2335.2013年10月4日(金) 去り行く人びと

 財団法人日本傷痍軍人会が来月解散するという。解散に先立って昨日開かれた創立60周年記念式典には天皇・皇后両陛下が出席された。あまりこういう会に両陛下が出席されることはないと思っていたが、両陛下には戦争で負傷したり病気になった元兵士に対する哀れみの気持ちが、戦没者に対する気持ちと同じようにあるからだろう。

 解散の理由は高齢化により会員が減り組織運営が困難になったことによる。かつては35万人もいた会員が、この3月には約5千人にまで減って平均年齢が92歳になったという。これに合せて、日本傷痍軍人妻の会も解散する。震災で九段会館も閉鎖され、遺族会組織や戦友会にも同じように会員減少の問題があって、同じような問題に直面していると言える。

 私もこれまで戦友会の解散式に幾度か立ち会ったことがある。涙ながらの今生の別れの場では、見るに忍びなくいたたまれなくなったことがあった。特に印象に残っている一言は、「貴様とは来世も一緒になって戦おう!」と老いても闘争心は一向に衰えない。肩を組み合い泣きながら別れの言葉を交わす。これが死に物狂いで戦って戦場から帰還した兵士の実感であり、実態なのである。来世戦おうというより、来世は戦争をなくすために闘おうと言ってくれないところが、生き残った戦友の気持ちの高ぶりなのだろう。普段は戦争を絶対やってはダメだと口酸っぱく言っていながら、つい興奮するとそんな現場向きの好戦的な言葉が飛び出してくる。しかし、これは戦友の方々の責任ではない。戦争を企む愚かな連中の責任だ。

 さて、この一両日の間に2人の女性が亡くなられ世間の注目を集めている。ひとりは、一昨日JR横浜線中山駅近くの踏み切り内に入り、倒れていた74歳の男性を救った女性である。列車の通過直前に踏切内へ入って倒れていた件の男性を救ったが、気の毒にも彼女は撥ねられ亡くなった。気の毒で多くの人々から現場に花束が供えられている。今日政府は亡くなった40歳の村田奈津恵さんの自らの危険を顧みず勇気を持って他人の生命を救い亡くなった行為に対して、紅綬褒章を授与することを決定した。

 駅に勤務していた頃、駅員で乗客の命を救おうと電車に撥ねられ片腕を失った人がいた。その人はその後書類を毎日各駅に届けるメッセンジャーの役割をされたまま定年を迎えたが、先輩の中には自分の生命を捨ててまでして他人の命を救うことに懐疑的な人がいた。何とも言えないが、一理あると思っていた。

 もうひとりの女性は、1964年東京オリンピックの日本バレーボールチームの主将として金メダルを獲得した中村(旧姓香西)昌枝さんである。享年80歳で、2020年東京大会を楽しみにしておられた。当時は住んでいなかったが、バレーボールが近くの駒沢屋内球技場で行われたことをよく憶えている。2020年東京開催を待ち望んでいたが、亡くなる2日前にインタビューに応えていたが、あっという間に脳出血で亡くなられた。

 それにしてもバレーボールは日本中を沸かせたなぁと今昔の感に堪えない。

2013年10月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2334.2013年10月3日(木) 小泉純一郎・元首相の脱原発発言

 昨日辺りから漸く下腹部の痛みが薄らいできた。先週土曜日に森内科で診てもらって薬をもらった。だが、それでもどうしても痛みが去らず、月曜日に改めて森内科で診てもらった。それがここへきて漸く落ち着いてきた。何が原因で下腹部が痛くなったのか、未だにはっきりしない。年齢は取りたくないものだ。でも、まぁ回復したので可しとするか。

 さて、昨日伊勢神宮で20年ごとに行われる「式年遷宮」のクライマックス「遷御の式」が執り行われ、秋篠宮様や安倍首相も式典に立ち会われた。1300年に亘って延々と伝統が引き継がれてきたが、20年に一度内宮のお社を建て替える神事には些かもったいないと下衆の勘ぐりをしていたが、20年くらいのスパンで新しい物を造り変えないと、宮大工の成長が止まるということが大きいそうで、ある面で納得が行ったが、それでももったいないなとの気持ちがある。

