3854.2017年12月1日(金) 2019年4月30日に天皇退位

 今日午前宮内庁で皇室会議が開かれ、今上天皇の退位は2019年4月30日とすることで意見をまとめた。正式には来週開く政府閣議で決定する。昨年8月初めて天皇が年齢的、健康上の理由から公務の負担軽減のお気持ちを表明され退位を仄めかされてから、政府は憲法が政治的関与を禁じていて退位の規定はないこともあり、その点を配慮しながらどう取り扱うべきか試行錯誤のうえで漸く方向を見出した。退位の特例法には、「国民は陛下のお気持ちを理解し、これに共感している」と書き込み、そのお気持ちを受けて国民の総意が形成され、そのうえで法整備したとの論理を作り上げた。中々難しいステージ作りである。新しい年号は来年秋ごろに決まるようだ。

 今上天皇には皇后ともどもあまりにも公務が多すぎるのではないかとかねがね気にはなっていた。皇室関係の行事などはほとんど皇室典範に基づいて行われる。これから1年余を経て5月1日現皇太子が天皇となられ、新しい年号になる。平成はちょうど30年で幕を降ろすことになった。

 幸いにして天皇・皇后両陛下には、国民から根強い信頼と敬愛の気持ちが寄せられている。これは日頃から国民のことを念頭に公務を全うされている両陛下のお姿から国民が感じ取ったものだと思う。

 いよいよ平成もあと残り1年5カ月となった。

 さて、来る9日ノルウェイのオスロで今年のノーベル賞授賞式が行われるが、この授賞式に毎年出席していた米英仏大使が今年は出席しないことになった。今年は、核兵器禁止条約成立に貢献した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」に受賞されるが、これに異議を唱えた、まるで子どもじみたデモンストレーションだと思う。核保有国の中では、ロシアとイスラエルを除いてすべて欠席することになった。条約締結には日本はアメリカの核の傘の下にいることからアメリカに忖度して参加しなかったが、ノーベル平和賞授賞式にはノルウェイ駐在大使が出席する。

 ノーベル平和賞という世界的にも誉ある授賞式に、いくら自分たちの立場上気に入らないからと言って欠席するとはあまりにも浅はかで狭量だと思う。

2017年12月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3853.2017年11月30日(木) 緊急国連安保理事会で米中ロの意見合わず。

 昨日の北朝鮮による弾道ミサイル(ICBM)発射を受けて、国連安全保障理事会が緊急会合を開いた。アメリカのヘイリー国連代表は、今年に入ってから20カ国以上が北朝鮮との国交を断絶したり、制限したと指摘し、すべての国々に北朝鮮との国交を絶ち、軍事や科学技術、商業の関係を制限するよう要請した。それに対して中国とロシアは、情勢を改善するのは対話の再開だと主張してアメリカと噛み合わなかった。このまま行くといずれ武力衝突になりかねない。

 今朝テレビでアメリカと北朝鮮が戦争状態に入ったら、日本の被害は計り知れないとシミュレーションで数字を示していた。当然狙われるのは、在韓及び在日米軍基地である。首都圏には、横田空軍、厚木空軍、横須賀海軍基地があり、仮に千代田区にミサイルが着弾したら一瞬にして400万人が命を落とすという怖い説明があった。

 北朝鮮の核開発力は急速に伸びているように感じている。現状ではアメリカ大陸が射程圏内に入ったという話だが、これに核搭載技術が伴えば、今直ぐでなくとも距離如何に関わらず、北の核爆弾が首都ワシントンに着弾する可能性が高まった。「アメリカ・ファースト」のトランプ大統領も焦り出したのか、金正恩・朝鮮労働党委員長を「小さなロケットマン」と呼び再び非難したが、どんな対抗策を編み出すのだろうか。

 さて、今日は昨日より暖かくなるとの予報だったが、かなり冷え込んでこの時期としては、平均気温は例年に比べて大分低いようだ。明日から師走だと考えるとこの1年も随分早かったような気がする。9月に訪問したアウシュヴィッツ収容所の取材記を何とかA4版22頁にまとめて書き上げホッとしたところである。昨日早速「知的生産の技術研究会」八木哲郎会長に宛て拙稿を送信したところである。アウシュヴィッツ取材記を書き上げて今思うことがある。来年は人生のひとつの区切りである80歳傘寿を迎える。車の運転も傘寿を機に止めようかと考えている。若く元気いっぱいだった当時内戦中だったアデン(現イエメン)が独立した直後に、日本人として初めて入国してからでも半世紀50年になる。これを機にわが海外武者修行半生記実体験を材料にしたドキュメントを書いてみようかと思っている。

