4810.2020年7月14日(火) コロナ騒動の中でパリ祭はどうなるのか?

 今日はパリ祭である。フランスでは革命記念日と呼ばれている。パリのバスティーユ監獄襲撃から始まったフランス革命から231年になる。毎年この日には華やかな行事が行われてきたが、今年ばかりは新型コロナウィルスの感染拡大で世界中がお祝い気分とは程遠い自粛ムードの中にある。

 「ふらんすへ行きたしと思えども ふらんすはあまりに遠し」と、かの萩原朔太郎をして憧れの都と思わせたパリも、先月までは日本を出国出来ず、フランスへは入国出来ない状態が続いていた。漸く今月から相互の出入国は緩和される予定である。パリ祭には例年シャンゼリゼ通りを軍隊がパレードして、エッフェル塔前で花火が上る。残念ながら今年はどうなるだろうか。

 日本でもこの時期には大きな伝統行事がある。そのひとつが日本の風物詩であり、日本三大祭のひとつでもある京都の祇園祭である。一昨年妻と祇園祭を見学したが、今年は最大の呼び物である山鉾巡行が中止されることに決まった。寂しい限りである。

 世界的に見ても感染者は相変わらず増え続け、コロナ収束の見込みはまったく立っていない。最近の感染者の増加傾向に対して、菅官房長官には深刻に捉えている様子が見えない。それどころか、東京都内の感染者の数が急増していることに対して、一方的に都に責任を押し付けるかのように、無神経にも「この問題は圧倒的に東京問題と言っても過言ではないほど東京中心の問題」と吐き捨てるように述べた。これに対して小池都知事は政府が前倒しでスタートする観光支援策「GO TOキャンペーン」に触れて、冷房と暖房の両方をかけることにどう対応するのか、整合性を国としてどうとるのかと疑問を投げ、これは国の問題だと述べた。お互いに協力し合わなければいけない時期、事柄に相手を非難するばかりでは事態は改善されないことをお互いに認識すべきである。

 さて、新型コロナウィルスと西日本豪雨の最中ではあるが、森友学園問題で改ざんに悩んで自殺した元経産省近畿財務局職員、故赤城俊夫さんの妻が求めた損害賠償裁判が、明日から大阪地裁で始まる。

 原告の妻は、故人の手記により財務省と佐川宣寿・元理財局長から改ざんの指示があったことを認め、責任を取るよう訴えたものである。手記には財務省が改ざんを指示し、一度は近畿財務局が抵抗したが結局受け入れたことが書かれている。原告側は組織ぐるみで改ざんを実行したとして、財務省と責任者である佐川理財局長を訴えたものである。

 いつものことながら嫌な仕事と責任を部下に被せて、責任ある上司はトンズラする。部下のシッポ切りである。首相は再調査はしないと言っているが、財務大臣である麻生太郎氏の責任も免れないと思う。どちらも後へ退かず、長期に亘る裁判になるような気がしている。

2020年7月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4809.2020年7月13日(月) 再び‘BLACK LEAVES MATTER’について

 去る6月14日の本ブログに黒人差別デモで話題となった‘BLACK LEAVES MATTER’について取り上げ、感想を書いた。通常「黒人の命も大切だ」と訳される文法的な解釈が分からず、私が名詞‘LEAVES’を自動詞「生きる」と解釈したり、自動詞‘MATTER’を目的格の名詞「事柄」と誤解して英文法の理に適わないと匙を投げたことに対して、都内の匿名氏からハガキで懇切なアドバイスをいただき、やっと腑に落ちた。これに関して26日のブログで私の気持ちを率直に書いた。

 ところが、相変わらず私と同じように理解して悩んでいる人が多いせいだろうか、今日偶々「英語は直訳してはならない」とのテーマで匿名氏と同じ見解を説明しているYOU TUBEに行き当たった。Yumiさんと仰る英語の使い手が、9分余に亘り初心者が陥りがちの‘LIVES’を匿名氏と同じように‘LIFE’の複数であると強調し、‘MATTER’については、「重要である」と訳し、自動詞で「重要である」の意味で使われ、‘It doesn’t matter’、「問題ではない」のような例があると述べていた。恥ずかしながら改めて納得した次第である。アメリカでは、今や流行語のような扱いで‘BLM’で通るようだ。

