4300.2019年2月20日(水) ホンダ工場、イギリスから撤退

 ホンダが2021年にイギリスのスウィンドン工場を閉鎖して、ヨーロッパから撤退するという唐突なニュースが内外に大きな波紋を呼んでいる。日本国内よりむしろイギリス国内で衝撃を持って伝えられている。特にイギリスでは来月にEUから離脱することが差し迫っていることもあり、それが影響しているのではないかとメディアが伝え、イギリス政界でも、EU賛成派、離脱派がそれぞれ大きな論争になっている。離脱すれば、イギリスで生産された車をEUへ輸出すると10%の関税が課せられるうえに、アイルランドへ輸出すれば、イギリス国内用とアイルランド国内用として輸送トラックのドライバーが2人必要になり、その分経費が余計かかる。

 更に中部都市スウィンドン工場は3,500人の従業員を抱えているだけに、工場閉鎖は深刻な失業・雇用問題を派生させる。ホンダ社長は、撤退はEUからの離脱、俗にいうブレグジットとは関係なく、電気自動車(EV)への需要のシフトに伴い日本でEVへの投資に集中することと、ヨーロッパ市場の販売の伸びが見込めないことを理由として挙げている。イギリスからの撤退と同時にトルコのコジャエリ工場の生産も21年中に終了させると発表した。ここにも従業員が1,100人いる。

 今やメーカーの海外工場は、日本国内の需要のためでもあるが、イギリス・ホンダで生産された車は、EU内のみならず、北米と日本にまで輸出されている。それほど国際的な産業となっているのである。これからイギリス国内ではスウィンドンを始めとして、同じような事例がブレグジットにより生まれる可能性がある。それだけにこの問題で揺れるイギリス国内は平静を保ってもいられないようだ。メイ首相も直々にホンダの現地責任者に厳しいコメントをぶつけたと言われている。

 かつていかに外国の地で雇用を促進し、地域経済を潤す大メーカーの進出が待ち望まれているかという事実に直面したことがある。

 1985年9月のことだった。旧文部省教員海外視察団の添乗員兼通訳として西ドイツ・リューネン市、アメリカ・ペンシルヴァニア州アルツーナとともに、イギリスのスコットランドに近い東海岸の中部都市サウスシールズで教育施設を訪問した時のことである。サウスシールズでは近くに日産の工場が建設される予定だと市民の間に歓迎ムードが満ち溢れていた。3日間の学校訪問が終わった夕べ、女性市長が市庁舎で歓迎パーティを開いてくれ、市長は近々開設される日産工場を待ち望んでいると挨拶された。それほど現地の人々は日本の日産自動車工場がやってくるのを楽しみにしてくれた。今ホンダの撤退を知るにつけ、彼らの失望感を想像すると堪らなく心が痛む。

 その土地に現存する施設が不意に無くなるということは、それを利用していた人々、恩恵を受けていた人々、愛していた人々にとっては例えようもないくらい、寂しく辛いものだということを感じる。ホンダ社長のコメントでは触れていなかったが、経営者はその地域の人々に対して大きな経営責任があるということを充分認識すべきだと思う。

2019年2月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4299.2019年2月19日(火) 安倍首相とトランプ大統領の間に裏取引?

 昨年11月以来久しぶりに補聴器の具合をチェックしてもらいに、「ブルーム」自由が丘店へ出かけた。現在3段階のチャンネル調整により、音の高低と強弱を変えながら適合具合を見てもらっているが、毎回補聴器自体の音声は少しずつ良くはなっているものの中々完全とは行かない。特にごく近い、会話相手の声を充分聞き取れないのが困ったところである。今日は補聴器のひとつのチャンネルを取り消して、新しいチャンネルを開いてもらった。これでまたしばらく様子を見るということになった。6月にまた見てもらうことにした。

 さて、3日前にアメリカのトランプ大統領が、ノーベル平和賞候補として安倍首相がノーベル賞選考委員会へ推薦書を送ってくれたと嬉しそうに話していたことについて本ブログにも取り上げたところ、昨日辺りからその事実関係について国会でも質疑応答がなされている。アメリカのテレビ局NBCでは、目の玉が飛び出るニュースとして取り上げられたり、ワシントン・ポスト紙には、安倍首相ではなく、韓国の文在寅大統領ではないかと取り沙汰されている。国会では真偽について質問された首相は、YES とも、NOとも答えず、ノーベル賞委員会は50年間推薦者、被推薦者名を公表しないので、それを順守したと逃げた。それにしては、トランプ大統領はシークレットな約束を軽々に世界へ向けて喋るというのは、あまりにも軽率ではないか。こんな人物にはいかなる賞も釣り合わない。

