4804.2020年7月7日(火) 年金の運用、管理は大丈夫か?

 去る3日年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)と称する長たらしい名前の法人理事長が、2019年度の公的年金積立金の運用実績を公表した。新型コロナウィルス感染拡大の世界的影響が響いて、過去2番目の赤字となる8兆2千億円だったという。赤字は2015年度以来4年ぶりで、赤字額の大きさは、リーマン・ショックのあった2008年の9兆3千億円に次ぐものである。そもそも資産の半分を不安定な株式に投資しており、当初から安定的な投資に資金をつぎ込むべきではないかと批判されていたものだ。これまでの累積収益額が57兆円であることに自信を抱いているのか、理事長は「積立金は将来世代の保険料負担が大きくなり過ぎないよう役立てるものだ。一喜一憂することなく、長期目線で運用していきたい」と語っていたが、今のところ黒字だから良いが、仮に今年度同様に今後も経済が苦境に陥り、株価が下がった場合にはどうするのか、残念ながら納得出来る応えはない。

 まだ、コロナ終息の見通しが立たない中で、赤字決算が続いたら理事長がコメントしたように将来世代の負担が逆に大きくなる。不足した金額をどう補填し、誰がその責任を負うというのだろうか。

 少子高齢化社会へ突入して、年金を収める世代より年金を受け取る世代が上回る時がいずれやって来る。2020年度の平均月額年金支給額は、国民年金65,141円、厚生年金(夫婦2人分)220,724円である。これが支払いのベースになっている。現在約2百兆円とされている年金積立金が、今後大幅に減ることはないのだろうか。それにしても年金積立金の管理は微妙にして、難しいと思う。GPIFにはやや賭博的な株式投資に肩入れし過ぎる傾向が窺えるが、果たして大丈夫だろうか。どうも全面的に賛成するわけにはいかない。

 さて、七夕である今日も九州地方は激しい雨に襲われている。今日以降も雨が降り続き、九州各地では降雨量が過去最大と言われるところが多い。後から後から引き続いて九州を襲っている状況について、このところ「線状降水帯」という言葉が頻繁に使われている。線状降水帯とは、「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50〜300 km程度、幅20〜50 km程度の強い降水をともなう雨域」とされている。やはり、最近の気象は普通ではないようだ。雲の塊が九州上空に前線の影響もあるだろうが、留まって、常に雨を降らせているようだ。その影響であろうか、今週は東京もほとんど雨にやられて晴れ間がないようだ。コロナで足止めされ、今また九州を襲った線状降水帯によってのびのびと外で身体を伸ばすことも出来ない。

 でも、いつも通り曇天の下駒澤公園に日課としているウォーキングには出かけた。

2020年7月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com