 さて、猛暑の7月に入ったのに、今以て梅雨が去っていない。このところ南太平洋上の前線が留まっているために梅雨前線が日本列島に長居して、各地に豪雨を降らせている。九州と中国地方に大雨を降らせたが、相変わらず昨日から九州北部に線状降水帯が留まって激しい雨を降らせている。関東地方も雨模様で今日の東京は昨日に比べて7℃も冷え込み、いつも通り駒澤公園へウォーキングに出かけたが、大分肌寒かった。今日の最高気温は昨日に比べて7℃も下がって23.8℃だった。

 ついては、東京都知事選に続いて昨日投開票された鹿児島県知事選で、新人の前九州経済産業局長・塩田康一氏が現職三反園訓氏と前職伊藤祐一郎氏の2人を破って当選した。前回知事選当選直後から三反園知事の言動には、知事の政治家としての背反、不義理、裏切りなどの嫌な一面を嫌というほど見せつけられた。

 そもそも4年前三反園氏は鹿児島知事選立候補するに当たって、九州電力川内原子力発電所をいったん停止し再検査をすることを公約として訴え、現職の伊藤知事を破り初当選した。ところが、間もなく手のひらを返すように自らに原発を稼働させるか稼働させないかの権限はないとした上で、再稼働を容認する姿勢に転じ、川内1号機は運転を再開した。当選するや君子豹変するような裏切り行動をした三反園知事に対して当然ながら県内から反発が強まった。今回の選挙では、三反園知事は自民、公明両党から推薦を受けていた。それでも県民の信認は得られず、1期で退任することになった。

 あまりにも不誠実な言動には呆れるほかないが、テレビ朝日「ニュースステーション」で長年久米宏氏のサブ・キャスターを務め、つい浮かれた結果が、こういう節操のない行動に走らせたのだろうか。資質に欠ける知事は敗れて当然であろう。

2020年7月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4808.2020年7月12日(日) 沖縄の米軍基地からコロナ感染者続出

 新型コロナウィルスが一向に収束の方向へ向かわず、東京など大都市を中心にじわじわと感染者増え続けている。政府・自治体もこれという拡大防止のための決め手がなく、頭を痛めている矢先にとんでもないコロナ感染のニュースが入って来た。それは比較的感染者が少ないと思われていた沖縄県から伝えられた。何とコロナ対策に失敗して世界一のコロナ感染大国アメリカの沖縄駐留軍基地から発生したものである。3月に初めて感染者が出ても沖縄県に通知せず、昨日記者会見した玉城デニー知事も当然のように遺憾の気持ちを表し、アメリカ軍の感染防止策に強い疑念を抱いていると不信感を露わにした。今月7日から昨11日までにすでに普天間基地とキャンプ・ハンセンで米軍関係者61人が感染した。

 4日のアメリカ独立記念日に際して、アメリカ軍関係者が基地内外で派手なパーティをあちこちで開いていたことが確認されており、彼らと沖縄県民が接触した可能性が懸念されている。

 こういう不測の事態が発生すると最も気がかりなことは、沖縄のアメリカ軍の駐留に関して日本側の当然の要望が汲み取られないことである。日米地位協定然りである。アメリカ軍が得た情報を日本側に伝えず、仮に伝えてもすべてではなかったり、間引きした情報であったり、日本側にとって真実を伝えてもらえないことである。

 キューバのグアンタナモ・アメリカ軍基地のように1.6㎢(岐阜県土岐市と同じ)の敷地内から、居住軍人・家族、軍属ら基地関係者すべてが一歩たりともキューバ領へ踏み入れることが出来ず、電力・上下水道などのインフラ設備を含めてすべての施設が一切キューバ側に負うことはなく、相互の間に交流と連携はない。そういうケースならそれほど気にすることはないが、沖縄のように基地からアメリカ兵が沖縄市内へ出で自由に「3密」の飲食店などに出入りしているようでは、こういう事態が起きることは予想出来た。それでもこの緊急事態下に傲慢な駐留アメリカ軍はそのような配慮はしないばかりか、正確な情報すら日本側に伝えてくれない。

 偶々アメリカ軍基地の日本人の気持ちを蔑ろにした今回のコロナ感染問題にしろ、不平等な日米地位協定、高額な軍需品購入、駐留米軍経費の大幅増額負担など、とても同盟国とは思えない関係である。日本政府はトランプ政権の言いなりになるのはいい加減にして、そろそろ本当の意味で対等な立場に立って交渉するようアメリカ政府に求めるべきである。

2020年7月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4807.2020年7月11日(土) 糖尿病からほぼ回復した?

