4322.2019年3月14日(木) 入学シーズンに有りがちな不正入学

 庭の白梅も散り始めて桜の季節近しを思わせる。今冬も鴬は2、3度飛来したが、ついぞかつてのように枝で「ホーホケキョ」と美声を披露してくれることはなかった。他にシジュウガラも今年はやって来なかった。近所に緑地が少なくなったせいもあり、野鳥がやってくること自体少なくなった。年々歳々自然が感じられなくなるようで何とも寂しい気持ちに捉われる。

 さて、今年の大学入試もそろそろ凡その結論が出たようだ。奈良にいる長男家の浪人生は、志望校の国立大がダメで私立大へ進学することになった。私自身2年間の浪人生活を送ったので、孫や受験生の気持ちはよく分かる。だが、藁をも掴もうとの気持ちが強いあまり受験生の気持ちを周囲が間違った形で引っ張っていくことが時に大きな社会話題となることがある。

 最近アメリカで受験斡旋を生業にして大儲けしていた男と、依頼した親、買収された大学関係者らが、マサチューセッツ州連邦地検に起訴された。買収総額は実に約28億円(2,500万$)になるという。有名な女優が裏金を支払った代償に娘を名門大学へ入学させてもらったことがトップ・ニュースで報じられている。エール大、ジョージ・タウン大学、スタンフォード大、南カリフォルニア大、UCLA、UCバークレイなどのエリート大学に裏で金をもらって子女を入学させたことが大きな社会問題化しているのだ。

 受験競争の激しい日本でも同じような事件が起きるのではないかと思っていたところ、何と今日発売の「週刊文春」に青山学院理事長が付属小への入学斡旋をして、保護者から巨額のわいろを受け取ったことが暴露されている。かねがね私立の名門校と言われている青山学院の校風と、職員の姿勢と行動には、実のところ疑問を感じていたが、現実に学院トップの理事長にこのような嫌疑がかかること自体闇の根は相当深いようだ。これまでこの大学の関係者に不審と疑問を覚えて何度も手紙を書いて送ったが、1度たりとも返事をもらったことがない。それぞれ別の人に書留で回答をお願いしても返事を受け取ったことがない。ツイッターで「渋谷区内のおかしな大学」と書いて差しさわりのない程度に何度かアップしてみたが、それもあまり効果がない。端から外部からの質問には頑として応える気持ちがないのだ。弱みがあり墓穴を掘ることを恐れたのだろう。だが、果たしてこれで教育機関と言えるのか、不信感を抱いていた。堂々と受けて立ち自分たちが正しいと思うことをしっかり主張すれば良いと思うのだが、それが出来ない。

 こう言っては青山学院に厳しいかも知れないが、学校経営の根幹を忘れ、教育というものの本質を忘れて私利私欲、名誉欲だけで学校経営に当たっているように思えてならない。これではまともな学生が育つわけがない。もう少し謙虚になって学校経営の原点に立ち返るべきではないだろうか。

2019年3月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4321.2019年3月13日(水) どうなるのか? イギリスのEU離脱

 2016年以来課題となっているイギリスの  EU離脱について、昨日イギリス議会下院で採決の結果、離脱条件を定めたメイ首相苦心の協定案の修正は反対多数で否決された。1月に否決された当初案より差は小さくなったが、現状では「合意なき離脱」は思うように行かない。議会内にはEU残留派議員が抵抗を示しているということである。EU離脱の行方は依然として見通せない。メイ首相は前回1月の採決否決に続く、再度の否決にかなり衝撃を受けているようだ。離脱の日は今月29日と間近に迫っており、一日も早く結論を出さねば間に合わなくなる。現状では合意がないまま当初の予定通り29日に離脱すべきかどうかの是非を、昨日に続いて今日採決するというから慌ただしい。

 その「合意なき離脱」を今日採決して、可決の場合はそのまま「合意なき離脱」が実行される。仮に否決の場合は、「離脱の延期を採決」を採決して否決なら「合意なき離脱」となり、可決ならEUサミットで同意のうえで「離脱延期」となり、6月末に離脱することになるようだ。こうなると国内に根強くあるEU残留の意見、もう一度国民投票で是非を問うべきとの意見も無視出来ない。