 余計なことだが、木造家屋の減価償却費は耐用年数を20年として算出されるが、案外こんなところにヒントがあるのかも知れない。

 今日玉川青色申告会のPC会計ソフト・セミナーが開催されたので、出席した。毎年確定申告は総勘定元帳から伝票に至るまで相も変わらず手書きで済ませていたが、申告の時期になると何とかして来年こそはPCで申告したいと考えていた。ところが、シーズンが過ぎるとほっとしてそんなことなぞケロッと忘れて、翌年になるとまた悩むお決まりの申告だった。良い機会なので、来年こそソフトを使って申告してみたいと考えて今日初めて習ってみた。僅か2時間のセミナーだったが、何となくいけそうな気がしたので、新しいソフトを買って来年はPCソフトで申告書を作成してみたい。

 このところ福島第一原発の様々の不祥事が報道されている。今日もまた汚染水が貯蔵タンクからあふれ出て海へ流れ出た。貯水量のチェックが好い加減で、誰が考えても分りそうな失態を演じている。東電の対応も毎度同じようなミス続きで、よくもこれまで発電、送電業務を続けてこられたなと呆れているほどだ。

 そこへ危険な原発稼動に対して警鐘を鳴らすように小泉純一郎・元首相の脱原発発言が注目を浴びている。首相在任中は、原発はきれいで安全なエネルギーだと信じていたが、3.11以後疑問を抱き、8月にフィンランド原発ゴミの高レベル放射性廃棄物を地下に埋めて最終処分するオンカロを視察して、従来の考え方を翻したようだ。

 私も一昨年このオンカロを題材にした映画を観て、10万年もかけて埋めても絶対安全とは言い切れないこのような施設を作る無駄と将来の危険性を考えると、脱原発政策を推進する方がどれほど国にとってはプラスなのかということを真剣に考えた方がよい。自民党政治家は経済界との結びつきが強いせいもあり、圧倒的に原発再稼動派が多いが、放射能漏れの不安を抱え、原発事故処理も満足にできず、廃棄物処理場も建設できず、この先やはりこんなに危険な原発を再稼動し続けようと言うのか。

 原発再稼動賛成の皆さん! 小泉元首相の声に少しは耳を傾けてみてはどうでしょうか。

2013年10月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2333.2013年10月2日(水) 沖縄の陽の当らない闘い

 沖縄に「ベトナム村」という特殊な「村」があったことを初めて知った。それも長崎オランダ村のような賑わいの観光地ではなく、何とベトナム戦争中アメリカ軍がベトナムの部落襲撃作戦の訓練の場として、沖縄・東村高江地区にベトナムの村に見立てて作った人工の村である。沖縄県民をベトナム人に変装させて実戦まがいの訓練を行い、それを当時のワトソン高等弁務官らが見学までしていた。さらに驚いたのは、ベトナムで奇形児を生んで大きな問題となった枯葉剤の散布までやっていた。どれほど枯葉剤による犠牲者がいたのか知る由もないが、この散布に関わった米兵が今も後遺症に悩まされている。沖縄住民を狩り出し、こんな野蛮な手伝いをさせてベトナム戦争に協力させていたとはあまりにも沖縄の住民を愚弄している。寡聞にしてまったく知らなかったが、復帰前の沖縄住民はこんな残酷な舞台回しもさせられていたということである。

 今日駒沢大学公開講座で清田義昭講師が鑑賞させてくれた琉球朝日放送制作の「標的の村」と題する秀逸なビデオを観て、「ベトナム村」の存在を知り愕然とした。昨年JCS(日本映画撮影監督協会)特別賞を受賞した番組である。いま問題になっているオスプレイの離着陸用サイトを造成するため、その「ベトナム村」があった高江地区周辺を取り巻く農村地帯で、3箇所のヘリパッド新築工事中に沖縄防衛局及び警察と、これを阻止しようとする地元住民の間で激しい攻防が繰り広げられた。防衛省は建設の主旨など詳しい説明は一切せず、一方的に米軍の方針を住民に伝え、工事を強行するばかりである。住民無視でそこにはまったくガバナンスが感じられない。住民には国や本土からほとんど支援がなく、地域住民が生活を賭けて必死になって闘っている。

