4511.2019年9月19日(木) ケニア鉄道新線建設に感じる郷愁

 昨晩テレビ東京の「未来半世紀ジパング総決算」なるシリーズ番組最終回が放映され、いくつかの衝撃的な途上国へのインフラ整備の経済援助の実態を観て少なからずショックを受けた。そのひとつに中国によるケニア鉄道新線建設のレポートがあった。

 現在中国がアフリカ、アラブ、アジアを通して「一帯一路」と称する経済支援を行う中で、財政的に苦しい途上国へ総額費用の内約9割もの資金を支援してインフラ整備に協力している事案がある。番組で紹介されたのは、2017年5月に首都ナイロビからインド洋沿岸都市のモンバサまで約470㎞の鉄道建設事業だった。従来の急行列車を上回る時速100㎞の急行列車新線を開業させたプロジェクトである。

 実は、半世紀余も昔の1968年正月に首都ナイロビから夜行寝台急行列車でモンバサへ向かった。寝台車で同室だった2人のケニア人エリートとの会話が印象に残っている。テレビの映像を見るとその時の車窓風景と随分違う。当時は、比較的道路に沿って走り住民に手を振ったりして彼らと一瞬の交流を図ったものだが、この新線では新たに路線を敷き、何と野生動物保護公園内に建設された高架鉄道橋を素早く走り抜ける。自然保護のアフリカ象やキリンがびっくりして通過する列車をぼ~と見つめている光景が気になる、と同時に些か滑稽に見えた。これでは動物たちもうかうか餌をあさっているわけにはいかないのではないだろうか。

 それより何より当時12時間もかかっていた所要時間が、僅か4時間半に短縮されたことが大きい。このSGRという鉄道は、総工事費4千億円を投じて完成へこぎつけたが、その内総費用の9割を中国政府の支援貸付金で行われた。この負債がこれからケニア政府を苦しめることになるのではないだろうか。中国政府の資金援助は途上国にとっては高利のため、途上国にとって毎年決められた返済が厳しくなっている。典型的な例として中国政府の支援によるスリランカの港湾施設建設は、完成後にスリランカ政府が計画通り返済出来ずに、99年間に亘って港湾施設を中国政府が管理運営することになった。

 このSGRにしても車内サービスはケニア人が行うが、運行管理はすべて中国人が行っている。肝心なところは、中国側に抑えられている。中国が手を差し伸べる経済支援策「一帯一路」というものはそういう気が付かない落とし穴があるものだ。これはエチオピアの鉄道建設における中国政府の関与と同じパターンである。

 毎週続いていたシリーズ番組の最後に特集で若かった私が乗車したケニア鉄道が紹介されるとは、奇妙な縁を感じる。それにしても当時の懐かしい列車が、新式列車の後塵を拝するとは残念である。あの旧型列車の方がよほど情緒はあると思うのだが・・・。

2019年9月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4510.2019年9月18日(水) 独裁者の飽くなき権力欲

 政治家でトップの地位にまで上り詰め、長らくその座に君臨していると独裁者志向が強くなり、その地位を手放したくなくなるものだ。今や世界にもそれらしき人物がうようよしている。独裁者が社会主義のイメージには一番合わない筈だが、ソビエト連邦建国以来不思議にも自称「社会主義国家」に独裁者が輩出する。その末路は惨めなものが多いが、それでも疑似社会主義国で天下を取っている指導者には、独裁者のイメージが強い。

 一昨日の中国共産党理論誌「求是」に5年前の全人代における習近平・国家主席の演説内容が掲載された。それこそウソ八百だらけで、中国の国家主席のスピーチに相応しいと言えば言える。5年前習主席は何と宣ったのか。

 国の民主化は国家指導層が法に従い、秩序ある形で交代できるかどうかだと言いつつ、我々は指導的立場の幹部の職務の終身制を排除してきたと主張したそうである。中国は毛沢東・国家主席がこの世を去るまでその独裁制を許した。更に言えば、毛沢東は6千万人の国民を殺害した、世界最悪の虐殺者である。そんな毛沢東を亡くなるまでその支配体制を許していたのは、社会主義を主張する中華人民共和国ではなかったか。更に昨年習主席は国家主席の任期撤廃を決め、永久的に現在の地位に留まることを発表し憲法改定をやってのけたばかりである。国家主席就任当初習近平自身は終身国家主席については何も考えていなかったのだろうか。地位に綿々としている内に私利私欲が生まれて法や約束を破ってまでしても我欲を主張するようになったと言える。

