充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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6575.2025年5月14日(水) 世界の政治、経済はどうなるのか?
一昨日財務省は、2024年度の国際収支の経常収支が30兆4千億円の黒字となったことを発表した。これは前年度より4兆円以上増えて過去最大の黒字となった。海外投資による儲けが膨らんだが、これは歴史的な円安が大きく貢献したことが大きい。但し、どうにも不可解なのは、折角外国人観光客の増加によってこれも過去最大の黒字額6兆7千億円を稼いだインバウンド業収入が、他のサービスと一緒にされ収支全体として2兆6千億円の赤字に計上されていることである。これは海外のデジタルサービスを使うことによって生じる「デジタル赤字」が急拡大していることから生じたものだそうだが、名称こそサービスと同じであるが、別物の旅行収支と一緒にされることが、どうにも納得行かない。今後デジタル化が進むにつれて海外のIT企業への支払いが増える可能性があるため、折角インバウンド業で旅行業者が努力して稼いだ収入を帳消しにされたのでは、インバウンド業者も張り合いを失うのではないだろうか。デジタル赤字は別にして、24年度の国際収支と旅行収支が過去最多になることは喜ばしいことではある。
ついては、今世界中から注目されている戦争、内乱であるが、ウクライナについては停戦交渉についてアメリカ、ロシアとウクライナの間で交渉が行われるようだが、あまり楽観は許されない。当事国のロシアとウクライナの間にトランプ大統領が顔を見せるか、或いは近くで別のパレスチナ・ガザ地区問題の停戦に口を出すのか、はたまたプーチン大統領は出席するのか、いつもながら分かり難い行動をしている。いずれにせよトランプ大統領はアラブへ向け飛び立った。そのトランプ大統領は昨日米中交渉で関税問題に関して今までは強気一辺倒だったが、対中国関税率を145%から一気に115%引き下げ30%にするように態度を急変させたことにより、中国側も対米関税をこれに応じて125%から10%とする姿勢を示した。
このように常に世界中に衝撃と不安をまき散らしているトランプ大統領の行動が、また新たな人種差別問題を提起している。それは、すでにアメリカから中米エルサルバドルへ強制移送され、巨大な刑務所に収容されたベネズエラ人不法移民を、エルサルバドルはベネズエラとの交渉の材料に使っている。実はアメリカは不法移民である彼らを放逐した「人種差別的行為」の一方で、散々アパルトヘイトで現地人を圧迫していた南アフリカ国籍の白人を、トランプ大統領は南アフリカにおける「人種差別」の被害者「白人ジェノサイド」として難民認定し、アメリカに受け入れたことである。これこそトランプ大統領が「人種差別主義者」であることを露骨に証明した行為ではないか。言うことと行うことが極端に異なり、はっきり言えばウソばかり言っているトランプ大統領のような人物が、世界の争いの現場に顔を見せ主役として行動することは世界中の人びとを愚弄し続けていることであり、信じられないことである。
日本国内でもトランプ関税を予測して、企業の経営が歪められているようだ。日産自動車が2025年3月期決算で6千7百億円の過去3番目の大きな赤字額を計上し、国内外7工場を削減し、2度に亘り約2万人の従業員を解雇すると発表した。破談したが、その日産と経営統合を話していたホンダもトランプ関税の影響を受け、7割の減益、6千5百億円もの収益減により、26年度3月期決算は、純利益前年比70%減の2千5百億円になると予想している。
世界中が政治、社会、経済面で大きな打撲を受けているのは、トランプ大統領という悪役が世界中を荒らしまわっているからである。こういう人物は、早く姿を消してもらいたいものである。