 1か月ぶりに糖尿病専門クリニックに行って診察を受けた。今日もヘモグロビン(HbA1c)の数値は、6.3で、糖尿病境界線の6.4をクリアしているので、3か月連続で安全圏内にいる。体重も自分自身で記憶にないくらい低い数値だった。何と61㎏を切って60.8㎏だった。医師からは食事を量的に抑えすぎると体力が衰えるので、この辺りで減量は止まる方が良いとまで言われた。とにかくヘモグロビンの数値と体重が下がって、いずれも基準内に収まって来たので、タガを緩めてはいけないが、糖尿病患者群から離脱することが出来たようだ。この経緯を人間ドックの際、医師に話したいと思っている。

 先月も好数値に夕食ではほぼ半年ぶりにビールを傾け妻と乾杯したところだが、今日もビールで乾杯ということになった。ところが、うな重を食したせいもあると思うが、入浴前に軽量したところ何と61.6㎏まで戻っていた。まだまだ油断は出来ない。今後医師が回復について何と仰るかを待ちたいと思う。

 さて、昨日から政府は新型コロナウィルス拡大の空気の中で、社会経済活動の段階的再開を予定通り進め、イベント参加者の上限を5千人にまで緩和した。ところが、皮肉なことに東京都内ではこのところ感染者が増え、今日まで3日連続で200人を超えている。特に要注意なのは、昨日記録した東京の243人のみならず、首都圏の神奈川32人、埼玉44人、千葉12人の隣県の感染者も一挙に増えたことである。夜の街関係者と、20代及び30代の感染者が多いことがはっきりしながら、政府が上記の緩和策を打ち出したことが解せない。政府としては、①感染拡大地域での戦略的なPCR検査の拡大、②接待を伴う飲食店のガイドラインの徹底、③保健所機能の強化、の3点を重視すると公表した。これで佳しとしているようだ。しかし、やることがどうもちぐはぐな印象を受ける。この3つの対策程度では、むしろ感染者が益々増え続けるのではないかと心配である。経済活動を損ねたくないという政府の気持ちも理解出来るが、このまま増え続ける感染者にこれという強い対策を課さないと、いずれ近い内にコロナ感染拡大第2波がやってくることは間違いない。

 日本国内のコロナ感染者数の推移は世界的にみて緩やかであり、国際的には相変わらずアメリカが感染者数でダントツで増え続けており、全世界の感染者、及び死者数のほぼ1/4を占めている。感染者数は昨日1日だけで6万3千人も増えており、やはりトランプ大統領のコロナ対策の無為無策がこの結果を産んだと言えよう。トランプ大統領同様にコロナをちょっとした風邪だと軽視していたブラジルのボルソナール大統領は、ついに自ら検査の結果が陽性反応を示した。ブラジルは1日で4万2千人も増えたが、最近特に警戒されているのは、衛生状態が良くない途上国である。インドと南アフリカでは、1日で1万人以上増えた。これらの国では今後益々増える心配がある。そうなると衛生状態が悪いだけに更に連鎖的に感染は広がる。この状況だと、コロナがいつ終息するのかまったく見通しが立たないのではないか。

 これらを考え日本政府としても何とか今の状態を1日も早く終息させるために、強い決意と決断を以てことに当たるべきではないだろうか。

2020年7月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4806.2020年7月10日(金) PCR検査を受けることになった。

 8月4日に毎年恒例の人間ドック検査を受診する予定であるが、今日慶應病院予防医療センターからいつも通り確認の電話があった。それによると今年は去年とは少々異なるようだ。

 まず、4日のドック受診の前にコロナ感染有無のPCR検査を行うということと、息を吸い込んで思い切り吐き出す肺活量?の検査は、飛沫が飛ぶということから中止することになったとの知らせだった。PCR検査は、今月31日に病院内の別の施設で行い、その結果が当日知らされるが、仮に陽性と判明した場合には、即翌日慶應病院へ入院することになるという話だった。80歳を超えたということから昨年から妻が付き添うことになったが、コロナ騒動の最中に妻は病院へ同行することを遠慮したいというので、今年は病院の了解を得たうえで、私だけが行くことになった。テレビでよく話されるPCR検査なんて他人事のように考えていたが、図らずも自分が受けることになってしまった。追加となるPCR検査費用は無料という話だった。