 そのような手続き上のことより、大統領本人が果たしてノーベル平和賞に相応しい人物であるかどうかが問題である。はっきり言って、今や世界中でいつもトラブルの真ん中にいるトランプ大統領がノーベル平和賞に相応しいとはとても思えない。アメリカ第一主義を強弁し、TPPから脱退し、地球温暖化防止のためのパリ協定から離脱し、核軍拡にも踏み出そうとしている。安倍首相のおべんちゃらも度が過ぎると思う。昨年米朝首脳会談の後に米政府から密かに推薦するよう頼まれたようだが、オバマ大統領とは違い、常にけんか腰で交渉を決裂させるトランプ大統領が平和賞を受賞することなどとても考えられない。まぁノーベル賞選考委員会もトランプ大統領が賞に相応しくない人物であることくらい百も承知だろうから、その点ではあまり気にする必要はないかも知れない。

 気になるのは、安倍首相が何故にトランプ大統領にこれほど忖度して不適正な推薦書を書いたかという点である。その裏には特別な取引があったのではないかと勘繰らざるを得ない。しかも、文書には日本人が挙ってトランプ大統領を平和賞候補者に推薦するなどと好い加減なウソを言っていることは、日本国民に対して失礼ではないかと思う。

 一強他弱に胡坐を掻いて、昨年来森友学園、加計学園、そして勤労統計不正問題などウソも出まかせも、隠蔽も口裏合わせもやりたい放題で、好き勝手な言動が多いが、総理大臣としてはもちろん、国会議員としても最低だと思う。また、これを阻止出来ない野党、メディアも情けないと思う。

2019年2月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4298.2019年2月18日(月) 馬鹿げた「賭博推奨」統合型リゾート(IR)実施法

 昨日東京競馬場で行われた中央競馬の最高峰G1レースのひとつ、フェブラリー・ステークスに女性騎手として初めて21歳の藤田菜七子さんが挑んだことが大きな話題となり、売上は前年比17.2%、入場者は21.8%も増えたという。藤田さんは健闘して5位に入った。

 私自身競馬はもちろん、麻雀、パチンコを含めて賭け事は時間の無駄と思い、一切興味はない。賭け事には依存症が伴い、青少年に悪影響を与え、反社会的勢力の進出など問題が山積しているうえに、家庭崩壊、自殺者増加などの不幸な出来事も多い。とても歓迎されるような趣味とはならない。

 実は、昨年の国会でカジノを含む統合型リゾート(IR)実施法なる悪法が成立した。法案を成立させた政府は、カジノのメリットばかり強調するが、デメリットの方が圧倒的に多いことははっきりしている。今以てなぜこんな悪法を成立させたのか、国会議員たちの思考回路が理解出来ない。これまでラスベガス、モンテカルロ、ゲンティング・ハイランド、マカオ、ソウルなどのカジノを参考までに見学したことがある。全体的に明るく華やかで、見た目には暗い影は感じられないが、その舞台裏に落とし穴があり、普通の社交場とは雰囲気が異なるような印象を抱いた。カジノ実施推進者は厳しい条件を付けて、依存症に陥らないように手を尽くすと言っているが、現時点では一向に手を打った様子も見えない。

 なぜ社会的に悪影響があるカジノ実施の悪法などを国が音頭を取って承認するのか、まったく理解出来ない。「地域活性化の起爆剤に」とばかり政府と二人三脚で他の活性化案を考えることもなく賭博を誘致しようとする自治体はあまりにも安易で無責任過ぎる。そこには巨大な利権が絡んでいるものと思う。外国では、カジノ誘致後に自殺、家庭崩壊、犯罪の増加に苦しんでいる都市が現実にあるという。

 自治体全体でカジノ誘致について、代案がなくとも極力弊害が及ばないやり方を考えることを住民にも加わってもらい充分検討したのかどうか。それさえやらないようでは、カジノの街では、いずれ賭博依存症の住民たちがうろうろ彷徨い歩くことを想定しておいた方が良いと思う。まったく馬鹿げた法案であり、欲得に駆られた困った自治体のカジノ推進関係者たちである。

