154.2007年10月15日(月) 箱根地区ホテルのインバウンド・ビジネスのお手伝い

 高校同級生の大塚武夫さんが、携帯電話を外国人観光ガイド用のひとつのツールとして、インバウンド客に利用してもらうことで実効を上げようと考え、ソフトバンク社とアジア系旅行会社、総合ワールドトラベル社の両者のメリットを繋ぎ、ただ外人旅行客を増やすだけではなく、相互のメリットを利用して相乗効果を高め、トータル的に取り扱い旅客数を伸ばしていこうと考えている。相変わらずアグレッシブだ。同級生の誼で出来る範囲内で、お手伝いしてあげたいと考えている。

 総合ワールドトラベル社は、アジア系インバウンド客取扱では高い実績を誇っている。都内宿泊のインバウンド客が、近郊の観光地へ旅行する場合の宿泊ホテルを、箱根地区で探しているとの話だったので、ご紹介することになり、先日箱根でホテル経営をしている小田急グループの国際観光㈱伊藤幸夫社長と阿部明光常務に、主旨を直接説明する機会をいただいた。今日その大塚さんと総合ワールドトラベル社の王一仁社長に、国際観光本社所在地の相模大野までご足労いただき、伊藤社長、阿部常務、担当の小澤良孝セールス課長にお引き合わせした。

 三者三様にメリットがあると思うので、お互いに実利的なビジネストークになると考えている。王社長の要望に対して、早速国際観光側が箱根に経営している4つのホテルの条件を提示することになった。このままうまく行けば王社長にとって、最も人気の高い箱根に良いリゾートホテルを確保出来て、顧客にクオリティーの高いツアーを提供することが出来る。大塚さんにとっては、将来的にソフトバンク社の携帯電話利用の可能性が見込める。国際観光にとっては、シーズンを問わずホテル宿泊客の増加を期待出来る。いずれも現段階で先行き展望が開ける話をすることが出来たのではないかと思っている。

 私にとっては単なる繋ぎ役であるが、久しぶりに商談らしい話のお手伝いが出来て、気分はすっきりした。ボランティアではあるが、取り掛かった以上、アジアから箱根を訪れる旅行者が、国際観光の経営する、4つのホテル、「山のホテル」、「箱根ハイランドホテル」、「ホテルはつはな」、「箱根路開運」に宿泊してくれ、このプロジェクトが順調に発展することを期待し、注目して行きたい。

2007年10月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

153.2007年10月14日(日) 恒例の大学ゼミ同窓会

 今日はゼミの同窓会である飯田会が、いつも通り九段会館で開かれ約40人が出席された。恩師である飯田鼎先生は今年83歳のご高齢で、慶應ももう20年近く前にお辞めになり、それ以来ゼミはお持ちではない。従って会としては新入会員があるわけではなく、年々歳々ジリ貧となり寂しくなる一方である。しかし、こればかりは致し方がない。まだ現役で活躍している同輩、後輩もかなり多く、幅広い分野で活動している若い人の話を聞くのも興味があるし、経験豊富なOBの話もヒントになる。私立の女子学園校長である伊藤さんが、永年に亘って幹事にして司会進行を務めているくらいだから、明らかに組織が高齢化、硬直化しているとはいえる。しかし、これも以心伝心お互い認めあった仲間同士だから、トラブルなんかにはならない。

 それにしても、気になるのは飯田先生のご健康状態である。今日の日を楽しみにされていたが、一昨日発熱されて今日は無理を押してご子息が奥様ともども会場まで車で送ってこられた。

 かつては、熱弁を揮われた先生も最近はお年のせいで、さすがにやはり元気がない。4月に小松、島田、青木、利光さんらとお宅へお邪魔したときは、寛いでおられたせいか、ご健康状態はあまり気にならなかったが、やはり発熱となると心なしか、お疲れのご様子がありありである。冒頭のご挨拶も短く、最後のご挨拶の代わりに塾歌と応援歌を唄われ、途中でお帰りになられた。多感な時代にゼミで教えを受け、いまも親しくご厚誼をいただいているのは、飯田先生ただおひとりなので、いつまでもわれわれにとっては心強い道しるべであり、お元気であって欲しいと願っている。心からご健康をお祈りするばかりである。