トランプ大統領とは異なり、世界の歴代大統領の中でも、最も質素な生活を送っていたと言われていた南米ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領が昨13日に89歳で亡くなった。2年前に来日し、示唆に富むスピーチを行った。貧しい家庭に生まれ反政府ゲリラに参加して捉えられ、10年以上も刑務所に収監されたこともあり、5年間の大統領職を終えた後も、資産は寄付して本人はそのまま農場でつつましい生活を送り、質素な生活ぶりから「世界一貧しい大統領」との称号?を受けていた。派手な生活を送っている世界の首脳も少しは参考にされると良い。ムヒカ氏のご冥福をお祈りしている。
6574.2025年5月13日(火) 高校時代の友人と旧交を温める。
今日は久しぶりに鎌倉で高校時代の親友とランチをともにし、あれこれ懐かしい昔話をして楽しんだ。彼を含めて普段から仲の良かった高校の親友は6~7人いたが、全員大学進学では1年か、2年浪人生活を送る破目になってしまった。その後も時折会ってはいた。コロナ前までは1年に1度は会って会食をしていたが、家族の不幸や、コロナもありしばらく会うことはなかった。
そこで久しぶりに彼らに会いたいと思い、皆に連絡してみたが、どうも都合がうまくつかない。結局鎌倉の友人だけに会うことになった。その友人とは互いの浪人時代にも情報を交換し合っていた。大学を出て保険会社に勤めていたが、その間に奥さんに先立たれ、家庭のことは傍にいたお姉さんがお世話をしてくれていた。父親が元々鎌倉人で地元でも有力者だった。神社やお寺の総代なども引き受けておられたので、彼も父親が亡くなられてから業務を引き継いでいたが、大分苦労していたようだ。
実は、彼も健康状態があまり芳しくなく、毎週3度も点滴を行っているようで、歩く際にも杖を突きながらよろめいていたので、身体を支えてやると何とか歩けるようだ。食事を終えてから彼の自宅へ歩いて行ったが、途中に「八雲神社」というそれほど大きい神社ではなかったが、周囲を森林で囲まれた雰囲気の良い神社があり、そこへ彼の案内で立ち寄った。常勤の神主さんはおられないようだが、伝統のある神社らしく、格納庫に外から見えるように4つも立派なお神輿が収納されていた。お賽銭をしてくす玉を手にした時、フッと板を見たら彼のお父さんの名前が書かれていた。それだけではなく鉄製の第2鳥居に、ご両親のお名前が刻印されていた。鳥居はご両親が奉納されたものだった。近くには北条政子のお墓がある安養院というお寺もあった。JR鎌倉駅のほど近くとあれば、神社仏閣に事欠かないが、こういう目立たないところにもそれなりに由緒のある神社仏閣があるものである。帰りに彼のお宅へ伺って彼を世話していたお姉さんに何十年ぶりかでご挨拶した。食事は彼にご馳走になる形になったので、お言葉に甘えてすっかり世話になってしまった。
今日は他にも嬉しいことがあった。他愛のないことだが、鎌倉への往路の電車内で座席を譲られたことである。しかも東横線車内と横須賀線車内の2度である。今までこんなことはなかった。最近では車内へ乗り込んできた私を見て高齢者ということが乗客にもすぐ分かるのか、座席を譲ってくれるケースが増えた。欧米の乗客に比べて日本人はあまり他人に席を譲るようなことはないと思っていた。実際最近でもシルバーシートに黙って座り込みスマホに熱中し、高齢者を無視している若者をしばしば見る。私も最近は若いころと異なり、電車内でゆっくり座りたくなることが多いが、若者はあまり席を譲ってくれなかった。それが、今日は乗り込むや直ぐ座席から立ち上がってどうぞと譲ってくれた中年の女性や、若い女性には、お礼を言うくらいしか嬉しい気持ちを返せない。それでも気分は好い。段々私の年寄りぶりが板についたというか、目立ってきたのだろうが、若い人の間にも少しは互譲精神が身に付いてきたのだろう。
ともかく今日は行きがけにこういう気分スッキリにさせてもらい、久しぶりに親友と会って旧交を温めることが出来たのは、幸せな1日だったと思う。
6573.2025年5月12日(月) プロ野球界が独禁法違反で公取委から警告
先日東京都内のホテルが宿泊料金を談合で決定したとして、それはカルテルに繋がると公正取引委員会がホテル業者らに独占禁止法違反になると警告していたと新聞に出ていた。そして、去る8日公取委は都内大手ホテル15社が客室単価などの内部情報を交換し合うのは、不正に価格を引き上げるカルテルにつながり、独禁法違反にあたるとして再発防止を求める警告を出した。このニュースを最初に知った時、ホテルが他ホテルの宿泊料を知って価格を合わせることが、果たして独禁法に違反することなのか疑問に思い、ホテルマンだった友人に尋ねてみた。彼はそう受け取られかねない点もあると全面的には否定しなかった。