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4297.2019年2月17日(日) 最近の若者の文章力について

 最近文部科学省の何人かの担当官が、高校国語教育の「学習指導要領」の変更について説明するために、日本ペンクラブ事務局を訪れて2時間ばかりペン執行部と話し合いを持ったことが、一昨日の理事会で報告された。阿刀田高元会長が「文芸春秋」1月号に「高校国語から文学の灯が消える」と題した寄稿文を寄せ、文科省が2022年度から施行する「学習指導要領」の中身を懸念して書かれた文について、ペン理事会で話題にしたことを聞き及んだからかも知れない。阿刀田論文は高校の教科から文学が消えるのではないかと悲観的に捉えた論文である。その文科省との話し合いの中身について詳しくは説明されなかったので、充分理解出来たわけではないが、国語授業の中で文学を選択科目にするような話の内容だった。授業では文学作品を教材として取り扱わず、入試問題に対応出来る授業を志向しているようである。その後理事会でこの点、つまり文学が国語の授業から遠ざけられる点について若干意見が交わされた。やはり、文学者の集まりであるペンクラブとしては、高校時代に文学について正面から向き合うことをしないで高校国語の授業を終えることに抵抗感があると思った。

 また、それとは別の話だが、私は兼ねがね一般的に言われている若者の国語力の低下、文章力の劣化は、スマホなど機器類の過度な使用による弊害だけではなく、日常的に文章を書く機会と訓練が不足していることが原因ではないかと思っている。我々の小学生時代に国語教科の中に「綴り方」という授業があったように、出来るなら今日の国語教育の中にも「綴り方」を復活させることが文章力を培うためにも大事なことだと思っている。

 一昨日のペン例会の場で、朝日記者だった轡田隆史さんと話をしたが、文章力の低下は一般の若者に限らず、新聞社の若い記者も同じだと言っておられた。文学作品を読むことが少なくなり、文章を書く機会が減り、また実用的な文章を書くことのみが優先されて、本来の力強く説得力があり、読者に感銘を与える文章を書くのには、日常生活で若いころから文を書く習慣を身につけることが大切だと思っている。

 拙いながらも文章を書くことが今では毎日の習慣になっているので、その点は自分自身佳しとしているが、果たして他人が読んで心に響く良い文章だと思ってくれるかどうかは何とも言えない。僭越であるが、今取りかかっているノン・フィクションもそういう意味では、何度も目を通して恥ずかしくない作品にしたいと考えている。

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4296.2019年2月16日(土) 安倍首相の非常識、トランプ大統領をノーベル平和賞候補に

 アメリカのトランプ大統領が「国家非常事態」を宣言した。アメリカが非常事態とは何事か、本当か。そしてそれはどんな非常事態か。2016年の大統領選以来これまで散々話し尽くされて来たように、アメリカとメキシコの国境に壁を作り不法侵入者からアメリカを守るという理由で強引にそのための費用を予算化しようということが試みられてきた。だが、議会で予算化の承認を得られない。トランプ氏はアメリカが麻薬やギャングの侵略を受けているとか、違法薬物や人身売買が流れ込んでいるのに国境に遮蔽物もなく防げないようではアメリカを再び偉大な国家にすることは難しいと騒いで、強引に大統領権限により国防総省予算の内約8,800億円を壁建設費用として捻出すると公表した。当然民主党は反対する。民主党のペロシ下院議長とシューマー上院院内総務は、「存在しない危機を理由に法的根拠もなく非常事態宣言を行うことは、著しく憲法に違反している」と共同声明で指摘した。現職大統領が議会のトップから憲法違反と指摘されること自体異常である。更に両氏は、軍と国の安全のために緊急に必要な防衛予算を盗用することはアメリカの安全を損ねるとまで非難している。国内の市民団体からは抗議の声が上がり、各地の市民団体が地裁に提訴する動きがある。カリフォルニア州とニューヨーク州知事は、法廷で争うと述べているが、トランプ大統領はどこ吹く風という感じで、我々は最後には最高裁で勝つと強気一辺倒である。この行方はどうなるのか。