 正月近くなると年賀状を書くのが一仕事である。今年も年賀ハガキ600枚を購入した。そう言えばこのところ例年同様訃報やら、年賀状辞退のお便りをいただく。もうすでに17通もいただいている。中には元会社上司の奥様からいただいたハガキを読み返していると、いろいろ想い出されて悲しみも一入深いものがある。

 お正月も近い。♪もういくつ寝るとお正月~♪

2017年11月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3852.2017年11月29日(水) 北朝鮮のミサイル発射と横綱日馬富士引退

 北朝鮮が今朝明け方に弾道ミサイルを発射し、日本海の排他的経済水域内へ落下した。ミサイルはこれまでより高性能で高度4,500㎞、通常軌道では射程13,000㎞以上と言われている。朝鮮中央テレビでも大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の打ち上げに成功したと得意満面で発表していた。問題は、この飛行距離が今後どこまで伸びるかである。このまま開発が進めば、全アメリカを攻撃できるということになる。このミサイル打ち上げで金正恩・朝鮮労働党委員長は、益々調子に乗って強気な発言をすることだろう。一方で、北の射程距離内に入ったアメリカとしては面白くないだろう。今後アメリカと北朝鮮の間で、丁々発止の舌戦が繰り広げられるのではないだろうか。

 それにしてもこの2カ月半ばかり鳴りを潜めていた北朝鮮は、核、ミサイル技術力の向上を国内外へ頻りにアピールしているが、国内経済の貧困ぶりは最悪としか思えない。社会主義国家として全国民揃って等しく幸せな国造りに励んでいると訴えているつもりのようだが、大きなボロがあちこちに出ている。今月になって北朝鮮船籍と思しき木造船が次々と日本海沿岸で座礁したり、漂着したりしている。ほとんどが漁船のようで工作員が乗船した形跡はないようだが、それにしても酷い老朽船である。中には死体がいくつもあった船もある。すでに今月だけで20隻以上が流れ着いて沿岸住民を不安に陥れている。金正恩委員長も、ミサイルなんて国力に伴わないプロジェクトなんか止めて庶民の貧困防止を心がけた方が、遥かに世界平和に貢献出来るのにそんな殊勝なことは考えようともしていない。

 さて、九州場所の場外騒ぎで去就を注目されていた横綱日馬富士が、今日唐突に横綱審議会開会前に引退届を提出し土俵から去ることになった。9度の優勝を飾り、先の秋場所では他の3人の横綱が休場する背水のひとり横綱の状態で頑張って9度目の優勝を成し遂げて、まだまだ土俵を去るには若いし、惜しいと言いたいところである。だが、実力もさることながら品格も求められる横綱が暴力事件を起こしたのでは社会的な責任も重く、残念ではあるが止むを得ないと思う。本人も大分肩を落としていたようで精神的にも立ち直るのは難しかったのだろう。今や相撲界はモンゴル出身力士が居なければ成り立たないほど彼らの活躍は見逃すことが出来ない。それでも相撲の力以外にも横綱は人間性とか品格を求められる。モンゴル国内でも日本の相撲はテレビ放送され、どの力士も人気があり、特に強いモンゴル出身力士は英雄らしい。白鵬は言うまでもなく、平幕力士でも相当なものだという。だが、朝青龍にしろ、今度の日馬富士にしろ、暴力事件が引退の原因だとは一寸気になる。

 残念なことは、判官贔屓というのか、モンゴルではあまりにも強いモンゴル出身関取に、日本の相撲界が彼らを閉め出すために日馬富士を山車にして追放したのだとあらぬ誤解報道をしているメディアもあるようだ。

 ちょうど場所も終わったことでもあり、日本相撲協会は一日も早く問題を解決して、改めて暴力防止、不祥事対策に真剣に取り組んで欲しいものである。

2017年11月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3851.2017年11月28日(火) 相撲界、政界、経済界は大丈夫か?