 この闘争の始まる前の2007年防衛省が工事に反対する住民を相手に、高圧的な訴訟を起こしたことにも驚いた。SLAPP裁判と称する弱者を痛めつける訴訟で、「威圧訴訟」とも「恫喝訴訟」とも呼ばれる。こんな民主主義に反する裁判があること自体驚きである。日本ではほとんど前例がないと思うが、アメリカでは度々権力者が自分たちに反対する勢力を法的に押さえつけるため、力のある権力者が弱者を相手に起こす‘Strategic Lawsuit Against Public Participation’と呼ばれる訴訟のことである。直訳すると「対公共関係戦略的法務」と訳される「こわ~い」訴訟なのである。このSLAPPにより高江地区の反対同盟代表者に対して通行妨害禁止命令が出された。座り込みを排除する判決である。

 この闘いを考えてみると高江地区の住民は日本人として処遇されているようにはとても思えない。工事開始に当っても説明はほとんどなく、一方的な命令に基づき座り込みは排除され、体制側に対する無力を痛感する。ただそれでも住民はひたすら反対するしかないと覚悟している。

 問題は極めて深刻である。このように為政者によって押し付けられた紛争だが、国からも、また国民からも何の支援もないという理不尽さはあまりにも酷い。実際メディアによる報道もついぞなかった。これでは国民は実情を知らされず支援のしようがない。政府・防衛省の意図によるものかどうか分らないが、こういう徹底的に弱者を痛めつける現状に知らんぷりしているのは、あまりにも人権無視であり、考え方によっては国による弱者へのいじめではないだろうか。もっと現状を知ってもらうようメディアも広く啓発すべきではないだろうか。これは国とメディアに大きな責任があると考えている。

 この作品は琉球朝日放送の力作であるが、政府にとって都合の悪いドキュメンタリー番組を沖縄以外の地域で観る機会がないことが別の問題として残る。防衛省としては、多くの国民に鑑賞されてオスプレイ反対の声が強まることが心配なのだろう。それにしてもこういう動きがつい最近のでき事だとは信じられない気持ちである。もっと目を大きく見開いて広く世界を見る気持ちがないとダメだと自戒の念に駆られる。

2013年10月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2332.2013年10月1日(火) 安倍首相、消費税3%増税を表明

 駒沢大学公開講座の菱山郁朗講師の講義の中で30分ばかり時間をいただき、世界遺産について話をする機会をいただいた。パワーポイントのスライドも20~30分用に編集し、レジュメも書いて授業より早めに大学事務局へ出かけ担当の宮本女史にUSBを手渡し、さあテストと思いきや、中々画面が表れない。こんなことは初めてと言ってもいい。宮本さんのPCが思うように機能しないのだ。何が原因なのかさっぱり見当がつかない。いくらトライしてもダメなうえに、時間が迫ってくるので、タクシーを捕まえて自宅まで帰り私のノートPCを持って、再びタクシーで舞い戻ってどうやら事なきを得た。宮本さんのPCが何故うまく機能しなかったのか、分らないままだった。

 菱山講師の講義に引き続き、短い時間だったが世界遺産のさわりと、アブ・シンベル神殿及びチチェン・イッツァの天文学の知恵、さらに新・旧世界7不思議などについて駆け足で説明した。普通1時間半から2時間かけて講義するところだが、いかんせん時間が足りなさ過ぎた。それでも受講している皆さんは熱心に耳を傾けて下さり、張り合いのある講義となった。世界7不思議については、皆さん旧世界7不思議は聞いて知っているようだが案外細かくはご存知ない。だが、新世界7不思議の7史跡はすべて世界遺産にも登録されているほど価値の高いものだ。少しでも関心を持ってもらえれば嬉しい。

