3845.2017年11月22日(水) 天皇退位は2019年

 来年平成30年にわが国は明治150年を迎えることになる。復古調と言うべきか祖先帰りの保守思考か分からないが、政府を始め自治体でも特別の記念行事を諸々考えているようだ。最近しばしば明治天皇の誕生日11月3日を現在の「文化の日」から、「明治の日」に変えようとの考えを耳にする。戦前の「明治節」に戻そうとの試みのようだが、何らかの意図あってのこととするならあまり好ましいこととは思えない。今や「文化の日」は国民の間に定着している。このまま「文化の日」であって欲しいと思う。

 来年は明治150年であるが、私自身は傘寿80歳を迎える。しかも誕生日が11月3日で畏れ多くも明治天皇と同日である。私は80歳になり、明治天皇がご存命なら166歳におなりになる。

 その明治150年を以って平成時代は幕を閉めることになりそうだ。正式には来月1日に開かれる皇室会議で決められるようだが、再来年3月末か、4月末を以って平成から新しい年号に変わるようだ。漸く天皇の自主的な退位のご希望が正式に受け入れられ、皇太子が新天皇となられる。両陛下は数日前にも昨年風水害のあった奄美諸島を3日間に亘って旅行され、被災者を慰めておられた。ご高齢の身の上には肉体的にかなりきついお役目だと思う。ご退位後は両陛下にはゆっくりと静かに余生を送っていただきたいと思っている。

 さて、ジンバヴエの軍部クーデターにより自宅軟禁状態のムガベ大統領が、昨日軍部の要求を受け入れて大統領職を辞することになった。後任は、先ごろ解職された前副大統領のムナンガグワ氏が有力とみられているが、最近まで側近としてムガベ前大統領の圧政を支えて、大統領とともに国民に厳しい対応をしていたことから国民の間に強い反感がある。ムガベ大統領は次の有力候補者にグレース夫人を考えていたようだったが、失業率90%で国民を貧困にしたままあまりにも贅沢なショッピングとブランド趣味などの夫人の浪費が国民に不評を買い後継は難しいようだ。では、これだけ国民に不評な与党に、果たして適当な後継者がいるのだろうか。

 あまり民主的な手法を採用しない発展途上国だけに、どんな奥の手が出て来るのか、他人事ながら興味深い。

2017年11月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com