺害)とする報告書を発表し、これにまたイスラエルが激しく反発している。そして、ガザ地区の最大都市ガザ市を制圧するために地上作戦を開始した。この地上作戦によって住民の犠牲がさらに増えることが懸念される。この新たなイスラエルの作戦には、各国から非難が相次いでいる。だが、いつもイスラエルの後ろ盾となっているアメリカのトランプ大統領が、イスラエル軍を非難することなく、「ハマスが自らを守るためにイスラエル人人質を盾にするのであれば、地獄を見ることになる」と相も変わらずイスラエル贔屓の姿勢を語っている。この人は、正邪の区別が分からないようだ。

 先日講演会で話した内容の一部にイスラエル人、ユダヤ人の気持ちは現地で彼らから本音を聞かなければ分からないという話をした。特にイスラエルを訪れた時、現地の人びとと話していて、イスラエルの地形的な環境が、彼らの気持ちを追い詰めているのだということを臨場感から感じた。この辺りの空気を日本のメディアは伝えてくれない。イスラエルの地勢は、西の地中海を除いて北東南はすべてアラブの国々に囲まれ、アラブによって押し込められたような閉塞感が強く、いつ彼らに母国が襲われるか分からない気持ちを理解することが必要だと述べた。但し、それは現状のイスラエル軍の気持ちや攻撃を理解することではなく、そういう現状であるということを多くの人に知ってもらいたいのだ。ユダヤ人の気持ちは分かるにせよ、現状の徹底的に抵抗力のないガザ住民をこれでもかこれでもかと攻撃し続けることは、彼らの救いとはならないし、非人道的な行為によりガザの住民を痛みつけていることを彼らも理解しなければいけない。

 しかし、いつになったらこの混乱に決着がつくのだろうか。先行きは暗い。

 さて、一昨日夜の世界陸上東京大会の棒高跳び決勝をテレビで夢中になって観ていた。スウェーデンのデュプランティス選手が、自身の持つ世界記録を更新する6m30cmで大会3連覇の偉業を成し遂げた。中学生のころラジオで聞いたヘルシンキ・オリンピックの金メダリストの記録は、4m55㎝だった。これほど記録に差がついたのは、棒高跳びくらいのものだろう。当時の選手は竹のポールを使用していたが、現在の選手はポールにバネがあるグラスファイバー製を使用しているので、以前の選手に比べれば有利であることは間違いない。それでも一昨日の世界記録が生まれた瞬間をテレビとは言え、観られたのはラッキーだった。

2025年9月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6700.2025年9月16日(火) 人間ドック検査はまずまず

 毎年1度慶應病院で人間ドック検査を受けているが、今日がその日である。昨年から信濃町の慶應病院内にあった予防医療センターが、六本木の麻布台ヒルズへ移転したので、今日は六本木へ電車で出かけた。昨年はタクシーで行ったが、道順を覚えておこうと思い、敢えて東横線から中目黒駅で地下鉄日比谷線に乗り出かけた。新しい麻布台ヒルズまでの間、広大な敷地に並ぶ店舗は、日比谷線神谷町駅から目指すビルまで地下道、或いはビル内アーケード街を通り随分豪華な繁華街を造っている。

 人間ドックの検査は例年と同様であるが、全般的に測定した数値は良くなっている。悪くなったのは、身長がまた1cmほど低くなったくらいである。CTスキャンやMRI,内視鏡検査などを終えて最後に医師から総合的なお話をしていただき、内視鏡で撮られた写真を見せていただきながら、十二指腸、胃、腸、腎臓などにはほとんど傷、ポリープなどが見られないので安心されても良いとのコメントをいただいた。年齢的にもこの状態を続けられれば、このまま健康でいられるでしょうと太鼓判を押していただいた。

 CTスキャンは、来月2日にも信濃町の慶應病院で受けることになっているので、検査がダブらないか気になっていたが、今日尋ねてみると検査箇所が異なるので、その心配はないということだった。

 間もなく87歳になるが、世間一般的には比較的健康な方だと思っている。これからも予防医学と日ごろの地道な健康管理に気を付け、特に着実に毎日5千歩以上を歩くという習慣を確実にこなして、充実した余生を送りたいものだと思う。

2025年9月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6699.2025年9月15日(月) いつまで「敬老の日」を祝えるだろうか。