 何もこれは習近平主席だけの問題ではない。ロシアのプーチン大統領も習主席に負けず劣らず、恥ずかし気もなく建前を捨てて私利私欲むき出しの権力者として権力を揮っているのだ。

 西ドイツ首相時代東西ドイツ統一を成し遂げ、その後ドイツ連邦共和国初代首相となり、在職16年間に亘って首相を務めたヘルムート・コール首相を評して、プーチン大統領は16年間の長期政権はやり過ぎと非難したのだ。ところが、そのプーチン大統領が2000年から2期8年間の任期を終え、憲法により一旦は腹心のメドべージェフ氏に大統領職を譲って本人は首相に退きメドベージェフ大統領を背後で操っていた。そして、メドベージェフ大統領の任期1期4年が経った2012年、大統領にカムバックした。その際任期を1期6年に延長し、2期まで務められるよう憲法を改定した。この結果プーチン大統領はよほどのことがない限り2024年まで現職に留まり大統領権限を行使することが出来る。このまま行けばプーチン大統領は通算20年もの長期に亘ってロシア大統領として君臨出来るのだ。こういう厚かましい所業を独裁者の我欲というより言いようがないが、ロシア国民は黙って見逃すより術はないのだろうか。恐らく泉下でコール首相も呆れていることだろう。これが、社会主義国家を主唱している国が行き着いた政治支配の果てである。

 他にも北朝鮮には金正恩・朝鮮労働党委員長という我が儘な独裁者が君臨している。ここも自称「社会主義国家」だそうだから、さぞやカール・マルクスも落胆していることだろう。

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4509.2019年9月17日(火) 災害時における国と自治体の対応

 この度の台風15号による千葉県全域の被害状況に対して、直ぐに対応出来ない行政に大分批判的な声が上がっている。実際台風が襲来したのは8日夜であり、すでに9日が経っている。しかし、停電、断水は未だ完全に復旧しておらず、8日午後8時現在停電は64万戸だったが、それが16日午後5時現在未だ7万5千戸が停電のままである。

 これまでの自然災害のケースで今回のような台風による被害に対して、これほど復旧が遅れたことは極めて珍しいと思う。その最大の原因は、国と自治体、特に千葉県に責任があるように思っている。昨日被災現場に小泉進次郎・環境大臣と河野太郎・防衛大臣が足を運んで被災者の声を聞いていたが、政府の対応の遅れも問題である。内閣改造事案に忙殺されていたのかも知れないが、まず政府が災害対策本部のような縦の命令系統の組織をいち早く設置すべきではないか。防衛省や環境省がバラバラに動いていては、業務は捗らないし各省も動きにくい。

 次いで思うのは、当事者である千葉県が、県民のためにもっと積極的、かつ迅速に動くべきではなかったかということである。台風で予想外に多くの樹木や電柱が道路上に倒れて交通障害を起こしたことによって、東京電力が充分被害の状況を把握出来なかったことも回復を遅らせている大きな原因である。

 森田健作・県知事の言動を見ていると、県自ら積極的に動こうとの意欲と真剣な姿勢が感じ取れない。停電のせいもあるかも知れないが、率先して県が動かないことが、すべての復旧支援に出遅れた原因があると思う。各市町村の被害状況を県が把握出来ず、素早い支援体制が構築出来なかったからである。

 とりわけ、森田知事の発言を聞いているとまるで他人事である。歌手として鳴らし、長年に亘って政治家としての経験を経てそつない言動では世慣れているかも知れないが、現場を歩き、現場で苦労を重ねた経験に疎いために真の意味で現場を知らず、どう対応すべきかが分からないようだ。やはり現場で苦労していない人物は、組織のトップに就くべきではないと台風15号被災を通して強く感じた。

 ある防災対策の専門家が言っていたように、これほど度々自然災害の襲われる日本では、恒常的な役所として、防災対策省のような役所が必要ではないかと思う。

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4508.2019年9月16日(月) 懐かしい台風被災地「鋸南町」