 何でもかんでも経験になることだが、今年の検査はコロナによる影響を受けることになった。昨年病院の最上階のレストランで妻とランチを食べながら、眼下を見ると新装なった国立競技場があった。来年はここでちょうどオリンピックをやっているんだなぁと話し合ったことが思い出される。それが1年延期され、検査の時オリンピックはない。果たして来年は無事開催されるだろうか。随分変わってしまった。

 毎年8月定期的に慶應病院で人間ドックを受診しているが、友人にはそう頻繁に受けることもないのではないかと言われる。しかし、年齢的にも老齢期を迎えて、身体のほんの少しの変化でも見つけ出してもらえるのは助かる。かかりつけの医師にも私の健康診断管理上大きな助けになっているようだ。今年も糖尿病と診断され、現在クリニックへ通い続けて診てもらっているが、9月の白内障手術の件と、最近声がかすれていることなども合わせてその経緯を慶應病院の医師にもお話して総合的に相談したいと考えている。

 さて、今日は妻の75回目の誕生日である。ついに妻も後期高齢者入りである。息子たちからもお祝いのメールが入る。これからは、後期高齢者夫婦揃ってこれまで以上に健康に留意していかなければいけないと思っている。今夕体重を量ったところ、これまでで最も軽い61.1㎏だった。昨年11月ごろは、ほとんど70㎏前後だった。そして2月に糖尿病と診断されたころは、68㎏台だった。それを考えれば、望み通りかなり減量に成功したと言える。明日1か月ぶりに糖尿病医院で診察を受けるが、先生は何と言われるだろうか。

 ついては、このところ東京都内のコロナウィルス陽性感染者が急増している。今日はこれまでで最高の243人となり、2日連続で200人を超えた。その中で寄りによって今日大きなイベントも5千人以下なら観客を認めるとして、プロ野球ではこれまでの無観客試合から昨年シーズン終了以来初めて観客を入れた試合が行われた。

 今日は東京ばかりでなく、全国的にも2か月半ぶりに400人を超えて422人となった。この傾向に菅官房長官は、記者会見でこの事実には触れずにただ緊急事態宣言を発出するタイミングではないと語っていたが、政府としてはどうなれば、この感染者急増傾向の中で警戒信号を出すつもりなのか、あまり深刻に受け止めていないように思える。

2020年7月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4805.2020年7月9日(木) 贈収賄事件で収賄側の罪を問わない?

 昨年7月に行われた参議院選挙広島地方区で、当選した河井案里議員と夫の前法相河井克行衆議院議員が、公職選挙法の買収容疑で揃って逮捕されたが、その後現職を含む自治体首長をはじめ、多くの地方議員が収賄容疑で検挙され、日本中を騒がせる事件となっている。これは、1議員の選挙違反であるだけではなく、夫がいろいろ指図して多額の買収工作を行ったことが明るみに出て、選挙史上まれに見る大掛かりな摘発事件となった。票の取りまとめを依頼したとして、地元議員ら百人に約2千9百万円の現金を配ったとされている。夫妻は買収容疑を否定している。更に普通自民党本部から1千万円の選挙資金が支出されるのだが、河井議員については1億5千万円の高額が支給されていたことも分かり、安倍首相もからんだ自民党本部がらみの買収事件ではないか、と噂されるほどメディアを賑わせている。

 そこへ昨日東京地検特捜部が、公職選挙法違反の罪で河井夫妻を起訴した。法相経験者が逮捕・基礎されたのは、戦後初めてだそうである。ところが、意外というか、腑に落ちないのは、特捜部と広島地検が現金を受け取った疑いのある百人全員の刑事処分を見送ったことである。その理由もすっきりしない。夫の前法相が資金を一方的に渡していたことや、一部は返金したことなどを考慮したらしいと新聞には書かれているが、それはおかしいのではないか。どうも釈然としない。関係者の間でも一律に処分しないことは不公平ではないかとの声が出ている。公職選挙法では、投票や票の取りまとめを依頼する趣旨を認識して金品をもらった側も処罰の対象となる。買収事件では受け取った側も立件するのが一般的である。専門家は、立件したうえで不起訴にするのが筋だとして納得していない。こういうバランスを欠いた凡例が出ると、今後妙な小細工をする輩が出て来るのではないだろうかと法のあるべき姿や、公平性に疑問が生まれて来る。