 学生時代に素晴しい恩師に巡り会えて、いまも同じ学問を学んだ仲間が、時々自由に話し合える場は貴重であり、宝でもある。遠慮なく話し合って、相談にも乗ってもらえる。学生時代の裃を脱いだ、こういう付き合いはいつまでも大切にしたいと改めて思う。

 小田急グループのCEOを辞められた利光さんも、割合こういう機会には参加してくれるようになった。しかし、同期生の読売新聞社社長・滝鼻卓雄くんは多忙な日程をやりくりしてくれたようだが、やはり来られなかった。本業以外にも巨人軍が久しぶりにセ・リーグ優勝したので、予定が立て込んでいるのだろう。まだ、元気に活躍してくれることは同期生として嬉しく思っている。

 常連の小松隆二・東北文科大学長は、時間を作っていつも酒田市から駆けつけてくれる。小松先生は、来年3月には、学長をお辞めになるということでもあり、同期の島田さんや青木さん、利光さん、われわれの同期生と下級学年の仲間も誘い合わせて、5年前に楽しんだ東北旅行に続き、再び大学を見学旁々東北地方の旅行を計画しようと考えている。

2007年10月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

152.2007年10月13日(土) ビルマ民主化への草の根の支援活動

 ビルマのデモが鎮圧されてから2週間になる。軍事政権の厳しい取締りで完全に民主化勢力は押さえ込まれてしまった。軍政は国連の遺憾声明や、海外メディアの非難声明にも関わらず、わが道を往くのスタンスを貫き通し一歩も後へ引かぬ姿勢である。海外のマス・メディアを追放し、インターネットを制限して頑なに自己主張している。哀れなのはビルマ国民である。あの優しく温和な人々が、いまだに貧しい生活を強いられているのかと思うと気の毒でならない。悲しいかな、民主化運動をまとめてリードする組織やリーダーが押さえ込まれ、いないのが現実である。しばらくはビルマの民主化は期待出来ないとつい絶望的になるところだが、どっこい民主化の芽はなくなってしまったわけではない。

 一時は一過性と見られたデモであるが、ビルマ国内外に抵抗の火種は燻ぶっていることを知り、頼もしく、嬉しく思っている。軍事政権に肩入れしている中国に対するビルマ国内における反中国デモも顕在化した。昨夜もNHK・BSの解説番組で、20分ほどビルマに詳しく、著書もある田辺寿夫氏がゲスト出演していた。30年ほど前に当時NHK記者だったころ何度かお話したことがあるが、田辺氏もまったく悲観的というのでもなかった。

 最近も新聞ニュース面の露出度は落ちたが、引き続き関連記事は掲載されている。中でも、今日は日経の社説に「ミャンマーへ国際圧力続けよ」と題して、国連安保理事会の議長声明と、日本政府の積極的な発言を促す意見、そして射殺された長井氏の持っていたビデオの返還要求等について書いてあった。また、朝日は、「Media Times」欄に、大きくスペースを割いて、オスロ市郊外にあるラジオ局「ビルマ民主の声」や、ワシントンのVOAビルマ語サービスの地道な活動に関する記事を掲載していた。先月末以来、ビルマ関連のニュース、ドキュメントが断続的に報道されるのを見ては、個人的にDVD録画しているが、それもトータルで5時間分を超えた。

 こういう風にぺしゃんと潰れるのではなく、ビルマを支援する報道が世界的にリンクされて取り上げられるところが、他国とは違うビルマの特殊なところだと思う。ビルマ人は温和ではあるが、案外したたかな一面がある。決して国民が体制側に完全に制圧されることはないと確信している。ビルマ人はもちろんであるが、世界中のビルマ民主化の火種が消えないようサポートしていければ、いずれ遠からずビルマの民主化は実現されると信じている。