 今月8日台風15号に襲われ大きな被害を出した千葉県鋸南町が、昨晩から今朝にかけて再び激しい風雨に晒された様子が各テレビ局で放送されていた。町は海岸に沿っているので、家屋など建物が風雨によりかなり損壊し、加えて停電、断水にもやられて酷い状態だった。ここは終戦時から約4年半の間住んでいた町だったが、こういう形で脚光を浴びるとは思いも寄らなかった。ただ、近年は町は寂れているようで人口も減少している。

 私が終戦の年に入学した勝山国民学校は、戦後勝山町立勝山小学校と校名が変わり、現在は旧勝山町が隣町の旧保田町と合併して鋸南町となって、校名も鋸南町立鋸南小学校に変わった。今日映し出してくれた鋸南小は校舎、体育館も随分立派な建物だった。その鋸南小学校からエンタメ番組「ミヤネ屋」が実況中継をしていた。番組では10年以上も前に訪れた時にも学校の象徴として残っていた、校門正面の二宮金次郎像を残念なことに映してくれなかった。終戦のドサクサまぎれの時代に、ほんの子どもで夏は海、秋の稲刈り後は田んぼでザリガニ獲りに明け暮れていたので、生活面や親の苦労はまったく感じることはなかったが、時には米軍戦闘機が飛来してきて慌てて防空壕へ逃げ込んだりしていた。母は勤労奉仕にも駆り出されていたので、恐らく両親は随分苦労していたのではないかと思う。竜島、下佐久間、加知山、田町、岩井袋などの各地区の映像を見ても家々が固まって立ち並んで昔の面影は見いだせない。岩井袋からの実況では、昔のイメージがやや残っていたが、周囲の風景はまったく記憶にないものだった。

 ネットで学校の生徒数を調べてみると昨年度は6学年で262人だった。1学年平均43.7人だった。我々が在学していた70年前は、1クラス40人前後で2~3クラスだったから我々の時代に比べても半分以下に減少している。町の人は過疎化が激しいと言っていたから、漁村であり農村でもあるような旧勝山町も寂しい町となっているのだろう。

 懐かしさも一入だが、現在鋸南町の友だちで付き合っているのは、ただひとり千葉市内の笹生嵩夫くんしかいない。その彼も最近は健康を害しているようで、あまり音信がなくなった。町の復興とともに彼にも健康を取り戻して欲しいものである。テレビで鋸南町の風景を見ているうちに、何とかかつて生活していた鋸南町の勝山地区へ訪れてみたい気持ちが強くなった。

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4507.2019年9月15日(日) オリンピック・マラソン代表選手選考レース

 20日から国内で開催されるラグビー・ワールドカップを前に、テレビでもあの手この手でラグビーを盛り上げているが、今日午前中はマラソン一色だった。2020東京オリンピックを来年に控えてマラソン出場選手を選出する一本勝負のレースは、これまでのオリンピック代表選考では行われたことがなかった。過去の選手選考では、選ばれるべき選手が選ばれなかったり、不信感を持たれた不透明な選考方法もあって、必ずしも公平な選出方法ではないとの声があった。全員が一堂に会して戦うなら条件が同じだが、時期、場所、天候が異なる条件下に行われた各レースの選考を記録と過去の実績だけを根拠に公平に優劣を採点するのは難しい。こうした声がかなり前から挙がっていて日本陸連では、今回漸く選手全員に同じ機会と条件を与える選考レースを行うことにした。それが今日行われたマラソン・グランドチャンピョンシップ(MGC)である。出場選手はすでに規定の実績のある選手だけに限られ、男子は31人、女子は10人が炎天下を疾走した。

 男子レースに続いて女子が20分遅れて9時前後にスタートしたが、35℃の気温の下では好記録は望むべくもなく、男子は日本記録には5分余遅れた。

 しかし、このMGCによって公平に選手が選ばれたと言える。男子は、1位の2時間11分28秒の中村匠吾選手と8秒差で2位の服部勇馬選手が、東京オリンピック代表に内定した。3位の日本記録保持者・大迫傑選手は2位の服部選手に僅か5秒差だった。3人目の代表は今後の結果次第である。同じく女子レースでは、2時間25分15秒で前田穂南選手が1位、鈴木亜由子選手が2位となり、オリンピック代表選手に内定した。3位は僅か4秒差で小原怜選手だった。