 さて、今日は日米で財政、予算に絡む大きな動きがあった。日本では安倍首相が正式に来年4月から3%の消費税アップを実施すると発表した。このところ値上げと平行して国民に還元する特例措置が考えられると予想されていたが、その主たる対象は法人だった。その最たるものは、来年度までの復興特別法人税の1年間の前倒しだ。庶民にとっては住宅所得者を対象に最大30万円の現金給付と、低所得者に対して最大1万5千円の現金を支給するが、減税、財政支出を合せて5兆円規模だが、一般国民への還元はごく限られている。

 しかし、当初消費税値上げ分は、年々増えていく社会保障関係費に充てるためと言っていたにも拘らず、社会保障費にどの程度充当させるのかはっきり説明がなかったように思う。漸く今朝の朝日新聞に概略が説明されていた。また、安倍首相が夜のNHKニュースの中で話していた。初年度は5兆円増収となる。そのうち3兆円は基礎年金の財源不足を補うことになり、1.5兆円は高齢化で自然に医療・介護費などが膨らむ分に充てられる。5千億円は、社会保障の水準を上げるために、保育の受け皿充実、低所得者の国民健康保険料軽減、医療提供体制の改革などに使われるということが明らかになった。

 一方、アメリカではどうか。新年度がスタートしたが、オバマ政権による暫定予算案が野党共和党によって否決され、予算の不成立による一部の政府機関の閉鎖期限を迎えた。これにより国民生活に必要不可欠な業務を除き、連邦政府の多くの機関が閉鎖対象となり、連邦政府職員200万人のうち、80万人が一時帰休を強いられることになった。

 1996年度にクリントン政権の下でも同じようなケースがあったが、予算の仮払いでもやっていずれ予算案が通過してから精算すれば良さそうなのに、強引なことをやるものだ。これで国民生活にも支障が生まれる。とても日本では考えられない。これにより国が管理する国立公園や、博物館が一時的に閉鎖される。このためヨセミテやグランド・キャニオンなどの観光地も影響を受けるし、ワシントンのスミソニアン博物館もトバッチリを受ける。日本の観光業者もアメリカ観光の修正を余儀なくされる。

 景気が持ち直し、住宅需要が戻って来ているアメリカだが、どうも本格的には経済が復活していないようだ。

2013年10月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2331.2013年9月30日(月) 評価の分かれる盗作作家・山崎豊子さん

 人気作家で直木賞作家の山崎豊子氏が昨晩亡くなられた。享年89歳である。社会性のあるドラマを書いて世間から広く注目された。新聞記者出身だっただけに、丹念に資料を集め現場で取材に時間をかけたドキュメンタリー風な作品が多かった。「沈まぬ太陽」「白い巨塔」「不毛地帯」「大地の子」などの問題作を次々に発表して時代の寵児ともてはやされた時期があった。

 「沈まぬ太陽」の主人公「恩地元」のモデルは高校の9年先輩で日本航空に勤めていた故小倉寛太郎さんである。そのせいもありその作品を読んで山崎作品には最初は興味を持っていた。人気ドラマを書いて「華麗なる一族」「白い巨塔」などはテレビでも度々放映され、多くの人から期待を抱かれて次はどんな作品を発表するのかと待ち望まれた。

 だが、その周辺には暗い影が付きまとい出した。死者に鞭打つつもりはないが、最も評価を落とし、作家として人間性を問われたのは「盗作」疑惑である。それも一度ならず度々「事件」を起こした。山崎を買いかぶっていた松本清張からも手厳しく咎められた。山崎自身も盗作を認めて一時文壇から身を退いていた。2度目の盗作が明るみに出てからは清張からついに完全に見放され、山崎自身公の場から姿を隠していた。それが清張が亡くなると再び表舞台へ登場し、あるまいことか清張の悪口を言い出したのである。これには呆れ返って山崎の人格を疑った。人間性の問題だろう。以来山崎の作品は読む気にもならない。悪い奴は何をやっても救われない。

