4142.2018年9月15日(土) 明治維新前後の薩摩藩の圧倒的存在感

 今日は息子のレンタカー運転により、まずホテル近くの西郷隆盛が自決した洞窟、島津家の屋敷だった「仙厳園」、近くの島津藩が取り入れた工業製品を展示している「尚古集成館」、西郷隆盛生誕の地、そして「維新ふるさと館」巡りをしたが、「仙厳園」見学中に天候が急変したのには驚いた。天候は晴れの予想だったにも拘わらず、雨が激しく降り出し、土砂降りに遭ってしまった。そしてしばらくすると太陽が顔を出し、快晴になるという塩梅で少々面食らった。傘を持っていなかったので、シャツはびしょ濡れになるし、恨めしい空模様に振り回された。

 今日1日は幕末に関する人物、事象を次々と思い出させられて、頭の中はすっかり幕末、及び明治維新の歴史で詰まってしまった。これだけ町の中に当時の史的な現象をアピールするような環境にいると市民は維新についてはかなり博学になるのではないかと思った。

 学校の日本史では事件、年代、関わった人物しか教えないが、前記の観光箇所を訪れるうちに薩摩藩主島津家が、鹿児島の人々に慕われ、鹿児島といかに強い関係にあったかということを思い知らされる。更に島津家が単なる大名ではなく、産業振興にいかに貢献したかということを学ばされる。島津斉彬が外国から工業資材を取り寄せ、薩摩藩は他の諸国に比べて産業面で一歩先んじた存在であったことを知らされる。こういうことは、学校教育では残念ながら教えてくれない。現在島津家が行った政治、産業振興などがいかに薩摩藩発展のために貢献したかということを、これらの施設を訪れることによって学ぶことになる。卓越した名主が支配したことは、その土地の町民にとっても幸せだったということが分かる。

 今まで鹿児島については通り一遍のことしか知らなかったが、昨日、今日の夕食で市内へ出て土地の特産も食べてみて、少しは鹿児島について知識を得ることができたと思っている。

 ホテルの屋外展望浴場から目の前に眺める桜島の光景も雄大だった。

 さて、今日は、偶々のことであるが、妻とお見合いをしてちょうど50年になる。半世紀前その日は、「敬老の日」だった。「敬老の日」にお見合いをして、翌年結婚して越えては越えて来つるものかはと今は夫婦して高齢者となり郷愁を持って思い出すように、来年は金婚式を迎えることになる。これも普段あまり考えてもいない鹿児島であるが、ひとつの縁と言えるかも知れない。

2018年9月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4141.2018年9月14日(金) 次男家族とともに鹿児島へ

 次男家族と前々から約束していた鹿児島へやって来た。小学2年男児の孫がNHK大河ドラマ「西郷どん」に夢中で西郷隆盛のゆかりの場所へ行ってみたいとせがんでいたので、息子家族と併せて6人で羽田から鹿児島空港に降り立った。数日前から天候が気になっていたが、都内は小雨が降っていたが、鹿児島は雨の心配はなく曇天である。

 鹿児島はこれが3度目であるが、これまで通過するだけで市内に宿泊したことがなかった。一度は屋久島が世界遺産に登録された直後に島を訪れた帰りに寄った時と、九州新幹線が一部開通になった時JR鹿児島駅から熊本駅まで試乗した時である。息子が手配してくれたホテルは、当地名門の旧「城山観光ホテル」だが、今年創業70周年を記念して社名を「HOTEL SHIROYAMA kagoshima」に変更した。話に聞いていた通り城山の上に建っているが、狭く曲がりくねった道路を辿った末に、真っ暗闇の中を突然目の前に豪華な建物が現れる。鹿児島空港から陽が落ちたルートを息子がレンタカーでカーナビを頼りにドライブしたが、高速道路はもちろん、一般道路に街灯がなくドライブするのは度胸がいる。

 ホテル周辺には商店や住宅もなく、外出する宿泊客はタクシーを利用する。市内の道路は混んでいて仮にもし人口が大幅に増えたら大交通渋滞をおこすのではないかと心配になってきた。夜になってしまったので、まだよく分からないが、温泉にゆっくり浸った。明日、明後日に市内の西郷隆盛、島津藩に関連のある観光スポットや、桜島も訪れる予定である。

2018年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4140.2018年9月13日(木) 2026年札幌冬季五輪招致を4年延期か。