 さて、今から51年前の今日9月15日は「敬老の日」だった。それが何年か前から9月の第3月曜日に変わった。思い返せば、その日妻と高輪プリンスホテルでお見合いをして翌年5月に結婚することになった。幸いトラブルもなく半世紀余に亘って健康な生活を営んでこられた。長男、次男、そして彼らの家族を含めて健康で幸せな生活を送れているのは、家族間の思いやりのお蔭である。今年は金婚式を迎えたことになる。昨年は祇園祭に行ったり、次男家族と鹿児島へ行ったり、神戸から横浜までクルージングを楽しんだが、今年は6月に箱根へ1泊ドライブ旅行をした他には、現時点ではまだ記念的なツアーなどはやっていない。紅葉の季節も間もなくなので、そろそろ考えなくてはいけないとは思っている。

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4506.2019年9月14日(土) ローマ法王来日中に袴田死刑囚と会えるか。

 11月にフランシスコ・ローマ法王が来日され、原爆被災地の広島、長崎を訪問される。ローマ法王の平和への願いの中で、特に核兵器開発、使用反対の気持ちが強く国連でも核開発禁止を訴えるスピーチを行った。今から38年前故ヨハネ・パウロ法王が来日された時は、法王が広島、長崎を訪れることはなかった。フランシスコ法王はとりわけ原水爆実験、核開発反対の意思が強く、自身積極的な行動で核反対のアピールをしている。殊更印象的なのは、原爆投下直後に被災死した弟を背負い被爆地の近くに裸足のまま立って火葬の順番を待っている少年の衝撃的な写真で、裏面には「戦争が生み出したもの」と記され、法王はその写真をいつも手放さず、バチカンの牧師らに配っておられる。

 その法王が、殺人罪で逮捕されて死刑が確定しながら現在再審請求中で収監されていない袴田巌さんと、来日時に面会することで日程を調整中である。袴田さんは収監中にキリスト教の洗礼を受けた。法王が死刑囚と会うことは異例中の異例だが、そこには死刑制度に反対の法王の強い意思もあるようだ。ただ、袴田さんの体調が今一つ勝れず、拘禁症状のため会っても普通の会話が出来るかどうか懸念されている。今や世界では死刑制度は少数派となったが、その死刑制度を採用している日本の立場について世界へアピールする気持ちもあるのではないだろうか。

 この2人とは不思議な縁があると思っている。法王はかつてエレベーターに閉じこめられたことがあるそうだが、私も2002年に新潟市内のホテルで他のお客とともに1時間近く閉じこめられたことがある。また、袴田さんが現役プロ・ボクサーだった昭和35年ごろに後楽園ボクシングジムで試合を観戦したことがある。打たれても打たれても前へ突進する勇ましいボクサーだったことが強く印象に残っている。

 さて、今夕は妻や弟妹とともに鎌倉で甥のジャズ・ライブを鑑賞した。甥はカルテット‘IMAGE’のリーダーとしてピアノ、ベースを演奏し作曲まで行っている。雰囲気は充分だがやや狭苦しいジャズバーだったが、かなり盛り上がりカルテットはお客さんから拍手をいただいていた。時には、こんな気楽な雰囲気に浸れる遊びも好いものだ。特に身内がグループのリーダーであるだけに猶更だ。帰宅したら夜11時半だったので、それだけはちょっと厳しい。

 今夜は久しぶりにアルコールを飲んだ。最近飲酒の機会が減っている。7月28日以来だから、実に50日ぶりにお酒を飲んだことになる。年齢とともに好きだったお酒とも縁遠くなったように感じているが、やはり寂しい気がしないでもない。

2019年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4505.2019年9月13日(金) 長期停電と断水に困惑する人々

 今日、13日の金曜日という日は占いのうえではあまり縁起の良くない日である。その一方で、ロマンチックなお月見、中秋の名月でもある。しかし、残念ながら空は曇って名月はとても望むべくもない。8日に関東一円を襲った台風15号の後遺症が、すでに5日も経過したにも拘わらず千葉県を主に各地に見られる。中でも千葉県南部では今以て停電、断水が続いている地域があり、高齢者の健康が懸念されている。

