6942.2026年5月16日(土) サッカーW杯代表メンバーとキューバの窮状

 来月サッカー・ワールドカップ(W杯)が北中米各地で開催される。日本代表チームのメンバー26人が昨日森保監督から発表された。現在の日本のサッカー・ブームに火を点けたのは、33年前のJリーグ発足である。そのJリーグは当初10チームでスタートしたが、今では3部リーグも合わせて60チームにまで広がった。Jリーグの発展とサッカー人気の盛り上がりのお陰で、代表チームも力をつけ、1997年にはW杯に初めて出場して以来8大会連続して出場することになり、次第に日本チームは力を付け、今大会はベスト8を狙っている。

 そういう盛り上がった空気の中で、不幸にもチームの得点源で大黒柱の三苫薫選手(ブライトン)が、つい先日所属するブライトン・チームの試合中に負傷して、回復は大会に間に合わず、チームとしては実に痛い。日本選手もヨーロッパで活躍する選手が増え、今大会は26人中日本のJリーガーは僅か3人しか選ばれていないほどである。6月15日の対オランダ戦を皮切りに、1次リーグを戦うが、是非決勝トーナメントへ勝ち上がって欲しい。

 ついては、去る1月トランプ政権がベネズエラの首都カラカスを奇襲攻撃し、マドゥロ大統領を拘束しアメリカへ連行して、世界中を驚かせた。トランプ大統領は、麻薬対策と不法移民対策と言いつつ、真の狙いは、ベネズエラの石油の利権と見られている。そして、その直後に半世紀以上に亘って対立するカリブ海の社会主義国キューバをこの次に攻撃すると主張して、キューバに圧力を加えた。その後今月になって、トランプ大統領はブラジルのルラ大統領との会談で、キューバへの軍事侵攻は考えていないと明言した。

 ところが、驚いたことに今朝の朝日記事によれば、「嘘つきトランプ」はウソを実証したのである。資源の少ないキューバに対して、石油原油の搬入を阻止し、キューバでは原油、重油、ディーゼル油などの備蓄が枯渇したとキューバのディアスカネル政権が明かにした。同時に3月末にロシアの燃料を積んだタンカーが到着しただけで、その後一切外国からの石油や資材の搬入はなく、深刻な燃料不足が続いて、アメリカの圧力がキューバを危機に陥れていると批判されている。

 実際、全国的に停電が深刻化して、1日に3,4時間しか電気が使えなかったり、地方では30時間以上も停電が続いたこともあったという。首都ハバナ市内の写真が2枚掲載されている。その1枚はハバナで停電により真っ暗になった外を歩く人、もう1枚は路上に散乱するゴミを見つめる女性の姿である。丁度10年前にキューバを訪れ、貧しいながらも国民平等、教育費無料、塵一つ落ちていない市街の清掃ぶりを目の前に見て驚いたほど、経済的に豊かではなくとも上下の差別ない自由平等な生活と、道路上の清潔感に、感銘を受けたものである。世界でキューバが一番社会主義の理想に近い国ではないかと思い、その後キューバの現状についてレポートを書いた。キューバの人口は、東京都よりも少ない約1千百万人程度で、その8割以上は首都ハバナに集中している。貧しいながらも本来街は清潔で、市民は底抜けに明るい国である。

 カストロとゲバラが創り上げた社会主義の理想とも思える国を、貧富の差が大きく非民主主義国のアメリカはどうもお気に召さないようだが、国家の独立性を考えれば、非民主主義国のアメリカが余計な口出しをすべきではないとつくづく思う。何とかキューバの窮状を救ってあげられないものだろうか。

2026年5月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com