2007年10月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

151.2007年10月12日(金) 青木昌彦氏の清水丈夫・元全学連書記長への評価

 今朝の日経「私の履歴書」を読んでいて、やっと分った。筆者の青木昌彦氏が60年安保当時の全学連組織内で、当時の委員長唐牛健太郎について詳しく書き、今日の記事でも仲間の西部邁についても触れていながら、先鋭的で全学連の実質的なリーダーであり、理論闘争をリードしていた書記長の清水丈夫さんについてあまり詳しく書いていない理由が何となく理解できた。多分清水さんとは相性がよくなかったと思う。北大生だった唐牛は委員長としての指導力や、理論構築などより、むしろアジテーターとして服装などの派手な一面ばかりが目立ち、当時のマスコミに取り上げられ、全学生からさほど信頼されているようには見えなかった。青木氏は唐牛と付き合っていたことを得意になって書いている。行動をともにした西部は、最後まで社会主義革命を信奉する気はなく、まもなく転向して、あろうことか、いまや自民党の手先となり右翼の急先鋒となっている男である。

 一方で、清水さんは純粋に社会主義を突き詰めて、安易に妥協することなく最も厳しい刑期を終えた末に、多分収監された最後のひとりとして出獄したと思う。その清水書記長が、戦線の建て直しを提案したとき、青木氏を含め主力はみな脱落していった。この辺りに何があったかは分らないが、大衆運動に対する見解の相違や底辺の労働者を観る目が根本的に違うことが2人の間にあったようだし、青木氏らが清水さんをあまり好意的に見ていないことが随所に感じられる。あの時代に安保闘争からベトナム反戦、沖縄返還闘争を含めて、全体の学生運動において、節目に臨んで学生を鼓舞し、力強く運動を引っ張っていったのは、ほかならぬ清水さんと、故今井澄氏(東大医学部学生、諏訪中央病院医師、後に社会党参議院議員)の2人だったと思っている。

 本来なら清水さんと青木氏は、青木氏が受験に失敗(健康診断のせいであるが)さえしなければ、湘南高校からずっと同級生となる筈だった。その青木氏は比較的恵まれた家庭に育ち、清水さんは農家に生まれ育った。青木氏の深層には、逞しく指導力のあった清水さんに対する妙なライバル意識があったかも知れない。安保闘争以後の2人の人生は、両極端に乖離していった。成長過程における2人の生活環境の相違も影響していたようだ。青木氏には、成功した者の自慢話として、かつてともに闘った仲間について語るに際して、その仲間が最後まで意志を貫いて、結果的にいまも社会の表に出てこない生活を送っているだけに、得意然として自身の脛に持つ傷を、勲章としてひけらかすのは少々控えてもらいたいものである。

 青木氏の全学連における行動は、もちろん評価されるべきであるが、青木氏のひとりよがりで自己中心的な紹介の仕方は公平ではなく、また的を射た説明にもなっていないような気がする。

2007年10月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

150.2007年10月11日(木) イランで日本人学生誘拐される。

 ひとりの日本人男子大学生がイラン南東部で誘拐された。パキスタンとアフガニスタンの国境に近く、治安の悪いところと云われている地域である。いまテロ問題で世界の注目を集めている、この二つの国の国境線に近いと言えば、何となく身構えるし、危機管理上もひとりでのこのこ出かけるような場所ではない。日本政府もイラン政府も当惑気味で、その土地へ向かった目的がいまのところよく分らない。

 私も当初はあまり深く考えることもなく、若気の至りで危険な地域に出かけたが、経験を重ねるに従い、少しずつ危機感というものが身に備わってきた。それは、臨場感と呼べるものから自然に培われたものだが、この大学生はとてもそんなことには頓着なく、若気の至りと興味本位で珍しい場所へ行こうと思ったのではないだろうか。

