ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

ブログ一覧

6713.2025年9月29日(月) 異常気象でルーマニアが砂漠化現象

 昨日の新聞でルーマニアのオルテニア地方が、今夏の炎熱地獄により砂漠化現象をもたらし、農作物収穫量が大幅に減ったという記事を読んで、信じられなかった。同時にこのように自然に恵まれたと信じられていた国土も近年の異常気象には、余程の対策を講じないと勝てないものだと痛感している。

 社会主義国家当時のルーマニアを訪れたのは、1981年秋だった。当時のルーマニアは共産党書記長のチャウシェスク大統領夫妻による独裁国家だった。私たち旧文部省教員海外教育視察団は、子息が知事を務めていた地形的にルーマニアのほぼ中心地にあるシビウで3日間教育施設を見学し実習した。ある経済高校で経済学の授業を参観していて、言葉は分からないまでも何となく社会主義経済学を教えているなと分かって、その後ルーマニアという国に関心を抱いたものである。

 偶々今日郵送されてきた「ナショナル・ジオグラフィック」10月号に、かつてのオリンピック体操選手、ナディア・コマネチ選手の現況紹介されている。五輪で5個の金メダルを獲得し、ルーマニアの国花と称せられたが、チャウシェスク社会主義政権が馴染まなかったのか、反革命前の1984年アメリカへ亡命し、今アメリカ人の体操選手だった夫とともにジムで指導している。今年63歳だが、毎日鍛えているせいか体形が整っている。流石だと思う。

1989年そのルーマニアで反革命が起き、大統領夫妻は逃亡を図ったが、捕まり公開の場で銃殺刑に処せられた。残酷な歴史の1頁である。

 その当時、ルーマニアはソ連の指導下に農業国として、成り立っていた。それが今では民主主義国家となってEUの中でも最貧国のひとつとなっている。それは、国家の社会政策至らなかった点もあったのだろうが、異常気候により農業が立ち行かなくなったことが効いているようだ。昨年8月の平均気温は、1991~2020年の30年間平均値より2.9℃も上昇した。ソ連時代の影響で小規模農家が多く、生産性が低いため、気候変動への対応策が乏しいと指摘する専門家もいる。

 オルテニア地方は、乾燥した大陸性気候だったために、2000年以降熱波が急増した。更にソ連時代に進められた大規模伐採の影響が重なり、砂漠化を加速させた。国外へ出る人も多く、30年間に人口が4割減った。若者が街を去り、65歳以上の人口は地方全体の約6割を占めているという。このままだと2050年までに首都ブカレストを含む南部全域が砂漠化すると警告が発せられている。

今アメリカがトランプ政権の自己都合で、パリ協定から離脱して、ヨーロッパの国々は気候温暖化対策に真剣に取り組まなければならない場面に直面している。ヨーロッパは、最も急速に温暖化が進んでおり、産業革命前からの平均気温上昇は2.9℃で、これは世界平均の1.6℃を大きく上回っている。

 現在国内外に分断を試行しているアメリカは、温暖化対策に関してもヨーロッパとは同歩調を取らない。これではいくらヨーロッパの国々が努力しても世界の気温は上昇するばかりである。地球破滅の危機に陥る危険な今日、ここで知恵を結集して何とか解決策を出せないものだろうか。

2025年9月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6712.2025年9月28日(日) 大相撲秋場所、大の里が横綱初優勝

 秋となるとプロ野球も終盤である。セ・リーグでは今月初旬に2リーグ制になってから史上最速で阪神タイガースが優勝を決めた。昨日パ・リーグもソフトバンク・ホークスが2年連続21回目の優勝を遂げた。この結果、今後両リーグのクライマックス・シリーズを制覇したチーム同士が、日本シリーズに進出して日本選手権を争う。昨年は、セで3位だったDNA横浜ベイスターズがクライマックスを勝ち抜き、日本シリーズでもパの王者ソフトバンクを破り日本チャンピォンになった。どうにもペナントレース優勝の価値を失わせるような結果ではないかと思えて仕方がない。