 戦争で2度までも九死に一生の危ない橋を渡った体験のある池宮彰一郎の「遁げろ家康」や「島津奔る」が、尊敬する司馬遼太郎作品の一部盗作とされ、池宮もそれを認めて筆を擱くことを決め、その後は一切ペンを取ることはなかった。自分自身にレッドカードを突きつけたのである。70歳になってから小説に取り組みその作風に期待していたが、己の人間としての未熟さを反省して潔く作家活動から身を退いた。山崎も少しは池宮を見習うべきだった。

 そもそも最初からこの人のトレースには「盗作」の噂が絶えなかった。読んだわけではないが、「花紋」がレマルクの「凱旋門」に酷似していると指摘されてから、芹沢光治良「巴里夫人」、中河与一「天の夕顔」を真似た盗作が次々と判明したくらい恥知らずの作家だった。黄泉の国へ行かれたが、その入り口で松本清張へ何と言い訳をすることだろうか。売れるからと欲の皮ばかり突っ張った出版社もよほどしっかりしないといけないと思う。山崎作品に出演した俳優・仲代達矢や渡辺謙ら多くの著名人が故人の死を惜しみその死を悼んでいたが、心情は理解できるとしても彼らは本当のことが分ったうえで発言していたのだろうか。

 山崎豊子は大正13年11月3日の生まれで、幸か不幸か昭和13年11月3日生まれの私とは大正と昭和の違いだけである。普通なら奇遇と言って喜びたいところだが、「盗作者」山崎と一緒では嬉しくも何ともない。

 生まれ育った大阪府堺市が好きでずっとそこに居住していたが、偶々堺市は昨日話題を呼んでいたいわくつきの市長選があって、大阪都構想に反対を唱えた現市長が、賛成派の「大阪維新の会」が推す新人議員を破って大きな話題を提供したばかりである。この選挙を機に、「大阪維新の会」の存在に陰りが見えるようになるだろうとの大方に見方がある。

 ともかく山崎豊子は黄泉の国へ旅立った。社会派的な作風は高く評価されたようだが、文学者のひとりである彼女が犯した悪質な盗作行為はとても許す気にはなれない。メディアも山崎をヨイショしてちやほやするのは好い加減に止めるべきである。

2013年9月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2330.2013年9月29日(日) 国連を舞台に2つの大きなでき事

 一昨日国連を舞台に2つの大きな動きがあった。

 そのひとつは、国連安保理事会がシリアの化学兵器を国際管理下で廃棄させる決議案を全会一致で採択したことである。化学兵器をシリア国内で使用されたとのシリア政府側と反政府側の相互非難に加えて、シリア政府が化学兵器を使用したとしてシリアへ軍事介入を主張していたアメリカと、それに反対するロシアの対立がどうなるか注目されていたが、この状態では直接介入はしないが、もしシリア政府に化学兵器を使用したとの事実が確認されたら躊躇なくアメリカ軍の介入を認めるとの妥協案をロシアも呑みそれが採択されたのである。

 問題は仮に化学兵器の使用が禁止されても内戦それ自体が終わらなければあまり意味がない。相変わらず激しいテロで国内では多くの死傷者が出ている。国連もこの内戦をどうやって解決するのか、答を出さなければならないと思う。

 もうひとつの動きは、これまで43年間に亘って国交断絶状態にあったアメリカとイランの両首脳が電話で直接対話をしたことである。これにはその前日両国の外相、ケリー国務長官とイランのザリフ外相が舞台回しを行って、電話であるにせよ長い間の断絶から話し合いの糸口を開いたのは歓迎されるべきことである。いずれオバマ大統領とロハニ大統領が直接会って会談することになるだろう。

 そもそもアメリカとイランとの国交断絶は、1979年のイラン・イスラム革命時にイランの過激派がテヘランのアメリカ大使館を占拠し52人を人質に取り、がん手術のためアメリカに入国していたパーレヴィ前国王の身柄引き渡しを求めた事件にまで遡る。その後、イランが核開発を行い、世界の安全を脅かすとして核開発中止を求める欧米の声を無視して反米的行動を取り続けたことが、アフマディネジャド前大統領の強硬な姿勢によりエスカレートし解決の道が見つからなかった。それが、今年8月に行われたイランの大統領選挙で穏健派のロハニ氏が新大統領に選任され、俄かに和平ムードが醸成されるようになった。そして一昨日の首脳対話である。