 トランプ大統領の無軌道のような言動については、かねてより国内外から批判が高まっているが、何を血迷っているのかトランプ大統領を高く評価している変わり者がわが日本にもいるのだ。それが世襲政治家・総理大臣安倍晋三だというのからその世間知らずぶりには呆れるばかりである。

 その安倍首相のトランプ贔屓というのが、何と首相がトランプ大統領をノーベル平和賞候補として推薦したということなのである。このフェイク・ニューのような話には開いた口がふさがらない。首相はトランプ氏に送った書簡の中で日本を代表してトランプ氏をノーベル平和賞に推薦したと書いていて、お調子者のトランプ氏は真に受けて喜んでいるようだ。しかし、誰が考えてもトランプ氏が平和賞にふさわしいとはとても思えず、トランプ大統領はもとより安倍首相の鈍感ぶりと非常識には二の句が出ない。アメリカの良識派の人たちからも呆れられるだろう。書簡では日本を代表してトランプ氏をノーベル賞候補者に推すということだが、我々普通の日本人はこんな馬鹿げたことはまったく考えていない。総理大臣の職権で身勝手にトランプ氏を忖度する、このような人物を総理大臣に選んでしまった我々日本人も謙虚に反省しなければならないと思う。

 極めて不愉快なニュースである。

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4295.2019年2月15日(金) 日本ペンクラブ例会に出席

 昨日日本ペンクラブ財務委員としていつも通り入出金伝票のチェック作業をしたところだが、今日は理事会に続き、例会があり慌ただしい1日だった。神保町の出版クラブビルで行われたが、新しいビルで随分大きく立派な建物だった。これまでは近くの如水会館で行われていたが、今回初めて出版クラブで開催となった。今後の予定としては、出版クラブと従来通り如水会館、そして総会には以前のように改装なった東京会館で開催することも考えている。財務委員の立場から言えば、やはり会場費が気になるところである。

 理事会も以前に比べて徐々に活発になってきたように思う。ただ、難しい問題もあり昨今話題になっている緊急事態条項について、ペンクラブとして何らかの会長声明を出すべきではないかとの提案がありほとんどの理事は‘YESだったが、その時期をどうするかという点で全理事の合意を得られなかった。東日本大震災が発生して8年になる3月11日をメドに声明文を発信すべきだと主張される理事が多く私も同意したが、反対というか、慎重な理事もいて先送りされ3月の理事会で結論を出すことになった。

 理事会は長引いたが、例会・懇親会はいつも通り和気藹々だった。今日はヴァイオリニストの佐藤久成氏が3曲ばかり演奏された。芸大出の有望若手のようで近くで聞いていてほれぼれするような気分になった。多くの会員と話したが、昨年12月に会員になった市川学園中のクラスメート近藤聰さんから、彼の海外との接触、初めての海外旅行について伺ったが、私より以前に海外へ出かけていたとは意外だった。

 今日はかなり冷え込み、羽田空港は雪が降っていたようだ。寒さが続いているが、明日は大分暖かいとの予報である。このところやや多忙で気持ちがやや落ち着かなかった。今日ー応区切りがついたので、明日から久しぶりに現在取り掛かっている「80歳武者修行爺ヤの言い分」(仮題)に気楽に取り組むつもりだ。

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4294.2019年2月14日(木) バレンタイン・デイに沖縄県民投票告示

 今日恋人にチョコレートを贈って愛を告白する日と言われるバレンタイン・デイに、不似合いにも来る24日に行われる沖縄の県民投票が告示された。はじめは「賛成」「反対」の2択だったが、6つの自治体が県民投票を行わないと言ったことから、「どちらでもない」を加えて3択となった。これにより6つの自治体も県民投票に同意実施することになった。結果に法的拘束力はないが、具体的に県民の生の声が分かる。

 厄介なのは、普天間から辺野古へ米軍基地を移設する計画が問われているのだが、仮に「反対」多数なら名護市辺野古移設がダメで宜野湾市普天間基地はそのまま残ることになり、一方「賛成」多数なら辺野古移設ということになる。しかし、これでは根本的な解決にはならない。沖縄から米軍基地を撤去することが最終的な願いであり、目標である。また、本土でいくら騒いでも沖縄県民の気持ちが理解出来るわけではない。米軍基地撤去が最終的な目標であるが、当分の間それは極めて難しい。すべての沖縄米軍基地を県外へと無責任にも口約束した鳩山由紀夫元首相の責任は今更ながら重いと思う。