 実は、昨日ソフトバンクが優勝したことは知らなかった。昨日スポーツ関連ニュースでも当然報道されたと思うが、私が知ったのは、今日の朝刊紙面である。少し日本のプロ野球に関心が薄れたと自覚しているが、それにしてもプロ野球狂いだった子どものころを考えると、少し感が鈍くなっている。

 今日は大相撲秋場所が千秋楽を迎えて、久しぶりに東西横綱同士の対決となり、1敗の大の里と2敗の豊昇龍が戦い、本割で豊昇龍が勝って13勝2敗同士の優勝決定戦に持ち込まれ、今度は大の里が勝ち、横綱昇進後初めてで5度目の優勝を飾った。本割と優勝決定戦の行司を立行司・木村庄之助ではなく、同じ立行司であるが次席の式守伊之助が裁いたのに首を傾げたが、木村庄之助は去る22日に65歳の定年を迎えたからだった。今場所は、新小結安青錦や、伯櫻鵬、草野ら将来性のある若手が活躍していたので、来場所以降も大いに土俵を盛り上がらせてくれるものと期待している。

 ところで、次の場所は11月に福岡で開催されるが、その間に休む間もなく来月34年ぶりにロンドン公演を行うという。更に、来年6月には31年ぶりにパリ公演を行う。今や大相撲は外国人観光客にも人気があり、多くの外国人が国技館へ押し寄せている。確かにテレビ画面を観ているとかなり外国人の姿が目に入る。果たして彼らにどのように興味深いのか尋ねてみたいものである。ロンドンでもパリでも、公演が成功することを願っている。

 さて、スポーツとは無関係のクラシック・ミュージック部門の若手指揮者の登竜門であるブザンソン国際指揮者コンクールに、271人が挑戦して日本から参加した岡山県出身の米田覚士さん(29)が優勝したという朗報が入ってきた。日本人の優勝は、昨年亡くなった名指揮者・小澤征爾さんを含めてこれまでに11人もいるそうである。米田さんの今後の活躍を祈っている。

2025年9月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6711.2025年9月27日(土) 世界的に極右、反リベラルの危険な動き

 2週間ほど前にイギリスで難民の受け入れに反対する抗議デモが、首都ロンドンを中心に大規模に行われた。イギリス国内では難民申請をする人たちとイギリス国民の間で、もめごとが絶えず、その最中にいわくつきのアメリカ人イーロン・マスク氏が、「大規模で制御不能な移民の流入がイギリス人の破壊の要因になっている」などと騒ぎを煽っている有様である。このところヨーロッパの右翼勢力による破壊的行動は、ドイツやイタリアでも注目されている。特にドイツ東部では、リベラルの左派系政治家への暴力が止まらない。標的とされているのは移民の受け入れに寛容で、LGBT等性的マイノリティーの権利向上に熱心な「緑の党」に対してである。ドイツ東部は、かつての東西ドイツ時代を考えると想像も出来ないくらい極右政党の地盤となっており、支持率も右翼が3~4割の選挙区が多い。そんな中で温暖化対策、ジェンダー平等、国粋主義や愛国主義の排除、移民共生などを掲げる左派インテリ層は、極右勢力にとって最大の敵である。かつての社会主義政権下にあった東ドイツが、今や寝返って資本主義を乗り越え、極右勢力の強力な地盤と化してしまったのも時代の流れと国民性の故だろうか。

 イギリスやドイツなどヨーロッパ各国で、反左翼思想が蔓延るようになったのは、トランプ大統領のトランピズムに強く影響を受けているせいもある。

 これほどとは知らなかったが、アメリカを始めとしてヨーロッパでも近年格差が拡大していることがその背景にあるようだ。例えば、エリートになるための条件として、「大学院卒」、「語学が飛びぬけて堪能」、「豊富な人脈」、「高度なプレゼンテーション能力」などが、求められている。単に普通の大学卆や、何とか英語が出来る程度ではやっていけないそうである。