 今開催中の国連総会で、12日イスラエルとパレスチナの2国共存を支持する決議案が142か国の賛成多数で採択された。無謀にして残虐なパレスチナ自治区ガザ地区への空爆で世界中の非難を浴びているイスラエルにとっては、許しがたい採択である。当日までアメリカは日本に対し、パレスチナ承認を見送るよう要請されていた。しかし、日本はイギリスや、フランス、カナダ、ノルウェー、スペインなどとともに決議案に賛成した。反対した国はアメリカ、イスラエルを含めて12カ国である。他に棄権した国が10カ国ある。

 アメリカには国内に6百万人近いユダヤ人が居住し、これはイスラエルに住んでいるユダヤ人とその数においてほぼ同じくらいである。しかも在米ユダヤ人は裕福な人が多く、アメリカの財政面でも寄与しているため、アメリカ人としては人情的にも恩義上もイスラエルを支持したくなるのであろう。しかし、いつまでもこのような非人道的な行為の多いイスラエル支持の考え方を堅持していると、世界の流れからも置いて行かれ、アメリカ国内でもユダヤ人を対象に国内分裂の危険性もある。アメリカ人はこれをどう受け止めるか。

 さて、今日は「敬老の日」である。総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は、29.4%で過去最高となった。そもそも9月15日が敬老の日だったのは、10年以上も前の話で、今では9月第3月曜日と決まっている。今年は今日15日が偶々第3月曜日であるので、先祖返りの敬老の日となった。

 「敬老の日」と言えば、想い出すのは今から57年前の9月15日に、妻とお見合いをして翌年結婚することになった。当時友人らから年寄りの日にお見合いとは変わっていると冷やかされたものだった。幸い結婚生活は順調で、今年は結婚56年を迎えた。2人の息子もそれぞれ家庭を持って孫たちともども問題なく生活している。果たしてあと何度「敬老の日」を迎えることが出来るだろうか。

 間もなく87歳の誕生日を迎えるが、年齢を重ねるとともに健康面で気になることが増えてきた。明日は毎年恒例となった人間ドック検査を麻布台ヒルズ内の慶應病院医療予防センターで受ける。検査後の医師による結果報告の際には、特に最近の症状などをじっくりお話したいと考えている。

 さて、一昨日から国立競技場で開催中の世界陸上東京大会で今日男子マラソンが行われた。今までの国内外の陸上大会では、大体最終日、特に閉会式の前に行われることが多かった。それが、今回は3日目の朝に行われた。そして、そのマラソンが意外続きだったのである。

 まず、最初からスタートのやり直しだった。結局レッドカードもなく、スタートは2秒ほど遅れただけで済んだ。ところが、次にびっくりしたのは、前代未聞の大激戦ゴールである。42.195㎞も走って2人の選手がほぼ同時にテープを切った。写真判定の結果、タンザニアのシンプ選手がドイツのペトロス選手に0秒03の差で勝って金メダルを獲得した。こんな僅差の優勝争いは滅多にあるものではない。ゴールまで残り1㎞時点で5人が並走し、競技場内に入って1人が脱落した。残念ながらテレビ観戦は出来なかったが、惜しいことをした。まだまだ驚くようなケースがあるような気がする。

2025年9月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6698.2025年9月14日(日) 世界陸上開幕と不安な海外の政情

 昨日から東京国立競技場で世界陸上選手権が開かれている。日本で開催されるのは34年ぶりである。世界中で紛争が相次いでいる中でスポーツによる国際親善と友好は、気持ちが明るくなり爽やかにしてくれる。しかし、ロシア選手がドーピング発覚問題で2015年11月に陸上競技大会への出場を禁止された。23年3月に漸くこの件では処分は解除されたが、ウクライナ侵攻により新たな制裁が課せられた。こうした事情で陸上世界選手権東京大会も、残念ながらロシア選手の出場は認められていない。

 今朝女子マラソンをテレビ観戦していて気が付いたのは、給水所ではない道路反対側の帰路に給水所となるところで、給水を受けた選手が何人もいたことが気になった。これはマラソンで許されないのではないだろうか。管理がきちんとしていないからではないだろうか。また、いつもながらマラソンはケニア、エチオピアのアフリカ勢が強い。金メダルは前回ブダペスト大会に続いて、ケニアのジェプチルチル選手が獲得した。TBSテレビの中継だったが、カメラが日本選手を中心に写され、実況もそれに倣っている。国立競技場のゴール地点で放映された画像は、金、銀選手の他に7位入賞の日本の小林香菜選手と13位に入った佐藤早也伽選手だけだった。もう少し他国の上位選手、況してや銅メダルの選手のゴール・シーンを写すべきではないだろうか。