 なんとか無事であって欲しいと願う。

 ビルマ情勢は軍政の鎮圧が功を奏し、表面的には沈静化してきた。民主化を求めた市民は失望して、次の機会をじっと待つより術がない。中国が国連安保理事会としてビルマ政府に対する非難決議をすることに異を唱え、結局議長声明にトーンダウンした。しかしビルマ国民は案外したたかな国民性ゆえ、いずれまた民主化要求デモは噴火するだろう。在日ビルマ人が都内をデモしたり、ビルマ大使館へデモをかけたり、結構活発に活動しているので頼もしい。

 さて、ドイツ文学者の池内紀先生が面白いことを日経夕刊に書いていた。「わが三カ条」と称する講演引き受け条件だそうである。1.遠いこと、2.不便なところ、3.礼金が安い、だそうである。さすがに凡人とは言うことが違う。そして、いざ出かけるとなると、別の三カ条があるのだそうである。①余裕のあるスケジュール、②お食事お断り、③お迎え無用、だそうである。池内先生のように著名な方なら、こんな条件も堂々と伝えることが出来るかも知れない。しかし、先生のお説は、それなりになるほどと納得させる哲学があるから、一流の学者の言葉は品格があってすごい。

 折も折来月の慶應アルペンクラブの同窓会で、15分程度の海外旅行に関するショートストーリーを今日幹事から依頼されたが、池内先生の三カ条とは合致しない。場所が銀座だから近くで便利で、まったく池内先生の三カ条と正反対で、最後の礼金が安いという点だけを言えば、私の場合タダだから池内先生よりいばれるかな?

2007年10月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

149.2007年10月10日(水) 多選禁止の松沢神奈川県知事に拍手

 神奈川県が県条例で知事の多選を禁止するという。具体的には、県議会総務企画常任委員会が可決した条例を、本会議で可決し成立させる模様である。ただ、地方自治法なる法律の改正を待ってから施行となるようだ。

 現在松沢成文知事の公約通り進んでいるが、現在2期目の知事が自ら提案し、任期を3期12年までと決めたのは英断だと思う。

 法律や条令の改正には、必ず抵抗があるものだ。それもほとんど主観的なものである。松沢案もこれまで順風満帆というわけではなかった。最大の抵抗理由は、「法令による制約は、憲法が保障する職業選択の自由に抵触し、憲法に違反する恐れがある」というものだ。一方で、長期政権が腐敗の原因として「多選禁止」の機運も盛り上がり、総務省でも見解を打ち出し、現在多選制限の方向に動き出しつつある。

 いずれにせよ、憲法の精神に抵触するとの意見と、長期政権は権限強化につながり汚職の素地を生むとの見解との争いになる。前者の考えの中にも、後者の危惧はあり、これまでなかなか着地点が見つからなかった。アメリカ合衆国の大統領制度にしても、2期8年に制限したのは、二つの考えを徹底的に議論したうえで結論を出したものと考えられる。その意味では、多選禁止の条例を全国に先駆けて実施しようとする松沢知事の意欲と英断に拍手をあげたい。

 こういう傾向が少しでも根付けば、いま問題になっている世襲議員制も、職業選択の自由か、世襲は公平ではないとの見地から憲法の精神に抵触しているのでは、との観点からもっと関心を呼び、論議を深められのではないか。現状の世襲議員制は、最初から世襲議員以外の立候補者にとって不利で、完全に憲法の平等の精神に反していると考えている。いずれ、世襲議員制については考え方をまとめたいと思っている。

2007年10月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

148.2007年10月9日(火) 議員の政務調査費って何だ?

 全国の都道府県議会議員の政務調査費公開について、各自治体によりその対応が分かれる。政務調査費って一体何だ? 

