3848.2017年11月25日(土) 自民党代議士らの愚かな言動

 いま国会開催中だが、安倍首相は野党の森友・加計学園問題への追及が終わらないことを苦々しく思っているだろう。それにしても国会議員というのは、どうもおバカさんが多すぎるようだ。昨日先日の衆院選直前に選挙区内の市議らに現金を配って問題になった、神谷昇自民党衆院議員の感覚は些かずれている。配ったお金は政治活動費として自民党から1千万円もらったもので、法的に問題ないと思っていると語ったようだが、とても普通の感覚ではない。いただいたほとんどの市会議員が、おかしいと思い返済したにも拘わらず、本人は現金を配っても公選法に触れないと思っているようだ。神谷議員は選挙区選では落ちたが、比例で救われた。こういうおバカさん議員が国会で大きな顔をして威張り腐っているから、いろいろ別の問題が生まれる。

 今日問題になった自民党の山本幸三議員は、今年4月地方創生相時代に「(博物館などの)学芸員がガンだ」などと軽薄な発言をして顰蹙を買っている。アフリカ諸国との交流について「何であんな黒いのが好きなんだ」などと差別的な発言をした。

 こういう低次元の国会議員の頂点に立つ首相、それを取り巻く人がもう少ししっかりしてくれないとお先真っ暗である。例えば、選挙前から全世代社会保障と声高に叫んでいた自民党は2兆円の財源が足りなくなりそうだと心配したのか、経団連榊原会長に財界にも3千億円程度の負担をして欲しいとお願いした。財界への見返りは、法人税の値下げである。このところ毎年法人税は下がっている。2014年度まで34.62%だった、翌15年度は32.11%、16年度は31.33%まで下がった。これを更に下げようというのだ。確かに諸外国に比べれば、法人税率は高い。イギリスは20%で、お隣韓国は24.20%、インドネシアでは原稿25%を17.5%に引き下げようとの動きがある。

 しかし、日本では消費税率を10%に上げることは決定している。さらに社会環境整備を進めると言いながら、高齢者医療費にメスを入れようとしている。それでいて財界に対しては法人税を下げようというのだから、ちょっと筋が通らないように思う。

 とにかく哲学的な視点が欠けているように思う。思い付きで公言し、駄目だと思えば誰かに頼る。先見性と終始一貫性に欠ける。

 値上げの対象になっている高齢者医療については、75歳以上の現在の負担10%を2倍の20%にしようというのだから高齢者から悲鳴が上がっている。私も現在毎年○十万円の医療費を支払っているが、これが2倍になると生活に少々響く。あんまり安易な決め方で高齢者にしわ寄せをするのだけは止めて欲しいと思う。

2017年11月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com