 ここでも被害者そっちのけで千葉県を始め東京電力の責任逃れのような言葉も飛び交っている。死者こそそれほど出ていないが、風によって家屋の一部が吹き飛ばされて家の天井から外が見えるような家もかなりある一方で、外では電柱や杉の大木が道路上に横倒しになっている状態で、車も通れない危険なところもある。これまで千葉県は中々積極的な行動を起こそうとしなかった。それは森田健作知事の最初の問い合わせに対する応答が言い訳三昧だったことで分かる。熊谷千葉市長は全国の自治体が安易に千葉を助けてほしいような発言をして、千葉市自体がどうすべきかがよく分かっていない。国もすぐ行動しなかった。地震や豪雨による自然災害の際には、比較的速やかに行動する自治体の動きが遅れていることが少々気になった。明後日以降の天候が良くなさそうなので、被災された住民がどう対応されるのか気がかりである。

 さて、日韓関係が悪化のまま立ち止まっているが、奇妙なところへトバッチリが行った。それはスポーツの世界である。来年の東京パラリンピック大会において韓国から2つの要望が提示されたことである。

 ひとつは、旭日旗を競技会場へ持ち込むことを禁止するよう国際パラリンピック委員会に求めたことである。これに対して同委員会パーソンズ会長は、スポーツと政治を混同するつもりはないと応えた。もうひとつは、パラリンピックのメダルが旭日旗を想起させるとして、大会組織委員会にメダルのデザインを変更するよう求めたことである。これに対しても会長は、伝統的な日本文化を扇で表現しているデザインでまったく問題はなく、デザインの見直しを指示するつもりはないと述べた。

 メダルのデザインは中々優れたもので、韓国の言い分は考えようによっては反日的な言いがかりと受け取られかねない主張であると思う。折角のパラリンピックを皆で知恵とアイディアを出し合って盛り上げようという気持ちが感じられず、残念ながらケチをつけているように思える。そうなっては元も子もなくなる。韓国という国は、政治とスポーツを切り離して議論することが出来ないのだろうか。

2019年9月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4504.2019年9月12日(木) 中学の同窓会が京都新聞紙上に紹介

 去る3月京都で開かれた中学生時代の同期生会が、9月9日付京都新聞夕刊に紹介され、その時の集合写真付き記事掲載の新聞を同期生が送ってくれた。「旧交歓談」というコラム欄にわれわれ同期生が今年卒業65周年を迎えたことを紹介してくれたのである。記事によると母校・京都市立上桂中学校は昭和22年に開校され、昭和33年に現在の京都市立桂中学校に校名が変更になった。卒業して4年後のことである。意外だったのは、昨年の全国中学校駅伝で母校男子チームが優勝したそうだが、何と女子は5年連続で全国優勝を飾っているというから驚いた。我々の時代には、そんな空気はまったくなかった。むしろ柔道が盛んで中学校なのに珍しく正課として柔道が授業に取り入れられ、黒帯生徒が5人もいた。3年生として1年間だけしか在学しなかったが、思い出は尽きず当時の同級生とは今も交流している。また、機会があれば参加したいと思っている。

 さて、アメリカのトランプ大統領には世界中が振り回されているが、またまた政権内の重要スタッフを一刀両断の下に首にした。極右の安全保障担当のボルトン補佐官を更迭することにしたのである。よくもお気に入りの取り巻きをこう度々交代させられるものである。特にボルトン氏はタカ派の中のタカ派と言われ、トランプ大統領が強気の保守政策を実行する立案者で中心人物とも見られていただけに、この人事ばかりは意外である。ボルトン氏更迭の最大の理由は、イランのロウハニ大統領とトランプ大統領との米イ首脳会談を開催するに際して、トランプ大統領がイラン側に歩み寄る姿勢を見せたことにボルトン氏が強く反対したことがある。

 すぐ気持ちの変わる大統領だけに、これからも周囲の要人も気が気ではないと思うが、対内外政策を立案、実行する国の上層部トップがこう度々変わるようでは、長期的なプランなぞとても立案出来ないのではないかと些か気になる。