 大相撲九州場所が終わって、お相撲さんも普通なら一休みしたいところだろうが、横綱日馬富士の暴力問題の騒ぎは収まるどころか益々拡散している。今日は福岡で日馬富士暴力事件の場に居合わせた横綱白鵬に対する鳥取県警の事情聴取があったり、全幕内力士に対して八角日本相撲協会理事長が講話説教を行ったり、その前に東京ではその八角理事長がスポーツ庁鈴木大地長官に会って謝罪と事情説明をしたようだ。事件解明が行き詰っている最大の理由は、暴力事件の被害者貴乃岩の師匠、貴乃花親方が黙して語らずの姿勢を貫いていることが大きく影響している。いつまでもこのままの状態で良いわけがなく、いつになったら貴乃花親方は事実を語るのか。現状ではあまり貴乃花親方に同情の声は聞こえて来ない。今のままでは、当分の間事態は収束しそうもない。これまで相撲界では、何年に一度かはスキャンダルが起き、その都度過ちを改め出直しを誓うが、いつものど元過ぎれば熱さを忘れて同じ過ちを繰り返す。現状では解決するにはまだ時間がかかりそうだ。

 一方、政治の世界も相変わらずデタラメ続きで、森友学園への国有地売却を巡る騒動が、会計検査院からイチャモンが付いたのをきっかけに、国有地売却にからむ国と森友学園の事前の水面下の交渉が表面化してきた。加計学園の怪しい経緯と併せて野党は森友学園の国有地売却について追及を続けるべきである。今日国会における与野党の質疑でも、財務省と森友学園側との国有地売却の事前交渉でこれまでなかったという話が実際にはあったことが明らかにされ、安倍首相側近は慌てている。どうも怪しい。

 この問題の原点は、森友学園籠池理事長と安倍首相夫妻との個人的な絡みだ。首相サイドには何とかして事件を抑え込んでしまいたい様子がありありと見える。

 序に言えば、経済界もメチャメチャだ。神戸製鋼の不正が表面化して呆れていたところへ、今日になって選りによって榊原定征・経団連会長のお膝元「東レ」の子会社がデータ改ざんの不正を行っていたことを会社が初めて公表した。政界の低レベルは承知していたが、貿易王国日本の産業界でこのようにお粗末な不正を後から後へと繰り返して行われるというのは、経済界のトップにまで詐欺師根性が巣くっているせいではないか。

 日本の将来にも黄色信号が灯ったと言わざるを得ない。

 さて、今日でわが家の耐震工事は漸く終わった。瓦屋根から金属に石をまぶした現代風のスレートのような軽い屋根に取り換えた。長年に亘って屋根瓦の家に住んでいたので、瓦屋根には未練があった。しかし、最近は地震情報がよく聞かされるので、業者とも相談のうえ今流行りのもので、丈夫な素材で対応してもらった。外壁の塗り替えにもかかっていたので、1カ月ばかりかかってしまったが、これで地震が来てもある程度強化されたので気持ちは楽である。工事中は家の周囲を足場と網で囲まれ、暗く閉じ込められているような印象だったが、ホットしている。余命から考えてもうこんな大工事はやる気はないが、取り敢えず気持ちは落ち着いた。

2017年11月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3850.2017年11月27日(月) 日本ペンクラブの誕生日「ペンの日」

 82年前の今日(実際には26日だが昨日が日曜日のため、今年は27日)日本ペンクラブが誕生した。初代会長は島崎藤村だった。以後2代目会長は正宗白鳥、3代目志賀直哉、4代目川端康成、5代目芹沢光治良と錚々たる文豪が会長職を務めた。

 その記念すべき日に因んだ今日は恒例の「ペンの日」である。午後如水会館で理事会が開かれた後、懇親会が開かれた。未だ理事会のペースに馴染めない。どうも歩調を合せにくく、何となく付いていけないような感じになる。こう言ってはことは解決しないので、今後少しずつでも慣れて言うべきことを言って、改革するよう努めたい。

 一番気になるのは、理事会で予め議案が決まっていることである。理事会の上に常務理事以上で構成する執行部が役員会と称して君臨し、議案を含めすべてが決まってしまっている。これでは一理事である私なぞは、決められた議案しか関与出来ないということになる。これでは何のために理事になったのか分からない。硬直化した現在の在り方をもう少し、建設的で民主的な方向を目指すよう改革しないといけないと考えている。急には無理かもしれないが、それでも漸進的に改革していくために同志と手を取り合って行きたい。