 とにかくややこしい。ただ、イギリスの最終結論がまだ出ていないため、各地に影響がでているようで、その経済的損失は計り知れない。今話題となっているのは、ドーヴァー海峡の税関にからむ問題である。イギリス側とEU側にトラックが長蛇の列が出来ている。日産自動車のサンダーランド工場では高級車インフィニティの生産を中止するとのニュースが伝わってくる。イギリスの労働市場にとって大きな問題である。今日の採決は果たしてどう出るだろうか。

 一方国内では、このところ物議を醸す言動の目立つ二階俊博・自民党幹事長が、昨日安倍晋三首相の自民党総裁4選の可能性について言及した。それまで総裁任期が2期6年だったところ、一昨年総裁任期を3期9年まで延長する党則改正を行ったばかりである。しかも二階幹事長自らが主導した。それにも拘わらず、時を経ずしてまたもう1期3年を延長しようと言い出したからその節操のなさには、自民党内でも波紋が広がっているようだ。もともと政治家の発言と約束は、薄っぺらな紙切れのようなもので風が吹けば飛んでいくところがある。

 二階幹事長の思惑として、政権末期になるとレームダック化が避けられなくなるので、まだ末期ではないと思わせるためにもう1期あると思わせてレームダック化を防止する腹があるようだが、少々政治をもてあそんでいる気がする。これが政治、並びに自民党の現状である。もう国民のことを考えた発想が現れないものだろうか。それにしても二階氏は随分ジジくさく見えるが、私より3ヶ月ばかり遅い生まれである。あまり頑固老人づらを見せつけないでもらいたいものだ。

2019年3月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4320.2019年3月12日(火) 日本選手の活躍が頼もしい。

 今日2020年東京オリンピック開催まであと500日と迫った。再建中のメイン会場・国立競技場も大分出来上がってきたようで楽しみである。

 オリンピックが近づいていることもあって、このところ日本スポーツ界も世界で華々しく活躍する選手が排出して誇らしい気がしている。バドミントンで現在男子シングルス世界1位の桃田賢斗選手が日本選手として初めて全英オープンに優勝した。冬季種目では、オスロで開かれたスキーのノルディックスキー・ジャンプで小林陵侑選手が、ジャンプの本場であるヨーロッパ以外の選手としてワールドカップ総合初優勝を飾った。また、アメリカのソルトレークシティーで行われたスピード・スケートのワールドカップ最終戦の女子1500mで高木美帆選手が世界新記録で優勝した。他にも小平奈緒選手の500m優勝を始め、男女種目に1位、2位、3位になった選手もいてスピード・スケート界も多士済々である。選手が活躍しているというムードが、全般に日本人の気持ちを明るくさせ、多くの人々の気持ちを高揚させて気持ちも豊かになると思う。この盛り上がった気分がオリンピック開催まで続けば、オリンピックでも日本選手の活躍が期待できると思う。ぜひともそう願いたいものである。

 さて、昨日は東日本大震災からちょうど8年目の節目を迎えて、震災地では犠牲者を追悼するための慰霊祭が行われ、苦しい中でなお復興を目指す人々の様子を伝えていた。津波による被害もさることながら、何と言っても気を許せないのが、東電福島原発水素爆発事故による後遺症で、いつ放射能被災が収束されるのか懸念されている。安心して元の土地で生活出来るのは気の遠くなるような先の話である。

 野党が共同で国会に提出していた「原発ゼロ基本法案」が1年も経つのに未だに審議もされない状態である。反原発の声は被災地のみならず、日本全国に根強いが、原発中止への道のりは長い時間がかかりそうだ。そんな時に中西宏明・経団連会長が定例記者会見でエネルギー・原発政策に関する国民的議論をめぐり「感情的な反対をする人たちと議論をしても意味がない。絶対いやだという方を説得する力はない」と語った。反原発の話し合いについてはテーブルに着かないと言っているのだ。日立製作所会長でもある中西氏は、原発開発を進めるビジネス上の利益優先の立場から発言したのだろうが、あまりにも原発罹災者や原発避難者の神経を逆なでする失礼な物言いではないだろうか。頑迷にも最初から原発反対の人たちとは話し合いをしないということを当事者が語っているのだ。こんな人たちが原発事業に関わっているようでは原発問題は当分解決しないだろう。