 県民投票の結果、有権者の1/4以上の票を得られた場合、知事は安倍首相とトランプ大統領に通知することになっている。ただ、結果がどうなろうと政府が進める辺野古移設計画は中止されることはないだろうと悲観的にならざるを得ない。この問題は国の防衛上国を揺るがしかねない問題になりかねないが、現状は沖縄という土地に限られた問題となっている。本土の人たちがこの沖縄基地問題にはあまり関心がないからである。沖縄県民にとっては気の毒な話である。実際今夕の朝日「素粒子」欄に、「辺野古埋め立て 政府の強権を、本土の無関心が支えている。本土も問われている」とある。我々本土の人間としては、どうすれば良いのだろうか。

 さて、昭和17年の今日、2月14日開戦間もない日本軍はマレー半島を南下してジョホール・バールを越えブキテマに至り、山下奉文中将とパーシヴァル将軍の会談の末にシンガポールを占領した。俗にいう「シンガポール陥落」である。長続きしなかったが、日本が勝ち戦をつづけていた時である。ところが、この日時が現地日本陸軍に所属していた元兵士の方から、正確には14日でなく、15日だと聞いた。戦史を読むとすべて15日になっている。偶々末弟の誕生日は17年2月14日で名前をシンガポールに因んで名づけられた。本人はどう思っているか分からないが、敗戦を味わった日本が唯一太平洋戦史上記念すべき1日と言えのかも知れない。

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4293.2019年2月13日(水) 平成30年確定申告書を提出

 このところ連日取り掛かっていた確定申告の資料が整ったので、例年通り税務署提出用確定申告書を作成してもらうべくいくつもの資料を抱えて玉川青色申告会へ出かけた。10時40分ごろに事務所を訪れたが、すでに午前の相談窓口はいっぱいになって午後2時半に再び来て欲しいという話だった。こんなことは初めてである。昨年は午後1時に来るように言われた。いずれにしても以前に比べて随分相談に訪れる人が増えたということである。時間を費やすために近くの玉川高島屋へ行き店内の紀伊国屋書店で本を買い、ロビーで読んだり、昼食で時間をつぶしていた。

 結局予定時間より早めに青色申告会へ戻ったが、まだ混んでいて大分待ち人がいた。それでも3時15分ごろお声がかかった。約3週間かけて資料を作ったので、担当者は持参した科目別・月別貸借数表を基に確定申告書をPCで難なく作成してくれた。

 訪問者は年配の女性が多い。一見中小企業風の人である。特に厚化粧の女性が多いので、多分飲食業経営者ではないかと思う。それだけにあまり時間がなくて事前に資料なんて作成していないようで、それぞれ相談にかなり時間を取られていた。担当者も大変だなぁと同情したくなる。

 その後隣の玉川税務署に出来上がった確定申告書を提出して今日一日費やした作業は何とか終わった。毎年のことであるが、やはり資料作成に時間がかかり過ぎるのが厄介である。もう少し簡潔に出来る方策はあると思うが、そのためにまた費やす時間がもったいない気がする。今後どうするか税理士さんに相談してみようと思う。

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4292.2019年2月12日(火) びっくりニュース、水泳の池江選手とテニスの大坂選手

 今日スポーツ界でびっくりさせられるニュースが2つもあった。そのひとつは、女子水泳の期待の星・池江璃花子選手が白血病に侵されていることを自身のツィッターで告白したことである。これを受けて日本水泳連盟が早速記者会見を開いた。これほど素早く会見を行うのは、池江選手がいかに期待されているかを言い表している。リオ・オリンピックにも出場し、100mバタフライで5位入賞を果たした。昨年ジャカルタで開催されたアジア大会では6種目に出場し、すべての種目で金メダルを獲得して大会最優秀選手にも選出された。5種目に日本記録を持っていて2020年東京オリンピックでは最もメダルを期待される高校3年生選手である。

 その池江選手がしばらく入院して療養に当たるようだが、病が病だけに元の身体に戻ったとしても、スポーツ選手として世界レベルの記録を目指すのは難しくなるのではないかと彼女に同情せざるを得ない。難病になったのならこればかりはやむを得ないので、一日も早く彼女が健康を取り戻すことを願い、その後に例え世界レベルにまで行かなくても思い切り泳ぐことが出来ることを願うばかりである。