 漸く秋らしく凌ぎやすい陽気になってきた。北海道大地震から1週間が経ち、現在道内の電力供給が話題になっている。北海道内の電力供給量は充分賄えると思われていたが、現実にこれほどの大地震が起きると問題点が見えて、供給量が足りるのに停電、或いは消費者に節電を依頼するという事態になっている。最大の供給量を誇る苫東厚真火力発電所にいくつか不具合が生じて需要に応じきれない不本意があるとは言え、実際に応急の対応が出来ない事態が生じてしまったのである。加えて現在発電所内には液状化現象が表れ一部敷地内が陥没している。相変わらず断水が続いている地区もある。

 普段あまり考えていないことが起きると慌てて対応しようとするが、すべて後手後手に回って要望に応えられないような事態が発生することがある。現在政府、北海道庁、北海道電力が節電20%をお願いしているが、中々そこまでは届いていないらしい。北海道電力の電力供給量が全面的に復旧するのは、まだ相当時間がかかると言われている。

 この災害で大きな打撃を受けたのが、観光業界である。発生以来1週間内に宿泊のキャンセル客が50万人で、金額にしてその影響は100億円と言われている。これから秋の観光シーズンに入るが、イベントの中止や延期があって影響は更に深刻になりそうである。

 そのマイナス面の影響が更に意外な方面で表れたのが、2026年に招致を予定していた札幌冬季オリンピック・パラリンピックを、今度の大地震で相当な被害が出たので、招致をその4年後の2030年に変更する意向をバッハIOC会長に説明する予定だという。こんなことはあまり聞いたことがない。とんだハプニングになった。

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4139.2018年9月12日(水) 社会的サービスの低下

 3日付朝日新聞「天声人語」の内容はお粗末過ぎた。筆者が表層的な一面ばかり捉えて、あまりにも問題発生の真の原因について知らないことに「天声人語」の筆者として疑問を持った。当日の本ブログにも批判的に書いた。偶々今日小中陽太郎さんから電話をいただき要件を済ませた後に、この件をお話したところ朝日に言うべしと仰ったので、すでに朝日の知人記者に話したところだが、朝日オピニオン欄にメールで論点をまとめて送った。小中さんも新聞に掲載されなくても好いからとにかく意見を言った方が良いと仰っていたので、朝日がどういう対応をするのか。しばらく反応を待ってみたいと思っている。

 さて、最近公的機関のサービスが少しずつ低下していると思っていたところ、今日郵便配達が土曜日には行われなくなる可能性があるとの記事を目にした。日本郵政は総務省の管理下から離れて民間企業として上場し一本立ちして、傍目には経営が安定しているものと思っていたところ、案外懐具合が良くないと知った。郵便配達に関して言えば、元旦の年賀状配達は以前にはお昼近かったが、今では朝配達してくれるので、サービスが向上しているものと考えていた。まだまだお役所体質が残っており、民間業者になったからと言っても葉書や一般的な封書に関しては独占事業なので、理由はともあれ今後も似たようなサービスの低下傾向はあるのではないかと思っている。

 また、銀行業界では低金利政策のせいで普通預金に金利を出さなくなってから、部外者から見ると不思議なことに銀行が経営的に苦しくなっているという。かつての銀行栄光の時代を考えると想像も出来ないくらい厳しい時代に突入している。そのとばっちりを受けたのが、今年4月から現金引き出しの際に金種の制限がされるようになったことと、新札をある程度以上求めると手数料がかかることである。以前は好きなように金種と新札を申し出ることが出来たが、現在は制約があって希望する金種をその通り引き出すには、場合により手数料が必要になったことである。毎月妻に手渡す金額も細かい千円札を望み通り入手出来ず、妻と私が希望するように金種をもらえず些か不便を感じている。かつて両替も簡単に出来たが、それも手数料を要求される。不便だし、我々国民が受ける親方日の丸のサービスは低下する一方である。

 こうして国民や顧客へのサービスはいずれ他方面で低下するようになり、我々の暮らしも段々窮屈になるのではないだろうか。

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4138.2018年9月11日(火) ニューヨーク同時多発テロから17年

 巡りめぐって今年もあの忌まわしいニューヨーク同時多発テロ発生の日がやってきた。犯人とされたテロリスト、タリバンは壊滅作戦により一時勢力が衰えたが、今もアフガニスタンを根拠に衰えぬ力を示している。