 まだほんの和平への入り口であり、予断は許さないが、アメリカとイランの歩み寄りは国際平和にとって大いに歓迎されることである。今後両国大統領同士の直接会談が早く行われることを期待したい。

 今年はイラン・イスラム革命時の人質問題を扱った作品「ARGO」が、アカデミー賞作品となって注目を集めた。私もこの映画を鑑賞したが、ドキュメンタリー性を期待し過ぎたせいと、その10年以上も前に訪れたパーレヴィ時代の匂いを嗅ぎ出そうと考え過ぎたせいだろうか、ちょっとぴんとこなかったような気がした。

 ただ、アメリカの強力な同盟国で、イランにとって不倶戴天の敵であるイスラエルが、アメリカ及び世界に向けてイランの歩み寄りは油断できないと警告を発しているのが問題の複雑さを象徴しているようだ。

2013年9月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2329.2013年9月28日(土) またも突然の腹痛。困った!

 昨晩からまた突然腹痛が起こり段々ひどくなってきた。昨年まではほとんど感じなかった下腹部の痛みが今年に入ってから5、6、7月に続いて4度目である。今朝になっても痛みが去らず、午前中に森内科で診てもらった。森先生はかかりつけのように日頃から度々相談しているので、私の健康状態を把握しておられる。8月に慶應病院人間ドックの内視鏡腸検査でポリープが見つからなかったことを分っていただいているので、診察しながら首を傾げて心配するほどのことはないとのお話だった。

 しかし、肝心の痛みは夜になっても退く気配がない。この腹痛が習慣的に起きると困ると思っている。腹痛止めの薬をいただいたが、もしこれからも突然こういう痛みに襲われたら困るなぁと少し気になる。

 さて、今日から国民体育大会東京大会が始まった。東京で国体が開催されるのは、1949年、1959年に続いて3度目であるが、今年は2020年のオリンピック開催決定祝福ムードの影響もあって、いつもより盛り上がっているようだ。開会式は当然国立競技場で行われると思っていたところ、何と調布の味の素スタジアムだった。駒沢でもいくつか競技が行われるようだが、交通・環境抜群でこれだけ立派な施設がありながら、2020年オリンピックでは別に新施設を建設してこの駒沢で何の競技も行われないのは実にもったいないと思う。

 つい先日朝日新聞紙上に1964年の東京大会に出場したブラジルの女子陸上選手が、その後駒沢を訪れ、通訳を務めた日本人を探し求めながら駒沢を訪れ、当時を懐かしく思い出したと紹介されていた。懐かしい競技場をこのように外国人選手ですら思いだしてくれるのに、この次の東京大会では使わない。

 別の視点から見て新しい競技場を建設することに疑問の声も上がっている。東日本大震災の被災者や被害を受けた施設の再建について、一気に建設資材が不足し値上がりしていることと、建設に携わる労働者がやはり不足して賃金が上昇し、結果的に建設コストが大幅にかさむ問題が派生しつつあるということである。これが7年後のこととは言え、オリンピック関連工事が始まったら震災復興より、とかく派手な話題を呼ぶオリンピックへ草木も靡いてしまうのではないかと懸念している。

 これらの問題点も考えて無駄な投資は止め、現在ある施設で使用できるものは極力再利用する方がどれほど国家、国民のために貢献することになるのか、オリンピック関係者には充分考えてもらいたいと思う。

2013年9月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2328.2013年9月27日(金) 楽あれば苦あり、苦あれば楽あり。楽天初優勝

 昨日プロ野球パ・リーグで創立9年目の東北楽天イーグルスが西武ライオンズを破り初優勝を決めた。見事である。設立初年度は、選手に恵まれず負けてばかりで年間勝率0.281で当然の如く最下位だった。忘れもしない開幕第2戦では26-0というラグビー並みのスコアで敗れる絶望的な有様だったが、年々選手を補強して選手層を厚くし、2009年には野村克也監督の下で2位となって初めてクライマックス・シリーズへ進出した。今年は星野仙一現監督を迎えて3年目で漸く本物の力を発揮するようになった。中でもエーズ田中将大の活躍は見事で22勝零敗で負け知らずのまま昨日も最後を締め胴上げ投手となった。震災でうちひしがれた被災者の気持ちを救う戦いぶりだった。