 トランプ氏の影響が過大となったが、議会において政党間の論争によって重要事項が決定されるというより、大統領令を優先するかのような民主主義の基本原則である、「言論の自由」を蔑ろにする言動が支配するようになった。恐ろしい世界になったものである。

 我々日本人が警戒しなければならないのは、欧米の反リベラルのような動きが、日本国内でも芽生えるというより日本国内へ伝播してくることである。すでに先の参院選挙で、右翼政党・参政党が進出した。彼らが唱えている「日本人ファースト」が、治安が悪化するとか、財政負担になると言って外国人排斥に繋がらないとは言い切れない。今や健全な民主主義は姿を消し、リベラル狩りが大きな顔をしている。トランプのご機嫌取りのために防衛費予算を増額し、国内に住民の了解も得ないままにとんでもない施設を設営しようとしている。

 例えば、敵基地攻撃能力の装備として、長距離射程ミサイルを熊本県庁近くの一般住宅、病院、小学校などが建ち並んでいる住宅地帯の隣の自衛隊駐屯地内に設営する計画である。反リベラルが力を持つと国民の生命、財産も危険に晒されるということである。

2025年9月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6710.2025年9月26日(金) 人気朝ドラ「あんぱん」、最終放送

 半年間放送されていたNHKの朝の連続ドラマ「あんぱん」が、今日最終回を迎えた。人気漫画家やなせたかしの「アンパンマン」をモデルにしたドラマで、いつも朝食中に観ていた。あまり漫画は見ないので、「アンパンマン」が子どもたちの間では大分人気があることは知っていたが、ストーリーはまったく知らない。こんなわけで漫画家の人生とアンパンマンについて、漫画自体ではなくテレビ作品から知ることになった。空を飛ぶことや、アンパンである自分の顔をちぎってはお腹の空いた子にあげていたという話なんて知らなかったが、面白い発想だと思う。ストーリーとしては心が癒される話である。特に、登場人物が心の温かい人たちばかりなのが、作者やなせたかしの優しさの由縁であろう。気軽に観ていたが、子ども向けの漫画が大人向けのドラマになったせいか、冒頭の主題歌が勢い強く、その歌詞も3番なんか♪~人生訓と経験談 と占星術 または統計学による教訓 その他、参考文献~♪と妙に難しくインテリ的な硬い言葉が使われ、視聴者も意味が分からないのではないか。毎週公表される「あんぱん」の視聴率は高く、いつも数多くあるテレビ番組のトップを維持し続けている。先週になって視聴率7位に急降下したので、調べてみると1~6位がすべてつい先日まで開催されていた世界陸上大会種目別競技の生中継だった。

 それに比べると今年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華の夢噺~」は、江戸時代に花街吉原で書店を経営していた蔦屋重三郎の八面六臂の活躍ぶりを描いた大作であるが、残念ながらストーリーの全体像が分かり難く、話がつながらなくて観ていると少々疲れる。そのせいもあろうか大河ドラマにしては、視聴率が全然伸びず最近の週間視聴率20位表には、いつもランクアップされない。もう少し理解しやすいストーリーにしてはどうかと思うくらいである。

 さて、連日自民党総裁選の様子が伝えられているが、候補者5人の主張には強くアピールして欲しい公約と思えるような斬新な政策が中々見られない。時事通信による自民党国会議員の動向調査では、小泉農水相が2割超を固めてリードし、次いで林官房長官が2割弱で健闘し、メディアでは持て囃されている高市前経済安保相は、1割強と苦戦している。高市氏は、普段は保守思考を露骨に表し、特に靖国神社には欠かさず参拝して保守派の人びとの評価と歓心を買っていたが、総裁選ではこのことが足を引っ張ると判断したのか、靖国神社参拝の件については、記者から問われても触れないよう警戒しているようだ。これが、本音を隠していると解されているのではないだろうか。小林元経済安保相と茂木元幹事長は、ともに1割程度と考えられている。