 それにしても法相経験者が冒した罪は、一見単純そうで、その実かなり奥深いところでゴチャゴチャやっている複雑さがあるようだ。いずれにせよどうして片手落ちなのか、腑に落ちない。結局検察側としては、百人もの人間を正規に起訴していちいち取り調べて裁判をやるのが、面倒だと思ったのではないかと疑ってしまう。

 早速今夕の朝日「素粒子」欄にこんな皮肉が書かれていた。「配った罪は法廷へ。もらった側は100人とも不問。みんなで受け取りゃ怖くない?」

2020年7月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4804.2020年7月8日(水) 身勝手なアメリカ、世界保健機関(WHO)に脱退通告

 昨日国連は、アメリカが世界保健機関(WHO)から脱退すると6日付でWHOに正式に通告したと公表した。トランプ大統領はこれまでWHOが中国寄りの立場で中国の言いなりであるとの主張を繰り返していた。アメリカは加盟国の中で最も多額(年間4億5千万$)の資金供出国で、これが今後WHOの活動に影響を与えるのではないかと憂慮されている。このまま行けば、1948年アメリカがWHOに加盟した時の取り決めにより、1年後の来年7月6日に離脱となる。

 トランプ大統領と同様にアメリカ人の行動にも理解し難いところがあるが、流石にこのトランプ節にはアメリカ国内でも反対があり、民主党のメネンデス上院議員のように「WHO脱退はアメリカ国民の命を守るのではなく、アメリカを孤立させる」と非難している。アメリカ国内の新型コロナウィルス感染者が3百万人に迫る中で、WHOからの脱退は、対策が後手に回ったトランプ政権への批判をかわす狙いがあると指摘されている。このトランプ発言に対して、民主党の大統領候補者・バイデン前副大統領は、11月の大統領選で自分が勝てば、大統領就任後直ちにこの通告を撤回すると語った。コロナ騒ぎの中でアメリカ人政治家同士が、他国民を悩ませる身勝手なおふざけをやっている。どうしてアメリカ人というのは、身勝手な「アメリカ第1主義」に取り付かれ他の国々へ多大な迷惑をかけることに頓着なく、自分たちの行為が顰蹙を買っていることが分からないのだろうか。この他にもアメリカは、地球温暖化を抑制するパリ協定COP25からも離脱を宣言する理不尽さである。

 さて、去る3日から降り続いている豪雨が、九州各地に大きな被害をもたらしているが、昨日時点ですでに熊本県54名、福岡県で2名の犠牲者を出した。その後もその勢いは増し河川の氾濫・決壊や、山崩れ、道路の寸断などで市民生活に大きな影響と被害を与えている。気になるのはこの影響が少しずつ広域に広がり、西日本から今日になって中部の岐阜、長野県に及び、両県には一時特別警報が出され、更に発展して雨が北関東、東北にも及んできたことである。岐阜県高山市では土砂崩壊が起きているが、気になったのは若いころに北アルプス登山のためによく通った松本市から上高地へ通じる国道158号線が、土砂崩落で通行止めとなり、上高地への足が止められ、上高地に宿泊していた観光客が足止めされていることである。美しい上高地の情景が目に浮かんでくる。

 今週いっぱいは東京都内の天候も不安定のようで、今日も小雨交じりの強風が吹いていた。この調子では、いつになったら梅雨が明けるだろうか。

 ついては、今日の朝刊に掲載された深沢祐二・JR東日本社長のコメント「時間帯で運賃変動も検討」にはオヤッと思った。利用状況に合わせた運賃体系の見直しを検討しているというが、実際に実施出来るだろうか。また、利用者から受け入れられるだろうか。確かにコロナの影響で利用者が大幅に減ったことは事実である。緊急事態宣言が出されていた4月に対前年25.9%、5月は30.4%、解除された6月は、56.5%で営業収益は散々だった。4~5月の定期券以外の減収は、それぞれ約1千億円に上がった。これは明らかにコロナの影響であるが、もし運賃をコロナ向きに変更して、その後にコロナが終息したら変更した運賃制度にどう説明をつけるのだろうか。物価の中でも最も変更が少ないと言われる鉄道運賃体系を、安易に変更したら後々大変である。行き当たりばったりでなく、もっと議論を戦わせて前向きな対策を講じるべきではないだろうか。JR社長の発言は少々軽率であるように思う。

2020年7月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4803.2020年7月7日(火) 年金の運用、管理は大丈夫か?