2019年3月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4319.2019年3月11日(月) 中学校の同窓会に出席

 京都市立上桂中学校卒業65周年記念同窓会が京都市内のホテルで開かれたので、慌ただしく日帰りで参加した。5年ぶりなので、大分前から楽しみにしていた。5年前には29名の同期生の他に2人の恩師が参加したが、今日は同期生が22名、そして先生はどなたも参加されなかった。5年前参加されたお2人の恩師のうち、岩崎先生はご存命なら98歳になられるが、4年前に他界された。もうひとりの清水先生は今年90歳でやはり年齢のせいか残念ながら欠席だった。

 今年傘寿の同期生にとって一番の気がかりは健康問題である。欠席された人の返信用ハガキは健康上の理由で欠席という回答が多かった。親しい友人のひとり、岡本勲くんが3年前に奥さんを亡くされたとは知らなかった。知らせた筈だと言っていたが、いずれにせよ男やもめはつまらないし、大変だと言っていた。同じテーブルを囲んだ7人のうち、4人が連れ合いを亡くしたということで、我々もそういう年代に入ったことを自分自身に言い聞かせる必要がある。

 散会してから親しかった岡本くんと定年まで教職を務めた河内一くんに京都駅前のホテルでコーヒーをご馳走になった。河内くんはご家族を知っていたので、特に親しかった。同じ数学部に所属しながらともにそこそこの勉強をしたことが懐かしい。彼はずっと現場で子どもたちを教えていたので、教育問題についてアメリカの学校の例を挙げながら話し合った。私が彼ともうひとりの同期生に熱っぽく話したことは、子どもたちの国語力と作文力の低下についてである。日頃から感じていることだが、我々が小学生時は国語の授業の他に「綴り方」という授業があった。それが、多少なりとも国語力を培い、そのレベルを保つことが出来たと思っている。残念ながら現在文科省は、「綴り方」を国語教育の中に一つの科目として認知していない。

 読書量も落ちたと言われる若者には、スマホの普及とかそれ以前の綴り方の訓練が欠けているように感じているが、その点で元教師の河内くんから同意を得た。

 さて、これから「綴り方」復活のためには現実的にどうすべきだろうか。すぐには良いアイディアが浮かんで来ない。とにかく何とかしないと日本人の国語力は間違いなく劣化するだろう。

 京都駅へ向かう途中でタクシー・ドライバーに龍谷大平安高正門前を通過してくれるよう頼んで、校門前をゆっくり走行してもらった。僅か半年だったが、一時は付属中に在籍したことがあるので、懐かしい気分になった。正門前にはセンバツ高校野球出場の大きな大段幕が掲げてあった。相変わらず野球部は強いようだ。

 さて、今日は、東日本大震災発生から8年になる。メディアでもしきりに震災関連情報を発信しているが、まだ復興の道遠しというのが現状だと思う。いつになったら「復興成った」と言えるようになるだろうか。

2019年3月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4318.2019年3月10日(日) 74年前の今日東京は大空襲に襲われた。

 明日の東日本大震災発生8年目を控えて、東北地方を中心にドキュメンタリー風にテレビや新聞で復興への道のりを伝えている。犠牲者は死者、行方不明者を合わせて2万人を超えるというから、昭和以降では最大の犠牲者を生んだ大災害である。昨日安倍首相が被災地を訪れ、犠牲者を慰霊した。震災本番の明日は東北地方全域に亘って犠牲者への追悼式が行われると思うが、復興はまだ途上にあり、5萬人以上の人たちがまだ仮設住宅に住んでおられる。特に気がかりなのは、津波による被害もさることながら、東電福島原発の事故収束までまだかなりの時間がかかることである。