 そのトランプ大統領は、11日中国への輸入追加関税を当初予定の10月1日から2週間延期して15日に実行すると発表した。関税引き上げ発表から僅か3週間で中国に譲歩するような歩み寄りである。これに対して中国政府も報復関税を一時的に除外すると公表した。何のために、両国は短期間内に制裁、延期を繰り返しているのか、あまりピンと来ない。一部には、大統領は10月1日が中国建国70周年記念日に当たる点に配慮したと推測されている。

 政治とは関係ないが、そのトランプ大統領は同じ11日に味付き電子タバコの販売を禁止する方針を明らかにした。煙が出ないから周囲に迷惑をかけないと都合のいいことを口実に、日本でも販売が伸びている電子タバコは紙タバコに含まれるタールなどの有害物質が少なく、禁煙にも効果的とされているが、医学的効果は不明である。こういう気の利いたことを大統領が決めることはないと思っていたところ、13歳の息子が電子タバコに手を出すことを心配したメラニア夫人のアドバイスがあったという。対立する政治家やメディアに対しては自己主張を貫く大統領も家族には弱いのだろう。序に喫煙に前向きの姿勢を示したのをきっかけに、銃規制にも乗り出してみてはどうか。そうすれば世界中からヤンヤの喝さいを浴びることは間違いないと思うのだが・・・・。

2019年9月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4503.2019年9月11日(水) 第4次安倍改造内閣に13人の初入閣者

 2日に慶応病院消化器内科で大腸の内視鏡検査の際ポリープを4つ取ってもらったが、今日その結果について説明を伺いに出かけた。全結腸に憩室が多く見られるということは検査の折言われていたが、大きなポリープは除去したし、大腸がんの恐れもないと伺い、取り敢えずホッとした。それでも腺腫があるので、やはり来年もう一度検査をしてみた方がよいとのアドバイスだった。人間ドックは毎年受診することにして大腸検査は5年に1回ぐらいのペースで受診するつもりだったが、来年も大腸検査を受けることにして予約をしてもらった。その後はまた考えることにしたい。

 慶應病院からの帰路世田谷警察署へ行き、自動車運転免許証の返納届を提出した。今年の11月3日の誕生日から1か月後まで免許証は有効であるが、6月に愛車を友人に譲り、運転する機会はもうないと判っていたので、早いうちに免許証を返納しようと思っていた。振り返ってみると、1961年4月に免許証を取得したので、58年余に亘って車にはお世話になったことになる。最近愚かな煽り運転なぞが話題になっている時に、運転を止めたのは私のみならず妻も事故発生のピンチから逃れられることでもあり、年齢相応の結論で良かったと思っている。

 ところで去る8日(日)夜関東地方を襲来した台風15号が、今までにないほど異常な被害と後遺症を千葉県に残している。特に千葉県南部には夥しい被害を与えた。家屋に大きな損害を与えたが、現在別の意味で深刻なのは、台風後3日も経過していながら停電、断水が未だに完全に復旧せず、暑い中を冷房も稼働せず、固定電話はもとよりスマホすらまだ使えない不便さである。今日午後8時現在千葉県内で40万戸も停電のままである。中でも気がかりなのは、懐かしい鋸南町の被害である。鋸南町は、小学生時代遊びまわった勝山町と北隣の保田町が合併した町なので、どのあたりに被害が大きかったのかは分からないが、ちょっと気になっている。

 さて、今日は今から18年前にニューヨークであの衝撃的な同時多発テロが発生した日でもある。ニュースは偶々義母の葬儀が行われた時に葬儀場待合室でテレビを観て知った。あの時のショックは並みのものではなかった。というのは、多発する反米テロについて関心を持ち、いろいろ調べていた時でもあった。しかも1年半前にアフガニスタンとパキスタンの国境カイバル峠を訪れ、近くの集落で兵器の積み下ろしをやっている現場を見て、奇妙な印象を受け、それが反米テロと結びつく予感らしきものを感じたことを想い出した。しかもテロ事件の半年前にニューヨークの世界貿易センタービルの現場を訪れてもいた。9.11事件以来世界各地でテロが横行し、今以て中東を中心とするテロの発生は止むことがない。今取り掛かっている来春上梓予定のドキュメントでも、このカイバル峠を訪れたことと、テロの予感、そして9.11同時多発テロについて蘊蓄を傾けて書いているところである。