 議員とは、「国から地方まで、そんなに旨味のある仕事か?」とはよく噂されるが、実際甘い蜜であることは、政務調査費の公開という当然のことを何とか止めて、秘密裏にことを小さくしようと考えていることからも透けて見えてしまう。元議員が内幕とか、美味しい話、カネの流れ、カラクリ等を暴露して、物議を醸したことは枚挙に暇がないほどである。

 国会で政治資金収支報告書や政務調査費の内訳明細に領収書を添付することや、金額の公開、およびその最低金額等に関して、われわれの感覚ではごく当たり前で簡単に出来そうなことが、どっこい与野党の間で意見がまとまらない。だが、考えてみれば当然のことがすぐにまとまらないこと自体、普通の感覚ではおかしいと思う。何かが隠されていることは容易に想像がつく。使った経費をきちんと記帳して、その証拠として支払先から領収書を受け取り添付するという、ごく自然のことが、議員にとっては面倒で嫌なことらしい。しかも、議員にとっては、株式会社の株主総会のように説明し、資金提供者(納税者)に理解を得る機会も持たない。これだから、何でもこそこそ出来る。理由はいろいろあろうが、議員には政治家の本分、本筋を誤解してもらいたくないものだ。それらの政務調査費は、給与以外の別段手当てで、議員だけでお手盛りで決めたものではないか。税金から自分たちの都合に合わせて摑み取りしているのではないのか。給与支払いの規定とか、基準は決められているのだろうが、納税者の立場からすると、ヤミ給料に思えて仕方がない。

 その細部について公開し、説明することから避けようとしている。中には、良心的な自治体もあるが、総じて公開には腰が引けている。1円から領収書を添付することを決めたのは、全国で僅か20府県だという。それでもこの公開議論が次第に高まってくるに連れて、いやいやながら公開することを議会が決めたところも多い。

 やはり、議員という職には役得があるのだと勘繰らざるを得ない。一旦当選したら、よほどの悪事でも犯さない限り特権を振り回し、ヤミ給与を含め相当額の給料を手中に出来る。だから、一旦甘い汁を知った議員は、他人にはその職を譲りたくない。従って世襲議員がますます増える構図が出来上がる。

 いずれにしろ、議員先生にとっては、いままで当然の権利、既得権と思っていたことが、怪しいと疑念を持たれたということになれば、気持ちとしてはこまかい使途を追求してもらいたくないに違いない。しかし、これでは、毎年負担が重くなる一方の課税に青息吐息の庶民は救われない。

2007年10月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

147.2007年10月8日(月) プロ野球界はペナントレースを重視せよ!

 米メジャーリーグのポスト・シーズン、第一次地区シリーズが始まった。この後にリーグ優勝決定戦を経て、ワールドシリーズへ移行する。このメジャーリーグを真似て、日本のプロ野球界も今年から制度だけは、擬似メジャーリーグとなり、今日からパ・リーグのクライマックス・シリーズが、千葉ロッテ・オリオンズと福岡ソフトバンク・ホークスの間で始まった。

 今朝の朝日新聞に懐かしくも、高校、大学の先輩である佐々木信也さんがインタビューに応えていた。佐々木さんはこのクライマックス・シリーズを、カネ儲けのためであると断言していた。米大リーグですら識者やファンの間から、同じように金権野球との批判的な声が挙がっている。どうも人気下り坂の日本のプロ野球界が、考え出した究極の打開策の一環であるらしい。従来のセ・パ両リーグの優勝チームが日本一を争う前に、リーグ優勝チーム以外のチームにも日本一になるチャンスを与えようとの親心?か、否、打ち出の小槌である。

 まあ、それはそれで良いかも知れないが、ならば半年間かけて戦う選手たちの、その年のペナントレースの目的と意味は一体何だろうか。また、一年間戦い抜いて勝ち得たリーグ優勝の栄誉や、喜び、やりがいのような重みとか価値は、何だろうか。これでは、リーグ優勝の価値は確実に低下するばかりではないか。