 一方で74年前の今日は東京大空襲があった日で、10万人の東京都民が一瞬にして命を失った。ところが、この東京大空襲については、今日の新聞には一行の記事も見られず、またテレビでも一切触れられなかった。この現状から考えると子どもたちは多分学校でも習うことはなさそうだ。彼らは今日の呪いの日を覚える機会を失っているのだ。東京大空襲は東日本大震災を遥かに上回る犠牲者を生んだ。その東京大空襲を知らずして良いのだろうか。数年前まではメディアもしきりに取り上げていた。それが近年取り上げられることが少なくなった。これは、2・26事件も同様である。日本の歴史を左右した史上に残る大きなトピックスが年々風化して記憶から忘れられていくという単純なことではないと思う。これはメディアが厳しく忘れてはならない過去の記録を、恣意的に記憶から遠ざけようとしているように思えてならない。近ごろの若者の中には、太平洋戦争開戦記念日と終戦記念日を知らない若者がいるというウソのような話を聞く。しかし、現在のようにこんな日本にとって大事な記念すべき日をメディアが伝えないようでは、いずれ日本人は開戦日も終戦日も、下手をすると太平洋戦争を戦ったことも忘れてしまうのではないだろうか。

 奇しくも今日はチベット動乱が発生してからちょうど60年になる。それ以前に中国は軍隊を使ってチベット民族に弾圧を強めていたが、この日ダライ・ラマ14世を観劇招待と称して拘束しようとした中国軍隊をチベット民衆が取り囲んで不可能にしたことから暴動となり、その後ダライ・ラマはインドへ逃れ、約8万人のチベット人が彼に従ったと言われている。インドへの避難チベット人たちは、今日中国政府に対して人権弾圧に対する反対声明を発表したが、これに似た記念的なことは日本でも在日チベット人によって実施された。それに引き換え、日本では歴史的なエポック・メーキングな事象をいとも簡単に捨て去る現状は、実に嘆かわしく感覚が鈍くなっているのではないだろうか。

 恐るべきことである。

2019年3月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4317.2019年3月9日(土) 国の男女間差別は経済力とは無関係か?

 日本には男女間にいろいろな分野で差別があるとは昔から言われて、今もって思うように男女差はなくならないようだ。その国際比較上の例として、国会議員の男女比率がよく引き合いに出される。昨年の統計によると男女差が少ないのは、欧米諸国を尻目にアフリカや中南米諸国が進んでいることに意外な感を抱いた。

 男子議員より女子議員の数が多いのは、1位ルワンダ、2位ボリビアで、3位は若干男子が上回ってキューバである。キューバが女子の割合が高いのは、すべての面で差別が少ない点から理解できるが、ルワンダとボリビアはとても原因が分からない。他にもアフリカ、中南米の多くの国々が上位にランクされている。あれほど人権にうるさいアメリカが、女性の割合が世界で101位で29.7%であるのにも驚かされる。

 日本は情けないことに僅か13.7%で、何と世界で140位というから日本の女子は救われない。アジアは世界的にはやや他の地域の後塵を拝して、トップが46位フィリピンの29.1%で、以下52位ラオス27.5%、56位ベトナム26.7%、70位中国24.2%、75位シンガポール23.0%となっている。日本は残念ながら121位の韓国、126位の北朝鮮にも及ばない。

 そんな時に珍しくアメリカで男性の好待遇に比べて女性のそれが低すぎるとして、サッカーの女子代表チームが是正を求めてカリフォルニア州裁判所に訴えを起こした。女子代表はワールドカップで3度優勝し、現在世界ランク1位であるのに対して、男子チームは世界25位である。それにも拘わらず、男子選手に比べて女子選手の収入はかなり低いというのが、女子の言い分のようだ。

 一般的にスポーツ選手の収入は、試合で得た賞金や、観客数にスライドする。その点で現状は男子チームの方が多くの試合数と有名人気チームとの試合が多いので、収入の分け前から言って女子の主張に若干無理があると思っているが、こういう場合の裁判所の判断はどう下されるのだろうか。これも男女の平等感が強まり、女子の力がかつてに比べて進歩を遂げているからだが、常に公平に物事を見る習慣が育ちつつあるからだとも言えよう。