 さて、昨日ラグビー日本代表チームが、フランス代表チームと引き分けた。フランスと言えば、南ア、ニュージーランド、イギリスらに次ぐ世界でも強豪チームのひとつである。過去のワールドカップでも3度準優勝を飾っている。そのフランスと、しかも敵地でドローとは考えられない。良くやったと思う。一昨年のワールドカップで南アを破った試合に続く、天晴れな試合である。スコアも好い。23-23でトライ数ではフランスの2トライに対して日本は3トライで上回っていた。このまま調子を上げていけば、2年後のワールドカップでもかなり期待出来るのではないか。かつては、考えられなかった発展ぶりであるが、やはり体力的に勝る外国人選手の加入が力になっていることは間違いない。しかし、これも力をつけるための一里塚である。しばらくは今のままの陣容と采配で力をつけていくのを期待したい。

2017年11月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3849.2017年11月26日(日) ざっくばらんな大学同期生の集まり

 先日大学のアルペン・クラブで同期生だった杉田さんから、9月に引っ越した自宅で久しぶりに話をしたいので、他に友人を呼ぶから来ないかとお招きいただいた。好意を受けて玉電松原駅近くのお宅へお邪魔した。他に2人の塾員が来られた。他の友人ともお互いに意外な友人関係にあったりして、想像以上に言いたい放題の楽しい会話になった。食事とアルコールまでいただき、実に愉快なフリー・カンバセーションとなった。

 杉田さんはほぼひとりでこれまで慶應の同期生、及び1年後輩を対象に手作り雑誌を発行してきたが、これまでに発行の意図を勘繰られたり、素直に返事などをもらえなかったりで、随分苦労された。私もこれまで2度ほど寄稿しているが、出来上がった雑誌を手に取ってみると知人の原稿も掲載されていて内容もバラエティに富んでいて興味深い。近い内に、新たな雑誌を発行したいとの気持ちを漏らしていた。

 彼は、携帯電話は所有しているが、珍しくもパソコンをまったくやらないというので、編集には苦労されると思うので、編集についてはお手伝いしようと申し出た。

 彼の2人の友人も中々個性的で、話を聞いていても味がある。ともに新雑誌に寄稿してくれることだろう。素人作成の雑誌を読むことを楽しみにしている。

 さて、問題が多かった大相撲九州場所が千秋楽を迎えた。すでに昨日優勝は横綱白鵬に決定していたが、横綱日馬富士暴力事件の現場に同席していた白鵬が、表彰式後のインタビューに応えて事件の当事者である日馬富士と貴乃岩を土俵に上がらせてあげたいとの言葉を述べ、挙句に万歳三唱をファンに呼びかけた派手な行動が話題になってしまった。相撲協会も正式なコメントを述べる前に、優勝した勢いを駆って身勝手な行動を起こした横綱に批判が集まっている。場所中も話題ばかりが先行して大相撲だったが、今日以降の動きが注目される。

2017年11月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3848.2017年11月25日(土) 自民党代議士らの愚かな言動

 いま国会開催中だが、安倍首相は野党の森友・加計学園問題への追及が終わらないことを苦々しく思っているだろう。それにしても国会議員というのは、どうもおバカさんが多すぎるようだ。昨日先日の衆院選直前に選挙区内の市議らに現金を配って問題になった、神谷昇自民党衆院議員の感覚は些かずれている。配ったお金は政治活動費として自民党から1千万円もらったもので、法的に問題ないと思っていると語ったようだが、とても普通の感覚ではない。いただいたほとんどの市会議員が、おかしいと思い返済したにも拘わらず、本人は現金を配っても公選法に触れないと思っているようだ。神谷議員は選挙区選では落ちたが、比例で救われた。こういうおバカさん議員が国会で大きな顔をして威張り腐っているから、いろいろ別の問題が生まれる。

 今日問題になった自民党の山本幸三議員は、今年4月地方創生相時代に「(博物館などの)学芸員がガンだ」などと軽薄な発言をして顰蹙を買っている。アフリカ諸国との交流について「何であんな黒いのが好きなんだ」などと差別的な発言をした。

 こういう低次元の国会議員の頂点に立つ首相、それを取り巻く人がもう少ししっかりしてくれないとお先真っ暗である。例えば、選挙前から全世代社会保障と声高に叫んでいた自民党は2兆円の財源が足りなくなりそうだと心配したのか、経団連榊原会長に財界にも3千億円程度の負担をして欲しいとお願いした。財界への見返りは、法人税の値下げである。このところ毎年法人税は下がっている。2014年度まで34.62%だった、翌15年度は32.11%、16年度は31.33%まで下がった。これを更に下げようというのだ。確かに諸外国に比べれば、法人税率は高い。イギリスは20%で、お隣韓国は24.20%、インドネシアでは原稿25%を17.5%に引き下げようとの動きがある。

