4571.2019年11月18日(月) 香港デモ、「桜を見る会」、麻薬所持逮捕

 昨今深刻になっている話題に香港のデモがある。今年6月9日香港逃亡犯条例改正案反対デモが起きてから早や半年もデモが続き、最近それは一層激しくなっている。すでに死者も出て自治を尊重していた大学構内へ警察が入ってもいる。学生たちの間に強いリーダーが存在しないため、戦術が割れることが懸念されている。昨日中国人民解放軍が自主的な活動と称して障害物の除去に乗り出して来た。中国政府はデモ隊に譲歩しないと言明したり、人民日報はデモ隊を断固抑え込むべしとの記事を掲載しているが、これらは相互に連動している。デモ隊をけん制しようとの意図がありありと見える。問題視されるのは、この種の行動が香港の憲法に当たる香港基本法が軍出動の要件と定める香港政府の要請に基づいていなかったことである。「1国2制度は断固守る」とアピールしてきた中国が香港基本法からの逸脱ともいえる動きに出てきたことは、香港市民の懸念を深める。中国の香港関与の動きが急激に強まったように感じる。

 その中国は、新疆ウィグル自治区で、多数のウィグル族住民を「再教育施設」に収容していることに国際的な批判が出ている。習近平国家主席はイスラム過激主義を伝染病のウィルスに例えて、対処するためには痛めを伴う一定期間の治療が必要と述べていたことが判明した。所詮自由とか民主主義をどう唱えようとも、中国が考え実行しようとしていることはとても民主主義とは言えない。香港にも徐々に中国政府の人権抑圧が忍び寄っているように思えてならない。

 一方国内では「桜を見る会」の不始末で安倍政権が窮地に立たされているが、安倍首相は昨年散々追及され、誤魔化して逃げ切ったモリカケ問題から何も学んでいない。ついにFNNがこの週末に行った世論調査で、安倍内閣の支持率は45.1%と、10月より6ポイント下がった。不支持率は4.7ポイント上がり、37.7%だった。

  もうひとつ話題になっているのが、些か次元の低い女優沢尻エリカが合成麻薬MDMAを所持したとして逮捕された事件である。どうしてこうも後から後から麻薬所持で逮捕される芸能人が出てくるのだろうか。この2,3日彼女の逮捕が大きく注目されている。それは彼女の性格が一部で顰蹙を買ったことが原因でもある。あの顰蹙を買った場面は偶々テレビで観ていたが、質問者を小ばかにしたような横柄な態度で、以後芸能界で厳しいバッシングに遭った。それらを反省して、立ち直ったように見え、多くの賞をもらった。来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の準主役信長の妻・濃姫役をもらいながらこれを反故にしてしまった。金銭的にも、役者としての将来も大きな損失を冒した。麻薬はいずれ捕まると判っていながら、地位も名誉も捨てることになり、本当のおバカさんだと言ってやりたい。

2019年11月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4570.2019年11月17日(日) 地球温暖化はもう放っておけない。

 先日東日本を襲った台風15号、19号、21号による甚大な被害は、今までそれほど問題にされていなかった強風と河川決壊による洪水が大きな原因だっただけに、短期間に根本的な防災対策を講じるのは中々難しいと思う。しかし、このまま放っておくとまた大型台風が襲来する恐れがあるので、出来るだけ早めに有効な防災対策を講じる必要がある。

 アメリカでもこのところ大きなハリケーンが襲来し、日本とは比較にならないくらいの甚大な被害をもたらしている。近年最大の被害を与えたハリケーン5つのうち、3つが一昨年2017年に集中して襲来した。日本の台風とは桁外れの被害状況で、被害総額としても「ハービー」21兆円、「マリア」10兆円、「イルマ」7兆円というからすごい。マリアでは4千6百人もの犠牲者を生んだという。いずれも気候温暖化により近年の気象が大きく変わったことが影響している。

 今年首都ワシントンでは32℃以上の猛烈に暑い日が約60日もあったという。だが、トランプ大統領と彼を支持する人たちは、二酸化炭素排出による地球温暖化は起こらないと信じてパリ協定からも離脱した。この間カリフォルニア州では森林火災が頻発し、干ばつは過去7年に亘り深刻な状況が続いている。ヨーロッパでも気候変動による異常事態は深刻で、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの4カ国では最高気温が40℃を超えて、干ばつと干ばつの間に集中豪雨が起きたという。更にドイツではライン川が水源のスイス・アルプスの氷河が急減していることもあって、ライン下りは風前の灯と言われている。