 父親のネームバリューもあり、世間的には人気が高いので、この様子では小泉氏が選ばれる確率が高いと思われる。

 それはともかく、政治の停滞を招いている現状から1日も早く次の総裁をすっきりと決めて欲しいものである。

2025年9月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6709.2025年9月25日(木) 新雑誌創刊と拙著英語版電子書籍発行

 長年活動していたNPO「知的生産の技術研究会」の仲間らが、今年3月に久恒啓一・前理事長を編集長に新しいユニークな雑誌「イコール」を創刊した。カラー頁が多く、分かりやすい文章や、イラストで編集されているので、見易く気軽に見れる紙面になっていると思う。編集委員には加わらなかったが、編集長から毎号海外旅行に関する文章を書いて欲しいと要請され、海外に出たら臨場感のある現場に漂う空気感を感じ取るよう「海外の旅で臨場感を悟れ!」とのテーマで創刊号に寄稿した。そして、このほど第2号が発行された。これには、「世界遺産・ピラミッドが建設された背景と謎」のテーマで4頁ほど書いた。実際に編集に携わっていないので、編集委員らの発行に至るまでの努力は想像するしかないが、素人集団がよくぞここまで仕上げたものだと感心する出来栄えである。一般の書店でも最近書棚に置いてくれて、評判はまずまずのようである。これから益々新雑誌発展のために尽くせるよう原稿を書こうと思っている。

 この雑誌のユニークで大きな特徴は、雑誌名は「イコール」として他に2人、計3人が編集長を務め、それぞれ個別のテーマの下に編集、発行をしていることである。久恒チームは、人生100年時代を迎えるに当たって「アクティブ・シニア革命」と題したチームで、スタッフの中心にはベテランが多い。現在橘川幸夫氏と田原真人氏がそれぞれ他のテーマの編集長を務めていて3通りの「イコール」を交代しながらほぼ毎月発行している。現状は、橘川編集長が4回、田原氏が2回、久恒氏が2回の8回を順送りに発行している。

 久恒編集長は、多摩大時代から副学長として寺島実郎多摩大学長を補佐しながら、「図解王」と呼ばれるほど図解を研究し、関係著書を何冊も発行するほど図解に精通されておられるので「イコール」にもかなり図解を取り入れている。第1号、2号ともに寄稿したのは、久恒編集長からこのテーマで書いて欲しいとの要望に従ったわけだが、これからは私自身が海外旅行で体験した珍しい事件や、啓発的な事象を書くよう依頼されるのではないかと思っている。

 他に出版間近の拙著英語版電子書籍がある。すでに何度も英訳の校正を済ませて、先日出版社へ最終の第三校原稿を郵送したところである。これは、「八十冒険爺の言いたい放題」について日本語を理解する外国人何人かが、内容が面白いので英語版で是非発行されたら良いのではないかと出版社へ申し入れがあった、ということからプロジェクトはスタートした。最初出版社から話を聞いた時には、私が書いた文章の英訳をAIが行い、それを英語の達人がチェックするという話に半信半疑だった。実際最初に手にしたAIによる英文は、まったく話にならないくらい私の考えや意図を正しい英語に翻訳していないと感じて、すぐ突き返した。その後大学ゼミの後輩で在米期間が長く、英語に精通し、他に翻訳書を出している女性に依頼して、彼女の友人で早大講師を務めているイギリス人の協力も得て精力的に翻訳作業に協力してもらった。手でめくる書籍ではないが、完成が楽しみである。因みに英文タイトルは、日本語とは大分かけ離れているが、意図は充分通じると思う。‘The Rebel Grandpa:Across Frontlines and Faultlines-One Man’s War Against Complacent Journalism’である。乞う ご期待!

2025年9月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com