 去る3日年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)と称する長たらしい名前の法人理事長が、2019年度の公的年金積立金の運用実績を公表した。新型コロナウィルス感染拡大の世界的影響が響いて、過去2番目の赤字となる8兆2千億円だったという。赤字は2015年度以来4年ぶりで、赤字額の大きさは、リーマン・ショックのあった2008年の9兆3千億円に次ぐものである。そもそも資産の半分を不安定な株式に投資しており、当初から安定的な投資に資金をつぎ込むべきではないかと批判されていたものだ。これまでの累積収益額が57兆円であることに自信を抱いているのか、理事長は「積立金は将来世代の保険料負担が大きくなり過ぎないよう役立てるものだ。一喜一憂することなく、長期目線で運用していきたい」と語っていたが、今のところ黒字だから良いが、仮に今年度同様に今後も経済が苦境に陥り、株価が下がった場合にはどうするのか、残念ながら納得出来る応えはない。

 まだ、コロナ終息の見通しが立たない中で、赤字決算が続いたら理事長がコメントしたように将来世代の負担が逆に大きくなる。不足した金額をどう補填し、誰がその責任を負うというのだろうか。

 少子高齢化社会へ突入して、年金を収める世代より年金を受け取る世代が上回る時がいずれやって来る。2020年度の平均月額年金支給額は、国民年金65,141円、厚生年金(夫婦2人分)220,724円である。これが支払いのベースになっている。現在約2百兆円とされている年金積立金が、今後大幅に減ることはないのだろうか。それにしても年金積立金の管理は微妙にして、難しいと思う。GPIFにはやや賭博的な株式投資に肩入れし過ぎる傾向が窺えるが、果たして大丈夫だろうか。どうも全面的に賛成するわけにはいかない。

 さて、七夕である今日も九州地方は激しい雨に襲われている。今日以降も雨が降り続き、九州各地では降雨量が過去最大と言われるところが多い。後から後から引き続いて九州を襲っている状況について、このところ「線状降水帯」という言葉が頻繁に使われている。線状降水帯とは、「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50〜300 km程度、幅20〜50 km程度の強い降水をともなう雨域」とされている。やはり、最近の気象は普通ではないようだ。雲の塊が九州上空に前線の影響もあるだろうが、留まって、常に雨を降らせているようだ。その影響であろうか、今週は東京もほとんど雨にやられて晴れ間がないようだ。コロナで足止めされ、今また九州を襲った線状降水帯によってのびのびと外で身体を伸ばすことも出来ない。

 でも、いつも通り曇天の下駒澤公園に日課としているウォーキングには出かけた。

2020年7月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4802.2020年7月6日(月) 昨日に引き続き九州方面に豪雨

 昨日行われた東京都知事選は、現職小池百合子知事の圧勝に終わった。対抗馬の宇都宮健児氏、山本太郎氏、小野泰輔氏が寄ってたかっても、小池知事の半数をやっと超える程度の得票だった。これは政治行動力や、業務実行力の問題というより、何となく人を逸らさない雰囲気で女性っぽい色気に多少の実績などが加味され総合的に他候補者を上回ったということだろう。テレビで街頭の若い女性にどうして小池氏に1票を投じたかを尋ねたところ、お化粧をし終わったところが可愛いなどと選挙とは無関係な返事をしていたが、そういう政治無関心層が大分小池知事に投票したようだ。東京は先日人口1,400万人を超えたが、この種の人ばかり増えるようでは将来が少々心配である。

 このところ日本全土の天候が荒れ模様である。昨日九州熊本地方を襲った豪雨は、今日もまた被災地に雨をもたらしているばかりか、九州一帯に激しい雨を降らせている。近年は7月に西日本方面を豪雨が襲う傾向が目立っている。九州でも3年前の昨日、九州北部豪雨が福岡県と大分県を襲い、死者40人を出した。また、2年前の今日広島、岡山を中心とする西日本豪雨により、災害関連死を含む296人が死亡した。一昨日人吉市の特養ホームで洪水に襲われ心肺停止だった14名の高齢者が、今日全員死亡したという悲しい知らせがあった。