 さて、一昨日の本ブログに書いたようにトランプ大統領の盟友とも言えるチャーリー・カーク氏が射殺されたが、その後容疑者が身柄を拘束された。カーク氏が生前トランプ寄りの言動をエスカレートさせていたことに、リベラル派の人びとが非難していたが、それが反トランプの容疑者の行動のタガを外させるきっかけとなった。大統領は、容疑者逮捕の報に安堵し、容疑者を厳しく非難している。検察当局は容疑者を殺人容疑で起訴する方針である。しかし、ユタ州知事の発言にはドキッとした。知事はタイラー・ロビンソン容疑者は単独犯で、死刑の求刑が検討されているとFOXニュースに応えていたようである。知事がどういう意図か分からないが、逮捕早々にそう軽々に司法の分野にまで踏み込んで裁判の結果まで公言するのは、行き過ぎではないか。これもアメリカ人の行動の分からない点である。

 他にネパール国内の騒動で、オリ首相が失脚し、混乱の最中に後継首相がしばらく決まらないだろうと記した。大規模な抗議活動が起き、機動隊との衝突などで50人以上が死亡した。だが、政権は崩壊したが、反政府攻撃の若者グループ指導者らとボーデル大統領との話し合いの結果、清廉なイメージのある元最高裁判所長官のスシラ・カルキ氏が暫定首相に就任することに決まった。

 ネパールにはこれという大きな産業はなく、ほとんど農業に頼っている。近年はヒマラヤ登山を目指す外国人登山者や観光客が増えて、観光収入が国にとって大きな財源となっている。しかし、政情が安定しない中では、当分観光客も減ることが考えられる。1日も早く社会情勢が安定し、不安材料が取り除かれないと国の台所も苦しくなるだろう。

2025年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6697.2025年9月13日(土) 自民党新総裁選出の日程決まる。

 石破首相の後任を決めるための自民党総裁選が、今月22日に告示、締め切りを来月3日、開票が4日と決まった。候補者も現在のところ高市早苗・前経済安全保障相、小泉進次郎・農林水産相、林芳正・官房長官、小林鷹之・元経済安全保障相、茂木敏充・元党幹事長の5人が出馬すると見られている。5人は揃って昨年の総裁選にも出馬した。5人の中で前回同様に初回投票で首位だった小泉氏と、上位2人の決選投票で石破首相に敗れた高市氏が有力と見られている。

 誰が選ばれるか、次の首相を選ぶ選挙となるだろうから、党内で選出するにしてもそれだけの責任がある。まだ時間があるので、今後首相としての政策などについて考えをアピールするだろうが、今のところこれという強く訴える国家的な目標やアイディアは公表されていない。

 身勝手だが各候補者に対する個人的な感想を記すなら、高市氏はすぐ靖国神社へ参拝するくらい超右翼的言動をして、もし首相になったら中国や韓国などから厳しく指弾されるのではないか。そのうえお世辞笑いかも知れないが、せせら笑うような人を小ばかにした笑い顔が気に入らない。小泉氏は政治家として、育ちや、性格的に恵まれているが、経験不足と派手な行動が目立ち、地道な問題に真剣に取り組む姿勢が見られない。林氏は、全般的にそつがなく平均点は高いが、独自の政策面のアピールが足りない。小林氏は、優秀であることは分かるが、策に溺れるような気がする。7月の参院選で勢いが急降下した「再生の道」創設者の石丸伸二代表の二の舞のような気がする。茂木氏は、アメリカ政府から「タフ・ネゴーシエイター」の異名も授かるほどやり手に見えるが、傲慢でアクが強すぎるような印象を受ける。これら個性の強弱はあるが、総裁は政策や、実行力より自民党内の人気によって左右されがちなので、首相として誰が適材かは何とも言えない。

