3708.2017年7月8日(土) 世界はみんなバラバラ

 この暑い盛りに庭師に入ってもらっている。1年に2度ほど自宅の庭の手入れを長年の付き合いである植木屋にお願いしている。昨日剪定を終えた部分はやはりすっきりして、人間同様自然にも丁寧に付き合わないといけないと感じさせられた次第である。気のせいか、小鳥のさえずりも心地よく聞こえる。この厳暑の下で職人さんにとって大変なことだが、まだ明日までかかるようだ。自然の風が吹き込んでくると気分的にも癒される。

 その一方で書斎のエアコンの調子がどうもはかばかしくない。冬の間は暖房用に使用していたが、しばらく休んでそろそろ冷房を使用しようと思ったところ、あにはからんやスイッチは入り、音だけは鳴るが、肝心な冷房機能が稼働しない。冷房と暖房を兼ねたエアコンだが、今必要な冷房がまったく機能しないのにはがっくりである。雨戸を開けっ放しにして自然の風を取り込んではいるが、30℃を超えるような真夏日の気候にはとても身体が対応出来るものではない。購入して8年であるが、すでに2回修理してもらった。新規に買い替えるのは勿体ないので、10年補償であるのを利用してメーカーに電話して何とか修理してもらえることになった。それにしても日本の弱電気は世界に冠たるものだと散々言い聞かされてきたが、わが家のエアコンもどうなっているのだろうか。昨今の東芝やシャープのパッとしない様子を見ていると、戦後経済成長の一翼を担ったと誇りに思われてきたわが国の電機業界も、行き詰っているような印象を受ける。

 実際わが家のエアコンは、大手の富士通製品であるが、購入して8年で3度目の修理である。完全に外れ商品だったことが判る。

 ところで、先日NHKで「日本人のおなまえっ!」という番組で、「藤」が付く苗字を採り上げていた。加藤、後藤、内藤、伊藤などに交じってわが近藤も入っていた。この種の苗字は平安時代に遡り藤原家に血筋が因んだ名前だということはかねがね聞いてはいた。日本人の名前の中でも36番目に多い姓だという。解説によって近藤家の姓の謂われは、先祖が近江の藤原家にあるということは初めて知った。同じように遠藤は遠江の藤原家、加藤は加賀の藤原家、須藤は那須の藤原家の血統だという。悪い意味の姓でなくて良かったと思っている。

 さて、日本の外では、安倍首相が出席している主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)では保護主義政策を取り出したヨーロッパ諸国と気持ちが離れつつある。アメリカとロシア、アメリカと中国の関係もどうもしっくりいっていない。日本にもその仲を取り持つ役割を求められるケースが増えて来そうだ。安倍首相がその役割を果たせるだろうか。それがここにも影響を与えたとは思いたくないが、昨日核兵器の使用や保有などを法的に禁ずる核兵器禁止条約が、国連本部で開かれた条約交渉会議で採択された。以前から予想されてはいたが、これをわが日本はボイコットしたのだ。原爆被爆者が核兵器使用反対を唱える声を承知していながら、核兵器禁止条約に賛成しなかったのである。国連加盟193カ国中、122カ国が投票し、122カ国が賛成した圧倒的賛成の状況の中にあって、下された結論である。

 世界で唯一の核被爆国で条約に賛成を期待されていた日本が、期待に応えなかったのである。そこには、核最大保有国であり、同時に日本が核の傘の下にあるアメリカの行き方に同調したからである。これではとても対立する国々の間で仲を取り持つことなんて出来る筈がない。アメリカ以下の非批准国には条約を守る義務はない。これでは反核運動のゴールへは、条約は条約としても、辿り着くことは出来ない。それに日本が手を貸しているというのはどうにも理解出来ない。

2017年7月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com