 もうひとつのびっくりニュースは、先ほどテニス全豪選手権女子シングルスで優勝し、世界ランク1位に上り詰めた大坂なおみ選手が、サーシャ・バインコーチとの契約を解除することを発表したことである。一昨年サーシャ・コーチが大坂のコーチに就任してから彼女の成績はぐんぐん上がった。昨年全米選手権で優勝し、続く全豪選手権でも優勝した陰にはサーシャ・コーチの存在が欠かせない。試合中捨て鉢な気持ちになりそうな大坂を諭すようにゆっくりアドバイスしている光景は何度か見たが、あれほど冷静で説得力のあるコーチは滅多にいないと思う。それはテニス界でも高く評価され、昨年度の年間最優秀コーチとして表彰されたほどである。

 そんな素晴らしいコーチに対してなぜ大坂選手は縁を切るような行動に出たのだろうか。大人であるコーチに比べれば、大坂は若く少々子どもっぽい。これから世界に伍して活躍しなければならないのに、最も頼りに出来るコーチと別れて茨の道を歩いて行こうというのだろうか。もう少し話し合いを持ってから袂を分かっても遅くはなかったと思うが、後の祭りだろうか。

 ともかく今日は2つのニュースにマスコミも振り回されているようだ。

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4291.2019年2月11日(月) 日本もイランも建国記念日

 今日は建国記念日であるが、かつては紀元節と呼ばれていた。昭和20年国民学校初等科1年生時の夏休みに太平洋戦争は終わった。翌年の今日日本は敗戦国とはなったが、学校で紀元節の式典が行われ、紀元節の歌を唄ったことをよく覚えている。

 ♪雲に聳える高千穂の 高根おろしに草も木も なびきふしけん大御世を 仰ぐ今日こそ楽しけれ♪

 出だしと最後の方の歌詞はよく覚えているが、あとはあまり記憶にない。ただ、あの時の式典では子どもなりに随分緊張させられ厳かな空気があったように覚えている。今や小学校ではあのような厳かな式典は行われていないのではないだろうか。

 さて、日本が建国記念日を祝っている今日、イランでも40年前に新生イラン・イスラム共和国が誕生した。親米派のパーレヴィ国王が国王の座を追放され、国外へ脱出した後、入れ替わりにパリへ亡命していたイスラム教シーア派最高指導者ホメイニ師が帰国し、1979年2月11日政権を掌握しイラン革命が成った。1967年パーレヴィ国王が栄耀栄華を誇っていた当時のイランを訪れた時、テヘラン空港はパーレヴィ空港と呼ばれ、空港内には国王の大きな肖像画があちこちに掲げられていた。また、紙幣はすべて軍服姿の国王の肖像画で、イラン国内はパーレヴィ国王一色に包まれていた。その4年後の71年10月には、ペルシャ帝国建国2500年祭が由緒ある史跡ペルセポリスで行われ、世界中にその華やかな式典模様が伝えられた。その当時テレビ画面を観ていて、改めてパーレヴィ国王のペルシャ帝国への強い思い込みに感銘を受け、懐かしく思っていたものである。それがその8年後には、権勢を誇っていたパーレヴィ国王がよもや失脚するとは思いも寄らず、その当時豪華な車に乗ってにこやかに手を振る誇らしげな国王の姿が勇ましく見えたものである。

 奢れるものは久しからず、アメリカべったりだったパーレヴィ国王治世下のイランは、皮肉にも今では反米デモの先頭に立ち、アラブの沿岸諸国とも対立している有様である。

 わが国の誕生を祝う建国記念日が、思い入れの強いイランの建国記念日であったとは寡聞にして知らなかった。その後イランに再び出かけてペルシャ帝国の史都ペルセポリスも訪れたが、あの時地方都市で楽しい思い出をいっぱいもらった。他方で、今日のイランは、核開発を進めたり、シリアに軍事支援を続けるとか、ホルムズ海峡を艦艇で警戒して戦争と一触即発の状態である。イスラム教内部の宗派対立があるとはいえ、優しく親切なイランの人々がどうしてこういう危険な状態に自らを追い込むようになったのだろうか。残念で仕方がない。

2019年2月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com