 その反面昨秋から今年にかけて北アメリカ大陸には、氷点下40℃の大寒波が襲った。北極と南極の上空に出来る「極循環」という大規模な気流のせいと言われる。この大寒波という現象から排出ガスによる地球温暖化は起こらないと信じる、ノー天気のトランプ大統領はそれ見た事かと言わんばかりに得意顔でツィートして「いったい地球温暖化はどうなっているのかね」と皮肉ったそうである。まるで子どもである。排出ガスを産出する鉱工業の支持を当てにしている大統領としては、地球温暖化は二酸化炭素が原因とは言いたくないことが分かる。相変わらず困ったお人である。

2019年11月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4569.2019年11月16日(土) 「フレイル」にならない努力

 「フレイル」という高齢者の健康を表す言葉が最近しばしば使われていると今日の朝刊に紹介されていた。高齢者の診療を専門にする医師らで作る日本老年医学会がアメリカの基準を日本流に修正して5年前から使っている言葉だそうである。英語でもズバリと表す単語はなく、‘FRAILTY’が原語のようだ。「もろさ」「はかなさ」「弱さ」等々を意味する言葉のようで、「健康」と「介護が必要な状態」の中間に位置づけられる言葉だそうだ。こんな言葉が使われること自体健康上の警戒警報である。

 このフレイル状態というのは、努力次第で元気になり、放っておくと心身が弱体化して介護状態になるという。くれぐれも気をつけましょうとの警告である。その物差しを見てみると「過去半年間で2~3㎏以上減量した」、「最近2週間でわけもなく疲れた感じがする」、「歩く速さが毎秒1m未満」、「運動や体操をしていない」、「利き手の握力が男26㎏、女18㎏未満」などのうち3つ以上当てはまるとフレイルだという。幸いまだフレイルにはなっていないが、これから年齢を重ねるごとに黄信号から赤信号が点滅するのではないか。

 自分自身の健康に関しては、今若干気がかりなのは、左目の視力が大分落ちていることと、尾籠な話だが、痔の状態がやや勝れないことである。

 眼科医はもう少し時間を経てば白内障の手術が必要になると言われているが、最近大分視力が落ちたので近々眼科で改めて検査をしてもらおうと思っている。痔については、7年前にヨルダンで塩分濃度が普通の海水の10倍も濃い死海に入水した時、お尻に違和感を憶えてその晩エルサレムから近所の森内科へ電話で問い合わせたところ、すぐにでも専門医に診てもらった方がよいとのアドバイスをいただき、すぐその後の日程をキャンセルして帰国し翌日肛門科クリニックで診てもらったことがある。今日は実にそれ以来7年ぶりである。痔核硬化療法という、尻に2度注射をしてもらい点滴をうけた。7年前注射が痛かったことが気になり、今日憂鬱な気分で注射を打ってもらいに行ったが、今度は麻酔をしてから注射をしてもらったので、痛みはほとんどなく杞憂に終わってホッとしている。

 いつまでもうじうじしていないで早いうちに処置してもらって良かったと思っている。10日後に事後のチェックをしてもらうことになっている。

 年末が近づいてくると喪中のお知らせが増えてくる。昨日も高校ラグビー部2年後輩で、私がOB会長を務めていた時、女房役の副会長を献身的に務めてくれた入野さんが亡くなったと奥様から喪中のご挨拶をいただいた。実に寂しい。医院に行くたびに健康には十分気をつけなければいけないと自戒している。

2019年11月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4568.2019年11月15日(金) 箱根大涌谷の立ち入り規制解除

 半年ぶりに箱根・大涌谷への立ち入り規制が解除された。5月に火山活動が活発になり大涌谷地区への立ち入りが出来なかった。一時箱根ロープウェイも区間運休をしていた。展望台への立ち入りも許され、そのロープウェイも全線復旧した。今か今かと待ち望んでいた大涌谷地区立ち入りも全面解除され、これから多くの観光客が訪れることが期待される。箱根は今紅葉の季節と重なり観光シーズン真っ盛りである。ところが、火山活動に加えて不運が重なった。先月台風19号が直撃して鉄道、道路に大きな被害を与えたのである。箱根湯本から強羅まで運行していた箱根登山鉄道の線路が一部で流されたため、台風以来登山鉄道はバスによる代替運送を行っている。紅葉の中を登山鉄道から眺めるのはこよなく風情があるが、現在それが出来ない。