 さて、昨日の寒さから一転して今日はポカポカ陽気になった。ただ、風が強いと思っていたところ、「春一番」が吹いたとテレビで言っていた。生憎なのは、京都へ行く明後日が京都地方に雨が予想されていることである。

2019年3月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4316.2019年3月8日(金) 地方選を前に「都構想」に拘る大阪の迷走

 来月全国で統一地方選が行われる。その中で、大阪の知事選と市長選におかしな動きが出てきた。今年に入ってからそれとなく流れてきた噂に過ぎなかったが、実際に4月7日の統一地方選に合わせて知事選、市長選を実施すべく松井一郎現知事と吉村洋文大阪市長が今日辞表を提出した。そのうえで知事と市長が入れ替わって松井一郎現知事が大阪市長選に、吉村洋文大阪市長が府知事選に立候補して統一地方選挙に臨む。なぜこのような訳の分からない選挙戦術を取るのだろうか。

 そもそもこの問題が浮上したのは、現在の大阪行政を東京都と同じように大阪市を大阪府の特別区に編成し直して広域行政を府として一本化しようとの目論見があったからである。このための住民投票実施のために松井知事が代表を務める「日本維新の会」と公明党が意見調整したが、不調に終わったことによる。実は、4年前に同じ都構想について住民投票を実施したことがあるが、僅差で反対票が上回った。松井知事らにとってはリベンジであるが、ダブル選挙と都構想のいずれもがいまひとつ盛り上がらない。

 大体今年中に任期が終わるとは言え、事前にともに辞職して府と市のトップが入れ替わって統一地方選に再出馬する意味があまりよく分からない。無駄な費用もかかるだろうし、知事と市長が入れ替わる本当の目的と意味がよく分からない。例え僅差であったにしても僅か4年前に「都構想反対」の府民の断が下された結果に対して、異を唱えるかの如く税金を使って再び住民投票を行う必要があるだろうか。

 心ある大阪府民や大阪市民の気持ちを配慮しない、あまりにも我儘な手法だと思う。2025年には大阪で万博が開催される。こういう大事な時に、足並みの揃わない低レベルのモメゴトは極力排除するようにすべきである。そうでなくても大阪はカジノ誘致など賭け事のようなあまり評判の良くない施策に熱中し過ぎる悪い癖がある。

 さて、昨日、今日とかつて世間を賑わせた人物が相次いで世を去った。昨日歌手の森山加代子さんが癌で亡くなった。2歳ばかり私より若いが、同じ世代として♪チンタレラディルーナ~♪の唄い出しで「月影のナポリ」を唄って彼女がデビューした時の印象は強烈だった。そして今日プロレスラーのザ・デストロイヤーがアメリカで亡くなった。88歳だった。往年の力道山、ジャイアント馬場らとのバトルが熱狂的な人気を呼び、プロレスのテレビ視聴率が一時60%を超えたくらい持てはやされた。寂しいことであるが、これも時の流れというべきだろうか。

2019年3月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4315.2019年3月7日(木) 厳しくなった銀行経営

 近年銀行経営がかつてほどの甘味がなくなったと言われている。以前は、他人のふんどしで相撲を取る商売と言われていたが、経済構造が細分化され、高度化されるに従って銀行経営にもより強い経営手腕が求められる時代になったということだろう。

 最近の銀行は、証券会社の美味しいところを奪い取ろうとしていると証券会社からも警戒されている。日銀の金融緩和策によって一層経営が厳しくなったのは事実のようである。

 そこへ今日の朝日紙上に、3大メガバンクのみずほフィナンシャル・グループが今年度3月期決算見通しを大幅に下方修正するとの記事が掲載されていた。みずほと言えば、かつての第一勧銀、富士銀行、興銀が合体してひとつになった銀行で、3行のいずれを取っても日本金融界に君臨した大手銀行だった。そのみずほが、三菱、三井住友の2つのメガバンクの後塵を拝して、巨額の損失を計上すると発表したから意外な感がした。そう言えば、このところみずほ銀行内の自動預金引出機がしばしば一時停止すると公告がテレビで流され、何か不祥事か、深刻な問題が機器にまで及んでいるのかと考えたくらいである。