 この日義母の葬儀のため、桐ケ谷斎場の待合室で待機していたところ、航空機がビルに突っ込んだあの衝撃的なシーンをテレビで観て一瞬度肝を抜かれた。

 ついては、今自分自身の若いころの海外武者修行体験を以前の拙作とは別の角度から改めてドキュメントとして取り組んでいるが、その中でメディア批判にかなりスペースを割いている。中でもこの事件のちょうど1カ月後の2001年10月11日付朝日新聞「新聞週間特集号」は全2頁に亘ってこの事件を取り上げていたが、「現場へ 世界各地 記者は走った」と題して、当時ニューヨーク、カトマンズ、マニラにいた海外特派員に後追い取材へ向かわせた。事前に取材、調査するならまだしも、事件の後になって記事の後追い取材をする無定見に呆れたものだ。日頃よりあまり現場に足を踏み込まないジャーナリストが、言い訳でもするように現場取材を行ったポーズを取っているに過ぎなかった。内容的にもイマイチだったし、こういうメディアの感覚が少しおかしいと思い、この辺りも拙稿の中に取り上げてメディアの在り方を厳しく追及しようと思っている。

 中でも宇佐波雄策記者の例では、アガニスタン人が多いパキスタンのペシャワール市場で取材したとあるが、ペシャワールからアフガニスタン国境カイバル峠に向かったという記述が見られない。私自身その1年前にカイバル峠を訪れパキスタン最西端の集落で怪しげな取引を目撃して、テロにつながる予感のようなものを感じたものである。カイバル峠へのアクセスは外国人には厳しく規制され、テロ発生時には近づけなかった筈だ。カイバル峠を越えれば、タリバンの巣窟がある。だが、記者はカイバル峠へも近づいていない、しかもテロ以前ではなく、以後にも行っていない。この辺りに今日のメディアの取材に限界を見る。

 ともかくあのテロから早くも17年が過ぎ去った。何とか早めにドキュメントを仕上げたいと考えている。

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4137.2018年9月10日(月) 大自然災害で考えたこと

 6日起きた北海道大地震の犠牲者が40名と公表された。都会ならともかく、こう言っては失礼かも知れないが、山村のような厚真町で36名もの犠牲者をだしたというのは自治体と地震学会に一部の責任があると思う。というのは、地震の全体像を空から見ると町の近くの山々はほとんど土砂崩壊を起こしている。なぜそうなったのか。地盤が砂、及び軽石から成っていて地下は柔らかく、雨が降れば地下へ浸み込み、徐々に土壌をもろくしてしまう。今度の地震ではそれほど多くない山裾の民家が軒並み直撃を受けた。どうして早くからそんな危険な状態のままにして民家を移転させることを考えなかったのだろうか。

 今になって地震学者もその危険性について述べているが、これまで事故がなかったからと言って、こういう重要なことを放置していたのは行政の怠慢と言えるのではないだろうか。

 これは西日本豪雨で被害を受けた広島市についても同じようなことがいえる。2014年大規模な「広島土砂災害」の折、山岳寄りの広島市内の地域で山上から下ってきた豪雨によって多くの家屋が直撃を受けた。その後ハザードマップも作成され、今回の豪雨はハザードマップの通り、襲ってきた。まったく役立っていないのである。この度の西日本豪雨でも同じ地域で同じような大災害を生んでいる。数年前広島はどうして豪雨被害を防止するための措置を取らなかったのか。明らかに行政と学会との連携が機能していないことと、自治体が住民のことを真剣に考えていないことがその原因である。

 北海道大地震については、今電力供給が大きな問題となり、政府、北海道電力が企業や住民にしきりに節電を訴えている。発電能力が一応充足されていても需給のバランスとか、地域性で万全な電力供給あ出来るとは言えない。こんなことは、東日本大震災の折にも取り上げられなかった。何か全体を捉える視点がずれているように思えてならない。日ごろから関係者が国民のことをあまり考えていない証拠ではないだろうか。

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4136.2018年9月9日(日) 大坂なおみ選手、全米オープン初優勝

 久しぶりに日本人選手がどでかいことをやってくれた。テニス世界4大大会、グランドスラムのひとつ、全米オープン・シングルス決勝で20歳の大坂なおみ選手がアメリカのセリーナ・ウイリアムズ選手をストレートで破り、シングルとしては男女を通じて日本人選手として初めて栄冠を手にした。

 相手選手セリーナが4大大会で通算23度の優勝の栄冠に輝く36歳のレジェンドであり、加えて今回は結婚して、昨年出産したばかりという話題も手伝ってそのレジェンドに対する若手の挑戦という意味でも注目されていた。ただ、この決勝戦はセリーナがスタンドからコーチの指導を受けたと主審がセリーナに注意したところ、興奮したセリーナが逆に「ウソツキ」「謝れ」と言ったことに対して主審はペナルティを課した。更にラケットをコート上に叩きつけたりしてまた注意されていた。試合はいらいらしたセリーナの思い通りに行かず、うっぷんが溜まっていたせいもあり、セリーナ・ファンの多いスタンドからブーイングがあって全米大会決勝戦らしからぬ険悪な雰囲気だったらしい。そんなこともあり、極めて後味の悪いゲームとなってしまった。