 これからクライマックス・シリーズを戦う前に、まだともにハードルがあるが、日本シリーズで巨人軍と見えることになるのだろうか。楽しみである。

 さて、今年は日本のみならず、世界中で異常気象に襲われて史上初めてとか、何年ぶりとかいう現象が各地で表れているが、24日パキスタン南西部で発生した地震のせいで海上に突然島が誕生したのにはびっくりである。

 地震の直後に震源地から約400㎞離れた沖合いに突然海底を押し上げて小島が表れたのだ。何でも地震の揺れで地下の圧力状態が変わって海底を押し上げたということらしい。長さ200mで幅100m、高さ20mというからそんなに小さな島ではない。地表からガスの泡が噴出していて火を近づけると燃え上がったそうだ。

 日本国内でも東北地方を中心に最近東日本大震災の余震と思われる地震が度々起きている。ある日突然東日本沖合いに島々が誕生したなんて話になったら、びっくりするだろうなぁ。

 2050年には地球温暖化の影響で氷が解けて海水表面が80㎝も上昇して、名古屋や大阪にも影響が及ぶようだ。

 とにかく世界的におかしな気象になってきたものである。

2013年9月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2327.2013年9月26日(木) 自治体が為すべき住民サービスと周囲への配慮

 アポイントメントを取っていたので、今日午後目黒区役所へ出向き、先日申し入れていた区主催ジュニア・テニス・スクールの騒音による迷惑行為について担当課長である文化・スポーツ部スポーツ振興課・細野博司課長、及び佐藤智彦・計画指導係長と話し合った。

 今日担当の責任者に会ったのは、無理難題を申し述べるわけではなく、最初にテニス・スクール開催によってその近辺住民(目黒区民以外にも)が受ける迷惑に関して、電話による私の苦情にすぐ回答すると言いながら、なしのつぶてだったことに対する説明、そして2番目になしのつぶてに対するメールによる苦情に対して書面による回答を郵送すると言いながら、これもなしのつぶてだったことに対する誠意のない言葉に対して説明を求めたかったのである。

 そして本題である「住宅地帯の中で嬌声をあげて怒鳴るような騒がしいイベント」は、会場近くのわが家にも流れてきて煩わしくて仕事ができないので、今後の開催の再考を求めたものである。

 前者に対する回答は、対応の遅れがあった点と、報告は上がっていたがチェック漏れがあり返事をしなかったことについて謝罪された。ちょっとお役所仕事ではないかと、最近のJR北海道と体質が同じだと皮肉ったが、ともかくこの件は受け入れ了解した。

 問題は後者で、大勢の人間が大声を上げ、周辺地域住民に迷惑を与える騒がしい行事の開催を取り止めることはできないかというのが私の要望である。この質問に対しては、テニス・スクールは区民の間で人気があり、区民へのサービス上何とか引き続き開催したいという回答だった。そして、目黒区内の区営のテニスコートはすべて住宅地帯の屋外コートなので、時間帯を考慮して実施したいとの意向を述べられた。結局午前中の静かな雰囲気の中で煩い行事は遠慮して欲しいというのが私の要望であるが、区の立場も理解できるので、一歩譲って午前開催を午後へ変更することと、スクールのコーチに事前に大きな声を出さないよう充分説明してもらうことを条件に、遅れていただいた書面の回答書を受け入れることにした。