 とにかく約6,800億円の損失を計上し、純利益は800億円だそうであるが、当初は5,700億円の純利益を見込んでいたというから、単純に純利益は9割の減少ということになる。

 かつては、固い生業の最たるものと言われた銀行が、この時代の流れの中で日銀の金融緩和に付いていけなくなったということだと言われている。一方で、これに対して日銀の原田泰審議委員は、「大胆な金融緩和によって日本経済全体によいことが起きているのだから、それが金融機関にやってこないというのは妙だ」として、金融緩和による超低金利で経営が悪化しているという金融界の批判に反論した。そして、金融緩和がなければ、金融機関経営はもっと悪化していたと主張したそうだ。

 原田日銀委員の反論はともかく、確かに銀行が経営的に苦しくなったのは事実のようで、実際銀行支店におけるサービスは明らかに低下した。昨年4月ごろから一定数以上の新札を求めると手数料を要求され、現金引き下ろしの際にも金種の枚数に制限を課せられ、とにかく銀行窓口が使いにくくなったことは事実である。自分たちの厳しい経営責任を顧客へのサービス低下につなげないようにしてもらいたいものである。

2019年3月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4314.2019年3月6日(水) カルロス・ゴーン日産元会長保釈される。

 昨年11月に日産会長だったカルロス・ゴーン氏は会社法違反、特別背任罪の容疑で逮捕されて以来、東京拘置所に身柄を拘束されていたが、今日108日ぶりに身柄を保釈され、工事人のようないで立ちで車に乗り込んだ。東京地検はこの決定を不服として、地裁に準抗告を申し立てたが却下された。東京拘置所前には、日本のメディアのみならず、海外からも多くの取材陣が待ち構えている状態である。日産の会長であると同時に、フランスのルノー会長でもあったゴーン氏は、日産に投資しているフランス政府とも緊密な関係にあり、フランス政府は今回のゴーン氏の長期身柄拘留について懸念を表明していた。海外メディアからは人質司法ではないかと日本の司法制度に対する疑問もぶつけられ、世界を揺るがす事件になっている。今日は朝からそのニュースで持ち切りである。

 ついては、今回3度目の保釈請求に対して、東京地検の準抗告にも拘わらず、保釈が認められたわけだが、過去2度に亘って保釈請求をした主任弁護士が交代したことも保釈に有利に働いたと見られている。特に新たに弁護団に加わった弁護士は、無罪請負人、「カミソリ」の異名を取る弘中惇一郎弁護士だが、最初にメディアに語った言葉が自信過剰気味なのが少々気になった。弘中氏は、「もう10年以上前の話で、これを刑事事件として訴えたことが奇妙であり、無罪を確信している」とまで言っている。例え古い話であってもあれほど悪辣に高額な報酬額を誤魔化し懐に入れて、会社の有価証券報告書に過少報告のウソを書くことが、無罪であると公然と話す感覚が少しおかしいと思う。どうも自信満々の弘中弁護士の思考回路は少々おかしいと思う。

 この先一体どういう結果になることだろうか。

 さて、昨日から中国では全国人民代表大会(全人代)が開かれているが、米中貿易戦争の影響を受け実体経済がかなり難しい局面にぶつかっているようで、今年度の経済成長率目標も2年ぶりに引き下げ、明るい展望などは聞かれなかった。経済の失速は共産党政権の求心力にも影響する。経済が縮小する中で少しでも気持ちを押し上げようというつもりだろうか、中国共産党が「学習強国」というアプリをリリースした。学習して国を強化するデモンストレーションかと思いきや、「習」を「学ぶ」、つまり習近平国家主席の発言を勉強することは、その他のあらゆる分野の学習よりも重要だと連想させる意味合いがあるらしい。何ともばかばかしいことである。かつての毛沢東主席を賛美する毛語録と似たような道筋を辿り、最後に挫折した文化大革命の二番煎じにならなければ良いがと思う。