 しかし、大坂選手の活躍は見事だった。戦った7試合で落としたセットはたった1度だけで、他はすべてストレート勝ちだった。アメリカでも若い大坂が勝ったことに注目と関心が高まっているようで、今後世界テニス界の若手ホープとして脚光を浴びるようになるだろう。彼女が次に参加するトーナメントは、何と今月立川市で行われる東レパン・パシフィック・トーナメントである。

 さて、今日9月9日は、古来中國では「重陽の節句」として知られている。親しくさせていただいている小中陽太郎さんは、昭和9年9月9日生まれで「重陽」にあやかって「陽太郎」と名付けられたと仰っていた。そう言えば、毛沢東が亡くなったのも1976年の今日だった。旧文部省の教員視察団とともにアメリカへ旅立とうとしていた当日羽田空港で唐突にその死を知らされ驚いたことがある。

 今日は北朝鮮が建国70周年を記念する「建国記念日」でもある。毎年のようにこの日に大陸間弾道ミサイルを打ち上げて世界を驚かせていたが、去る6月の米朝首脳会談で非核化が論点となったこともあり、今年は式典に重点を置く「建国記念日」となったようだ。今日の軍事パレードでは、昨年まで見せつけるように運ばれていた核弾道弾運送トラックが今年は見られなかった。しかし、今年の建国記念式典は北朝鮮の期待に反して、各国首脳がほとんど欠席した。常に北朝鮮の背後にいる中国からは無名の党委員会委員長が出席したが、他国からは大物政治家は出席しなかったようだ。大分様子が変わってきた。

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4135.2018年9月8日(土) トランプ大統領の言動に要注意

 世界中の嫌われ者、アメリカのトランプ大統領がまた中国に対して対米輸入品に強硬な関税上乗せ措置を発表した。直接的には中国に対する高関税措置だが、今では相手構わずのやり方で中国に対してはこれが第4段階目である。先日来対カナダ貿易でカナダに対して厳しい要求をしていたがまとまらず、脅しの手法で同盟国のカナダを一番手に、次いで日本をやり玉に挙げている。

 日本はこれまで安倍首相とトランプ大統領の親密な関係から、対米関係ではほとんど問題はないとされていたが、わがままなトランプは日本も標的にし始めた。

 一方で、トランプ大統領は国内でもまたまた物議を醸している。政権幹部が匿名で書いた大統領批判記事が先日「ニューヨーク・タイムズ」紙に掲載されたことに対して怒り、筆者を特定するための司法省に指示を出した。大統領は筆者の寄稿を国家安全保障上の問題と指摘しているが、司法省は判断は難しいと考えている。その理由としてアメリカの憲法が、言論の自由がアメリカ国民を守っていると考えているからである。

 いずれにせよ、国内外に対して静かな池へ石を投げて波紋を投じたり、罪もない人を貶めたり、一方的にアメリカの言い分を外国に押し付けようとしたり、あらゆる面で大統領の言動を評価する人は世界にも数少ないと思う。それでもトランプ大統領のわがままを抑えきれないのは、アメリカ国民とアメリカの憲法にも問題があると思う。

 それと同時に、日本政府も従属的な対米関係を対等なものにするため、また不平等な日米安保条約や日米地位協定の改定へ向け、もっと日本の立場と言い分をアメリカに伝えて真の互恵協定を提携するよう努力するべきである。今のままだと、トランプ大統領とアメリカの身勝手な主張を押し付けられ、いずれ煮え湯を飲まされることは火を見るより明らかである。

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4134.2018年9月7日(金) 北海道地震の後遺症が心配である。

 昨日の北海道地震は衝撃的だった。道内が停電、断水に加えて交通手段の航空機と鉄道がすべて運休になって、生活者にとってはあまりにも厳しい自然災害だった。今日もテレビで復旧作業の様子を細かく映していたが、山崩れを起こした山並みの様子と震源地近くの液状化現象が少々異常である。

 新聞写真で見ても震源地周辺の連なる山並みの山崩れは信じられないほど同じ光景が山頂近くに見られる。くずれた土砂は谷間を縫って流れ出し、一部は住宅を破壊することになる。どうも土質が柔らかいようで、水分を多く含んだ土壌が住宅地で液状化現象になって表れているようだ。