 しかし、日本では消費税率を10%に上げることは決定している。さらに社会環境整備を進めると言いながら、高齢者医療費にメスを入れようとしている。それでいて財界に対しては法人税を下げようというのだから、ちょっと筋が通らないように思う。

 とにかく哲学的な視点が欠けているように思う。思い付きで公言し、駄目だと思えば誰かに頼る。先見性と終始一貫性に欠ける。

 値上げの対象になっている高齢者医療については、75歳以上の現在の負担10%を2倍の20%にしようというのだから高齢者から悲鳴が上がっている。私も現在毎年○十万円の医療費を支払っているが、これが2倍になると生活に少々響く。あんまり安易な決め方で高齢者にしわ寄せをするのだけは止めて欲しいと思う。

2017年11月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3847.2017年11月24日(金) インフレ率の急落記事について朝日新聞から回答

 20日付朝日「天声人語」欄に37年間独裁者だったジンバヴエのムガベ大統領が、軍事クーデターで自宅に軟禁され、その後辞任に追い込まれて話題になっていることを取り上げている。その中でムガベ大統領時代の物価インフレ率が驚異的に上がり、一時5千億%に達したと書かれていた。あまりの急激なインフレ率にピンと来なかったところへ、翌21日には朝刊全頁の1/3ほどのスペースを割いてインフレ経済の実態が報告されていた。ところが、この記事のインフレ率は2008年に2億3千万%と記載されていた。前日のインフレ率に驚いていたところへ、翌日になって同じ朝日記事でインフレ率が1/2500にまで下がったと書かれていたのである。あまりにも天文学的落差にどちらが正しいのか分からず、また1日でこれほどの記事の相違は珍しかったことと、朝日が間違えた記事を掲載したのではないかと半信半疑で、朝日新聞社にメールで質問した。それに対して2日経って今日返信があった。

 その回答とは、「天声人語で引用した5千億%は、2009年5月のIMF報告に基づいており、2008年のインフレ率です。・・・・・21日付国際面の2億3千万%以上は、この2008年7月の数字です。そのため紙面では『08年にはインフレ率が一時2億3千万%以上になった』と、2008年中の瞬間データであることを示した上で報じました。どちらの数字も正しいのですが、基準の違いで数字が違います」と書いてある。いずれの数字も世界銀行の2011年2月の論文に掲載されていると付け加えてあった。同じ2008年の数字だが、後者は7月だけ瞬時大幅にインフレ幅が縮小したということになる。俄かには信じがたい。

 それにしても朝日記者は記事を書く際、報告書の数字が理に適っていないと思っても、疑問を持たないのだろうか。そして持論を押し通して記事にして社会に流すのだとしたらジャーナリストとしてはおかしいのではないだろうか。一応説明については納得したが、考え方に納得したわけではない。朝日の望むように正確に時期を捉えて読んでいる読者がどれほどいるだろうか。しかも「天声人語」では、時期は一時という表現だけで2008年なんてことはまったく書かれていない。これが後者では、時期を2008年と明記して価値が2500分の1に下がると言っている。そう言われても素直に納得しかねる。やはり読者に混乱を与えない文章を書くことをまず心がけるのが、ジャーナリストとしての責任ではないだろうか。

 上から目線の朝日なので、あまり回答は期待していなかったが、幸い直ぐ返事をもらい、朝日の「言い分」は理解出来た。だが、どうもイマイチ腑に落ちない。頭の良い朝日社員はすぐにも理解できたかも知れないが、一般の人には難しいのではないだろうか。やはりジャーナリストとしては、誰が読んでも分かる文を書くことを第一義的に心がけるべきではないかと思った次第である。

2017年11月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3846.2017年11月23日(木) ラグビー早慶戦、慶應逆転負け

 今日勤労感謝の日は最も雨が降らない日と言われている中で、昨夕から雨が降り出した。それが昨晩から今日にかけて激しい雨が降っていたので、これで「勤労感謝の日­=快晴」のキーワードは今日でお終いになるのだろうかと気にしていたら、午後になって雨は止み青空が見えて来た。毎年快晴続きでラグビー早慶戦をこの日に決めたと言われているくらい今日も好天気に恵まれた。快晴とまではいかないが、秋晴れと言っても好いような空模様になった。正にラグビー日和となった。

