3277.2016年5月3日(火) 憲法改正に国民の意識は健全

 今日5月3日は、言わずと知れた憲法記念日である。戦後まもなく発布されて69年になる。昨今は「昭和の日」「みどりの日」「こどもの日」に挟まれ、「メーデー」も影が薄くなってきた。その中で真剣に考えさせる祭日は「憲法記念日」だけである。流石に新聞は憲法問題に大きなスペースを割いている。安倍反動内閣が誕生して早3年となり、安倍政権が憲法改正を企んでいることは明白であり、これからどんな足取りを辿って誓願成就をしようというのだろうか。前回の総選挙の結果、自民・公明党の与党が2/3以上の衆議院議席を獲得し、憲法改正のひとつのステップはクリアした。参議院ではまだ2/3を獲得できず、来る7月の参院選でどの程度議席を確保できるかによって憲法改正への道筋が変わってくる。

 ところで国民の憲法改正に関する意識はどうだろうか。朝日新聞の世論調査によると、「憲法を変える必要がない」という声が、昨年の48%から55%に増えた。その一方で、「変える必要がある」は、43%から37%に減った。憲法改正の動きの中で、憲法に指揮権発動的危険性が伴う緊急事態条項に賛成は33%で、反対の52%が上回った。このままなら国民の意識はまず健全というところだ。ところが、今日開かれた憲法改正反対グループと新しい憲法を作る会がそれぞれ会合を開いたが、後者のある会では、ヨーロッパへ出かけている安倍首相がテレビ画面で、「憲法を変えさせないとか、指一本触れさせないという声には耳を傾けない」ような主旨のメッセージを送った。国民は健全だが、首相の考えが健全ではないことを図らずも露呈した。

 さて、今日のサッカー、イングランドのプレミア・リーグで万年下位の弱小チームのレスターが、創部以来132年間の歴史上初めての優勝を飾ったことが、世界中のサッカー・ファンを驚かせている。しかも、初優勝チームの中で活躍したのが、日本代表の岡崎慎司選手だからテレビが取り上げて騒ぐのも無理もない。シーズン前には、レスター優勝の掛け率は、5千倍だったというから途方もない。イギリスにも面白い譬え話をする人が多いようで、その5千倍の優勝確率というのは、プレスリーが生きている確率や、ネス湖でネッシーが見つかる確率に匹敵するという。因みにラグビー日本代表がワールドカップで優勝する確率は67倍だった。岡崎選手も移籍した1年目で自らびっくりする大番狂わせに酔いしれている。当分イギリス国内はこの132年目の正直に話題持ち切りだろうが、明日の朝刊には岡崎選手はモテモテだろう。久しぶりに愉快な話題である。

2016年5月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com