3015.2015年8月15日(土) 太平洋戦争終戦から70年

 今日は70年目の終戦記念日である。終戦から25567日目である。過去、及び未来の戦争に関して年々国内外が姦しくなりつつある。アジア諸国にとって日本がアジアにおける英米植民地主義に反対して起こした大東亜戦争が侵略戦争となり、アジアの人々に多大の犠牲を強いたことが、とりわけ日本に対するアジアからの非難を強めているのだ。近年中国と韓国の日本を見る目が格別厳しい。

 他方国内でも昨年来集団的自衛権が論議を呼び、今でも安保関連法案の成立について反対の声が強く、戦争突入への不安となって落ち着いた空気が中々醸成されない。

 70年前は国民学校初等科へ入学したばかりで、敵機来襲の声で防空壕へ逃げ込んだり、米空軍機の走行列車へ向けた凄まじい機銃掃射を自宅の二階から前方の田畑の中に見たり、不充分な食事に空腹感を憶えたりたりしたが、戦争の怖さを生身に感じるところまでは行かなかった。そして、初めての夏休みを終え2学期に登校すると戦争は終わったことを先生から聞かされた。

 あれから70年が経ち、今日日本武道館では天皇・皇后両陛下のご臨席を戴き全国戦没者追悼式が行われた。正午の黙とうの声に合せて私もつい室内で起立黙祷した。

 もうひとつ国内的に不穏な空気が漂ってくるのを抑えることができないのは、九州電力川内原発の再稼働とそれに伴って昨日送配電が開始されたことである。国民の半数以上が再稼働に反対する中で、強引にゴーサインを出した政府、及び電力関係者には、果たして事故の再発に対する不安はないのだろうか。今年のような猛暑が続くと電力消費量が一気に増加する。だが、実際には各電力会社も安定した供給量を維持している。その最大の要因は、原発がなくても代替的に供給量を賄うことができるようになったことが効いている。そのひとつが、太陽光発電の導入量が大きく増えて、夏のピーク時にも対応できることになったからである。需要も震災前に比べて十数%ほど少ない。まったく安心できるというわけではないが、LED照明などへの切り替えによって節電の取り組みが一層進めば、展望が開けてくる。

 ところが、今日気象庁は鹿児島県桜島の噴火予知で警報を出した。噴火警戒レベルを「入山規制」の3から「避難準備」の4へ引き上げた。選りによって近くの川内原発が再稼働を始めたばかりである。以前から川内原発が桜島の警戒区域にあって噴火の場合が心配されていた。にも拘わらず原発は稼働した。近くの桜島の噴火の可能性が高まった。この危険な状態を人命重視の観点からどう逃れるのか、対策は練られているのだろうか。気がかりなことである。

2015年8月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com