4363.2019年4月23日(火) 朝令暮改の外務省「外交青書」

 オヤッと思うほどふらふらしている「外交青書」という文書が今日の閣議で外務省から発表された。特に2つの点で昨年までの国の外交姿勢を大きく変えるもので、何の前触れもなくこんなに安直に外交方針を変えても良いものだろうか、どうも素直には納得出来ない。

 そのひとつは、ロシアに関してこれまで強く訴えていた北方四島の帰属について触れていないことである。昨今ロシア側の対日姿勢が強硬になって、事あるごとにロシアが北方領土は第2次世界大戦の戦勝の成果として自国領土に帰属したものだと主張していることが影響しているせいもあるだろう。完全にロシアペースの外交戦になった。これに対して河野太郎外相は今までと変わらないなどと分からないことを言っている。この外相は自分の実績をひけらかすことしかやらないダメ大臣のひとりである。

 2つ目は、北朝鮮についても昨年まで圧力を最大限まで高めていくと表現していたが、これも削除している。国民が望んでいることを国民に事前に知らせることもなくいとも簡単に政策を変えてしまっても良いのだろうか。大げさに言えば、国家の国民に対する背任行為に当たると思う。国民がおとなしすぎるのかも知れないが、あまりにも政治家の横暴だとしか思えない。やはり自民党一強他弱のせいだろう。

 さて、スリランカのテロ事件の犠牲者は、今日も増えて310人になった。事件はイスラム過激派組織ナショナル・タウヒード・ジャマート(NTJ)が関与していたとして容疑者40人を拘束した。併せてスリランカ政府は、今日非常事態宣言を発令した。イスラム国との関係も調べている。先日ニュージーランドのイスラム教会がテロリストに襲われ、50名もの犠牲者を出したが、その仕返しとのうがった声もある。

 静かで治安の良い都市でテロリストが暴発するのは、国際的に連携して対策を講じなければ成果はあまり期待出来ないのではないだろうか。

 ところで今日は、かのイギリスの劇作家ウイリアム・シェークスピアの誕生日であり、亡くなった日でもある。今では洗礼日が26日として、亡くなった日とは異なるようだが、生年が1564年、没年が1616年で本家イギリスではクイズにもならないが、受験勉強の際覚えたのはその語呂合わせである。つまり誕生はヒトゴロシで没年はイロイロだった。そのうえ、誕生日と亡くなった日が4月23日ということから珍しい語呂合わせだった。今では誕生日が26日とされているようで、興味が薄れた。かつて、ストラットフォード・アポンエーボンの生家だったシェークスピア博物館で係員に暗記していた語呂合わせを話したところ感心されたことがある。

 ついでながら、今日は次男の46歳の誕生日でもある。

2019年4月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com