 そして行われた伝統の一戦、早慶ラグビーは互角の勝負で前半7-6とリードしていた母校慶應が、後半も2トライを重ねて一時21-9とリードしていたが、その後2トライを奪われ23-21のスコアで逆転負けを喫してしまった。春のオープン戦では勝っていたのに本番で敗れてしまった。秋の六大学野球早慶戦ではストレート勝ちで優勝を決めたが、ラグビーは惜敗となった。こればかりは仕方がない。来年こそは雪辱を期してもらいたい。

 さて、昨日会計検査院が森友学園への国有地の売却経緯を調べた調査内容を国会に報告した。地中に埋めたゴミの量について売却契約時に適用したデータが試算の結果、最大で約7割も減ることになったと指摘した。ゴミの量が8億2千万円の値引きの根拠になっている売却価格に疑問を持たれるのは当然である。当然これから野党の追及を受けることだろう。

 当事者の籠池理事長夫妻は警察に身柄拘束中、安倍首相夫妻は空とぼけて証人喚問なんてまったく応じる気配がない。当時の財務省理財局長は忖度が評価されたのか、今では華の国税庁長官に栄転して、一切語ろうとしない。それでも財務省がデタラメな価格で国有地を森友学園に払い下げたことは明らかになった。首相周辺はどう対応しようとするのか。野党はこれからどうやって悪事を暴き出すかである。

 安倍首相夫人は森友学園小学校名誉校長を務め、首相の取り巻きが忖度して、手心が加えられたのは明白である。首相は丁寧に説明するの一点張りだが、一向に丁寧な説明を聞いたことがない。ここは野党とメディアの追及を期待するしかない。政府関係者の言うことはすべて誤魔化すか、或いは逃げるかで追及を逃れて来た。改めて野党は、安倍首相夫人の証人喚問を要求し、突破口を切り開いていくよりベターな解決策はないと思う。

2017年11月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3845.2017年11月22日(水) 天皇退位は2019年

 来年平成30年にわが国は明治150年を迎えることになる。復古調と言うべきか祖先帰りの保守思考か分からないが、政府を始め自治体でも特別の記念行事を諸々考えているようだ。最近しばしば明治天皇の誕生日11月3日を現在の「文化の日」から、「明治の日」に変えようとの考えを耳にする。戦前の「明治節」に戻そうとの試みのようだが、何らかの意図あってのこととするならあまり好ましいこととは思えない。今や「文化の日」は国民の間に定着している。このまま「文化の日」であって欲しいと思う。

 来年は明治150年であるが、私自身は傘寿80歳を迎える。しかも誕生日が11月3日で畏れ多くも明治天皇と同日である。私は80歳になり、明治天皇がご存命なら166歳におなりになる。

 その明治150年を以って平成時代は幕を閉めることになりそうだ。正式には来月1日に開かれる皇室会議で決められるようだが、再来年3月末か、4月末を以って平成から新しい年号に変わるようだ。漸く天皇の自主的な退位のご希望が正式に受け入れられ、皇太子が新天皇となられる。両陛下は数日前にも昨年風水害のあった奄美諸島を3日間に亘って旅行され、被災者を慰めておられた。ご高齢の身の上には肉体的にかなりきついお役目だと思う。ご退位後は両陛下にはゆっくりと静かに余生を送っていただきたいと思っている。

 さて、ジンバヴエの軍部クーデターにより自宅軟禁状態のムガベ大統領が、昨日軍部の要求を受け入れて大統領職を辞することになった。後任は、先ごろ解職された前副大統領のムナンガグワ氏が有力とみられているが、最近まで側近としてムガベ前大統領の圧政を支えて、大統領とともに国民に厳しい対応をしていたことから国民の間に強い反感がある。ムガベ大統領は次の有力候補者にグレース夫人を考えていたようだったが、失業率90%で国民を貧困にしたままあまりにも贅沢なショッピングとブランド趣味などの夫人の浪費が国民に不評を買い後継は難しいようだ。では、これだけ国民に不評な与党に、果たして適当な後継者がいるのだろうか。

 あまり民主的な手法を採用しない発展途上国だけに、どんな奥の手が出て来るのか、他人事ながら興味深い。

2017年11月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com