 さて、企業などが他社へ出向させた社員が会社の内部資料を無断で出向先へ提供するようなモラルを欠いた行為がしばしば問題になる。それとは逆に、このほど日本生命から三菱UFJ銀行へ出向していた複数の社員が銀行の内部情報を持ち出した問題で日生が、昨日調査結果を報告した。持ち出した資料は、かなりの量になるが、その目的について日生側は、「銀行の業務拡大、ひいては当社の業績拡大、出向者自身の評価につながるとの期待があった」と呆れるような説明をした。これでは情報を盗み取れと出向者をけし掛けているようなものだ。とても真面な経営者の発言とも思えない。

 その損保業界において、現在営業成績では首位東京海上日動火災保険、2位損害保険ジャパン、3位三井住友海上火災保険、4位あいおいニッセイ同和損害保険が上位を占めているが、2027年4月に3位と4位が合併して新会社として発足して、業界トップに躍り出ることになる。それはともかく、新会社の社名が「三井住友海上あいおい損害保険」となる。旧名も長たらしいが、新社名も社員ですら一口には言えないような長い名前に困惑するだろう。一般商品名なら顧客が目を背けるような社名である。

 社名も長たらしく、普段の業務も他社情報を掠め取って来るようなモラルで、営業活動を続けるとは、損保会社とは、顧客に対して裏切り行為を冒すよう社員に勧めている会社ではないかと考えたくもなる。

2025年9月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6696.2025年9月12日(金) 外国でも首相が去り政治が不安定化

 昨日の雨には驚いた。最近これほど激しい大量の雨と雷が轟音を響かせたのは、記憶にないほどである。天気予報解説を聞いていると、西から太平洋沿岸を東方へ向けて雨雲が進んでいた時に、思いがけず北から関東方面へ雲が南下して関東周辺上空でぶつかり合って激しい雨をもたらしたと言っていた。稀なケースと言えるようだ。夕刻から各テレビ局でも都内各地の激しかった降雨の様子を伝えていたが、世田谷、目黒区の大量の降雨状況を知ることになった。それにしても雷の轟くような音には、自宅に落ちるのではないかと心配したほどだった。それでも夜遅くなってから風雨ともに止んでホッとしたところである。

 さて、暴力国家アメリカでトランプ大統領の盟友と言われた31歳の若き保守派、チャーリー・カーク氏が集会の最中に銃で狙撃され死亡した。犯人はまだ捕まっていないが、相当恨まれていたものと思われる。これまでの目立った言動を拾ってみると凡そ察しが付く。

 それにしてもこれだけ見境のない殺人事件を犯しても凶器である銃器所持、試用を止めようとの声がアメリカ国民の間から湧き上がってこないのが不思議である。この辺りにアメリカ国民の隠された暴力性がある。このままだとするとアメリカ国内には永遠に残虐な殺人事件が絶えることはないだろう。口では、平和とか、友好などを叫んでも根に暴力を隠し持っているようでは、アメリカ人の安全は信頼されないし保たれないであろう。

 ところで、一昨日の本ブログにネパールのオリ首相の辞任について触れたが、その後国内は混乱して政治空白となり、次の首相が誰になるのか今のところ予測出来ない。若者らによる政府への不満、抗議が暴力行為に発展し、全国25カ所の刑務所が襲撃され、不用心にも1万5千人以上の受刑者が脱走した。暫定政権を誰が中心になって構成するのか、軍と若者の意見が割れて当分まとまる見通しが立たない。憲法の規定では、首相は下院議員の中から選ぶことになっているので、現状ではそれは難しいようだ。若者グループは、議会解散が先決としているが、このままだと政治空白がいつまで続くことやら見当もつかない。政治も世界的にカウスの時代に入って来たと言えるようだ。 

 さて、今日は吉祥寺の武蔵野商工会議所で8日前に飯田橋のNPOで行った講義とテーマは似ているが、時間は長く現場の臨場感についてたっぷり話をすることが出来た。聴講者は、弁護士、税理士、会社経営者、建築家など幅広く実務に携わっておられる。大分関心を持って聞いていただいたように思う。私の海外武者修行の珍しい体験談が受けたようだ。最後に質問もいただいた。終わってから割烹料理店で贅沢な料理をご馳走に与り、会頭さんら幹部の皆さんと会話も楽しんだ。久しぶりにアルコールも飲んですっかり好い気分で帰って来た。

2025年9月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com