 今年の小田急グループのカレンダー11月は、紅葉の中を早川に架かる出山鉄橋を走行する登山電車を写した、素晴らしい風景写真である。これが残念ながら今年はその紅葉の登山電車を楽しむことが出来ない。箱根の旅館や商店街にとっても1年で最高の観光シーズンで稼ぎ時であるにも拘わらず、観光地への足を奪われて期待するほどのお客が訪れず悔しい思いをしているに違いない。自然災害とは言いながら、実に惜しいことである。このうえは、1日も早く鉄道の復旧に全力で当たってもらい、春の観光シーズンには大勢の観光客の期待に応えてもらいたい。

 さて、4月に実施された「桜を見る会」がもめている。主催者である安倍晋三首相の不透明な関わり方が批判を浴びているのだ。共産党を始めとする野党は、そのやり方が公職選挙法と政治資金規正法に違反するのではないかと追及している。首相が語った安倍事務所の対応を見る限りいかにも稚拙である。結局国会で説明を求められれば応じると首相は応えたが、どこまで誠実に、納得出来る回答をしてくれるだろうか。

 問題になっている事案の中で特に批判されているのは、首相の地元山口県から850名の首相後援会員が上京して前日に首相夫妻が出席してホテルで宴会を行った時の会費が廉価の5千円であることだ。六本木のANAインターコンチネンタル・ホテル東京、或いはホテル・ニューオータニのような超一流ホテルの立食パーティがひとり当たり5千円で収まる筈がない。ホテル側は1万1千円と言っている。その差額を安倍事務所が補填したなら上記の通り法に触れる。ところが、追及された菅官房長官は、5千円で出来ると思うなどと好い加減に応えていた。実際に手配したこともなく、マーケットの相場を知らない官房長官が軽々しく語るのだから、安倍内閣も足元が定まらないわけだ。

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4567.2019年11月14日(木) 天皇即位の皇室行事「大嘗祭」行われる。

 天皇陛下即位にまつわる皇室行事「大嘗祭」の「大嘗宮の儀」が今夜6時半から明日未明にかけて行われている。「大嘗宮の儀」は即位に伴う一連の行事のクライマックスと言われる行事だそうである。最近政教分離の考えから、皇室行事に多額の国費を使うことの是非が問題になっている。すでに、昨年秋篠宮がこの問題を提起して一部に高く評価されているが、結局前例踏襲となった。今日から明日未明にかけて行われる行事のためにかかる費用は、約27億円とも言われている。不経済と思えるのは、今晩の儀式のために皇居東苑に5年かけて建てられた90m四方の祭場「大嘗宮」が、儀式終了とともに間もなく取り壊されることである。この建設費だけで約12億円もかかる。古来からの伝統に則ったやり方であろうが、伝統とかかった費用とのバランスがあまり取れていないと思う。

 「大嘗宮の儀」自体は、毎年11月23日の勤労感謝の日に天皇がその年に収穫された米などを神々に供えて五穀豊穣と国家安寧を祈る「新嘗祭」と同じものである。「大嘗祭」とは新天皇が即位後最初に行う「新嘗祭」のことである。天皇にとって一世に一度の祭祀である。従って「大嘗祭」は今年限りである。

 大嘗祭は終わるのが明日の未明と言われて、新天皇・新皇后にとっては大役でお疲れのことと思えるが、これで少しは肩の荷を下ろされることと思う。

 国民に正式にお披露目された天皇・皇后として、今後公式行事にお出ましになられることだろう。幸い国民の信頼も厚いと思うので、上皇、上皇后を見習って出来る限り広く各地に出かけられ国民に寄り添ってもらいたいと願っている。残る問題は、前記のように皇室にかかる費用を今後憲法に絡ませてどこまで国費で負担することになるかということである。実際今日東京駅前で「税金返せ!」と叫ぶグループがあったようだ。今夕の朝日「素粒子」に「公費で賄うことへの疑問に答えず。前例踏襲がまた前例を作る。今夜大嘗宮の儀」とあった。費用をどうするのか、今後真摯に検討する必要があると思う。

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4566.2019年11月13日(水) 「桜を見る会」来年度は中止