2019年3月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4313.2019年3月5日(火) 楽しみな京都市立中学校の同窓会

 今日から3日間妻が中高生時代の2人の親友と京都、奈良へ旅行に出かけた。その間やもめ暮らしになり食事面で若干面倒ではあるが、夫婦ともどもお互いに好きなことを自由気ままにやっているので、それはそれで由しとしなければなるまい。

 さて、京都では11日に市立上桂中卒業65周年を記念して学年同窓会が開かれる。2014年10月に開かれた卒業60周年の際にも日帰りで出席した。この時は地元の京都新聞が我々の同窓会を写真入りで取り上げてくれ、「旧交歓談」というコラムで、わが中学校の土地柄や周辺環境、ご出席の担任だった清水先生と国語担当の岩崎先生についてもコメントが載っていた。

 5年前には、「シミキン」清水義一先生は85歳、「お光ちゃん」岩崎光先生は93歳と高齢になられていた。果たして今度も両先生は出席なされるだろうか。当時生意気盛りな生徒だった私には、両先生に今でも印象に残っている想い出がある。理科の清水先生には、問題用紙に「三陸のリアス式海岸と九十九里浜の形状の違いについてその理由を考えなさい」と書かれていたので、敢えて答を書かずに考えたと口頭で言ったら呆れられ、それでは答案にならない。でも答が分かっていたのならと配慮していただき加点してもらった。

 国語の岩崎先生は観光地百選に選ばれた「日本水郷」を「ニホンスイキョウ」と読んだので、それは「ニホンスイゴウ」という地名であると間違いを指摘したところ、先生は頑固に「ニホンスイキョウ」であるとお説を曲げなかった。昭和25年に毎日新聞社が募った「日本観光地百選」に千葉の幕張小学校で同級生全員とともに日本水郷を観光地百選に応募したことがあり、「ニホンスイゴウ」であることを確信していたので反論したが、岩崎先生はそれでも頑固に自己主張され、中学生ながら理不尽な気分に捉われたことがあった。それでもあまりにも私が強く「ニホンスイゴウ」が正しい地名だと言い張ったので、岩崎先生は調べて次回報告しましょうと請け負ってくれた。ところが、驚いたことに先生は次の授業で「ニホンスイキョウが正しい地名です」と言われたのには、岩崎先生は本当に調べてくれたのだろうかと子ども心にも返す言葉がなかった。卒業してからもいつか機会があれば、説明して事実を伝えようと思いながら時は流れ、今では100歳近い先生に正しい読み方を言っても無駄だなぁと思っている。これも懐かしいと言えば、懐かしい中学時代の印象的な思い出である。

 5年前でもそれ以前に比べてやはり出席者の数は減っていた。当然かも知れないが、開催の都度出席者は減少している。前回は29名の出席だったが、今度は果たして何人出席するだろうか。親しかった5人組の中でも特に親しかった、湯浅登喜夫くんが8年前の3月に亡くなったのが、一番寂しいことである。彼は中学を卒業すると八百屋の問屋を始めて一家を成した。宇治市の商工会議所でも重要な地位に就き、これからという時に亡くなった。残念でならない。

 NPO定期機関紙に毎号コラムを寄稿しているが、偶々今月はその親しかった湯浅くんと2人で嵐山近くの山中でメジロ捕獲をやった時に、猪に襲われたぶったまげた体験を今年の「亥年」に因んで「猪突猛進」と題して寄稿したところである。

 幕張小学校のクラス会も年々寂しくなるが、京都の中学生時代も懐かしいが寂しくなった。遠く離れていてもやはり友だちというものは良いものであると思う。この先どれだけ出席出来るか分からないが、体力の続く限り同窓会には参加したいと思っている。

 11日の同窓会で誰に会えるだろうか。大きな楽しみである。

2019年3月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com