 航空機は運休が続いているが、JR北海道新幹線は上下線とも復旧した。北海道が孤立状態になって小樽港からフェリーで帰京した旅行者がホッとした顔で地獄図を話していた。停電となっていた電力も半分ほど復旧したようだ。全面復旧にはまだ1週間以上必要なようである。北海道にはこれから雨が降ると予報が出ており、しかも何日か続くそうだから心配である。地盤が大分緩んでいるところへまた雨が降れば、再び液状化現象が起きる可能性が高い。まだまだ気を許せないようだ。

 住民がこの苦難に挫けることなく、再生へ向けて進んで欲しい。

 この地震のせいで、今日告示された自民党総裁選挙も影響を考慮して3日間選挙活動を自粛することを申し合わせた。投開票は20日に行われる。総裁3期目に臨む安倍首相と石破茂元幹事長の一騎打ちになる。国会議員票では圧倒的に首相有利であるが、自民党員票は石破氏が有利とされている。ただ、議員票については主要派閥は安倍首相を支持すると公表したが、政策、実力、人間性よりもポスト安倍を意識した派閥力学によって首相に近寄ったというのが、一般的な見方である。どちらが制しても日本の次の総理大臣になる。だが、6年間首相の座にいる安倍首相には、森友、加計学園問題で見られるように後ろめたさが付いて離れない。その点を突いたのが、石破氏のモットー「正直」「公正」だろう。清潔さという点では石破氏の方がすっきりしているが、所詮同じ穴のムジナである。奇妙な仕掛けだけは慎んでもらいたいものである。

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4133.2018年9月6日(木) 北海道で震度7の大地震発生

 今朝起きてテレビニュースを観てびっくりした。夜中の3時過ぎに北海道南西部を中心に道内各地に大きな地震があり、山崩れなどで家屋が倒壊し、一瞬にして北海道295万戸が停電になった。ブラックアウトと言い、電力供給のバランスが崩れたからだそうである。マグニチュード6.7で震源地が北海道内陸というのは初めてだそうだ。札幌の新千歳空港は閉鎖され、道内は一時すべての鉄道が運休になってしまった。昨日関西地方で荒れ狂った台風21号の襲来に引き続く大災害である。

 一昨日の台風21号の影響で、関西地方では海上の関西国際空港が高潮により滑走路が冠水して使用出来なくなり、併せて本土との連絡橋にタンカーが衝突して空港が孤立状態になったばかりである。関西空港の再開もはっきりせず、停電の空港内に閉じ込められた利用客はやっとバスと船で空港から解放されたばかりである。空港自体が閉鎖されたことにより海外への出入国者が利用出来なくなったことと、貨物便が飛べなくなったことにより経済的にも大きな打撃を与えそうだ。

 とにかく今年は自然災害が多かった。西日本集中豪雨の傷跡が癒されないうちに、台風21号の襲来があり、そして今暁の北海道地震である。テレビ画面で観ると札幌市内のアスファルト道路が上下にくねって穴が開き、液状化現象を示しており、これでは当分車が走ることは難しい。震源地では震度7を記録し、樹木が生えた山々がもろく崩れている。町の交差点などでも信号機が点灯しないため警察官が手旗信号で誘導して車はゆっくり走行する状態である。商店のガラスは壊れ、店内の電灯は消え、まるでゴーストタウンである。1999年夏トルコで大地震に遭った時には驚いたが、国内でこういう場面に出会ったことはない。現地で生活している人たちの苦労は並大抵ではないと思う。

 自衛隊を主に消防、警察が復旧作業に当たっている。停電も大規模になったが、ブラックアウトの原因となったのは、全北海道消費電力の約半分を提供していた、震源地に近い北海道電力苫東厚真火力発電所からの電力供給が止まったのが大きいようだ。需給のバランス上電力の復旧には1週間が必要だとされている。一日も早く復旧されるよう願っている。

 さて、中国のアフリカへの経済支援攻勢について昨日の本欄に取り上げたが、今朝の朝日新聞記事によると中国国民がこの6.6兆円もの巨額支援は無駄遣いで、その前に彼らの生活の改善に使われるべきだとか、貧困の子どもたちが飢えに苦しんでいるとか、ネット上に不満が噴出して当局が封じ込めに躍起になっているようだ。政府の上層部は、アフリカのために行動して彼らに貸しを作り自らは大きな顔が出来ると思っているようだが、国内の下層階級の人たちにとっては無視されて、「ふざけるな!」というのが本当の気持ちだろう。

 中国政府の海外支援策が、国の威信とか、国家の体面や存在感の拡大ばかり考えて、自国の国民のことを十分考えていないことが一番問題である。

2018年9月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com