3742.2017年8月11日(金) 「山の日」に北アルプスと高校野球を思う。

 今日8月11日が「山の日」として、昨年国民の祝日に制定された。近年国民の祝日が増えて、今では6月だけ祝日がない。当初「山の日」は明日12日に決まることになっていたらしいが、12日は32年前日航機が御巣鷹山に墜落した厄日であり、あまりにも生々しい記憶を呼び起こすということから前日に繰り上げられたという。

 テレビを観ていると全国各地で山に関する行事が行われているようだが、絵画的に言えば、上高地から奥穂岳をバックにした河童橋のアングルが何と言っても一番である。

 実は、今夕NHK「北アルプス・ドローン大縦走」で、双六岳、三俣蓮華岳から西鎌尾根を通り槍ヶ岳頂上へ至り、更に北穂高から涸沢、上高地へとドローンで空中写真を使いじっくり見せてくれた。昔何度か歩いた登山道である。最後に上高地から穂高を望むシーンでジ・エンドとなり、新たに上空という視点から改めてアルプス銀座を楽しませてもらった。

 大学生となって初めて北アルプス西鎌尾根を縦走した時、松本駅から眠い中をバスから一歩足を踏み降ろした途端目前に見せつけられた上高地の美しく壮大なスケールの景色に圧倒されたものである。それはその後訪れたスイス・アルプスの雄大さに優るとも劣らないものだった。

 その後膝を痛めたために後ろ髪を引かれつつ登山は諦めざるを得なくなってしまったが、心の中にはいつも上高地が若かりし頃の登山の忘れられない思い出として生き続けている。

 さて、熱戦たけなわの高校野球だが、優勝2回の強豪校・横浜高校があっけなく1回戦で敗退してしまった。昨日も名門中京大中京高校が1回戦で姿を消した。この中京高校は、大分以前に校名が変わった。試合をしばらく観ていて気が付くことがあった。昔に比べて選手の着ているユニフォームが大分変ったことである。ユニフォームの首周りに付いていた中京ならではの独特の襟がなくなり、かつて中京商業高校と言われてユニフォームの胸にも‘CHUSHO’と大文字で書かれていたが、今では‘CHUKYO’と筆記体で書かれ、両袖口には赤と青のラインが縫いつけられて若干派手になった。時代のすう勢でこれもある程度時代の流れなのだろう。

 しかし、中京と言えば、想い出すことがある。かつて母校湘南高校と中京商高とは毎年4月交互に相手校のグランドで定期戦を行っていた。高校へ入学した昭和29年両校とも春の選抜高校野球大会に出場した。母校は1回戦で高知商高に1-0で敗れた。母校で行われた定期戦では同スコアで中京に敗れた。だが、その2年後母校グランドでの定期戦では中京は選抜優勝校として王者らしい試合を行った。結果は3-0のスコアで母校は選抜優勝校に勝ちを譲った。いつまでも懐かしく誇らしく思える高校時代の想い出である。

 その後大学では登山クラブに入り、親しくなった山仲間と数々の山に登り山ほどの素晴らしい経験と思い出を得ることが出来た。いつまでも山への郷愁と想い出は消えることはないだろう。

2017年8月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com