 一方、国内では今日第4次安倍内閣の新閣僚人事が発表され、いくつか話題を提供している。入閣かどうか注目を集めていた若手38歳の小泉進次郎氏が環境大臣兼原子力防災担当大臣として初入閣することになった。父小泉純一郎元首相の血筋だろうか、はっきりした物言いと清潔さを売り物に人気を博しているが、昨年自民党総裁選で安倍首相の対抗馬、石破茂元幹事長に一票を投じたこともあり、今回の入閣で君子豹変かと首を傾げる政治評論家もいる。それにも拘わらず、安倍首相が閣僚に選んだのには、双方に曰く言い難い隠された理由があるのだろう。それにしても今回はこれまで名前も知らなかった議員が、随分初入閣した。長期政権となり、首相も長い間何かと協力してくれた議員にお返しをしたのではないか。ある政治評論家は、新内閣を称して「Wサプライズ内閣」と呼んでいたが、ひとつのサプライズは小泉氏の入閣であり、2つ目のサプライズとは絶対入閣しないと思っていた議員が入閣したことだそうだ。13人の閣僚が初入閣した中で、衆議院議員大阪選出8度にして78歳の竹本直一・科学技術大臣ははっきり言って、政治家としての言動が取り上げられたこともなく、今日まで名前も顔も知らなかった。果たして大臣となって職責を果たして行けるのだろうか。

 外務大臣を辞めた河野太郎氏は、外交上芳しくない評判が立ったので、そのまま閣外へ去るかと思いきや、防衛大臣に横滑りした。防衛省も外交関係が難しいだけに、果たして河野大臣が職責を全う出来るのか、大きな不安材料である。

2019年9月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4502.2019年9月10日(火) 元文科省事務次官・前川喜平氏の教育論

 所属するNPO法人JAPAN NOW観光情報協会の定期「観光立国セミナー」が、いつも通り麹町の海事センタービルで行われ、久しぶりに参加した。今日の講師は、元文部科学事務次官の前川喜平氏で、森友学園・加計学園、いわゆるモリカケ問題で注目された。官邸から睨まれ、天下り先を斡旋してもらえず、現代教育行政研究会代表としてツィッターで「右傾化を深く憂慮する一市民」と称してネット上で激しく安倍批判を繰り返している。

 「生涯学習の課題」をテーマに2時間に亘って教育の本質に関わる話を分かりやすく展開された。前川氏は憲法によって保障された教育の機会均等について、それは国民の権利というより、国家の義務であると述べられた。また、日本に住む人にはすべて年齢、国籍を問わず国が義務教育を供与する義務、というより無償普通教育の機会を与える責任があるとも話された。国民にとって学ぶことは将来自分にとって役立つものだということを思わせるようでなければいけない。そして、学んだ知識が身に付かなければいけない。教師はもちろん、生徒も学校を卒業してもいつまでも学び続けることが重要であると結ばれた。

 かつて、小学生のころの国語は、「読み方」と「綴り方」とに分けられ、「綴り方」は書くことを重視していた。それが今も作文を書く上で役立っていると考えているが、今日国語ではそのような仕分けがなく、少々書くことが疎かにされていると思う。それがスマホの悪影響もあるが、若者が今日まともな文章ひとつ書けないような実態となっている。このために文科省としては「綴り方」を復活させる気持ちがないかと尋ねたところ、文章力を身に着けることは大切なことだが、それは他の科目の中でもその気持ちさえあれば出来るとの回答だった。本当にそうだろうか? もう少し若いうちから、国語教育の中で文章を書く機会を作り、指導者が上手に指導するようなことを考えないと文章力は中々身に付かないと思うのだが・・・・。

 それより今度学習指導要綱が改定されるが、それによれば小学校で英語が必修となる。小さい時から英語に慣れることは確かに必要であるが、今は現場の反対が強い。前川講師はそれ以上に現状は英語を教える教師が不足していると言っておられた。どうも十分な態勢を整備しないで見切り発車をしたら、ことが教育問題だけに取り返しがつかなくなる。まだ小学生に英語は早いと思う。

2019年9月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com