 30分程度の話し合いだったが、こちらの言い分を百%とは行かないまでも一応要望を伝え、意向を汲んでくれたので、手打ちにすることにした。やれやれである。

 11月にもテニス・スクールが開催されるということだが、とにかく静かにやってもらいたいというのが、せめてものお願いである。

 ところで、今回の目黒区のはた迷惑なジュニア・テニス・スクール開催については、次の点で些か疑問を感じている。自治体が住民サービスを企画し、実施することは大いに結構で、これに私自身水を射すつもりはない。自分らの施設内で、外部に絶対迷惑をかけない範囲内ならどしどし行うことに賛成するが、外部に影響を及ぼし迷惑をかけるようなら、絶対にすべきではない。中途半端に折り合いをつけて相手の同情や配慮を得てやるようなら、それは最初から中止すべきである。

 プロジェクト企画の段階で、他への影響がないかどうかくらい少し調べれば分りそうなことである。テニス愛好者の希望を汲み取り過ぎるあまり、他への配慮に欠けたキライがある。今回は静かに身を退いたが、テニスにせよ、何にせよ、今後のプロジェクトに周囲への配慮を示してもらえることを強く望んでいる。

2013年9月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2326.2013年9月25日(水) またまたJR北海道のお粗末

 今日もまたJR北海道の不祥事について3日連続になるが触れないわけにはいかない。今夕のニュース番組ではすべてトップニュースとして取り上げられ、見つかったレール補修基準の誤った適用と会社の対応を厳しく批判している。

 レール幅の広がりを補修していなかった問題では、昨日まで放置していたのは97か所と報告していたが、新たに今日170か所を放置していたと発表した。合計267か所になる。

 仮にも人命を預かる鉄道会社の人命軽視、仕事に対する無責任さ、加えて事の重大さがぴんと来ていない鈍感さには、国土交通省ばかりでなく、専門家、鉄道ファン、利用客まで呆れ果てている。最早企業体の体を成していない。旧国鉄からJRになった時決められたレール幅のルールを遵守していなかったというから何をかいわんやである。遠因に赤字体質とか、組合問題があると言われているが、そんなことより従業員が安全基準を守ろうとしなかったことこそが言語道断で許されることではない。全社員頭を丸めて出直すより、手立てはあるまい。

 さて、アマゾンに注文した2冊のうち、1冊が送られてきた。中島敦著「南洋通信」という書物で、著者中島が戦時中に国語教師として南洋に赴任していた間に妻や友人へ宛てた手紙を公開したものであり、現地における当時の身の回りの情報が参考になるのではないかと求めたものだ。ただ、中島はトラック島も訪れたようだが、勤務地はパラオ南洋庁だったので、彼の著書からどの程度トラック島に関する当時の情報が得られるか、まだ分らない。中島は開戦の年にパラオに赴任し、現実の南洋群島の様子を見ているうちに次第に日本の南進政策に疑問を感じ、喘息を患ったせいもあり退職して翌年末に33歳の若さで亡くなっている。

 ところでコラムニストの天野祐吉氏が今朝の朝日新聞にこんなことを書いていた。アメリカは1%の富裕層と99%の貧困層で成り立っている。国民一人ひとりの所得の真ん中になる人の所得の半分に満たない人の割合を「相対的貧困率」というそうだが、先進国では日本がアメリカに次いで2位だそうである。あまり嬉しいことではない。発展途上国を除外しているので、中国やインドなどの途上国や貧しい国との比較はしようがない。だが、英仏独に比べると日本は一般には中産階級が多くて貧富の差がないと言われているが、必ずしもそうではないことが分る。そういう傾向を正そうという一つの表れかどうか分らないが、今介護費用を年収の多い高齢者に対して現在の介護費用の約2倍を負担させ、一方で年収の少ない人の介護費用を引き下げようとの案が検討されているらしい。

 ただ、その年収の多い人というのが、どういう基準になるのかイマイチはっきりしない。今のところ年金収入が280万円以上の人を指すそうだが、280万円以上の年金をいただいている人はかなりおられるのではないか。ちっとも金持ちではなく、何とか生活を送っているという人たちの間でもこの280万円を超えている人はかなりいる。どうも「金持ち」基準がすっきりしない。高級官僚と政治家、つまり実態経済を身体で知ることのない人が、好い加減な基準で「エイ ヤー!」とばかり決めてしまうからだろう。これでは2倍に値上げされる「金持ち」ではない年金生活者は堪ったものではない。

2013年9月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com