 メジャーリーグのポスト・シーズンの場合、地区で優勝出来なかったチームが、リーグ内の3つの地区優勝チームとともに、4つのチームでリーグの覇権を争う。つまり、地区で2位に甘んじたチームは、地区優勝した3つのチームとリーグ優勝を争う敗者復活の機会がある。この事実は、2/8の確率で地区2位のチームがワールドシリーズで優勝出来るチャンスが転がり込んでくる。その優勝の可能性は25%である。

 では、日本のプロ野球の場合はどうか。途中の過程に若干の条件はあるが、実に4/6の確率で優勝チーム以外のチームが日本一になる可能性が残されている。つまり、7割近くの高い確率で、敗者復活から勝ち上がって日本一になることが出来るのである。

 これは、一年間を通してコンスタントに力を発揮してチーム全体で勝利を勝ち得ることより、確実に優勝出来る実力がなくても、瞬間風速的に力を発揮出来る、そこそこの実力と幸運さえすれば、最優秀チームの栄冠を授与されるというもので、なぜか割り切れない。

 こういう制度は、目前の目標に向かって全力投球することより、様子見で力を発揮する、ずるいタイプの人間を増殖するムードを醸成することにつながるのではないか。カネ儲けにはなっても、手抜きプレイとか、適当にほどほどとか、向上心を育成する点ではむしろマイナスに作用しないか。突き詰めれば、スポーツの精神に反するのではないかと考えてしまう。

 こんな制度を採り入れる「試合よりカネ」亡者の、お偉いさんであるコミッショナーや、両リーグの会長はほとんどペナントレースを観戦に来ないと、佐々木さんも指摘している。ここにも現場を軽視する「偉い人」がいる。プロ野球もこんな「偉い人」に頼り、ピントの外れていることばかり考えていると、ますます斜陽スポーツに堕落してしまうと思うのだが・・・。

 まあ、しかし、もう少し気楽に考えるとするか。所詮、たかがプロ野球ではないか。

2007年10月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

146.2007年10月7日(日) 日本相撲協会は大改革を

 日本相撲協会は新弟子をしごきで殺してしまった、時津風親方を解雇処分にした。この数日のマス・メディアの報道を観察していると、解雇以外には考えられないと思わせる流れになっていた。事件は事件として、遅ればせながら、いまも愛知県警が捜査に当っているようだが、何と言っても、日本相撲協会の対応の拙さが際立っている。

 今年に入ってから、イメージダウンの嫌な事件が連続的に起こっている。八百長事件、朝青龍事件、そして今度の新弟子殺人事件である。これほど不祥事に付き合っているスポーツ団体も珍しい。以前にも本ブログに書き込んだが、相撲協会が組織として、内部でも対外的にも毅然と機能していないのだから、どうしようもない。お相撲さんOBの相撲協会関係者だけで、すべてを取り仕切っている内部組織と人材に根本的な問題がある。監督官庁の文科省も、どうも政治家の手が及ぶのか、相撲協会に対して及び腰で、これまでもあまり立ち入った監督、指導を行ってこなかったように思える。

 しかし、仮にも財団法人として、税金減免の特権を得ていながら、すべての面で透明性に欠け情報公開もしないというのだから、文科省も甘かったといえる。八百長問題しかり、朝青龍問題しかり、一向に解決のメドが立っていない。多分役員は、これからどう対処すべきかがよく分らないのではないか。もたもたしていると、もうすぐ九州場所が始まる。九州を終えたら、全役員が懺悔して世間に対して謝罪して、役員のうち半数程度を相撲関係者以外の、旧来の常識に捉われない常識人に入れ換え、じっくり将来像を見据え、あるべき姿とヴィジョンを検討したらよいのではないか。記者会見に現れる、理事長以下役員のたどたどしい声明発表と対応を見ていると、これじゃあ駄目だと感じさせられてしまう。相撲協会にとっては辛い選択ではあろうが、一度組織を壊すくらいの大改革を実行してもらいたい。さもないと国技・相撲はスポーツ興行界から永遠に消えてしまう。

2007年10月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

145.2007年10月6日(土) 山口洋一・元ミャンマー大使は、何を主張したいのか?

