4802.2020年7月5日(日) 小池百合子・東京都知事、再選確実

 昨日熊本地方を中心に襲った豪雨により、日本の3大急流と言われる球磨川が11か所も決壊して、沿岸の人吉市を中心に周辺地域に大きな被害を与えた。今日のニュースを観ていると道路と川の境目が分からなくなって、押し寄せてきた洪水で道路が寸断された光景や、浸水家屋ばかりが画面に現れてくる。この球磨川は普段は清らかな水をたたえているが、一旦大雨が降ると急激に様子を変えるようだ。

 沿岸の市町村が泥をかぶったのも球磨川ならではの特徴ある地形のせいである。川が県内をくねくねと迂回するように流れている。川幅の広い箇所と狭いところが何箇所もあり、降雨量が増えると一気に決壊するようだ。これは過去にも例があり、地元民は充分承知している。それでいて理解し難いのは、なぜ沿岸に特養老人ホームが建てられたのかということである。ここでは死者の他に、多くの老人が心肺停止のままでいることが気がかりである。この施設は一見新しく立派な建物に見える。しかし、住んでいる人々が高齢者であり、自分から2階へ逃れるようなことが出来なかった。そう予測できたならどうしてこんな川傍の低地に建物を建設したのだろうか。また、何年後かに襲って来る洪水に備えることを考えなければいけない。今夜からまだ当分の間激しい降雨に襲われるようだ。まだまだ被害が表れるだろう。

 さて、今日は東京都知事選挙の投票日である。投票所へ行く前にある候補者事務所から投票を依頼する電話を受けたが、公職選挙法では選挙期間は投票日の前日までに決められている筈である。選挙運動員がルールを知らないのか、はたまた何とか1票を投じてもらいたくてフライングをやってしまったのだろうか。開票途中での様子では、4年前に比べて投票率は幾分低めのようである。

 夜になって現職の小池知事の再選確実が報じられた。格別大きな実績を上げたわけではないが、すべてにそつなく知事職をこなしたことが、他候補にはない優位に働き当選したと言えよう。最近はカイロ大を首席で卒業したなどという格好の餌食になるホラを吹いたことが週刊誌や、新刊書に暴露され、人間的な面でマイナスとなった点がある。それでも長年テレビキャスターとして活躍し場慣れしていたせいか、コロナなどの対応でも失点がなかったようである。特に女性票を稼いだようである。その点次点の宇都宮健児氏が、コロナウィルスの影響により公開討論会が行われなかった点を残念がっていた。今回は、コロナ感染拡大や東京オリンピック延期決定の中で待機児童数の減少や、国の規制よりも厳しい都独自の受動喫煙防止条例の制定など、それなりの実績は評価されている。

 小池知事に注文をつけるとすれば、前回立候補した際に汚職辞任した舛添前知事の不正出費について、すっきりさせると語っていたが、その後どうなったかまったく説明がないことである。個人的に許してしまったのだろうか。

 1千4百万都民の代表として、これから4年間どう都民の負託に応えることが出来るかしっかり見守っていきたいと思っている。

2020年7月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com