4365.2019年4月25日(木) 10連休は、国民にとってプラスか。

 今日を含めて残りあと6日で平成時代も幕を下ろす。明後27日からかつてなかった長い10連休に入る。旅行会社や交通機関など観光関係の企業にとっては稼ぎ時であるが、その一方でこう長く休みが続くことに国民の間では戸惑いや不都合が見られる。GW期間中医療機関はどうなるのか、育児施設は普段通り扱ってくれるのか、はたまた出先の金融機関の取り扱いはどうなるのか、メディアではいろいろ伝えてくれるが、利用者にとっては気がかりなことである。土日祭日を含めて10日間も公的な休みが続くことには、元号の変わり目に伴った公式な行事もあるので一定の理解はできる。しかし、敢えてこれほど長期間に亘って連続的な休みにするほどのことはなかったのではないだろうか。経済活動も腰を折られるのではないかと若干気になる。

 例えば、5月1日に新天皇が即位され、その日から元号が平成から令和に変わることもあり、令和時代が始まる画期的な1日であり、そのまま国民の祭日にすることは理解出来る。しかし、その前後の4月30日と翌日の5月2日を、敢えて休日にするほどの必要はないと思う。闇雲式に休みにしたような印象を受ける。

 朝日夕刊によれば、大学の中には年間の授業数が不足するとして10連休のうち数日は授業がある大学もある。例えば立教大では10連休のうち5日間は授業がある。東大では3日、慶応、早稲田、法政大などでも2日は授業がある。いずれも年間授業数が不足するという理由のようである。つまり教育機関では連休が必ずしも大歓迎されているわけではないのだ。休日としてあまり深く考えて決められたのではないと思うが、それにしてもそれなりの情報を収集して適切かどうかを深く検討すべきだったのではないだろうか。あまりにも安易に不必要な休日を決めたように思う。

2019年4月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com