 今週発売の「週刊新潮」(10月11日付)に、山口洋一・元ミャンマー大使が、「スー・チー女史が『希望の星』という『ミャンマー報道』は間違っている」と題する特別手記で持論を述べている。高校の2年先輩である外交官の、失礼ながら的外れの内容にいたく衝撃を受けた。山口氏には、昨年山口氏の同級生、西宮市在住の井上篤太郎氏のご実家でお話しを伺って、その時は珍しく骨太い外交官だと敬服していただけに、記事を読んで唖然とした。偉大な先輩のお説に反論することは潔しとはしないが、失礼を承知のうえで誤解と事実誤認だけは指摘しておきたい。

 山口氏は軍政の為政者を悪玉、スー・チー女史を善玉とする日本のマス・メディアを偏向報道と指摘し、植民地化とか独裁の歴史を有するビルマは、現在民主主義の準備期間にあり、国づくりは他国が介入すべきでなく、側面的な支援だけに留めるべきであると自説を披露し、スー・チー女史はアメリカと結託していて、ビルマ人にとっていまや「希望の星」ではないとまで切り捨てる。

 ビルマ軍事政権に関する記述も思い入れがあるようで、「軍政」と批判されるが、ポル・ポト政権下のカンボジアや、マルコス政権時のフィリッピンとは違うと言い切り、今度のデモでも10万人が参加したといわれているが、明らかに誇大な数字だと異議を唱えている。スー・チー女史の自宅軟禁説についても、単なる「軟禁」ではなく、外部に対する警護の側面もあると仰る。

 山口氏のお説は、どう考えても軍政側に立つ人のこじつけの論理としか思えない。タン・シュェ国家平和発展評議会議長ら軍政首脳陣が考えている「新憲法の基本原則」は、1)議会の1/4は軍人、2)元首は議会から選出される大統領、3)大統領は軍関係者で、外国の影響下にない人、4)主要閣僚は軍司令官が任命、等々で、これでは独裁国家体質丸出しで、明らかに対抗者であるアウン・サン・スー・チーさんを締め出す露骨な案である。これでも軍政は悪玉ではなく、スー・チーさんは善玉でもないと主張されるお考えなのか。

 しかも一国を代表する特命全権大使ともあろう人が、軍政のデモ鎮圧、違法者検挙について、「違法デモを行った者を逮捕するのは、法治国家としては当たり前」とまで言い切っている。違法デモというが、「公共の場所で5人以上の政治目的の集まりは禁止」や、「屋内における50名を超える政治集会は許可制」の無視を、大げさに違法と非難しているが、民主国家として当然容認される行為を違法ということの方が、むしろおかしいのではないか。こんな分りきったことを、当然のごとく述べる外交官としての見識を疑いたくなる。

 こんな穿った自己主張と論理で、はたして世界中の世論が納得するだろうか。ご自分は軍政側に立っているのではなく、軍政とスー・チーさんの中間の立場にいると述べている。しかし、これはもう完全にビルマ軍政側に取り込まれた人間の論理である。

 これ以上は、追求しようという気にもならないが、3年間も現地で大使を務めてきた人の、とても人を納得させるような話でもないし、成熟した論理とも思えない。

 ひとつ申し上げるなら、山口氏が得たニュースソースはほとんど、軍政内部か、その関係者からもたらされた「軍政の基本方針」ではないだろうか。とかく海外大使クラスの人たちの赴任地におけるコミュニケーションは、意外に限られていて、相手国のごく一部の政府関係者、及び他国の外交官であると言われ、積極的に相手国の一般市民と親しく交流し、社会の中から本音とか実情を探るという努力はあまりしていない。当然入手出来る情報も限られることは、最近でも外務省休職中の佐藤優氏が著書に書いている。

 今日午後、グッドタイミングというべきか、私を山口氏とつないでくれた井上さんが、前記週刊誌記事のコピーを郵送してくれた。井上先輩は山口さんの考えをどう思っているだろうか。

2007年10月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com