3711.2017年7月11日(火) 中国の人権活動家・劉暁波氏危篤状態に

 補聴器をオーダーメードで作ってもらい、昨日試用してみた。やはりオーダーメード製の方がぴったりくる。昨日は何度目かの調整日で、回を重ねるごとに少しずつ馴染んできたような気がするが、現状は絶対補聴器が必要というほどの緊急性はない。少しずつ慣れて不自然を自然と感じられるようになればいいと思っている。

 さて、先日末期の肝臓がんで容体が心配されていた中国のノーベル平和賞受賞者で、獄中の人権活動家・劉暁波氏が危篤状態に陥ったと中国側から発表された。劉氏夫妻は外国での治療を望み、外国からも劉氏の治療を引き受けようとするドイツやアメリカの医師も劉氏を見舞ったが、中国は国内で最善の治療を施せるとして申し出を許可していない。香港の民主派団体は劉暁波氏夫妻の早期出国を求めて座り込みを始めた。ただ、現状は体調がかなり悪そうで中国国内で治療を続けることの是非以前に、劉暁波氏の健康状態が心配される。

 疑問なのは、これまで劉氏を留置して外部との連絡を一切絶って、劉氏がどんな状態か全く分からない状態にしておきながら、劉氏の健康が極度に悪化してから療養状態を公開した意図が理解出来ない。これまで散々国際社会から劉氏の情報を求められながら、ひた隠しに隠してここに来て完全看護のように立派な病室に横たわるロボットのような劉氏を公開して、国として精一杯面倒を診ているようなジェスチャーはどうも納得出来るものではない。とても素晴らしい成果を挙げた人物に対してその功に報いるという待遇ではない。

 実際現在の劉氏の様子は、とても健康そうには見えない。こうなったら精一杯の治療を施して劉氏の希望を聞いてもらいたいものである。

 ベッドに痛々しく横たわる劉氏の写真からは、中国政府がこれまで劉氏を痛めつけていたとの惨いイメージしか伝わって来ない。それにしてもいかに主義主張が合わなくとも、国家の名を高からしめた英雄にしっぺ返しを食らわすような対応をするとは、酷い国家があるものである。

 ところでこれまですったもんだした共謀罪法案が今日から施行される。国会周辺で多くのデモ隊が反対を唱える中を強引に法案は実施されることになった。今日からは仲間内で相談も出来ない。こういう国を民主国家と呼べるのか。

2017年7月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com