そして、今度は別の独禁法違反でプロ野球界が公取委に疑われている。それは、昨年の日本シリーズ中継に当たり、フジテレビが日本シリーズ中継と同時刻に大リーグのワールドシリーズ(WS)のダイジェスト版を放映したことに日本野球機構(NPB)が立腹し、フジTVから日本シリーズの取材パスを没収したことが、不公正な取引方法として独禁法違反の疑いがあると公取委が調査をしているという。ただ、公取委はそればかりではなく、取材パス没収はフジTVの取材機会を一時的に奪うだけでなく、放送各局のコンテンツ選択や番組編成の成約につながる恐れがあると考えているようだ。
確かに大谷翔平選手が活躍したドジャースの試合、特にシーズン最終シリーズであるWSは高い視聴率が期待できると思われる。フジTVが他社の日本シリーズに対抗してWSに走ったのは理解できる。
これまで上記2件のように当事者は公取委の介入などは考えてもいなかったと思う。SNSの活用などが拡がり、本業の発展、PRなどでも少し勉強が足りないと思われている節がある。例えば、日本野球機構は取材パス没収の理由を「日本シリーズはテレビ各局、スポンサー、12球団の協力で成り立つ。この協力態勢を危うくされる状況だった」と少々未熟な理由を述べているが、あるジャーナリストはNPBの身内意識の「身内だから仲良くやっていくのが筋という考えで、その掟が破られた時に制裁を課す」スタイルをこれまで続けてきたという。その原因に、身内意識ゆえの閉鎖性が生んだインターネットへの対応の遅れがあるという。例えば、大リーグでは動画コンテンツを充実させ、SNSに投稿して広告収入を得ているが、NPBは試合中の動画をSNSへ投稿することを禁止するなど時代に逆行するばかりで、長期的には未来の市場を逃がしていると言われている。
改めて「スピードを意識している」日本のプロ野球界が時代に遅れていることを知ることになった。これからも広い分野で公正取引委員会が、公平に問題点を探し当て更に世の中へ開示してくれることを期待したいものである。
6572.2025年5月11日(日) 西田参院議員の虚言撤回とカシミール紛争
自民党西田昌司・参議院議員が先日沖縄の「ひめゆりの塔」に関して誤認発言をした。西田氏は批判されても発言を撤回しないと語っていたが、一昨日になって自身の発言について不適切だったと謝罪し、発言を撤回すると述べた。
ここには憂慮すべきことがある。西田氏は当初反論に対して強く抗弁し、絶対に撤回しないと言っていたが、結局自論を引っ込めた。自民党内や、与党を組む公明党からも批判があり、あまりにも抗議と反対が強かったために抗しきれなくなったもので、西田氏の本心は分からない。ただ、警戒しなければならないのは、「ひめゆり平和祈念資料館」館長が、「80年前の過酷な体験を生身で語れる体験者がいなくなる時代に入り、あのような発言が出て来たのではないか」と危惧していたように、実態を知らずして生半可な知識と、持論を都合よく積み上げる知恵によって事実とは異なる発言を行うような風潮である。西田氏が、戦争を知らない世代であるだけに余程危険である。今回は西田論が間違っているとして理解されず、非難されることになったが、同じようなことが今後も保守的、右翼的な人々の間で発言されることがあり得ることを警戒しなければならない。