 近年書籍の販売が落ち込み、出版関係者の間では止まらない書籍販売の下げ足に不安感を隠せない。今日駒澤大学のマスコミ講座で、共同通信の山田岳講師が、新聞・通信社の未来について楽観視出来ない実態を話された。新聞通信調査会の世論調査によると新聞購読者数は過去10年以上も漸減状態である。月ぎめの購読者は、年齢とともに上がっている。例えば、70歳以上の家庭では87.4%が購読している。年齢が下がるに連れて購読数は段階的に下がり30代では34.9%にまで下がり、実に3軒に1紙しか定期購読していない状態である。年配者がよく新聞を読んでいると感じると同時に、若者の低い新聞購読率は、読書からも離れつつある傾向も合わせ考えると、将来若者の「白痴化」につながるのではないかと危惧している。

 朝日の向井貴之講師はメディアへ就活している駒大の現役聴講学生に対して、朝日の例として社会常識、批判精神、バランス感覚、情報収集・発信力、想像力の他に現場感覚を挙げていた。私は現場感覚が一番必要だと思っている。常識以前の問題だと思っている。現場で感じる臨場感を持ち合わせていなければ、真実をキャッチ出来ず、説得力ある報道も記事も書けないのではないかと考えている。

 今日の講座を以て今年度の公開講座は閉講である。今年は昨年までの講義を参考に受講講座を選択したが、文筆上役立って良かったと思っている。受講生の中では最高齢だったが、向上心と向学心を磨くためにも有意義だと考えているので、可能なら来年も受講したいと考えている。

 さて、突然のことであるが、昨日まで世間を騒がせていた首相主催の「桜を見る会」が、来年度は中止されることになったと官房長官が唐突に公表した。はっきりしない選考について精査する必要があるということで、一時的に中止の措置を取った。何ともすっきりしない対応である。

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4565.2019年11月12日(火) 悪玉菌・安倍首相の狡さとしたたかさ

 記録的な大雨だった台風19号が上陸してからちょうど1か月になる。今年の台風被害は異常で、9月の15号、10月の19号、21号と大きな台風が東日本を中心に3つも襲来して各地に甚大な被害をもたらした。3つの台風による避難者は昨日現在で2,700人を超えるという。それぞれ被害状況は異なり、15号が風による被害が大きく、家屋が損傷を受けたのが大きい。19号は河川決壊による床上床下浸水が圧倒的で死者の数も多い。被害総額も相当な金額になると推定されている。1日も早く復旧されるよう願うだけである。

 さて、このところ国会での議論も含めて大きな話題となっているのが、毎年4月に新宿御苑で開催される首相主催の「桜を見る会」の在り方である。先日本ブログでも取り上げたが、共産党機関紙「赤旗」に安倍首相後援会関係者の参加が多い実態が紹介されていた。今国会でも共産党の田村智子参議院議員が舌鋒鋭く安倍首相を追及している。

 そもそも首相主催として税金を注ぎ込んでいながら、招待者が公平に選ばれず、首相を始め、自民党議員に割当制で招待者を選出しているようだ。参加者数も年々増え、予算額に対して支出額が上回っている。開催要領によると皇族、各国大使、衆参両院議長、国会議員、都道府県知事、各界の代表者ら約1万人を招待するとされているが、実際には今年1万8千人が参加した。予算も年とともに増えてはいるが、むしろ支出額の伸びが大きく、現実には概算要求額の約2倍の支出である。

 問題は、この出席者を首相以下自民党議員らが自らの後援会会員を招待していることであり、安倍首相のごときは850人もの後援会関係者を招き、前日にはホテル・ニューオータニで首相出席の下で宴会を開き、当日には17台もの貸し切りバスで御苑に駆け付けるという大仕掛けの選挙運動まがいのことをやっていることである。これについて二階俊博・自民党幹事長は「誰でも議員は選挙区の皆さんに機会あるごとに何かできるだけのことを呼びかけて、ご参加いただくことに配慮するのは当然のことではないかと思います」と呆れるようなコメントを述べた。これが公私混同の自民党幹事長の実像である。

 いつもの通り首相は屁理屈をつけて言い逃れようとしているが、識者は公金の私物化と指摘している。毎度誤魔化すことに慣れきっている首相だが、もう少し正々堂々と行動出来ないものだろうか。長期政権の甘えと驕りで裏街道を突っ走る安倍首相には愛想が尽きる。

