4015.2018年5月11日(木) ロヒンギャ難民について書く。

 昨晩は風呂にも入らず少々早めにベッドインしぐっすり休んだので、今朝は体調が大分戻ってきた。年齢も考えて、これからは健康管理にもっと気を遣わなければいけないとつくづく思っている。

 今「知研フォーラム」7月号寄稿に向けてロヒンギャ問題について書いているが、大筋で何とかまとめることが出来た。写真を含めてA4版でちょうど10頁になった。ロヒンギャが話題になったのは、昨年夏ミヤンマー人によるイスラム系ロヒンギャへの虐殺に伴い彼らが隣国バングラデッシュへ脱出したことが世界的に知られたことがきっかけである。この問題の論点を3点に絞ってみた。第1点は、ロヒンギャ難民発生は、戦前のイギリスのビルマ、及びインド領(現バングラデッシュ)植民地時代に、宗主国イギリスがバングラデッシュからビルマ山中へロヒンギャを強制移住させたことがそもそもの原因であり、戦後そのまま放置した結果、問題が発生したことについてである。第2点は、イギリスの蛮行に対して、国連を始め国際社会がイギリスを非難せず、被害者とも言えるミヤンマーにその罪を負わせていることの不条理についてである。第3点は、これらの問題を放置し、見過ごしているメディアの責任についてである。少々イギリス批判が強く、ミヤンマー擁護のそしりはあるが、これは事実であるので私見を思い切って開陳した。

 発行は7月になるが、どんな反響が出て来るか楽しみにしている。

 さて、一昨日行われたマレーシアの首相選挙で、野党連合の候補者、かつてのマハテイール元首相が現職のナジブ首相を破って政権の座に返り咲いた。しかし、すでに2003年に首相の座を去って引退していたにも拘らず、92歳の高齢で復活した。それだけ国民の人望と期待が大きいと思うが、それにしても首相となれば、心身ともにかなりタフでなければならない。昨日の就任会見で語ったが、任期5年に対して一応2年間だけ首相を務めて辞任するそうだが、こういう約束も珍しい。余生をかけて今後どこまで本気でやる気があるのか、また健康面は大丈夫なのか、些か心配な点である。

2018年5月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com