さて、数々あるもめごとの中でも、最近突発したインドとパキスタンによるカシミール地方の衝突が、急遽停戦合意に至ったと昨日のニュースで伝えられた。例によってアメリカのトランプ大統領が、停戦合意のために仲介に当たったとSNSに投稿して強調していた。明らかに停戦を自らの手柄、成果としてアピールしているのだ。今朝のサンデーモーニングでは、寺島実郎氏が成果云々については否定していた。ところが、停戦合意後数時間にしてアメリカの仲介を逆なでするようにインド領内で爆発が起きた。インドが実効支配するカシミール地方の主要都市スリナガルとジャンムーの住民は、爆発音が聞こえ、空に閃光が走ったと証言した。インドの外務次官は「ここ数時間、我々が今晩早くに到達した合意に違反する事態が繰り返された」と述べた。同次官は、インド軍は「適切な対応を取っている」と述べ、パキスタンに対し「これらの違反に対処するよう要請する」と呼びかけた。これに対し、パキスタンの外務省報道官は「パキスタンは、本日発表されたパキスタンとインド間の停戦の忠実な履行に引き続き尽力する」と述べ、「インドがいくつかの地域で違反行為を行っているにもかかわらず、我々の部隊は責任と自制心を持って事態に対処している」とも語った。何ともお互いのさや当てのように思える。
カシミール地方のインド支配地域では、数十年にわたる対立で何千人もの命が奪われている。それだけに両国の対立はそう簡単には収まるまい。ただ、世界中に紛争が蔓延っている今日これ以上民族間で争いが起きるのは止めるよう、世界中が真剣に行動しなければだめだと思う。
6571.2025年5月10日(土) 大学山岳クラブ同窓会に出席
ほぼ20年近く、日程の都合が付かず欠席続きだった大学の山岳クラブ「アルペンクラブ」の同窓会が今日開かれ、久しぶりに出席した。これも何かの縁であろうか、偶々今日は結婚56年目の記念すべき日でもある。同窓会の会場は慶應義塾の社交場とも言える銀座4丁目の一等地にある立派な「交詢社」ビルの9階である。以前ゼミの飯田教授にここで夕食をご馳走になったこともあり、またここで開かれた会合では「旅行三田会」に1度出席したこともある。中々建物には重厚さと趣があり、指定文化財にでもなりそうな内部の雰囲気である。
今日集まったのは35名だったが、皆学生時代に山登りに夢中になった山仲間ばかりで、ほとんどが後輩である。結婚式では司会進行役を務めていただいた永田会長だけが1年先輩で、欠席が続いたせいか後輩の中にも顔見知りが少ない。それでも同じ釜の飯を食った仲間の集まりでもあり、すぐ打ち解けて久しぶりに山の会話で楽しいひとときを過ごすことが出来た。
私の同期生ももうかなり他界してしまって、残念ながら今日は同期生の誰も来なかった。挨拶では、身勝手にも私の海外武者修行について話し、拙著3冊を提供し、その中の1冊「八十冒険爺の言いたい放題」が近日英語版電子書籍が発売されることをPRしておいた。年齢的にも我々世代はかなり来世へ旅立ってしまって、同期生14名の内すでに8名がこの世にいない。同窓会への出席者が減るわけである。寂しい限りであるが、こればかりは運命であるのでどうしようもない。
解散後、永田会長から一杯やろうと二次会に誘われたが、そもそも会長自身の体調があまり良くないようにお見受けしたし、アルコールは医師から厳禁とされていると言われていたので、酒の席はどうだろうかと気になっていたが、どんどん予定の二次会場へ向けて歩き出された。近日今年2度目の入院をすると言われるし、同窓会の席ではまったくアルコールを嗜まなかった会長とともに辿り着いた場所が、何と「ライオン・ビアホール」だった。目の前の銀座通りは歩行者天国でものすごい混みようで、空きテーブルはなかった。ここで驚いたのは、外国人観光客が多いことだった。店内もぎっしり満員だったが、その中に外人グループもかなりいた。よほどネットなどで、彼らにPRが行き届いているのだろう。アルコールを禁じられている会長は、そこでノンアルコールだと言いながらビールを飲んだ。ここでまた2時間近くおしゃべりを楽しんだ。
会長は建設会社に勤務して時折海外へ出張したようだったので、それほど意外とは思わなかったが、それでも東西対立時代にベルリンを訪れた話をされたのには、興味を抱いた。私も何度か訪れたが、今ではあまり経験された人がいなくなってしまったであろう西ベルリンからチャーリー・ポイントを通過して東ベルリンへ入国するルートは、検査の際東側が車の下部に大きな鏡を挿し込んで、違法の品物の防止に努めていた話は、お互いに興味を持った。久しぶりに会長、はじめ一緒に山登りした後輩たちと気負うことなく山の話をして楽しい時間を過ごすことが出来た。幹事役は大変だったと思うが、来年以後もぜひ続けて欲しいと思う。