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4564.2019年11月11日(月) 日本の皇室とタイの王室

 ホームページを開いたときに、ちょっと手振れしてブックマークの日本ペンクラブ会員であり、かつカメラマンでもある穂高健一さんのホームページを開けてしまった。そこに見たのは、2009年8月5日に小中陽太郎さんを中心とする「ヨタロー会」で南千住の老舗うなぎ屋「尾花」で集まった時の情景だった。今年6月に小中さんも私もペンクラブ理事を辞めた。私が写っている写真も2枚ほどあって随分懐かしく思ったが、その中に私を慶應ラグビー部OBと紹介しているが、それは間違いで慶應ではなく湘南高校ラグビー部OBである。ちょうどそのころつい先ごろ開催されたラグビー・ワールドカップの日本開催が決定した。当時としては、まだ大分先のことで話としてやや盛り上がりに欠けていると書かれていた。案に反して今月終わったワールドカップは日本国中で大盛り上がりだった。

 さて、昨日行われた「祝賀御列の儀」はNHKテレビで全国放送され、関心の高さは飛びぬけ平均で27.4%という高視聴率だった。それはワールドカップの決勝トーナメント、日本対南アフリカ戦と同じである。今日も各テレビ局のエンタメ番組では、いろいろな角度から取り上げていたが、特にお祝いの挨拶をした中学生の芦田愛菜さんや、奉祝曲を歌ったアイドル・グループ「嵐」が好評だった。

 海外では日本の皇室とも深い親交のあるタイ王室で、穏やかならぬ事態になっている。故プミポン前国王に比べて今ひとつ国民から信頼されていないワチラロンコン国王が、5月にスティダ王妃と4度目の結婚をし、シニーナト妃から事実上の側室の称号をはく奪したと伝えられた。

 タイでは今年2月にも現国王の姉、ウボンラット王女が、現軍事政権と対立していたタクシン元首相派の国家維持党が次期首相候補に王女を擁立することについて、国王は王女の候補擁立を「不適切」だとして反対する意向を示した。これを受けて王女は立候補を断念した複雑な事情がありタイ国民を驚かせたばかりである。

 各国、また各王室ともそれぞれの事情を抱えていることと思うが、国民にとっては不祥事や、不愉快な事象は歓迎される筈がない。その意味では、日本の皇室は清潔で好感を持てる。天皇・皇后両陛下を始め皇室の方々も国民から好感を持たれている。その点では、国民にとって現行の皇室制度は今では国民の間に制度として根付き、慕われていて誰も不満を言うような人はいない。ある意味で平和のひとつの象徴と言ってもいいのではないだろうか。

2019年11月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4563.2019年11月10日(日) 天皇即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」行われる。

 天皇即位の「祝賀御列の儀」と称する祝賀パレードが、今日午後3時に皇居から赤坂御所まで予定通り約30分をかけて行われた。パレードは当初先月22日に予定されていたが、台風19号の被災者へ配慮して今日まで延期された。幸い好天に恵まれ、祝賀パレードとしては文句の言いようのない絶好の秋晴れだった。天皇・皇后両陛下が乗車されたオープンカーの前を安倍首相の車が走り、車列は約50台の車が並び、400mの長さとなった。天皇が即位されてからほぼ半年になる。宮中行事としては今月中旬の「大嘗祭」を残してはいるが、即位に関連する行事で国民に披露されるのは、今日のパレードが最後になる。

 昨日の国民祭典は事後まで知らなかったが、今日のパレードは前以てテレビ・新聞で知らされていた。NHKは午後1時から4時まで識者の話を交えて延々3時間も実況していた。沿道の観客は、延べ11万9千人もいたという。パレードは厳しい警戒の中でNHKは沿道に50台のカメラを設置して天皇・皇后ご乗車のオープンカーを追うように画像を送った。天皇・皇后両陛下は皇居で君が代の伴奏とともに出発し、赤坂御所で再び君が代の出迎えを受けられて祝賀パレードは恙なく終わった。

 国家の象徴という抽象的な存在とは言え、神武以来憲法下にあって天皇制があり皇室が存在し、天皇が在位され国璽行事が行われることは、日本独特の長い国家の歴史と伝統を国内外に周知させることであり、国民にとってもこのような天皇制度があることは、極右の一部が意を持った行動を起こすようなことでもなければ、誇らしい文化であり伝統であると思う。