 いずれもアッという間の増水に逃げ出す間もなかったらしい。街でも川が増水して河川と道路の境界が分からなくなったり、泥が溢れた道路上に家財道具が放り出されていたり、朝刊の写真で見る爪痕はすさまじい。最近はひとり暮らしの高齢者が多いために、早めの避難を誘導しなければならない。今年は生憎新型コロナウィルスが猛威を振るっているために、避難所でも随分気を遣っているようだ。自然災害はいつやって来るかは分からないが、襲来した時に被害が出る河川近くや、山の麓付近は予め充分備えをしておく必要がある。しかも、過去の被害や、場所、時期も備えの参考に出来ると思う。今月7月は、九州、西日本地方で大型降雨が襲って来る確率が高くなった。地味な治山治水は国家事業であるが、自然災害が起きる度に愚痴を言うのではなく、識者の意見を取り入れて備えに万全を期すべきではないだろうか。

 気象庁は今日数十年に1度の大雨が予想されるとして、九州北部の長崎、佐賀、福岡3県17市町の98万人に大雨特別警戒を出し、避難勧告の呼びかけをしている。

2020年7月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4801.2020年7月5日(日) 小池百合子・東京都知事、再選確実

 昨日熊本地方を中心に襲った豪雨により、日本の3大急流と言われる球磨川が11か所も決壊して、沿岸の人吉市を中心に周辺地域に大きな被害を与えた。今日のニュースを観ていると道路と川の境目が分からなくなって、押し寄せてきた洪水で道路が寸断された光景や、浸水家屋ばかりが画面に現れてくる。この球磨川は普段は清らかな水をたたえているが、一旦大雨が降ると急激に様子を変えるようだ。

 沿岸の市町村が泥をかぶったのも球磨川ならではの特徴ある地形のせいである。川が県内をくねくねと迂回するように流れている。川幅の広い箇所と狭いところが何箇所もあり、降雨量が増えると一気に決壊するようだ。これは過去にも例があり、地元民は充分承知している。それでいて理解し難いのは、なぜ沿岸に特養老人ホームが建てられたのかということである。ここでは死者の他に、多くの老人が心肺停止のままでいることが気がかりである。この施設は一見新しく立派な建物に見える。しかし、住んでいる人々が高齢者であり、自分から2階へ逃れるようなことが出来なかった。そう予測できたならどうしてこんな川傍の低地に建物を建設したのだろうか。また、何年後かに襲って来る洪水に備えることを考えなければいけない。今夜からまだ当分の間激しい降雨に襲われるようだ。まだまだ被害が表れるだろう。

 さて、今日は東京都知事選挙の投票日である。投票所へ行く前にある候補者事務所から投票を依頼する電話を受けたが、公職選挙法では選挙期間は投票日の前日までに決められている筈である。選挙運動員がルールを知らないのか、はたまた何とか1票を投じてもらいたくてフライングをやってしまったのだろうか。開票途中での様子では、4年前に比べて投票率は幾分低めのようである。

 夜になって現職の小池知事の再選確実が報じられた。格別大きな実績を上げたわけではないが、すべてにそつなく知事職をこなしたことが、他候補にはない優位に働き当選したと言えよう。最近はカイロ大を首席で卒業したなどという格好の餌食になるホラを吹いたことが週刊誌や、新刊書に暴露され、人間的な面でマイナスとなった点がある。それでも長年テレビキャスターとして活躍し場慣れしていたせいか、コロナなどの対応でも失点がなかったようである。特に女性票を稼いだようである。その点次点の宇都宮健児氏が、コロナウィルスの影響により公開討論会が行われなかった点を残念がっていた。今回は、コロナ感染拡大や東京オリンピック延期決定の中で待機児童数の減少や、国の規制よりも厳しい都独自の受動喫煙防止条例の制定など、それなりの実績は評価されている。

 小池知事に注文をつけるとすれば、前回立候補した際に汚職辞任した舛添前知事の不正出費について、すっきりさせると語っていたが、その後どうなったかまったく説明がないことである。個人的に許してしまったのだろうか。

 1千4百万都民の代表として、これから4年間どう都民の負託に応えることが出来るかしっかり見守っていきたいと思っている。

2020年7月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com