 これで平成時代が去り、令和という新しい時代がやって来たということを改めて頭に叩き入れたいと思う。

 この令和という時を迎えて、新しい制度やら、仕組が取り入れられるだろう。変わったところでは、すでに来年から姓名をローマ字で表示した場合、漢字と同じように苗字に次いで名前が書かれることが法制化された。これまでドナルド・トランプと書かれていたアメリカの大統領は、日本では来年からトランプ・ドナルドと呼ばれることになる。なぜか使い慣れないので、最初のうちは違和感があるかも知れないが、いずれ慣れてくるだろう。その点では、ラグビー日本チーム主将のリーチ・マイケルは、本来のマイケル・リーチではなく日本流に現在のリーチ・マイケルと早手回しに自称していた。それでもケネディ・F・ジョンとはしばらくの間元大統領とは別人に思えるだろう。しかし、それも時間が解決してくれるだろう。他にも珍しいようなことがあるかも知れない。

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4562.2019年11月9日(土) ベルリンの壁崩壊から30年

 30年前の今日、11月9日はあの衝撃的なベルリンの壁が崩壊した日である。あの当時、すでに東欧社会主義国家体制にはほころびが目立っていた。同年6月ポーランドが、7月にはハンガリー政権が崩壊した。そして10月には独裁者チャウシェスク大統領夫妻が公衆の面前で射殺されて、ルーマニア社会主義国家も崩壊した。あれで米ソ対立、東西対立が解消へ向かった。思い返すとあれから30年の時が経った。東西ドイツが統一されてドイツ連邦共和国となったのは、翌1990年10月である。東西の対立が激しかった時代から、ドイツ統一を機に一気に社会主義国家が崩壊し、東西の対立が解消したのである。

 思い返してみると、あの時代の東西ドイツは特殊な関係にあり、異様な雰囲気だった。ベルリン市内に高い壁が設置され、両ドイツの住民は一方のドイツへ簡単に行くことが出来なかった。西ベルリンから東ベルリンへ入るのに検問所チャーリーを通らなければならなかった。チャーリーの出入国手続きも異様だった。バスで訪れてそこでバスから降りて境界線を跨ぎ、乗車してきたバスは底と地面の間に大きな鏡を差し込まれて怪しい人物とか、密輸品のような物が張り付けられていないか調べてものである。東ドイツに入ると雰囲気ががらりと変わった。東ドイツ国内滞在中も監視社会にいるような落ち着かない気分にさせられたものである。

 あの年の壁崩壊のクリスマスには、崩壊を祝う特別コンサートが催され、レナード・バーンスタイン指揮によるベートーヴェンの第九交響曲「合唱」が演奏され、世界中に感動を呼んだものである。このベルリンの壁崩壊を機に東西の対立は一応消えたが、今日対立は完全になくなったと言えるだろうか。近年右翼勢力が力を伸ばして移民の入国に反対し、新しい壁の設置を求める動きすらある。

 今日ベルリンで壁崩壊を記念した式典が行われる。以前と異なり旧東欧の首脳は出席するが、米ロ英仏の首脳は出席しないようだ。西欧圏国家の間でお互いに微妙な空気が流れているようだ。もう2度とあのような嫌な時代は来ないだろうと願っているが、絶対そうならないという保証はない。その前兆らしきものが顔を出している。

 さて、今夕天皇即位を祝う国民祭典が皇居前広場で行われ、安倍首相のお祝いの言葉、そしてそれに応えるように二重橋上にお出ましになった天皇、皇后両陛下がスピーチをされて応えられた。皇居前広場には約3万人もの人びとがお祝いに訪れた。人気グループ「嵐」が舞台で華祝曲を披露して天皇、皇后もじっと聴いておられ、皇后は涙ぐんで中々格式高いものだった。万歳三唱もされた。テレビ・ニュースで観ると随分和やかに行われた。気になったのは、明日の両陛下の祝賀パレードのニュースばかりメディアで事前報道され、残念ながら今日の行事は事前にメディアでほとんど伝えられなかったことである。私もNHK夜の7時のニュースで初めて知ったくらいである。その後各局とも断片的に伝えていたが、どうして新聞は今日のようなお祝いごとを、前以てきちんと伝えてくれないのだろうか。

 ともあれ明日の祝賀パレードをじっくりテレビで鑑賞するとしよう。

2019年11月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com